晴耕雨マンガ

11月は、少年ラケット、ヴィンランドサガ、はじめアルゴリズム。

ヤスミーン 第3巻の感想



暴力動物アナーキズム『ヤスミーン』。完結となる第3巻の感想です。表紙は、チーターさんです。


・第12話 妄走の美食家
トゥリブの案内で、キトのいる洞窟を目指すマルシアス。それを食い止めようと追走するマッド率いるチンパンジー族は、スピードではかなわない。唯一追いつける速さを持っているのはブエナだが、近づけば鋭い爪で追い払われてしまう。意を決したブエナは、正面からぶつかる体勢を取る。ブエナの勇気と、マルシアスの“足を止める”狙いが良かった。そして、バトラーと対峙するバッジオだが、サバンナと違い足場の悪いジャングルの中では、自慢の蹴りを当てることができない。そこに現れた白い悪魔が、戦いのアドバイスをする。

・第13話 本能よ駆けろ
四足歩行で逃げる、白い悪魔とバッジオ。バトラーに追いつかれそうになった時に、バッジオの蹴りが初めてヒットする。軸足が3本になったことで、蹴りの精度が安定。バックキックのラッシュで、バトラーを始末する。いっぽうマルシアスは、トゥリブを取り戻そうとチンパンジーたちを薙ぎ払いながら猛追する。マッドは、トゥリブを殺して口封じすることをブエナに迫るが……。そして、巣穴に到着した白い悪魔が目撃したものは、無数のチンパンジー族の死体と、王族の手に堕ちた我が子の姿だった……。

・第14話 白い暴動
対峙する白い悪魔とマルシアス。73Pからマルシアスが語る、キトを食べることへの偏愛と言える異様な執着 → 白い悪魔がムッサに孕まされ続けるイメージカットの流れが、最高に気持ち悪い。その反動で、狩りをするときはセーブしているスピードを解禁しての、白い悪魔の突撃シーンの爽快感が素晴らしかった。それからマルシアスは、タテガミを巧みに使った格闘術を披露するけど、これって幹部ライオンたちは全員扱えるものだったのかな? 

・第15話 戦いの理由
坂道を転げ落ちるキトをめぐって、全力で駆け下りながらの白い悪魔とマルシアスの、二転三転する攻防が見ごたえ満点。バトラーも使った、木の枝を利用しての槍攻撃がなかなかに厄介。そして、白い悪魔は我が子を守るために、猛スピードのまま岩に激突してしまう。そのピンチに、追いついたバッジオ、マッド、ブエナが抵抗するものの、まったく歯が立たない。そこに、意を決して止めに入ったトゥリブも、あっさりとマルシアスのツメの餌食になってしまう……。

・第16話 呪われた運命
白い悪魔とマルシアスの、最終決戦。タテガミを使った投石攻撃や、ノド元への噛みつき攻撃など、このマンガならではの展開はあるものの、普通にバトルアクションとして見ても十分にレベルの高い攻防だと思う。それから、第13話で自分を殺さなかったトゥリブの疑問に対する、ブエナの返答が良かった。これが、このマンガのテーマのひとつだし、ブエナの大きなモチベーションだからな。

・最終話 命の意味は戦いの中に
スクトゥの森に来る前、白い悪魔は王都に戻っていた。そのとき、ただ追い返した責任を取ってゾンに惨たらしい刑罰が執行される。そのとき、ズタボロになったマルシアスが帰還したことで、ゾンはブエナの活躍を知る。そして、白い悪魔の本名が『ヤスミーン・ラスタム・チーター』と明らかに。ブエナが、バッジオ、マッドとともに旅に出るというところで、終幕。途中、ボノボ族のムペンズイが語るシーンの背景に出てくる動物たちが、仲間に加わってどういう戦い方を見せるのか見てみたかった。キリン、ゾウ、サイ、カバなんかは戦力として計算できるし、ミーアキャットは見張り役として活躍しそう。でも、イボイノシシあたりはどんな役割だったのかな?


第1巻の熱量が凄まじかっただけに、早期の打ち切り終了は残念。次回作に期待したいです。



ヤスミーン 第1巻の感想

ヤスミーン 第2巻の感想



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  1. 2016/03/22(火) 09:54:37|
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駄能力JK 成毛川さん 第1巻の感想



“謎の新人”菅森コウの初単行本。『やらわかスピリッツ』誌上にて、PV数最高記録を叩きだし話題作。『駄能力JK 成毛川さん』が発売されました。

・1話 ○○を集める成毛川さん
学級委員長の成毛川蒔乃(なるせがわ まきの)さんは、勉強を教えることを理由に好きな相手である里中康介くんの部屋に上がりこむことに成功する。しかし、隠された本当の目的は――『里中くんの陰毛をゲットする』ことだった! なぜなら、成毛川さんの正体は現代妖怪『ちんげちらし』だったから! という主人公の説明や動機をあっさりと2ページ目でバラしてしまうスピード感が素晴らしい。その後も、家具のすき間やベッドの上で陰毛を探す成毛川さんが、里中くんにラッキースケベを提供し続けてしまう流れも素晴らしい。この話の完成度があまりに高すぎて、やわスピで初めて読んだときには「この後どう続けるんだ!?」と思ったほど。
○に入るのは『陰毛』

・2話 ○○○○を隠す川島さん
前回の失敗を落ち込む成毛川さんに、幼なじみで同じく現代妖怪『リモコン隠し』の川島美繰(かわしま みく)さんがアドバイスする。しかし、自分の能力を無理矢理からめようとするので、無茶苦茶な内容になってしまう。この回は2人の駄能力の紹介と、できることできないことの説明という感じ。川島さんの方は、能力が及ぶ範囲とかスマホへの拡大解釈など意外と使える感じなのに比べて、成毛川さんの方は抜けたモノ限定だし射程距離も短いし、主人公なのに使えない感がハンパない。
○に入るのは『リモコン』

・3話 ○○○○○に再挑戦する成毛川さん
いきなり陰毛を狙うのは難しいと判断した成毛川さんは、川島さんのアドバイスからギリギリのところに生えている腹毛にターゲットを変更する。2人がかりで里中くんの腹筋(水泳部なので鍛え上げられている)を見るふりをしながら、腹毛をむしり取ろうとするが……。いっぽう里中くんは、前話の2人の乳繰りシーン(誤解)を見たことから、川島さんが百合なのでは? いや両刀か? という疑念も持っていた。腹毛狙いシーンでのダブルフェ○っぽい構図からの、ハプニング的な3Pっぽい体勢へのスムーズな流れは、作者の本領発揮という感じか。
○に入るのは『陰毛ゲット』

・4話 ○を降らせる雨宮さん
里中くんの水泳部の先輩で、第3の現代妖怪『雨女』の雨宮千春さんが登場。感情が昂ることで雨を降らしてしまう雨宮さんは、これまで押し殺してきた里中くんへの恋心を自覚してしまい、ものすごい集中豪雨を降らせてしまうことに。102~103Pなんかは、かなりラブコメ的にも切ない雰囲気が描かれていてイイと思うのだが、88Pで雨宮さんと里中くんが並んで歩いているシーンとか、キャラがにょ~んと細長い感じに描かれているのが、ちょっと気になる。
○に入るのは『雨』

・5話 ○○を抑える成毛川さん
里中くんの陰毛が手に入らず、上の空の成毛川さん。そこで書道部所属の彼女は、精神集中のために書道をすることに。さらに、里中くん所属の水泳部のための横断幕を書くことになる。しかし、そのとき使う筆は、これまで集めた陰毛で作られたものだった。第1話の人物紹介で『書道部所属』となっていたときから、もしかして……?と思っていたけど、まさか本当に陰毛筆を持っていたとは。あと、オマケページで紹介されている書道部員の名前は、その1のほうが硯関係、その2のほうが筆関係ということか。
○に入るのは『邪念』

・6話 ○○○○にはげむ川島さん
あくまで認知度の低い現代妖怪は『駄能力妖怪認知度向上活動』、通称『ニンコー』をすることで自らの存在価値を人類に知らしめようとしていた。そのニンコー活動中の川島さんは、ふとしたことから男たちに絡まれてしまう。そんなピンチを助けたのは、なんと里中くんだった。それまで、成毛川さんが夢中になっていることを不思議に思っていた川島さんだったが、この件をキッカケに里中くんを見直すことに。しかも、年上の雨宮先輩、同級生の成毛川さんに対抗するかのように、妹ポジションに滑り込んでくるとは。
○に入るのは『ニンコー』

・7話 ○○○○が増えた成毛川さん
里中くんストーキングポイントを雨宮先輩に先回りされ、前回以降急接近した川島さんの姿を見たことで、成毛川さんは落ち込んでしまう。そんなときに、里中くんの胸ポケットに陰毛が入っているという千載一遇のチャンスをむかえるが、理性と本能の板挟みになり倒れてしまう。成毛川さんが里中くんの本質を見つめ直すと同時に、3ヒロインが勢ぞろいするにぎやかなラスト。現代妖怪3人は表紙ではチーム感を出しているものの、本編で同時出演するのはココだけという。しかも、会話してないしね。


さて、この作品が『やわらかスピリッツ』で継続されるかは、紙の単行本の売り上げにかかっているわけですが。どうなるか……?






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  1. 2016/02/14(日) 12:54:51|
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俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。 第2巻の感想




『俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。』、略して俺プロの第2巻が発売されました。新キャラがたくさん登場しますが、この巻で完結となります。


・第11話 デンジャラス・クイーン
女子プロ・オールスター戦の話をしていた仁のところに、窓ガラスをブチ破りながら「ラス・カチョーラス・オリエンタレス(猛武闘賊)」と叫んで登場したのは、アツい女子プロ愛を持つ恵比寿丸操(えびすまる みさお)だった。仁とともに、伝説の一戦『北斗晶vs神取忍』を語る。しかし、操は『男の娘』という特大の萌え属性を持ちながらも、ストーリー展開や他キャラとの兼ね合いで、ツッコミ&リアクション役に回らざるを得なかったのが惜しまれるな。


・第12話 まだ見ぬ強豪
「チャパリータ!」言いながら抱きついてくる操の熱烈なスキンシップ攻撃に、最初は強い抵抗を示していたたま子だが「でも夢だったんだプロレスを…女の子の友達と一緒に見るのが」という言葉で、態度を軟化させる。虎と操は、地方のファンが首都圏にプロレスを見に来ること『密航』について語り合うが、その説明イメージで、何故スタイナー・ブラザーズが使われたのかが分からない。そして、虎に謎の人物からの手紙が届く……。


・第13話 FMW
下校中の虎は、手紙を送ってきた男・犬童國景(本編では下の名前は登場せず、帯で判明)とたま子のバトル現場に遭遇。犬童が、プロレス誌を通じて知り合ったかつての文通仲間だと判明する。しかし、当時は全日ファンだったが現在では、デスマッチ大好きのFMWをはじめとするインディーファンという“暗黒面”へと堕ちてしまっていた。犬童は、仁のクラスの副担任となり『ミステリアスなイケメン』として扱われるが、初登場時の有刺鉄線に引っかかっていたイメージが強すぎて、そうは見えない。


・第14話 コスチューム
犬童の発案により『プロレス部(観戦メイン)』を立ち上げることになった仁たち。しかし、平成維新軍の道着&キューティー鈴木のコスチューム&レザーフェイスのコスプレで勧誘しても、いいリアクションは得られるはずがない。なんとか観戦費用を部費で落とそうとする3人だが、そのときたま子は……。この話は8ページと短い。時期的に1巻の準備中だったのかな?


・第15話 プロレス愛
犬童の仕掛けた部員獲得のための罠(五寸釘ボード)に引っかかってしまったのは、たま子だった。引っ込み思案の彼女が、プロレス部発足のために必死に動こうとした想いを語る。それぞれ自分の贔屓の団体の勢力拡大を目論んでいた3人が、プロレスファンとしての原点を思い出す流れが良かった。しかし、プロレス部員募集の張り紙を見る、不穏な影がひとつ……。


・第16話 リングス
プロレス部に待望の新入部員・鳥姫ねねさんが加入。はじめは『犬童目当てのミーハーでは?』と疑っていた仁だったが、好きな団体『リングス』の情報を1ページ半に渡ってツラツラと語る、圧倒的な『データタイプ』のプロレスファンぶりに舌を巻いてしまう。しかし、ねねの真の目的は、自分よりも無知な『にわかファン』を駆逐することだった。さっそく、たま子がターゲットにされてしまう……。でも、WOWOWでリングスを見ていた自分でも、ヴォルク・ハンの本名が『マゴメトハン・ガムザトハノフ』だなんて、知らなかったぞ。


・第17話 点と線
たま子の『泣かないと決めた日』がスタート。プロレス部内のマニアックな話題にもついていけず、ねねからも『いかにデータタイプのプロレスファンが優れているか』ということを、嫌味タップリに言われてしまう。悪役が関西弁を使うのは古くからある手法だけど、ここまでドハマリしたキャラは近年では珍しいんじゃないだろうか?「ド腐れニワカ女」って。 ちなみに、ねねがたま子に出した問題の答えは 1:大木金太郎 2:蝶野正洋 3:は……


・第18話 両国7連戦
新日が“真夏の祭典”G1クライマックスを、両国国技館で1週間連続で開催することが決定。この観戦が、プロレス部の夏休み中の活動となる。しかし、たま子は前話のねねの口撃以降、部活に顔を出せないでいた。ねねは、このまま退部の流れに持っていこうとするが……。この巻の前半は新キャラたちに見せ場をゆずった感のある仁だが、114Pからのセリフは、実に主役らしい救いの言葉だったと思う。


・第19話 G-1 1日目
諸事情により、両国へ向かう電車に乗り遅れそうなプロレス部の面々。飛び込んだ車両は、『ライオンマークのTシャツ』の一団に占拠されていた。後の話的に『武藤vsカブキ』戦に触れられるのはココだけだし、ねねのイジメ路線の息抜き回でもあるんだろうけど、まさか試合会場に到着する前に1話使ってしまうとは……。


・第20話 初観戦
国技館に到着しても、ねねのキツイ言動は変わらない。頭からジュースをかけられてしまったたま子は、そのまま会場を立ち去ろうとする。仁の「『楽しかった』『また観たい』その2つが出りゃ立派なプロレスファンだ」は、この作品全体を通して言いたかったことだと思うし、あらゆるジャンルの娯楽を楽しむにあたっての根底にあるべき考え方じゃないだろうか。


・第21話 それぞれの主張
前話でたま子のフロント・スープレックスを受けた仁が気絶してしまったので、終電を逃がしたプロレス部は、銭湯に入ることに。女湯で2人きりになったたま子から抵抗を受けたねねの、なぜデータタイプのファンになったのか?ニワカを毛嫌いするのか?ということが明らかになる独白が切ない。特に150Pの絵は迫力があって、この巻のハイライトとも言えるところ。あと『銭湯でセントーン』をする仁は後ろ向きに飛んでいるけど、前向きだと局部丸出しになるからなのかな?


・第22話 絶対
前話でたま子へのイジメがバレてしまった、ねねの申し開き(髪を切って被害者を装うとする)。仁は『プロレスに『絶対』など存在しない』という考え方を持ちだし、プロレスファンも人それぞれで問題ないと説得する。終盤の和解の流れも良かった。ただ「最強はデータタイプ」とねねは言うけど、本当に強いのはたま子のような『実戦派』だよね。


・第23話 節目
最終章前半。いきなり、季節が冬に飛ぶ。初めて自分でプロレスのチケットを購入したたま子だが、仁は「今プロレスいいや……」とそっけない対応を見せる。仁の異変に、騒然とするプロレス部。仁が情報キャパを越えた『スポット』に落ちたのでは?と推測する。そして、中心人物が欠けたことでプロレス部存続の危うさも浮き彫りになる……。

・最終試合 1994
最終回。自分をプロレスの世界に引き戻した仁に対する、たま子の想いが爆発する。少し予言めいていて、それでいて未来への希望がこめられた181Pが素晴らしい。そして、仁の元気がなくなっていた理由とは……? エンディング前の流れが、第1話冒頭をなぞるような展開になっているのが良かった。


・おまけ漫画 天龍引退興行を観てきました
昨年11月に行われた天龍源一郎の、引退試合のレポートマンガ。仁が大ファンであり、第1巻の帯コメントも担当されいたので取り上げるのは分かるが、さかなこうじ先生自身の作品に対する想いとか、まとめみたいなものも欲しかった。



俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。 第1巻の感想








 

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  1. 2016/01/11(月) 13:41:29|
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小学生ゾンビ・ロメ夫 の感想




ついに、ゾンビは学校に通い出した……!『小学生ゾンビ・ロメ夫』の感想です。作者の二宮香乃さんは、これが初単行本になります。

・第1話 転入ゾンビ・ロメ夫
転校してきた穣治ロメ夫は、リアルに体が腐っているゾンビだった。席が隣になった猿渡は、自分よりもノロマで頭が悪いヤツが来たと喜ぶが、ロメ夫は頭が良く芸術センスもあり周囲への気配りも完璧だった。この話が掲載されたフェローズ16D号は、2011年の5月発売。約4年半に渡るシリーズだったんだな。

・第2話 友達ゾンビ・ロメ夫
前話でロメ夫の苦手な給食を猿渡が食べてあげたことから、友情が生まれた2人。猿渡が投げたボールでロメ夫の首がちぎれ飛ぼうとも、猿渡が教えたザリガニ釣りのせいでロメ夫の両腕が切断されようとも、2人の友情は変わらない。この話から、Sっ気のある蟹江さんがヒロイン的なポジションに就くんだけど、逆に第1話でクラスのマドンナ的に描かれた、小鹿さんはモブ的なポジションを抜け出せなかった。

・第3話 お祭りゾンビ・ロメ夫
モノホンのゾンビという所に目を付けられて、縁日のお化け屋敷で脅かし役をやることになったロメ夫。はじめは怖い雰囲気にビビッていたものの、後半は腸を出したり上半身と下半身が真っ二つになったりの大活躍。あと、墓石に映画のタイトルが書かれているけど(CHINMOKU NO YOUSAIとか)、これは作者の趣味なのかな?

・第4話 秀才ゾンビ・ロメ夫
これまではクラス一の秀才(&ネクラ)の座をほしいままにしてきた闇谷君だが、ロメ夫の登場によってアイデンティティーを脅かされることに。決着をつけるために、猿渡主催でクイズ対決で決着をつけることになる。ロメ夫の頭の中の計算方法も面白かったが、猿渡が漁夫の利を得ようとする(失敗するが)構成も良かった。

・第5話 世話人ゾンビ・ロメ夫
ロメ夫がケガをした犬を拾う。お手をさせようとすれば腕をかじられ、頭をなでれば首筋を噛みちぎられたりしながらも、一生懸命に世話しようとする姿が痛々しすぎる。その分、はじめてロメ夫の手からおやつを食べたときの感動演出(4つの角度からお届け)が笑えるんだけど。しかし、犬の又三郎をもっとカワイク描けなかったものか? ブサイクすぎるだろ。

・第6話 絶叫ゾンビ・ロメ夫
雨の日に善意で傘を貸したことから、学校一のヤンキー・宇賀神さんに付け狙われることになったロメ夫。宇賀神さんの実際の言動とイメージ上のギャップの大きさが良かった。基本的にゾンビなので感情表現が乏しいロメ夫が、おびえたり威嚇したりしようとするのが見どころ。あとは、ロメ夫の見た走馬灯の過半数が、前回拾った又三郎だったこと。

・第7話 月光ゾンビ・ロメ夫
ピアノ教室に通っているロメ夫。しかし、その演奏に体がついていくことができず、肉が崩れ落ちてしまう。講師の菊吉さんはロメ夫のために、筋トレメニューを考案するものの、ゾンビに筋肉がつくわけもなく……。コンクール本番でボロボロの演奏をするものの、ステージマナーの項目だけに○がつけられるのが良かった。

・第8話 健やかゾンビ・ロメ夫
猿渡に風邪をうつされたロメ夫の体の中で、ゾンビウイルスと風邪ウイルスが死闘をくり広げる。自らの株を上げるため率先して世話係をする猿渡だが、痛恨のミスを犯してしまう。ロメ夫の身体が爆散するシーンは、この巻最高のグロさなのだが、その後のみんなで手慣れた感じで掃除をするのを見て、ロメ夫もクラスになじんだんだなとシミジミする。




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  1. 2015/12/17(木) 11:11:19|
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THE TOWN~復讐者~ 第1巻の感想




異形の者が跋扈する街で、妹の仇を捜せ。『THE TOWN~復讐者~』の感想です。作者の加藤清志さんは、これが初の単行本となります。


・プロローグ 下水道
ジャンケンで勝ったのに、ランドセル持ちをさせられるイジメられっ子のキタロウ。何気なく踏んだ側溝の格子状のフタによってバラバラに切断され、そのまま川に流されてしまう。イジメっ子サイドの田中ら3人が、なんだかんだ言いながらも必死に助け出そうとするのが良かった。この話は以降の物と違って、少年たちの顔などが、よりマンガっぽく描かれている。

・第1話 変形
爪の間から血管針を伸ばす殺人鬼がお楽しみの最中に、もう一人の異能力者が現れバトルになる。この話から、初期ジョジョのような絵柄とアツいセリフ回しが展開され、変身ヒーローを真正面から描こうという気概がビンビンと伝わってくる。特に殺人鬼が42Pで言った「嵐の中を来たのは誰だ!!」は、2015年で最高にカッコイイ台詞だったと思う。そして、ナノマシンによって自らの血を使った装甲を身に纏い戦う雨木の目的が、妹を殺した『物体を格子状に切断できる』男を見つけ出す事だと判明する。
嵐の中を来たのは誰だ!!

・第2話 極光 オーロラ
雨木の本職は探偵。向田昭子という女性の失踪事件を調べることに。彼女の家には『やわらかい鋼』の感触がする布『オーロラ』があり、その向こう側には向田の理想の世界が広がっていた。直前まで衛兵と戦っていたのに、殺された妹の青葉(オーロラが作った幻)と再会したことから、一緒に夕食 → テレビを見る → 風呂に入る → 寝ると、団欒を満喫する流れがシュールで面白い(その様子を見ながら待っている向田も)。そして、オーロラ青葉から犯人の有力な情報を得る。それは左手に残る『格子状の傷』だった。

・第3話 左手
女子高生であり、現役グラビアモデルの冴島志鶴を拉致誘拐しようと企む男。心の中で「勇気リンリンだ!!」と言ったり、何度もクロロホルムを持っていることを確認したり、やる気があるのかないのか分からない妙な魅力があった。そして、この男が『格子状に物体を切断できる』男=雨木の妹の仇だった。いっぽう雨木は友人の医者から、かつて身体が格子状にバラバラになった少年・北裏一郎(プロローグのキタロウか)の情報を得る。2人の距離がグッと縮まったか。

・番外編 雑木林
彼氏の柊君があまりにボーッとしているので、勢いでフッてしまった杉本さん。しかし、翌日学校に現れた柊君は別人のようになっていた……。襲い掛かるときの「ビカァ!」とか、178Pの杉本さんの女子高生らしからぬパンチとか、後半の攻防は異能力者あふれる今作の中でも屈指のもの。ハルタ掲載時は第2話だったものの、その後、雨木の復讐ストーリーがはじまったので、話がつながらなくなってしまったということか。



雨木と北裏の決着のほかにも、なぜ舞台となる『ザ・タウン』に異能力者が生まれるのかという理由も気になる。



THE TOWN~復讐者~ 第2巻の感想





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  1. 2015/12/17(木) 09:01:33|
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