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ブラックギャラクシー6 の感想


ブラックギャラクシー6 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)ブラックギャラクシー6 (少年チャンピオン・コミックスエクストラ)
(2014/05/08)
阿部 共実

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『ブラックギャラクシー6』の感想です。
別冊少年チャンピオン創刊の2012年6月から、翌年の7月まで連載されていました。単行本の発売は、最終回と同時に告知されたものの『死に日々』や『ちーちゃんはちょっと足りない』の連載が始まったこともあり、ここまでズレこむことになりました。


・第1話 友達ギャラクシー
序盤は、1話6ページの構成。作者の前作『空は灰色だから』にも登場した県立第三高等学校が舞台。1年生のギドラ(主人公)は黴臭い中学時代をくり返さないために、友だちの枯木流那(カレルナ)と新たな部活を立ち上げることに。

・第2話 部員勧誘するっすシックス
ということで、部員勧誘するギドラとカレルナ。小動物系の渋谷千代乃(チョロ助)、カレルナのことが好きな座間欽一(ザッキン)、その友人の城杉大輔(シロ)の参加がサクッと決定する。

・第3話 豪放磊落と思うブラック
ファミレスでの話し合いで、活動内容が『オカルト生命文芸部』に(実際はマンガを読んでいるだけ)、サークル名も『ブラックギャラクシー』と決定する。この時点でギドラ→ボケ、ザッキン→ツッコミ、チョロ助→ビクビクみたいな役割分担が、出来上がっている。

・第4話 部活動を公認してくれないと嫌だしギャラクシー
部室と部費をゲットしなければならないが、部長のギドラは「メガネと見せかけて実はまあまあのアホ」(声に出したい日本語)なので、シロが動くことに。新人教師の田無以蔵とチョロ助を間に挟んで、力づくの交渉をすることに。こういう、文科系の部活なのに身体能力が高いキャラっていうのは、お約束だけど超便利。

・第5話 新入部員に屈するシックス
ザッキンは、空き部屋だったブラックギャラクシーの部室を昼寝場所にしていた、2年生の針本月花(ハリセン)と遭遇。興奮して話したていたかと思えば、急にブレーカーが飛んだようになってしまうテンションの乱高下に翻弄され、遅れてきたカレルナたちにも誤解されてしまう。

・第6話 そんな風に思われているなんて不覚ブラック
ハリセンの参加も決まり『ブラックギャラクシー6』の6の部分が意味を持つことに。しかし、そのダジャレ趣味をハリセンに「オヤジくさい」と言われ、ザッキンの妹の座間弥和にダメを押されたことで、カレルナがショックを受ける。ちなみに今さらですが、空灰のようにダーク方面に落ちることはありません。気楽に読めます。

・第7話 ちょっと前の話ギャラクシー
ここからの4話は週刊少年チャンピオンに出張掲載されたもので、1話4ページの構成。ブラックギャラクシー正式活動前の、ギドラとカレルナの会話。自称お笑い好きのギドラが自分でお題をふって自分で答えたり、このあたりからウザいキャラが顔を出してくる。

・第8話 夜に暗く蠢くブラック
チョロ助を怖がらせようとするカレルナと、明るい方向にフォローしようとするシロ。それぞれのキャラが上手くかみ合っていて、全体を通しても屈指の高内容。特に45ページの「ゲームオーバー」は、ツイッターのヘッダー画像にでも使いたいところ。

・第9話 女子高生の卑屈シックス
チョロ助がパシッてきたパンで、自分だけが高カロリー(800Kcal)だったことからギドラがキレるが、結果的にはザッキンが墓穴を掘ることに。「このメガネはよく食うメガネ」「こんなデブメガネ タイマンやったらいつでもしばける」というセリフは、妙に頭に残る。

・第10話 日本語は難しいギャラクシー
阿部共実作品特有の『言葉の誤用ネタ』。カレルナ、ハリセンあたりは、そういうのに詳しそうだけど、チョロ助もちゃんと『爆笑』の意味を知っているのが意外だった。あと、1コマ目のギドラから、なんかハブられている感がプンプンする。

・第11話 今を次世代に託すシックス
高校に傘を届けに来た弥和が、ギドラと初遭遇。メガネに驚く。「これがりあるだ」。しかしギドラが1ページ使って雨を詩的に表現したのに、それを「え?」で流すザッキンがヒドイ。

・第12話 恐怖の奈落にギャラクシー
ハリセンの心霊動画に怖がる、ギドラ&チョロ助&弥和。ただ1人平気なカレルナが、唯一顔をゆがめた動画は……? この話ぐらいから弥和が普通にブラックギャラクシーの部室にいるようになるけど、どんだけセキュリティーが甘い学校なんだよ。

・第13話 わたくし軽く詩書いたしギャラクシー
ギドラが書いていた詩を読んで、リアクションに困るカレルナたち。でも、ハリセンだけが素直な感想を遠慮なくぶつける。いちおう『オカルト文芸生命部』なんだから、ギドラのやっていることは間違いっていないはずなのに、ちょっとかわいそう。

・第14話 髪が長く髪が短く髪がブラック
ハリセンが、ギドラとカレルナの髪が長いことに触れ、特に腰よりも長いカレルナの毛先は幼稚園のころに生まれたもの = ロリルナだと提案する。オマケのザッキンは黙っていただけなのに女性陣からの評価が暴落して不憫すぎる。この話は空灰終了後、ちーちゃんスタート前なので、絵がスゴイ丁寧。

・第15話 大好きなソファでリラックスシックス
もはや、ただのマンガ読みサークルとなったブラックギャラクシー。尻とソファの革が擦れて鳴った大きな音を、自分のオナラじゃないと証明するためにカレルナが奮闘する。でもザッキンは、ここで男を見せておくべきだったと思う。

・第16話 わかってたしギャラクシー
ここから、1話8ページの構成に。ブラギャラメンバーの漫画の持ち合いのために、紙袋いっぱいの通な名作を持ってきたギドラ。でも、体力のなさから挫折しかける。そこを颯爽と助けてくれたシロに惚れかける。なんとなく顔が安定しない印象のあるシロだけど、89ページ5コマ目は、さすがにイケメン。

・第17話 えらく個性がなくあがくブラック
急に「幼女の生血が吸いたい」とか「タナトフォビア(死恐怖症)」とか、キャラを作ってきたギドラだが、あっさりとハリセンに看破されてしまう。自称不思議ちゃんに、103ページのハリセンの言葉を聞かせてやりたい。

・第18話 きみたちおいくつシックス
この話から、雑誌掲載時からサブタイトルが変更されている。部室に弥和が友だちを連れてきて「わーわー」「きゃあきゃあ」「ぷにぷに」する。ただ、その様子を描きたかっただけだと思う。あと、1コマ目のギドラの「いい加減コレもんをドーンよ!」って何をしたんだ?

・第19話 クビになるほど堕落しギャラクシー
ハリセンが、バイトを3日でクビになったグチをカレルナに話す、漫才風味の内容。ハリセンの悪意のあるモノマネも面白いし、それに対するカレルナの丁寧なツッコミをいい味を出している。オマケでハリセンがブラックギャラクシーを楽しんでいることも分かったし、ベストエピソードだと思います。

・第20話 女子高生難攻不落ブラック
女子が多いサークルに参加していることを、クラスメイトにうらやましがられるザッキン。しかし、実際は男としてのプライドを打ち砕かれるばかり。シロと話し合い、想い人のカレルナとの距離を近づけようとするものの、やっぱり玉砕してしまう。あと、中学時代のカレルナの髪の毛がちょっと短く描かれているのが、細かい。

・第21話 どうしようもなき群がりクズシックス
自他ともに認める面倒くさがりのカレルナだが、ブラックギャラクシー内では常識人の部類に入ってしまう。弥和、ハリセン、ギドラに対する怒涛の注意が良かった。主にキャラクター中心に話を展開させている印象が強いBG6だが、この話は構成が上手かったと思う。

・第22話 子供は妙に勘が働くしギャラクシー
弥和が、兄の「ザッキン」というあだ名に疑問を持つ。ザッキン = 雑菌なわけだが、そのまま教えるわけにもいかず、どう答えるべきか悩むブラギャラメンバー。ラスト2話は雑誌掲載時からの描き直しが多く、かなり印象が変わっている。

・最終話 何もなく暮らすブラック
国語の補習を受けるギドラと、それにつき合うカレルナ。セミの鳴き声に染み込んでいくような静かなラストだった。第1話時点ですでに夏服なので、約ひと月半の物語だったということか。




『ちーちゃんはちょっと足りない』を読んでから、こっちを読んだ方が心理的に楽だと思います。









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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/05/10(土) 20:17:25|
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