晴耕雨マンガ

4月は、六道の悪女たち、スピーシーズドメイン、ヴィンランド・サガ

ゴールデンカムイ 第9巻の感想



ゴールデンカムイ第9巻の感想です。表紙は“愛され脱獄王”白石由竹。展開的には当然の人選なんだけど、キャラ的には最終巻直前まで登場しない方がオイシかったかも。しかも、カバー下でアシパさんが担当していたアイヌ衣装紹介もジャックしてしまうとは。


・第81話 隠滅
ついにハッキリと対面した杉元と土方。手を組むのか?殺し合うのか? いますぐにでもバトルが始まりそうな重々しい雰囲気を、アシパさんの腹の音が和ませる。コロコロって。家永が作る『なんこ鍋』(具材は、第77話で殺された前山じゃないだろうな)を食べてひとまず休戦することに。このときの、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』パロの絵が興味深い。ユダの位置にいるのはキロランケか……。そして、共通の問題であるニセ人皮問題を解決するために、杉元、アシパ、キロランケ、白石、永倉、牛山は、坑道に戻り月島の死体を探すことに。そして、江渡貝邸に残って調べていた土方、尾形、家永を、証拠隠滅に来た第七師団が襲う。

・第82話 二階堂
2階の好ポイントから狙撃をする尾形。その死角となる玄関付近には土方が待ち構えるという、鉄壁の布陣で第七師団を迎え撃つ。さらに、戻ってきた杉元らの援護もあり、無事に江渡貝邸から脱出する。別々に逃走するため、一時的とはいえメンバーがシャッフルされることに。『杉元・アシパ・牛山・尾形』と『土方・永倉・家永・白石・キロランケ』という組み分け。すでに内通している白石と、裏切り者疑惑のあるキロランケが土方と行動をともにすることで、何が起こるのか? そして、戦いの最中に土方に右足を切断された浩平だが、またもや生存を果たす。さらに復讐の炎を燃やすことになるのか。あと、連載時のトビラにあった『耳をすませば 殺りたいひとができました。』というアオリが面白い。

・第83話 恋占い
月形の樺戸監獄を目指す、杉元・アシパ・牛山・尾形の暫定チーム。途中でヤマシギを捕まえて、脳みそ → チタタプ → オハウのフルコースをヒンナする。しかし、アシパさんの牛山、否、チンポ先生に対する信頼感の高さは異常だな。背中に乗っている姿は、まるで戸愚呂兄じゃないか。あと、初日はスーツ姿だった牛山が翌日になると柔道着姿になっているのが見逃せない。この2着しか服を持っていない気がする。いっぽう別ルートで樺戸監獄を目指す土方チーム。そこで、ニセ刺青人皮を見分ける可能性のある“贋作師”熊岸長庵と白石の間にあった、過去の出来事が語られることに。
アシリパ うるんだ瞳

・第84話 獄中
白石回想編。樺戸監獄に入れられた白石。すでに、若いころから何度も脱獄をくり返していたので、看守たちからは執拗にマークされていた。そこで、興味を持った熊岸長庵に脱獄指南する代わりに、美人だというシスター宮沢の春画を描いてもらうことに。しかし出来上がったのは、なんとも微妙な出来のモノだった。ただ白石にとっては非常に実用的であり、男ばかりの監獄の中では恋をするのに十分なほど癒しを与えるものだった。そして、嵐の夜に闇堂(懲罰房)から脱獄を決行する。複製したカギの隠し場所が予想外すぎた。さすが“脱獄王”の本領発揮という感じ。

・第85話 恋路いくとせ
まずトビラの、少女漫画の絵柄パロの白石が気持ち悪い。こういうのって意外と似合ったりするもんだけど、白石の場合は気持ち悪い。シスター宮沢を追い求めて全国を放浪する白石は、各地の監獄に捕まる → 脱獄するという生活をくり返していた。そして、ついに網走監獄で本人と対面するわけだが、ド下手くそと思われた熊岸の絵そのままの顔でした~。というオチが面白すぎる。見開きで登場するんじゃないよ。つまり、熊岸の絵の腕は確か → 贋作師としての腕も確かなので、ニセ人皮を見抜ける。という話の組み立て方がややこしい。それから、二瓶や辺見といったキャラの再登場も嬉しかった。

・第86話 昔の話をしよう
今度は、永倉回想編。一時は袂を分かった土方と永倉が、月形樺戸監獄で再会した時の様子が描かれる。独房の扉越しに言葉を交わした時だけ、若い姿に戻る演出が良かった。一足先に月形に到着した土方たちは、熊岸長庵が脱獄を企てた上に射殺されたという情報をつかむ。これで混合チームの旅は、網走まで延長されることになるのか? そしてアシパさんチームは、手前のコタンに立ち寄ることに。そこにあった小熊の檻に異変が……。あと、アシパさんは牛山に懐きすぎというか、完全に信頼しきっちゃっているけど、いざ対立というときになったら、ちゃんと行動できるんだろうか?

・第87話 お行儀
普段は礼儀正しいアシパさんだが、他人の家に入るときでも鉢巻きを取らなかったり急に「オソマ行ってくる!!」と言い出したり、無礼な行動をとる。その理由は、小さな檻に閉じ込められた小熊に対するヒドい仕打ちを見てのものだった。しかし、コタン側にも裏の事情があるようで、村の若者によって拉致られてしまう。そして監視を命じられたのは、死んだはずの熊岸長庵……ッ! いっぽう谷垣組は茨戸まで来ていた。谷垣・インカマッ・チカパシで家族設定を作ろうとするが、とりあえず『オッパイを触っても怒られない』という部分を強調してくるのが面白かった。母性に飢えているんだな。

・第88話 耳ながお化けがやって来る!
現在アシパさん達がいるコタンは、樺戸監獄を脱獄してきた囚人がアイヌに成りすまし占領していたということが判明。熊岸は、ここで贋札作りをさせられているという。そしてあくまでも不審がる尾形に対し、杉元は『耳ながお化け』キサラリを使って、本物のアイヌか確かめようとする。牛山 → レタンノ エカシ(ニセアイヌの囚人・鈴川聖弘)と続いた、物ボケ展開が面白かった。が、この場合は尾形の使用方法(足の小指に叩きつける)が正解だろうな。そして、それまでは全幅の信頼を寄せていたのに『アシパさんになにかあったかも?』の段階で態度が豹変する、杉元のブチギレスピードの速さは異常。第14話では上手くできなかった、お化けのマネも成功する。

・第89話 沈黙のコタン
トビラで、まるでスティーブン・セガールのような目つきをしている杉元が、ニセアイヌたち相手に大暴れ。特に一発目の、キサラリを口の中に突っ込んで首を折るときの躊躇のなさが恐ろしい。とても主人公とは思えない。牛山&尾形や人質状態だったアイヌの女性たちが呼応し村を制圧していくが、牛山が反り投げをしたはずみでクマの檻を壊してしまう。さらに、熊岸が腹に矢を受けてしまい、一筋縄ではいかない雰囲気に。こういうときに医療の心得のある人がいないと辛いな。あと、現状のチームで杉元・牛山・尾形という組み合わせは、おそらく最高の戦闘力を持つ編成だろうな。

・第90話 芸術家
ニセアイヌのひとりによって放たれた矢には、毒が塗られていた。ハッキリとした真贋の見分け方を聞く前に、熊岸は命を落としてしまう。いっぽう牛山は、ニセ村長・鈴川が刺青人皮の持ち主だということを発見。襲おうとしているクマを谷底に投げ落とす。この話がヤンジャンに掲載されたのと近い時期に『クマに襲われたが目つぶしで撃退した』人の話があったが、現実でマンガを上回らないでほしい。それから、アシパさんが杉元の暴れっぷりを見てドン引きする様子が良かった。ただのドン引きならいいんだけど……。いっぽう、月形で待機中の土方班。白石は、自分が土方と内通していたことを知られれば、杉元に消されるのでは?という疑心を持つ。宿から逃げ出そうとするが、外には第七師団が……。


次巻は、白石奪還編。杉元らが白石を救出しようと奮闘する。


刺青人皮の所在は

○杉元&土方グループ … 11枚(土方・牛山・家永・白石(複製あり)・二瓶鉄造・辺見和雄(複製あり)・後藤・3話で捕まえたヤツ・若山輝一郎・茨戸のヤツ・鈴川聖弘)とニセモノ1枚
○第七師団 … 2枚(33人殺しの津山・江渡貝宅にあったヤツ)とニセモノ5枚
◯谷垣&インカラマッ … 0枚


といったところか。残り11人分。







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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/11/21(月) 15:55:18|
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