晴耕雨マンガ

7月は、六道の悪女たち、ジョジョリオン、スペシャル。

ゴールデンカムイ 第5巻の感想




祝『このマンガがすごい! 2016』オトコ編第2位獲得! ゴールデンカムイ第5巻の感想です。表紙は、猟師の魂を勃起させた谷垣。二瓶(&リュウ)も裏表紙にいます。



・第39話 ニシン漁と殺人鬼
白石は、土方らに「杉元は自分の子分で、刺青人皮は一枚も持っていない」とハッタリをかます。何とか危機を脱することができたが、現在は辺見の入れ墨を『お使い』に行っているという状況だけに、戻った時にはどう説明するつもりなのか? そして、海に落ちたところを助けられた辺見は、杉元に同じ“殺人者”としてのニオイを感じ、その覚悟を聞いたことで自らを殺してほしいと考えるように。エライ奴に目をつけられた恰好。あとは、12ページで辺見が見せる『殺しの日常感』がたまらない。それから、今回登場した『ニシン漬け』は、リスやカワウソと違ってお店でも購入可能なので、味が想像しやすく食べたくなった。あと杉元は、番屋で寝られることになったとして、アシパさんを日雇い漁夫たちと雑魚寝させるつもりだったのか?

・第40話 ニシン御殿
まず、トビラでお茶碗を差し出すアシパさんの袖口に、ご飯粒がついているのを見逃してはいけない。アシパさんが入った便所には、前話で殺した男の死体が。自分の正体がバレることをおそれた辺見は、杉元をニシン漁の親方の住む豪邸に連れて行くが、そこには第七師団の姿が……。それまではごく普通に接していたのに、白石が「そいつが辺見和雄だぞッ!!」と教えた瞬間に即殺しにかかる杉元の切り替えの速さは異常。辺見自体はすでに手負いだし、自分の死に様に興味が向いているので、倒すこと自体は難しくないはず。ただ、その後どうやって第七師団をやりすごすのか?

・第41話 煌めく
砂浜で、愛の告白じみたセリフを言いながら、杉元の銃剣が辺見を貫くが、そこをまさかのレプンカムイ(シャチ)が急襲。辺見の身体を奪ってしまう。アシパさんの素早い機転と、素っ裸で海に飛び込んだ(局所は白石アイコンがしっかりとガード)杉元の勇気で、辺見の身体を回収しつつ第七師団から逃げることに成功する。ただ、この一連の流れは土方にも目撃されてしまった様子。白石は最終的にどういう身の振り方をするのか? あと、この巻の内表紙にも採用された、ヤンジャン掲載時のカラートビラはアール・デコ調(?)で、センスがほとばしっていて、最高。 

・第42話 レプンカムイ
ひさしぶりの料理回。辺見を襲い、アシパさんたちが逃走に利用したシャチを食べる。白石の発案で竜田揚げにするが、はじめは「人を殺した悪い神だから」と抵抗していたアシパさんが、杉元の言葉でコロッと態度を変えモリモリと食べる流れが素晴らしかった。さらに、シャチの背筋でアシパさんの弓の強化をはかる様子。どれだけ威力が増すか楽しみ。そして、第七師団から姿を消した2人の兵士が、アシパさんのコタンに姿を現す。第5話で腕を折られた尾形百之助と第18話で兄弟を殺された二階堂浩平は、ともに杉元に恨みを持っている。杖をつきながらも動けるようになった谷垣含め、コタンに血しぶきが舞うか。

・第43話 シンナキサラ
前話からオソマが連呼している「シンナキサラ」は、アイヌ語で『変な耳』という意味。つまり、アイヌではない和人がいるということ。尾形と浩平は谷垣に揺さぶりをかけ、不穏な空気を漂わせながらも村を去ったかに思われたが、遠距離射撃をしてくる。90ページのアイヌ模様のバンダナをしめた谷垣の姿は、まるで覚悟を決めた戦士のようでカッコ良かった。しかし、序盤で杉元と接触した第七師団の兵士たちが、反鶴見派だったというのは意外だった。そして、辺見と出会ったのとは別のニシン小屋に宿を取った杉元達の前に、地元老人に変装した土方が現れる。アシパさんと同じ色の目を持った知り合いとは……。

・第44話 狙撃
まず、トビラ絵がカオスすぎる。自ら頭蓋骨を開けて脳みそを差し出すリスを、舌なめずりしながら待つアシパさん。って、どんなシチュエーションなんだ!? 本編では、土方が会話の中に新選組隊士の名前をチラつかせて杉元の様子を窺いつつ、白石に刺青人皮の複製を作ることを指示する。たしかにコレなら、危険を冒さずに刺青を集めることができる。ただ、白石が裏切らないという前提の話だけど。あと、ヨダレで袖を汚された土方が聞いた、アシパさんの和名(戸籍上の名前)が何なのかというのも気になるところ。そして、尾形に狙撃された谷垣は、煙幕を張り死角からの脱出をはかる。そのとき、オソマから手渡されたのは二瓶鉄造の銃。特殊な形状ため、弾はあらかじめ装填されていた一発のみ。狙撃の名手vsマタギという構図か。でも、尾形を倒せたとしても、残った浩平をケガをした足で相手するのは、キツそうだな。

・第45話 マタギの谷垣
雪山で、熊の足跡を利用しながら逃走する谷垣。それを追う尾形たちだが、浩平は雪山の過酷さに集中力を失い、気持ちも谷垣を始末することよりも、杉元に復讐するほうに傾いていく。冬眠開けのヒグマが鹿を土饅頭にしたものを罠に使って浩平をおびき出し、銃の発射場所から尾形の隠れている場所を割り出すという、谷垣の作戦が見事にハマる。雪山での足跡のウンチクといい、ヒグマの一撃で後頭部の皮膚を持ていかれる浩平といい、杉元一派がいないだけでここまでシリアスな展開も可能になるのか。「勃起!!」。

・第46話 刑罰
尾形と浩平は『造反組』として、鶴見中尉から動向を監視されていた。尾行役の三島は、谷垣に声をかけ事情を説明したところで、致命傷を逃れていた尾形の銃弾を受けて倒れる。そして追いついた第七師団も参入し、激しい銃撃戦に。共に激戦地から生還し、つい最近まで同じ釜の飯を食った相手を、こうも簡単に殺そうとできるものなのか? そして、こちらも一命を取り留めた浩平への拷問もエグイが、結果的に対杉元への強力な刺客が誕生したというところか。尾形も生きのび、谷垣も無事にコタンに戻る。この3人の動向が、今後にどういう影響を与えるのか? 谷垣は杉元派に合流して、尾形は孤独な復讐者という感じかな?

・第47話 イトウの花
まず、刺青人皮の現状確認。杉元一味の5枚は確定。第七師団と土方派には、確認できていないモノがある可能性が高いと推測を立てる。そして、第1巻のカバー下にも描かれている、着物などの材料に使われるオヒョウの樹皮をはがすことに。基本的にはアイヌウンチク回なのだが、木への捧げものが白石の飴、樹皮をはがす木の向こう側から顔をのぞかせる杉元&白石、フチ&オソマのモデルポージング、福寿草を愛でる杉元&白石、巨大イトウの恐怖を語るアシパさんと、妙なテンションのギャグが続いてクセになる。そして3人は、アシパの父の友人のキロランケと出会う。彼から網を借りてイトウを捕まえようとした白石が即桟橋から落下し、しかも巨大イトウ・イワンオンネチェカムイに食べられるという緊急事態になるが、これはキロランケがすぐに助けてくれた。さぁ、イトウを食べよう!

・第48話 キロランケ
前回ゲットした巨大イトウからは、皮を使って服や道具を作ることが出来るものの、杉元たちは刺身や塩焼きにしてヒンナする。そのなかで、キロランケが第七師団出身であることが明らかになるものの、鶴見中尉とは関係ない部隊とのこと。ここで日露戦争時の師団の編成も解説される。第13話で殺された和田大尉は、中隊の指揮者ということか。さらに、キロランケは村を訪ねてきた土方から、のっぺらぼうが「小樽にいる小蝶辺明日子」に金塊を託そうとしていたことを聞かされたという。小蝶辺明日子は、アシパさんの和名。つまり、のっぺらぼうが死んだと思われていたアシパさんのアチャ(父親)だということが判明する。ただ、アシパさんは自分の目で見るまで信じることができない様子。しかし、地の果てにある網走監獄に忍び込むことは不可能に近い。ここで活躍するのは……白石!?


これまで、小樽近郊で活動してきた杉元たちだが、これで『網走』という旅の目的地が定められる。土方派、第七師団と争いながら、北海道横断をすることになる。



現状判明している刺青人皮は……

○杉元&アシリパ&白石 … 5枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方歳三 … 2枚。自分と、不敗の牛山。

といったところか。残り16人分。






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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/21(月) 15:23:23|
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