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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/10月はトクサツガガガ、スピドメ、天国大魔境、フルット。

ゴールデンカムイ 第16巻の感想




ゴールデンカムイ第16巻の感想です。表紙は“第七師団の貴公子”鯉登音之進少尉です。



・第151話 ジャコジカたち
漢方薬の原料としても知られる、ジャコジカ(麝香鹿)を狩る。キロランケが語るウイルクとの思い出話で、アシパさんが忘れていた記憶を思い出す。キロランケの動向を注視している?尾形の視線が印象的。いっぽう釧路に来た土方・永倉・牛山の3人。そこで、刺青囚人のひとり“人斬り用一郎”こと、土井新蔵が根室にいるという情報をつかむ。この3人は戦闘能力は申し分ないんだろうけど、華というものがまったくないな。

・第152話 人斬り
土井新蔵は根室近郊の漁村で働いているものの、ヨボヨボでまるで役に立っていなかった。しかもボケ?も始まっており、クビを言い渡されてしまう。そこに犬童が放った刺客が現れるが、その途端に『人斬り』時代の記憶がよみがえり、あっという間に返り討ちにしてしまう。相手の顔が現役時代(幕末)に戻る、デジタルノイズ描写が面白い。そして、この場所に土方が姿を現す。それから、前話からキラウシが協力しているけど、コタンの蝗害もひどかったようだし、このまま土方派に合流ということなのかな。

・第153話 京都
新手の刺客を加えての乱戦状態から、土井が抜け出す。刀を手にしたとたん足腰も口調もシャキッとするのが、おそろしくも切なくもある。しかし、土井の記憶は幕末の京都に捕らわれたまま。土方も、そのことはわかっている様子。北海道を侵攻するロシアの緩衝国にするなど、思惑の一端も明らかになる。あくまでも日本のためというところが、第七師団との違いかな。対土井戦は刺青を集めるとともに、ある意味、これまでの戦いの歴史へのケジメみたいなものか。

・第154話 残り時間
勝負は、土方の勝利であっさりと決着する。介錯を断る土井の理由が良かった。でも、土井は腹を切られたけど、刺青に問題はないのか? いっぽう樺太では、杉元が背嚢を盗まれていた。『イナズマ強盗』のときも追いついていたし、鯉戸少尉は足が速いんだな。そして、盗まれた先が『ヤマダ一座』という曲馬団(サーカス)だと知った杉元は、アシパさんを探し回るのではなく、自らが出演することで無事を知らせようとする。まるで、昭和の女子プロレスラーみたいな考え方。

・第155話 ヤマダ曲馬団
強引に団長を丸め込み、出演の約束を取り付けた杉元たち。ここで鯉戸少尉が、意外な身体能力の高さと曲芸の才能を発揮する。いっぽう谷垣は、なにをやっても上手くいかず。女の子たちと踊ることにすら挫折してしまう。っていうか、この2人が完全に目的を見失っている様子が面白すぎる(月島軍曹の真顔も)。あと、杉元も自転車に乗れていなかったけど、これは単に時代的なものなのかな? 鯉戸少尉が曲乗りまでするものだから、基準が分かりにくい。
谷垣 お荷物

・第156話 不死身の杉元ハラキリショー
まずは、杉元が演じるハラキリショーの流れの説明とネタばらし。しかし、杉元は上手く演じることができない。銃も得意なわけではないし、意外と不器用な印象。もしかしたら、殴り合い&不死身性能だけが突出しているのかもしれない。そして、谷垣は相変わらず上手く踊ることができず、テント裏で頬を濡らすことに。子供ダンサーから「ゲンジロちゃん」呼ばわりなのはともかく、なぜ谷垣のほうも「紅子先輩」と、敬語を使っているのか。上下関係しっかりしすぎだろ。

・第157話 樺太島大サーカス
いよいよ、サーカス本番。順調に演目を消化していくなかで、やはり鯉戸少尉に注目が集まる。しかし、ロープの途中に鶴見中尉の写真があったことから、暴走状態に。約5ページにわたって「キエエエェッ(猿叫)」と叫び続けながら、各演目に乱入し続ける展開が面白すぎる。そして鯉戸少尉は、犯人と疑った杉元が使う模造刀を本物と入れ替えてしまう。このままでは、マジで腹切りすることに。それにしても、谷垣パートの三文芝居ぶりはなんなんだ?

・第158話 大トリ
すぐに刀が本物だと気づいた杉元。しかし続行せざるを得ず、なんとか内臓を傷つけずに腹を切ろうとするが、そこに謎のロシア人が乱入してくる。まさか山田団長(というか団そのもの)がスパイだったとは。しかし、樺太最大の『アレクサンドロフスカヤ刑務所』が、キロランケの目的地だという情報を得る。網走監獄の次は、ここを目指すわけか。あと、谷垣の先輩踊り子の紅子は、誰かモデルがいるんだろうか? それとも土肥教官の先祖?

・第159話 ウイルタ民族
杉元の予想は外れ、アシパさんたちは国境近くまで移動していた。そこで尾形がトナカイを撃ってしまったことで、ウイルタという樺太アイヌとは別の少数民族に借りを作ってしまうことに。お詫びとして、野生のトナカイ狩りをする。そのことで、アシパさんに父親との思い出が少しよみがえる。なんとなく、キロランケと尾形の思惑も、必ずは一致していないような空気がある。白石にトナカイの首輪をつけるシーンが笑える。

・第160話 国境
樺太でも、尾形の狙撃の腕前は完璧。あっという間にトナカイの群れを仕留めてしまう。180ページで、ひさしぶりにアシリパさんの変顔が見られたのが良かった。尾形も順調に餌づけされているし。ウイルタのふりをして国境を越えようというのがキロランケの狙いだったが、鶴見中尉によってその情報はロシア側に漏れていた。さらに、ロシア皇帝を暗殺した実行犯がキロランケであることも語られる。段々と、キロランケが悪役としての体裁を整えていく。






樺太編というか、杉元と離れてからアシリパさんがシリアスよりの表情が多いのが、少し残念。次巻は雪中の狙撃戦。







【検証】杉元佐一は、本当に銃が下手なのか?

「杉元は銃が下手だ」というイメージがあると思いますが、本当にそうなのか? 調べてみました。

・第1巻
○ vsクマ 第1話で後藤を襲ったヤツ。比較的近距離から。でもとどめは銃剣のほう。
× vs尾形 狙撃してきた尾形に対してのけん制。複数発、撃っている?
× vs尾形 近接戦闘に移ってから。ボルトを抜かれるという失態を犯す。
× vsウサギ 隠れていて狙うことができない。

・第3巻
○ vsシカ 命中するものの焦っていたので、急所を外してしまう。
× vsシカ 瀕死の姿に自分を重ね、引き金を引くことができなかった。
× vs二瓶 リュウに邪魔される。

・第5巻
× vs辺見 避けられる。
× vs辺見 弾詰まりしてしまう。

・第7巻
× vsクマ 赤毛のヤツ。白石が邪魔で外れてしまう。
× vsクマ 赤毛その2。木に当たってしまう。
× vsクマ 威嚇射撃。
× vsクマ 威嚇射撃。
○ vsクマ 口のあたりに命中。家の中でかなりの近距離。
○ vsクマ 頭に命中。
○ vsクマ 口の中に銃を突っ込んでのゼロ距離射撃。
○ vsクマ 口の中に銃を突っ込んでのゼロ距離射撃。
○ vsクマ 口の中に銃を突っ込んでのゼロ距離射撃。とどめ。

・第8巻
×江戸貝&月島 トロッコに乗って。威嚇射撃?

・第9巻
○ vsニセアイヌ 心臓付近に命中する。暴走モードとはいえ、唯一の対人命中。

・第12巻
× vsクマ 水に落ちて使用不能に。失態。
○ vsフクロウ でも、当ててはいけない目に命中させてしまう。

・第14巻
― vs二階堂 命中したが相手の仕込み中なので対象外。

・第15巻
× vsクズリ 素早くて当てられない。



というわけで、作中で発砲した23発中、命中したのは9発。命中率は39%でした。外れのほうには威嚇射撃も含まれていることを考えると、悪くない数字。でも、7巻のクマへの接近&ゼロ距離5連発を除くと、22%と一気に下がってしまうのが……。
あとは、尾形、辺見と近接戦闘で当てられていないのと、3巻のシカや12巻のクマの時(水没)など、失態を犯していることが「銃が下手」だという印象を形作っているのかも。








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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2018/12/22(土) 11:44:40|
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