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世界八番目の不思議 第3巻の感想




完結となる『世界八番目の不思議』第3巻の感想です。恒例のオマケ要素。今回はカバー下が第17話の『幽霊求人情報誌』の誌面。帯裏は、第16話の要素をゲーム攻略本風にまとめています。





・第15話 Part A 文明開化七夕伝説
織姫と彦星の現代版。年に一度の七夕の日に大雨が降り、彦星と会えずに傷心の織姫(織物会社勤務)。新人社員の夕鳥若子さんがうっかり口を滑らせてしまったため、スマホの存在を知りドップリとハマってしまう。普通に彦星とやり取りしているのかと思いきや、ラブポエムブログを開設していたり、存分にスマホライフを満喫している様子が楽しい。いちおう姫なのに、2回も叩かれているのも面白い。

・第15話 Part B ああ天の川の流れのように
スマホを持ったことにより、かえって会いたい気持ちが募りすぎて、ラブポエムがスランプになってしまった織姫。夕鳥さんの勧めでのぞいてみた出会い系サイトに彦星を見つけてしまったことにより、逆に詩情があふれ出す。そこから、七夕の短冊の由来につなげるオチの強引さが素晴らしい。基本的に恋に一直線の織姫が、常に地味な作業着姿なのが面白い。

・第16話 Part A vs.サキュバス
風俗で出会ったサキュバスにつきまとわれて困っている勇者(Lv.3)。そこで、東洋に伝わるホーイチ的な術で身を守ろうとするが、仲間の僧侶(Lv.2)は気が進まない。イヤイヤながら身体に呪文を書いたものの、肝心の局部に手をつける前にメンヘラサキュバスが乗り込んでくる。ピンチを切り抜けた勇者のハンドサインを、的確に読み取れるヤツはひとりもいないと思う。しかし、サキュバス1体でレベルが7も上がるモノなのかな?

・第16話 Part B 酒とサキュバスと男と女
魔王討伐前夜。様々なところ(具体的には胸部)が成長した僧侶(Lv.87)は勇者(Lv.97)に告白しようとするものの、勇気が出ない。酒場で再会したサキュバスにアドバイスを仰ぐ。教わった『男を褒めるさしすせそ』が、続けざまに空振りする様が見事だった。っていうか、パートAから10年間、この2人だけで戦い続けてきたっていうのが地味にスゴイ。他の人とパーティー組まなかったのか。

・EXTRA WONDER 1 夏実
最終巻ということで、作者の連載前の読み切り作品も掲載。これはFellows!Qに掲載されたデビュー作。女子高生官能小説家の娘が、ミンミンゼミの父親を油で揚げて食べるという話。4ページと短く、セミの大きさが一定じゃなかったり、荒さの残る内容。

・第17話 Part A 就活霊
就活中に不慮の死をとげた三鴨さんが、霊ならではの仕事を探すことに。ゴーストライターを本当の幽霊がやっていたり、死亡と志望、自己と事故といった言葉遊びが面白かった。あと、面接のときに履歴書代わりに提出した火葬許可書では、住所が和歌山県となっていたけど、この作品全体が和歌山の話だったのかな?

・第17話 Part B 永久就活霊
妹の結婚が決まったことにより、三鴨さんの婚活欲がいまさら高まってしまう。独身霊同士のマッチングなどを提案するものの、女住職さんに却下される。しかし、この三鴨妹が、第1話の人型USBカードリーダーのモデルになった人だったとは。つまり名前は、旧姓・三鴨みどりさんというワケか。

・EXTRA WONDER 2 とこなめ慕情
巨大な招き猫(常滑市のとこにゃん)の近くの横断歩道を、好きな先輩が手を上げて渡っている → 左手を上げているということは『人を招いている』ということだ → 俺を読んでいる。告白だ!という話。特典小冊子『猫猫フェローズ』に収録されたものなのだが、猫テーマでこういう話を描くというセンスがすごい。

・第18話 Part A 手袋離合集散物語 前編
なぜか道端に落ちていることがよくある手袋。それが同じ場所にいくつも集まる様子を、交通量調査中の女性が目撃する。パートナーの老人男性に教えるために、一度道路を渡って写真を撮る → そのときに自分の手袋も落としてしまうという「あちゃー」な、脱力系のオチが良い。

・第18話 Part B 手袋離合集散物語 後編
今度は、手袋の持ち主たちが続々と集まってきて、そこで男女の恋愛ドラマ?がくり広げられることに。前編と同じくその全てを目撃していたバイト女性が、やっぱりパートナー老人に上手く事態を伝えられないという天丼オチなのが面白い。あと、ツイッターの情報拡散力ってすごいね。

・EXTRA WONDER 3 煙巻き巻き時代
男の子といっしょにゲームをしている女の子が語る、男子だけに訪れる恐怖の時の話。見事ゲームに勝つことはできたが、これでタイトルの通り『煙に巻いた』と言えるのか? 坊主頭の男子は中学になっても信じていたようなので、問題ないのか。

・第19話 Part A メモリー・オブ・イサナ 前編
この連載が始まる前、ハルタの帯の裏にて連載されていた巨大少女が主人公。日本の港町に住む身長6メートルの女子高生 いさな と、彼氏の真田夕(通常の身長)とのやり取り。帯裏連載時は『巨大少女×建築物』というイラスト形式だったので、いさなの日常生活が垣間見れたのが良かった。ただ、部屋?が倉庫のようなところだったり、ハッキリとは描かれていない苦労もたくさんあるんだろうな。

・第19話 Part B メモリー・オブ・イサナ 後編
夕は東京の大学に進学することとなり、町に残るいさなとのあいだに距離が生まれてしまう。住むところが離れても、身長差が4メートル以上あっても、ふたりの心の距離は変わらないということか。パートAの最初とパートBの最後に出てきたクジラの別名が勇魚(いさな)というあたりが、ちょっとオシャレ。この話は、コメディテイストが抑えられた、すごく真っ当なラブストーリー。

・最終話 メモリー・オブ・イサナ 情景集 
最終話は、いつもの2本立て形式ではなく、いさなと夕の恋模様を描いた1本構成。夕がいさなの前髪を切ったり、いっしょに映画を観たり、甘酸っぱさ満点のエピローグといった感じ。






早期終了は残念ですけど、作者はこれが初連載作なので次回作に期待したいです。






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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/03/18(土) 13:27:21|
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