晴耕雨マンガ

2月は『トクサツガガガ』と『はじめアルゴリズム』。

トクサツガガガ 第7巻の感想




特オタコメディー『トクサツガガガ』第7巻の感想です。表紙は、縁日でフィギアすくいをしている様子なんだけど、仲村さんの右上の人がどっち向きなのか全然分からなくて、ものすごく怖い。



・第60話 最凶のネーミング
“ピンクの使者”カナちゃんが、ウサギを飼うことに。仲村さんは『どんぐり』という名前を提案するものの、あっさりと却下。任侠母の『マロン』という名前が採用されることに。ここから展開される『オノマトペ講座』がとても勉強になった。そのことを踏まえて、冒頭部分で仲村さんを襲ったGの恐ろしさを、多角的に分析しているのが良かった。っていうか仲村さんは、クワガタも触れないほどの虫嫌いだったもんな。

・第61話 七色の飴玉
仲村さんは特撮を禁じられた幼少時に、人形劇『七色の飴玉の木』に夢中になっていた。そのメイキング番組を録画したビデオが兄・望の家から発掘され、DVDに焼いたものが送られてくる。記憶の中にある、七色に輝く飴玉の木の本当の姿は……? 34~35Pのファンタジーあふれる見開きからの、スラッシィ池田オチの安定感が素晴らしい。こうなったら一回、仲村さんとスラッシィ池田は対面してほしいところ。それから、同僚の藤井さん&白石さんは年下だと思っていたけど、そんなに年が離れているわけじゃないのか。

・第62話 名作『惑星O』の熱意
吉田さんに勧められた往年の特撮ドラマ『惑星O(オー)』の、地上波での再放送にドハマリする仲村さん。しかし、多くの謎や伏線を放置したまま、番組は打ち切られてしまっているのだった……。全力をかけて作品を作ることは素晴らしい、でも完走できなくては意味がないということを、彼氏のために料理を始めた白石さんの苦労と重ねて説明する構成が良かった。

・第63話 視点の盲点!?
表紙につながる話。北代さんといっしょに縁日に来た仲村さんは、迷子のタイガくんと遭遇。親探しを手伝ってあげようとするものの、途方に暮れてしまう……。視界が開ければいいというワケではなく、子どもの視点に立って(本当に低くして)探すという、北代さんが実践した方法が良かった。この話にも登場する『ストレンジャーV』は、ちょこちょこメンバーが紹介されているけど、最後の1人となった蛇っぽいヤツが気になる。

・第64話 先人達の灯
昔はクーラーのない職場で働いていた、アクションシーンでも体を張って演技していた。だから、現在の若者は楽をしている! という周囲の考え方に賛同することができない仲村さん。そのモヤモヤを第1話で出会ったジイさんが解消する。『大丈夫じゃないヤツが死んだだけ』という理論は、かなり乱暴に思えたけど、酒タバコをやっても健康に暮らす人と、病気になっちゃう人がいるってことか。あと、この老夫婦と出会うと、仲村さんは階段落ちしないといけない運命なのか。

・第65話 好きの気持ちと面の下
同じ会社のユキちゃん&ミカちゃんと、デパートでバッタリと会った仲村さん。そこで行われていた獣将王のショーをキッカケに『好きなものへ注ぐ愛情の量』の話となっていく。回想パートで北代さん&みやびさんが語った、石油王が来てたくさんお金を使ったらイチバンのファンになるのか? という例え話にはうなずかざるを得ない。109Pのミカちゃんの笑顔が、この巻のベストショット。

・第66話 作品変化の巻
第42話で仲村さんが観た特撮映画『絡繰忍者 雷伝』のフィギアが、レンタルボックスにあるのを発見。しかし持ち主の男性とは上手く話がかみ合わなかった。その理由とは……? 吉田さんの思い出の怪獣『ダゴン』とのエピソードからリメイク作品に対する想いが語られる流れも良かったが、仲村さんが生み出した『ガッカリメイク』という言葉が的確すぎる。あと、125Pあたりの仲村さんは髪をアップにしているのに加え、前髪パーツがカクカクしているので、なんとなくヒーローっぽい。

・第67話 財布なくした!
↑の話の帰り道、財布を無くしてしまった仲村さんは、雷伝オリジナル版を観て現実逃避するのだった。今回は、カレー屋のインド人(本当はネパール人と発覚)が語る、思い込みの話が良かった。でも、カレー屋の壁に飾ってあるのはインド国旗だから、間違うのも仕方ないよな……。あと、冒頭の雷伝のお腹のところに、ピアノ線らしき線が描かれているのが、ナイスポイント。

・第68話 ハートのドキドキ
サブタイトルは『いのちのドキドキ』と読みます。誕生会を開いてもらったお返しに、任侠さん&窪田さんとラブキュートのショーに来た仲村さん。しかし、もともと実写の獣将王などの特撮と違い、アニメであるラブキュートの着ぐるみは、どこか不気味だった……。この話は、最初及び腰だった任侠さん&仲村さんが、段々と着ぐるみを女の子と認識していく流れが良かった。でも、それを誘導した窪田さんの話し方が巧みというか質問の仕方が上手すぎて、なんだか詐欺師みたいだと思った。

・第69話 お師匠の占い
ちーちゃんの誕生日を祝うために、帰省することになった仲村さん。母親との再会に体力を削られるが、ちーちゃんがプレゼントに『ドールハウス』を選んだ理由を聞き、自分も母親のことを理解するために歩み寄ろうとする。しかし、母親には別の思惑が……。毒濁刀の例えも出たし、やっぱり母親へのオタバレが、このマンガのクライマックスということになるのかな? あと、獣将王の基地がゴミ屋敷というのが疑問だったけど、作者の家と重ね合わせているんだな。


次巻では、仲村さんたちが『グラビア撮影』に挑戦するッ!






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  1. 2016/07/03(日) 12:30:17|
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トクサツガガガ 第6巻の感想



トクサツガガガ第6巻の感想です。表紙は、高校生時代の仲村さん。

・第50話 たとえ忘れてしまっても
前巻ラストでもらった『エマージェイソン』のビデオ。仲村さんは朝早く学校に行き、部室に設置されているテレビデオで視聴する。忘れていた重要なセリフは「でも、忘れても、みんなを好きな気持ちは、なくなるわけじゃないんだよ。」だった。この一言で、特撮から離れていても好きな気持ちがなくなったわけではないことを、仲村さん自身が実感する演出が素晴らしかった。ここから、大学に入って一人暮らしをはじめ特オタ魂の暴走が始まったということか。

・第51話 バーベキューの乱
同じ会社のユキちゃん&ミカっちの誘いで、リア充バーベキュー大会に参加することになった仲村さん。しかし、幹事が欠席し、それぞれの情報交換も上手くできなかったため、肉と酒だけが大量にあるという北海のバイキング状態に。この最悪な空気を打破したのが、チャラ彦というのが意外だった。理想にこだわりすぎて本来の目的を見失わないというのは、楽天家のチャラ彦だけに逆に説得力があった。

・第52話 CGの命は獣のパワー!?
模型店で、つぶやきプラモおじさんこと、野村さんと再会した仲村さんは、シシレオーのフィギアのポーズに関して(店員さんの通訳を介しながら)的確なアドバイスを受ける。その例に使われたフルCG映画『TOTO』(ヌイグルミの小猿の感動ストーリー)のブリキの飛行機が飛ぶ見開きが、このマンガらしからぬファンシーさにあふれていて良かった。何事も頭だけで考えるのではなく、体を動かしてみるのが大事ということか。

・第53話 散る! カミーユの恋!
↑の流れで、吉田さんといっしょにTOTOを観に来た仲村さん。そのときに、ポーズを改良したシシレオーフィギアの写真を見せるのだが、その質の低さと仲村さんの意識の低さがカメラマン吉田の魂に火をつけることに。スイーツについて来たアルミ箔&フォークの反射を利用するだけで、ここまで変わるとは。だけど、光によって表情が変わる例として使われる『ストレンジャーV』の発光するヒロインのカミーユが、地底人に恋をしてしまう。というエピソードのインパクトが強すぎる。

・第54話 グダグダな作品
↑の帰り道。初登場時より吉田さんが「一番好きな作品」として名前をあげていた『南十字軍サザンクラウザー』のDVDを視聴した仲村さんだが、その内容は思っていたよりもヒドイものだった。そことをどう伝えるか悩むが……。まず今回は、吉田さんの下の名前と家族構成が明らかになったのが良かった。子供の吉田さんが、おばあちゃんと一緒にサザンクラウザーを観ているコマが、なんだか泣ける。それから『好きなものでもいろんな部門があるんだ』というところに、超同意。

・第55話 一番の願い
北代さんの買い物について来た仲村さんだが、すぐに飽きてしまう。しかし、探しているモノがビーボーイズへのプレゼントだと気づき、話が広がる。主に若手俳優の扱いに対してのアレコレが爆発するのだが、ジャンルが違っても似たような不満を抱えているんだな。ただ、北代さんが最も恐れているのは会えなくなること、いなくなってしまうことだった……。まぁ、この作品にもいつかは最終回が来るわけだしな(一般的な戦隊モノの話数は越えたけど)。

・第56話 どう思ったんだい?
ダミアン回。獣将王の映画を観た仲村さんだが、ちょっとモヤモヤの残る内容だった。ダミアンに感想を聞かれるが、子供の夢を壊さないようにと当たり障りのない返答をする。しかし、ダミアンはそれがお気に召さないようで……。子供、大人に関わらず自分の意見や感想を持つことは大事ということか。しかし、仲村さんとダミアンの精神年齢って同じくらいなんじゃないのか?

・第57話 「本物」を作ると「ニセモノ」になる?
北代さんからお城のフィギアをもらった仲村さん。最近ジオラマに興味を持っているので、そのほかの風景も自作してみるものの、どうも上手くいかない。そこで、タテガミ丸を買ったおもちゃ屋でいろいろと材料をそろえようとするが、店主が持ってきたのはただの『書き割り』だった。ニセモノを作ることで、逆に本物っぽくなるというのは、ここまで紹介された特撮製作話に共通する答えかな。途中で再開した山男(第10話に登場)の名前が、高橋と判明。

・第58話 誕生日の作戦
仲村さんが誕生日を迎え、27歳に。母親からお祝いの電話がかかって来るが、それは『バースデストロイヤー作戦』なのだという。確かに、相手が言いたいことだけ言って、こちらが何を言っても間違いと言う状況はよくあるので、吉田さんが提唱した「何を言っても不正解」「否定したりアクションを起こす必要はない」という考え方は、いちばん正しいやり方なのかも。しかし、仲村さんの誕生日は「夏休みとだだかぶり」だそうだけど、いつなんだろう? あと、年齢の話になると怖くなる吉田さんが、とても面白い。

・第59話 禁手、毒濁刀の秘密
吉田さんからは遊ぶ約束をキャンセルされ、北代さんの名古屋土産が入っていると言われたコインロッカーには、謎の地図が。そこに記された目的地は、第39話で登場したカラオケボックスだった。そこには吉田さんらが待っており、サプライズパーティーが催される。『ラブキュートずっきゅん☆』でおなじみの店員・窪田さんまで参加するという豪華っぷり。さらに、母親にも同じようにして祝われていたということを思い出す流れが良かった。やっぱり、このマンガの『ラスボス』は、母親ということになるのかな?




単行本1巻の赤から始まり5巻のピンクまでが、戦隊モノの初期メンバーのカラーリングで、この6巻の銀からはいわゆる追加戦士枠だと思うんだけど、そうすると使える残りの色って金・黒・紫・オレンジくらいかな?





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  1. 2016/04/02(土) 16:58:21|
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トクサツガガガ 第5巻の感想




エンタミクス漫画ランキング16位。このマンガがすごい!オトコ編17位。次に来るマンガ大賞ノミネート。『トクサツガガガ』第5巻の感想です。


・第40話 特撮は爆発だ!
電車内でオッサンに足を踏まれたり、藤井さん&白石さんに特撮オモチャを否定されたことで、イライラが溜まる仲村さん。そんなときに、第1話で席を譲ったオバアさんとまさかの再会を果たす。長年連れ添った夫婦のストレス解消法から、子供に限らず人間誰しもが『破壊衝動』を持っているということに気づく流れが良かった。破壊なくして創造なしということか。

・第41話 ピンク怪人の悪
幼少期からの『女の子はかわいいピンクが好き』という押しつけが積み重なり『ピンクアレルギー』を発症している仲村さん。任侠さんの店で、全身ピンクの服に身を包んだ女の子・カナちゃんに出会ったことで、ピンチに追い込まれてしまう。世間のピンク崇拝風潮に警鐘を鳴らしつつ、自分のこれまでの間違いを認めしっかりと反省するのが、仲村さんの素晴らしいところだな。

・第42話 よそはよそ、うちはうち
仲村さんが好きな特撮は、日曜朝にやっているモノ以外にもある。特撮映画『絡繰忍者 雷伝』を観てホクホクの仲村さんだったが『洋画よりもチャチ』という言葉を聞き、心の中で様々な感情が渦巻く。登場人物や建物の比率が間違っていようとも、画面の中のリアリティーが全てという想いが爆発する雷伝の見開きも素晴らしかったが、カレー屋に『本場の味』の話でダメを押させる構成も上手い。

・第43話 お金がないから諦める?
豪華な特撮歴史本を見つけた仲村さんだが、結婚式の予定があるために買うことを躊躇してしまう。しかし、数々の特撮ドラマも予算をやり繰りして撮影したことから、自分も様々な方面から節約をして資金を捻出しようとする。自分を監督や脚本など、様々な役職に振り分ける様子が面白かった。この本屋は、第12話で任侠さんが『非実在甥(姪)戦法』を使って、てれびくんを買った店か。

・第44話 掛け声の大切さ
屋外のショーを観に行った仲村さんは、吉田さんから掛け声を出しながらアクションをすることの重要性を教えてもらう。そして、その教訓を北代さんが社内で打ち解けることに応用する(仲村さんとは和解したものの、他の社員とはギクシャクしたまま)。確かに1歩踏み出すのはコミュニケーションで大事だけど、その手がかりも自分で見つけろというのは難しいからな。

・第45話 ひらめき収納術
セロトルが加入したことによって、タテガミ丸も合体して大きくなることに。ただ仲村さんは、外箱を収納するスペースがないので購入を戸惑ってしまう。しかし、小野田君の話を聞き発想を転換させる。セロトルのロボットは左腕の武器になるみたいだし、よく見るとトライガーとチェルダのロボットがそれぞれ足を担当しているようなので、シシレオーのロボットがまるまる上半身を受け持っていたのか。

・第46話 吉田さんの苦手なもの
また、屋外イベントに来た仲村さん。そこで、ダミアン(本名が田宮拓と判明)と出会い、同じトライガー推しの吉田さんと近づけようとする。しかし、ここで吉田さんの意外な弱点が明らかに……ッ! これまで常に役に立つ存在だった吉田さんの苦手なことを克服させるため、仲村さんがかなり強引な理論で説得にかかる。ただ結婚して子供を産めば、この考え方も変わると思うけど、その時が来るのか……。

参考映像:クリスマスアカガニ

・第47話 鏡の中の学校
昔の特撮ホラー映画を録画した任侠さん。仲村さんは、店頭で流される映像に見入ってしまう。そこに“ピンクの伝道師”カナちゃんが現れ、またひと悶着起きる。同じ番組を見ていても、大人と子供では感じるポイントや番組内で起こったことに対する視点が違うという、仲村さんの考察が見事だった。そして、ラストでは任侠さんの年齢がまさかの『20歳』と発覚。高卒して即、店で働いているということなのかな。

・第48話 諦めるな、ちーちゃん!
クラスメイトの結婚式に出席するため大阪に来た仲村さんは、兄の家にお邪魔する。姪っ子のちーちゃんは、炊飯器を使ったケーキでチェルダを作ろうと楽しみにしていたが……。失敗からの親娘ゲンカをリカバリーする仲村さんの逆転の発想が見事だった。現実の問題も『ベストよりベター』を選択したほうがいいケースもたくさんあるからな。

・第49話 卒業祝い
結婚式から二次会への移動中、閉店したレンタルビデオ店を見て、仲村さんの記憶がよみがえる。大学進学間際の仲村さんは、すっかり特撮からはなれた生活を送っていた。しかし、名物店主のレンタルビデオ店の閉店セール品のVHSの中にエマ―ジェイソンの最終巻を見つけてしまう。一度は見たはずのなのに、その内容を思い出すことができない。なにか、大事なセリフがあったはずなのだが……。


次巻で、仲村さんはエマ―ジェイソン最終回のセリフを思い返すことができるのか……? 
あと、裏表紙を見て、エマ―ジェイソンの色がオレンジだったのにちょっとビックリ。なんとなくメタリックな青だと思っていたのに。






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  1. 2016/01/01(金) 10:52:17|
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トクサツガガガ 第4巻の感想




『トクサツガガガ』第4巻の感想です。1巻赤、2巻青、3巻黄、ときて4巻緑なので、5巻はピンクかな?


・第30話 イクトゥス
まず、北代さんが仲村さんを殊更敵視しているのは、チャラ彦が第2話のカラオケのことを話したことが理由だった。みんなの前で特撮ソングを歌ったことや、これまでの言動が重なってオープンなオタクと勘違いされてしまっていた。そして回想パートでは、北代さんが以前勤めていた会社の人との飲み会に参加したときに(この時は、まだフレンドリーな性格)、同席した友人の みやび さん(名古屋在住の大学生)に、ドルオタであることを悪気はなかったもののバラされてしまう……。

・第31話 「仲間ってなんだろう」の巻
ドルオタがバレて、周囲の対応が変わってしまったことに苦悩する北代さん。これが、現在の切れたナイフのような性格を形成する原因に。『なんでアイドル=恋愛対象なの!?』とトイレで悶々とするところは、いわゆる『ましゃロス』どうこう言っている人に読んでみてもらいたい。そして仲村さんといえば、例のパスケースを返すだけで精一杯。なにがあったのか聞きたいが、現状出来ることはなにもないのだった……。 トビラ絵を昭和児童誌風にしてみたり、サブタイトルに『~の巻』とつけてみても、重い空気は変わらない。

・第32話 光りもの
前話以来、接触の無かった北代さんと駅でまさかの邂逅を果たす仲村さん。そこで、パスケース返却に北代さん ← 仲村さん ← 吉田さん ← その友人と、多くの人の縁がつながっていることを改めて知る。そして、北代さんもみやびさんとの楽しかったときのことを思い出す。これで、対北代さん編は終了。ただ和解の印が、ケミカルライト(コンサートの時に振るアレ)っていうセンスは、どうなんだろう? あと、獣将王パートでセロトルが放った弓矢の攻撃の見開きは素晴らしかったと思う。

・第33話 大人気ない
土日がライブばかりの兄・望の妻タカさんの息抜きのために、娘の ちさと ちゃん(ちーちゃん。4さい)と獣将王のショーを観に行くことになった仲村さん。しかし、ちーちゃんは直前でネコの着ぐるみに強い興味を持ってしまう。強引にショーへ連れて行こうとするタカさんの姿を見て、仲村さんの脳裏にある思い出がフラッシュバックする……。『自分の「したい」が、「相手のため」とこんがらがっているのは、恐ろしいことだと身を持って知っていたはずなのに、』から始まるモノローグ部分は切ないし、子供にお願いするという解決法も、作中では大人気ないと言われていたけど、実際の子育てでも使えそうだと思った。この巻のベストエピソード。

・第34話 深夜特撮『白狐丸』
引き続き子守りをしている仲村さん。ちーちゃんは『白狐丸』というDVDに目をつけるが、それはエログロ満載の深夜特撮。仲村さんは見せることを躊躇するが……。基本的には、テレビの規制の話。子供には何を見せ、何を見せないべきか?みたいな真面目なトーンの話なのだが、望のライブの空白のフキダシ(好きな下ネタが書き込める)とか、望「でないと…こうなるやろ…」仲村「ぐうの音も出ませんわ…」からの「それな」2連発とか、ギャグ要素も強かった。

・第35話 地上波っていいよね
大阪への帰路の途中、仲村さんがどうして今のようにドップリな生活になったか、そして自分がバンドを続けてこれたのかというキッカケを望が語る。だけど、タカさんの感想通り『地上波のエロス』の例えにすべて持って行かれた感じ。あと、ローカル局が受信できるどうこうの場面を見るに、作者はコッチ方面の出身なんだろうか? 滋賀県では、子供が遠足場所に到着したかどうかを報せるとか、地元民じゃないと分からないだろ。

・第36話 集めてどーするの?
吉田さんの誘いで、ホビー系ショップの蚤の市に来た仲村さん。レアなソフビを発見したものの、思い切って買うことができない……。オタクがよく受ける質問の「結局何に使うの?」→「置く」、「集め終わったらどうするの?」→「見る」という返しが素晴らしかった。オモチャ店員の「世の中けっこうなモノが役に立たない上に、全てのものは最終的にみんなゴミだ!!」というセリフも、真理をついていると思う。あと、特撮のスーツがウレタンで出来ているというのは勉強になった。

・第37話 「汚し」のコツ
前話で購入した2体目のエマージェイソンのソフビに、経年劣化の『汚し』を入れることになった仲村さんは、レンタルスペースで作業することになるが上手くいかない。そこで、常連らしき男性にアドバイスを仰ぐのだが、返ってきた答えは予想外にスピリチュアルなものだった……? この話と前話はガッツリ取材してきて、それを話作りに生かした感じ。ただ、この男性が汚しをしていたプラモ(箱に『犬式』と書かれている)の設定が気になる。海とか森にいても違和感なくて様々な性格があるって、もともとはどんな作品に登場していたんだ?

・第38話 集結――ッ!!
前話の帰りに(つまり、第36話からここまで1日の出来事)カラオケに来た、仲村さんと吉田さん。獣将王の新OPを歌ってみるものの、重複パートや合いの手が複雑だった。いっぽう北代さんも、久しぶりにみやびさんと再会することになったものの気まずさがあり、仲介者を探していた。第32話以来、和解したんだかどうなんだか微妙な距離感のままだった仲村さんは、自分と吉田さんが再会の場に同席する代わりにカラオケに参加してもらうという、利害一致作戦を提案する。北代さんが、ひと晩でコール&レスポンスをキッチリ仕上げるといったあたりの頼もしさは異常。さらに、低音パートとして任侠さんの招集も決定。

・第39話 叫べ獣の魂!
全員集合のカラオケ回。北代&みやびさんが、コンサートの設定で部屋の外から歌いはじめたり、北代さんが獣将王OPのナレーションを読み上げたり、北代さんと吉田さんが同年代と発覚したり、終始テンションが高くネタが濃かった。ひとり、同志がいないと思われた任侠さんにも、最後の最後でカラオケ店員というまさかの仲間が生まれる展開も最高。もしアニメ化したら、最終回はこの話で決まりだと思う。


次巻では仲村さんに“ピンク”が襲い掛かる! お楽しみに!





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  1. 2015/10/04(日) 07:35:30|
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トクサツガガガ 第3巻の感想



『トクサツガガガ』第3巻の感想です。表紙で特に顕著なんですけど、初期のころにくらべて仲村さんの目がネコっぽくなっていると思う。



・第20話 気にしないと言われても…
前巻ラストの流れから、ひとりになろうとする仲村さんは、第3話に登場したカレー屋でランチをとることに。しかし、カウンターの隣の席には、社内でカツラを被っていることで有名な上司の姿が……ッ! カツラなのがバレバレで、暗にカミングアウトを促されている大塚課長に、特撮趣味を隠している仲村さんの境遇、そして敵に正体をバラされたエマ―ジェイソンのエピソードを重ねるという、厚みのある構成。15~20Pあたりの仲村さんの一連のセリフが良かった。あと、カレー店の客に、前作の主人公がいるな。

・第21話 仲村城への侵入者
ゲンカ将軍の部下2人のうち兄のカブトウン(カブトムシ)だけ買っていて、弟のアガタ(クワガタ)の食玩を買い逃していたことを激しく後悔する仲村さん。そんなときに、部屋に本物のクワガタが飛び込んでくる。虫嫌いの仲村さんにとっては、緊急事態だ…ッ! ただ捕まえてひと安心というわけではなく『時期外れのクワガタは、誰かが大事に飼っていたはず』と推測を立て、しっかりと飼い主に返却するという流れが素晴らしかった。ただ、基本的に肉食獣モチーフの獣将王なのに、なぜカブトムシとクワガタが敵幹部なのかは気になる。

・第22話 匠の技
同僚の白石さん(髪の短いタレ目のほう)の誘いを断りきれず、休日に街に出ることになった仲村さん。興味のない服や慣れないヒールで、どんどん体力を削られていくが、連れて行かれたカフェである発見をする……ッ! せっかく誘ってくれたのに、最初から楽しむ気のなかったことを仲村さんが反省するのが良かった。これは、自分も見習いたいところ。あと、チェルダがテレビでゴー☆ジャスを見ていたり、並べ替えたフィギアの中にマジシャンぽい奴がいたりといった小ネタも気になった。

・第23話 涙を拭いたら、勇気満タン!
任侠さん主役の話。オタク趣味が親バレしていること、小学生のころは引きこもり気味だったことが、母親から明るく語られる。気持ち悪く思いながらも、アニメを観ることをやめさせなかった、母親なりの優しさが良かった。でも、ラブキュートのデザインは描きなれていないからか、女キャラを描くのが苦手だからか、苦戦しているのが感じられた。あと、任侠宅の昔のテレビが、ブラウン管なのに16:9の画面というのが珍しいと思う。それから、任侠さんの本名は 松本まさあき なのね。

・第24話 映画の楽しみ方
特撮ヒーロー大集合の映画を(ひとりで)観に行った仲村さん。ただ、その後の吉田さんが最寄駅まで来て、立ち食いそば屋で映画の感想を語りあう怒涛の4ページが素晴らしかった。話の流れに関係なく思いついた場面をどんどん言っていく様子が、妙にリアルだと思った。特に「ネットで何万字読んでも、今ここで生の感想を言いたいし聞きたいんです!」というセリフは、この巻イチバンの衝撃を受けたセリフだった。あと、今回初登場の映画好きのおばあちゃんは、かなり良キャラの予感がするので、再登場を期待したい。

・第25話 特殊撮影技術の継承者
この話は、コミスンで試し読みできます。白石さんに写真を撮ってほしいと頼まれるものの、上手く撮ることが出来ない仲村さん。藤井さん(同僚の髪の長い方)による、盛り写真テク講座が行なわれる。仲村さんは、ここで得た技術をタテガミ丸のミニチュア写真に生かす……ッ! 後半の、仲村さんが無理な体勢を取りながらも、いい写真を撮ろうと試行錯誤する様子が良かった。だからこそ、ビル腰のタテガミ丸の見開きは、かなりの迫力。

・第26話 懐古怪人、襲来!
第13話で登場したおもちゃ屋で、昔の作品を懐かしみ現在の作品をディスる懐古怪人と出会った仲村さん。しかし、時代劇が好きだという小野田君のお爺さんの話を聞き、自分の好きなものは必ず過去のモノになると気づいた、仲村さんのとった行動とは……ッ!? 今回登場した『4フォース』は、女性メンバーのコスチュームがハイレグなあたりに、時代を感じさせる。あと元素モチーフなら、4人目は雷じゃなくて土ではないんだろうか? あと、小野田君のトキメキの音は『トゥンク…』じゃなくて『トゥクン…』だと思う。
 
・第27話 秘密基地からの出動!
金欠の仲村さんは、少し離れた安売りスーパーに買い出しに。その近くの駅構内で、電車を利用していないはずのダミアンと出会う。その理由とは……ッ? 嫌なことのなかにも、楽しみを見つけるダミアンの姿勢が素晴らしかったし、そのことを素直に「かっこいい」と褒めることができる仲村さんも良かった。個人的には、ここまでダミアン回にハズレなし。あと、ここで『飲み会の予定が入っている』というのが、ちゃんと伏線になっているとはね。

・第28話 面白いもの、みられますよ!
獣将王のイベントに来た仲村さんと吉田さん。そこに、銀色の追加戦士(正式加入前)のセロトルが登場したため、子供たちはビミョーな空気に。そして、仲村さんがセロトルと握手しているところを、北代さんに目撃されてしまう……ッ!! その見開きを見て思ったが、この作者は「ここだッ!」という見せ場の描き方がうまいと思う。この話でも、仲村さんと北代さんの目が合った一瞬の緊張感みたいなものが、上手く描かれていると思う。しかし、ラストの緊迫感とサブタイトルの陽気さがあっていない。

・第29話 目障りなのよ!
なんとか北代さんに弁解しようとする仲村さんだが、取りつく島なし。散々に言われてしまう。しかし、北代さんが忘れていったパスケースが突破口になりそう。ただ、ラスト1ページの回想シーンで、北代さんが『昔からこうではなかった』と分からせる演出が、見事だと思う。


果たして仲村さんは、次巻で北代さんと決着をつけることができるのか!? お楽しみに!



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  1. 2015/07/02(木) 18:50:32|
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