晴耕雨マンガ

8月は、少年ラケット、ダンジョン飯、ゴールデンカムイ。

Awesome Fellos! Perfect の感想



『オーサム・フェローズ・パーフェクト』の感想です。フェローズ13号から、ハルタ26号までに付属した小冊子に収録された短編作品を一冊にまとめたモノになっています。同コンセプトの『Awesome Fellows!』から、5年ぶりの発売ということになります。
掲載順ではなく、各テーマごとにまとめて感想を書きたいと思います。


○カラーイラスト
入江亜季、宇島葉、紗久楽さわ、樫木祐人、木村みなみ、松本結樹、畑田知里、設楽清人の作品が収録。『ハルタ・ア・ラ・モード』とカブっているものが結構ある印象。

○人外フェローズ
・水鬼様/紗久楽さわ
タイトルは『わだおにさま』と読みます。飲み物の神様である水鬼様は、土地開発のためにお社を失っており、その代わりに自動販売機に住み着くことが多いという。投入したコインがお賽銭代わりというのが面白い。でも、人外からはこの1本のみなのがさみしい。

○Costume Fellows!
・ぬれすけうぉーず!/高橋那津子
チビっ子3人組が、女子高生3人を“謎の鋼鉄マン”として水鉄砲で襲撃する。その本当の目的とは!? 濡れ透け描写はもっとタップリ欲しかったが、ページ数的にしかたないのか。

・清隆の一夏/犬童千絵
彼女のひと言により、寺の息子である清隆は修行に入ることを決意。はじめは座禅中に居眠りをしてしまうほどだったが、典座を経験することで考え方が変わっていくのだが……。『制服』よりも『まんぷく』に近い内容かな。

・素晴らしき哉、制服!/なかま亜咲
女性と映画泥棒(風の男)がしりとりをすることになるが、出てくる言葉は下ネタばかりという内容。『制服』は、あまりテーマを生かせていないモノが多いが、特にこれは全く関係ない。

・私と彼のポケット/紗久楽さわ
ちょっと抜けた幼なじみの佐藤君のために、色んな物を常備している みやこちゃん。ポケットがパンパンになるほど物を入れているなかで、ひとつだけ自分の物があるというのがイイ。

・アタシをフッた腹いせに死んでやるッそんでアレよッ化けて呪ってやるからなッ/福島聡
彼氏にフラれた女子高生が、飛び降り自殺を決意。それを天使が助ける。ラストが半裸の女性と、全裸の中年というヒドイ絵面なのに「天使ハ裸ガ制服デス」というセリフが、全てを持って行った印象。

・回転監獄/二宮香乃
ハムスターのように、一日中滑車の中を走る刑に服している囚人たち。彼らは、何のために走り続けているのか? 電気ムチがあるなら、その電力を使えよ。

・ローマ教皇とスイス衛兵/久慈光久
バチカン市国が、スイス人を衛兵として雇い続けている理由が描かれる。『狼の口』とも通じるグロバトル描写と、腰砕け系のオチのつけ方が良かった。

・弓道ガールズ/嵐田佐和子
着付け方法に始まり、弓道部における『袴あるある』が4コマ形式で描かれる。いちばん『制服』というテーマに忠実な内容。

・旅の王子/入江亜季
幼いころからやんちゃで暴れまわっていた王子が王宮を抜け出し、世界中を働きながら放浪する。これは『制服』テーマなんだけど、様々な職を転々とする王子の制服が変わるということなのか、追跡する侍従たちの制服のことなのか?

○ギジンカフェローズ
・がんばれ葛飾ちゃん/緒方波子
東京23区を擬人化。学力最下位の葛飾区が、足立区や墨田区なんかに毒を吐く。港区は『アメリカ人』と明記されているけど、問題ないのか?

・春が来た/福島聡
パンティーを擬人化。下着ドロボーに盗まれ、体育館に並べられた壮絶な過去を振り返る。その話を聞いていたのは、パンストが擬人化した男だったのだが、彼の持ち主が意外すぎる。イケメンで、自分のブランドにもプライドを持っていたのに。

・ピロートーク/菊池まりこ
枕が擬人化。持ち主(♀)が結婚することに納得いかない枕(♂)。せめて結婚相手の枕に対して、鬱憤を晴らそうとするが……。でも、問題は旦那のほうもクマ?の抱き枕(ダンディー)を持っていたことだと思う。

○猫猫フェローズ
・にゃんにゃんfellows!/猫猫fellows!/九井諒子
ネコのポーズ集と、それを人間に置き換えた2ページ。作者の短編を期待すると、肩透かしを食らいます。

・とこなめ慕情/宇島葉
好きな先輩が手を上げて横断歩道を渡っている → 左手なので、それは招き猫的には人を招いているということ → 告白だ! という話。画像検索すると、ちゃんと作中の場面と思わしき場所がヒットする。

・ちくわの墓参り/佐々大河
祖父の遺言に従い、愛猫ちくわを連れて墓参りに来た家族。そこで、ちくわがお供えするモノとは……? さすがに口元の血は描きすぎだと思うが、こういうときに褒めてあげないとネコって狩りしなくなるから、孫の対応は正しい。

○まんぷくフェローズ
・午後5時の決闘/大窪昌与
ケンカした旦那との仲直りのために、好物の豚の生姜焼きを作ろうと考える妻。しかし、残り一個の豚肉パックをご近所の奥さんと奪い合うことに。結局仲直りできてなにより。

・トルコのおいしい日/犬童千絵
作者(と思わしき女性)が、トルコ在住の友人を訪問。その日は、イスラム教の断食月・ラマダンの最終日だったため、日没と同時に盛大な祭りがおこなわれることに。たくさんの食材や料理が登場して、いちばん『まんぷく』というテーマに相応しい内容。

・恋のはじまり/佐々大河
大学の料理サークルにおいて指を火傷してしまった後輩を、セクシー先輩がキャベツを使って応急処置する。何も食べないけど、恋の病で胸がいっぱいということなのかな?

・砂漠の田崎くん/入江亜季
砂漠のど真ん中に住むことになった田崎くん。郵便物の中に紛れ込んでいた種が芽を出したことをキッカケに、家の周りがオアシスになっていく。ラストの『初めての実』は、子供ってことでいいのかな?

○筋肉フェローズ
・見つめないで/犬童千絵
デッサン講座で、はじめてヌードモデルをすることになったマッチョの男性。生徒の女性たちは、男性の下半身を変化させようとアレコレする。個人的な感想としては、犬童先生ってこういう軽いテイストの作品のほうが向いている気がする。

・鋼の少年、鉄の掟/西公平
ハルタ18号にも続編が掲載された1作。子供ながら、身体がバッキバキの田中マモルくんが、病室でおかしな行動をくり返す。寝るとき、頭に何を装着しているというのか?

・わたしの可愛い人/冨明仁
美人のお嬢様をめぐって、激しい戦いをくり広げる2人の男。『筋肉』というテーマには忠実だし、アクションも流石という感じ。

・花と鎧/長蔵ヒロコ
結婚間近の姫は、夜の相手に筋骨隆々の奴隷を選んでいた。どちらかといえば姫の方に目が向くものの「鎧の中は空ですよ」というセリフは、印象的。

○美少年フェローズ
・子だぬきの拾いもの/紗久楽さわ
美丈夫の落ち武者の首を、化け狸の子供が拾ってくる。十二支の力を借りて復活させるが、ささいなミスから全ては水泡に帰すことに。独特な和風タッチやラストの切ない雰囲気を含め、今巻のなかでベストと言える内容。

・薫と博士の四畳半/徳永智子
美少年ロボット・薫を開発したものの、溺愛するあまり企業に売り込みに行くことも量産化することもできない博士。しかし、四畳半の部屋とノーパソ一台で、よくロボットが造れたな。

○趣味フェローズ
・平日ナイトフィーバー/進美知子
通勤や仕事で、毎日ヘトヘトのOLさん。彼女が、帰宅する夜道で行なっている秘密の趣味とは? でも、近所の人には割と目撃されていそう。

・犬ソムリエ/二宮香乃
豊富な犬の知識を持つ営業マンが、公園で出会った主婦に愛犬の飼育方法についてアドバイスをする。作者は『ロメ夫』のときもそうだったけど、ブサイクなチワワが好きなのかな?

・俺と松屋/設楽清人
ビンボー漫画家のクマが、松屋の『朝定食』を満喫する様子が描かれる。美味しすぎて記憶がなくなるというのも、オチにつながっていて良かった。

・八十八良のおいしいアンパンの作り方☆/松本結樹
『不死の猟犬』連載中の八十八良先生の、こだわりのアンコトーストの作り方を、松本結樹先生がリポート。これが『まんぷく』じゃなくて『趣味』カテゴリーっていうのが、ちょっと怖い。

○FANTASY Fellows!
・一命/木村みなみ
ブタが文化的な生活を営みジャポニ(と呼ばれる人間)を家畜として飼い、その肉を食べているという内容。ただ、屠殺の場面とかでも人間と豚の立場を入れかえただけだし、もっと何かひとひねりほしかったところ。

・はしっこのはなし/大槻一翔
RPG世界で、清掃担当として生きるNPCの話。自分の思い通りに動くことは許されず、勇者パーティーの行動に左右される苦悩が描かれる。個人的には木の上が定位置のミーネと男の、ストーリー上の役割が気になる。









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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/03/18(金) 09:25:51|
  2. ハルタ 31号~
  3. | コメント:0

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