※あくまでも『ランク入りしそう、評価されそう』という基準で選んだものですので、必ずしも全ても読んでいるわけではありません。ご了承ください。
タイトル/作者/出版社/単行本既刊数
◆バズった系
☆ ゴールデンカムイ/野田サトル/集英社/31巻完結
約8年に及ぶ連載が4月に完結。それにともない全話無料公開したことが大きな話題を集め、この機会に新規参入の読者を多く獲得した。レギュレーション的に対象外の賞もあるが、それでも完結記念の票が入ることを期待して。
☆ さよなら絵梨/藤本タツキ/集英社/1巻完結
余命わずかな母親の様子をスマホで撮影し、それを学校で上映したら非難の嵐に。そんなときにひとりの少女と出会う。ジャンプ+での読み切り公開 → 単行本発売という流れで、昨年に続き反響を集めた。ただ『ルックバック』ほど爆発力はなく、そこまでは伸びないかなという印象。
☆ 税金で買った本/ずいの 系山冏/講談社/4巻
10年ぶりに図書館に足を踏み入れたヤンキー。なぜかそこでバイトすることになり、様々な知識を吸収していく。もはや漫画レビュアーのトップランナーに立った趣のある麒麟・川島が各所で紹介し、様々なメディアで取り上げられた。
◆恋愛系
☆ 薫る花は凛と咲く/三香見サカ/講談社/5巻
隣り合う由緒正しきお嬢様校と、ガラの悪い底辺男子校。近いけど遠い学校に通う男女が、まさかの出会いをする。マガポケ連載とは思えないほど、ピュアな青春学園ラブコメがくり広げられている。近いうちの他メディア化も確実。
☆ 正反対な君と僕/阿賀沢紅茶/集英社/2巻
明るく元気だが周囲の目が気になってしまう女子が、物静かだけど自分の意見をハッキリ言うことのできる男子に恋をする。現代的なラブコメで人気を博している。近年猛威を振るったジャンプ+勢は小休止という感じだが、この作品は来ると思う。
☆ その着せ替え人形は恋をする/福田晋一/スクウェア・エニックス/10巻
今年の冬クールに放送されたアニメが大好評。2期も決定し、単行本の売り上げも750万部を突破した。アニメの人気を受けて既刊数がそれなりにある作品が再評価を受けるパターンはあるので(メイドインアビスとか)、その流れに乗れるのではないかと。
◆女性向け
☆ 女の子がいる場所は/やまじえびね/KADOKAWA/1巻
サウジアラビア、インド、日本、様々な国で暮らす10歳の少女。文化、宗教、大人たちの教えが違うなかで何を考え何を思うのか……。現代的なテーマを真正面から描いている。女性からの熱い支持が期待できる。
☆ ジーンブライド/高野ひと深/祥伝社/2巻
男性社会に負けずに働く主人公。再会した風変わりな同級生との恋愛が始まるのかと思っていたら……。1巻のラストで一気にSF展開が待っていてド肝を抜かれた。フェミニズム描写は男性からすると少しキツイ部分もあるが、それでも惹きつけられる面白さがある。
☆ ブレス/園山ゆきの/講談社/2巻
やりたいことを隠してきた男女が出会ったことから、夢に向かって動き出す。メイク、ファッションをテーマにした『文科系スポコン』といった感じで、ブルーピリオドが好きな層に受けそう。そして何より、カラーイラストの美麗さが素晴らしい。ファッション誌とコラボしてほしい。
◆ドキュメント系
☆ 断腸亭にちじょう/ガンプ/小学館/1巻
ひねくれ漫画家に突然下されたガン宣告。人生の大きな出来事に直面し感じたことを書き記していく。『失踪日記』『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』など、こういった作品は高い評価を受ける傾向にあるし、支持が集まるのではと。
☆ 鍋に弾丸を受けながら/青木潤太朗 森山慎/KADOKAWA/2巻
世界中の危険地帯に赴き、そこでしか食べられないグルメに舌鼓を打つ。『クレイジージャーニー』が再開するし、こういう“行ってはいけない”系というのもひとつのジャンルとして定着しつつあるのかも。人が全員美少女に見えるという設定も斬新。
◆その他
☆ クジマ歌えば家ほろろ/紺野アキラ/小学館/2巻
ある日、家に居候することになったのは、2足歩行し人の言葉を話す謎の鳥?だった。居候コメディの枠を飛び出す、クジマのキャラがクセになる。渡り鳥なので、帰らなければならない期限が決まっているというのも面白い。個人満足枠として。
☆ これ描いて死ね/とよ田みのる/小学館/2巻
離島に住む女子高生たちが、青春をマンガ制作に捧げる。『漫画家マンガ』は手堅い人気のあるジャンルだし、それをもとからマンガ愛が強いとよ田先生が描くとなれば、面白くなることは間違いない。個人的には、今年の本命作に推したい。
☆ 光が死んだ夏/モクモクれん/KADOKAWA/2巻
山間の集落に暮らす少年は、友人が“ナニカ”にすり替わっていることに気づく。さらに様々な事件が起き……。じっとりと湿気がまとわりつくような田舎ホラー。影を強調した絵柄が印象的。各種SNSでも話題を呼んだ。
☆ 黄泉のツガイ/荒川弘/スクウェア・エニックス/2巻
自然の中で静かに暮らしていた少年のユル。双子の妹のアサは、村の奥にある牢の中で「おつとめ」を果たしているという。荒川先生の11年ぶりのガンガン帰還作。先の読めない展開、スピーディーなアクション描写など、作者の力量の高さに唸らされる。
今年は、本命作品不在の年。こういうときはベテランが強いと思うので、『これ描いて死ね』『黄泉のツガイ』あたりを本命に推したいと思います。
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