晴耕雨マンガ

2月は『トクサツガガガ』と『はじめアルゴリズム』。

ゴールデンカムイ 第7巻の感想




ゴールデンカムイ第7巻の感想です。表紙は“謎の多き北の工兵”キロランケです。




・第60話 イカッカ・チロンヌ 誑かす狐
白石がキロランケの爆薬を台無しにしてしまったのに加え、アシパさんから金を借りて競馬でスッてしまったということが発覚。猟で金を作りながら、勇払(前作『スピナラマダ!』の舞台でもある)にいるフチの弟の家にお世話になることに。そこの村には、インカマッという占い師の女性が滞在していた。狐の頭骨を使った占いによって、杉元たちの旅が上手くいかないと告げられてしまう……。しかし、インカマッの占いの力に目をつけた白石は、苫小牧の草競馬で一発逆転を狙う。あと杉元が、オソマやオハウなど知っている言葉からアシリパさんが話した内容を推測しているところが面白い。スピードラーニングみたい。

・第61話 蝦夷地ダービー
まずトビラの、ゴシップ誌に載っている広告のように、札束風呂に入っている白石の顔が憎たらしいったらありゃしない。インカマッの占いに従い馬券を買う白石は、連戦連勝。杉元達が追いついた時には、すっかり金とインカマッの虜になってしまっていた。いっぽう騎手に間違えられたキロランケは、レースで八百長が行なわれていることを知り、鞍上を決意する。ヒゲを剃り髪を束ねた姿は、かなりイケメン。戦争時から馬の世話が得意だったというだけあって、ドーピング紛いの行為は許せなかった様子。あと、イケマの根をかじった白石の息を嗅いだアシパさんが、久々の変顔を披露する。

・第62話 替え玉騎手キロランケ
キロランケはレースに圧勝する。ただ、話の本筋は43ページのアシパさんの「私たちのこの旅に迷いなんか無い」と、46~47ページの杉元の「必要な額の金が手に入ったからなんて『いち抜けた』なんてそんなこと……俺があの子にいうとでも思ってんのかッ」というセリフか。もう、強い絆でしっかりと結ばれているんだな。そんな中、インカマッは姿を消してしまう。アシパさんの瞳の色に言及したということは、のっぺらぼうと何か関係があるのか? あとは、インカマッの占いの結果をのぞき込む、白石の顔×3のコマの破壊力が高い。

・第63話 モンスター
まず、アザラシとアシパさんが共に戦っているトビラを見て「ヤバッ」となる。案の定アシパさんは、1コマ目でトッカリ(アザラシ)をボッコで撲殺してしまう。白石と杉元はともかく、なぜキロランケも狩りに参加しなかったのか? 久しぶりにアイヌウンチク料理が中心でギャグ成分が高い、初期に近い内容だった。日高に到着した一行は、フチの姉の義理の息子が売り払ってしまったアザラシの皮を使った服を買い戻そうとするが、交渉相手のアメリカ人実業家エディー・ダンも一筋縄ではいかない男だった。彼の牧場を困らせている“モンスター”退治を依頼されてしまう。

・第64話 悪魔の森のオソマ
モンスターの正体は、指や目を撃ち抜いても、なぜか傷が治っている“不死身”の赤毛のヒグマだった。追跡を始めるアシパさんが森の中で何かを見つける → 「オソマかな?」と杉元が思う → やっぱりオソマだった。という、予定調和の流れが最高に面白い。しかし、問題の赤毛は、狩りでは役に立たないからと別行動することになった白石&キロランケのところに姿を現す。この2人でヒグマを倒せるのか? あとヒグマとの初遭遇時に、アシパさんが白石に圧し掛かられてしまい、そのときに弓が限界までしなってしまう……。これが、後々……。

・第65話 不死身の赤毛
アシパさんは、土饅頭にされた馬の鮮度と止め糞の関係性、そして同時に襲ってきた2頭の赤毛から『不死身のヒグマ』が、実は3頭(片目、指ナシ、傷ナシ)いるということに気づく。そして、3頭目の無傷の赤毛に襲われた白石&キロランケは、近くの農家に飛び込むが、そこには最初にいた男と、裏の勝手口から帰ってきた男の2人がいた。どっちが本当の持ち主なんだ? さらに階段には、日高で八百長を持ちかけてきたヤクザの子分2人の首があった。外には荒ぶるヒグマ。内には人殺しのヤクザ。かなり危険な状況に追い込まれてしまう。

・第66話 恐怖の棲む家
トビラ絵の、家の窓からチラリと見える白石アイコンが笑える。アシパさんたちは、2頭の赤毛から逃げながら白石たちのいる農家に逃げ込むが、そのときに杉元は弾薬盒を落としてしまう。銃は弾切れ、矢は折れ、アシパさんたちは武器の無いまま立て籠もることに。さらに、家内にいる2人の男、仲澤達弥(not仲代達矢)と若山輝一郎(not若山富三郎)の正体も分からないまま。『どちらがヤクザの刺客か?』と探りを入れるキロランケに対し、杉元の「服を脱いで、もんもんが入っていたらアウト」という、超理論判別法が素晴らしい。ジョジョの『ニセモノが混じっているなら全員ブン殴る』くらいの爽快な解決法。そして、長ドスを抜いた若山には刺青が。

・第67話 丁半
杉元たちと若山は、一時休戦。どちらが外の弾薬盒を取りに行くかを、丁半博打で決めることに。ツボを振る仲澤にも刺青がない確認するが、そのときに杉元たち4人が乳首の汚さを責めるコマが笑える。なにもそこまで。仲澤もヤクザだったが痴情のもつれから裏切り(どうでもいい)、若山が外に行くことに。しかし、その過程で上半身ではなく下半身に刺青がある囚人だということが明らかになる。見殺しにして刺青が回収不能になるのは避けたいが、家の中にも赤毛が侵入してくるッ!

・第68話 侵入
まず、杉元が赤毛のうちの一頭(傷ナシ)の口に銃を突っ込み仕留める。その際に顔に負った傷の手当と、残る2頭との戦いに備えてヒグマを食べて精をつけようとするが、そのときにアシパさんの顔芸がさく裂していて面白い。しかし、杉元がニリンソウ(肉の旨みを倍増させる)だと思って摘んでいたのは、猛毒のトリカブトだった。それを確かめるために舌の先に少量だけ乗せてみるのだが、この回の杉元は体を張りすぎている。そして、トリカブト槍で残る2頭を倒すことに。

・第69話 脱出
一度はヒグマに襲われ、土饅頭状態になりながらも復活した若山は(全裸でアザラシ服を試着中の)エディー・ダンの所に行き、車&機関銃を手に速攻引き返す。しかし、仲澤を「姫」と呼んでからは話のテンションがおかしくなり、機関銃で赤毛グマ(片目)を仕留め、長ドスを拾うために車から落下した仲澤を守るべく若山が指ナシと死闘を演じ、夕陽に照らされながら2人がハート形の雲の下で息を引き取るという、妙なラブストーリー?が繰り広げられることに。この流れを、ラストページのひと言で断ち切る杉元は、さすが。そして、ヤンジャン掲載時のアオリ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』もズルい。



現状判明している刺青人皮は……

○杉元一味 … 6枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄・若山輝一郎)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方一味 … 5枚(土方・牛山・家永・辺見の複製・茨戸のヤツ)


といったところか。残り13人分。

アシリパ変顔





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  1. 2016/04/21(木) 21:04:10|
  2. ゴールデンカムイ
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ゴールデンカムイ 第6巻の感想




『マンガ大賞』『このマンガがすごい! 2016』など、多くのマンガ賞にランクインしている『ゴールデンカムイ』第5巻の感想です。表紙は“不敗の”牛山辰馬さんです。
この巻から、登場人物紹介が追加されるました。各キャラの好きな食べ物苦手な食べ物が書かれているのが、このマンガらしい。


・第49話 道連れ
「アイヌの金塊を隠したのっぺらぼうが、自分の父親なのか?」アシパさんは直接会って、真相を確かめることを決意する。杉元らは、網走監獄へ向けて北海道横断の長旅に出ることに。キロランケも同行することになる。早速遭遇した山賊相手にお手製の手投げ弾をさく裂させたりと、キロランケは元工兵としての能力を見せる。近距離の杉元、遠距離のアシパさんに加え、火薬を扱えるキロランケが加わったことによって戦闘時のバランスは良くなったが、杉元は完全には信頼していない様子。ただでさえ長距離の厳しい旅路になるだけに、トラブルの火種にならなければいいが。

・第50話 春雷
いちどアシパさんの村に寄った杉元達(すっかりなじんでいる谷垣とも再会)は、キロランケの提案により札幌で銃や火薬を調達することに。そして『札幌世界ホテル』というところに宿をとることになるが、そこの主人は『女装の拷問魔』家永だった。もちろん、刺青持ち。さらに、不敗の牛山も姿を現す。作中の天候同様、風雲急を告げる展開。しかし、途中のウトウトした白石が滑落 → 遭難 → 木をかじっているところを谷垣に発見される。という流れが、2/3ページに詰め込まれているのがスゴイ。

・第51話 殺人ホテルだよ全員集合!!
家永カノは高齢の元医者で、身体の悪い部分を治すためには同じ部位を食べればいいという『同物同治』という考え方のもと、超パワフルな牛山の体を手に入れようとする。幸い、女好きなの牛山が世界で一番激しい壁ドンで迫ってきたが、そこに杉元達もホテルへやって来て、白石もひと目惚れするというカオスな展開に。刺青囚人同士の白石と牛山を遭わせてはマズイと判断した家永は、迷路のように改造されたホテル内部を走り回る。その様子は、サブタイトルのようにドリフターズのコントのよう。横からの断面図で描かれたホテルの様子が、ひと昔のマンガのようで良かった。部屋と部屋のあいだの細い隙間にハシゴが隠されていたり、床下にいくつもの頭蓋骨が転がっていたり。そして白石は奈落に落とされる。

・第52話 無い物ねだり
杉元と牛山がホテル内で顔を合わせるが、意外とこの2人は初対面。お互いがお互いの目的を知らぬまま、組み合うことで柔道の実力を感じ合い意気投合。洋食屋でライスカレーを食べることに。カレールーをオソマと思いこんだアシパさんの、ひさしぶりの顔芸が良かった。そして酔いつぶれた牛山は、自室に開いた穴(前話の超壁ドンの影響)から隠し通路を発見し、白石が捕らえられている拷問部屋へと落下してしまう(しっかり受け身を取っている)。そして、家永は牛山の強靭な肉体だけでなく、アシパさんもターゲットの様子。

・第53話 不敗の牛山
家永が狙っていたのは、アシパさんのキレイな瞳だった。しかし、杉元が全く躊躇の無い蹴りで阻止する。杉元の刺青囚人に対する容赦のなさと、アシリパさんを守る決意の固さは異常。そして、ここからは壁から牛山が飛び出したり、絵の裏から家永が現れたり、白石がキロランケの爆弾を使ったり、凄まじい追いかけっこ状態に。ここで家永が身を守るために杉元に牛山の正体を明かす。馬鹿正直に柔道につき合う必要もないと思うが、何なら勝てるかというアイディアも浮かばない。それにしても、こんな状況なのに他の宿泊客もいたとは。

・第54話 ことづて
壁を破壊しながらの戦いが続くが、杉元がトラップの中に落ちてしまったので勝負はつかず。家永はホテルを捨てることを決意し火を放つ。さらに白石が持ち出したキロランケの火薬袋に引火し、ホテルは大爆発してしまう。アフロにこそなっていないが、顔がまっ黒で脱出したアシパさんたちを見るに、この殺人ホテル編のテーマは、やっぱり『8時だよ全員集合』だったのだろうな。そして、火事の最中に牛山から白石へ土方からの伝言が伝えられる。こういうスパイ状態が、いつまで続くのか? そして白石の本心はどこにあるのか? あと、105ページからのホテル脱出の流れでの、アシリパさんの寝顔が全部ヒドイ。
アシリパ寝顔

・第55話 鰊七十郎
『ドリフ大爆笑』パロディのトビラが面白すぎる。白石は、辺見の刺青の複製を牛山に手渡す。が、どうもコレはニセモノの予感が。トランプのジョーカーというか、ドラクエのパルプンテというか、行動の真意が読みにくくなってきた。そして、一命を取り留めた家永から、新たな刺青囚人が日高にいるという情報をつかむ。いっぽう、土方と永倉は茨戸(札幌の北)にいた。日泥と馬吉という抗争する2つの賭場に、用心棒として自分たちを売り込んでいく。さらに尾形も姿を現す。どうやら、この街にも刺青囚人が隠れていることは間違いない様子。


・第56話 松前藩
土方は、日泥側に刺青人皮があるという情報をつかみ、そちらの用心棒につくことに。対する尾形は、分署長(馬吉のケツモチ)から情報を聞き出し馬吉側につくことにした様子。さっそく物見やぐらの鐘を遠距離から撃ち、宣戦布告する。まずは、日泥父の妾(実質、息子の妻)を人質に取るかどうかという展開に。土方も銃を使うとはいえ、基本は刀での近接戦闘がメインだろうから、狙撃手・尾形との勝負は間合いがカギになるか。あと、この話の冒頭で土方と永倉が食べている『松前漬けとたくあんを乗せたお茶漬け』が、この巻唯一のグルメ要素。

・第57話 水泡
さらわれた日泥の妾と刺青人皮の交換(実質的にどちらも日泥側にあるワケなんだけど)の段取りが、土方らの働きでサクサクとつけられる。しかし、すべてを見抜いていた尾形は、馬ごと妾に変装した永倉の腹(詰め物)を打ち抜く。尾形のいるやぐらまで近づくのはかなり危険だと思うが、姿をさらしている狙撃手というのも、かなり危ないと思う。あとは、この緊迫した状況にもかかわってくる理髪師の山本は、何か裏があるキャラのような気がしてならなかったが、特にそんなことはなかった。この茨戸編のモチーフであろう『荒野の用心棒』に、こういうキャラが登場するのかな?

・第58話 茨戸の烏合
土方は、あっというまに日泥の手下たちをまとめ上げ、組織的に動かしながら尾形への包囲を狭めていく。民家の中を移動していくという方法も斬新だったし、ここらへんの手腕は、さすが新撰組の副長といったところか。そして、刺青人皮が入った箱を狙う馬吉&警官隊と永倉が対峙する。沖田歳三や斉藤一以上と謳われる剣の腕前を披露するのか? それから、日泥一派の中にいて、土方の動きに感心しているイケメンの若者が気になる。あとは、この話と次の話のトビラには『アオリ』が入れられている。これは、7巻以降も継続されるのかな? 

・第59話 雪原の用心棒
永倉の圧倒的な剣技によって、馬吉一家は尻尾を巻いて逃げだす。そして、本物の入墨人皮を隠していた番屋から出火したことによって、これまで溜まっていた日泥家の膿も放出されることに。母 → 父と続けて死ぬ2ページのダークさは、この巻の中でもちょっと際立っている印象。そして、遅れて到着した土方に対し、火をつけた犯人である尾形は入墨人皮を交換条件に自らを用心棒として雇うように要望する。これで土方派は、最強のファイター牛山に加えて凄腕のスナイパーを手に入れたことになり、かなり戦力増強された印象。



第8巻は、来月発売されます。


現状判明している刺青人皮は……

○杉元一味 … 5枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方一味 … 5枚(土方、牛山、家永、辺見の複製、茨戸のヤツ)。

といったところか。残り14人分。






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  1. 2016/03/21(月) 12:58:06|
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ゴールデンカムイ 第5巻の感想




祝『このマンガがすごい! 2016』オトコ編第2位獲得! ゴールデンカムイ第5巻の感想です。表紙は、猟師の魂を勃起させた谷垣。二瓶(&リュウ)も裏表紙にいます。



・第39話 ニシン漁と殺人鬼
白石は、土方らに「杉元は自分の子分で、刺青人皮は一枚も持っていない」とハッタリをかます。何とか危機を脱することができたが、現在は辺見の入れ墨を『お使い』に行っているという状況だけに、戻った時にはどう説明するつもりなのか? そして、海に落ちたところを助けられた辺見は、杉元に同じ“殺人者”としてのニオイを感じ、その覚悟を聞いたことで自らを殺してほしいと考えるように。エライ奴に目をつけられた恰好。あとは、12ページで辺見が見せる『殺しの日常感』がたまらない。それから、今回登場した『ニシン漬け』は、リスやカワウソと違ってお店でも購入可能なので、味が想像しやすく食べたくなった。あと杉元は、番屋で寝られることになったとして、アシパさんを日雇い漁夫たちと雑魚寝させるつもりだったのか?

・第40話 ニシン御殿
まず、トビラでお茶碗を差し出すアシパさんの袖口に、ご飯粒がついているのを見逃してはいけない。アシパさんが入った便所には、前話で殺した男の死体が。自分の正体がバレることをおそれた辺見は、杉元をニシン漁の親方の住む豪邸に連れて行くが、そこには第七師団の姿が……。それまではごく普通に接していたのに、白石が「そいつが辺見和雄だぞッ!!」と教えた瞬間に即殺しにかかる杉元の切り替えの速さは異常。辺見自体はすでに手負いだし、自分の死に様に興味が向いているので、倒すこと自体は難しくないはず。ただ、その後どうやって第七師団をやりすごすのか?

・第41話 煌めく
砂浜で、愛の告白じみたセリフを言いながら、杉元の銃剣が辺見を貫くが、そこをまさかのレプンカムイ(シャチ)が急襲。辺見の身体を奪ってしまう。アシパさんの素早い機転と、素っ裸で海に飛び込んだ(局所は白石アイコンがしっかりとガード)杉元の勇気で、辺見の身体を回収しつつ第七師団から逃げることに成功する。ただ、この一連の流れは土方にも目撃されてしまった様子。白石は最終的にどういう身の振り方をするのか? あと、この巻の内表紙にも採用された、ヤンジャン掲載時のカラートビラはアール・デコ調(?)で、センスがほとばしっていて、最高。 

・第42話 レプンカムイ
ひさしぶりの料理回。辺見を襲い、アシパさんたちが逃走に利用したシャチを食べる。白石の発案で竜田揚げにするが、はじめは「人を殺した悪い神だから」と抵抗していたアシパさんが、杉元の言葉でコロッと態度を変えモリモリと食べる流れが素晴らしかった。さらに、シャチの背筋でアシパさんの弓の強化をはかる様子。どれだけ威力が増すか楽しみ。そして、第七師団から姿を消した2人の兵士が、アシパさんのコタンに姿を現す。第5話で腕を折られた尾形百之助と第18話で兄弟を殺された二階堂浩平は、ともに杉元に恨みを持っている。杖をつきながらも動けるようになった谷垣含め、コタンに血しぶきが舞うか。

・第43話 シンナキサラ
前話からオソマが連呼している「シンナキサラ」は、アイヌ語で『変な耳』という意味。つまり、アイヌではない和人がいるということ。尾形と浩平は谷垣に揺さぶりをかけ、不穏な空気を漂わせながらも村を去ったかに思われたが、遠距離射撃をしてくる。90ページのアイヌ模様のバンダナをしめた谷垣の姿は、まるで覚悟を決めた戦士のようでカッコ良かった。しかし、序盤で杉元と接触した第七師団の兵士たちが、反鶴見派だったというのは意外だった。そして、辺見と出会ったのとは別のニシン小屋に宿を取った杉元達の前に、地元老人に変装した土方が現れる。アシパさんと同じ色の目を持った知り合いとは……。

・第44話 狙撃
まず、トビラ絵がカオスすぎる。自ら頭蓋骨を開けて脳みそを差し出すリスを、舌なめずりしながら待つアシパさん。って、どんなシチュエーションなんだ!? 本編では、土方が会話の中に新選組隊士の名前をチラつかせて杉元の様子を窺いつつ、白石に刺青人皮の複製を作ることを指示する。たしかにコレなら、危険を冒さずに刺青を集めることができる。ただ、白石が裏切らないという前提の話だけど。あと、ヨダレで袖を汚された土方が聞いた、アシパさんの和名(戸籍上の名前)が何なのかというのも気になるところ。そして、尾形に狙撃された谷垣は、煙幕を張り死角からの脱出をはかる。そのとき、オソマから手渡されたのは二瓶鉄造の銃。特殊な形状ため、弾はあらかじめ装填されていた一発のみ。狙撃の名手vsマタギという構図か。でも、尾形を倒せたとしても、残った浩平をケガをした足で相手するのは、キツそうだな。

・第45話 マタギの谷垣
雪山で、熊の足跡を利用しながら逃走する谷垣。それを追う尾形たちだが、浩平は雪山の過酷さに集中力を失い、気持ちも谷垣を始末することよりも、杉元に復讐するほうに傾いていく。冬眠開けのヒグマが鹿を土饅頭にしたものを罠に使って浩平をおびき出し、銃の発射場所から尾形の隠れている場所を割り出すという、谷垣の作戦が見事にハマる。雪山での足跡のウンチクといい、ヒグマの一撃で後頭部の皮膚を持ていかれる浩平といい、杉元一派がいないだけでここまでシリアスな展開も可能になるのか。「勃起!!」。

・第46話 刑罰
尾形と浩平は『造反組』として、鶴見中尉から動向を監視されていた。尾行役の三島は、谷垣に声をかけ事情を説明したところで、致命傷を逃れていた尾形の銃弾を受けて倒れる。そして追いついた第七師団も参入し、激しい銃撃戦に。共に激戦地から生還し、つい最近まで同じ釜の飯を食った相手を、こうも簡単に殺そうとできるものなのか? そして、こちらも一命を取り留めた浩平への拷問もエグイが、結果的に対杉元への強力な刺客が誕生したというところか。尾形も生きのび、谷垣も無事にコタンに戻る。この3人の動向が、今後にどういう影響を与えるのか? 谷垣は杉元派に合流して、尾形は孤独な復讐者という感じかな?

・第47話 イトウの花
まず、刺青人皮の現状確認。杉元一味の5枚は確定。第七師団と土方派には、確認できていないモノがある可能性が高いと推測を立てる。そして、第1巻のカバー下にも描かれている、着物などの材料に使われるオヒョウの樹皮をはがすことに。基本的にはアイヌウンチク回なのだが、木への捧げものが白石の飴、樹皮をはがす木の向こう側から顔をのぞかせる杉元&白石、フチ&オソマのモデルポージング、福寿草を愛でる杉元&白石、巨大イトウの恐怖を語るアシパさんと、妙なテンションのギャグが続いてクセになる。そして3人は、アシパの父の友人のキロランケと出会う。彼から網を借りてイトウを捕まえようとした白石が即桟橋から落下し、しかも巨大イトウ・イワンオンネチェカムイに食べられるという緊急事態になるが、これはキロランケがすぐに助けてくれた。さぁ、イトウを食べよう!

・第48話 キロランケ
前回ゲットした巨大イトウからは、皮を使って服や道具を作ることが出来るものの、杉元たちは刺身や塩焼きにしてヒンナする。そのなかで、キロランケが第七師団出身であることが明らかになるものの、鶴見中尉とは関係ない部隊とのこと。ここで日露戦争時の師団の編成も解説される。第13話で殺された和田大尉は、中隊の指揮者ということか。さらに、キロランケは村を訪ねてきた土方から、のっぺらぼうが「小樽にいる小蝶辺明日子」に金塊を託そうとしていたことを聞かされたという。小蝶辺明日子は、アシパさんの和名。つまり、のっぺらぼうが死んだと思われていたアシパさんのアチャ(父親)だということが判明する。ただ、アシパさんは自分の目で見るまで信じることができない様子。しかし、地の果てにある網走監獄に忍び込むことは不可能に近い。ここで活躍するのは……白石!?


これまで、小樽近郊で活動してきた杉元たちだが、これで『網走』という旅の目的地が定められる。土方派、第七師団と争いながら、北海道横断をすることになる。



現状判明している刺青人皮は……

○杉元&アシリパ&白石 … 5枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方歳三 … 2枚。自分と、不敗の牛山。

といったところか。残り16人分。






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  1. 2015/12/21(月) 15:23:23|
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ゴールデンカムイ 第4巻の感想



極限・極北サバイバル『ゴールデンカムイ』第4巻の感想です。表紙は、第七師団を統べる鶴見中尉です。


・第28話 錯綜
杉元と二瓶の激しい戦い(と並行して、白石とリュウの死闘)が繰り広げられる。そこにアシパさんを人質に取った谷垣が現れたことで、戦況は一気に二瓶組に傾くかに思われたが、杉元&白石は縄で縛られた5コマ後であっさりと脱出して形勢を五分に戻す。白石は戦闘員にはならないけど、特技を生かして展開のスピードアップに役立っている。そして、アシパさんを連れた谷垣は、アイヌの鹿捕獲用の罠・アマッポを足に受けてしまう。アシパさんが治療するものの、トリカブトの毒の影響で戦線離脱。追いついた二瓶がアシパさんを連れ去り、それを杉元と白石、そしてレタが追うという構図に。

・第29話 老人と山
アシパさんを囮にした二瓶は、見晴らしのいい場所でレタを待ち受ける。その銃口がノド元を捕らえたときに、背後から茶色のもう一頭の狼が二瓶を襲う。まさかレタに“つがい”がいて、しかも4頭の子供までいたとは。しかし、二瓶は前作からの続投キャラなだけに、仲間にはならないとしてもこういう風に死んでしまうというのは意外だった。そして、杉元は二瓶の皮剥ぎシーンをアシパさんに見せないために、白石と先に行かせる。こういう心づかいが素晴らしい。ただ、元第七師団で足を負傷中のうえトリカブトの毒のダメージもある谷垣は、今後仲間になることはあるんだろうか? それから、リュウも。

・第30話 言い伝え
トビラのフチの笑顔に癒される(ヤンジャン掲載時は『HUCHI NO O・SU・SU・ME!!』というアオリもあった)。久しぶりの、アイヌウンチク回。白樺の樹液の効能などが説明される。谷垣を治療するためにコタンに戻ってきたアシパさんたちは、そこでフチの言い伝えを聞く。その内容はアイヌの隠し金塊に関するもので、囚人らが聞いていた量(20貫=75キロ)をはるかに上回る、2万貫=75トンもの重量であることが明らかに。これは、国を動かすのに十分な金額(現在の価値で8千億)で、それを土方と鶴見中尉も狙っていることが判明する。杉元に鍋にオソマをいれることを遠回しにうながすアシパさんも良かったが、フチに惚れられる→子熊に頭をかじられる、51ページの大きすぎるフキダシアイコン→56ページののけ反って柱に頭をぶつけるといった、白石のコメディ役としての力量が高すぎる。

・第31話 二〇三高地
鶴見中尉の二〇三高地での激闘ぶりが語られる。死闘から生き残ったものの、被害も大きかったので参謀長が帰国後に自害 → その責任は部下にあるものとされ、勲章も報奨金も無し → 陸軍内で第七師団が冷遇。という流れから、軍事政権を作り死んでいった戦友たちの家族を救うというのが、鶴見中尉が金塊を手に入れた後のビジョンであることが谷垣の口から明かされる。そして、刺青人皮が『地図』なのではないか?と杉元は考えるが、まだ枚数が少ないので結論は出せず。現在でいうところの後志、胆振地方が主な舞台なので、このあたりで大量の金塊を隠せそうな場所ってどこだろう?

・第32話 怪奇!謎の巨大鳥
狩猟ウンチク回。エサの鮭を食べに来たところを『カパチ』という鉤を使って捕まえるという、銃を使わない静かな方法でオオワシを狙う。『アン』という鷲猟用の小屋から顔を出した杉元が、オオワシを見つける見開きのカメラアングルが素晴らしい。そして、いつものように頭をかじられるだけの白石に対し、あっというまに「おらあ―っ」とオオワシの首を折ってしまってスゲーなと思っていたところでの、謎の巨鳥『フリ』に捕まり、ちょっと浮いてしまったアシパさんの無表情具合が何とも言えない。あと、ラストでオオワシの足をどこから食べていいか分からない杉元と爪が刺さってしまう白石の並びも味わい深い。

・第33話 呪的逃走
あくまでも情報収集のため、街に下りお高めの遊女に聞き込みをしようとした白石だが、そこで『不敗の牛山』と鉢合わせしてしまう。娼館の用心棒でも、雪の塊でも、突進する馬でも、追ってくる牛山の足を止めることはできない。そして白石は、偶然出くわした第七師団を牛山にぶつけようとする。しかし、牛山は足払いだけで馬を宙に舞わすとは、規格外すぎる。おそらく、純粋な身体能力だと作中最強クラスなんだろうな。なんか、アシパさんは触れられただけで遠くに飛ばされてしまいそう。現状の杉元一派に相手ができそうな人はいないし、そのうち対牛山のマッチョ系が仲間になるのかな?

・第34話 接触
土方一派は、小樽の街で爆破工作。銀行の壁に穴を開け、保護預品庫から土方の愛刀『和泉守兼定』を取り返す。ここで、鶴見中尉と土方が顔を合わせる。この金塊を求める二大派閥の激突は、今後あるのか? そして、今回の作戦を陽動する形になってしまった白石だが、独自の女郎ネットワークから刺青囚人の片っぽ靴下ちゃんをゲットすることに成功する。ひと仕事してきたというのに、アシパさんの対応が冷たすぎるし「はい アシリパさん」と答える杉元が素直すぎる。あと、この話に、いわゆる『刀剣女子』の方たちが素早く反応していたのが印象的でした。

・第35話 求愛
アシパさんとキツネの狩りをしていた杉元は、一生同じ相手と暮らすというエゾフクロウを見て、幼なじみの寅次と梅子のことを思い出す。145ページからの、梅子の妻としての覚悟がつまった言葉が素晴らしい。杉元が金塊を求める理由を再確認できるいいエピソードだっただけに、ラストでキツネ用の罠に捕まってしまった白石の台無し感がハンパない。

・第36話 役立たず
まず、トビラ絵から1ページ目のコンボが、従来のカワウソやリスのときの流れをなぞっていて、笑わずにはいられない。いつアシリパさんが白石に最後の一矢を託したというのか? その白石は、レタを使って刺青囚人を探そうとするが、アシパさんに断られてしまう。そこで、リュウで代用することに。タヌキ猟で自分より活躍したリュウに上下関係を教え込もうとする様子が良かった。そして、片っぽ靴下ちゃんの持ち主が不敗の牛山と判明。こういう、戦力に圧倒的な開きがあるマッチアップは、個人的にかなり好きな展開なので、できれば白石には頭や自分の特技を最大限に生かして、大番狂わせを演じてほしいところなのだが……。

・第37話 初春
白石が家を探っていることに感づいた牛山は、窓を突き破った勢いそのままに飛びつき逆十字を敢行し、白石の腕をへし折る。と思いきや、先に白石が腕の関節を自ら外して体勢を入れかえ五寸釘攻撃を狙う。というスピーディーな攻防。が、ここで土方が現れる……。いっぽう、ニシン漁でにぎわう港町の雇われ労働者の中に、刺青囚人であ“移動する殺人鬼”の辺見和雄が紛れ込んでいた。ウェービーモミアゲの無口男がソレと思わせておいての、予想外にモブっぽい顔立ちに意表を突かれた。しかし、新撰組に捕まった白石はなぜ無傷で帰ってきて、この情報を杉元達に伝えたのか? 裏切りか? なにか考えがあるのか?

・第38話 フンペ
辺見和雄を狙って海に出た杉元達は、そこでアチャポ(叔父さん。オソマのお父さん)と出会い、鯨(フンペ)漁を手伝うことに。その際、逃げた鯨が漁船にぶつかって、ひとりの漁師が海に落ちてしまう。杉元とアチャポが助け上げたこの男こそが、辺見和雄なワケだがどうなるか? そして、白石が杉元たちを裏切ったのか、土方たちにどれくらいの情報を流したのかということは不明のまま。ただ、194ページのセリフ全部にアイコンがついていることとか、海岸に到着したときに3人そろってジャンプしているコマ(ヤングジャンプ連載中のプリマックスの影響?)を見るに、信用していい気がするが……。



現状判明している刺青人皮は……

○杉元&アシパ&白石 … 4枚(後藤と3話で捕まえたヤツと白石と二瓶鉄造)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方歳三 … 2枚。自分と、不敗の牛山。
○辺見和雄 … 1枚。自分自身。


といったところか。残り16人分。








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  1. 2015/08/21(金) 15:36:09|
  2. ゴールデンカムイ
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ゴールデンカムイ 第3巻の感想


北の大地のサバイバル『ゴールデンカムイ』第3巻の感想です。
表紙は、生きていた新撰組・土方歳三です。

・第18話 救出作戦
アシパさん&レタwith白石という布陣で、杉元救出作戦が展開される。鉄格子のすき間から、白石が全身の関節を外しヒグマの油を塗ってヌッタァと入ってくる様子が、杉元の「妖怪?」という返しもふくめて何とも笑える。しかし、あくまで杉元のことを許せない双子兵士の片割れ・洋平がケリをつけにくる。杉元も反撃に出るものの、腹からは内臓が飛び出すほどのダメージを受けてしまう……。

・第19話 駆ける
が、さすがは不死身の杉元。ケガは、洋平の腸を使った偽装だった。病院に運ばれるのを利用して、馬車を奪い逃走を図る。そのことにいち早く勘付いた鶴見中尉が自ら追跡に出る。馬をアシパさんに射抜かれ振り落とされながらも、すぐに雪上を全力疾走するスピード感がたまらない。そのときにアシパさんが放った矢が、真っ直ぐ『ヒュンッ』と飛ぶのではなく、しなりながら『ビョーン』という感じで飛んでいく描写が細かいと思う。そして、再会した杉元にアシパさんは、いきなりストゥ(制裁用の棒)をフルスイングする。乱用は、決して許されていない!

・第20話 喰い違い
脱出で活躍してくれた馬を、あっさりと食べることにする3人。2ページ目で撃ち殺し、7ページ目で鍋になっているという展開の速さが素晴らしい。そして、鍋にオソマ(味噌)が入っていることを知ってから実際に食べてみるまでの、アシパさんの一連の顔芸に笑いが止まらない。ただ、ここはアシパさんが『オソマを食べる』ということで、杉元に歩み寄ろうとするという、場面でもあるんだけど。あとは、腫れ防止に杉元の顔に貼られた馬肉を、立った2コマでレタが持って行ってしまうのも面白い。そして、土方は永倉新八と接触する。旧新撰組には、金塊以上の目的があるのか?
アシリパ 下半分
顔のパーツが下半分に集まっていて、ずっと笑っていられる。

・第21話 亡霊
死刑囚集団がメインの話。土方は渋川善次郎という元囚人(刺青ナシ)が率いる盗賊団を傘下に引き込もうとするものの、交渉にすらならず皆殺しにしてしまう。銃をクルクル回しながら弾を装填し撃つ土方が、カッコイイ。ただ気になるのは、のっぺら坊がアシパさんの名前を呼んでいたこと。実はアイヌなのか? しかし、当の本人は白石を『脱糞王』と呼ぶ始末。アイツ、作中でウンコしてないだろ。そして、それで通じてしまう杉元もたいがい。

・第22話 伝説の熊撃ち
ウンチクメインの話。トドマツの葉先やサルナシの蔓から水分を得る杉元。クヨイ(鹿の膀胱で作った水袋)を、口からはなそうとしないアシパさんの顔芸は相変わらず(前作『スピナマラダ!』のセルフパロにもなっている)だが、鹿に関するアイヌの逸話や、雪を直接食べると逆に体力を使ってしまうというのは勉強になった。そして、第11話でアシパさんがとどめを刺さなかった元マタギの兵士・谷垣(足は負傷中)は、熊撃ちの名手・二瓶鉄造に助けられていた。二瓶は、金塊ではなく白い狼=レタを狙っている。もちろん谷垣もレタへの復讐を考えていて、予想外の方向から敵が出現した感じ。
すごいちからだ
すごいちからだ!!

・第23話 猟師の魂
ヒグマの心臓と血の腸詰めを食べて、狼狩りの決意を確かめ合う2人。軍帽を捨て決意を示した谷垣もイイし、二瓶も「猟師の魂が勃起する!!」と名言を残す。いっぽう杉元&アシパさんは鹿を仕留めそこない、切り倒したトドマツの下で夜を明かすことに。この対比が、2組の猟師としての力量差ということなのか。ちなみに、トビラで二瓶が手足をバタバタさせているのは、天使のような雪跡を作る『スノーエンジェル』という遊びだそうです。

・第24話 生き抜いた価値
やっと鹿を仕留めた、アシパさんと杉元。ここまで傷を負わせたことを悔い、早くとどめを刺すことばかりを考えていた杉元だが、いざというときに引き鉄を引くことができなかった。鹿を解体しながら、命の繋がりを話すアシパさんの言葉に、杉元の表情が緩むのが良かった。次に同じような場面が来た時に、引き鉄が引けるか? そして、二瓶に「優秀な猟犬だ」と言われた5コマ後にオロオロしだして、最後には引きずられてしまうリュウがカワイイ。

・第25話 ユ
鹿を解体している最中にレタが何者かの接近を感じ取ったので、2人は持てるだけの肉を持って場所を離れる。そして、クチャ(仮小屋)で待っていた白石と一緒に鹿を食べることに。脳みそを食べさせられ、生の肺にかじりつく杉元を見て『あっ、こいつ人間として大事なものを失っちゃったな』という、白石の表情が最高。あと、白石の持ってきた酒を飲んだアシパさんの説教 → 泣き → 無表情で壁に突き刺さるという、テンションの変化についていけない。さらに、白石の得た情報で『悪夢の熊撃ち 二瓶鉄造』も刺青を持った囚人だということが明かされる。狼と刺青を賭けた戦いは、避けられない。

・第26話 山の掟
まず、トビラでキメ顔をしているアシパさんだが、仮小屋に刺さったままだということを忘れてはならない。そして二瓶が刺青持ちだと知り信頼が揺らぐ谷垣だが、猟師としての覚悟を聞き行動を共にする決意を固める。しかし、たった2話前では「優秀な猟犬」と言われていたリュウが、この話では「駄犬」「湯たんぽ代わり」と呼ばれてしまっているのがカワイソウ。いっぽう白石の持ってきた情報から、二瓶らのターゲットがレタであるということを知ったアシパさんらは、自分たちから二瓶を倒しに行くことに。アシパさんがレタの身を案じているのとは対照的に、杉元が刺青人皮を手に入れられる可能性に反応しているのが良かった。杉元には、アシパさんには見せない裏の顔みたいなのがあるんだよな。

・第27話 殺しの匂い
まず、トビラで装備品が『飴』しかないことが暴露された白石が、悲しすぎる。歯のあいだにいろいろ仕込んでいたんじゃなかったのか。そして、ついに2組が激突。谷垣が置いた罠の飯盒に興味を持ったレタを狙う二瓶(木と同化しようとするが、勃起が止まらない)だが、アシパさんの介入によって銃弾を外してしまう。そして、背後を取った杉元と二瓶の戦いがはじまる。二瓶は前作にも同型のキャラが登場したので、なんとなく和解→仲間入りという路線を想定していただけに、指が飛び頭から血が流れるガチ戦闘になったのは意外だった。あと、回想シーンに出てきた二瓶の娘の異常なブサイクさと、その話に対する谷垣のリアクションの遅さが面白い。

・おまけ
アシパさんが悪夢にうなされる。夢の内容も大概だが、作者は白石のことを何だと思っているのか?


現状判明している刺青人皮は……

○杉元&アシパ&白石 … 3枚(最初のオッサンと3話で捕まえたヤツと白石)
○第七師団 … 1枚(鶴見中尉が自ら着用)
○土方歳三 … 2枚。自分と、不敗の牛山。
○二瓶鉄造 … 1枚。自分自身。

といったところか。残り17人分。






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  1. 2015/05/22(金) 05:38:08|
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