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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/9月は、木根さんの1人でキネマ。

最近買ったマンガの感想 2023夏

ここ三ヶ月くらいで買ったマンガの感想をまとめて書いていきたいと思います。



・花園に幹が立つ/野澤佑季恵/KADOKAWA
共学化した名門女子高に入学した、唯一の男子生徒の悲喜こもごも。お嬢様学校の文化やしきたりに戸惑いつつも……という話運びは手堅く、次巻以降は恋愛方面が中心になっていきそう。源さんとのダンスのペア決めのシーンよりも、個人的には第2話のイマジナリー三枝のポイントが高かった。


・終戦後のスカーレット/八田羊/講談社
ガレキの残る東京で、使われることなく行方不明となった第3の原爆“スカーレット”を探す。主人公とガチムチ米兵との殴り合いはあったりするものの、まだまだアイドリングといったところ。もっと敵味方のキャラが出そろってからが本番となりそう。眼帯&三つ編み姿の辰見雪子は、ブレイクする可能性があると思う。


・エリオと電気人形/島崎無印 黒イ森/集英社
AIとの戦争後、電気を捨てて暮らす世界を、アンドロイドのアンジェと発電できる身体のエリオが旅をする。なんと言っても絵が美しく作品世界に引き込まれる。2人のかけ合いのテンポ感も良いし、エリオの体質の由来とか、開始時点でアンジェと2人で暮らしていた理由なんかも気になる。


・みちかとまり/田島列島/講談社
まりという女の子は、竹やぶに倒れている少女みちかを発見する。第1話から目玉を※※したり、これまでの列島作品にはないダークな展開に引きつけられる。第1話冒頭のカラーページで何を燃やしていたのか?っていうのが、今後の話のポイントとなるか。今作も話題となること間違いなしか。


・かさねと昴/山田金鉄/講談社
高身長女装男子と小柄でボーイッシュな女性のラブコメ。お互い、まだ「これは恋なのか?」というような状態なので、今後どういうふうに関係性が進展していくのか楽しみ。キッカケが「落ちてきた相手を受け止める」って書くとベタな感じだけど、こういう切り口もあるんだな。シロベルガンの頭の感触。


みどりの台所/秋ヨシカ/芳文社
動物の肉を吸収する植物によって、人間はおろか他の動物も死滅した?世界で、ある姉妹が通販サイトの巨大倉庫内でサバイバル生活を送る。肉を食べたい妹に、姉が様々な工夫を凝らしながら料理を作っていくのが面白い。過去パートも不穏な感じがあり、いろいろと謎が仕込まれていそう。


・みょーちゃん先生はかく語りき/鹿成トクサク 無敵ソーダ/講談社
保健の先生が生徒の悩みに体を張って応える。青*や乳*の大きさとか、それなりに際どいテーマを扱いながらも上手く直接的な描写を回避し、あまりエロく感じさせないバランス感覚が素晴らしいと思う。好きな話は、泣きながらドラムを叩く動画がミーム化し世界中でバズるやつ。


・ダイヤモンドの功罪/平井大橋/集英社
恵まれた体格、類まれな身体能力を持つ綾瀬川次郎。それゆえに周囲に馴染めず、才能の輝きに周囲の大人たちは目がくらんでしまう……。SNSで話題になっていることが納得の面白さ。上半期はもちろん、今年を代表する一作になることは間違いないと思う。次郎という名前なので、兄もいるのかというのも気になる。同じような身体能力なの?


・国産少女クラリス/yoruhashi/講談社
家電やインフラなど日常生活の多くの部分を担うAI少女のクラリスが、発達しすぎたがゆえに人類に反旗を翻す。飛行機の墜落シーンなど絵の迫力もスゴイ。現状、この危機的状況に立ち向かおうとしているのがハッカー少年1人だけなので、開発者の兄と手を組むのか、それとも幼馴染が助けてくれるのか気になる。


・スクールバック/小野寺こころ/小学館
親や先生は何もわかってくれない。友達にも話しにくい。でも用務員の伏見さんなら……。安易に問題を解決せず、ほどよい距離感で接して生徒たちの心を解きほぐしていく様子がとても良い。学校が舞台、1話完結、主人公のことを好きな男がいると、ドラマ化しやすい要素がそろっていると思う。


・極東キメラティカ/板橋大祐/集英社
他の生物を取り込み進化するキメラを狩ることを生業としているユーリ。彼女の前に、謎の人型キメラが現れ……。口絵なし、後書きなしで、持っている力をすべてページに込めてやるという気概が感じられる。「自分が思い描く快適な暮らしをする」という主人公のモチベーションも、今っぽくて良い。


・令和陰陽師/吉田博嗣/講談社
歴史のある陰陽師の家系の末裔ながら、まったく霊能力のない主人公が金にがめついリアリストな従者に逆らえず詐欺まがいの祈祷をする。単巻完結なので仕方がないが、もっと2~3話のようなタイプの話を読んでみたかった。光纏反応とか、もっと話を広げる構想もあったっぽいし。








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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2023/08/07(月) 18:00:55|
  2. 新刊感想まとめ
  3. | コメント:0

最近買ったマンガの感想 2023春

ここ半年ぐらいで買ったマンガの感想を、まとめて書いていきたいと思います。









・ROPPEN‐六篇‐/宮下暁/小学館
殺し屋をターゲットにする殺し屋の男が、ある危険国家の次期当主を決める代理戦争に参加することに。アクションはケレン味たっぷりでバリバリにキレているし、『孤独』や『足男』といった相手の殺人鬼のキャラの濃さも面白い。今後もどんなクセの強い相手が登場するのか楽しみ。


・パラレルリープ・シンドローム/タカハシノブユキ/少年画報社
想いを寄せていた相手が結婚し、傷心の主人公。迷い込んだ喫茶店から並行世界に行けることを知り、なんとか彼女と結ばれる世界線にたどり着こうとする。冒頭の「知らぬ存ぜぬスットコドッコイ」とか、セリフのリズム感が素晴らしいし、ギターをかき鳴らしたりといった絵の小ネタも効いている。今の時点で実写化確実なのでは?


・気になってる人が男じゃなかった/新井すみこ/KADOKAWA
ツイッター上で話題になっていた作品の書籍化。JKがCDショップで見つけた推しの店員は、実はクラスメイトで……。背景に使われている黄緑が鮮やかで目に新しいし、メイン2人の関係性の変化も良かった。ただ、次巻以降はもともとの友人が絡んできてドロドロした関係になりそうなのが心配。


・気絶勇者と暗殺姫/のりしろちゃん 雪田幸路/秋田書店
強さは一級品ながら対人スキルが皆無の勇者トトと、彼を様々な理由で狙う女性3人のハーレム?ラブコメ。トトを狙うときよりも、女同士でアレコレしているシーンのほうが個人的には好き。勇者の強さは努力の賜物のはずなので、どんなスキルを持っているかも気になる。


・バーサス/ONE あずま京太郎 bose/講談社
魔王軍相手に滅亡寸前の人類。そこで取った対抗手段は……。設定の大胆さ、スピード感のあるストーリー展開など、グイグイ惹きこまれる面白さがある。現状は天敵同志を争わせようという作戦だけど、ある世界の武器は、別の世界の天敵に効果抜群。みたいな展開も読んでみたい。


・私のアリカ/藤沢もやし 隈屑。/講談社
人気絶頂のアイドルグループのセンターが突如失踪。旧友のヤンキー女が事件の真相を探るために、新メンバーオーディションに参加する。犯人捜しのサスペンス要素とアイドル成長ストーリーが、両輪として上手く機能していると思う。すでに脱退しているメンバーが重要参考人だと思う。


・這い寄るな金星/華沢寛治/小学館
互いの彼氏を寝取ったり寝取られたりの、ドロドロ激重感情が渦巻く姉妹の愛のバトル物語。第1話を踏まえると今後数年にわたってこういった関係が続くということで、気が重くなると同時に目が離せない。後半に登場したサッカー部のマネージャー2人が、上手く関係性をかき乱してくれれば。


・植物病理学は明日の君を願う/竹良実/小学館
イケメン准教授が、植物の病気にまつわる謎を解いていく。植物病理学というテーマが新鮮だし、1話ごとの密度が濃くスピード感もあって満足度が高い。冒頭からドアに激突するという破天荒っぷりを見せつけた助手のクマコにも何か裏があるようで、今後へのヒキもバッチリだと思う。


・宙-CHUU-/手原和憲/小学館
サッカーから離れるためにお嬢様学校に進学したものの、変人集団と出会ってしまいフットサルの道に進むことになった主人公。手原先生の作品なので、サッカー描写の素晴らしさは言わずもがな。特に1話目のパントキックが素晴らしい。ここから物語が始まる!という躍動感がある。


・メガロザリア/みやまるん/KADOKAWA
目の前で殺人を目撃すると過去にさかのぼれる魔女の能力を利用して、性悪女が生き直しての成り上がりを目指す。でも、個人的にはこの2人の悪事を暴こうとする、パメラたちのエピソードのほうが気になってしまった。魔女メルディが、悪女ロザリアと会う前にしたであろう能力発動のタイミングがいつで、どんな理由なのかっていうのがカギになりそう。


・平和の国の島崎へ/濱田轟天 瀬下猛/講談社
子供のころからテロ組織に育てられた男が帰国。一般人の生活に馴染もうとしつつ、戦場で培った技術でトラブルを回避する。というハードボイルドとホッコリ系のバランスをとってストーリーが進むのかと思っていたら、1話最後のナレーションで一気に非常な現実に引き戻された。


・戦車椅子/やしろ学/講談社
頭に銃弾を受け植物状態になった兄は、殺意を向けられた時にだけ意識が戻り、殺し屋の本能がよみがえる。妹がリハビリとして危険な仕事を請け負うのはともかく、刺客すら差し向けるというところにビビった。車いすを駆使したアクションも目新しく、動きもキレッキレ。













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  1. 2023/05/06(土) 18:23:49|
  2. 新刊感想まとめ
  3. | コメント:0

最近買ったマンガの感想 2022冬②

ここ半年で買ったマンガの感想を、まとめて書いていきたいと思います。通算7回目です。




・令和のダラさん/ともつか治臣/KADOKAWA
各話の前半は、大蛇退治や姉妹巫女間の嫉妬など陰湿な田舎ホラー。後半は前半の展開から誕生した祟り神と、胆力のスゴイきょうだいを中心とした人外コメディという驚異の二段構成。主人公?のダラさんはじめ、作者が好きであろうキャラしか描いていないという潔い姿勢。


・クジャクのダンス、誰が見た?/浅見理都/講談社
元警察官の父親が殺害され、かつて逮捕した男の息子が捕まる。しかし、娘が受け取った父親からの手紙によって、事件自体に疑問が投げかけられる。設定が素晴らしくグイグイと引き込まれ、これからどんなふうにストーリーが展開していくのか読めない。


・スカライティ/日々曜/小学館
数少ない生き残りの人類を捜し、荒廃した世界を旅するロボットの少年。その目的は……。設定はちょっと物騒だけど、基本的には、ハートウォーミング系日常オムニバス。個人的には、第4話の見開きでサックスの練習につき合うシーンが好き。


・ドミナント/五十嵐純/KADOKAWA
高校生活の出だしにつまづいてしまった主人公。帰り道の途中に迷い込んだ洋館で出会った“先輩”にギターを教わる、青春音楽ストーリー。だと思っていたのに……。4話の見開き前後の流れが爽やかでまぶしかっただけに、その背後にあるドロッとした重苦しい空気に圧し潰されそうになる。


・ルリドラゴン/眞藤雅興/集英社
ある朝、頭に角が生えてしまったルリ。ドラゴンとのハーフと知った後でも、普通に学校に通う。やっぱり、ルリよりも周囲の人物のアレコレが作品の肝なんだなと思う。母親やユカ、距離が近づいた子も、拒否感を示した子も、それはそれで間違ってはいないわけで……という描き方が良い。


・リバイアサン/黒井白/集英社
修学旅行生を乗せた宇宙船が航行不可能に。救助の望みはなく、生き残るのはコールドスリープに入れる1人だけ……。フランスで先行連載されているだけあって画力が高いし、後年宇宙船を発見した盗掘屋たちが航海日誌を見て、当時の状況を振り返るという構成も面白い。


・月出づる街の人々/酢豚ゆうき/双葉社
透明人間や狼男など様々なモンスターたちが暮らす街を舞台にした、日常オムニバス。メデューサと髪の蛇と友人の透明人間少女の絆を描いた3話が出色の出来。こういうタイプの話は、無条件に泣けてしまう。ナーガの娘との話も良かったし、メデューサの堀川さんを推していきたい。


・女騎士とケモミミの子/たーぼえんじん/新潮社
女騎士オリビアと、ケモミミっ子のノアの日常もの。わんぱくなノアの頑張りだったり、オリビアのクールな甘やかしっぷりだったり基本的にホッコリ系なのに、ときおり登場するクリーチャーのデザインのガチっぷりが、いいアクセントになっていると思う。個人的には、5話に登場したヤツが好き。


・境界のエンドフィール/近藤たかし アントンシク/集英社
ある事情で刑事を辞め理学療法士に転身した主人公のところに、追っていた容疑者が患者として運び込まれてくる。メインの事件の行方のほかにも、主人公の成長と恋愛、容疑者は幽体離脱状態だったり、面白いけど様々な要素を盛り込みすぎているような気もする。


・ようきなやつら/岡田索雲/双葉社
コミュニケーションだったり出自に関わることだったり、現代的なテーマを様々な妖怪を主人公にして描くオムニバス。個人的に好きなエピソードは『峯落』。見開きのラッシュの迫力が凄まじい。描き下ろしの表題作の雰囲気が良いので、この設定で連載してほしい。


・ブレス/園山ゆきの/講談社
自分を押し殺し、やりたいことを隠してきた高校生2人が出会い、それぞれメイクアップアーティストとモデルを目指すことに。第1話の完成度が半端なく高いし、第3話でタイトルを回収するという構成もカッコよすぎる。ブルーピリオドのような、文科系スポコンものとして大きなポテンシャルがある。


・さよなら絵梨/藤本タツキ/集英社
ほぼ全編にわたって同じコマ割りが続くのに、まったく単調さを感じさせないのは流石。地の出来事なのか、作中で撮っている映画の中の出来事なのか分かりにくい構成も上手い。妻の助けにも、息子の支えにもなれなかった父親になんとなく感情移入してしまった。












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  1. 2022/11/29(火) 18:12:04|
  2. 新刊感想まとめ
  3. | コメント:0

最近買ったマンガの感想 2022夏

ここ半年で買ったマンガの感想を、まとめて書いていきたいと思います。





・BADDUCKS/武田登竜門/双葉社
プロポーズ目前の男が、すべてを失ったところから始まるハードボイルド逃避行。ストーリー展開や絵はもちろん、各話のトビラ絵が洋画っぽくてオシャレでカッコいいし、本の装丁も細かいところまでこっていて隙が無い。この内容を漫画制作未経験の主婦が描いたというのも驚き。


・株式会社マジルミエ/岩田雪花 青木裕/集英社
怪異を退治する魔法少女が職業として定着している世界で、真面目と努力が取り柄の主人公が、ベンチャー企業に就職する。魔法少女×お仕事物というのは、なかなか新鮮な組み合わせ。主人公の桜木さんを応援したくなるのはもちろんだけど、先輩魔法少女の越谷さんには、ついていきたくなる頼もしさがある。


・税金で買った本/ずいの 系山冏/講談社
10年ぶりに図書館に来たヤンキーが、ひょんなことからそのまま働くことに。図書館のお仕事物としても面白いのだが、女性職員のキャラデザに強いこだわりを感じる(特に腰回りとか)。個人的には、今村さんを推したい。ちょっとアタフタしている感じを見ているだけで癒される。


・光が死んだ夏/モクモクれん/KADOKAWA
ずっと一緒に育ってきた友人が、いつのまにか別の“ナニカ”に入れ替わってしまったことに気づいてしまう……。表紙のイメージ的に爽やかな青春ストーリーかと想像していたのに、真逆な田舎ホラーだった。影が濃く描かれ、セリフがなく虫やカエルの鳴き声なんかがフィーチャーされる演出が好き。


・日本三國/松本いっか/小学館
災害などで文明が衰退し3つに分裂した日本を舞台に、ある男が再統一を目指して立ち上がる。主人公の弁舌シーンはグイグイ引き込まれる力強さがあるし、ベタの多い絵柄もストーリーにマッチしている。場面転換時に、場所、時間のほかに気温が表示されるシステムも面白い。愛媛に雪が降る気候か。


・星使いセレナ/LEN[A-7]/講談社
封印されてしまった祖父や街を取り戻すため、星座の力を宿した「星獣」を探して冒険の旅にでる! なんと言っても設定・世界観が素晴らしくストーリーに引き込まれる。絵も可愛らしいく、広い世代に受け入れられる作品だと思う。最初の星獣・ポンプ座との出会いも読んでみたい。


・クジマ歌えば家ほろろ/紺野アキラ/小学館
言葉を話す謎の鳥?と同居することになる居候コメディ。なんといってもクジマのキャラが規格外で面白すぎる。ふつう、こういうのは小さくてカワイイのが定番だろうに。個人的にはクジマが朝の習慣(奇声をあげる)のあと、キチンと足を拭いてから家に上がっているのかが気になるところ。


・たたセン ~からめる先生の奇妙な課外授業~/広瀬べろせ/講談社
夜の問題を抱える先生のカップルが、新人教師に性の手ほどきを請う。エロいことしかやっていないのにコメディとしても最高に面白い。各キャラの顔芸はもちろん、からめる先生のモチベーションがずっと「この状況から解放されたい」なのも笑える。イライラのあまり「羽賀!」と呼び捨てにしちゃってるし。


・言葉の獣/鯨庭/リイド社
詩が好きな女子高生が、言葉の意味を動物として捕らえるクラスメイトと出会い『いちばん美しい言葉の獣』を探すことに。作中に登場する動物の独特の造形美も素晴らしいけど、第4話で谷川俊太郎の『生きる』を朗読するシーンがハイライトだと思う。作中の登場人物たち同様あの世界に引き込まれてしまった。


・ソアラと魔物の家/山地ひでのり/小学館
魔物との争いが休戦になったので、生きる目的を失ってしまった剣士のソアラ。魔界建築士のドワーフ3人組と出会い、モンスターたちの住処をリフォームする旅に同行することに。問題点や改良した所などを見開き図で解説してくれるページは、じっくりと読み込んでしまう。


・音盤紀行/毛塚了一郎/エンターブレイン
レコードをキーアイテムに、様々な時代や国で音楽に情熱を傾ける人たちを描くオムニバス。ざっと検索した感じだと、マンガ好きというより音楽好きの人に読まれている印象がある。第1話に登場するレコード屋の深山さんがいいキャラなので、今後もちょくちょく登場していただきたい。


・誰何Suika/つばな/徳間書店
不安やショックなことがあると、身体が透明になったり消失してしまうことがあるという世界。告ってきた男子が何人も消えてしまったことを悩む主人公が、アイドル活動を開始し復活させようとする。かわいいアイドル×ちょっと不気味なSFという感じ。勢い任せではなく、細かいところの動機付けも上手い。
















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  1. 2022/06/22(水) 20:05:07|
  2. 新刊感想まとめ
  3. | コメント:0

最近買ったマンガの感想 2022冬

最近(といっても約半年)買ったマンガの感想をまとめて書いてみたいと思います。





・草野と希♨/岩国ひろひと/KADOKAWA
剣道JKが強面な大男と、失踪した姉(男にとっては同僚)の行方を追って温泉街へ。2人の好対照なキャラもいいし、グルメなどの温泉街の紹介、ケンカシーンの迫力など各パートのバランスも良く、2時間サスペンスっぽい面白さがある。


・錬金術無人島サヴァイブ/伊口紺・保志レンジ/講談社
飛空艇が墜落。錬金術師、料理人、そして敵国の捕虜の3人が無人島でサバイバルすることに。生存のためのウンチクが細かでリアルだし、錬金術のファンタジーさも万能というわけではなく良いアクセントになっていると思う。3人の特技や立場の違いの描き方もうまい。


・ひらやすみ/真造圭伍/小学館
天然好青年のヒロトがボロい一軒家を譲り受け、従姉妹の美大生と同居することに。友人などとののんびりした空気感のやり取りに癒される。反対に仕事に追われカツカツの生活をしている よもぎさん との関係性が深まっていくのは、まだまだ先のことになるのか。


・ひかるイン・ザ・ライト!/松田舞/双葉社
歌の上手い銭湯の娘が、アイドルを目指すことに。1巻では割とテンポよく審査を突破していく。今後、オーディションの過酷さと向き合うって、どういう風に成長していくのか? NiziUとかのドキュメンタリーが人気になる理由が分かった気がする。


・踊る千年家族/春日井晶/少年画報社
不老不死の兄弟姉妹が、秘密を守りながら共同生活することに。「死なないけど、死にやすい運命にある」という設定が面白いし、ギャグやアクションのバランスも良いと思う。爆発倒壊するビルをバックに横一列に歩くシーンなど、見開きもキマッている。


・スイカ/森とんかつ/講談社
謎の少女スイカと関西弁教師・園渚が様々な怪異に遭遇する、とても再読性の高いオカルトコメディ。ホラー映画だったらバーンッ!となるところで表示?される『HEY!』『SHOCK!』といった英文に妙な面白みがある。THANK YOU!


・殺し屋やめたい!/外木寸/講談社
移民で殺し屋の女。その恋人(♀)の父親は、殺し屋が罪を告解している神父であった。娘も父親には同性愛を伝えられず……という設定のバランス感覚が抜群。LGBTQや難民問題がベースになっているのに、重苦しさを感じさせないのは上手い構成。


・ダーウィンクラブ/朱戸アオ/講談社
世界的企業を標的にしたテロが発生。その現場に、かつて父親を殺した男の顔を見つけた刑事が動く。経済格差など現代的な問題を扱う重厚なクライム・サスペンス。『一度見た人の顔を100%覚える』という主人公の特技も面白いし、母親が現在どうなっているかも気になる。


・そのとき修羅場が動いた/TALI/講談社
意中の男を落とすためヤベー女が長年かけて暗躍していたら、いざ告白という段階でさらにヤベー女が2人参戦してくる闇の深いラブコメ。大人しいのは冒頭10ページくらいで、そのあとはずっとブッ飛んだ展開が続く。本筋はともかく、サポート役のギャルのミカだけは幸せになってほしい。


・矢野くんの普通の日々/田村結衣/講談社
不幸体質でケガの絶えない矢野くんと、彼のことが気になってしかたない吉田さんを中心としたラブコメ。流血沙汰が日常茶飯事なのに、ほんわかしたムードなのが、なんだかクセになる。あと、友人のメイさんと吉田弟妹の距離が近いのが、なんだかホッコリする。


・ジーンブライド/高野ひと深/祥伝社
女性ならではの生きにくい社会に主人公が立ち向かっていき、再会した風変わりな元同級生との恋愛も……みたいな話かと思って読んでいたら、巻末の展開で一気にひっくり返された。たびたび言及のある『霧』も普通の気象現象ではないんだろうし、内部生・外部生もどういう意味なのか気になるところ。


・サイコの世界/井龍一・大羽隆廣/講談社
超能力者と無能力者の格差がある社会。幼馴染を惨殺された青年が、超能力者の少女リコをパートナーにして復讐を誓う。1巻では、まだメイン2人の顔見せの色が濃いけど、それでもキャラが立っていてバリバリに面白い。特にリコが「むくぷう」しているところがカワイイ。











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  1. 2022/01/07(金) 18:04:00|
  2. 新刊感想まとめ
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