晴耕雨マンガ

5月は、六道の悪女たち、少年ラケット。

俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。 第1巻の感想



『俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。』、略して俺プロの第1巻が発売されました。
くらげバンチに、昨年10月から今年3月にかけて公開されたものが収録されています。私、この作品にとても強いシンパシーを感じています。


・第1試合 時が来た
時代は、1993年。映画やJリーグ、黄金期のジャンプなど、クラスメイトが様々なモノが話題にあがるなか、誰もプロレスに興味を示さないことに、主人公の虎山仁(中1)は憤りを隠せないでいた。そんな鬱屈した日々を送る仁は、罰として習字を教室に貼っているときに、あやまって積み重ねた机の上から落下してしまう。それを受け止め、そのままバックドロップで投げた美少女の書体は……!? 作者のさかなこうじ先生は、これが初単行本だと思うんだけど、絵柄が90年代っぽい。これは、作中に合わせたものなのか、もともとこういう絵柄なのか?

・第2試合 フォーエバー
前回バックドロップでブン投げられた相手が、影の薄いクラスメイト・東雲たま子だと気づいた仁は、カバンに結ばれた『紙テープ』から、彼女がプロレスファンだと確信するが、返ってきたのは左のラリアットだった。仁は雪の上で大の字になるけど、舞台となる街はどこなんだろう? 仁は首都圏の試合を頻繁に観戦に行っているようなので、雪深い地方ということはないんだろうけど。


・第3試合 21発
あくまでも「プロレスが嫌い」と言い張るたま子に対し、心が折れかける仁だが、それならばプロレスファンにしてしまおうと考える。「バレンタイン・キッスより越中のヒップ 恋はRing Ring Ringよりもドラゴン・リングイン」というセリフには、妙なリズムの良さがある。あと、仁は試合結果を本屋に行って週刊プロレスを立ち読みして確認していたけど、この時期ならテレホンサービスを使った方が早かったろうに。あとサブタイトルの21発は、長州力と阿修羅・原が打ち合ったラリアットの数かな。


・第4試合 ハンセン(前編)
掃除当番をいっしょにすることになった仁とたま子。仁が口にした「スタン・ハンセン」の名前に、たま子がめずらしく反応する。が、それに気づかず仁はアンドレ・ザ・ジャイアントの話題に移行してしまう。アンドレのエピソードとして印象的なのは、日本の便器が小さすぎるので、バスタブで用を足していたというもの。仁は、アンドレようなレスラーは、もう現れない。と嘆いていたけど、心配するな。2年後にはビッグショーがデビューするから。


・第5試合 ハンセン(後編)
(プロレスの話をしていたので)帰宅時間が遅くなってしまった2人。たま子を送っていくことになるが、話題がなくやっぱりプロレスの話をする仁。ハンセンについて語り、ひいては自身のプロレスファンとしてのスタンスをアツく語るシーンは良かった。たま子の家が実は学校の近くなのに、仁の話を聞くための遠回りをしていたり、このあたりから何故たま子はプロレス好きなのを隠しているのか?という方面の話になっていく。あと『チャンピオン・カーニバル』は『チャンカン』と略す派でした。


・第6試合 超世代軍
打倒たま子?のために、柔道部で受け身の練習をする仁。冷やかしに来た友人の まっちゃん(特撮オタク)と はまちゃん(アイドルオタク)に対し、超世代軍の魅力を語る。はまちゃんは、メンバーの移り変わりを「人気がないから」と言っていたけど、本当に人気がなかったのはタイガーマスク、仲野信一、高木功、田上明、高野俊二の『決起軍』だったんやで。


・第7試合 血のタイトルマッチ
回想編。たま子の父親は部屋中をグッズで埋め尽くすほどの、ガチのプロレスオタクだった。幼少期のたま子も、もちろんプロレスが好きで父親の話を楽しそうに聞いていた。それが、なぜ現在のようになってしまったのか……。やや態度が軟化していたたま子だったが、仁の邪険な態度にキレてカバンで一撃。そのときに、例の紙テープがちぎれてしまう……。


・第8試合 プロレス夢のオールスター戦
回想編その2。持ち前の虚弱体質がたたり入院中の東雲父。たま子が産まれようというときに、全日・新日・国際の3団体がそろったオールスター戦の観戦を優先してしまったことを告白する。その後、父親が息を引き取り、祖母と2人暮らしをすることになったたま子は、家族を不幸にするプロレスを遠ざけるようになってしまう……。 至極どうでもいい情報としては、たま子は元パイレーツの浅田好未さんと同じ誕生日だそうです。


・第9試合 G.W―大興行戦争
紙テープを無くしたたま子は、届けに来た仁とバッタリ。まだ「プロレスは嫌い」と言い張るものの、仁のGWの大会ラッシュに対するアツい思いを聞き、プロレスへの愛情を再確認することに。しかし、そのときに繰り出したのが『タイガードライバー'91』っていうのは、どうにかならなかったんですかね? 柔道部にコツを教わったくらいで受けきれるとは思えない、超危険技なんですけど。


・第10話 闘強導夢
東雲父が集めた、多くのプロレスグッズが残された部屋で目を覚ました仁。東雲祖母に対し、アツいウンチクを披露する。その流れでたま子もプロレス好きであることをカミングアウトする。生前の東雲父の想い通り、紙テープが2人を結びつけるという演出が良かった。ちなみに、サブタイトルは『とうきょうどうむ』=東京ドームと読みます。調べてみたら、東京ドーム大会って2006年から行われていないのか。最近の勢いなら、またできそうだけど。



仁が天龍でたま子がハンセン好きなので、主に全日・新日を中心に描かれたましたが、第2巻では、ほかにも様々なタイプのプロレスファンが登場します。
あと、表紙のコブラツイストと折り返しのドラゴンスクリュー、ロメロ・スペシャルはともかく、裏表紙のカンパーナは、チョイスがシブすぎませんかね。


俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。 第2巻の感想











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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/08/12(水) 17:49:48|
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