晴耕雨マンガ

6月は、トクサツガガガ

トクサツガガガ 第9巻の感想




トクサツガガガ第9巻の感想です。タイトルの色は薄いグリーン。もう戦隊モノ縛りはやめたのかな?


・第80話 モノの生きざま
獣将王の新武器の見せしめに倒されてしまったカブトウン。その壮絶な散りざまに、仲村さんはスーツの状態が気になってしまう。祖母からもらった服をリメイクしたマイちゃんや、第21話に登場したクワガタ少年・健太の話を通じて、キレイに保存しておくだけがモノにとって幸せなわけではないということを悟る。そのことを、カブトウンの最期の言葉を借りて言わせているのが上手い構成。でも、オタクって物を溜め込んでしまう性質があるからな……。

・第81話 土壌の恵み
カブトウン・アガタ兄弟の弔いも兼ねて、フィギュアを着色しようと考えた仲村さん。会社で、第52話で扱われたCGアニメ『TOTO』が海外製にくらべて荒い出来だと言われたことを根に持ち、低予算で塗料を買おうと考える。話の本筋は『製作費≠作品のクオリティ』ということ。確かに製作費の中に、環境を整えるためのお金が含まれているとは考えたことがなかった。でも、このことを「土壌の恵み」という言葉で表現する野村さんは、マジ スピリチュアル。

・第82話 夢追い人
過去にストレンブラックを演じた俳優が出演しているドラマのDVDをレンタルしたユキちゃん。その俳優が現在は引退していることを残念がり、細々とでも活動を続けていれば応援できるのに。と語る。そのことを仲村さんから聞いた北代さんの対応は、想像以上にクールなものだった。これは、すべてのクリエイティブな仕事に就いている人に言えることだと思う。新人賞を取ったり、面白い読み切りを描いても、その後に作品を発表していない漫画家だってたくさんいるからな。

・第83話 「変わる」ことに価値がある!?
吉田さんとフリマに来た仲村さん。そこで、激レアデッドストック品を格安で見つける。しかし、扱っている人がマニアではないので、保管状態は悪いものだった。そこから吉田さんによる『価値観の移り変わりうんぬん』の講義へと移っていくわけだが、前話の北代さんといい、今回は仲村さんが生徒役に回る話が多かったように思う。あと『今! このタイミングで! 知ることが私にとっての このマンガの価値だから、勧められた時 読んでもこんなに響かないの!」は『発売日1週間以内に買ってね』問題の、ひとつのアンサーかも。

・第84話 「癒し」と「盛り」
フリマでゲットした立体絵ハガキを背景に使って、ストレンジャーVのフィギュア撮影をしようとする仲村さん。しかし、どうやっても上手く画角に収めることができない。吉田さんも的確なアドバイスができなかったが、マイちゃん&マコちゃんと一緒に特大パンケーキを食べに行ったときの、SNS用写真の撮影テクニックが生かされることに。前話からチラチラと『よーい首領』という作品が例題として登場しているんだけど、どういう内容か気になる。ヤクザ物なのか?

・第85話 秋の天気と女心
季節は秋。大雨が降っているので早く帰りたい仲村さんだが、マイちゃんの買い物につき合うことに。獣将王の師匠・ウロサネと敵の親玉・シユウの会話シーンはあるものの、ほとんど特撮は関係ない内容。あと、シユウの持っている武器が超細長いトンカチのような感じなので、本当は何なのか気になるところ。それから、カミナリ怪人(勝手に命名)が「オレが間違っていた! 一緒に洗濯物を干そう!」というコマが、この巻でいちばん笑ったポイント。

・第86話 「視えない」コワサ
往年のホラー映画『ウラノガッコウ』シリーズのブルーレイBOXを買いたいものの、ネットの評価が低く二の足を踏んでしまう仲村さん。任侠さんの店に行き、意見を聞く。かごめかごめの幽霊・レイコちゃんの姿が描かれる130Pは、かなり不気味でホラー度満点。確かにデジタル技術が発達してからの心霊・UFO特集みたいなのは、CGだとハッキリ分ったりしてつまらなくなったもんな。

・第87話 生き残るために
海外ドラマなどの影響もあり、市民権を得たゾンビ物。会社内で話しても違和感がないほどだが『グロテスクなものを作る人=異常者』という意見が出て、仲村さんは不満を募らせる。そこに北代さんも加わり『作品のテーマ≠製作者の人間性』ではないということが語られる。まぁ『キャプテン翼』の作者もサッカーのルールを知らずに描いていたっていうしね。あと、映画の中の主人公がゾンビ化した妹を撃ち殺す見開きは、このマンガらしからぬ躍動感があった。

・第88話 ドキ!オタクだらけの上映会
この巻のメインイベント。第71~72話に続いて、仲村・吉田・北代・ミヤビの4人で集まる。当初はどこかに遊びにいく予定だったが、吉田さんの家に集まることに。大人になっても、こうやって家でダラダラと過ごすだけの遊びも悪くないよね。という内容。吉田母&祖母がときどき顔を出してくるワチャワチャ感が、昔を思い出させて良かった。ただ、メインイベントであるはずの『駄作品上映会』は、この話では開催されず。

・第89話 また来てね
仲村さんが持ってきた『ゾンビリウム』、北代&ミヤビさんの『ビーボーイズのイメージビデオ』を鑑賞。ともに最高のクソさだった。しかし、吉田さんの用意した『ゴースト・イン・チャイナ』は、それを上回る出来だった。全体のテンションが高く駄作映画にツッコむノリも面白い。これまでの特撮で得た知識を現実の生活に応用して……というのとは違った、別のスタイルの話で斬新だった。





4人の遊びは、次巻でも描かれます。“見得切り”撮影会開催ッ!









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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2017/02/01(水) 15:02:20|
  2. トクサツガガガ
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