晴耕雨マンガ

4月は、六道の悪女たち、スピーシーズドメイン、ヴィンランド・サガ

ゴールデンカムイ 第10巻の感想




手塚治虫文化賞に2年連続ノミネートッ! 『ゴールデンカムイ』第10巻の感想です。



・第91話 トゥレ
囚人たちを撃退した杉元たちは、コタンの女たちからトゥレ(オオウバユリ)の料理を振る舞われる。料理方法からオソマをめぐるやりとり、オオウバユリとギョウジャニンニクの神様の昔話と、アイヌウンチクたっぷりの内容。そして、ニセアイヌのリーダーだった詐欺師の鈴川聖弘を連れて月形に向かうことに。いっぽう第七師団に取り囲まれた白石は、華麗に街中を走り回り逃げ切れ…るわけもなく拘束されてしまう。ほっといても逃げ出すのでは?という意見も出るが、殺され刺青をはがす可能性も否定できず、なによりのっぺらぼうに接触できる可能性のある唯一の男だけに、土方とキロランケが救出に向かうことに。いろいろとキナ臭い人選だな。

・第92話 変装
岩見沢まで来た谷垣たちは、第77話に登場した薬売りの情報から『杉元たちは十勝方面に向かった』という間違った推測をしてしまう。このまま、網走直前まで合流せずに行くのか? そして捕らわれの白石を追う土方&キロランケは、様々な手段を講じて逃走させようとするものの、当の白石がポンコツすぎて上手くいかない。業を煮やした土方はアイヌの昔話になぞらえ、カムイコタンで『イペタ(人喰い刀)』になる決意をする。吊橋で第七師団の人数を限定させた状態で対決するのか。

・第93話 カムイコタン
と思われたが、さすがに真正面から戦うことはせず。吊橋自体を切って、第七師団もろとも白石を川に落としたところを、キロランケが白樺の樹皮で作った小型船で回収する。という作戦だったが、ギリギリのところで杉元への恐怖がよみがえった白石はキロランケの手をつかむことができなかった……。深川で再合流した一行は、さすがに白石救出をあきらめようとするが、杉元は鈴川を使って救出続行を訴える。この2人の気持ちがすれ違っている状況が、なかなか興味深い。あと、59Pの全員の思い浮かべる白石のイメージがほぼ一緒 → まあ……いいか…… の流れが最高すぎる。
白石のイメージ

・第94話 機能美
小樽の鶴見中尉のもとを、天才的な銃器開発者である有坂成蔵中将が訪ねてくる。いろんな意味でブッ壊れた2人の大声での会話、そして三八式歩兵銃などの兵器の歴史紹介などが面白かった。そして、鶴見中尉からの依頼で有坂中将は、浩平のために仕込み銃付きの義足を製作する。個人的に、武器部分はヒザに仕込んでおいてほしかった。しかし、この話はトビラから最後のページまでブッ飛び過ぎていて、テンションがついていけない。それから鶴見中尉の叱り方は、マイケル・ジャクソンが飼いサルのバブルス君に対するものだそうです。

・第95話 似ているもの
逃げ出そうとしても、サルカニ合戦のカニのように捕まってしまう鈴川。腹をくくり、網走監獄の典獄・犬飼四郎助に変装して潜入することに。あっという間に外見を似せていく様子は、さすが詐欺師という感じ。家永も多少は変装の心得があると思うけど、そのレベルは段違いということか。いっぽう夕張にいたインカマッは、超能力者・三船千鶴子に逃げられた男と遭遇。替え玉に仕立て上げられてしまう。このあたりで、インカマッの占いの力が本当なのかどうか明らかになるか?

・第96話 千里眼
三船千鶴子のフリをすることになるインカマッ。依頼主である炭鉱会社の一行を連れて行った先にいたのは、千鶴子本人だった。なぜ、焼け落ちた江渡貝邸にいたのかということも気になるが、ズバリと居場所を当てて見せたということは、インカラマッの能力は本物ということか? そして、儲けを潰された詐欺師・青原たちからインカマッを救うべく、谷垣&チカパシが勃起する。アイヌ服の仕組みがよく分からないんだけど、チカパシは下着を着けていないのかな? 子供だから?

・第97話 旭川第七師団潜入大作戦!!
まず、トビラが94話・96話とほぼ同じながら、アシパさんら全員の口元にアンコがついているのが面白すぎる。おはぎ食べてたの? 杉元らは、第七師団の本拠地・旭川に到着。白石を連行した部隊が、鶴見中尉配下の隊であることを再確認し、指揮を執る淀川中佐(こっちのほうが階級は上なのに、立場は下)に鈴川と杉元(スケキヨマスク着用)が面会する。ここで鈴川が詐欺師の本領を発揮し、白石とすでに死んでいる熊岸の交換を取り付ける。連絡を受けた鶴見中尉の指示は間に合うのか? そしてインカマッは、三船千鶴子から「東に向かえば殺される」と告げられる……。

・第98話 薩摩隼人
白石引渡しの前に、鶴見中尉からの指示を受けた“薩摩隼人”の鯉登少尉が到着。薩摩弁を使った尋問で、揺さぶりをかけてくる。そして、たったひとつの間違った答えから、引き金を引く。鯉登少尉の躊躇のなさもさすがのものだが、今後も役に立つ雰囲気のあった鈴川をこうもあっさりと退場させる作者の判断もスゴイと思う。そして、手傷を負った杉元と白石は尾形と合流し、逃走を計る。その手段は、試作段階の気球船。大丈夫なのか?

・第99話 飛行船
飛行船に乗っての逃走を試みる杉元・白石・尾形。そこに、鯉登少尉が飛び乗ってくる。作中初の空中戦は『自顕流』を使う鯉登少尉が手負いの杉元を圧倒するものの、その窮地をまさかの白石が救う。そこから、木に引っかかった白石をアシパさんが助ける時に、キン肉ドライバーのような恰好になるところが最高。そして、杉元は白石が土方に情報を流していたことを追及するが、同時に渡していた刺青人皮がニセモノだったということも明らかになる。いい雰囲気のラストだけど、この話を尾形も聞いていることは問題ないのか……。
カムイドライバー

・第100話 大雪山
燃料切れを起こした飛行船のエンジンは、叩いても直らず。『パウチチャシ』と呼ばれる渓谷に不時着してしまう。追っ手の第七師団から逃れるために、4人は大雪山越えを敢行することになるが、暖を取るための木が生えておらず、雪洞を掘るほど雪が残っておらず、冷風にさらされ低体温症の危機にさらされることに。そこでアシパさんの機転により、シカの腹の中で暖を取ることになる。2人で1匹の腹の中に入ったアシパさんと杉元の会話が良かった。ここで単行本の人物紹介に書かれてきた『干し柿』が効いてくるとはね。



次巻では、強烈な強盗夫婦が登場。


刺青人皮の所在は

○杉元&土方グループ … 11枚(土方・牛山・家永・白石(複製あり)・二瓶鉄造・辺見和雄(複製あり)・後藤・3話で捕まえたヤツ・若山輝一郎・茨戸のヤツ・鈴川聖弘(複製))とニセモノ1枚
○第七師団 … 4枚(白石(複製)・鈴川・33人殺しの津山・江渡貝宅にあったヤツ)とニセモノ5枚
◯谷垣&インカマッ … 0枚


といったところか。残り11人分。







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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/03/19(日) 12:33:43|
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