天国大魔境第3巻の感想です。
・第14話 タラオ②
魔境パート。マルが自らの生い立ちを語る。これは単なる児童養護施設なのか、それとも天国パートのような場所なのか? そして、キルコがこれまで倒したつもりでいた人食いが、実は死んでいなかったということを知る。つまり、作中で倒したのは鳥型と魚型の2体だけということか。因縁のクマムシ型は……。寝ぐらに戻ったときにトキオの姿が見えなかった時のキルコの狼狽具合が印象的(そのときにマルがやっていたことも)。あと「戦争崩壊説」と言っているので、キルコたちの世代は、どうしてこうなったか分かっていないのか。
天国パート。トキオが保育器室に忍び込んだ時の、靴跡が見つかってしまう。全員が同じ靴だから特定をするのは難しいはずだが、トキオの靴には特徴的な欠け部分があった……。それから、このことに気づいた学者。何気に第1話から登場しているし、隠れた重要人物なんじゃないだろうか?
・第15話 タラオ③
天国パート。子供たちの励ましもむなしく、ついにタラオが亡くなってしまう。火葬された後に残ったモノは……。学者と園長の会話で、トキオたちは少なくとも免疫系をイジられて生まれてきたこと、施設が『お迎えの日』のために活動していることが明らかになる。このあたりと魔境パートがつながってくるのかどうか? そして、生前のタラオは怪力の持ち主で、大きな石を投げ飛ばしたことがあるという。これは名前の元ネタのアメノタヂカラオの天岩戸の逸話からだそうだけど、ではアマテラスにあたるモノはなんだったのか?
魔境パート。キルコが買ってきた地図に書いてあった、安全度100%の水がある場所へ向かおうとする。が、その前に船で一緒だった男が現れ『不滅教団』と呼ばれる施設への護衛を依頼される。そこには、人を永遠に生かし続ける医者がいるという。人食いの肉を移植すれば不死身になれるというのだが……。キルコの言っているとおり、この時代だと情報が最も価値のあるモノなんだな。
・第16話 100%安全水
魔境パート。100%安全水を探していた2人は、人食いではなく野生で凶暴化したクマと遭遇する。マルタッチ改めフェイタル・ダイブ(致命的な潜行)も効果はなく、キルコが電池を落としたりでかなりの苦戦を強いられてしまう。キルコも言っているけど、マルの身体能力の高さは改めてみると異常だな。約10メートルはある橋脚から地面に飛び降りてもノーダメージとか、かなり人間離れしている。特別なトレーニングはしていないだろうし、才能なのか? そして、クマの頭に毛がなかったのもちょっと気になる。
・第17話 トトリ
魔境パート。クマ退治のときの「オ〇パイをもませる」という約束の履行を、キルコに迫るマル。そこに乱入してきたホテルの案内係・トトリは、逆にマルに関係を迫るが、なぜかマルタッチ(やっぱり戻した)ができてしまう。災害後の生まれだからぐらいしか理由が思い浮かばないが……?
天国パート。トキオの前に、園最初の死亡者アスラが現れる。その姿は人間とは思えず……。これは夢だったからなのかどうか。そしてラストでは、衝撃の事実が明らかになる。コナの寝室でトキオが服を脱ぐと……。この話を読んでから単行本1~2巻を読み直すと、もうそういう風にしか見えない。
・第18話 不滅教団①
ここから全編魔境パート。かなり賑やかだった街(秋葉原)に到着した2人は、不滅教団と接触を図ろうとするが、コンタクトを取ってきたのは敵対組織のリビューマンのほうだった。彼らとの話の内容から、キルコは脳じゃなくて記憶を移植したという可能性も出てきたか。それから教団のご本尊が発展したものが、ミーナなのかもしれない。いろいろと推測は捗るが、答えを出すまでにはいたらないか。2人は不滅教団地下にいるという、人食い退治を引き受ける。
・第19話 不滅教団②
不滅教団の本拠地に潜入した2人。そこで新型(カエル?)の人食いの群れと遭遇する。物質透過能力を持っており、キル光線は効かず。そのままキルコの腕が食いちぎられてしまう……ッ! でも、マルがあっさり捕まっているのにも違和感があるし、幻覚系なんじゃないだろうか? それから、トビラのミミヒメの制服のボタンの模様が、キル光線の鳥(ヤタガラス)のマークに見えるような……。
キルコが追っている医者、タラオの病気、不滅教団と、医療関係の情報が物語の核心に迫るカギになるか。
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