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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/10月は、六道の悪女たち、ジョジョリオン、ヴィンランド・サガ。

ヤスミーン 第2巻の感想



暴力動物アナーキズム『ヤスミーン』第2巻の感想です。表紙は、トムソンガゼルさんです。


・第6話 森の主たち
白い悪魔の住処があるという『スクトゥの森』に足を踏み入れたブエナだったが、すぐに森の大半を縄張りにしているチンパンジー族が仕掛けた罠に捕まってしまう。そこに現れたチンパンジー族の兵士の対応は丁寧な物だったが……。同じく森に到着したマルシアスは「森に火を放つ」と脅し、白い悪魔の捜索を命じる。従わざるを得ないチンパンジー族は、もてなしの品としてウサギを献上する。この巻の主役ともいえるチンパンジー族は、道具を使いこなしたり食事に毒を仕込んだりと、頭を使って行動しているのがイイ。特に槍を投げるための道具が素晴らしいと思う。

・第7話 王族の証
チンパンジー族のボス“悪食”のマッドは、雑食ゆえの自由を唱え徹底抗戦を主張する。いっぽうマルシアスは、この世界は『王族とそれ以外』だとして「自由は我々から享受されるもの」だと言う。毒槍を何本も体に受けながら自ら毒を排出し、不足した血をチンパンジー族の心臓を狙って補給するという、50~51Pの見開きからの流れがアツい。

・第8話 希望の命
マッドたちは一時撤退。森の中でのゲリラ戦に切り替える。部下が、その前祝いとしてブエナを連れてくる。悪食のマッドは、王族がマズイというトムソンガゼルの味に興味を持つが、ブエナは「王族と戦う動物に食べられるのなら」と自らの体を差し出そうとする。その態度を見て気が変わったマッドは、ブエナに協力者を連れてくるように言う。彼が洞窟の奥で世話をしているのは、まさかの白いチーター族の子供……! 名前の通りクレイジーさを前面に出していたマッドが、親のような顔を見せるのが印象的。

・第9話 狂乱の森
マルシアスは、かつてスクトゥの森から追放されたボノボ族を呼び戻し、チンパンジー族に揺さぶりをかける。好戦的なチンパンジー族とはちがい平和主義を掲げるボノボ族は、人間に近いS●Xをする動物。その説明の見開きがこの巻のハイライトと言って間違いない。描かれているのが猿とはいえ、ほとんどR18的な内容。その享楽的な生活風景を見たチンパンジー族の兵士はイライラを募らせ軽率な行動に出てしまい、王族に発見されピンチに陥ってしまう。そこに助っ人として駆けつけたのは、ブエナが連れてきたバッジオ! 豪快な前蹴りが炸裂する!

・第10話 憂鬱のボノボ
王族との戦いの前に、マッドはチーター族の子供『キト』をブエナとバッジオに見せ、自分と白い悪魔の関係を話す。白い悪魔の出産までの流れも大切なところだが、かつて森にいたというヒョウ族は、なぜ忍者のような服装をしているのか?というほうが気になってしまう。 木登りが上手いからって覆面で顔を隠す必要はないだろうに。いっぽうマルシアスは、これまで友好的に接してきたボノボ族が結果を見せないことから、強行な態度をとる。

・第11話 白い宝石
キトを発見したボノボ族の青年・トゥリブに対し、ブエナは自分たちに協力してほしいと言うが、返ってきた答えは「NO」。トゥリブは「どうせ組むなら強い方」と、王族に情報を流す。洞窟に向かうマルシアスを追う形になったブエナたち。バッジオはマルシアスの執事バトラーと1対1に。ということは、マルシアスをマッド&ブエナで食い止めなくてはならなくなるが、そのとき白い悪魔がスクトゥの森に戻ってくるッ! しかし、チーター族の子供がいる(自分だけが、それを食べることができる)と聞いたときのマルシアスの恍惚の表情がなんとも味わい深い。

・ヤスミーン 特別編
ニコニコ静画にて公開された特別編。第0話のような感じで、ライオン族が支配する王国に疑問を持つブエナとゾンが、いっしょに夜空を見上げるという内容なのだが、冒頭のゾンの親の交尾がすべてを持って行った印象。


次巻では、バッジオvsバトラー、白い悪魔vsマルシアスというマッチアップかな。ブエナたちはキトを守り抜くことができるのか?



ヤスミーン 第1巻の感想

ヤスミーン 第3巻の感想





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  1. 2015/10/21(水) 21:00:29|
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ヤスミーン 第1巻の感想


ヤスミーン 1 (ヤングジャンプコミックス)ヤスミーン 1 (ヤングジャンプコミックス)
(2015/02/19)
畑 優以

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暴力動物アナーキズム『ヤスミーン』第1巻の感想です。ミラクルジャンプに昨年8月号から連載されているもので、作者の畑優以さんは、これが初単行本になります。
試し読みはコチラから。

・第1話 王族の国
ライオンが絶対的な存在の王族として君臨し、ハイエナを配下に、トムソンガゼルを奴隷として、王国を築いていた。なぜ草食動物のトムソンガゼルが食べられないかというと、かつてあまりにも多く食べ過ぎて不味く感じるようになってしまったから。『美食』を求める王族たちの考えや、自分たちが現在置かれている環境に違和感を持つトムソンガゼルのブエナは、ライオンたちが狩ってきたシマウマの子供たちを逃がそうと考える。ハイエナの中で唯一近い考えを持つゾンの助けを得て、王族の食事場に忍び込んだブエナだが……。18Pのボロボロのシマウマの顔や、58~59Pの食事シーンなど、作者の「これが描きたいんだ!」という熱量がビンビン伝わってくる。

・第2話 白い悪魔
シマウマの子供たちを守ろうと、ライオンたちの前に立つブエナの前に、半年前に死んだと噂されていた通称・白い悪魔が現れる。他の種族が二足歩行に進化するなか四足歩行を貫くことで、速さと身体能力を得たチーター族は、彼女が最後の生き残り。『王族だけを食べる』というポリシーのもと、ライオンたちを手玉に取る。主役はブエナなのだが、この話は白い悪魔無双といった感じ。

・第3話 食聖
王族にとって美食の至高は、チーターの子供。その恨みをはらすために、白い悪魔はライオンのメスだけでなく、オスの喉笛にも噛みつく。そこに現れたのは、王国NO.3のムッサ(肥満ライオン)。友好的な態度と口調で、土下座してまでチーター族を食べつくしてしまったことを謝るが「白い悪魔に種付けして生まれた子供を食べさせてほしい」という提案は、下種の極み。ここまでの流れを見たブエナは、彼女と共に戦うことを決意する。

・第4話 サバンナの洗礼
王国の外に出たブエナとシマウマの子供たちを待ち受けていたのは、厳しいサバンナの洗礼。やっと見つけた水場で、凶悪なジャッカルの群れの襲撃を受けてしまう。ブエナでは歯が立たなかったが、シマウマ族の戦士・バッジオに助けられる。前蹴りでジャッカルをボウリングのように弾き飛ばす姿が、カッコ良すぎる。王族に魂を売ったトムソンガゼルは良く思われていないが、バッジオはブエナを群れに連れて帰る。

・第5話 マルシアス
王族会議。ムッサは、白い悪魔が生きていた責任をマルシアス(長い鬣のイケメンライオン)になすりつけ、改めて生け捕りを命じる。シルエットのライオンがあと三頭いるので、これが幹部で、この上に王と王妃がいるというのが王族上部の構成か。いっぽうブエナは、バッジオから一度白い悪魔と対峙した時の様子と、サバンナで生き残っていくための覚悟を聞かされる。そして、白い悪魔の住処が『スクトゥの森』にあることを教えてもらう。が、そこにはマルシアスの部隊も向かっていた……。あと、シマウマの群れの中にいる一本角のトムソンガゼルの老人・ネグラがどういう存在なのかが気になる。


『ヤスミーン』は、ペルシャ語で『神からの贈り物』という意味があるけど、この作品内で、ソレは何を指すのか…?



ヤスミーン 第2巻の感想

ヤスミーン 第3巻の感想





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  1. 2015/02/21(土) 19:54:04|
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三人娘は笑うて暮らす の感想


三人娘は笑うて暮らす (IKKI COMIX)三人娘は笑うて暮らす (IKKI COMIX)
(2014/12/26)
朝陽 昇

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かしまし三姉妹トークコメディ『三人娘は笑うて暮らす』の感想です。
休刊したIKKIのWebサイト・イキパラにて昨年1~9月まで発表されていたものです。

・第一話
都内の裏通りにある小さなカフェバー『KASHIMASHI』が舞台。そこに月イチで集まる花時丸(がじまる)三姉妹の会話のアレコレをマスターが聞いたり、ちょっとアドバイスしたりというのが基本的な内容。初回ということでまずは三姉妹(長女・朝香、次女・真昼、三女・小夜子)のキャラ紹介という感じ。でも『古代メマゲル人のお面』を使ったオチのつけ方は、好印象。

・第二話
真昼が財布を落としてしまったことから、幼少期に父親へのプレゼントを買うために行われた、ある作戦を思い出す。謎の通貨『ギャオン』が登場していたり、このときから全体の構成は考えられていたということか。それから、回想シーンから朝香30歳、真昼27歳、小夜子23歳と三姉妹の年齢が明らかになる。

・第三話
バレンタインの話。真昼&小夜子の回想によって、デキる大人の女性と思われた朝香の壊滅的な料理の腕が明らかに(現在はマトモな腕前に)。『お菓子の作り方』の本にわざわざ日本語のメモが貼ってあったり、最終段階でおまじないの踊りを踊ったり、この段階から、ギャグなんだけど「???」と思う要素が散りばめられている。

・第四話
季節は春ということで、そろってショッピングに行ってきた三姉妹。そこで小夜子の独特なファッションセンスが明らかになるものの、彼女のこれまでの言動を見れば「なるほど、納得」という感じ。ただ、この回の重要な伏線は、カシマシにかかてくる『オーナー直通の黒電話』か。

・第五話
いつものカウンター席ではなくバラバラの席に座り、めずらしくギスギスした空気が漂う。その理由とは……? ケンカ状態のところから、3人を上手くカウンターに導くマスターの手腕が見事だった。

・第六話
ここまでの『カフェを舞台にした三姉妹のトークコメディ』という基本設定を、根底から覆す話。三姉妹は子供のころに両親と死別していて、祖父がいる小さな島国・ガジルバミに移住した経験がある。というところまではともかく、三姉妹はガジルバミ王家の血筋を引いているプリンセスだった! 両親の死因はガボイ(現地の神)に魂を吸われたから! という終盤のたたみ込み方がスゴイ。

・第七話
雑誌の特集記事に取り上げられたことで、カシマシは大盛況。三姉妹が臨時バイトとして店を手伝うことに。そして閉店後ひと息ついたところで、マスターの元カノが現れる。これを返り討ちにしたのが正論をぶつけた真昼ではなく、ガボイから教えられた“技”を使った小夜子というのが良かった。チワワを見つめる小夜子の目のガチっぷりが、なんか怖い。

・第八話
カシマシのカウンターで爆睡してしまった小夜子が見た、ガジルバミ時代の夢。本当は幼い小夜子とガボイの心の交流がメインなのだが、131ページ4コマ目でガボイ森から姿を現すシーンは何度見ても笑えてくる。自分にフィギアやコスプレ衣装の製作技術があれば、即刻取りかかっていることは間違いない。あと、ツイッターやってればアイコンにしているな。

・第九話
大学院に通っていた小夜子の、卒業後の進路が決定。それに伴い、三姉妹の定例会も終わりを告げることに。そして、オーナーからもカシマシ閉店を告げる電話がかかってくる。IKKIの休刊にともないイキパラも休止 → この作品も終了という流れなんだけど、それにしては1冊の構成がまとまっていいるし、もともと全10話の予定だったのかどうかが気になる。

・最終話
カシマシの閉店作業をするマスターが、三姉妹が初めて店に来たときのことを思い出す。オーナーからの直通黒電話の電話線が、実はつながっていなかった場面が印象的で、全体を上手く構成すれば舞台とかにむいているんじゃないかと思った。

・おまけ
第五話でも話題にのぼった『夢の国』に遊びに来たマスターと三姉妹。見どころは三姉妹のコスプレ姿だが、オチをガボイを持っていくというのがさすが。


【1~2話試し読み】

【ピクシブの宣伝マンガ】


ガボイ



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  1. 2015/01/02(金) 14:51:07|
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わたしの宇宙 第2巻の感想


わたしの宇宙 2 (IKKI COMIX)わたしの宇宙 2 (IKKI COMIX)
(2014/08/29)
野田 彩子

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『わたしの宇宙』完結となる、第2巻の感想です。



・デザイン関係
この巻でもカバーは、カラー・ペン入れ・鉛筆書きのキャラが同居している構成。第1巻が原稿用紙に描かれたものだったのに対し、この巻では掲載誌IKKIに載っているという設定で欄外の読者コメントもそのまま、折り返し部分にも仕掛けがほどこされていて、とても秀逸なデザインになっています。ノンブルも、書体、濃さ、大きさ、英数字・漢数字、向きが入り乱れています。

・第九話 おかえりなさい
この世界がマンガなら、コマ割りの形式も自由になる。というわけで、ほぼ全編4コマ漫画の構成になっています。話の内容に合わせて、タイトルロゴやアオリの文体、ノンブルの書体などがポップに統一されているのも芸が細かい。そういう軽いノリで宇宙くんが帰ってくるのかと思ったら……。ただ、4コマになると千代子の祖谷くんへの一途さが、いい感じに暴走していた。

・第十話 我田引水
姿を消した宇宙くんは、アリス、祖谷くん、千代子の名前をヒントに徳島県に来ていた。そこにいたのは、このマンガの『作者』。その人(黒髪、黒セーラーのアリスのような外見)が語る、このマンガの成り立ち。ボツネタや背景のグチ、猫に対する隠語とか、メタネタが炸裂しまくっている。それが普通のセリフとは違う手書き文字で書かれているので、ちょっと異質さがある。

・第十一話 天涯にて
引き続き、作者と宇宙くんのやり取り。「宇宙くんの アルバムみたいな ものだから。」と言って単行本1巻を手渡すシーンは最大のメタネタなのだが、同時に作者以外にもデザイナーとかマンガの外の世界の人間がいることに宇宙くんが恐怖しているというのが、スゴイと思う。2人で祖谷地方の名所『かずら橋』に行くシーンは、ややギャグ寄りになったが、やっぱり自分自身を作品内に登場させる気恥ずかしさみたいなものから、そうなってしまうんだろうか?

・第十二話 待てば海路の日和あり
祖谷くんがメインの話。ケガをした理由をハッキリと覚えていないなど、アリスと同様に宇宙くんに関する記憶がなくなっているので、ここがマンガの中だと理解しているもう一人の存在・鮫島先生を殺すことを考えるが……。しかし、鮫島先生は、このマンガにとってどういった存在だったのか? 作者がモノローグで言い訳していたように、なにか役目があったが生かし切れなかったキャラなのか? それとも『未消化の伏線』を象徴したキャラなのか?

・第十三話 宇宙くん帰る
真理くんは「宇宙くん 帰る」と宣言することによって、帰って来ざるを得ない展開にする作戦を実行する。前話ラストと、この回の1ページ目で絵は同じなのにセリフをちょっと変えているのが細かい演出。また、いったん『宇宙くん帰らない』というサブタイトルでトビラを描きながら、作者と共に宇宙くんが戻ってくる見開きで改めて正式なサブタイトルを出す演出がニクイ。

・第十四話 絵
作者が“プロット通りに進まない”真理くんに事情を説明しようとするものの、コマ割りや場面展開が上手くいかない。自分のバックボーンが何もないことに気づき、モノローグが写植に変わった140Pからは、もはや作者ではなく単なる登場キャラクターに格下げされてしまったということか。そして、姿は同じなのに自分と何が違うのか、アリスに問い詰める。

・第十五話 私の宇宙
黒アリスから、その座を奪った真の作者からの言葉に戸惑い怒る宇宙くんたち。ベタがコマからはみ出したり、枠線が欠け、ホワイトがキャラの顔を塗りつぶす演出の前半部分からは、鬼気迫るエネルギーが感じられる。そして宇宙くんが『作品の寿命 = 自分たちの寿命』ではないと言い切った後、アリスと真理くんが四角く区切られた窓の向こう側に夕焼けを見るシーン(176P)は印象的だった。

・最終話 ありがとうさようなら
第十二話でケガをした千代子のお見舞いに行く、宇宙くんたち。祖谷くんが『自分たちを見る化物』の存在を感じられなくなっていたり、黒アリスが転校生になっていたり微妙な変化はあるものの、彼らの物語は続いていくというようなラスト。第一話のサブタイトル『初めましてこんにちは』は、アリスの自己紹介かと思っていたけど、作者から読者へのあいさつだったんだな。そして最終話のサブタイトルは、お別れの言葉ということか。


帯に『驚異のメタ・コミック』とあるように、この作品はかなりの実験的な内容でした。ただ、その結果は次回作以降で明らかになる気がします。




わたしの宇宙 第1巻の感想








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  1. 2014/09/01(月) 13:59:15|
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リピートアフターミー 第2巻の感想


リピートアフターミー(2)(完) (ブレイドコミックス) (BLADE COMICS)リピートアフターミー(2)(完) (ブレイドコミックス) (BLADE COMICS)
(2014/01/10)
ヤマモトマナブ

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“青春ジェットコースターミステリー”リピートアフターミーの完結となる第2巻が発売されました。今巻は、1巻で提示された謎がいろいろと明らかになるので、ネタバレにご注意を。表紙は、第1巻とつながるデザインになっています。



・Lesson05 勘違いしないでよね
▼リピート5回目▼
ダニエルの父親は、誤発注してしまった非公認マスコットキャラのぬいぐるみを売りさばくために、一日中車を走らせて事故に遭って死んでしまうということだった。善美は、コンビニ強盗を取材に来たテレビの力とネットの拡散力を使って自分のコンビニで売りつくしてしまう。普通に読むと善行ポイントを稼ぐイベントのひとつなんだけど、ここで『トラック』と『段ボール』というアイテムを手に入れていることが、最後になって効いてくるとは。いっぽう九條は『通行止め』の集団が消えた工事現場に地下への通路があるのを発見。そこを石名坂と共に探索します。

・Lesson06 猫なら五匹は被れるから
▼リピート6回目▼
九條は『通行止め』たちが掘った坑道が、朝日河市の上水道施設につながっていることからテロを警戒。早朝に上司の大浦さんに直談判するものの、なぜかキーホルダーを手渡される。いっぽう善美はリピート5回目の夜に出会った友達のあいかとともに、娘を事故で失ってから学校を休職中の時雨令子先生を訪ねる。そこで、とっさの機転から復職を決意させることに成功する。が、それは口から出たデマカセの結果。そのことを知ったあいかは…。そして九條は、キーホルダーの中に隠されたSDカードを善美のコンビニに持ち込むが、表示されたのは『通行止め』マークとカウントダウン表示だった。

・Lesson07 明日の私を励ますこともできないの
▼リピート7回目▼
ダニエルの提案によりSDカードの解析をすることになったのは、朝のバスで善美が席を譲ったおばあちゃん(ダニエルの祖母)!! 判明したデータによって『通行止め』の目的が、水道を通じて朝日河市内に猛毒をまき散らすことだと明らかになる。が、全てのデータを解き明かすには
▼リピート8回目▼
を使っても足りず、
▼リピート9回目▼
まで持ち越しに。ここで九條は強硬手段に出て、出勤途中の大浦さんを拉致。データを手に入れた経緯を聞く。クビにしようとした理由が『信用できる人間をゴタゴタに巻き込まないようにするため』というのが、泣けた。そして善美は、ビルの屋上で自分の無力さ(慕っている時雨先生のもとに1年間通っていたのに何もできず、善美はたった1回のウソで説得することができた)から自殺しようとしていたあいかを見つける。でも、本当に人助けが必要な場面なのに、上手く言葉を発することができないというのが妙にリアルだった(リピート5回目でダニエルにも、そういうことを言われている)。

・Lesson08 私には世界なんて救えない
▼リピート10回目▼
親友のあやかを救えなかったことで意気消沈の善美だが、九條の言葉とサインによってやる気を取り戻す。というわけで、まずは『通行止め』の謎解きに時雨先生の家へ。通行止めマークの斜線の向きが反対 → 本当は0 → 時雨令子の中2文字で → 零というのは見事だと思った。大量の『通行止め』たちは、1年かけて洗脳してきたこと、娘の事件に無関心だった“その他大勢”を許せなかったということが時雨先生から語られる。善美は最後の手段として、神様に超常的な力を使っての解決を頼むものの、断られてしまう。もはや時雨先生の犯行を止められないと悟った善美は、せめてあいかだけは助けようとする。泣きながら言う135Pのセルフが良かった。

・Lesson09 リピートアフターミー
最終回。話の仕組み上、これまでに積み上げてきた小さなことが、最後に大きな結果に結びつくというのは分かっていてけど、それでもゴミ捨てを手伝ったのが大浦さんの奥さんだったり、第1話で「責任もって全部売れ!」って怒鳴っていたのがダニエル父の上司だったり、荷物が崩れそうになるのを助けられた人が神様が持っている風船を売っている人だったり、くり返されてきた1日がひとつにまとまっていく展開は、正直興奮した。第1巻冒頭の善美があきらめかけるシーンからの九條とあいかの言葉も良かったし、神様にテキトーに教えていた“困ったときのセリフ”が最後の最後にイキてくるというのも鳥肌ものだった。キッチリと10万善も達成したし、文句のつけようのないハッピーエンドだったと思います。





早くも、次回作が気になります。
天気と時間さえ都合がつけば、作者に会いに行きたい気分です。


リピートアフターミー 第1巻の感想





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  1. 2014/01/15(水) 17:26:34|
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