晴耕雨マンガ

10月は、トクサツガガガ、スピドメ、六道の悪女たち、少年ラケット。

少年ラケット 第1巻の感想



卓球に魅せられた少年少女の青春譚『少年ラケット』第1巻の感想です。週刊少年チャンピオン13年51号に読み切り版が掲載され、今年の5月から連載が開始されました。試し読みはこちらから→ 少年ラケット 試し読み

・SPIN.1 始まりは再び
主人公の日向伊智朗(イチロー)は、1年半前の火事により父親と記憶を失ってしまっていた。得意なことが何もなく、所属している野球部(名前がイチローだからという理由で入部)では、球拾いもままならない。そんなときに、クラスメイトの宮原さんが忘れていった卓球道具に強く惹かれ、ラケットリフティングで驚異的な集中力を見せる。さらに、練習試合に来ていた卓球の名門校・紫王館の選手の如月ヨルゲンは、記憶を失う前のイチローと対戦経験があるという。2人が再会する72~73ページの見開きの“一瞬の静止感が素晴らしい。この話は73Pという特大ボリュームだが、中だるみのない構成だった。あと、イチローとヨルゲンが聞いているラジオ番組から、舞台は福岡なのかな? 

・SPIN.2 持つべきものは
ヨルゲンはイチローの記憶を呼び戻すために、実際に卓球をプレーすることを提案。卓球用具店の地下にある台を借りて打ち合ってみることに。しかし、イチローのプレーは素人そのもので、あきらめかけていたが……。偶然店を訪れたイチローの同級生で、女子卓球部の宮原愛さんがラケットの持ち方の違和感に気づいたことから、イチローは『反転式ペンホルダー』を手に取る。これが、記憶を失う前に使っていたラケットなのか?

・SPIN.3 本気の輝き
反転式ペンを持ったイチローは、経験者の動きでヨルゲンが打った球を返していく。ツッツキ、カット、プッシュ、ドライブ、ブロック、ロビング、ストップと様々な球種をラリーの中で無理なく紹介しているのがスゴイ。しかし、宮原さんが部屋に入ってきたことで、イチローの集中が切れてしまう。学校の規則を抜け出しているヨルゲンは、少ない残り時間の中でイチローの本気を引き出すために「5本中1本でも取れば、父親のことを話す」と条件を付ける。4本目までをヨルゲンが取り、ラスト1本の勝負に……。

・SPIN.4 きみの名は
ヨルゲンの強打をイチローは体を倒しながら返し、1本取る。このときの見開きは、バトル漫画の主人公が必殺技を放ったような迫力があった。そして自分の名前が、伝説的な卓球選手の荻村伊智朗から取られていることを知らされる。2人は大会での再会を誓うが、宮原兄は水を差すような言葉をヨルゲンに投げかける。「いまのイチローが卓球部に入っても、どれくらいやれるか?」というような意味合いかな。
→ 萩村伊智朗のウィキペディア

・SPIN.5 さそり座の男
ここまで隠れてイチローのプレーを見ていた、宮内さんの兄・博治が姿を現し、イチローに『三等星』の輝きがあるか確かめることに。ちなみに博治自身は一等星のアンタレス(シャツにもさそり座があしらわれていて、ちょうどアンタレスの所のボタンだけ色が違う)とのこと。少年ラケット世界では、この星の等級が強さの尺度になるのか。博治は、長身の左利きということで、かなり幅広く台を使える様子。台の角に当たるエッジボールをものともせずに、鋭いカーブドライブで返す。あと、卓球店の息子で卓球部員の獅子内空君は、名前がカッコ良すぎやしないか。

・SPIN.6 見切った!?
博治との対戦で、イチローは1点も取れずに敗北する。基本的にイチローは、どう打ち返すか、ラリーを続けるか?というようなプレーをしているように見えるので、そのへんが博治が言うところの「遊星の輝き」ということなのかな? あくまでの試合なので、点を取るための打ち方をしなければいけないみたいな。あと、ラリーの中で博治がチキータを狙うシーンで、SPIN.3のヨルゲンが同じ打ち方をしたシーンが重なってイチローが返せるんだけど、読者的にも「チキータだ!」と分かるのが、上手い構成だと思う。


次巻では、イチローの卓球部の日々が始まります。あと、帯などでも『少年少女』と書かれているので、宮原さんのプレーぶりも早く見てみたいところ。
宮原さん







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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/09/10(木) 13:51:31|
  2. 少年ラケット
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