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いそあそび 第3巻の感想




自給自足な青春デイズ。『いそあそび』最終巻の感想です。




・第11話 ライバル出現! なぞ鍋対決?
前巻ラストからの流れで、カメノテやエビなど大漁のセト。それらの材料を全てブチ込んだ鍋を食べたいという。ここで登場した製紙会社の御曹司・二神ケントが、その『宝楽焼き』を提供しようとするのだが……。画像検索してみたら鯛を筆頭に具だくさんで本当に美味しそう。借りを作りたくないというセトに対して、六郎が作ったミニ版も素晴らしいアイデアだと思う。ただケントは残り話数的に、持ち味を発揮しきれなかったのが残念。

・第12話 突き刺せ! 青春?
釣りでも銛でも相手にされない天敵の魚・チヌに、六郎から借りた装備でセトが挑む。魚突きに関するウンチクもあるのだが、とにかく溺れかけたセトを救出する六郎がカッコよすぎる。飛び込む→セトの重りを外す→チヌにとどめを刺すという、一連の流れがスムーズ過ぎて、そこらへんのヒーローよりも全然頼りになる。51Pの手を取り合うシーンあたりから、なんだかキャラの顔つきが大人びたように見える。

・第13話 ロープでドッキリ?
セトとケントがロープでお楽しみ?と勘違いした六郎は、ひとりで家へ。しかし、2人と珠子は、あるサプライズを企画していた。実際にここまでキレイに成功するかどうかはともかく、見開きはインパクトがあったし77~78Pの4人で波打ち際で遊ぶシーンもとても良かった。でも、ここで主に頑張ったセトや珠子ではなく、ケントにいちばんシンパシーを感じてしまうのが六郎の六郎たるゆえんという感じ。あと六郎の家は、両親が出張ということは漁師や農家じゃなくて会社勤めなんだな。

・第14話 接近中! 台風と2人の距離?
星海町に台風が接近。海が近いこともあり、強い雨風にさらされることに。しかも、ケントと部下たちが船酔い状態でセトの家へ来たことで、六郎と珠子も一緒にお泊りすることに。基本的には恒例のクッキング回なのだが、停電による六郎とセトの急接近により、ラブ方面でも急展開を見せる。98Pでセトのスカートが巻き込まれているのが、細かいながらも見事な演出。もっと長く連載が続いていたら、どういう距離の縮め方をしていたんだろうか?

・第15話 星海町の宝島?
前話で食材を大盤振る舞いしたため、セトの家が食糧難に。くわえてニナ貝の乱獲も明るみになったことから、六郎は秘密の穴場にセトを招待する。しかし、そこは町の言い伝えでは……。この回も六郎の告白?があったりラブい空気が漂う。そして父・軍平が姿を現し風雲急を告げる展開に。でも、トビラの珠子の錨型モーニングスターやセトのハズキルーペパロディなど、小ネタも効いている。

・第16話 さようならセトさん?
大手ゼネコンで業績を上げた軍平は、星海町に化学プラントを造るプロジェクトを立ち上げる。これが成功すれば町は潤い、セトも東京に戻ることができる。しかし、今までのように魚を獲ることはできなくなってしまう……。セトに残ってもらい、かつ父親とも一緒に暮らすことにできる起死回生の案を六郎が思いつき、プレゼン資料をクラスメイト達と徹夜でまとめる。ところどころで触れられているけど、友人たちを掘り下げる話も読んでみたかった。

・最終話 いそあそび
化学プラントの説明会に六郎たちが乱入。自分たちが考えた『いそあそびランド』を提案する。決め手となったのは釣りのオジサン(の正体)による一言だったとはいえ、中学生でこれだけのアイデアをまとめ上げるのはシンプルにスゴイ。ラストの浜辺のシーンは六郎とセトの会話よりも、その前の珠子の強がりのほうが印象に残った。

・描き下ろし
東京に進学した2人の様子。『都会のいそあそび』というネタは、仮に続編があったら期待したいところ。ところで、母親は外国で何をしていたの?






磯遊びの楽しさ、そして村上セトという素晴らしいキャラクターを描き切ったと思います。次回作に大いに期待したいです。











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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2019/06/09(日) 18:32:45|
  2. いそあそび
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