晴耕雨マンガ

4月は、六道の悪女たち、スピーシーズドメイン、ヴィンランド・サガ

トクサツガガガ 第4巻の感想




『トクサツガガガ』第4巻の感想です。1巻赤、2巻青、3巻黄、ときて4巻緑なので、5巻はピンクかな?


・第30話 イクトゥス
まず、北代さんが仲村さんを殊更敵視しているのは、チャラ彦が第2話のカラオケのことを話したことが理由だった。みんなの前で特撮ソングを歌ったことや、これまでの言動が重なってオープンなオタクと勘違いされてしまっていた。そして回想パートでは、北代さんが以前勤めていた会社の人との飲み会に参加したときに(この時は、まだフレンドリーな性格)、同席した友人の みやび さん(名古屋在住の大学生)に、ドルオタであることを悪気はなかったもののバラされてしまう……。

・第31話 「仲間ってなんだろう」の巻
ドルオタがバレて、周囲の対応が変わってしまったことに苦悩する北代さん。これが、現在の切れたナイフのような性格を形成する原因に。『なんでアイドル=恋愛対象なの!?』とトイレで悶々とするところは、いわゆる『ましゃロス』どうこう言っている人に読んでみてもらいたい。そして仲村さんといえば、例のパスケースを返すだけで精一杯。なにがあったのか聞きたいが、現状出来ることはなにもないのだった……。 トビラ絵を昭和児童誌風にしてみたり、サブタイトルに『~の巻』とつけてみても、重い空気は変わらない。

・第32話 光りもの
前話以来、接触の無かった北代さんと駅でまさかの邂逅を果たす仲村さん。そこで、パスケース返却に北代さん ← 仲村さん ← 吉田さん ← その友人と、多くの人の縁がつながっていることを改めて知る。そして、北代さんもみやびさんとの楽しかったときのことを思い出す。これで、対北代さん編は終了。ただ和解の印が、ケミカルライト(コンサートの時に振るアレ)っていうセンスは、どうなんだろう? あと、獣将王パートでセロトルが放った弓矢の攻撃の見開きは素晴らしかったと思う。

・第33話 大人気ない
土日がライブばかりの兄・望の妻タカさんの息抜きのために、娘の ちさと ちゃん(ちーちゃん。4さい)と獣将王のショーを観に行くことになった仲村さん。しかし、ちーちゃんは直前でネコの着ぐるみに強い興味を持ってしまう。強引にショーへ連れて行こうとするタカさんの姿を見て、仲村さんの脳裏にある思い出がフラッシュバックする……。『自分の「したい」が、「相手のため」とこんがらがっているのは、恐ろしいことだと身を持って知っていたはずなのに、』から始まるモノローグ部分は切ないし、子供にお願いするという解決法も、作中では大人気ないと言われていたけど、実際の子育てでも使えそうだと思った。この巻のベストエピソード。

・第34話 深夜特撮『白狐丸』
引き続き子守りをしている仲村さん。ちーちゃんは『白狐丸』というDVDに目をつけるが、それはエログロ満載の深夜特撮。仲村さんは見せることを躊躇するが……。基本的には、テレビの規制の話。子供には何を見せ、何を見せないべきか?みたいな真面目なトーンの話なのだが、望のライブの空白のフキダシ(好きな下ネタが書き込める)とか、望「でないと…こうなるやろ…」仲村「ぐうの音も出ませんわ…」からの「それな」2連発とか、ギャグ要素も強かった。

・第35話 地上波っていいよね
大阪への帰路の途中、仲村さんがどうして今のようにドップリな生活になったか、そして自分がバンドを続けてこれたのかというキッカケを望が語る。だけど、タカさんの感想通り『地上波のエロス』の例えにすべて持って行かれた感じ。あと、ローカル局が受信できるどうこうの場面を見るに、作者はコッチ方面の出身なんだろうか? 滋賀県では、子供が遠足場所に到着したかどうかを報せるとか、地元民じゃないと分からないだろ。

・第36話 集めてどーするの?
吉田さんの誘いで、ホビー系ショップの蚤の市に来た仲村さん。レアなソフビを発見したものの、思い切って買うことができない……。オタクがよく受ける質問の「結局何に使うの?」→「置く」、「集め終わったらどうするの?」→「見る」という返しが素晴らしかった。オモチャ店員の「世の中けっこうなモノが役に立たない上に、全てのものは最終的にみんなゴミだ!!」というセリフも、真理をついていると思う。あと、特撮のスーツがウレタンで出来ているというのは勉強になった。

・第37話 「汚し」のコツ
前話で購入した2体目のエマージェイソンのソフビに、経年劣化の『汚し』を入れることになった仲村さんは、レンタルスペースで作業することになるが上手くいかない。そこで、常連らしき男性にアドバイスを仰ぐのだが、返ってきた答えは予想外にスピリチュアルなものだった……? この話と前話はガッツリ取材してきて、それを話作りに生かした感じ。ただ、この男性が汚しをしていたプラモ(箱に『犬式』と書かれている)の設定が気になる。海とか森にいても違和感なくて様々な性格があるって、もともとはどんな作品に登場していたんだ?

・第38話 集結――ッ!!
前話の帰りに(つまり、第36話からここまで1日の出来事)カラオケに来た、仲村さんと吉田さん。獣将王の新OPを歌ってみるものの、重複パートや合いの手が複雑だった。いっぽう北代さんも、久しぶりにみやびさんと再会することになったものの気まずさがあり、仲介者を探していた。第32話以来、和解したんだかどうなんだか微妙な距離感のままだった仲村さんは、自分と吉田さんが再会の場に同席する代わりにカラオケに参加してもらうという、利害一致作戦を提案する。北代さんが、ひと晩でコール&レスポンスをキッチリ仕上げるといったあたりの頼もしさは異常。さらに、低音パートとして任侠さんの招集も決定。

・第39話 叫べ獣の魂!
全員集合のカラオケ回。北代&みやびさんが、コンサートの設定で部屋の外から歌いはじめたり、北代さんが獣将王OPのナレーションを読み上げたり、北代さんと吉田さんが同年代と発覚したり、終始テンションが高くネタが濃かった。ひとり、同志がいないと思われた任侠さんにも、最後の最後でカラオケ店員というまさかの仲間が生まれる展開も最高。もしアニメ化したら、最終回はこの話で決まりだと思う。


次巻では仲村さんに“ピンク”が襲い掛かる! お楽しみに!





テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/10/04(日) 07:35:30|
  2. トクサツガガガ
  3. | コメント:0

トクサツガガガ 第3巻の感想



『トクサツガガガ』第3巻の感想です。表紙で特に顕著なんですけど、初期のころにくらべて仲村さんの目がネコっぽくなっていると思う。



・第20話 気にしないと言われても…
前巻ラストの流れから、ひとりになろうとする仲村さんは、第3話に登場したカレー屋でランチをとることに。しかし、カウンターの隣の席には、社内でカツラを被っていることで有名な上司の姿が……ッ! カツラなのがバレバレで、暗にカミングアウトを促されている大塚課長に、特撮趣味を隠している仲村さんの境遇、そして敵に正体をバラされたエマ―ジェイソンのエピソードを重ねるという、厚みのある構成。15~20Pあたりの仲村さんの一連のセリフが良かった。あと、カレー店の客に、前作の主人公がいるな。

・第21話 仲村城への侵入者
ゲンカ将軍の部下2人のうち兄のカブトウン(カブトムシ)だけ買っていて、弟のアガタ(クワガタ)の食玩を買い逃していたことを激しく後悔する仲村さん。そんなときに、部屋に本物のクワガタが飛び込んでくる。虫嫌いの仲村さんにとっては、緊急事態だ…ッ! ただ捕まえてひと安心というわけではなく『時期外れのクワガタは、誰かが大事に飼っていたはず』と推測を立て、しっかりと飼い主に返却するという流れが素晴らしかった。ただ、基本的に肉食獣モチーフの獣将王なのに、なぜカブトムシとクワガタが敵幹部なのかは気になる。

・第22話 匠の技
同僚の白石さん(髪の短いタレ目のほう)の誘いを断りきれず、休日に街に出ることになった仲村さん。興味のない服や慣れないヒールで、どんどん体力を削られていくが、連れて行かれたカフェである発見をする……ッ! せっかく誘ってくれたのに、最初から楽しむ気のなかったことを仲村さんが反省するのが良かった。これは、自分も見習いたいところ。あと、チェルダがテレビでゴー☆ジャスを見ていたり、並べ替えたフィギアの中にマジシャンぽい奴がいたりといった小ネタも気になった。

・第23話 涙を拭いたら、勇気満タン!
任侠さん主役の話。オタク趣味が親バレしていること、小学生のころは引きこもり気味だったことが、母親から明るく語られる。気持ち悪く思いながらも、アニメを観ることをやめさせなかった、母親なりの優しさが良かった。でも、ラブキュートのデザインは描きなれていないからか、女キャラを描くのが苦手だからか、苦戦しているのが感じられた。あと、任侠宅の昔のテレビが、ブラウン管なのに16:9の画面というのが珍しいと思う。それから、任侠さんの本名は 松本まさあき なのね。

・第24話 映画の楽しみ方
特撮ヒーロー大集合の映画を(ひとりで)観に行った仲村さん。ただ、その後の吉田さんが最寄駅まで来て、立ち食いそば屋で映画の感想を語りあう怒涛の4ページが素晴らしかった。話の流れに関係なく思いついた場面をどんどん言っていく様子が、妙にリアルだと思った。特に「ネットで何万字読んでも、今ここで生の感想を言いたいし聞きたいんです!」というセリフは、この巻イチバンの衝撃を受けたセリフだった。あと、今回初登場の映画好きのおばあちゃんは、かなり良キャラの予感がするので、再登場を期待したい。

・第25話 特殊撮影技術の継承者
この話は、コミスンで試し読みできます。白石さんに写真を撮ってほしいと頼まれるものの、上手く撮ることが出来ない仲村さん。藤井さん(同僚の髪の長い方)による、盛り写真テク講座が行なわれる。仲村さんは、ここで得た技術をタテガミ丸のミニチュア写真に生かす……ッ! 後半の、仲村さんが無理な体勢を取りながらも、いい写真を撮ろうと試行錯誤する様子が良かった。だからこそ、ビル腰のタテガミ丸の見開きは、かなりの迫力。

・第26話 懐古怪人、襲来!
第13話で登場したおもちゃ屋で、昔の作品を懐かしみ現在の作品をディスる懐古怪人と出会った仲村さん。しかし、時代劇が好きだという小野田君のお爺さんの話を聞き、自分の好きなものは必ず過去のモノになると気づいた、仲村さんのとった行動とは……ッ!? 今回登場した『4フォース』は、女性メンバーのコスチュームがハイレグなあたりに、時代を感じさせる。あと元素モチーフなら、4人目は雷じゃなくて土ではないんだろうか? あと、小野田君のトキメキの音は『トゥンク…』じゃなくて『トゥクン…』だと思う。
 
・第27話 秘密基地からの出動!
金欠の仲村さんは、少し離れた安売りスーパーに買い出しに。その近くの駅構内で、電車を利用していないはずのダミアンと出会う。その理由とは……ッ? 嫌なことのなかにも、楽しみを見つけるダミアンの姿勢が素晴らしかったし、そのことを素直に「かっこいい」と褒めることができる仲村さんも良かった。個人的には、ここまでダミアン回にハズレなし。あと、ここで『飲み会の予定が入っている』というのが、ちゃんと伏線になっているとはね。

・第28話 面白いもの、みられますよ!
獣将王のイベントに来た仲村さんと吉田さん。そこに、銀色の追加戦士(正式加入前)のセロトルが登場したため、子供たちはビミョーな空気に。そして、仲村さんがセロトルと握手しているところを、北代さんに目撃されてしまう……ッ!! その見開きを見て思ったが、この作者は「ここだッ!」という見せ場の描き方がうまいと思う。この話でも、仲村さんと北代さんの目が合った一瞬の緊張感みたいなものが、上手く描かれていると思う。しかし、ラストの緊迫感とサブタイトルの陽気さがあっていない。

・第29話 目障りなのよ!
なんとか北代さんに弁解しようとする仲村さんだが、取りつく島なし。散々に言われてしまう。しかし、北代さんが忘れていったパスケースが突破口になりそう。ただ、ラスト1ページの回想シーンで、北代さんが『昔からこうではなかった』と分からせる演出が、見事だと思う。


果たして仲村さんは、次巻で北代さんと決着をつけることができるのか!? お楽しみに!



テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/07/02(木) 18:50:32|
  2. トクサツガガガ
  3. | コメント:0

トクサツガガガ 第2巻の感想


トクサツガガガ 2 (ビッグコミックス)トクサツガガガ 2 (ビッグコミックス)
(2015/03/30)
丹羽 庭

商品詳細を見る


『トクサツガガガ』第2巻の感想です。
表紙は、仲村さんが獣将王の3人を撮影しようとしている構図ですが、構えているカメラを調べてみたら定価が10万ぐらいするじゃないか。

RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DA18-135mmWRレンズキット イエロー/ブラック 028 K-50 18-135WR KIT YELLOW/BLACK 028 11416RICOH デジタル一眼レフ PENTAX K-50 DA18-135mmWRレンズキット イエロー/ブラック 028 K-50 18-135WR KIT YELLOW/BLACK 028 11416
(2013/07/05)
ペンタックス

商品詳細を見る



・第10話 理想の男性
第9話での母親との激闘の影響を心配した同僚たち(彼氏に別れ話をされたと勘違い)と、登山することになった仲村さん。さらに、チャラ彦の友人である山岳ガイドとイイ雰囲気だと勘違いされるが……!? しかし、今回仲村さんはメンタルダメージを負っていたとはいえ、かなり大胆な行動に出たな。近くにいた同僚に「なにしてるの?」と聞かれたら、なんて答えたんだろう? あと、例えに出た『特撮峰』って30話がピークなのは当たり前なのかな?

・第11話 聖地でトクサツメモリアル!?
中野(ブロードウェイ)に遊びに来る。しかし、様々な商品に目移りしているあいだに、吉田さんとはぐれてしまう。ここは探すべきが、それとも自分の目当てのモノを物色すべきか。悩んだ末に仲村さんが出した答えとは……!? 様々なお店や商品を美少女ゲームに例えた内容だったが、それよりも劇中劇パートでずっと大きな葉っぱを傘代わりに持っているチェルダのほうが、数倍カワイイ。

・第12話 「てれびくん」の買い方
ネタバレ回避のためにCMを見ていなかったので、児童向け雑誌『てれびくん』で応募できる、獣将王の特別DVDの存在を知らなかった仲村さん。第8話で登場した任侠さんに教えてもらった時には、すでにネットでもプレ値がついてしまっていた……! 任侠さんが『非実在甥(姪)戦法』で漢を見せる流れが良かった。特撮ファンは、こうやって日々戦っているんだな。今回は、同じ小学館発行の『てれびくん』が使われたけど、他社の雑誌ともコラボしてみてほしいところ。

・第13話 合体ロボ、タテガミ丸
合体巨大ロボには手を出さないと決めている仲村さんだが、獣将王に登場する『タテガミ丸』には心を動かされていた。しかも、購入を後押しするような条件がそろった絶好のお店まで見つけてしまい……!? いつもは、仲村さんの(特撮から得た)教訓を聞いて感心する後輩の小野田君の行動で、仲村さんがタテガミ丸をお迎えする踏ん切りをつけるという、通常パターンとは逆の流れが良かった。それから『悪夢の12体合体』の腰の部分が、どうしてもラジカセに見えてしまう。

・第14話 かけがえのない時間
土曜日に仕事に駆り出された仲村さん。しかし、暴風雨で交通網がマヒしてしまい帰宅困難者に。ニチアサタイムに間に合うのか……! オシャレヒールを履いてきてしまったがために、足手まといになっているチェルダ(仮)さんをかばう流れの中とはいえ「本を読みたい! TV観たい! 帰って寝たい!は なぜ『用事』として認められないのか!」という考えには、激しく同意せざるを得ない。

・第15話 イケメン星人
チャラ彦のルートで、別部署の女性2人(ユキちゃん&ミカっち)と一緒に特撮出身のイケメン俳優が出演する映画を観に行くことに。しかし、特撮星の仲村さんとイケメン星の2人のあいだには、想像以上の距離が開いていた……! 仲村さんのテンプレ恋愛映画に対する皮肉の回転数もスゴイが、ミカっちがパンフレットを見てニヤニヤが止まらないのを察して、共感し直すという流れが良かった。ただ、メンバーのほとんどが宇宙人(虫を食べる、触ったものを焦がす、夜発行する )という『ストレンジャーV』は、ちゃんと戦隊モノとして機能していたのか気になるところ。

・第16話 兄ちゃんの威厳
関西で売れないバンドマンをしている仲村さんの兄・望が、ライブのために上京してくる。その手には、VHSでしか発売されていない特撮映画をDVD化したのものが。いっしょに鑑賞するなかで、過去の思い出がよみがえる……。仲村さんが小3なので、17年前の出来事。ビデオ録画をめぐる家族間のパワーバランスとか、現在ではあまり見られなくなった光景か。この話でフィーチャーされている『エマ―ジェイソン』は、第1話で頭のデカいフィギアとかムック本が確認できるので、前々から登場させることを考えていたんだな。

・第17話 本物かニセモノか
吉田さんの代理カメラマンとして、トライガーが登場するグリーティングイベントに来た仲村さん。そこでダミアンと出会うが、トライガーがテレビよりも細身な事にショックを受ける。仲村さんは、このままダミアンの特撮卒業を見送ることになってしまうのか……!? 141Pの『2.5次元特有の取り払えないぶ厚い壁』、トライガーのキャラを完全に演じきった中の人、ダミアンの「本物じゃなかったよ…でも、ニセモノでもなかった……」という名台詞もあり、この巻のベストエピソード。

・第18話 仲間作りは狩りだ!
獣将王に銀色の追加戦士が登場。それと同時に、仲村さんの人生にも新たな特撮仲間が生まれるチャンスが……! 第15話で知り合ったユキちゃんに『ストレンジャーV』のDVDを貸すことになるが、その方法について吉田さんから鬼のような指導が入る。『布教』するのに、ここまでの苦労をしないといけないのか。そして、吉田さんへのお礼の品(獣将王の食玩?)をうっかりロッカーのすき間に落としてしまった仲村さん。コレを拾ったのは……?

・第19話 警告
DVD貸し借りの流れで、ユキちゃんの部署の歓迎会に参加することになった仲村さん。ただ、その会のメインである北代さんは、子供じみた趣味を全否定する人だった。そして、無くしたと思われた獣将王の食玩が、仲村さんのロッカーに戻されている事案が発生。この2つが意味するモノとは……? この回は、話がヘビーになりすぎないためか『前回までのあらすじ』のコマや、吉田さんに電話した流れで自分の席まで木彫りの熊を持ってきてしまう仲村さん、コマ枠に手を乗せるダミアンなど、遊び心がある絵が多かった。あと、銀色の追加戦士がシシレオーに攻撃するときの迫力もスゴイ。


この巻では、オマケページで獣将王の3人のキャラ紹介が。獣モチーフなので野山が主戦場なのはいいんだけど、隠れ家が『ゴミ屋敷』(第9話でチラリと登場)ってどういうことなんだ? ヒーローとして、それでいいのか?
次巻『トクサツガガガ』第3巻では、仲村さんが『あの虫』と対決! お楽しみに!







テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/04/03(金) 06:58:31|
  2. トクサツガガガ
  3. | コメント:0

トクサツガガガ 第1巻の感想


トクサツガガガ 1 (ビッグコミックス)トクサツガガガ 1 (ビッグコミックス)
(2014/11/28)
丹羽庭

商品詳細を見る



隠れ特撮オタクOLの日常ライフ『トクサツガガガ』の第1巻が発売されました。


・第1話 獣将王シシレオー登場!
とある商事会社に勤めるOLの仲村叶(かの)さん(26歳)は、ヒーロー、怪獣、ロボットなどが活躍する特撮番組が大好きな『特オタ』だった。同僚たちにそのことをひた隠しにしているために、なぜか“彼氏(本当はいない)のために手料理を作るケナゲキャラ”と思われてしまっていた。自分は特撮好きというわけではないものの、いろいろと共感できるポイントは多く、それをコメディっぽく軽くギャグで流しているので、とても読みやすかった。特に、電車内で後輩の小野田君(仲村さんのことを慕っている)に対するアドバイスを、特撮の良さを(こっそり)アピールする形でしているのが良かった。

・第2話 対決! カラオケ怪人!!
自らは『女死力』が高いと思っているものの、普通に女子力の高い仲村さんは、社内のカラオケ合コンに強制参加させられることに。特撮関係なら劇中歌でも歌えるものの、一般人の前で何を歌えばいいのかまるで分からない。そのとき、仲村さんがした起死回生の選曲とは……!? どさくさにまぎれて、サッカーの1チームの人数が分からないのをカミングアウトするのと、イメージ内でカラオケ怪人に崖っぷちに追いつめられたときに、マイクの兵隊にまぎれてサカナクション(怪人。水中戦が得意)がちゃんといるのが面白かった。

・第3話 秘技!? カプセル開封掌!!
新しくカレー屋がオープンしたことによって、お気に入りのカプセルトイスポットで回すことができなくなってしまった仲村さん(人目につくところは恥ずかしいので)。集めている獣将王のスイング(キーホルダー)をコンプリートするために、シラミ潰しに街中を探索する。人通りの少ない雑居ビル脇という絶好のポイントに筐体を見つけた仲村さんだったが……! そこで出会った純真無垢な勉学少年に『ダミアン』とあだ名をつけてしまうセンスもさすがだが、気になるのは第2弾のキャラの持っている武器がどう見てもブーメランなこと。

・第4話 ゆるキャラ大作戦!
電車内で、獣将王のスイングをカバンにつけている女性を発見した仲村さん。なんとか自分も獣将王好きだと気づいてもらいたいものの、ごく普通の通勤スタイルではソレも難しかった。そこで仲村さんが取った方法とは……!? この話は、特撮ネタというより“ゆるくない”ゆるキャラへのツッコミみたいな部分が良かった。普段、仲村さんが家のカギにつけているキーホルダーの『ネギヒコ』というキャラは、本当に気持ちが悪い。なんだ、あの不快感は。あとは、隠れキリシタン同士の確認の合図『イクトゥス』が勉強になった。

・第5話 追加戦士!
ショッピングモールで行われるヒーローショーを(あくまで偶然を装って)観に来た仲村さんは、前話で獣将王好きであることを確認しあった女性・吉田さんと出会う。知り合ったばかりのオタク同士の、嗜好や深度などの距離の計りあいが妙にリアルだった。そして、吉田さんの『同年代の友だちの子供が買っているおもちゃと同じものを自分も買っている』というエピソードは、なんか心に刺さるものがある。作中のセリフから吉田さんは30代前半から中盤くらいだけど、結婚もたぶんしていないんだよな……。

・第6話 仲間のために
前話の流れで吉田さんとお茶している仲村さんの所に、第2話でいっしょにカラオケした同僚(通称・チャラ彦)がズケズケと同席してくる。そして、吉田さんのスマホに保存された獣将王の画像を見られてしまう。仲村さんは、せっかくできた友人の秘密を守り、自分のオタバレを防ぐことはできるのか……! 獣将王の劇中のセリフや展開を生かし、現実のピンチを乗り切るという黄金パターン。ただ、変身後のスーツ姿はお尻がポイントというのは、よく分からなかった。やっぱり、ガッチリしているほうがいいんだろうか?

・第7話 炎陣武走ボルカノアタック!!
ファストフード店でクオリティの低いオマケを愛でていた仲村さんは、少女向け魔法少女ではなく獣将王のオマケを欲しがる女の子(通称・幼女さん)を見て、かつての自分を重ね合わせる。仲村さんが幼女さんのために、自分が幼いころに欲しかった『味方』になってあげ、幼女さんもちゃんと『お礼』をするのが良かった。この巻のベストエピソード。仲村さんは、小さい頃に自分の好きなものを与えられなかったために、大人になってから特撮好きが爆発したようだけど、こういうオモチャやマンガやゲームなんかを『子供のころに与える/与えない』×『大人になっても好きでいる/卒業する』を組み合わせた関係性の考察を、教育学の人とかにしてほしい。

・第8話 おかしのまつもと
食玩を求めて自転車でコンビニめぐりをしているために足が鍛えられ、周囲から美脚認定されてしまう仲村さん。しかし、お目当てのキャラを引き当てることができず、残すは目つきの悪いコワモテ店員がいる『おかしのまつもと』のみ。仲村さんは、決死の覚悟で突入する……! 今回は、仲村さんに新しい仲間ができたことよりも、食玩ウンチクみたなものが面白かった。なんか、コンビニとかにずっと同じ商品があると思っていたけど、地味にラインナップが変わっていたりしたんだな。そして、充実の特オタライフを送る仲村さんだが、知らぬうちに最大の障壁が近づいていた……!

・第9話 シシレオーvs.敵将ゲンカ
仲村さんが特オタになる原因のひとつであり、特オタであることを最も知られてはいけない相手。母親が上京してくる。ある程度思っていたことは伝えることができたものの、今回は仲村さんの完敗という感じ。特に、母親の趣味のフリフリしたものを着させられている姿が、なんか笑える。あと“親バレ”という、オタクにとって致命的とも言えるテーマをあまり重くなり過ぎずに描いたことは、評価したいと思います。それと、いくら敵が強いとはいえ『相手の神経を毒し焼き切り意のままにする』刀を使わせようとするシシレオーの師匠は、けっこう鬼畜だと思う。

・あとがき
この作品が作られるキッカケが描かれています。作者自身はニワトリの擬人化した姿で登場しているのですが、正座をしている格好とか全コマ中約1/3が同じ顔の向きとか、なんか妙に不安な気持ちにさせられる。

仲村さんが好きな『獣将王』はシシレオー(赤)、トライガー(青)、チェルダ(黄)の3人で構成されているんですけど、シシレオーは『獅子+レオ』。トライガーは『虎+タイガー』というのは分かるんですけど、チェルダだけハッキリしない。チーター+何かなのかな?

次巻『トクサツガガガ』第2巻は、仲村さんが登山に挑戦! お楽しみに! 






テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/12/01(月) 10:56:22|
  2. トクサツガガガ
  3. | コメント:0
前のページ

FC2Ad