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テラフォーマーズ 第1巻の感想

テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックス)テラフォーマーズ 1 (ヤングジャンプコミックス)
(2012/04/19)
橘 賢一

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ハイ! やってきました。今年最大の話題&注目作『テラフォーマーズ』の第1巻の発売です。ミラクルジャンプに創刊号から去年の年末に発売された第6号まで掲載されたものが収録されています。
この巻に収録されているエピソードの前日譚にあたるストーリーがウェブ上に無料公開されていたり、今月の26日発売の号からヤングジャンプに移籍することが決まっていたり、ブレイク間違いなしの一作です。

・カバー
大きく配置された、主人公・小町小吉の顔の左半分が変わっているのとか、作者名の下の飛沫の形、『テラフォーマーズ』というタイトルの意味、全体的に白っぽい色使いなど、最初に見たときと読み終わってからで、受ける印象が違ってくるのが面白い。

・1st MISSION 既知との遭遇
時代設定は2599年。人口や環境、エネルギーなどの問題から火星を居住可能な環境にする = テラフォーミングする必要に迫られた人類は、苔と『ある虫』を火星に送り込みます。火星の過酷な環境下でも生きられるその虫が苔を食べ、その死体に苔が茂ることで生息範囲を広げ地面を黒く覆うことで火星を温めてしまおうという計画。そして、ある程度環境が整った時点で、艦長D・K・デイヴス、主人公・小町小吉、その幼馴染の秋田奈々緒、周囲と馴染もうとしない蛭間一郎、タイの貧民街で育ったティンら『特別な手術』を受けた宇宙飛行士15名が『バグズ2号』に乗り虫の駆除に向かうというのが、話が始まった時点での状態。しかし、彼らが火星で目にしたのは…

ゴキブリ
!?
そこには、一瞬でアキの首をへし折るほどの異様な進化を遂げた『ゴキブリ』の姿が! 石の棍棒持ってるし。

・2nd MISSION 種の激変
500年前にテラフォーミングのために火星に放たれたゴキブリは、元々持っていた素早さやしぶとさを残したまま巨大化し、ガチムチのマッチョ人間のように進化していました。通常の人間なら倒すのは不可能な相手に名乗りを上げたのは、イスラエルの武装勢力で育ったゴッド・リー。そのころ地球では、この計画の最高責任者のニュートンと日本の本多博士が話し合いをしていました。「まだ環境が整っていない火星での『戦闘行為』は危険だ」という本多博士に対しニュートンは「人間でダメならスパイダーマンを連れてくしかあるまい」と答えます。そう、小吉ら宇宙飛行士たちは昆虫のDNAを組み込み、その特性が使えるように手術を受けた人間たちだったのです。ゴッド・リーは2つの物質を体内で合成し超高温で放出する『ミイデラゴミムシ』の能力が使える。これならゴキブリにも勝てる! と思いきや、初登場から12ページ後には頭半分だけの姿に。ベジータっぽい立ち位置でダークヒーローな雰囲気プンプンだったのに。こんな、あっさり使い捨てにされるなんて。でも、それが、作品の異様なスピード感を生んでいると思います。

・3rd MISSION 帝国の逆襲
ゴッド・リーを倒したゴキブリは、その勢いのまま宇宙船を襲撃。『ニジイロクワガタの甲皮』を持つロシア人のマリアを真っ二つにします(能力についての説明はナシ)。アキに続いてヒロイン候補が早くも2人目の死亡。『最強の蟻』パラポネラの能力を持つデイヴス艦長がパワーボムで一矢報いますが、周囲を100匹以上のゴキブリに囲まれて全滅させるのは不可能。艦長と一郎が残り宇宙船内にゴキブリをおびき寄せて真空にして殺す作戦をとることに。他のメンバーはテジェスの『メダカハネカクシ』の能力で高速移動して逃げます(テジェスは、その時に首をもぎ取られて死亡)。そして、自分たちよりも先に火星に到着していた宇宙船『バグズ1号』の機体を発見します。船内でティンが不審なところを見つけた矢先、ルドンとジョーンが隠れていたゴキブリたちにバグズ1号内にあった銃を使って撃ち殺されます(能力を使うヒマなし)。でも、一番問題なのは、悪人顔になった本多博士と人間語で会話するゴキブリ。コイツ、なんなんだってばよ?

・4th MISSION 狩猟の血統
陽虎丸、ジャイナ、トシオ・ブライトが瞬殺される(ジャイナ以外の2人は、能力未使用)。しかし、昆虫トップクラスの脚力を持つ『サバクトビバッタ』の能力を持つティンと、最も人間を殺している野生動物の『オオスズメバチ』の能力を持つ小吉によってゴキブリたちは倒されていきます(ミンミン副艦長もカマキリっぽくなっているけど説明なし)。ここは、唯一と言ってもいい人間側の反撃ターンなので、かなりスカッとします。あと、このあたりから火星にピラミッドがあったり、ゴキブリvs昆虫人間以外のストーリーの軸を用意しようとしている感じ。

・5th MISSION 敗れざる者たち
ゴキブリを操ることができる『エメラルドゴキブリバチ』の能力を使って姿を消していたウッドと、どんな環境下でも死なない『ネムリユスリカ』の能力を持つ一郎は、裏切者だった。2人は本多博士と結託していて、目的は火星で進化したゴキブリ = テラフォーマーの卵鞘を地球に持ち帰えること。しかし、予定より早く孵化した毒への耐性を持つ新型のゴキブリにウッドがヤラれ、従来型も空を飛んで外壁に張り付きバンバンと叩いて、墜落させてしまう。掲載されていたミラクルジャンプは隔月刊なので、この話は、第1話の約1年後の掲載。ここからの作画能力の向上は、けっこうスゴイと思います。

・6th MISSION 害虫たちの墓場
ゴキブリと人間たちの火星での最終決戦。ミンミン副艦長は、もぎ取られた自分のカマで首を切り落とされるものの、小吉と一郎(『死なないこと』が能力のはずなのに相撲殺法でゴキブリを倒せるのが、ちょっと疑問。単に元々の筋力が強いということなのか?)、そして『最古の害虫』としての力を暴走させたティンによって、ゴキブリたちを倒しますが、火星にいるすべてのゴキブリを殲滅することは不可能。生き残った小吉と一郎が地球に向けて脱出します。能力を暴走させて虫化してしまったティンとの別れは、かなり胸が熱くなりました。


巻末には、2巻へのプレビュー。ショートストーリーが。どうやら地球にゴキブリがやってくるみたいです。ほかには、火星に残された『カイコガ』の能力を持つアキの死体が、どういう役割をするのか? ラハブの神々とは? 本多(日本)とニュートン(アメリカ)のパワーバランスは? 人間はゴキブリに勝てるのか? というところがポイントになるでしょうか? それにしても、人間のように進化した昆虫と昆虫の力を持った人間の戦いが、こんなにも激しく面白いものだったとは。




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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2012/04/22(日) 06:14:43|
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