晴耕雨マンガ

6月は、トクサツガガガ

今年の読み切り漫画まとめ 2016

◯はじめに
今年も残り1ヶ月を切り、さまざまなマンガ関係の賞が発表される季節になってきました。でも個人的に気になるのは、その選考対象がどれも『単行本』だということ。雑誌に掲載されたりWebで発表されたマンガがすべて単行本化されるわけではありません。そこで、昨年12月から今年11月までで自分が読んで面白かったと思う読み切り、および単行本化されていない短期連載作品をまとめてみたいと思います。

○週刊少年チャンピオン 短期連載
今年度、チャンピオン誌上に掲載された短期連載作品は8本(PSYCHO LORD/伊科田海は来年度分)。そのうち単行本化した劇場霊/加藤淳也・三宅隆太&タカオヨシノブ 共通の世界観を持つ作品が連載スタートしたビースト コンプレックス/板垣巴留 以外の6本は、ヴィジランテ/村岡ユウ(12~15号掲載)、ネズミと花火/山本アヒル(39~47号掲載)など、どれも甲乙つけがたいのですが、個人的には
恋愛菌糸きのたけさん/川村拓(21~26号掲載)を推したいと思います。
恋愛菌糸きのたけさん/川村拓
興奮すると頭から生えたキノコが胞子を散乱させるというラブコメディ。まるっこくカワイらしい絵柄もいいのですが、キノコネタで6話乗り切ったのも流石だと思います。

○週刊少年チャンピオン 読み切り
出張版、特別編、番外編、コラボ作など、のべ16本をのぞいて掲載された読み切りは、15本。想いを寄せる先輩に告白できないヘタレ後輩。と思わせてからの逆転の1ページボクらの青春目次録/鈴木快(15号掲載)、流行りのループものと思わせてからのひとひねりが効いていたFALLOUT/増田海(32号掲載)、他人の視線が可視化できる巨乳少女の恋物語アイシテルの視線/佐藤ショーキ(34号掲載)、注目の作家の新作。山に行ったら怪獣娘を拾った!怪獣のトカゲ/山本嵩一朗(49号掲載)、アイドルオーディションに来たのは、変人ばかりアイドル志望遊戯/三原すばる(52号掲載)といったあたりが面白かったです。ベストは
イヴのお願い/齋藤剄吾(39号掲載)です。
イヴのお願い/齋藤剄吾
学校に通って普通になりたいハイパーロボ少女。絵もギャグのキレもハイレベル。ぜひとも再登場していただきたいです。
あと、今年度のチャンピオンのハイライトは、AIの遺電子/山田胡瓜 第42話ボタン(42号掲載)の『理性が漲る…!!』のコマです。
理性が漲る

○別冊チャンピオン
今年度、別チャンに掲載された読み切りは作者19人の21本。そこから、連載化した英雄!シーザーさん/大江しんいちろう(6,7月号掲載)とクローバー EXTRA EPISODE どこまでも真木京蔵/平川哲弘(11月号掲載)をのぞいた中で印象に残っているのは、青春卓球ダブルス物語One/牛口良美(4月号掲載) 元ボクシング王者が幽霊相手にトラブル解決幽拳の蛍/関哲朗(5月号掲載) オカルト少年の退魔ストーリーメチャメチャマドウ/水村友哉(11月号掲載) ギャグも女キャラのビジュアルも◎音速ノロノロ/吉野宗助(12月号掲載) 短編の名手が描く奇妙な放課後井伊の妙に妙な物語/鈴木優太(12月号掲載)といったところ。ベストは
恋愛セッション らぶさん/木々津克久(12月号掲載)。
らぶさん/木々津克久
抜群のビジュアルを誇りながら恋愛経験ゼロの主人公・らぶさんこと、乙奈らぶが後輩の恋の手助けをすることに。その相手と知らず、自分も好きになってしまう……。切ない感じのラストもイイが、作者が描いてきた中で最も美人であろうキャラの顔に、イボをつけるというセンスがスゴイ。

○ハルタ
30~39号で発表された読み切りは、作者32人で45本。人よんで8823/佐野菜見(36号掲載)など番外編的なものをのぞいた中で良かったのは、遺品整理するなかで姉の不気味な言動が浮かび上がってくる僕のように従順な弟/和田隆志(30号掲載) 空を飛ぶことに憧れる少年と魔女っ娘の甘酸っぱい別れシューティング・ガール/中西芙海(31号掲載) 透明少女と父親のアツい親子愛アリコ/設楽清人(32号掲載)  同じ人を好きな人間と幽霊の心の交流表裏一体/高江洲弥(32号掲載) エリート役人の元カレとよりを戻す気だったが「思てたんとちがう!」まどか、田園に行く/山本和音(36号掲載)といったところ。ベストは
こころおぼえ/志岐佳衣子(32号掲載)です。
こころおぼえ/志岐佳衣子
主人公の女性は、気になったこと、些細なこと、なんでもメモしまくるクセがあった。結婚のための引っ越しの作業中でも、それは収まらない。手伝いをしている男性が相手と思わせておいての、裏切り展開が見事だった。ちゃんとプリンが3つ描かれているのも、上手い演出。

○その他
定期的に購入している雑誌以外で気になった読み切りは、
アイアムアヒーローとテラフォーマーズのコラボで、なぜ濃厚な百合が描かれたのか!?この世の最期にひとつになりたい。/おにお(スピリッツ20号掲載)
何度生まれ変わっても、必ずあなたに会いにいくラブレター/尾崎かおり(アフタヌーン9月号掲載)
世界一カッコイイけん玉漫画。ウェブで驚異の閲覧数を記録したDAMAISM/坂上くん(少年ジャンプルーキー・ジャンプGIGA vol.1掲載)
あの名打者への、作者なりのメッセージいつかのホームラン/河合じゅんじ(コロコロアニキ5号掲載)
壮絶な大根演技の美少女が、毒舌娘と組んで見たこともない演劇をする崖際のワルツ/椎名うみ(good!アフタヌーン2月号掲載)
落ちこぼれ天使と隠キャ女が恋の成就を目指す恋愛コンプレックス/ウメノ芳(ヤングガンガン14号掲載)
といったところ。そして、

◯エピソード・オブ・ザ・イヤー
村に伝わるわらべ歌になぞらえて殺人事件を起こした人の取り調べ/てらおか現象(Dモーニング 春の新人増刊号掲載)です。
わらべ歌トビラわらべ歌1わらべ歌2わらべ歌3わらべ歌4
タイトルそのままに、金田一少年に出てくる犯人のように、様々な趣向を凝らして殺人を繰り返す犯人が、そのギミック作りの方に心捕らわれていく様子が面白すぎる。Dモーニングの新人増刊号での発表だったので、1週間しか読者の目に触れる期間がなかったというのがもったいなさすぎる。

来年も、こういうことができたらいいと思います。よろしくお願いします。








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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/12/03(土) 18:00:00|
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