六道の悪女たち第11巻の感想です。表紙は2巻続けて山吹ミナミ。乱奈ですら成し遂げていない快挙。
・第89話 乱奈のお仕事
バイトが決まらなかった乱奈は、強引にタクシーを奪ってドライバーに扮していた。そこに運悪く乗ってしまったのが、仁&名残というわけ。乱奈はパトカーを振り切り、白バイ姿を復活させた莇美もあっさりと排除してしまう。これ、あくまでも仕事を全うしようとしているだけなのが、余計に厄介だな。そして、六道のバイト先の店長さんの言動がカッコよすぎる。
・第90話 出血大サービス
ミナミは街中に散らばる債務者たちを監視カメラ代わりにして、仁たちの居場所を特定する。借金をチャラにすることを条件に、ゾンビのように群がる人たちに行く手を阻まれた乱奈はタクシーを降り、サービスの飴玉を弾丸のように飛ばして排除していく。『仕事をやりとげる』ため本気になった乱奈が、ここまでヤバいとは。敵には回したくない存在。
・第91話 仁の護衛
最強のボディガードを得た仁は、目的地に到着。しかし追いついた六道の姿を見て、乱奈はガラリと態度を一変させる。史上まれに見るレベルの、きれいな手のひら返し。読者的には事情が分かっているけど、乱奈のことを何も知らない仁は、よくこの事態に対応できているな。名残が乱奈に立ち向かう形になるが、正直なところ互角に戦えるとは……。
・第92話 脅威の顎
鉄より硬いという名残の顎に噛みつかれても、乱奈は意に介さず。逆に骨を砕かんばかりの勢いで、噛みつき返す。やはり、かなりの実力差があるマッチアップ。そして、ミナミに決別の言葉を投げかけた仁に、六道が飛びかかるが、そのときに耳が取れてしまう。仁にも、闇金ハンター以外の秘密が……?
・第93話 金主の桜
仁の過去編。闇金ハンターとしてサクラローンに潜入したものの、正体を見破られ法外な借金を背負わされる過程が明らかに(このときに、耳も切り取られる)。この状況から脱出するために、木嶋製作所の土地が必要だったということか。金主の桜さんも当然悪女なわけだが、子持ちという初のパターン。もし六道と対面したら、どういう態度をとるのか?
・第94話 金の貸し借り
名残がやられてしまったことを受けて、仁は覚悟を決める。ミナミから金を『借りる』ことで事態の収束をはかろうとする。それを受けてのミナミの返答は……。はじめは六道の術に溺れている感じだったけど、いつのまにか考え方が矯正されている。ラストでは、桜さんが本性をのぞかせる。ラスボスの風格すらあるけど、闇金なんだからさらに上のケツ持ちがいるんだろうな。
・第95話 あったかくて
闇金編のエピローグ。名残が介入したことで仁は助かったが、2人は桜さんの下での仕事を続けることに。ミナミと離れることで名残の胸に去来した想い、そしてラストのミナミが2人に書いた手紙の内容が切なすぎる……。

・第96話 温泉旅行!!
ミナミが合流しての温泉回。乱奈がダイナマイトボディを、課長が股間のドングリを見せつける。乱奈やミナミに恋のアドバイスをしたり、こうしてみるとつばきがいちばん大人なんだな。莇美はお嬢様だったはずだけど、温泉でバタフライしているし。あと、幼田とミナミはいいコンビになれる気がする。
・第97話 クリスマスの約束
作中の季節は冬。『術の影響下にある相手』に対し、好意を持ってはいけないと考える六道だが、大佐に言われて術のことは関係なく『乱奈を1人の女性としてどう思うか?』ということを考える。そして、クリスマスが恋人の日と知った乱奈から「一緒に過ごしたい」と言われる。ここにきて恋愛編がスタートか?
・おまけ漫画
この巻では、ほぼ出番のなかった幼田がメイン。でも、1コマ目で『幼田小百合16歳』とあるけど、ダブっているから18歳のはず。
次巻では、乱奈の出生の秘密が明らかに。
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