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ヴィンランド・サガ 第13巻の感想


ヴィンランド・サガ(13) (アフタヌーンKC)ヴィンランド・サガ(13) (アフタヌーンKC)
(2013/07/23)
幸村 誠

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ヴィンランド・サガ最新刊の感想です。奴隷編のクライマックスです。


・第87話 最初の手段
客人の砦に捕らえられたトルフィンとエイナル。そこで、トルフィンは『最後の手段』である暴力に訴えたことを悔いて、その反対である『最初の手段』とは何かということを考える。これはシンプルに『話し合う』とかいうことじゃないだろうし、ハッキリとした答えを持っている人も少なさそう。そして、レイフさんの船が農場に到着。戦争の準備を楽しんでいるトールギル、虚ろなケティル、イェリングに行く前とは打って変わって大人しくなってしまっているオルマルの対比が面白い。しかしトルフィンは、実力的に蛇じゃなきゃ取り押さえられないと思うけど、ガルザルも死んでしまったので大人しく捕まったということか。まだ奴隷の立場だし。

・第88話 罰
ガルザル事件のことを知ったケティルは、態度を豹変させる。あれほど心を寄せていたアルネイズにすら、生死の境をさまようほど激しい棒打ちを加える。『自分の物を奪うのは、誰であろうと(アルネイズですら)許さない』という考えに支配されて、9~10巻のころの人格者の面影が全くなくなってしまった。そして、クヌート軍に対抗する決心を固める。

・第89話 開戦前夜
ケティルは集まった戦力の士気を高めるものの、ほとんどが借金のある農民兵でクヌートが相手ということも知らなかった。このあたりで蛇は、もう勝敗の行方を察していたか。いっぽうトルフィンたちは気を失ったままのアルネイズを置いていくことはできず、様子を見ることに。しかし、トルフィンとレイフさんの再々会シーンは省略されてしまったけど、描かなくてよかったんだろうか?

・第90話 飯の代金
クヌートの軍勢が農場に到着。ケティルらに国外退去を勧告する。でも、相手が自分たちの半分以下の人数だと知ったケティル軍は戦う気満々。しかし、偵察していた蛇はその全てが近衛兵&ヨーム騎士団の精鋭部隊だと見抜く。そして、逃げ腰なキツネたちに『鉄拳ケティル』の秘密を聞かせる。まあ、噂に尾ひれがついているとは思っていたけど、ちょっと意外な真相だった。92Pの蛇の後ろに客人たちが続くコマは、ベタだけど燃える。

・第91話 ケティル農場の戦い
戦闘開始。圧倒的な力量差でクヌート軍がケティル軍をなで斬りにしていく。いっぽう、トールギルは単独行動(途中までオルマルも一緒だったけど)をとり、海を渡ってクヌートの背後に現れる。そして、このドサクサに農場を離れるトルフィンたち。そのとき、アルネイズさんが目を覚ます。

・第92話 百数える間
奴隷編では強者として描かれていたキツネがビビり、アナグマが左手を失うほどの一方的な戦況。このあたりの様子は、序盤のヴァイキング時代のような激しさがある。そして、トールギルの奇襲にクヌートがピンチに陥るものの、ウルフがいち早く気づいて事なきを得る。ウルフが馬乗りになって首を絞め、トールギルが目を潰すという攻防は、某マンガで数回に渡って行われた「失神す!」「潰す!」の攻防を連想してしまった。あとは、逃げようとした奉公人の「“力は正義なり”だ 世界はアンタより強い奴のためにあるんだよケティルさん」というセリフが印象深い。

・第93話 戦士の誕生
戦闘は終結。トールギルに襲われたクヌートを守るために近衛兵たちが戻る間に、蛇はケティルを抱えて逃走。そして、意識を取り戻したアルネイズはトルフィンとエイナルに別れを告げ「なぜ… 私は… 生きなければならないの…?」と言う。このセリフに何も言葉を返すことのできないトルフィン。この答えを探すことが、今後の目標のひとつということになるか。トルフィンとエイナルはアルネイズを埋葬した後、ヴィンランドに争いのない平和の国を作る決心をする。互いに『兄弟』と呼び合うのが良かった。サブタイタイトルが『戦士の誕生』というのも、意味深。


しかし、国と言うからには2人では少なすぎるし、もちろん女性も必要になってくる。これから、ヴィンランドに行くための『メンバー集め』が始まるということか。というか、この戦闘の後始末も残っているだろうし、まだまだ先は長そう。




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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2013/07/25(木) 13:59:57|
  2. 幸村誠/ヴィンランド・サガ
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