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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/9月は、木根さんの1人でキネマ。

ハルタ vol.58の感想




ハルタ第58号の感想です。



・表紙&カバーストーリー
緒方波子先生が担当。人間も動物も種の分け隔てなく通う女子高の話。なぜゾウの目だけ、江戸時代っぽいのか。

・燕のはさみ/松本水星
第15話。ついに英国大使館に呼ばれた燕。しかし、大使は不在とのこと。代わりに大使の友人で仏教学者のジョージと知り合い、彼のヒゲを剃ることになる。ここまで来ても、大使は食えない人物だな。態度が軟化するのは、もう少し先のことか。

・巨人暮らしのススメ/中西芙海
新連載。42号に掲載された読み切りが連載化。家族とのトラブルから、ドロシーは祖父が住んでいたウォルターという石造りの巨人に住むことに。今回は新人画家であるドロシーが、画商の女性も家に招くために掃除に奮闘する。いつかウォルターの間取り図を見てみたい。あと、説明的に巨人は他にもいるはずなので、お隣さん?との出会いも見てみたい。隔号連載です。

・欅姉妹の四季/大槻一翔
第17話。お彼岸の墓参り。4人それぞれが、最近の出来事をご先祖様に報告する。近々あるであろう、朱美のバイク回が楽しみ。

・昴とスーさん/高橋那津子
第14話。澪が同僚のミキちゃんと一緒にグデングデンになって帰宅。お酒は飲めない澪が、ここまで酔った理由は? ひとり外部の人間が介入するだけで、2人の生活がちょっと広がった感じになるのが良い。

・東京城址女子高生/山田果苗
第9話。新キャラの紺野亜子ちゃんが登場。体験入部として、高幡城跡へ行く。明るく前向きで元気な亜子ちゃんのリアクションと、あゆりのデートの時の言動の対比が良かった。これで新入部員を獲得し、城址散策部が正式にスタート。

・星明りグラフィクス/山本和音
第19話。西端に入り、バリバリと実績を残す吉持。いっぽう明里ちゃんは大学内の人脈の中心となり学園祭を仕切ったりするが……。次回が最終回とのこと。2人はどういう形で再会するのか? 明里ちゃんもクリエイターの道を進むのかな?

・鞄工房日記/間間戸淳
第2話。あっさりとつまみ出された歩だったが、リノという少女と出会い再びマリアのカバン店へ。雇ってもらうため、一発勝負の実技試験に挑むことになる。マリアはクールな姿勢を崩さないので、現在はリノの明るい性格だけが救い。

・人形葬/佐藤春美
読み切り。学生ながら、等身大の球体関節人形の制作を行っている友川君。そのモデルは、転校生でクラスから浮き気味の米田さんだった。いちおうのハッピーエンドではあるんだけど、個人的には米田が友川の理想から外れて時点で、決別してほしかった。髪の毛はもらったうえで。

・レキヨミ/柴田康平
第5話。超インドア派のヨミを、レキが強制的にピクニックに連れ出そうとする。1コマ目で鳥の糞が直撃するのも面白いし、レキが死ぬのも狼が交尾し続けているのも、もう恒例のネタなんだな。だからこそ、見開きの絵力に圧倒される。

・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人
第18話。『2人1組になって人物デッサン』という、恐怖の課題が。もちろんチヨ代に友人はおらず、相手を見つけるのも困難な状況。なんとなくワタル殿と同じクラスだと思っていたけど、別だったんだな。

・はなやっこ/原鮎美
第3話。風宇の先輩でオカ研の染井さんが入院。お見舞いの花を選ぶことに。これまででいちばん花ウンチクが多かった印象。それから染井さんは、これまでいなかったタイプのキャラなので、今後がちょっと楽しみ。

・北北西に曇と往け/入江亜季
第27話。車が路肩に落ちてしまったフレイヤは、通りがかった車に乗せてもらいアークレイリというところへ向かう。310~311Pの見開きが印象的。慧は行方を捜すことになるが、シグルーンはすっかり助手のポジションにおさまった感じ。

・ミギとダリ/佐野菜見
第13話。中学入学を前に、母親に髪を切ってもらうことに。しかし、案の定失敗され入れ替わりが困難に。そこで2人は、同じ1日をもう一度くり返すという、SF的な作戦に打って出る。合わせ鏡のシーンは、描いている本人も混乱していそう。

・ダンジョン飯/九井諒子
第48話。マルシルが即席で使い魔を作り、センシを捜し救出しようとする。スカイフィッシュを戦闘に使ったのは、ジョジョ以来か。マルシルのモンスター造形に不満のライオスとか、チルチャックが子持ちと判明したり、いろいろと衝撃の多い回。

・乙嫁語り/森薫
第49話(通算75話目)。タラス編の最後でスミスが投げ捨てた金時計。その後どうなったかが描かれる。はじめは「王族の持ち物かもしれない」だったのが、最終的には「ロシア皇帝の護符」にまでクラスアップしてしまう、逆わらしべ長者のような内容。これまでと毛色が違って面白かった。

・バララッシュ/福島聡
第9話。宇部は、独創的な原画を描き作画監督から大目玉。辞めるとまで言い出してしまう。しかし、不破監督からアドバイスをもらっただけで、その考えは吹っ飛んでしまった様子。憧れの人物と友人の急接近に、山口は何を思う? この話は、結局山口メインなんだな。

・悪の純粋恋愛学/西公平
読み切り。連戦連敗の悪の総帥ターコイズが、恋愛ハウトゥー本のテクニックを駆使して、戦隊イエローの女性を口説きにかかる。ロボットはテキトーだけど、手下のドクロ人間は良いデザインだと思う。

・小さくてマッチョな者たち/西公平
読み切り。寝ながら?懸垂をする小さいオッサンを見つける。2ページしかないし、もらったページを前の読み切りと分けたって感じなのかな?

・ヒナまつり/大武政夫
第81話。組長から、下の人間=次の幹部候補を決めておくように言われた新田。候補者3人は、うまく取り入ろうとヒナにアドバイスを仰ぐ。しかし、この組はヒナが来ていなかったら、とっくに潰れていたんだろうな。

・不死の稜線/八十八良
第53話。疑心暗鬼のまま、カオリさんの潜伏先に忍び込んだ雄貴。事に及んでいる現場を目撃し、2人に怒りをぶつける。そのまま飛び出してきたところで、雁金&ママが接触をはかる。警察側と正面から激突する構図になるかな。そういえば、タイトルは新しくしたのに、話数はリセットしなかったんだな。

・剣闘奴隷アマゾニア/久慈光久
読み切り。49号に掲載された『剣闘奴隷アキレイア』に続く、古代ローマの女剣闘士を描いたシリーズ。今回は、トラキア出身のアマゾニアが主人公。戦いのシーンはさすがの迫力があるのだが、その後の手術シーンのほうが作者の描きたかったことかもしれない。

・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵
第24話。交易で手腕を発揮するパヘネシ。王宮内の地位も高めていく。ここで、王家の谷にいるセンムトにも揺さぶりをかけていく。実績も上げているけど、これから起こすであろう問題のほうが大きくなりそう。

・ゲームしたっていいじゃん/高橋拡那
読み切り。通算7度目の登場。弟の遊太との家庭内ゲームチャットと、暴言野郎との格ゲーバトルの2本立て。話のナンバリングは、もう012。不定期連載扱いにしてもいいと思う。

・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子
第13話。新たに6人の1年生が入部する。しかし、夏休みに入り男子3人は退部を考え、女子3人は希雪たちを差し置いて自分たちが新人戦に出場しようと考える。和馬は1年生に怖がられているし、なかなか難しいことが多い感じ。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第57話。久しぶりの晴天ということもあり、蜂蜜館では大洗濯大会に。ハクメイとミコチも手伝うことになり、物干し場所をめぐって右往左往する。洗濯物がはためく見開きが壮観。

・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン
第14話。父親の仕事を手伝っているユーリィ。しかし、現在の社会情勢と自分の理想のギャップに思い悩む。参加しなければならない音楽会をすっぽかし、オルガのショーを見て何を思ったのか? ハルタでは『旅マンガフェア』を開催するようだけど、なんでこの作品は対象になっていないんだ? ロシア担当で。

・A子さんの恋人/近藤聡乃
第44話。薄着で出歩いたがために、風邪をひいてしまったA子。熱で朦朧とする頭の中で、マンガのネームと現実の問題がごちゃ混ぜになってしまう。意を決してA太郎にコートを返そうとするものの……。最後のページのA子の涙が印象的。

・五円玉の行方/百名哲
読み切り。モキュメンタリーシリーズ。「催眠術をかける側に注目したテレビはない」ということに気づいた、漫画家の百野。友人を巻き込んでイベントにもぐり込んで取材しようとする。催眠術の真偽に加え、トレイルランニングにもケンカ売っている感じになっているのが、ちょっと気になった。次回作は『エレファント象太郎』でお願いしたい。

・彼女はお義父さん/川田大智
最終回。時は流れて、小野君と佐倉さんの結婚式。お義父さんは写真での参加だが、いちばん大事な場面で……。冒頭で告白シーンを入れてくれたのが良かった。単行本は、12月発売。

・予告
次号は、まだ見ぬ春の、山を渡る、ドラクラ、僕のリボン、バードさん、キツネと熊の王冠、ニコラが掲載。長蔵ヒロコの新連載が始まるほか、町馬順子、浜田咲良、渡邉紗代の読み切りが載ります。





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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2018/10/16(火) 18:58:59|
  2. ハルタ 51~60号
  3. | コメント:2

コメント

ダンジョン飯他

……スカイフィッシュ登場の理由って、フィッシュ&チップスと駄洒落で掛け合わせたいだけだったんじゃ?
――と思うぐらい、UMAのスカイフィッシュが世界観にそぐわなかった。
まぁ、一応は創作系の使い魔としての登場だからなんでもありでいいんだろうけど。
それよりも、私としては使い魔の素体であるいい加減な形状の鳥がツボだった。

レキヨミ。
なんか、連載開始からギャグ描写が下品な上にワンパターンな気がする。
野犬の交尾、嘔吐、突っ込みパンチにすぐ死んで魂抜ける姉……
天丼(同じネタの繰り返し)はギャグの基本とは言うけれど、さすがにネタの引き出しが少ないんじゃと勘ぐるレベル。
無理にコメディ漫画なんか描いても、可愛らしい絵柄が宝の持ち腐れな気がする。
  1. 2018/10/17(水) 00:23:05 |
  2. URL |
  3. いつもの名無し #-
  4. [ 編集 ]

Re: ダンジョン飯他

> ……スカイフィッシュ登場の理由って、フィッシュ&チップスと駄洒落で掛け合わせたいだけだったんじゃ?
> ――と思うぐらい、UMAのスカイフィッシュが世界観にそぐわなかった。
> まぁ、一応は創作系の使い魔としての登場だからなんでもありでいいんだろうけど。
> それよりも、私としては使い魔の素体であるいい加減な形状の鳥がツボだった。

今回は、他にもモンスター造形に不満のあるライオスの表情とか使い魔操縦中のマルシルとか、割とコメディ要素強めだったんで、その一環ですかね。その分、次回のセンシの過去エピソードがシリアスになりそうですね。


> レキヨミ。
> なんか、連載開始からギャグ描写が下品な上にワンパターンな気がする。
> 野犬の交尾、嘔吐、突っ込みパンチにすぐ死んで魂抜ける姉……
> 天丼(同じネタの繰り返し)はギャグの基本とは言うけれど、さすがにネタの引き出しが少ないんじゃと勘ぐるレベル。
> 無理にコメディ漫画なんか描いても、可愛らしい絵柄が宝の持ち腐れな気がする。

すぐ死んじゃうのは『えの素』みたいで個人的には好きなんですけどね。基本的に2人しか登場せず家か森の中だけしか描かれないので、世界観の広がりが見えないのが物足りないところですかね。
(ほかの作品と比べてもしょうがないですけど)ハクメイとミコチだったら、同じくらいの時期でコンジュやイワシが出てきて、市場に買い物に行ったりしてましたからね。





コメントありがとうございました。










  1. 2018/10/17(水) 13:28:14 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集 ]

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