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天国大魔境の小ネタ募集中/9月は、木根さんの1人でキネマ。

木根さんの1人でキネマ 第8巻の感想




『木根さんの1人でキネマ』第8巻の感想です。






・38本目 パルプ・フィクションとクエンティン・タランティーノ監督作品
工藤&古谷コンビから、タランティーノ映画の感想を求められた木根さん。その面白さが分からないという工藤ちゃんを諭すシーンと、過去に(タランティーノに思いっきり影響を受けて)書いた脚本を佐藤さんに「面白かった」と(心からのお世辞を)言ってもらって天狗になる木根さんの様子を、時系列を入れ替えながら描く。あとになってその理由が分かるとはいえ、後輩2人にいい話をしているときに、眼帯(医療用ではなく、黒いヤツ)を木根さんがつけているのが笑える。工藤ちゃんも、目の具合だけを聞くんじゃないよ。あと、木根さんと佐藤さんって寝室が一緒だったんだな。


・39本目 どんでん返し映画
名画屋の店長・大鳥さんから送られてきた映画のどんでん返しに、まんまとやられた木根さん。同じ目に佐藤さんを遭わせてやろうと『猿の惑星』などを観せるのだが、ことごとくオチを見破られてしまう。そこで『どんでん返し映画7本勝負』で決着をつけることに。「佐藤さんは映画を観ないだけで、ストーリー構成を読む力が高いんだな」と思っていただけに、最後のどんでん返しにやられてしまった。大鳥さんが映画を送ってきたことに始まり、様々な交換条件が巧妙な伏線だったとは。「バレンタインにチョコくれる?」「友チョコな」のところに、ものすごい百合の波動を感じる。


・40本目前編 スター・ウォーズ回 エピソード6/4バカの帰還
コロナの影響で、オンラインでスタウォーズの同時上映会を行うことに。若手社員も大勢集まり好評だったことに満足げなオッサン3人組だったが、上映終了後に謎の人物がログインし「続三部作って面白くなかったですよね?」と発言したことから、本音が漏れだしてしまう。さらに木根さんが遅れてログインしてきたことで、一気に状況が混乱する。ダース・ベイダーの例のセリフを逆手に取ったヒキもいいし、木根さんが上はスーツで下は部屋着という、オンラインあるあるな服装なのも良い。


・40本目後編 スター・ウォーズ回 エピソード6/4バカの帰還
謎の人物の正体は、木根さんの上司・大平さんの息子さんだった。子供のころに好きな『エピソード1』を父親にディスられたこと、それなのに若手社員と楽しく続三部作を観ていることを恨んでの犯行だった。木根さんの過激な対処法、そこからのパルパティーンに堕ちてからのやられっぷりが見事だった。ここまで悪役ムーブが似合う主人公っていうのも、なかなか珍しい気がする。それから、会社員としての外面を維持しつつ、ある程度好き勝手に映画の話をできるっていうのは、木根さんにとって理想の環境かもしれない。


・41本目 ジュラシック・パーク
モジャラ親子とセッちゃんと一緒に、恐竜展に来た木根さん。『ジュラシック・パーク』をキッカケに恐竜好きになった未希ちゃん(モジャラの娘)は、毛が生えた恐竜の展示に納得できなかった。そのことでセッちゃんとケンカになってしまう。木根さんが「ジュラシカル・コレクトネス」を提唱し、仲直りさせようとするが……。まぁ、確かに恐竜の姿の変遷は、なかなか受け入れがたいものがあるしな。角か爪か牙かハッキリしない化石があったりするし。あと、母親と叔母がそれぞれ「モジャラ」「オタラ」と呼ばれていることを、セッちゃんと未希ちゃんはどう思っているんだろう?


・特別編 コロナ事変
新型コロナウイルスの影響により、多くの映画の公開日が延期になったり未定になったりする。映画館に行けなくなった木根さんは、抜け殻のようになってしまう……。やや本筋とは外れるけど、木根さんに限らず映画紹介コメディは劇場か映像ソフトで観ることを前提に描かれていることが多いけど、配信サービスは利用しないのかな? 権利的に難しいのかな?









売上的に鬼滅の刃を取り上げないわけにはいかないと思うんだけど、別の出版社の作品は難しいのかな?












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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2020/12/27(日) 15:52:23|
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