晴耕雨マンガ

10月は、トクサツガガガ、スピドメ、六道の悪女たち、少年ラケット。

ゴールデンカムイ 第4巻の感想



極限・極北サバイバル『ゴールデンカムイ』第4巻の感想です。表紙は、第七師団を統べる鶴見中尉です。


・第28話 錯綜
杉元と二瓶の激しい戦い(と並行して、白石とリュウの死闘)が繰り広げられる。そこにアシパさんを人質に取った谷垣が現れたことで、戦況は一気に二瓶組に傾くかに思われたが、杉元&白石は縄で縛られた5コマ後であっさりと脱出して形勢を五分に戻す。白石は戦闘員にはならないけど、特技を生かして展開のスピードアップに役立っている。そして、アシパさんを連れた谷垣は、アイヌの鹿捕獲用の罠・アマッポを足に受けてしまう。アシパさんが治療するものの、トリカブトの毒の影響で戦線離脱。追いついた二瓶がアシパさんを連れ去り、それを杉元と白石、そしてレタが追うという構図に。

・第29話 老人と山
アシパさんを囮にした二瓶は、見晴らしのいい場所でレタを待ち受ける。その銃口がノド元を捕らえたときに、背後から茶色のもう一頭の狼が二瓶を襲う。まさかレタに“つがい”がいて、しかも4頭の子供までいたとは。しかし、二瓶は前作からの続投キャラなだけに、仲間にはならないとしてもこういう風に死んでしまうというのは意外だった。そして、杉元は二瓶の皮剥ぎシーンをアシパさんに見せないために、白石と先に行かせる。こういう心づかいが素晴らしい。ただ、元第七師団で足を負傷中のうえトリカブトの毒のダメージもある谷垣は、今後仲間になることはあるんだろうか? それから、リュウも。

・第30話 言い伝え
トビラのフチの笑顔に癒される(ヤンジャン掲載時は『HUCHI NO O・SU・SU・ME!!』というアオリもあった)。久しぶりの、アイヌウンチク回。白樺の樹液の効能などが説明される。谷垣を治療するためにコタンに戻ってきたアシパさんたちは、そこでフチの言い伝えを聞く。その内容はアイヌの隠し金塊に関するもので、囚人らが聞いていた量(20貫=75キロ)をはるかに上回る、2万貫=75トンもの重量であることが明らかに。これは、国を動かすのに十分な金額(現在の価値で8千億)で、それを土方と鶴見中尉も狙っていることが判明する。杉元に鍋にオソマをいれることを遠回しにうながすアシパさんも良かったが、フチに惚れられる→子熊に頭をかじられる、51ページの大きすぎるフキダシアイコン→56ページののけ反って柱に頭をぶつけるといった、白石のコメディ役としての力量が高すぎる。

・第31話 二〇三高地
鶴見中尉の二〇三高地での激闘ぶりが語られる。死闘から生き残ったものの、被害も大きかったので参謀長が帰国後に自害 → その責任は部下にあるものとされ、勲章も報奨金も無し → 陸軍内で第七師団が冷遇。という流れから、軍事政権を作り死んでいった戦友たちの家族を救うというのが、鶴見中尉が金塊を手に入れた後のビジョンであることが谷垣の口から明かされる。そして、刺青人皮が『地図』なのではないか?と杉元は考えるが、まだ枚数が少ないので結論は出せず。現在でいうところの後志、胆振地方が主な舞台なので、このあたりで大量の金塊を隠せそうな場所ってどこだろう?

・第32話 怪奇!謎の巨大鳥
狩猟ウンチク回。エサの鮭を食べに来たところを『カパチ』という鉤を使って捕まえるという、銃を使わない静かな方法でオオワシを狙う。『アン』という鷲猟用の小屋から顔を出した杉元が、オオワシを見つける見開きのカメラアングルが素晴らしい。そして、いつものように頭をかじられるだけの白石に対し、あっというまに「おらあ―っ」とオオワシの首を折ってしまってスゲーなと思っていたところでの、謎の巨鳥『フリ』に捕まり、ちょっと浮いてしまったアシパさんの無表情具合が何とも言えない。あと、ラストでオオワシの足をどこから食べていいか分からない杉元と爪が刺さってしまう白石の並びも味わい深い。

・第33話 呪的逃走
あくまでも情報収集のため、街に下りお高めの遊女に聞き込みをしようとした白石だが、そこで『不敗の牛山』と鉢合わせしてしまう。娼館の用心棒でも、雪の塊でも、突進する馬でも、追ってくる牛山の足を止めることはできない。そして白石は、偶然出くわした第七師団を牛山にぶつけようとする。しかし、牛山は足払いだけで馬を宙に舞わすとは、規格外すぎる。おそらく、純粋な身体能力だと作中最強クラスなんだろうな。なんか、アシパさんは触れられただけで遠くに飛ばされてしまいそう。現状の杉元一派に相手ができそうな人はいないし、そのうち対牛山のマッチョ系が仲間になるのかな?

・第34話 接触
土方一派は、小樽の街で爆破工作。銀行の壁に穴を開け、保護預品庫から土方の愛刀『和泉守兼定』を取り返す。ここで、鶴見中尉と土方が顔を合わせる。この金塊を求める二大派閥の激突は、今後あるのか? そして、今回の作戦を陽動する形になってしまった白石だが、独自の女郎ネットワークから刺青囚人の片っぽ靴下ちゃんをゲットすることに成功する。ひと仕事してきたというのに、アシパさんの対応が冷たすぎるし「はい アシリパさん」と答える杉元が素直すぎる。あと、この話に、いわゆる『刀剣女子』の方たちが素早く反応していたのが印象的でした。

・第35話 求愛
アシパさんとキツネの狩りをしていた杉元は、一生同じ相手と暮らすというエゾフクロウを見て、幼なじみの寅次と梅子のことを思い出す。145ページからの、梅子の妻としての覚悟がつまった言葉が素晴らしい。杉元が金塊を求める理由を再確認できるいいエピソードだっただけに、ラストでキツネ用の罠に捕まってしまった白石の台無し感がハンパない。

・第36話 役立たず
まず、トビラ絵から1ページ目のコンボが、従来のカワウソやリスのときの流れをなぞっていて、笑わずにはいられない。いつアシリパさんが白石に最後の一矢を託したというのか? その白石は、レタを使って刺青囚人を探そうとするが、アシパさんに断られてしまう。そこで、リュウで代用することに。タヌキ猟で自分より活躍したリュウに上下関係を教え込もうとする様子が良かった。そして、片っぽ靴下ちゃんの持ち主が不敗の牛山と判明。こういう、戦力に圧倒的な開きがあるマッチアップは、個人的にかなり好きな展開なので、できれば白石には頭や自分の特技を最大限に生かして、大番狂わせを演じてほしいところなのだが……。

・第37話 初春
白石が家を探っていることに感づいた牛山は、窓を突き破った勢いそのままに飛びつき逆十字を敢行し、白石の腕をへし折る。と思いきや、先に白石が腕の関節を自ら外して体勢を入れかえ五寸釘攻撃を狙う。というスピーディーな攻防。が、ここで土方が現れる……。いっぽう、ニシン漁でにぎわう港町の雇われ労働者の中に、刺青囚人であ“移動する殺人鬼”の辺見和雄が紛れ込んでいた。ウェービーモミアゲの無口男がソレと思わせておいての、予想外にモブっぽい顔立ちに意表を突かれた。しかし、新撰組に捕まった白石はなぜ無傷で帰ってきて、この情報を杉元達に伝えたのか? 裏切りか? なにか考えがあるのか?

・第38話 フンペ
辺見和雄を狙って海に出た杉元達は、そこでアチャポ(叔父さん。オソマのお父さん)と出会い、鯨(フンペ)漁を手伝うことに。その際、逃げた鯨が漁船にぶつかって、ひとりの漁師が海に落ちてしまう。杉元とアチャポが助け上げたこの男こそが、辺見和雄なワケだがどうなるか? そして、白石が杉元たちを裏切ったのか、土方たちにどれくらいの情報を流したのかということは不明のまま。ただ、194ページのセリフ全部にアイコンがついていることとか、海岸に到着したときに3人そろってジャンプしているコマ(ヤングジャンプ連載中のプリマックスの影響?)を見るに、信用していい気がするが……。



現状判明している刺青人皮は……

○杉元&アシパ&白石 … 4枚(後藤と3話で捕まえたヤツと白石と二瓶鉄造)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方歳三 … 2枚。自分と、不敗の牛山。
○辺見和雄 … 1枚。自分自身。


といったところか。残り16人分。








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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/08/21(金) 15:36:09|
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