晴耕雨マンガ

4月は『スピーシーズドメイン』『ダンジョン飯』。

おばけ道 THE END の感想




シリーズ完結となる『おばけ道 THE END』の感想です。



・表紙
ソレミテのときは巨大帯が特徴的でしたが、今回はゴシップ誌のように表紙全体を埋め尽くす、見出しの数々が印象的。っていうか、タイトルや作者名が小さすぎやしませんかね?

・第1道 おばけ道 南へ!
前巻ラストの占いで言われた通り、南にある心霊スポット『六郷土手&首吊り坂』に行く。デラさんがインターネットで集めたという方法を試してみるが、結果は空振り。宮原るり先生、宮下祐樹先生のアドバイスを無視するとばっちりを受けた、宮尾岳先生がいちばんカワイソウ。っていうか、南って言われたからって大田区というのは、ちょっと近すぎたのでは?

・第2道 心霊メイクで八王子
心霊体験があり、占いにも詳しい漫画家の成見香穂先生からアドバイスをいただいたあと、一気に心霊スポットを3つ回る。1番目、2番目の場所はスッカスカに空振ったが、3番目の『八王子霊園前の電話ボックス』で、奇妙な現象に遭遇する。作中でも触れられているけど、石黒Pはこういうアクシデントタイプという分類なんだろうな。惜しむらくは、コレをハッキリと『霊体験』とは言い切れないところ。

・第3道 夢廃村
現実で心霊体験できないなら、夢で見ればいいじゃない。ということで、行った後に全員が同じ夢を見るという情報のある廃村に、今村陽子先生を道連れに向かう。結果、全員がバラバラの夢を見て実験は失敗に終わったが、デラさんの見たのがいちばんソレっぽかったかな。石黒Pはせっかく廃村に行ったのに、枝と枯草で遊んでいて良かったのかどうか。

・第4道 大島パワースポットツアー 前編
伊豆大島のパワースポットを巡り、そこでナンバーズを予想。当選していたら第6感がアップしたということ → 霊を見ることができるのでは? というちょっとややこしい方程式のもと、大型ロケを慣行。水上悟志先生と宮原るり先生をゲストに迎えた豪華布陣で挑む。しかし、この時点で石黒Pと水上先生は連載が終了しているとはいえ、漫画家4人を1泊2日(+α)の旅行に連れだせるものなんだな。

・第5道 大島パワースポットツアー 後編
伊豆大島後編。この話では、残るパワースポットの三原山と裏砂漠へ。山登り&冬の寒風のコンボで、意欲がそがれていく。火口に身投げする人の話など、心霊エピソードも豊富だったが『砂を食べる3人の漫画家』の絵面が、いちばんの恐怖。石黒Pと水上先生は分からないでもないけど、宮原先生も食べたのか。この経験が、河合荘や恋愛ラボに生かせたのか?

・第6道 アワーズ百物語
おばけに会いに行っても会えないなら、こっちに来てもらえばいいじゃない。ということで、画報社の新年会からの流れで、漫画家10人が集まり二十物語(百物語だと長すぎるので)を開くことに。片山愁先生のエピソードは『師匠シリーズ』の作画を担当されているだけに、さすがという感じ。しかし、MVPを受賞したり、その後のホテルのエピソードなど、やはり宮原先生はもっているな。

・第7道 台湾心霊スポット
初の海外ロケ慣行! 準レギュラーの宮原先生を伴い、台湾に上陸する。訪れた心霊スポットでの空振り具合は置いておいて、台湾の人々の信心深さのエピソードが印象的だった。お墓を指さすことすらタブーだとはね。あと、石黒Pが表紙で持っている銭剣は、やっぱり燃えざるを得ない。それで、ツイッターによると、これは帰国の時にスーツケースに入らなくて困ったわけか。

・第8道 台湾気功体験
台湾に来た本来の目的は、有名な気功師・萬信先生を取材すること。腰の痛みを和らげてもらったり、重い机が持ち上げられるようになったり、様々な気功パフォーマンスを目の当たりにする。感心する一行だが、石黒Pが疑問を呈する。まぁ、ここで素直に信じられないのが霊を見ることのできない一因の気もするけど『思念が人体に与える影響が心霊現象』という仮説は、なるほどと思う。

・第9道 心霊写真を撮ろう!
おばけを直接見られないなら、写真に撮っちゃえばいいじゃない。ということで、情報のある新宿御苑に行く。しかし、花見シーズンにぶつかったのは編集ホッシーの失策という気もしないでもない。季節的に伊豆大島と順番が逆だったら良かったのに。もう1ヵ所めぐって写真を撮りまくったものの、一枚も心霊写真はナシ。それっぽく見えなくもない物を比較するために『バケー』という新単位を導入している場合ではない。

・第10道 突撃! 隣の事故物件
師匠シリーズ原作のウニ先生の新居の隣の部屋が、事故物件であることが発覚。夜な夜な聞こえるお経の真偽を確かめるべく、おばけハイエナが襲来する。 ほかに近隣の心霊スポットにも行ってみるが、結果的には、ソレミテ含めても史上最大の空振りかも。ほとんどVRゲームの話しているし。デラさん作成の風車と鈴を組み合わせた霊センサーも、無反応でむなしく見える。

・第11道 霊の声を撮ろう!
視ることも撮ることもできなくても、録ることはできるかもしれない。霊の名前を呼べば返事をするという噂を信じ、千葉県の『おせんころがし』という場所に行く。しかし石黒Pは、地名の由来となった事件の被害者であるお仙ちゃんに肩入れしすぎな気も。それから、駐車場わきにあったゴミ捨て禁止の看板に描かれた少女のイラストが、インパクトが強くてこの巻でいちばん怖かった。

・第12道 科学vsおばけ五番勝負
これまでに録音された不思議な音・声を科学的に解明してもらうことに。分析できない=心霊現象と意気込む2人だったが、前半は科学の力に打ちのめされることに。日本音響研究所所長の鈴木さんの解説が、実に的確。『生暖かい夜に水辺で幽霊が現れる』理由については、納得させられる。しかし、そんな鈴木所長ですら判別できないデータが2つも……。さすがは恐山というべきか。

・第13道 催眠術でおばけを視よう!
『幽霊を視ることができないのではないか?』と、無意識に脳にブロックがかかっているのでは?と考え、前巻にも登場した あおくま堂はり灸整骨院の垂水先生と上野先生に催眠術をかけてもらう。ゲストの水上先生ともども、2人には上手くかからず、久々に登場した安達さんには面白いように効果が現れる。デラさんや石黒Pの守護霊を視れるようになるが……。しかし安達さんはデスクワークとは思えないようなドレッシーな服を着ているな。

・第14道 魔都京都 前編
さすがに古くからの歴史が連綿と紡がれる場所なら、心霊写真の1枚も撮れるだろう。ということで、京都に来たデラさん&石黒P。前半は宮原先生&安達さん、後半は佐藤両々先生をゲストに迎え、この話だけで7つものスポットを巡る。デラさんが語る、おばけ道のルールが良かった。おばけを視るためだからって、なにをしてもいいワケじゃないもんな。

・第15道 魔都京都 後編
この話でも、京都の心霊スポットを8つも回るが、撮れたのはビミョーなレベルの心霊写真(仮)だけ。最後の場所で録音した謎の音も解析してみると……。京都という絶好のロケーション。2泊3日のスケジュール。豪華なゲストと万全の体制で挑んだのに、この結果とは……。実質的にこの巻のメインイベントであり、ソレミテからの集大成ともいえる一大イベントだったはずなのに……。

・第16道 守護霊占い3番勝負
第13道で安達さんが視た守護霊は本物なのでは?という疑念が消えないデラさん&石黒P。そこで、占い師3人に守護霊鑑定をしてもらうことで、真偽を確かめようとする。まぁ、これは守護霊自体が不確かなものなので、占いの結果が違ったとしても何とも言えないよな……。そして、別件で占いを受けていたホッシーに衝撃の事実が発覚。なんだよ『生まれた時から憑いていて、人じゃないすごいもの』って。

・最終道 廃校かくれんぼ
ホッシーの謎の悪霊が排除された今こそが最大のチャンス。ということで、某県の廃校で泊まり込みの取材を行う。様々ないわくつきのある場所だったが、3人は何故かかくれんぼに夢中になってしまう……。土偶のフィギアをプレゼントしたり、夜の学校にまったくビビる様子のないところが、幽霊を視ることのできない原因であり、このマンガの面白さでもあり。というところか。

・おまけ道
石黒Pが描く、タッツンがデラさんとの出会いのキッカケだったという話。タッツンは、メガネのフレームを省略しないのが素晴らしいと思うのです。




ソレミテ連載開始から、5年7ヵ月。デラさん、石黒P、お疲れさまでした。





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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2018/03/02(金) 18:40:55|
  2. ソレミテ/おばけ道
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