晴耕雨マンガ

5月は、六道の悪女たち、少年ラケット。

ハルタ vol.34の感想



ハルタ第34号の感想です。今号でも『こどもフェローズ』に応募することができます。



・表紙とカバーストーリー
和田隆志先生が担当。さまざまなスポーツの応援を頼まれる女の子。でも、本当に応援したかったのは……。読み切りと違って爽やかな内容。

・真昼の百鬼夜行/比嘉史果
新連載。山から人里に下りてきたサルの妖怪『サトリ』。鳥獣保護センターの事務・シノを中心に捕獲しようと試みるが、サトリは人の心を読むことができるので上手くいかない。読み切りのときの『くだん』のように、妖怪や幻獣と人間の関わり合いみたいな話になっていくのか。サトリがスマホを生き物と勘違いする一連の流れが良かった。隔号連載です。

・ダンジョン飯/九井諒子
第24話。いよいよ炎竜戦がスタート。しかし、前回たてた作戦はことごとく上手くいかない。ケン助にも逃げられ、残る武器はセンシのミスリル製の包丁のみ。これをどうやって逆鱗の部分に突き立てるかだが……。竜が火を噴く原理だとか、チルチャックがハーフフット語でライオスを罵るのとか、相変わらずファンタジー世界の常識に現実的な理屈をあたえるのが上手い。

・ヒナまつり/大武政夫
第56話。ヒナの担任・横山霞先生の目線で送る、帝辺高校の底辺ぶり。殺マスクこと山中の暴れっぷりもなかなかのものだが、ケンカのとばっちりで気絶してしまい、力が暴走しそうになったヒナを見て、いち早く非難するケンゴと貴志の熟練ぶりとか、マミがぼっちになっていたりするほうの印象が強い。

・不死の猟犬/八十八良
第29話。いきなり若林と池上さんがラブホテルのベッドにいて、ド肝を抜かれる。さらにその後の2回戦の描写は、作者の本領発揮といったところか。そして、剣崎の調べで『被疑者不詳』の案件が多数あることが判明する。つまり、麻理恵さんのケースは特殊なものでないということらしい。そして、リン奪還のため若林は逃がし屋と手を組むことを提案。かつて切子から受け取った携帯にメールを送る。しかし、現在それを持っているのは香田。どういう展開になるのか?

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第34話。ゴンドラを使い、頂上の岩の上で夜が明けるのを待つハクメイとミコチ。しかし、暗らさのせいで見張る方角を間違えてしまい、けっきょく緑尾狼のお尻しか見ることができなかった。でも、それぞれの心はちゃんと再会できた感じ。回想パートの、髪の長いハクメイがカワイイ。

・モテ孝/緒方波子
新連載2本立て。1話目は、30歳なのに孤独で社会性もなくてモテない緒方波子=波ちゃんが、今後おしゃれでアーバンな恋愛漫画を描くときに困らないようにモテを目指すことを決意する。2話目は、そもそもハウツー本が要求するレベルに自分が達していないことから、どうすればいいのか友人にアドバイスをあおぐ。自分なりの『モテ』を考えるということなので、最終的にはとんちのようなオチが待っていそう。毎号連載です。

・今日のちょーか!/戎島実里
短期連載2話目。今回はほとんど埠頭で釣りをしている。三日月先生が、ときどき『G組のG』っぽくなるところが面白い。

・北北西に曇と往け/入江亜季
第3話。女優のカトラから人探しの依頼を受けた慧は、話を聞いただけでターゲットが自分の祖父だと直感する。でも、次回は祖父を追うのではなく、カトラの過去の話になる様子。追い出した恋人というのがポイントなのか?

・乙嫁語り/森薫
第29話(通算55話目)。前回パリヤさんは病人と出くわしてしまったが、そのころスミスやアゼルも、上手くいかないことにブチ当たっていた。そしてカルルクとアミルも……と思いきや、この2人は相変わらず。で、パリヤさんは?

・夏を知らない子供たち/山本和音
読み切り。2150年。地球の平均気温は50℃越え。夏場はスノードームという寒冷施設での生活が義務づけられているが、そこを脱走する者がいた。警官の茂木は酷暑の中なんとか探し出そうと奔走する。脱走者が回想する野球シーンは、陰影のメリハリが効いていてとても良かった。でも、茂木がここまで職務に熱心な理由みたいなものが欲しかった。

・ふしぎの国のバード/佐々大河
第12話。津川編。新潟への舟が出る川湊の街で宿をとることになったバードさん。しかし、素足で蕎麦を踏んだり、たくあんの強烈な匂いに不満が爆発してしまう。今回は、序盤のお菓子屋食べ歩きに始まり、伊藤大活躍の回だった。これまでそこまで焦点が当たらなかった、食文化の違いというテーマも面白い。

・A子さんの恋人/近藤聡乃
第22話。告別式当日。オールスターメンバーが揃う。チクリとしたひと言から口ゲンカに → K子「不謹慎よ!」の流れが何度も繰り返されて面白かった。そしてA太郎は、ついにA君のイメージをつかむ。ここから反撃のターンが始まるのか?

・極楽蜻蛉/紗久楽さわ
読み切り。女博徒の蜻蛉丸は、不慮の事故から閻魔大王の前に。唯一心を許した相手との約束のために『極楽』に行かなければならない。その手形を奪うために、大バクチを打つ。独特な世界観のある絵柄もいいし、死ぬキッカケとなった『凍った湖の上の雁』が、二重三重の意味を持っているという構成が素晴らしかった。

・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ
第36話。ルドルフのいない感謝祭。キューピッドクラブにルドルフゆかりの人物が集まるが、当人の所在は不明のまま……。街の雰囲気も悪くなっている。元恋人のジェニーの動きが、カギになる気がする。

・走れ、メロス/百名哲
読み切り。60Pの長編。TVディレクター(バイト)をしている百野は、アイドルのライブ会場まで歩いて移動しているオーストラリア人の密着取材をすることに。途中で女性のアイドルオタも合流し、様々な事件が起こり感情が入り乱れる。何気ないコマやセリフで、不意に感動してしまった箇所がいくつもあった。なんとなくドキュメンタリーっぽい雰囲気があるんだけど、作者は本当に『YOUは何しに日本へ?』の取材とかしてたのかな?

・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲
第26話。勝者の特権として、ペンギン帝国が『美容室プリンス女子にすけべーなことをする』権利を行使する。正直ペンギンローションから先は、ハルタではアウトだと思う。次回が最終回です。

・ゲス、騎乗前/西公平
第12話。前回登場した玉野さんは、年上の馬主たちに人気があることが発覚。さっそく牧が営業をかけるが、彼女は物を「この子」と言ったりする、甘やかされて育った『脳内ハッピー系』だった。それを見極めてからの、牧の路線変更が見事だった。次回、この営業の成果がどういう形で出るのか?

・想幻の都/梶谷志乃
第13話。警察は、ビオロイド素体用の人身売買が行われているという事実をつかむ。そこから、ビオロイドが誕生したことによる功罪が語られる。そして、デュランたちは、取引現場に潜入捜査することに。でも、この流れだと、取引相手としてジルが出てくるんじゃないかな。

・春の宵、密かの杜/渡邉紗代
読み切り。北欧の山村に住むソフィアは、森で死にそうになっている鳥を見つけて保護する。真剣に祈る姿を見た、聖ルチアが冬の支配者に魂返還の交渉をする。ソフィアのおばあさんが実は……という部分はともかく、ソフィアがたまたま拾った鳥に、あそこまで執着する理由がわかりにくいのが、なんかもどかしい。

・事件記者トトコ/丸山薫
最終回。スクーターに乗り、街中を走るトトコ&入谷。その姿を見た人たちが、いろいろな騒動に巻き込まれていく。この作品らしく、ドタバタした楽しいエンディングだった。でも、ラストページのオマケコーナーで語られてたことは、どのくらい信じていいものなのか?

・まかろにスイッチ/川田大智
第10回。耳たぶの長い男・田渕純が、ハムスターとの抜群の相性の良さを発揮する。もう1本の『前髪をキッチリそろえる床屋』の話で、口から息をふーふーすることで前髪を切らせない作戦の時の絵が、のむらしんぼテイストが強くて昭和みたいだった。

・予告
次号は、ホルス、タウン、狼の口、ストラヴァガンツァ、ナッツン、八番目の不思議が掲載。松本水星の新連載が始まるほか、中河星良、福田星良の読み切りが載ります。デビュー読み切りの作者の名前がどっちも『星良』ってスゴイな。





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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/05/16(月) 15:36:55|
  2. ハルタ 31号~
  3. | コメント:0

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