晴耕雨マンガ

5月は、六道の悪女たち、少年ラケット。

世界八番目の不思議 第1巻の感想



検索すると、アンドレ・ザ・ジャイアントが出てくることでおなじみ。宇島葉の初単行本『世界八番目の不思議』の感想です。この巻では、ハルタのオマケ小冊子『ハルタヴァンガード』掲載されていたものが中心に収録されています。


・第1話 Part A メティス
宝くじに当選した男が、等身大の女性型USBカードリーダ『メティス』を購入する。様々な媒体を試し、自分の記憶も読み取らせてみる。非日常系SFショートストーリー(8P)で、それが2本でひとつのエピソードという構成になっています。

・第1話 Part B 淵野田みどり(旧姓 三鴨)
パートAで購入者の男性は、メティスの顔が初恋の幼稚園の先生に似ていると思うが、実際にその人が結婚した相手がエンジニアで、試作品のモデルとして使われた顔がそのまま製品化されてしまった。ということが明かされる。ちなみに、帯の裏側がメティスの取扱説明書になっている。これは、電子書籍化されたとしても反映はされないか。

・第2話 Part A パイ投げ喫茶
文化祭の出し物として『パイ投げ喫茶』を企画したものの、閑古鳥が鳴いている状態なので、後輩の黒髪ロングちゃんを人身御供にして宣伝することにした、女子ソフト部の牧と泉。そこに牧が好きな相手である、宮内先輩が姿を現す。パイを喰らわせるときに、ソフトボールの投球フォームなのが、素晴らしい。

・第2話 Part B パイ投げ末法
時間が経過し、地球滅亡まで2時間というところ。無礼講パイ投げ合戦の最中、クール系の泉が様々なことをカミングアウトしていく。あと、両パートで見られる、羽交い絞めしているときの泉の無表情っぷりが、とてもイイ。だぶん4番ファーストだったんだろうなと想像する。

・第3話 Part A 脱衣婆ちゃん
表紙のメインを飾っている脱衣婆ちゃん(二十五代目)が登場。三途の川の渡し賃は持っていないが(suikaにチャージしたから)、泳いで渡って地獄行きにはなりたくない男・樫本が、策に溺れてしまう。人物の絵柄もわりとカクカクしているのだが、川の水面の表現でも『~』みたいな感じにはせず『□』ですべて処理しているのが特徴的。なにか、こだわりがあるのだろうか?

・第3話 Part B フォーエバーダツエバ
『脱衣婆』という名前に違和感を持っていたところに、樫本のアドバイスを受けたことで、脱衣婆ちゃんの中にリリックが舞い降りる。そのまま、樫本と組んでデビューし、一大ムーヴメントを巻き起こす。ユニット結成から解散までのテンポの良さが最高。ユニットを組んだら、ハシラの人物紹介が加わるというのも面白い。

・第4話 Part A プリンセスクレコ(9)
阪神が大敗しているので(2-113)、自棄になった父親に甲子園球場にテレポーテーションさせられてしまった朝倉呉子(代わりに桧山が呉子の家に)。得意のスプーン曲げを生かし、テレキネシスでボールを変化させる。投球の軌道が、曲げられたスプーンを描いているのが面白かった。

・第4話 Part B プリンセスクレコ(26)
パートAのあと、超能力子役として一時期ブレイクしたものの、26歳となった現在ではしがないOLをしている呉子。数合わせで参加した合コンで、お気に入りの男性の視線を自分の方に曲げようとするが……。ラストの『角を曲がる』というオチが素晴らしい。

・第5話 Part A 花村蝶子
『蝶よ花よ』と育てられたので、本当に虫や花しか食べられなくなってしまった、花村蝶子さん。花壇を荒らした犯人が花村さんだとニラんだ園芸部員は、様々な方法で花村さんの周りに虫を集めて、空腹にならないようにしようとする。その方法が、顔に樹液を塗りたくったりカバンの中に強力なライトを仕込んだり、勢いがありすぎる。

・第5話 Part B 花村蝶子 ロマンス編
この話のみ、描き下ろし。パートAの件が濡れ衣だと判明し、謝罪する園芸部員。花村さんは、お詫びとしてデートすることを提案する。あくまでも『普通のデート』にこだわる花村さんが、普通にカワイイ。ただ。89Pの花を食べさせようとするシーンは、ちょっと怖い。

・第6話 Part A 魔王スランプ
副業が上手くいき、勇者に腕を折られたことから、魔王から世界征服をしようとする意欲が失われる。セクシー衣装の従者が、なんとか初心を取り戻させようとするが……。やる気のない魔王の顔が単純に描かれているので、どうしてもワンパンマンを連想してしまう。

・第6話 Part B 失楽魔王園
めでたく結婚したものの、やはりやる気のない魔王。従者は、若くて情熱のある勇者と浮気をしてしまう。2人とも本気になり、魔王討伐と世界征服をあきらめるか?というところまでいき、なぜかこの話が映画化され大ヒットしてしまう。ラストは、振り落とされそうになるほど急展開すぎる。

・第7話 Part A 地獄うどん
この話から、ハルタ本誌に連載した分になります。うどん職人の父親に反発したまま死に、地獄に堕ちた娘。その前に一本のうどんが垂れてくるが、まるでなっていなかった。それをキッカケに、ちゃんとしたうどんを打つことに。刑罰のための道具を使って、麺を茹でたりシメたりするのが良かった。

・第7話 Part A 仏うどん
パートAで垂れてきたうどんは、阿弥陀如来が趣味で作った物だった。まるでなっていないので、娘が打ち方を教えてあげる。さらに、天国にいた父親も乱入してくる。掲載されたハルタの目次コメントからするに、テクノを聞きながらうどんを踏むイベントがあったらしく、そこから着想を得たのかな?


個人的に購入の決め手となった『ホタテ女房』の話は、次巻に持ち越しの様子。ただ、ストックが5話分あるので、意外と2巻の発売は早いのかも。



世界八番目の不思議 第2巻の感想







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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/16(水) 20:45:36|
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