晴耕雨マンガ

12月は、六道の悪女たち、ジョジョリオン、ゴールデンカムイ。

ゴールデンカムイ 第6巻の感想




『マンガ大賞』『このマンガがすごい! 2016』など、多くのマンガ賞にランクインしている『ゴールデンカムイ』第5巻の感想です。表紙は“不敗の”牛山辰馬さんです。
この巻から、登場人物紹介が追加されるました。各キャラの好きな食べ物苦手な食べ物が書かれているのが、このマンガらしい。


・第49話 道連れ
「アイヌの金塊を隠したのっぺらぼうが、自分の父親なのか?」アシパさんは直接会って、真相を確かめることを決意する。杉元らは、網走監獄へ向けて北海道横断の長旅に出ることに。キロランケも同行することになる。早速遭遇した山賊相手にお手製の手投げ弾をさく裂させたりと、キロランケは元工兵としての能力を見せる。近距離の杉元、遠距離のアシパさんに加え、火薬を扱えるキロランケが加わったことによって戦闘時のバランスは良くなったが、杉元は完全には信頼していない様子。ただでさえ長距離の厳しい旅路になるだけに、トラブルの火種にならなければいいが。

・第50話 春雷
いちどアシパさんの村に寄った杉元達(すっかりなじんでいる谷垣とも再会)は、キロランケの提案により札幌で銃や火薬を調達することに。そして『札幌世界ホテル』というところに宿をとることになるが、そこの主人は『女装の拷問魔』家永だった。もちろん、刺青持ち。さらに、不敗の牛山も姿を現す。作中の天候同様、風雲急を告げる展開。しかし、途中のウトウトした白石が滑落 → 遭難 → 木をかじっているところを谷垣に発見される。という流れが、2/3ページに詰め込まれているのがスゴイ。

・第51話 殺人ホテルだよ全員集合!!
家永カノは高齢の元医者で、身体の悪い部分を治すためには同じ部位を食べればいいという『同物同治』という考え方のもと、超パワフルな牛山の体を手に入れようとする。幸い、女好きなの牛山が世界で一番激しい壁ドンで迫ってきたが、そこに杉元達もホテルへやって来て、白石もひと目惚れするというカオスな展開に。刺青囚人同士の白石と牛山を遭わせてはマズイと判断した家永は、迷路のように改造されたホテル内部を走り回る。その様子は、サブタイトルのようにドリフターズのコントのよう。横からの断面図で描かれたホテルの様子が、ひと昔のマンガのようで良かった。部屋と部屋のあいだの細い隙間にハシゴが隠されていたり、床下にいくつもの頭蓋骨が転がっていたり。そして白石は奈落に落とされる。

・第52話 無い物ねだり
杉元と牛山がホテル内で顔を合わせるが、意外とこの2人は初対面。お互いがお互いの目的を知らぬまま、組み合うことで柔道の実力を感じ合い意気投合。洋食屋でライスカレーを食べることに。カレールーをオソマと思いこんだアシパさんの、ひさしぶりの顔芸が良かった。そして酔いつぶれた牛山は、自室に開いた穴(前話の超壁ドンの影響)から隠し通路を発見し、白石が捕らえられている拷問部屋へと落下してしまう(しっかり受け身を取っている)。そして、家永は牛山の強靭な肉体だけでなく、アシパさんもターゲットの様子。

・第53話 不敗の牛山
家永が狙っていたのは、アシパさんのキレイな瞳だった。しかし、杉元が全く躊躇の無い蹴りで阻止する。杉元の刺青囚人に対する容赦のなさと、アシリパさんを守る決意の固さは異常。そして、ここからは壁から牛山が飛び出したり、絵の裏から家永が現れたり、白石がキロランケの爆弾を使ったり、凄まじい追いかけっこ状態に。ここで家永が身を守るために杉元に牛山の正体を明かす。馬鹿正直に柔道につき合う必要もないと思うが、何なら勝てるかというアイディアも浮かばない。それにしても、こんな状況なのに他の宿泊客もいたとは。

・第54話 ことづて
壁を破壊しながらの戦いが続くが、杉元がトラップの中に落ちてしまったので勝負はつかず。家永はホテルを捨てることを決意し火を放つ。さらに白石が持ち出したキロランケの火薬袋に引火し、ホテルは大爆発してしまう。アフロにこそなっていないが、顔がまっ黒で脱出したアシパさんたちを見るに、この殺人ホテル編のテーマは、やっぱり『8時だよ全員集合』だったのだろうな。そして、火事の最中に牛山から白石へ土方からの伝言が伝えられる。こういうスパイ状態が、いつまで続くのか? そして白石の本心はどこにあるのか? あと、105ページからのホテル脱出の流れでの、アシリパさんの寝顔が全部ヒドイ。
アシリパ寝顔

・第55話 鰊七十郎
『ドリフ大爆笑』パロディのトビラが面白すぎる。白石は、辺見の刺青の複製を牛山に手渡す。が、どうもコレはニセモノの予感が。トランプのジョーカーというか、ドラクエのパルプンテというか、行動の真意が読みにくくなってきた。そして、一命を取り留めた家永から、新たな刺青囚人が日高にいるという情報をつかむ。いっぽう、土方と永倉は茨戸(札幌の北)にいた。日泥と馬吉という抗争する2つの賭場に、用心棒として自分たちを売り込んでいく。さらに尾形も姿を現す。どうやら、この街にも刺青囚人が隠れていることは間違いない様子。


・第56話 松前藩
土方は、日泥側に刺青人皮があるという情報をつかみ、そちらの用心棒につくことに。対する尾形は、分署長(馬吉のケツモチ)から情報を聞き出し馬吉側につくことにした様子。さっそく物見やぐらの鐘を遠距離から撃ち、宣戦布告する。まずは、日泥父の妾(実質、息子の妻)を人質に取るかどうかという展開に。土方も銃を使うとはいえ、基本は刀での近接戦闘がメインだろうから、狙撃手・尾形との勝負は間合いがカギになるか。あと、この話の冒頭で土方と永倉が食べている『松前漬けとたくあんを乗せたお茶漬け』が、この巻唯一のグルメ要素。

・第57話 水泡
さらわれた日泥の妾と刺青人皮の交換(実質的にどちらも日泥側にあるワケなんだけど)の段取りが、土方らの働きでサクサクとつけられる。しかし、すべてを見抜いていた尾形は、馬ごと妾に変装した永倉の腹(詰め物)を打ち抜く。尾形のいるやぐらまで近づくのはかなり危険だと思うが、姿をさらしている狙撃手というのも、かなり危ないと思う。あとは、この緊迫した状況にもかかわってくる理髪師の山本は、何か裏があるキャラのような気がしてならなかったが、特にそんなことはなかった。この茨戸編のモチーフであろう『荒野の用心棒』に、こういうキャラが登場するのかな?

・第58話 茨戸の烏合
土方は、あっというまに日泥の手下たちをまとめ上げ、組織的に動かしながら尾形への包囲を狭めていく。民家の中を移動していくという方法も斬新だったし、ここらへんの手腕は、さすが新撰組の副長といったところか。そして、刺青人皮が入った箱を狙う馬吉&警官隊と永倉が対峙する。沖田歳三や斉藤一以上と謳われる剣の腕前を披露するのか? それから、日泥一派の中にいて、土方の動きに感心しているイケメンの若者が気になる。あとは、この話と次の話のトビラには『アオリ』が入れられている。これは、7巻以降も継続されるのかな? 

・第59話 雪原の用心棒
永倉の圧倒的な剣技によって、馬吉一家は尻尾を巻いて逃げだす。そして、本物の入墨人皮を隠していた番屋から出火したことによって、これまで溜まっていた日泥家の膿も放出されることに。母 → 父と続けて死ぬ2ページのダークさは、この巻の中でもちょっと際立っている印象。そして、遅れて到着した土方に対し、火をつけた犯人である尾形は入墨人皮を交換条件に自らを用心棒として雇うように要望する。これで土方派は、最強のファイター牛山に加えて凄腕のスナイパーを手に入れたことになり、かなり戦力増強された印象。



第8巻は、来月発売されます。


現状判明している刺青人皮は……

○杉元一味 … 5枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方一味 … 5枚(土方、牛山、家永、辺見の複製、茨戸のヤツ)。

といったところか。残り14人分。






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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/03/21(月) 12:58:06|
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