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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/10月はトクサツガガガ、スピドメ、天国大魔境、フルット。

ヴィンランド・サガ 第17巻の感想




ヴィンランド・サガ最新刊の感想です。表紙は“復讐者”ヒルドです。

・第116話 狩る者 狩られる者③
トルフィンがカルリを背負っていたこと、エイナルが身を挺した行動をとったことで、ヒルドは弩を放つことはできなかった。しかし、クマ鍋に毒を仕込んでいたと言い、解毒薬をかけた勝負の場をセッティングする。トルフィンは、この戦いに第87話の時に考えた『最初の手段』が見つかる可能性を信じて、受けることに。この巻では、全般的にギョロだけが自分本位な発言をしているけど、コメディ・リリーフとしては立派に仕事をしていると思う。

・第117話 狩る者 狩られる者④
森の中は、ヒルドのテリトリー。狩りに必要な技術や罠を駆使して、追いつめていく。トルフィンは丸腰なので、弩の発射の間隙をぬって接近することを考える。いっぽうエイナルたちは、ヒルドが食事に毒を仕込むような悪人には見えないということで、意見が一致。トルフィンを助けるために動き出す。レイフの「怒りの向こうの真心に訴えるには真心を以てあたるしかあるまいよ」というセリフが良かった。

・第118話 狩る者 狩られる者⑤
ヒルド回想編。13歳のころのヒルドは、水の力を利用した丸ノコを開発したり、軸にボールベアリングを使う発想を持っていたりといった、大工の天才だった。あと、家のドアを重りを使った自動ドアにしているのが細かいけど、なるほどと思った。そんな平穏な暮らしを続けていたが、アシェラッド一味の襲撃によって日常が急変する。森まで逃げたヒルドと父親のフラヴンケルだが、その前に戦士・トルフィンが姿を現す……。

・第119話 狩る者 狩られる者⑥
第115話でヒルドが語った通り、トルフィンはフラヴンケルを殺害する(これが、アシェラッド一味の目的だった)。そのことに疑問を投げかけるヒルドに対し、トルフィンは「オレが狩る側でお前らが狩られる側だ ただそれだけのことだ」と答える。なんとか他のヴァイキングたちから逃げたヒルドだったが、沢に落ちケガを負ってしまう。これが原因で顔に傷が残ってしまったわけだが、それ以前は普通に美人。というか、作中トップかも。

・第120話 狩る者 狩られる者⑦
ヒルド修行編。ケガしたところを猟師の老人(師匠)に助けられたヒルドは、生きるために猟のイロハや弓の扱い方を教わる。そして、師匠の弩をモデルに、女の自分の腕力でも扱いやすい弩の制作に取り掛かる。たぶんヒルドは、食事シーンや弓の構えからして右利きで利き目も右だと思うんだけど、ケガの後遺症が残る目で狙いをつけるのは大変なんじゃないだろうか?

・第121話 狩る者 狩られる者⑧
エイナルたちが森に入ってきたことに感づくヒルド。同じく気づいたトルフィンは仲間を巻き込まないために、勝負をつける決意をする。発射位置を特定し一気に間合いを詰めるが、想定外の連射によって足に複数の矢を受けてしまう。第119話でトルフィンが言ったセリフを、ヒルドがそのまま返すシーンは、なんとも言えない気持ちにさせられる。それにしても、ヒルドが作った弩の装填ギミックはカッコいいな。

・第122話 狩る者 狩られる者⑨
エイナルとグズリーズの説得、そして父親と師匠の幻によって、ヒルドは一時的にでも怒りを鎮めトルフィンを『赦す』ことに。ヴィンランドで平和の国を作るまで監視すると言っているので、旅に同行するということでいいのかな? あとは、175Pの「『心を改めました』で何もかも丸く収まると思ってンのか!? そんな簡単な手続きで過去が帳消しになるんだったら この世は悪党どもの天下だ!!」というセリフが、この巻の中でイチバン印象的だった。


ヒルドって、エイナルのことを「デカいの」って呼んでるけど、ヒルドの父親もデカいじゃないですか? 女の子って父親に似たタイプを好きになるって言うじゃないですか? しかも、異性との交流も限られていたじゃないですか? 将来的にエイナルとどうにかなりませんかね?






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  1. 2016/01/24(日) 12:13:43|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
  3. | コメント:0

ヴィンランド・サガ 第16巻の感想




ヴィンランド・サガ最新刊の感想です。表紙にいる赤ちゃんは、新キャラのカルリです。前巻といい、少年時代や奴隷編のころとくらべると、だいぶ穏やかなデザインになった印象。


・第108話 繋がれたアジサシ⑧
前巻でシグルドを刺し逃走中のグズリーズは、得意のタル遁で隠れるものの、またもやトルフィンに見破られてしまう。考えてみれば、幼い日のトルフィンもタルに隠れてトールズの船に潜り込んだので、タル遁は得意なのかな? グズリーズの「みんなが……当たり前にできることが できなきゃいけないことが……っできない……」というセリフが、印象的。現代でもそうなんだから、この時代だとかなり生きづらかったんだろうな。トルフィンは、彼女を乗組員に加えることを決断する。

・第109話 放たれたアジサシ
シグやんは受けた屈辱を晴らすため、海に出たグズリーズを追うことに。連れ帰るまでは、アイスランドの地を踏まないと決意する。ただ、事後処理の話し合いの中で、ハーフダンの妻・アスレッドの収め方というか、立ち振る舞い方が良かった。第104話でもその兆候が見られたので、彼女も『男社会での女の生き方』みたいなものに悩んで、戦っていたのかもしれない。決して、嫌味な姑というわけじゃなかったんだな。

・第110話 北海横断
トルフィン一行は、北海を渡ってフェロー諸島で一泊する。ここは、トールズが散った場所(第2巻参照)。トルフィンは戦から離れたはずの父親が、なぜ剣を捨てきれずにいたかを考える。確かに、あのときはフローキの呼びかけに応じ、戦場に行くためだったので疑問には感じなかったけど、少年トルフィンが使ったナイフも含め、武器を手放すことはできなかたんだな。この答えは、これからの宿題といったところか。

・第111話 戦士から、戦士へ
フェロー諸島の次の経由地、シェトランド諸島で一行は虐殺の形跡を目の当たりにする。様子を見に上陸したトルフィンは、室の中に隠れていた瀕死の女性から、赤ん坊・カルリを託される。いっぽうシグやんたちは、やっとフェロー諸島に到着。手下の「オレ達シグやんが怖いからつきあってるってワケじゃないんだけどな……」というセリフが良い。あとタイトルの意味は、カルリを守っていた右耳が焦げた犬から、トルフィンへ。ということでいいのかな?

・第112話 復讐の義務
カルリの村が潰されたのは、2つの有力な一族がぶつかり合った結果だということが、里親を探す過程で明らかになる。なので、引き取り手はナシ。この話は、子育て未経験の5人が、カルリに振り回される様子が面白かった。特に『女性は誰でも母乳が出るわけではない』ということを知ったときの、トルフィンの表情が何とも言えない。ここでトルフィンらが子育てを経験したことが、後々に生きてくるんだと思う。そして「殺した者は必ず復讐される」というセリフも、この後に意味を持ってくるワケか。

・第113話 厄介な奴ら
カルリ関係でモタモタしていたので、シグやんたちに追いつかれてしまう。でも、すっとぼけてやり過ごそうとするトルフィン。ガケを登っているところをあっさり見つかるグズリーズ。シグやんの武器がトゲ付き鉄球になっている。と、かなりコメディテイストの強いエピソード。この回で決着がついたわけではないので、今後もこの2組の追いかけっこは続きそう。なんか、トムとジェリーなみの面白さが、すでにある感じ。

・第114話 狩る者 狩られる者①
トルフィンたちはノルウェー西岸に到着。食事をとろうとしていると、クマに襲われてしまう。さすがのトルフィンも、グズリーズから借りたナイフ1本だけでは分が悪い。このピンチは、謎の狩人が放った弩の矢によって脱することができた。この直前のエイナルが熊の知識を披露 → ことごとく裏目に出るという流れが良かった。あと冒頭の地図を見ると、一行はこのあとデンマークの近くを通るわけで、そのときにクヌートやトルケルと再接触はあるのだろうか?

・第115話 狩る者 狩られる者②
トルフィンを助けたのは、女狩人のヒルドだった。見事な手際でクマを解体し、鍋を作る。このあたりの流れは、ゴールデンカムイと読みくらべてみても面白い。しかし、みんなでヒンナヒンナして楽しくお別れすることはできなかった。ヒルデは、8年前に村が襲われたときのことを話し、アシェラッド率いる一団のトルフィンという男に、父親が殺されたという。仇を取るため、ヒルデは弩をトルフィンに向ける。




ここで素直に仇を取らせるわけにはいかないし、反対にヒルデを殺してしまうのも、トルフィンはできない。説得するのも簡単ではないだろうし、どうやって対処するのかな?










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  1. 2015/06/25(木) 17:01:45|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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ヴィンランド・サガ 第15巻の感想


ヴィンランド・サガ(15) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(15) (アフタヌーンKC)
(2014/10/23)
幸村 誠

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ヴィンランド・サガの最新刊が発売されました。もう、だいたい半年の間隔で発売されるペースで落ち着いた様子。表紙に描かれているのは、帯で『ヒロイン』と明記されている新キャラのグズリーズです。


・第101話 繋がれたアジサシ①
前巻ラストで詐欺と間違われたり、強烈なアッパーカットを喰らったりしたので出来なかった、姉弟の会話。頭の形を覚えていたということは、幼いころもトルフィンの髪はユルヴァが切っていたということか。そして、ぼっちゃん刈りにされヒゲを剃られたトルフィンは、この16年にあった出来事を家族に聞かせヴィンランド開拓の意志を伝える。そのためには資金が必要だが、アイスランドでそれができるのは第4話に登場した“鉄鎖”のハーフダンしかいない。

・第102話 繋がれたアジサシ②
ハーフダンの農場に来たトルフィンたちは、そこでレイフの義理の妹でありハーフダンの息子のシグルド(通称シグやん)の妻になる予定のグズリーズと出会う。メタルギアソリッドのようにタルの中に隠れて移動したり、いきなり“女の命”の髪の毛を切り落としたり、かなりブッ飛んだキャラという印象。

・第103話 繋がれたアジサシ③
凍った桟橋で転んで頭を打って気絶してしまったグズリーズ。船に運び込むその様子は、まるで人さらいのよう。目撃したシグやんも、当然そう考えた。未来の妻を救うために父親譲りの鉄鎖を振るうのも無理はないか。ただ、実力的にはトルフィンのほうが上。ハーフダンの介入もあり事態は収束する。ただ、ハーフダン家は、代々『鉄鎖術』を学ばなければならない掟でもあるのか?

・第104話 繋がれたアジサシ④
ハーフダンは、農場に金を貸す → 返済ができなかったら土地を接収する → そこの住人は小作人に。というやりかたで、規模の拡大を計ってきた。現代的な感覚ではそれほど悪どいというわけではないが(まぁ「誇りを奪って丸裸にするのが楽しみ」って言っているから性格は悪いんだけど)、当時の感覚やアイスランド人の気質からすると、受け入れにくい物だったのだろう。なんとなく、この話だけギョロ目が大人っぽく描かれていると思う。

・第105話 繋がれたアジサシ⑤
トルフィンとハーフダンの1対1の交渉。ハーフダンは担保と同額までなら出資できると提案するが、奴隷から解放されたばかりのトルフィンは一文無し。なにも差し出すものがない。言われるがまま靴をなめようとするトルフィンに一瞬、恐怖(?)を感じるハーフダンが良かった。カゴから出されたアジサシが、今後の展開を象徴しているのか? そして、シグやんの結婚式出席と引き換えに『イッカクの角24本』をゲットする。

・第106話 繋がれたアジサシ⑥
幼い日にレイフから聞いた『広い世界』の話。そのことからグズリーズは女らしく家を守ることではなく、船に乗って海に出ることを望むようになっていた。なので、花嫁修業にも身が入らない。でも、いいお妾さんがいるようなので、今後どういう展開になってもシグやんの将来は安心かな。そして、レイフはイッカクの角をギリシアのミクラガルド(現イスタンブール)で売りさばくことができれば、同等の重さの金に換えることができるという。一行は、かなりキツイ旅路になることを覚悟の上でギリシア行きを決意する。

・第107話 繋がれたアジサシ⑦
船乗りへの思いを断ち切ったグズリーズは、シグやんとの婚礼の儀式を済ませる。が、いざ初夜というところで無意識に体が拒絶。シグやんの足にナイフを突き立ててしまう。グズリーズが『ヒロイン』ということは、トルフィンたちの船に同乗することになるんだろうけど、そすするとハーフダン家とレイフ家、トルフィン家の関係が最悪なものになってしまう。そのあたりをどうやって解決するんだろうか? 


トルフィンたちは、北海 → バルト海 → ロシアの河を渡って黒海を抜けて、ミクラガルドを目指す航路を設定しているけど、このころはジブラルタル海峡は発見されていないということなのかな。



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  1. 2014/10/25(土) 16:01:32|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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ヴィンランド・サガ 第14巻の感想


ヴィンランド・サガ(14) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(14) (アフタヌーンKC)
(2014/02/21)
幸村 誠

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前巻からわずか7ヶ月のインターバル(他のマンガでは普通)で発売された『ヴィンランド・サガ』第14巻の感想です。表紙の夕陽に染まるトルフィンが、やけに男っぽいです。


・第94話 降伏勧告
なんか、前巻で奴隷編終了だと思っていたけど、まだ戦争は終わっていなかった。大打撃を被り、クヌート側から降伏勧告を受けるケティル家。その返答を決めるのは、トールギルではなく“当主代行”のオルマル。「だまって嗤われる勇気がなかった……!!」と、涙と鼻水を垂らす顔が良かった。第11巻のころの、戦士に憧れて調子に乗っていた時とは別人のよう。彼もまた、戦いの怖さ愚かさを知ったということか。

・第95話 忘れ物
トルフィンは、大旦那やパテールさんに受けた恩を返さずに去るのは良くないと思い、クヌートと和平交渉しようと考える。自分の名前や経歴を正直に伝えたものの、もちろん信じてもらえない。そこでトルフィンは『100発殴られるのに耐えたら、クヌートに会うことができる』という賭けを提案する。ガンジーも真っ青の無抵抗主義だな。

・第96話 無敵
上手く芯を外しているとはいえ、殴り役ドロットの拳(ときにはヒザも)を浴び続けるトルフィン。32発目で吹っ飛ばされ、蛇が介入しようとするものの、結局100発耐え抜くことに成功する。別人のように腫れ上がった顔で「オレに敵なんかいない」と言いきるのが素晴らしい。あと「親玉のふたりで将棋(ネフアタル)でもやって白黒つけりゃいいだろうが」というセリフは、現実でもそうだと思う。相撲でも可。

・第97話 叛逆の帝王
トルフィンとクヌートが久々の対面(第54話以来43話ぶり。作中時間だと、1014年2月以来4年8ヶ月ぶり)。農場からの撤退か降伏かというところから、話はクヌートが理想とする『楽土』へとシフトしていく。大きな力を統べて、神が定めた条理に逆らうことで楽園を作ろうとするクヌート。破壊者である『ヴァイキングを救う』という考えは、確かになかった。でも、波を止めようとするシーンは、トルフィンとエイナルの「……」というフキダシもあいまって、ちょっとシュール。

・第98話 ふたつの楽土
近衛兵に包囲させ自分の力を示そうとするクヌートに、トルフィンがだした返答は「逃げる」。言葉だけが武器だったトルフィンに毒気を抜かれて、美少女時代のような笑顔を見せたクヌートが印象的だった。すべての敵を叩き潰そうとするクヌートに対し、トルフィンはすべての争いを遠ざけようとする。やりかたは正反対だが、2人の考えている『楽土』と『平和の国』は、そう違わないモノだと思った。

・第99話 船出
奴隷編のエピローグ。一晩経って風船のようにふくらんだトルフィンの顔が、完全にギャグ。そして、トルフィンたちはヴィンランドに向かう前にアイスランドに里帰りすることに。別れ際に、蛇の本名が『ロアルド』ということが明らかになるが、特にモデルとなる人物はいない様子。この後は、いち農民として暮らしたということか。

・第100話 帰郷
記念すべき100話目。ここから里帰り編がスタート。幼い日のトルフィンがトールズの船に忍び込んでアイスランドを飛び出したのが第9話(1002年)のことなので、91話ぶり(16年ぶり)の帰郷ということに(つまり、現在トルフィンは22歳)。なので、トルフィンの顔を覚えている住人は少なく、ユルヴァにも信じてもらえない。そんななかで母親だけが一目で分かったのが良かった。でも、ユルヴァがなんかたくましくなりすぎているような気がする。トルフィンも一撃で吹っ飛ばしているし。



ここからヴィンランド移住の賛同者を募るのかと思いきや、新たな障害が立ちはだかる様子です。










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  1. 2014/02/22(土) 20:25:49|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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ヴィンランド・サガ 第13巻の感想


ヴィンランド・サガ(13) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(13) (アフタヌーンKC)
(2013/07/23)
幸村 誠

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ヴィンランド・サガ最新刊の感想です。奴隷編のクライマックスです。


・第87話 最初の手段
客人の砦に捕らえられたトルフィンとエイナル。そこで、トルフィンは『最後の手段』である暴力に訴えたことを悔いて、その反対である『最初の手段』とは何かということを考える。これはシンプルに『話し合う』とかいうことじゃないだろうし、ハッキリとした答えを持っている人も少なさそう。そして、レイフさんの船が農場に到着。戦争の準備を楽しんでいるトールギル、虚ろなケティル、イェリングに行く前とは打って変わって大人しくなってしまっているオルマルの対比が面白い。しかしトルフィンは、実力的に蛇じゃなきゃ取り押さえられないと思うけど、ガルザルも死んでしまったので大人しく捕まったということか。まだ奴隷の立場だし。

・第88話 罰
ガルザル事件のことを知ったケティルは、態度を豹変させる。あれほど心を寄せていたアルネイズにすら、生死の境をさまようほど激しい棒打ちを加える。『自分の物を奪うのは、誰であろうと(アルネイズですら)許さない』という考えに支配されて、9~10巻のころの人格者の面影が全くなくなってしまった。そして、クヌート軍に対抗する決心を固める。

・第89話 開戦前夜
ケティルは集まった戦力の士気を高めるものの、ほとんどが借金のある農民兵でクヌートが相手ということも知らなかった。このあたりで蛇は、もう勝敗の行方を察していたか。いっぽうトルフィンたちは気を失ったままのアルネイズを置いていくことはできず、様子を見ることに。しかし、トルフィンとレイフさんの再々会シーンは省略されてしまったけど、描かなくてよかったんだろうか?

・第90話 飯の代金
クヌートの軍勢が農場に到着。ケティルらに国外退去を勧告する。でも、相手が自分たちの半分以下の人数だと知ったケティル軍は戦う気満々。しかし、偵察していた蛇はその全てが近衛兵&ヨーム騎士団の精鋭部隊だと見抜く。そして、逃げ腰なキツネたちに『鉄拳ケティル』の秘密を聞かせる。まあ、噂に尾ひれがついているとは思っていたけど、ちょっと意外な真相だった。92Pの蛇の後ろに客人たちが続くコマは、ベタだけど燃える。

・第91話 ケティル農場の戦い
戦闘開始。圧倒的な力量差でクヌート軍がケティル軍をなで斬りにしていく。いっぽう、トールギルは単独行動(途中までオルマルも一緒だったけど)をとり、海を渡ってクヌートの背後に現れる。そして、このドサクサに農場を離れるトルフィンたち。そのとき、アルネイズさんが目を覚ます。

・第92話 百数える間
奴隷編では強者として描かれていたキツネがビビり、アナグマが左手を失うほどの一方的な戦況。このあたりの様子は、序盤のヴァイキング時代のような激しさがある。そして、トールギルの奇襲にクヌートがピンチに陥るものの、ウルフがいち早く気づいて事なきを得る。ウルフが馬乗りになって首を絞め、トールギルが目を潰すという攻防は、某マンガで数回に渡って行われた「失神す!」「潰す!」の攻防を連想してしまった。あとは、逃げようとした奉公人の「“力は正義なり”だ 世界はアンタより強い奴のためにあるんだよケティルさん」というセリフが印象深い。

・第93話 戦士の誕生
戦闘は終結。トールギルに襲われたクヌートを守るために近衛兵たちが戻る間に、蛇はケティルを抱えて逃走。そして、意識を取り戻したアルネイズはトルフィンとエイナルに別れを告げ「なぜ… 私は… 生きなければならないの…?」と言う。このセリフに何も言葉を返すことのできないトルフィン。この答えを探すことが、今後の目標のひとつということになるか。トルフィンとエイナルはアルネイズを埋葬した後、ヴィンランドに争いのない平和の国を作る決心をする。互いに『兄弟』と呼び合うのが良かった。サブタイタイトルが『戦士の誕生』というのも、意味深。


しかし、国と言うからには2人では少なすぎるし、もちろん女性も必要になってくる。これから、ヴィンランドに行くための『メンバー集め』が始まるということか。というか、この戦闘の後始末も残っているだろうし、まだまだ先は長そう。




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  1. 2013/07/25(木) 13:59:57|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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