晴耕雨マンガ

5月は、六道の悪女たち、少年ラケット。

ゴールデンカムイ 第1巻の感想


ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)
(2015/01/19)
野田 サトル

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『ゴールデンカムイ』第1巻が発売されました。

アイヌ、日本兵、死刑囚、埋蔵金探し、サバイバルと、様々な要素がスピーディーに絡み合う内容になっています。


・第1話 不死身の杉元
日露戦争の激戦地・二〇三高地で首に銃弾を受けながらも生還した杉元佐一(通称・不死身の杉元)は、まとまったカネを手に入れるために北海道で砂金掘りをしていた。そんなときに、たまたま居合わせたオッサンからアイヌが軍資金として貯めた金塊(およそ8億円相当)と、その隠し場所を示す暗号が囚人に刺青として彫られていることを聞く。はじめは与太話だと思っていた杉元だったが、オッサンに寝込みを襲われたことから、この話に俄然興味を持つようになる。ここから、オッサンがクマに喰われ土饅頭にされているのを発見 → オッサン自身が刺青を彫られた囚人のひとり → アイヌ少女によって窮地を救われる → アイヌ少女の父親が金塊を奪われたアイヌのひとり → 刺青に隠された容赦ない仕組みが明らかになる。と、展開が一気に加速していく。主人公の杉元が、けっこうヒドイシチュエーションにあいながらも、それでも前向きな姿勢を崩さないのがイイ。

・第2話 ウェンカムイ
ウェンカムイとは、アイヌ語で『悪い神』という意味。オッサンを喰った、冬籠りに失敗したヒグマを迎え撃つことになる杉元とアイヌ少女。灯りを絶やさないようにしている準備中にヒグマの襲撃を受け、アイヌ少女のパートナーであるエゾオオカミ・レタの助けを受けながらの、息つく暇のない攻防がスゴイ。おそらく北海道内最強の生物であろうヒグマと、1、2話で連戦するという出し惜しみをしない姿勢が、物語の展開に心地よいスピード感を生み出してる。こうして杉元はカネのため、アイヌ少女・アシパは父親の仇のために『刺青人皮』を集めることに。

・第3話 罠
杉元とアシパさんは小樽で情報を集めつつ、さっそく刺青を彫られた脱獄囚を捕らえる。その罠が、冒頭でリスを捕まえるのに使ったのと同じ『くくり罠』だというのが、面白い。この話あたりから『アイヌうんちく』みたいな要素も増えてくる。

・第4話 のっぺら坊
前話で捕まえた男から、アイヌの金塊を奪い隠した、冷酷で凶暴で怪物のような囚人『のっぺら坊』の情報を聞いている時に、遠距離からの狙撃を受ける。ここからの行動に、杉元もアシパさんも一切の迷いなく行動しているのが素晴らしい。生木で煙幕を張り、仕掛けておいたくくり罠が功を奏し、一気に間合いを詰める。無駄のない展開。

・第5話 北鎮部隊
2人を襲ってきたのは、日露戦争の激戦地で勝利に貢献してきた、大日本帝国陸軍第七師団の尾形上等兵だった。前話の流れから、かなりの強敵感を漂わせていたものの杉元は、わずか8ページで撃退してしまう。残りページのほとんどは、リスをつみれ汁にして食べる描写にさかれる。これが、他のグルメ漫画にも引けを取らないほど美味しそうだし、リスの脳みそをイヤイヤ食べる杉元と、それを見るアシパさんの何とも言えない表情といった、ギャグ描写もキレている。あと、この話で出てくる『チタタ(我々が刻むもの という意味)』と『ヒンナ(食事に感謝する言葉)』は、この巻を代表するアイヌ語なので、覚えておきたいところ。

・第6話 迫害
ここで改めて、杉元がカネを稼がなければならない理由 = 幼なじみで互いに好きあっていたものの、別れざるを得なかった梅子の目の治療のため。ということが、描かれる。そして、2ページ目でサクッと2人目の囚人を捕まえたものの、その男は『脱獄王』の白石由竹だった。拘束を解いて逃げようとするが、追いかけてきた杉元ともども雪庇から落ちてしまう。

・第7話 脱獄王
杉元と白石は、川へ落下。しかも木が割れるほどの猛烈な寒波が襲ってきて、2人は凍死寸前に。ガチガチにふるえ思考能力が低下しながらも、協力して火をつけることに成功する。抱き合って喜んだ2コマ後に並んで体育座りしてる姿は、ちょっと笑える。そして白石から脱獄の先頭に立っていたのが、あの土方歳三(!)だということが語られる。これで、のっぺら坊・土方歳三・第七師団という3つの勢力が、刺青人皮を狙っているということが明らかになる。ちなみにアシパさんは1コマだけの登場で、ウサギを食べたがるだけです。


白石の説明によると、刺青を彫られた囚人は全部で24人。現状判明している刺青人皮は……

○杉元&アシパ … 2枚(最初のオッサンと3話で捕まえたヤツ)
○第七師団 … 1枚(鶴見中尉の部屋に額装されている)
○土方歳三 … 1枚。自分自身。
○白石由竹 … 1枚。自分自身。

といったところか。残り19人分。

第2巻は、来月発売されます。



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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/01/21(水) 13:54:19|
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