晴耕雨マンガ

7月は、六道の悪女たち、ジョジョリオン、スペシャル。

かばんとりどり の感想


かばんとりどり (ゼノンコミックス)かばんとりどり (ゼノンコミックス)
(2014/05/20)
ウラモトユウコ

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女子のカバンの中には不思議がつまっている。『かばんとりどり』の感想です。
Webコミックぜにょん に13年6月から今月にかけて配信されたものが収録されています。『椿荘101号室』に続いて、今月2冊目の単行本発売となります。


・第1話 お泊りセットの話
入社面接の段階から目をつけていた後輩クンにお持ち帰りされるために、しっかりとした『お泊りセット』をカバンに忍ばせていた先輩OL。短いページの中で2人の関係性がコロコロと変わる展開がイイ。

・第2話 リモコンの話
フデバコとまちがえて『DVDのリモコン』を持ってきてしまった遅刻少女。しかし、何気なく押したボタンが現実にも作用することが明らかに。SFと中学生の淡い恋心が上手くミックスされていた。それから『●録画』のところだけ赤く色づけされているのは、グッド。

・第3話 赤ずきんちゃんの話
バスケットに『ワイン』を入れて、赤いフードを被っている美人をナンパした男。彼が目を覚ました場所は……? 赤ずきんちゃんをベースにしながらもダーク?な方向にストーリーが転がっていくのが良かった。

・第4話 カメラの話
エピソード・オブ・ザ・イヤー級の高内容。おばあちゃんの形見である小さなトランクの中に入っていた『使い捨てカメラ』。そこに写された2枚の写真によって、ひとりの女性の平凡だけど素晴らしい半生が浮かび上がってくる。最後のページの語りはグッとくるものがある。

・第5話 手りゅう弾の話
バイトの休憩中に、砂浜に埋まっている『手りゅう弾』を見つけた女子高生。スイミングバッグに入れて警察に届けようとするが「手りゅう弾を届けると10万円もらえる」という子供の話が気になってしまい……。でも、コレ海が近いとはいえ、スク水女子が街をうろついているというのも、なかなか危険だと思う。

・第6話 アレの話
トイレで『生理用品』の話をする友達の輪に、少し入りづらそうな主人公の少女。彼女のウソに気づいたメガネっ娘のアドバイスが良かった。それからアレを投げ渡すときのコントロールがイイのは、当たり前なの? 舞台は、第2話と同じ中学校。リモコンを持ってきた遅刻少女も登場します。

・第7話 カレーの話
ひどく大人な話。スーパーで『カレーの材料』を買う女性。ふつうに彼氏のためかと思いきや……。小さい方のバターを選ぶ66Pからは、特にアダルトな雰囲気。オマケの1コマでカレーの美味しさにダメを押しているのもイイし、チェックのストールが印象的だった。

・第8話 クレヨンの話
クラスメイトの『クレヨン』をランドセルに入れて持ち帰ろうとした少女。「わたしの肌色は、こんな色じゃない」「水の色は透明じゃないの?」という素朴な疑問の答えに男性教師が悩む。この話のハイライトである80Pだけカラーになっているのも、とてもいい演出になっていた。

・第9話 おみくじの話
初詣に行くため着物に着替えている女性のところ(っていうか茶の間で着替えているの?)に、ドンドン家族が集まって来てドタバタするコメディテイストの強い内容。小さなポーチの中から『去年のおみくじ』や『宝くじの入ったポチ袋』が出てきて、それについての掛け合いのテンポが良かった。

・第10話 非常持出袋の話
万全の非常持出袋を用意した女子大生。でも野宿をするのは危険なので、近所の同級生のところで試すことに。『手回し充電ラジオ』『ブランケット』などは役に立たなかったものの、他人の部屋で簡易トイレに用を足す(大)度胸があればサバイバルもできる思う。あと、波多野君は、高畑さんなみにいい男やで。

・第11話 おみやげの話 [前編]
彼氏と北海道旅行に行った女性店長が『お土産』を持ってくる。しかし、実際には旅行には行っておらず……。意を決してから、部屋の中で北海道を満喫する流れが良かった。

・第12話 おみやげの話 [後編]
身内の不幸で北海道に帰っていた小野田さんが、バイト先に『お土産』を持っていく。が、そこは第11話と同じ書店。店長の恋人と偶然会って真相を知ってしまった小野田さんのとった行動は……? ニットキャップとチョコのギャップがイイ。

・第13話 受験の話
美大の受験に来た女子。しかし、転んだ拍子にデッサン用の『鉛筆』を折ってしまう。同じホテルに泊まっている予備校の先輩とともに鉛筆を削りながらの会話が良かっただけに、その時の約束を破る形になるオマケの1コマが何とも言えない。

・第14話 クリーニングの話
閉店間際のクリーニング店からまとめて服を引き取った女性だが、そのなかに他人の『セーラー服』がまぎれこんでいた。興味本位から着てみたことで、大きな悲劇を招くことに。137~138Pは、まるでコントのような展開で面白いのだが、その直前の「そもそもわたし友達いないんだった…」のコマが切なすぎる。

・第15話 女子力の話
第2話、第6話で登場した中学生たちがファミレスで試験勉強をする。その中の1人のカバンには『シャーペンの芯』『折り畳み傘』『充電器』『裁縫セット』『ばんそうこう』となんでも入っていた。もしかして、死んだネコも……と思わせる147P1コマ目の雰囲気が最高。

・第16話 妹の話
第17話とセットになっていて、前編のような内容。実家から送られてきた食材を、不摂生な生活をしている姉のために調理する妹の話。ひとりで淡々と料理するだけの内容だが、そこに幼い頃の思い出も重なってくる。あと『出来上がった料理』がズラリと並んだ光景に「運動会の朝みたい」という感想を持つところが良かった。

・第17話 姉の話
第16話から続く、後編のような内容。妹が作ってきた料理を持ってピクニックに行くことに。そこで、漫画家をやっている姉はある不満を打ち明ける。『バドミントンのラケット』を入れたカバンの中に、リモコンが入っていたことからアイディアを思いつくという、ちょっとメタ的な展開は好み。

・オマケ
ここまでの主人公は全員女ということで、作者のまわりにいる男性のカバンの中身を調べてみるという企画。個人的には、作者の父親のモノが一番興味深かった。趣味に生きている感じがしてカッコイイ。






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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/05/23(金) 11:55:47|
  2. ウラモトユウコ
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