晴耕雨マンガ

8月は、少年ラケット、ダンジョン飯、ゴールデンカムイ。

それでも町は廻っている 第14巻の感想



それ町14巻の感想です。

・第106話 図書館の回し者
歩鳥による図書館講座。第52話の秋まつり、第71話のスケートに続いて、紺先輩に歩鳥が新しい世界を教えるというシリーズ。結果的には、紺先輩のオカルト好きをいい具合に刺激したが、問題はコレを受験生相手にやっているということか。だから、第一志望に落ちたのかな。あと、ラストで歩鳥が『司書』を目指す可能性が急浮上。針原さんに言われた『保育士』『介護』より向いている気がする。

・第107話 歩鳥撃沈
眠れない歩鳥が、深夜のコンビニで真田と遭遇。その流れで小学校に忍び込むことに。プールのそばで歩鳥の悩みを聞いたり月がキレイだったり、真田が告白するのに絶好の雰囲気になったものの、そこから一気にオカルト方面へと展開していく。5巻の小ネタを生かしたオチもニクイ演出なのだが、なぜ前巻発売時にこの『手形付きハリウッドTシャツ』を読者ご存じ!みたいな形で発売してしまったのか?

・第108話 続・夢現小説
単行本ではサブタイトル表記が『夢現小説』となっていますが、それは第39話のもの。『続』がつくほうが正解です。高校生の静さんが、ある男子生徒との出会いから、ミステリ小説家を志すキッカケが明らかになる。その特徴であるウニ頭と飛行船がデビュー作のタイトルに使われ、腕時計を第102話で静さんがつけていることを考えると、北村早希は今後の重要人物になってくる可能性があるわけか。

・第109話 ドッペルゲンガー
唯一、歩鳥の推理力を信頼している福沢さんが、彼氏の浮気調査を依頼してくる。この話は真相の解明が終わったあとに、親が本当の息子を見抜けるか?という実験 → 福沢さんがタッツンの話をパクる。というふうに続いて、やや展開にまとまりを欠いた印象。ミュージカル研究会が歩鳥に脚本の依頼に来ていたり、男女の問題に関わるのを躊躇したり、今後の伏線的な部分のほうが気になった。

・第110話 お姉さんといっしょ
小学生の間で流行っている『ゴルゴンの迷宮』というという食玩を求めて、タケル&マッキーと歩鳥&山本君が街中を駆け回る。やっと見つけたラス1の『ゴルゴンの迷宮』を賭けたジャンケンで、必勝法を知っているマッキー相手にタケルが(おそらくワザと)負けたことと、歩鳥がタケルのために1個確保しているという、それぞれを思いやって行動しているのが良かった。

・第111話 夢幻小説
連載時は2話構成だった長編。歩鳥が、自分の存在を誰も知らないパラレルワールドのような夢の中のような、不思議な世界に迷い込んでしまう。歩鳥が『自分のことを誰も知らず誰も必要としていない』ことに恐怖を感じているのとは対照的に、真田とタッツンがつき合っていたり、紺先輩の性格が明るくなっていたり、嵐山家がリフォームしていたり、全体的に上手く廻っているのが、なんだか切ない。ただ、静さんがキーワードを打ち込んでから歩鳥が現実世界に戻ってくる演出の、スピード感は素晴らしい。

・第112話 エビの恩返し
安定のタケル×エビちゃん回。北陸の母方の実家から、嵐山家に伊勢エビが届く。しかしタケルは食べるのがカワイそうになり、調理することを強烈に拒む。そこで、歩鳥といっしょに海に逃がすことになるが……。2人の背後を歩く真田の不審者面もなかなかのものだが、冒頭のエビちゃんとタケルは、電車に乗って2人だけでどこに行こうというのか?

・第113話 赤
歩鳥が、第96話で出会った室伏涼ちんと再会。そこから、森秋邸に残された赤一色に塗られた絵の謎を、2人で推理することになる。185ページで車の後部座席に並んで座っているとこととか、193ページの最後のコマとか、この2人には、紺先輩やタッツンの時とは違う、妙な『最強のコンビ』感がある。しかし、森秋祖父の残した『赤い絵』の謎は解けずじまい。これは、今後の伏線ということかな?



あとがきを読んで『似たもの』『似て非なるもの』がテーマだから、表紙に歩鳥が2人描かれているんだと、納得。







関連記事
スポンサーサイト

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/06/01(月) 16:41:11|
  2. 感想
  3. | コメント:2

コメント

どうも初めまして。
こういうページがあるとは探しもしなかったので知りませんでした。
凄い情報量で感服しました(紺先輩の表札に横棒が一本加えられてるという発見には驚愕しました)。
というか豊富にネタを散りばめつつもそれとは感じさせずうざったく思わせない作者に感心しました。

第107話28~29頁の間に何かあったのか真田の両太腿に何やら汚れ?が。或いは28頁に描き忘れただけなのでしょうか。
歩鳥が頭に浮かべる周囲の人間が大抵笑っているのにタッツンだけツンとしていることに心配する方が多いようですが、大丈夫、55話で紺先輩に壮大な悩みを打ち明ける際にはタッツンもちゃんと笑っています。代わりに静ねーちゃんが冷めた顔ですが。

第108話に突如出てきて、かなり重要な役どころでありそうな北村について。
北村が静ねーちゃんに声を掛けたときは冬服で、入部後は夏服。
二度目に声を掛けたとき「やっぱ俺 ミス研入ろうかな あと半年以上あるし」と発言しており、このときフキダシにひっかかる形で「高校」という文字があります。
尾谷高校では3年次の部活は恐らく10月一杯で終了するようですが、それを指して言っているなら「高校」ではなく「部活」と言う筈。
また静には、彼は同級の男という以上の前知識があるようで、それは彼の名前より強烈なものであったような反応が見受けられます。
何しろ「見下してたつもりはなかった」「偏見はあった」云々なので。
ゆえに秋から留学するという良いお話ではないように思います。
北村はダブっているのではないでしょうか(学校制度上半年かそこらで不足単位を満たして卒業できるものなのかどうか、知らないのですが)。

歩鳥は寝る時パジャマのシャツをズボンにちゃんと入れる。
なので111話で異世界に紛れ込んだ時、そういう姿でした。
そんな彼女にアイスコーヒーを出し、言われるがままにつっかけを貸し、金も払わずに店を出て行くにまかせたこの世界のばあちゃんも凄い。


第5巻で制服が解説されますが、歩鳥は学校指定のローファーではなく、厚底の靴を愛用していますね。
あれはばあちゃんがメイド服とセットで渡したものなのでしょうか。
タッツンはメイド服でも学校指定のローファーですが。
また第1巻ではメイド服にはガーターが付属していましたが、4巻30話などにみられるとおり、すぐにガーターは着用しなくなりました。

それにしても、大好きな歩鳥と二人きりになれる店として真田はシーサイドに入り浸るようですが、父親が入り浸り、父親の親友も入り浸り、店主も父親とツーカー、というような店のどこが至福の店なんでしょうね。
  1. 2015/07/02(木) 02:00:03 |
  2. URL |
  3. また縞パンかよ! #1GgEGXH2
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> どうも初めまして。
> こういうページがあるとは探しもしなかったので知りませんでした。
> 凄い情報量で感服しました(紺先輩の表札に横棒が一本加えられてるという発見には驚愕しました)。
> というか豊富にネタを散りばめつつもそれとは感じさせずうざったく思わせない作者に感心しました。

はじめまして。全体が長くなってしまうので、かいつまんで返答させていただきます。

> 第107話28~29頁の間に何かあったのか真田の両太腿に何やら汚れ?
これは、真田のジーンズのダメージ加工だと思います。ただ、28Pだけは描き忘れのようですね。

> 歩鳥が頭に浮かべる周囲の人間が大抵笑っているのにタッツンだけツンとしていることに心配する方が多いようですが、大丈夫、55話で紺先輩に壮大な悩みを打ち明ける際にはタッツンもちゃんと笑っています。
笑ってても、皮肉っぽい感じに見えてしまいますね。あと、107話のモヤモヤの中のタッツンの顔は、このときの人間関係も影響しているかもしれないですね。メイド喫茶終了間際でしょうし。

> 第108話に突如出てきて、かなり重要な役どころでありそうな北村について。
> 二度目に声を掛けたとき「やっぱ俺 ミス研入ろうかな あと半年以上あるし」と発言しており、このときフキダシにひっかかる形で「高校」という文字があります。

冬服で、名前を覚えていないということで、4~5月ぐらいなんでしょうね。(で、ミス研に入ってウソ日記を見せるのが7~8月)ま、普通なら半年以上じゃなくて「1年」って言いますよね。まぁ、ここは夏休みとか冬休みを抜いた、学校に通う実質の日数とでも納得するしかないですかね。

> また静には、彼は同級の男という以上の前知識があるようで、それは彼の名前より強烈なものであったような反応が見受けられます。
> 何しろ「見下してたつもりはなかった」「偏見はあった」云々なので。
> 北村はダブっているのではないでしょうか。

ダブったかどうかは分かりませんが、校内での喫煙、部活を辞めているなどのことから、問題児扱いを受けていたんじゃないですかね。

> 歩鳥にアイスコーヒーを出し、言われるがままにつっかけを貸し、金も払わずに店を出て行くにまかせたこの世界のばあちゃんも凄い。
確かに太っ腹ですね。この時点で新手の詐欺の可能性もぬぐいきれないわけですし。

> 第5巻で制服が解説されますが、歩鳥は学校指定のローファーではなく、厚底の靴を愛用していますね。
> あれはばあちゃんがメイド服とセットで渡したものなのでしょうか。

12巻カラーで歩鳥がローファーを履いているのが確認できるので、嵐山家で用意したものでしょう。これは2年5月ぐらいまで履いているようです。

> また第1巻ではメイド服にはガーターが付属していましたが、4巻30話などにみられるとおり、すぐにガーターは着用しなくなりました。
確かに30話の突き飛ばしシーンでは確認できませんが、第1話のあれはスペシャルサービスカットですから、着けていても描かれていないだけかもしれません。

> それにしても、大好きな歩鳥と二人きりになれる店として真田はシーサイドに入り浸るようですが、父親が入り浸り、父親の親友も入り浸り、店主も父親とツーカー、というような店のどこが至福の店なんでしょうね。
学校以外で好きなこと会えて、飲み物を持ってきてくれて、話ができる場所ですから、多少のことには目をつむっているんでしょう。



また縞パンかよ!さん、コメントありがとうございました。
本文に反映させていただきました。






  1. 2015/07/02(木) 20:38:48 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集 ]

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad