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響子と父さん の感想

響子と父さん (リュウコミックス)響子と父さん (リュウコミックス)
(2010/03/13)
石黒 正数

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石黒正数の最新単行本『響子と父さん』が発売されました。コミックリュウに08年から10年にかけて不定期連載された表題作全6話に加え、ネムルバカ番外篇2が収録されています。

・庭で模造刀を振り回したりするのが趣味の変わり者の父さんと、となりのマンションでイラストレーターをしている娘の響子の、親子ならではの息が合ってるんだか合ってないんだかよく分からない雰囲気の会話劇、というのが基本構成。見た目的に歩鳥-入巣ラインの響子がツッコミ役になっているのが、作者の他作品とのちがいでしょうか。

・菜箸の長さから絶妙な距離感の話につなげようとして結局遠回りになって上手く伝わらなかったり、やっぱり随所に小ネタが仕込まれていたり、一話一話で見ればクオリティが高くて石黒節全開という感じなんだけど一冊全体を通してみるとボリュームがちょっと足りないかなという感じがします。連載していた時期は『それでも町は廻っている』の月刊連載はもちろん、もう一本不定期連載を抱え、09年からは週刊連載の『木曜日のフルット』がスタート。はっきり言って、この時期はオーバーワークだったのでしょう。はじめから決まっていたであろう『ネムルバカ』とのクロスオーバーという着地点に向けて、少し急ぎ足の展開になってしまったのかもしれません。あと、ひとつかふたつ別の切り口のエピソードがあったら印象が違っていたんじゃないかと思います。

・ただ、番外篇によって『ネムルバカ』と『響子と父さん』の世界がより深まったのは、事実。たとえば『ネムルバカ』第4話で実家に帰省した鯨井先輩が実家でどういう会話をしたのかとか(それが響子流血事件?)、『響子と父さん』第6話で響子が「マスコミが家に来たりした」と言っているように、ネムルバカのラストから岩崎家がどんな状況になったのかとか、いろいろと想像が膨らみます。買ってもらったパーカーを大切にしていたり、アーティストAがCMしていたNINJAコーヒーを飲んでいたり、言葉に出さないつながりがチラリと見えるのも、細かい演出だと思いす。

・『それ町』は、手塗りそのままのカバーですが、徳間書店から発売される単行本は、パソコン着色されている。個人的には、こっちのほうが、スッキリして好きです。

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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/03/17(水) 13:58:50|
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