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天国大魔境の小ネタ募集中/9月は、木根さんの1人でキネマ。

木根さんの1人でキネマ 第7巻の感想




『木根さんの1人でキネマ』第7巻の感想です。





・34本目 めぐり逢えたらとロマンティック・コメディ
木根さんのとなりの部屋に住む路間定久さんもまた、映画鑑賞が趣味の男だった。ロマンティック・コメディが好きな彼は、ロマコメ的な展開を妄想しつつ、木根さんとの距離が縮まることを願う。1本目「ターミネーター3」回に始まり、これまでの様々な話の影に路間さんの姿があった(特に12本目の「ハングオーバー!」回のやつ)というのが、面白かった。そして、このままではダメだと思い、定番の「作りすぎちゃったんですけど」作戦を実行するのだが、そのとき木根さん(と佐藤さん)は……。さすがにウェディングドレス姿×2で出迎えといて「?」はないだろ。


・35本目 泣ける映画
卒業式でも結婚式でも、ずっと笑顔。泣かないことにかけては定評のあるトッキーに、泣ける映画を見せて泣かせる大会が開催される。佐藤さん、キョーコ、ネネさんが失敗し、トリの木根さんが選んだ1本は……? トッキー・鉄の心からの、料理を作っているあいだに「もう1本観ておいて」からの、出されたメニューが……という、木根さんの策士(悪魔)ぶりがさく裂する後半部分の構成が見事だった。そりゃ泣くわ。映画に出てきた料理で客の悩みを解決する、映画紹介+人情グルメ物というのもいけそうな気がする。

・36本目 エイリアンvsプレデターとクロスオーバー映画
お盆に帰省する木根さんに、なぜか佐藤さんも同行することに。母親からの「結婚するの?どうなの?」攻撃に、つい佐藤さんが言い返してしまったことから、エイリアンvsプレデターのような状況に。家族と同居人、どちらの味方をしても角が立つので、木根さんは『共通の敵』を用意することで共闘路線に持ち込もうとする。ある程度オチは読めたが、裸足で飛び出したのに迎えが来ないあたりの、サイレント演出が良かった。あと、木根母の『ずっと 読んでる』のジェスチャーは、いつか実生活でも使ってみたいヤツ。


・37本目前編 「ゴジラ」シリーズ
親に連れられ『ゴジラvsビオランテ』を観に来た、幼き日の木根さん。近くの席にいた、同年代の娘(通称モジャラ)と仲良くなりたいと思う。その後もゴジラシリーズが公開されるたびに、2人は同じ席に座り感想をぶつけ合うのだった。互いの素性をよく知らないまま、ゴジラの1点だけでつながっているという関係性がとてもエモい。それまでは自分のヒザの上に置いていた荷物を『ゴジラvsスペースゴジラ』のときから、2人の間の席に置いているところとか。しかし、ハリウッド版の『GODZILLA』の見解の相違から、決定的なスレ違いが……。


・37本目後編 「ゴジラ」シリーズ
モジャラを論破しようとゴジラ力を高めた木根さんだったが『ゴジラ2000 ミレニアム』以降、劇場で姿を見ることはなかった……。(しかし、2000年代のゴジラはハム太郎との同時上映が多かったんだな。) そして『ゴジラ×メカゴジラ』上映のときに、2人は再会することに。野球マニアの彼に対して言った言葉が、モジャラへのメッセージになっているという演出が、もう最の高。そして、さらに年月が流れ2人は再々会する。はじめて隣の席で一緒にゴジラを楽しむことができたという素晴らしいエンディングなのだが、同年代のモジャラは子供がいるのに木根さんは……と考えると、一気に切なくなる。







オマケだと、37話前編のヤツが良かった。エイリアン頭の家族がキモすぎる。





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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2020/02/28(金) 19:09:30|
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