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ヴィンランド・サガ 第14巻の感想


ヴィンランド・サガ(14) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(14) (アフタヌーンKC)
(2014/02/21)
幸村 誠

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前巻からわずか7ヶ月のインターバル(他のマンガでは普通)で発売された『ヴィンランド・サガ』第14巻の感想です。表紙の夕陽に染まるトルフィンが、やけに男っぽいです。


・第94話 降伏勧告
なんか、前巻で奴隷編終了だと思っていたけど、まだ戦争は終わっていなかった。大打撃を被り、クヌート側から降伏勧告を受けるケティル家。その返答を決めるのは、トールギルではなく“当主代行”のオルマル。「だまって嗤われる勇気がなかった……!!」と、涙と鼻水を垂らす顔が良かった。第11巻のころの、戦士に憧れて調子に乗っていた時とは別人のよう。彼もまた、戦いの怖さ愚かさを知ったということか。

・第95話 忘れ物
トルフィンは、大旦那やパテールさんに受けた恩を返さずに去るのは良くないと思い、クヌートと和平交渉しようと考える。自分の名前や経歴を正直に伝えたものの、もちろん信じてもらえない。そこでトルフィンは『100発殴られるのに耐えたら、クヌートに会うことができる』という賭けを提案する。ガンジーも真っ青の無抵抗主義だな。

・第96話 無敵
上手く芯を外しているとはいえ、殴り役ドロットの拳(ときにはヒザも)を浴び続けるトルフィン。32発目で吹っ飛ばされ、蛇が介入しようとするものの、結局100発耐え抜くことに成功する。別人のように腫れ上がった顔で「オレに敵なんかいない」と言いきるのが素晴らしい。あと「親玉のふたりで将棋(ネフアタル)でもやって白黒つけりゃいいだろうが」というセリフは、現実でもそうだと思う。相撲でも可。

・第97話 叛逆の帝王
トルフィンとクヌートが久々の対面(第54話以来43話ぶり。作中時間だと、1014年2月以来4年8ヶ月ぶり)。農場からの撤退か降伏かというところから、話はクヌートが理想とする『楽土』へとシフトしていく。大きな力を統べて、神が定めた条理に逆らうことで楽園を作ろうとするクヌート。破壊者である『ヴァイキングを救う』という考えは、確かになかった。でも、波を止めようとするシーンは、トルフィンとエイナルの「……」というフキダシもあいまって、ちょっとシュール。

・第98話 ふたつの楽土
近衛兵に包囲させ自分の力を示そうとするクヌートに、トルフィンがだした返答は「逃げる」。言葉だけが武器だったトルフィンに毒気を抜かれて、美少女時代のような笑顔を見せたクヌートが印象的だった。すべての敵を叩き潰そうとするクヌートに対し、トルフィンはすべての争いを遠ざけようとする。やりかたは正反対だが、2人の考えている『楽土』と『平和の国』は、そう違わないモノだと思った。

・第99話 船出
奴隷編のエピローグ。一晩経って風船のようにふくらんだトルフィンの顔が、完全にギャグ。そして、トルフィンたちはヴィンランドに向かう前にアイスランドに里帰りすることに。別れ際に、蛇の本名が『ロアルド』ということが明らかになるが、特にモデルとなる人物はいない様子。この後は、いち農民として暮らしたということか。

・第100話 帰郷
記念すべき100話目。ここから里帰り編がスタート。幼い日のトルフィンがトールズの船に忍び込んでアイスランドを飛び出したのが第9話(1002年)のことなので、91話ぶり(16年ぶり)の帰郷ということに(つまり、現在トルフィンは22歳)。なので、トルフィンの顔を覚えている住人は少なく、ユルヴァにも信じてもらえない。そんななかで母親だけが一目で分かったのが良かった。でも、ユルヴァがなんかたくましくなりすぎているような気がする。トルフィンも一撃で吹っ飛ばしているし。



ここからヴィンランド移住の賛同者を募るのかと思いきや、新たな障害が立ちはだかる様子です。










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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/02/22(土) 20:25:49|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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