

『クジマ歌えば家ほろろ』第3巻の感想です。教室にクジマがいることの違和感がすごい。
・第14話 藪から棒前巻ラストで初日の出を見た、アラタとクジマ。家に戻って餅つきをすることに。杵を振りかぶった勢いで倒れるクジマ、餅をのどに(クチバシに?)詰まらせるクジマ、家にいたアラタの叔母の瑠衣子さんを泥棒呼ばわりするクジマと、高いテンションでどんどん畳みかけてくるエピソード。あと、事前に清潔にはしているんだろうけど、クジマが丸めた餅には羽が入っていそう。
・第15話 売り言葉に買い言葉かるたや羽根つきで、瑠衣子さんにボコボコにされるクジマ。罰ゲームとして『第3の目』をつけた姿が面白すぎる。ぜひとも公式LINEスタンプが発売されるときには、採用してほしい。クジマは真琴ちゃんのときといい、初対面の人にケンカ腰で挑みがちだけど、野生動物と考えればそれも仕方のないことなのか。そして、美味しいものをくれる人はイイ人という判断基準も。
・第16話 出会いは別れの始まり正月休みは終わり。帰路につくことに。瑠衣子さんは真面目な勤め人という感じではないので、フラッと鴻田家に顔を見せに来てほしい。あと、クジマは車に乗るときはキチンとシートベルトをしているんだけど、鳥の骨格的にちゃんと安全が保障されているのかも気になる。そしてアラタは、学校に冬休みの宿題を忘れていることに気づく。取りに行かなければならないが……。
・第17話 習うは一生忘れ物を取りに学校に来たアラタ。興味本位のクジマも同行することに。スーツ&馬の被り物で変装しているとはいえ、これはかなりリスキーな行動だったかな。道中で人の目にも触れているだろうし。案の定、当直の先生にクジマが見つかってしまう。アラタ的には上手く切り抜けたけど、先生のほうとしては異常な体験をして、それを誰にも信じてもらえないっていうのはトラウマもの。
・第18話 溺れる者は藁をも掴む大学入学共通テストを目前にして、メンタルが限界を迎えてしまったスグル。朝のルーティン中のクジマにグチを言う。スグルは思いつめやすい性格みたいだし、クジマの破天荒さがよい心の切り換えになったのかも。三ツ木さんと会ってからのやり取りは、まるで漫才のような面白さだった。アラタの出番がかなり少ない珍しい回。
・第19話 目から鱗が落ちる折り紙で遊んでいるアラタとクジマ。クジマは、最近のスグルの表情が怖いというのだが……。〇ページあたりの兄弟の会話も良いのだが、やっぱり折り紙クジマの群れのインパクトが強すぎる。足のある鶴、意外とメジャーな折り方なのか。それから、ラストでクジマがマクシムのことを思い出したのも良い。ロシアに帰るまで、あと3カ月は切っている感じか。
・越冬クジマおまけ4コマ。ラスト2本が良かった。クジマ、もうちょっと関西弁を使っても面白いと思う。
クジマ、インスタのアカウントを開設するし、ウェブCMも作られるし、今年はさらなる飛躍に期待したいところ。
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- 2023/05/15(月) 19:37:07|
- 紺野アキラ
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令和のニュースタンダード『クジマ歌えば家ほろろ』第2巻の感想です。
・第8話 七転び八起き前話の流れを受けて、ロシア料理を作ることを宣言するアラタ。クジマの助けを断り、ひとりでボルシチを作ろうとするのだが、肝心のビーツではなくラディッシュを用意してしまうという、痛恨のミスを犯してしまうのだった。中1男子なので仕方ないとはいえ、第1話の卵焼きに続いて2度目の料理失敗。いつかリベンジしてほしいところ。
・第9話 身から出た錆寒くなってきたのでコタツを出した鴻田家。クジマがあっという間に虜になってしまう。はじめは大目に見ていたアラタたちだったが、そんな生活が数日も続くと……。いつものシュッとしたクジマも愛嬌があるが、太って丸々としたクジマもモチモチしてカワイイ。特に38ページのアラタに羽交い絞めされているヤツ。肉がたるんでいるのが良い。
・第10話 喧嘩するほど仲が良いクジマと遊んでばかりだったので、テストの出来が散々だったアラタ。真琴ちゃんに勉強を教えてもらうことに。今回は、家族のコミュニケーションの話。クジマほどズケズケといけなくても、気の使い合いはほどほどにしたいところ。これまではクジマがロシアに帰る春のことを気にしていたけど、そのまえにスグルの大学入試があるのか。
・第11話 九死に一生を得るクリスマスを楽しみにしているクジマ。母親が買ってきたケーキにも目を輝かせる。81ページではケーキが「守られた」と言っているけど、勢いがついたホールケーキを素手でキャッチしたらノーダメージというわけにはいかないと思う。ディナーを満喫したクジマだが、まだメインイベントが待っていた。それは……。
・第12話 噓から出た実サンタクロース! アラタから聞いたサンタの話を信じたクジマは、プレゼントをもらえるのが楽しみで眠れない。そこで夜の街を散歩するのだが、そこで出会ったのは……。この話は、クジマの3歳らしいピュアさがあふれていて良かった。それから、暗闇のなかで目が光るクジマが面白すぎる。
・第13話 一富士 二クジマ 三茄子大晦日。父方の実家に帰省することに。しかも、クジマのことはなにも伝えずに。父母のリアクションは、第1巻のオマケで処理されたので、祖母のリアクションが新鮮で良かった(前の話で近所の野田さんもクジマを見ているけど)。あとは、ひとりで家に残ったスグルが、アラタに「勉強頑張って」と言われたあとの表情が印象的だった。
おまけページで、クジマの土足問題に触れられたのが良かった。ちゃんと拭いていたんだね。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/10/17(月) 19:00:00|
- 紺野アキラ
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新時代の居候コメディ『クジマ歌えば家ほろろ』第1巻の感想です。
・第1話 初めてのブリンは塊になる中1の鴻田新(アラタ)は、帰り道で人の言葉を話す2足歩行の謎の鳥?クジマと出会い、家に連れ帰って日本食を振舞うことに。まず、トビラ絵となる家族写真にクジマが混じっているシュールさがすごいし、子供時代は4足歩行なこととか、ロシア語でキレるところ、納豆がクチバシの周りにまとわりついているところなど、インパクトが大きいシーンの連続でクジマのキャラに一気に引きつけられてしまう。
・第2話 大は小を兼ねるクジマは渡り鳥なので、ロシアに帰る春まで正式に鴻田家に居候することになる。両親にはスンナリ受け入れられたものの、アラタの兄で浪人生のスグルとはウマが合わなかった。そんなある日、クジマがサプライズを決行する。クジマ、居候キャラのわりに頭身がデカいが、やることもデカい。あと、頭の黒い部分が後退して、ハゲに見えるコマがちょっと面白い。
・第3話 鵜の真似をする烏両親は働きに、アラタは学校に行くので、平日の昼間に家にいるのはスグルとクジマだけ。そこでは、どんなやり取りが行われているのか? 居候コメディ的にクジマをドラえもんとすると、のび太にあたるのはアラタではなくてスグルなんだなと思う。ここの関係性の改善が、今後の目標?のひとつかな。クジマは朝のルーティーンとして川で叫んでいるけど、家に上がるときにちゃんと足をふいているのか気になる。
・第4話 火のない所に煙は立たぬ近所で幽霊を目撃してという噂が。もちろんクジマのことだろうと考え、朝のルーティーンを見直すことに。少し離れた川へ行き、奇声をあげたクジマ。そのとき後ろで水音が……。作者は、この連載の前はホラー系の読み切りを描いていたので、こういう展開はお手の物もという感じ。「チャポン」のコマ、その後の目のアップとか怖すぎる。ときどきでいいので、こういう系統の話も描いていってほしい。
・第5話 同じ羽根の鳥は生まれないアラタの幼なじみの三ツ木真琴ちゃんが訪ねてくる。クジマのことを紹介しようとするのだが……。頭がよさそうなのに、ビビりながらもクジマに立ち向かっていこうとする真琴ちゃんのキャラも良いし、どうせバレないだろうとロシア語で煽るところや「アザラシ!!!!」のコマで背景と同化してしまったクジマも面白かった。
・第6話 兄弟は鴨の味昔のアルバムを見つけたクジマは、自分が写った写真も欲しくなる。アラタだけでなく、スグルとも写真を撮ろうとする。なんとなく、この話の続きというか、キチンとした家族写真の撮影を最終回間際でやる気がする。あと、クジマの年齢が3歳と判明。これまでも何度かロシア←→日本を往復したようなことを話しているけど、1~2歳でできるもんなんだろうか?
・第7話 越冬北枝に巣くうホームシックになってしまったクジマは、ロシアに帰ることに。アラタも快く送り出すことにしたのだが……。第1巻の最後で、「あらためてよろしく」という話をやるのは、良い構成。2人(片方は鳥)の川での再会シーンも良かった(ちょっとナランチャを思い出したけど)。あと、クジマが背負っているリュックサックは、水でずぶ濡れになりそう。
カバー裏の初期案のクジマ、不気味すぎる。
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- 2022/04/17(日) 19:00:00|
- 紺野アキラ
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