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はじめアルゴリズム 第1巻の感想




世界の見え方が変わる数学漫画『はじめアルゴリズム』第1巻の感想です。モーニングで9月から連載開始。作者の三原和人さんは、これが初単行本となります。
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#(1)=(ハジメのはじめ)
数学者の内田豊は故郷の島での講演(大失敗)の帰り、廃校の壁に書かれた不思議な数式を発見する。一般的なものとは違い、絵やおかしな図形が組み込まれたソレを書いたのは、小学5年生の関口ハジメだった。内田の声に耳を貸さず、雲の動きや木の枝の別れ方などを、夢中になって計算し続ける。天才がもう一人の天才と出会って……というのはよくある話の形だけど、それでもココから始まる物語に期待が持てるというのは確か。

#(2)=(海の教室)
一度は内田から逃げ出したハジメだが、追いつかれた浜辺で自分のやってきたことが数学の一部であり、これまで多くの人が作り上げてきた道だということを知る。セリフのなくなる後半の演出は鳥肌もの。モーニング誌上で読んだときに、背筋がゾクゾクしたのを覚えている。ふつう数学っていうのは出された問題を解くものと考えがちだけど、この作品内でハジメや内田がやっているのは、世界の中から疑問を見つけ出し、それを数学の形に落とし込むことなんだな。

#(3)=(委員決めの時間)
実は、学級委員長をしているハジメ。クラスの誰もが委員になりたがらないことを受け、どうやれば手を上げたくなるかを考える。最終的には、委員に決まった人の席がキレイな図形になるように強権を発動したが、この図形の名前とかあるんだろうか? あと放送委員の大泉君は髪形がモジャモジャしているので、某俳優をイメージしてしまう。鈴井君もいるし。そしてハジメの家を訪ねた内田は、自分の住む京都にハジメを連れて行きたい旨を伝える。

#(4)=(楽しい方向)
当然、そんなことを言われても親としては納得ができない。特に、父親のほうが強く反対する。外に出たハジメは、ご近所に住むヒナちゃんのアドバイスを聞く。ヒナちゃんは、アイドルを目指すJCなのだが、展開的にこの巻のみの登場となりそうなのが残念。女っ気のない作品の華だったのに。それから、天然っぽいハジメが4兄弟の長男というのが、なんとなくイイ。

#(5)=(内田の灯)
内田の過去編。数学者として行き詰っていたところに親友から声をかけられ、テレビなどで名声を得ていたこと。そして、それらを全て投げ打ったことが語られる。数学を研究するための心の火は消えてしまったが、ハジメを導くための灯となるという決意の描き方が良い。友人の数学者は描写的に交通事故に遭ったらしいが、死んでしまったと考えていいのだろうか? ある程度ハジメが頭角を現したときに、復讐の鬼と化して登場しそう。

#(6)=(見える世界)
ハジメと母親のエピソード。前話で夜更かしをしたせいで風邪をひいたハジメ。病院に連れた帰りに思い出の場所をめぐりながら、幼い日のことを母親が回想する。ハジメの言動や考え方についていけなかったことを悔いているような描写があるけど、家のラクガキ数式を消さなかっただけでも、十分に優しいと思う。内田が家に来たときも、まずはハジメの意見を聞こうとしたし。「何度でも!」と言って、ハジメを抱きしめるのもイイ。

#(7)=(世界を解くんだ!)
島のみんなとの別れをあっさりと済ませて、ハジメは京都に行くことに。そこで、数学を学ぶ決心をするひとつのキッカケとなった、1歳上の天才少年・手嶋と出会う。この“ライバル”との関係が、今後の話の主軸となっていきそう。それから、表紙にも登場している蝶が気になる。内田とハジメが初めて会ったときや京都に行ってからと、重要と思われる場面で描かれている。単なるモチーフ以上の意味があるのかどうか?



2018年、ブレイク候補の筆頭だと思います。あとは、第2話の『カプレカ数』のような、数学ウンチク要素をもうちょっと増やしてほしい。




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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/11/24(金) 20:36:06|
  2. はじめアルゴリズム
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