晴耕雨マンガ

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トクサツガガガ 第11巻の感想



『トクサツガガガ』第11巻の感想です。巻末には、連載100回を記念したお祝いコメントが収録されています。表紙の仲村さんと吉田さんの手を持つチェルダ、かわいくないですか?




・第100話 「友達」だよ。
前巻ラストで姿を現した、吉田さんの彼氏(作中で名前に触れられていないので、仮にチャン氏とします)。仲村さんは、ちゃんと紹介されなかったことを根に持ちつつ、北代さんも巻き込んで獣将王のショーをいっしょに観に行くことになる。仲村さんが知り合ってからまだ1年経っていないことに驚き、吉田さんが短いつき合いだけど『友達』だと思っているということを打ち明ける流れが良かった。女同士だけど百合とは違う良い友情シーンだった。しかし、チャン氏関連はダゴンのリバイバル上映や、駄作上映会のときから伏線を仕込んでいたとか、かなりの長期スパンで仕組まれていたネタだったんだな。

・第101話 積み重ね
ショーとショーの合間(仲村さんたちは3ステージ観る)に、シシレオーのスーツアクターの動きの良さについて語り合う。しかし、ちょっと体型が気になるのだった。そこに母親からの不在着信が重なり、仲村さんの思考がネガティブループに陥ってしまう。ここで、特撮オタではなくアクション映画好きのチャン氏が、これまでにない観点からのアドバイスをする。チャン氏の年齢が35歳と判明。作中の会話からすると吉田さんの年齢も近いだろうから、仲村さんとは10歳近い年齢の開きがあったわけか。確かに見ていた作品のズレはあって当然だな。

・第102話 大人ってさ。
吉田さんに彼氏ができたことはめでたいのだが、このことをダミアンに伝えるという重責が、仲村さんには残っていた。ダミアンが友達と作っているミニチュアを利用し、人間関係の変化を視点の変化に置き換えて説明する流れが上手かった。「後々は そうかもしれないけど、でも今は確かに深刻なんだよ。」と今回も名言が出たけど、このときに吉田さんのことを教えなかったことが、今後に禍根を残す様子。仲村さんは『幼い日の淡い思い出』みたいに考えているけど、ダミアンにとってはそれ以上に真剣で深刻な恋ということか。

・第103話 世知辛さ
ミカちゃん&ユキちゃんとケーキバイキングに来た仲村さん(北代さんには逃げられる)。しかし、甘いものが苦手なこともあり、全てのケーキを食べて元を取ろうとする2人についていくことができない。そこで、仲村さんが選んだ一品は……? 獣将王以外にも、見たいDVDや配信が大渋滞を起こしていることを基にした説得が良かった。「スキなモノをスキな量でスキなタイミングで」というのは、第83話で言っていたことと同じ感じかな。あと、しばらくブランクがあって作られたという映画の『新章ダゴン』は、そのまま『シン・ゴジラ』のイメージなんだろうな。

・第104話 きっとそばに
カナちゃんと仲良くなった任侠さん。しかし、苦手なホラー系の本を読まされることが多く辟易としていた。そこで(カチンとくることを言われたのもあり)、仲村さんがガチめのヤツをお見舞いするのだが……。テレビの砂嵐を知らない事や巻き戻しじゃなくて『早戻し』になっているとか、まさしく『キャアアアア』という感じ。あと、イメージの街中で、仲村さんとダゴンくんがすれ違う見開きがなんだか印象的だった。実写化を期待されて久しい作品だけど、このシーンは特に映像で見てみたいと思った。それこそ、恋愛映画さながらにスローモーションで、何度もくり返す感じで。

・第105話 スピリット
まずスピリッツに連載していて、このサブタイトルはちょっと勇気が必要だったと思う。ものすごく出来のいい『近未来風の基地』のジオラマを作った、プラモの師匠・野村さん。しかし、妻から「なんか古臭い」と言われてしまったことから、最新の情報を集めた『アップデート版の基地』を作る。でも、どちらがカッコイイかと言えば……。そうだよ、ケーブルはむき出しのほうが良いんだよ。創作において、新しい情報を取り入れることは必要。という話の流れから、古くなってしまったり矛盾のある設定を対する様々なツッコミを、いろいろ語った末に「うるさいッ!!」と切って捨てる場面が最高。このコマだけネットにアップされて、バズればいいのに。

・第106話 宝の山
オタクがゆえに、部屋の中が物であふれかえている仲村さん。なかなか片づけをすることができず、クローゼットから雪崩を起こしてしまう。この話は、古いフィルムの保存方法とか、1巻に1話はある取材の成果をしっかりと生かした話という感じ。子供の大事な物を捨てる親だって、子供のころには大事にしていた物があったはず。というように語られるけど、これは別に親子間の話だけでなく、すべての他人との間で言えることだよな。あと、仲村さんはお昼をよく北代さんと食べているけど、マイちゃんやユキちゃんあたりからは、どう思われてるんだろ?

・第107話 十人十色
アメコミ原作の大作映画『超空ロケッタ』を、ユキちゃんらと観に来た仲村さんたち。しかし、鑑賞後のミカちゃんの態度にどこか違和感を覚える。ミカちゃんが心の内をブチまける後半の怒涛の展開が最高。仲村さんの「つまんなかったも立派な感想だよ」という言葉には、深くうなずかざるを得ない。ミカちゃんは、オタク的素養を持ち合わせていないので、今後も貴重な立ち位置となっていきそう。それに引き替えチャラ男こと川島君は、初期こそ仲村さんの敵のような感じだったけど、いまやちょっと登場の多いモブくらいのポジションまで落ちてしまったな。

・第108話 弔い合戦
年末のシメとして、仲村さんの部屋で鍋パーティーをすることに。食材の買い出し途中で、投げ売りされる獣将王のお菓子を見て心を痛める。番組の終了は2月なので、残り2ヶ月強。獣将王の終了と同時に、このマンガも終わりを迎えるのかどうか。そして、ミヤビさんが来るまでの時間、吉田さんの提案で『光芒』(太陽の光が雲の切れ間から漏れて、放射状に延びるアレ)を生かした写真を撮ることに。しかし、何らかの条件がそろわず上手くいかない。仲村さんはあきらめて鍋を始めようとするが……。途中、北代さんが吉田さんのことを「久ちゃん」と呼んでいるのが、とても良い。

・第109話 前へ進む。
吉田さんは、コンビニから線香を買ってくる。光芒を発生させるのにはフォグ(煙)が必要だと考え、段ボールの中を線香の煙で充満させた状態で写真を撮ってみる。注釈にあるように『チンダル現象』で検索してみたら……あ~、あれね。ミー散乱がアレしてるのね。あとは、それぞれの『~だったけど、あれはムダではなかった』回想の連続が面白すぎた。そして後半では、仲村母と兄夫婦の会話と毒濁刀の呪いに関する話が。この“最終決戦”が描かれるのは、いつのことになるのか。




次巻は、来年の発売予定。もう、そういう時期になってきたのね。








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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/10/03(火) 15:43:04|
  2. トクサツガガガ
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