

アフタヌーンの感想です。表紙は『メダリスト』から、結束いのりさんと狼嵜光さんです。
・クオーツの王国/BOMHAT新連載巻頭カラー。女神の加護を受ける『聖類』(セレス)。その中から、悪魔を倒すために集められた騎士のことを天使と呼ぶ。そんな天使になることを夢見る聖類の子・ブルーはひとりだけ黒い羽根を持ち周囲から疎まれる存在だったが、ある夜状況が一変する出来事が……。悪魔と呼ばれている敵もいわゆる階級の高い天使の姿に見えるし、信じていた常識が間違っていた系の設定かな。絵はバリバリに上手く、世界観とマッチしている。
・メダリスト/つるまいかだ今回の主役は、鹿本すずちゃん。世界一かわいいスケートで110点をたたき出し、見事にトップに立つ。一度静止してからの演技の描写は鳥肌もの。誰かのためではなく自分が目立つためというモチベーションは、現代っ子には最適なのかも。そして、最後のコマ。いのり以外のライバルが7人も描かれているけど、この中の半数以上は表彰台に上がれないのか。
・逮捕しちゃうぞGP/藤島康介読み切り特別編。謎のサンタの力によって、逃げる突風を美幸&夏実が追うというスペシャルな内容。夏実の足ブレーキでのドリフトがあったり、どちらかと言えば『逮捕しちゃうぞ!』側に見せ場が多かった印象。
・最果てのセレナード/ひの宙子前回のコンクールの小夜の演奏の“謝罪”に母親がやって来る。ところどころ言動に違和感があるものの、この母親が殺されるわけか。なんとなく小夜がヤるもんだと思っていたけど、律のほうがヤった可能性もあるのか。
・来世は他人がいい/小西明日翔拉致した吉乃に周防薊が正体を明かし、まさかの申し出をする。それを受けての返答は……。今回はいちおうの勝ちってことなんだろうけど、まだまだ因縁は続くか。あと、いまどきの女子高生は2回も「ぬんっ!」って言わないと思う。
・おおきく振りかぶって/ひぐちアサ新学年がスタート。三橋は、阿部・泉と同じクラスになる。最後のページの篠岡、目の位置がズレているし、言動にも圧を感じるし怖い。
・すずめの戸締まり/新海誠 甘島伝記愛媛のミミズが噴出。すずめと草太が協力して、鍵をかける。ダイジンの行方やたまきさんへの連絡も気になるけど、次回は民宿でくつろぐ様子。
・フラジャイル 病理医岸京一郎の所見/草水敏・恵三朗JS1治験の承認がなかなか下りないという事態が、世界的に広がる。どうしてこういう状況になったのかということを、岸&宮崎先生で調べる。これは多くの人の様々な考えが複雑に絡み合った事態ってことか。火箱ちゃんがあんなにボロボロになってしまうとは。
・ヘルハウンド/皆川亮二拠点を移したショウとヘルだが、東の家が襲撃されたことを受けて、自分たちから葉っぱ人間にコンタクトを取る。葉っぱ人間ことプラントヒューマノイドに、もうちょっと話を聞く姿勢があれば。
・プ~ねこ/北道正幸少女探検隊が登場し、希少種の『ネコヤンナギ』を探す。ハカセの眼鏡の表現がちょっと怖い。
・ブルーピリオド/山口つばさ広島での生活が続き、様々なことについて頭を悩ませる八虎。結局は、真田さんの話を聞かないと、いろいろと進展しないかな。AOJのチラシが、キャンバスの近くに落ちる見開きが印象的。
・スキップとローファー/高松美咲自分のことをカッコいいと言っていたという話を聞いただけで、友枝さんのことを気になってしまう山田。「つき合えれば誰でもいいのか」と友枝の友人から釘を刺されるが、それでも……。美津未が悩んでモヤモヤしているときにお前は~!
・カオスゲーム/山嵜大輝自分の傷を相手にも与えるという、ハイウェイ・トゥ・ヘルな能力の対象に取られた鈴木。東の機転で敵を見つけ出し、印を奪うことに成功する。その直後のトラック直撃シーンの迫力が凄まじかった。神の加護から外れたら……みたいな感じか。
・ダーウィン事変/うめざわしゅんリナレス議員が秘密裏に合流し、簡単な会議が行われる。オメラスの代理母の捜索もしなければならないし、様々な勢力のいろいろな思惑が複雑に絡み合っている。そして、目を覚ましたチャーリーはルーシーと……。新世代のヒューマンジーが産まれるあたりがクライマックスなのかな。
・イサック/真刈信二&DOUBLE-S爆煙にまぎれて地下水道へ。しかし、すぐに気づかれ船上での白兵戦に。息つく暇もない激戦のなかイサックがヴィスコンデを川に落とし、見事にプリンツ軍が脱出に成功する。勝利!
・天国大魔境/石黒正数全編魔境パート。ミチカは時をとめる能力者ではなく、単に強いだけだった。ダンビラ佐藤のツテを使ってリベンジマッチの舞台を整える。最後にキルコは「似てる」という感想を持ったけど、たぶんトキオとミチカは遺伝子的に近いはず。
・民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿/リチャード・ウー 芳崎せいむ平松議員の死体が発見され、大きな事件に。とうぜん赤坂が第一容疑者として浮上する。鹿小沢さんは味方をしてくれたが、阿木の顔役たちは……。真犯人うんぬんじゃなくて、こういうところとの戦いもあるわけか。
・波よ聞いてくれ/沙村広明麻籐とシセル光明(?)の話は、特に進展せず。いっぽう沖がMRSに乗り込んできて、ロティオンを見つけようとする。そしてミナレと瑞穂は、雪を掘り進めるものの、早々に体力が尽きてしまう。八方ふさがりだな。
・青野くんに触りたいから死にたい/椎名うみ不倫がバレ、引っ越しせざるを得なくなる。その鬱憤を鉄平にぶつける。どこにも逃げ道がない感じ。
・乾と巽~ザバイカル戦記~/安彦良和日本では、原首相がその思惑を語る。そして、エカテリンブルク郊外に陣を取った乾は、カーメネヴァといろいろと語り合う。なんか、次の戦闘で死んでしまいそう。それにしても、こんな半分ヨーロッパみたいなところまで進軍していたのか。
・無限の住人~幕末ノ章~/滝川廉治・陶延リュウ・沙村広明應榮が佐々木を倒したあとに、血仙基を歩蘭の身体に入れるシーンが印象的。佐々木にメッタ刺しにされた姿がブラッドハーレー級だったし、歩蘭の最期が辛すぎる。
・新鮮!八百屋高校/田坂コロ読み切り。ここからの3本は、コミティアで持ち込まれた作品を編集長判断で掲載するという企画の合格作。1本目は野菜擬人化コメディ4コマ。でも、人間も同時にいるし、後半は栗がメインになるし、もっと野菜をフィーチャーしてほしかった。
・サバ読み女/空弓読み切り。小説の賞には落選したものの、担当がついた主人公。しかし、本当は40歳なのに30歳とサバを読んでしまう。要するにループのような人生からの脱却というテーマなので、序盤に出した時代劇の再放送を最後のほうでもう1回使ってほしかった。新番組がはじまるとか。
・香港四景 第一景 香港着陸/朝和読み切り。はじめて香港の地を踏んだ大学生。2階建てバスで失敗してしまう。悪くない空気感だが、読み切りで連作短編の一編を出されても……という感じ。
次号は、藤想&先マケの読み切りが載ります。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/12/23(金) 17:15:15|
- アフタヌーン 2022
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アフタヌーンの感想です。表紙は、岩戸鈴芽さんと城塚翡翠さんです。
・最果てのセレナード/ひの宙子新連載巻頭カラー。家がピアノ教室をやっている小田嶋律は、ピアニスト志望の転校生・白石小夜とすぐに仲良くなる。小夜のピアノ演奏の描写が素晴らしかった。ページに広がる音の波動。そして、十年後。友人から同窓会の誘いを受けた律は、現在の小夜の様子を調べる。ただの友情物語ではおさまらない秘密が、2人にはあるのか?
・すずめの戸締まり/新海誠 甘島伝記イスの姿になってしまった草太とともに、猫の姿になった要石のダイジンを追う鈴芽。勢いに任せてフェリーに乗り込んでしまう。すれ違いはあったものの、草太との協力関係を構築できたし、ここから2人で日本を周ってダイジンを追うわけか。
・medium 霊媒探偵 城塚翡翠/相沢沙呼 清原紘新章開始で、2話掲載。山間に建つ水鏡荘にBBQに来た、香月と翡翠。そこで、館の主の黒越が殺される事件が発生。翡翠が犯人を指摘するが、別の女性が逮捕されそうになる。と同時に『連続死体遺棄事件』というのも発生している。この犯人が、ラスボス的な感じになってくるのか。
・ヘルハウンド/皆川亮二北川と西崎に加え、西崎の従姉妹の浅山南も参加して、ショウとヘルが治平界に来た経緯などを考察する。これで情報の整理ができた感じ。あとは、葉っぱ人間の動機的なところか。
・カオスゲーム/山嵜大輝ネットカフェで状況整理。◇の組織・求世会が、器と呼ぶ鈴木の命を狙うという構図がはっきりしてきた。〇印を持つ仲間を捜すことになるが、その前に襲撃を受けてしまう。しかもシャワーの最中という最悪のシチュエーション。東は戦力にならないし、どうやって切り抜けるか。
・ブルーピリオド/山口つばさコンペについてのアレコレを聞くうちに、八雲たちが芸術家を目指していることに気づき、戸惑う八虎。すでに2年の夏だし、進路を考え始めても遅くはないか。殺されたという真田さんのほうは、そんなに深掘りされないかな。
・天国大魔境/石黒正数天国Bパート。娘(トトリという名前)を預けたタカは、愛する女性を守るためミチカと戦う。『視えない斬撃』の描写もそうだけど、普通のキックパンチなどアクションの描き方がスゴイ。魔境パート。竹塚が挑発。ケンカを買ったマルだが、予想外のダメージを受けてしまう。特殊能力の範囲が、一気に広がった。
・無限の住人~幕末ノ章~/滝川廉治・陶延リュウ・沙村広明不死実験を潰した歩蘭は、勝海舟の手引きで横浜港から国外脱出をはかる。上手くいくかと思われたのだが……。ここまでしぶとかったか、佐々木源八。
・スキップとローファー/高松美咲志摩と別れたあとの美津未の様子。ひさしぶりにミカや結月、誠と4人そろってアレコレしたのが良かった。なんか、志摩のほうがいろいろと引きずりそうだな。
・宝石の国/市川春子フォスの祈りによって、すべてが無に帰した世界。黒塗り3ページのインパクトがスゴイ。そして、フォスは新しく生まれた岩石生命体との会話で、自分の間違いに気づく。次回が100話だけど、まだ何か大きなことが起こりそう。
・プ~ねこ/北道正幸超能力者の先輩が言うには、イメージが大事なのだという。イメージ上の猫の仕事ぶりがカワイイ。8ページ掲載が続いているから、単行本が倍のスピードで発売されるかもしれないのか。
・波よ聞いてくれ/沙村広明ミナレと瑞穂は穴の上に登ることをあきらめ、横移動で管理事務所を目指すことに。スコップ的なものでもあれば。そして、番組や警察の対応で手一杯の麻籐のところに、ある人物から電話がかかってくる。ものすごい助っ人の登場だな。
・ヴィンランド・サガ/幸村誠ウーヌゥ人の集落に謝罪に行ったトルフィンたちだが、すでに部族は移動してしまっていた。なんとかニスカワジージュとコンタクトを取る。そして、戦争を心配する子供たちを前にして、ヒルドさんはある決意を固める。それは、かつて自分が憎んだ戦士と同じではないのか?
・メダリスト/つるまいかだ公式練習。「4回転を飛ぶ」という噂のあるいのりの姿に、他のコーチたちが注目する。が、それは2人とも折り込み済みだった様子。見事に4回転サルコウを着氷してみせる。マンガ的な観点から考えると、今成功してしまうと本番では……と気になってしまう。
・青野くんに触りたいから死にたい/椎名うみ男と不倫しつつ、子供には暴力をふるう母親。青野くん、こんなハードな幼少期を送っていたのか。1話を分けるかたちで掲載しているらしく、中途半端なところで終わっている。
・民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿/リチャード・ウー 芳崎せいむ神社の氏子総代選挙で負けてしまい、機嫌が悪いと噂の平松議員。なぜか赤坂が酒の相手をすることになる。酔った勢いで真意を語り、平松議員の見方が変わったかに思われたのだが……。ついに事件が発生。犯人は、日ごろから平松議員を恐れていた地元の人たちか、直前に悪く言われた若手アーティストたちか。
・天狗の台所/田中相フキノトウ採集中に足を怪我してしまったオン。基の狼狽ぶりも、そこからのオシャレ料理も良かった。今回、オンがデフォルメされるシーンが多かったように思う。
・ダーウィン事変/うめざわしゅんチャーリーはオメラスに負けるが、ルーシーの言葉により動揺を誘うことに成功。543ページからのオメラスの独白が印象的だった。そしてダメージを受けたチャーリーは警察病院に運び込まれることに。どうやって状況の説明をするのか。
・ワンダンス/珈琲コンテストの『ダンスアリーナ』に関する、各チームのアレコレ。そして、一凛ではメンバー発表が。湾田はメンバー入りしたが、カボは補欠に。なんだかんだで本戦の出番はあるだろ。今後はコンテスト編に突入か。
・トップウGP/藤島康介トップグループ3人の後方では、ナヴァロ兄弟vsローザマリアが。突風の仕掛けや、615ページあたりのローザマリアを見ると、もっと混戦模様になりそう。
・イサック/真刈信二&DOUBLE-S五門の大砲で火薬庫を狙われ、絶体絶命のイサックたち。火薬樽を火矢で打った一瞬で、全員が逃げ出せたのか?
・乾と巽~ザバイカル戦記~/安彦良和民衆とコサックの争いは、乾たちが乱入して終結。そして、乾はモスクワへ行き、珠子たちとはここで別れることに。日本では、特命全権大使としてオムスクに赴任する加藤恒忠が動き始めていた。クライマックスも近い感じなのかな?
・フラジャイル 病理医岸京一郎の所見/草水敏・恵三朗門川にJS1が使えるということを伝える。宮崎先生と荻野目先生の意見のぶつかり合い、門川と五味を抱きしめる六川さんなど、今回も素晴らしいシーンのオンパレード。そして、ラストで登場する火箱ちゃんは、必ずカッコいい。
次号から、BOMHATの新連載がスタート。藤島康介のスペシャル読み切りと、コミティア企画の入選作が掲載されます。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/11/25(金) 18:27:52|
- アフタヌーン 2022
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アフタヌーンの感想です。表紙は『天国大魔境』です。
・天国大魔境/石黒正数巻頭カラー。祝! アニメ化決定! 天国パート。まず結婚をしたタカとアンズが東京を離れることに。しかし数年後、ミチカと再会した時には、タカと子供だけで……。この子供が魔境パートの封印部隊の子かな? 魔境パートでは、つにキルコ&マルと竹塚が遭遇を果たしそう。vsアンジュラスを2つ同時に描きそう。
・ブルーピリオド/山口つばさ心霊スポットへ立ち寄ってから、モモちゃんの実家へ。ここにあるアトリエを村井らと使っていた真田という人物の名前が出るが、彼女(?)は殺されてしまったのだという……。地味に幽霊にビビっていて、なんでも磁場とプラセボのせいにする八虎が面白い。
・メダリスト/つるまいかだ休載明けで、一挙2話掲載。1話目では、全日本に出場するライバルたちの紹介。シード権を持つ6人のなかでも、関西予選で100越えの点数をたたき出した鹿本さんが気になるところ。2話目では旧交を温めつつ、4回転ジャンプをプログラムに組み込むかという話し合い。白鳥ジュナの顔芸と、司が襲われたとみるやすぐさまパイプ椅子を持ち出すいのりのスピーディーさがやばかった。
・来世は他人がいい/小西明日翔ゲーセンでお気に入りのキャラクターのぬいぐるみをゲットする吉乃。フードコートも満喫した所で異変が……。シンプルな手段ではあるのだが、実に効果的。最後のコマは、GPSをどこに入れようとしている?
・すずめの戸締まり/新海誠 甘島伝記新連載センターカラー。女子高生の鈴芽は、謎のイケメン宗像草太に廃墟となった温泉街の場所を教える。そこから“ミミズ”という怪異によるトラブルに巻き込まれることに。そして、ラストでは衝撃の展開が。ここから鈴芽が全国を回って『後ろ戸』を閉めていくことになるわけか。
・ダーウィン事変/うめざわしゅんエヴァの墓参りに来たルーシーは、そこでオメラスと対面する。そこから、追ってきていたチャーリーとのバトルに発展。オメラスのほうが体格が良いだけに、チャーリーの苦戦は否めないか。そして、ルーシーのところにはファイヤアーベントが。こっちもタダではすまなそう。
・青野くんに触りたいから死にたい/椎名うみ幼少期の青野家の様子。ワンオペ子育てに苦しむ母親に、一瞬だけ優里の意識が混ざる?ような描写が不気味。その母親も、子供より先に海に飛び込んでいったり、精神が不安定な感じが怖い。
・medium 霊媒探偵 城塚翡翠/相沢沙呼 清原紘泣き女は呪い殺すのではなく「その人が死ぬのが分かっているのに何もできないから」泣いている。という怪異。翡翠が結花の霊媒となり、情報を聞き出す。犯人は予想通りだったが、オカルトな情報をもとにロジカルを組み立てるというのが面白い。
・ワンダンス/珈琲コンテストのメンバー選考。湾田は当確だが、カボは当落線上ってところか。そして、伊折に音楽編集ソフトの使い方を習っているときに、不意な一言を言われてしまう。ちょっと方向性が違ってきたか?
・プ~ねこ/北道正幸宇宙からの難民の受け入れをしている人の話。意外とブラックなオチだった。
・スキップとローファー/高松美咲美津未と志摩の休日デート。しかし、ラストでは美津未から意外な言葉が……。志摩が“こういうスタンス”になった理由が回想パートで語られて、なので美津未との関係が……というところだったので、ひとまずは友人で落ち着くんだろうが、第2ラウンドがありそう。
・カオスゲーム/山嵜大輝ルミ子さんは、狂人を装っているだけだった。鈴木たちに真相を語ろうとするが、等々力に殺されてしまう。ここからバトルへ。水が媒介の等々力相手に雨が降ったときは万事休すかと思われたが、そこからの逆転がすごかった。でも、まだまだこの状況の全貌が見えない。
・天狗の台所/田中相正月恒例の花札大会、そして最下位の罰ゲームの料理を通じて、オンと珠緒が和解する。作った料理もたこ焼きだったし、これまでとはちょっと雰囲気のちがう内容。
・民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿/リチャード・ウー 芳崎せいむ町内会の人が集まり、町おこしの会議。様々な坂をめぐりながら、そこにまつわる怪談を聞いていく。今回登場した人物たちは、被害者候補ってところか。物書きの浜さんが危ないと思う。
・ヘルハウンド/皆川亮二葉っぱ人間の弱点である『種』の場所を探すヘル。優勢に戦いを進めていたのだが……。葉っぱ人間とヨーゼフが合体したケルベロス状態がカッコイイ。キーパーソンである蓮神様を捜すのが今後の目的か。
・無限の住人~幕末ノ章~/滝川廉治・陶延リュウ・沙村広明不死身の要は血仙蟲ではなく、血仙蟲を生み出す『血仙基』だという推論にたどり着いた歩蘭。江戸城の地下に向かう。万次の言う通り戻ってきても困るんだろうが、それでも右腕が焼けてしまったのは、ちょっとさびしい。
・乾と巽~ザバイカル戦記~/安彦良和船のオッサン・リューミンさんの容体を見た巽は、激しい憤りを覚え、戦闘準備中の乾を見つけ怒りをぶつける。乾にも言い分はあるが、ここは……というところか。そして、クラシノシチョコフを捜してコサックが襲来。次回は、革命派の市民と激突か。
・トップウGP/藤島康介アメリカGPの決勝がスタート。ローザマリア、すごいピンチをかわしたな。転倒したイシガキも心配だけど。あと、レース中にヘルメットを描かない演出は、意外と初めてか?
・波よ聞いてくれ/沙村広明ミナレと瑞穂は動けず。「風が入らないから」とか言っているけど、さすがにあの軽装では長くはもたなさそう。こういうときは、甲本を動かすのが手っ取り早いか。
・フラジャイル 病理医岸京一郎の所見/草水敏・恵三朗いっしょに犬の散歩をする、門川と五味、六川さんと坂本さん(復帰するの?)、宮崎先生と南波先生など、立場や境遇のちがう2人の会話で、考え方のすり合わせをしていく。門川に抱きしめられるみりん(犬)の表情が最高。
・イサック/真刈信二&DOUBLE-S要塞をめぐる攻防戦。イサックの銃撃は脅威だが、数に勝るヴィスコンデ軍が押し込む展開。火薬庫に逃げ込んだプリンツとイサックに対し、ヴィスコンデは大砲を向ける。けっこうピンチなのでは?
・おおきく振りかぶって/ひぐちアサ照明の点検と、2年生のクラス分けに対する不安。でも、篠岡が1年生に「早くマネージャーを確保しろ」と圧力をかける場面が面白かった。
・ビターエンドロール/佐倉旬最終回。虎尾さんが福祉事務所に現れないことを心配する犬飼は、そのまま夜の街へ……。早期完結なんだろうが、主人公のMSWとしての芯は最後までブレなかったし、泣きの場面もしっかり決まっていたと思う。
・どくだみの花咲くころ/城戸志保読み切り。四季大賞受賞作。優等生の清水は、周囲と軋轢を生まないようにすごしていた。そんなある日、クラスの問題児・信楽の作る粘土細工に魅了され、家の前の空き地で草人形を作っていることを知る。中盤までは淡々とした感じなのに、858ページから一気にギアが上がったのがすごかった。信楽の「落ち着きないんだな」というセリフも、いいスパイスになっている。
次号から、ひの宙子の新連載が始まります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/10/25(火) 18:05:59|
- アフタヌーン 2022
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アフタヌーンの感想です。表紙は『天狗の台所』です。
・medium 霊媒探偵 城塚翡翠/相沢沙呼 清原紘新連載巻頭カラー。10月からテレビドラマもスタートする人気ミステリ小説のコミカライズ。心霊現象に悩んでいた倉持結花が、ある日自宅で死亡してしまう。相談を受けていた霊媒師の城塚翡翠と、大学の先輩で推理小説家の香月の2人が、この事件に立ち向かう。本当に『泣き女』という妖怪の仕業なのか? ミステリ的には友人の舞衣が怪しく見えるけど、どうなるか?
・ヘルハウンド/皆川亮二東に巻き込まれてケンカの助っ人をしているところに、ヨーゼフというセントバーナードを連れた葉っぱ人間が現れる。次回は、ショウ&ヘルとのタッグバトルが開戦か。人間と犬のコンビネーションをどう描くか楽しみ。
・カオスゲーム/山嵜大輝東が言っていた事件の現場の調査に向かう。そこには幾何学模様のマークが残されており、2人はたびたび死ぬような事故に巻き込まれそうになる。どうも傷の男も敵対組織に近いようだし、鈴木の苦境は続く感じか。
・ブルーピリオド/山口つばさ2年の夏休み。八虎は村井に誘われ、世田介、鉢呂と一緒に、桃代の実家で制作することに。初日は鉢呂の車で移動し、車中泊することになる。次回は、心霊スポットをめぐるとして、この旅でどういうものを吸収するのか?ってところか。
・波よ聞いてくれ/沙村広明残された手がかりを見つけ、ついに瑞穂を見つけたミナレ。しかし……。外部からの手助けは期待できないし、2人だけでどうにかするしかないのか。肩車なりすれば脱出できそうではあるけど。
・天狗の台所/田中相センターカラー。基の作ったお雑煮を、全国各地から集まってきた天狗たちと食べる。単行本発売ということもあって、ページ数は短め。初顔合わせの珠緒とのアレコレは、次回以降に持ち越しか。
・民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿/リチャード・ウー 芳崎せいむ学生の鹿子沢亜里沙からの依頼で、屋敷にある大きな藁人形の謎を解くことになる。まだ、赤坂が事件を犯すようには思えない。鹿子沢家と政治家の平松の、街の顔役争いに巻き込まれる形になるんだろうか?
・イサック/真刈信二&DOUBLE-S大雨で増水した川を利用して、要塞に潜入したプリンツ隊。しかし、食糧庫の破壊に手間取っているあいだに、ヴィスコンデ軍が戻ってきてしまう。イサックの銃が使えれば、攻め込もうとする敵を狙い撃ちにできるんだろうけど。
・無限の住人~幕末ノ章~/滝川廉治・陶延リュウ・沙村広明山を下りた万次たちは、坂本に助けられる。そこで歩蘭は、血仙蟲がどのように使われていたかを知る。いっぽう新選組のところにいる師匠筋の松本良順は、歩蘭とは正反対の考え方をしていた。どうやら、万次の右腕をどうするかが今後のテーマとなっていきそう。
・ダーウィン事変/うめざわしゅん5ヵ月ぶりの連載再開。チャーリーの弟の存在は、ファウラー所長によって否定される。これは、ALAと裏でつながっているってことか? そして、ルーシーの母親は、娘をチャーリーから引き離そうとするが……。ここのコンビは鉄板なんだろうけど、もうひとりくらい仲間が欲しい。
・スキップとローファー/高松美咲生徒会選挙は、特に波乱もなく美津未が会長となる。副会長となった氏家だが、やはり周囲に迷惑をかける状況に。ここで、これまで秘められてきた彼の本心が吐露される。これを受けて美津未も……。ラストで、そっとティッシュをさし出す氏家が良い。
・プ~ねこ/北道正幸もともと存在感の薄い地味っ子が頭に猫を乗せることで、さらに自分の気配を消すことに成功する。これは、ぜひとも続編を読んでみたいシリーズ。
・フラジャイル 病理医岸京一郎の所見/草水敏・恵三朗ザッキーの暴走をたしなめつつ、EAP使用への糸口を見つけた岸先生。泌尿科のカンファで久々にブチかます。大月先生のサポートや、六川さんの活躍も良かった。あと、ザッキーの前髪と横の髪のあいだにある白いラインが白髪に見えてしまった。
・ワンダンス/珈琲ダンスバトルの決勝。カボは『自殺ムーヴ』という技を披露。ザラにも対抗されるが、土壇場で壁谷とのコンビネーションがさく裂し、見事に優勝する。こういう成果が、今後にどういう影響を及ぼしていくのか。壁谷のほうにも。
・来世は他人がいい/小西明日翔吉乃が上手く時間を稼いだためか、雨が降ってきたのでモールにしばらくいることに。そして、霧島は吉乃のスマホを発見する。最後のページのアオリが物騒。
・ヴィンランド・サガ/幸村誠ミスグェゲブージュに応急処置だけして、ウーヌゥ人たちを村に返す。ニスカワジージュの言っている「ペワト」が予知で「ミルグゥイジャーシト」が未来みたいな意味あいか。ウーヌゥ人たちとの間にも溝ができたけど、アルネイズ村の住民たちの間にも……って感じか。
・おおきく振りかぶって/ひぐちアサランニング練習と、春の大会の抽選会。最後のページは、はじめて夜間照明を使ったってことなんだろうけど、明るく見えない。
・乾と巽~ザバイカル戦記~/安彦良和巽たちはチュメニという街に到着。そこの現状に言葉を失っていると、乾が乗った列車が到着する。2人の再会はいつ以来か? いっぽう、ここまで船に乗せてくれたオッサンが兵士に撃たれてしまう。ここでの九十九一の活躍も意外だったが、クラシノシチョコフの再登場もビックリだった。
・トップウGP/藤島康介路面状況の変化に苦戦する他のレーサーたちを尻目に、突風はタイムを刻み続ける。2人そろわないといけない双子より、やっぱりリリアンのほうが強敵だな。
・ビターエンドロール/佐倉旬ネットカフェ難民の虎尾さんが、救急搬送される。ホームレスの生活環境の悪さが今回のテーマかと思っていたら、虎尾さんの本性が明らかになる626ページでやられた。作者コメントで最終シリーズとあるし、次回で最終回なのかな。
次号から、新海誠監督の新作のコミカライズが始まります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/09/24(土) 18:42:33|
- アフタヌーン 2022
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アフタヌーンの感想です。表紙は『ブルーピリオド』です。
・民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿/リチャード・ウー 芳崎せいむ新連載巻頭カラー。大手商社から大学講師に転身した、赤坂弥一郎。引っ越し先の下町では顔役の老人たちとも、最近引っ越してきた若手アーティストたちともすぐに打ち解ける。しかし、冒頭とラストのインタビューパートによって、彼が「殺人を犯す」ということが語られる。いったいどういう展開になっていくのか読めない。
・メダリスト/つるまいかだ新潟での、魚淵先生との特訓。締める・開くのコツのほかにも、ブッ飛んだ提案をしてくる。ここで2人が選んだ選択は……。ちょっと調べると、女子で4回転サルコウを飛んだ人はいるし、12歳で4回転ジャンプをした人もいるそうなので、あながち現実離れしているってわけでもないのか。
・ブルーピリオド/山口つばさ課題の講評。犬飼先生からは厳しい言葉が続く。そこで八虎が作ったものは……。114~115ページの見開きから始まるコンセプトの説明が分かりやすく、とても面白かった。絵ではないけど、これまでで最高の出来といってもいいかも。っていうか、もう2年の前期が終わるのか。
・来世は他人がいい/小西明日翔前回吉乃に接触してきたのは、高橋と名乗る男。砥草会の運転手だというが……。そして霧島が追っていた男の正体も明らかに。これは、上手くハメられてしまった形か。っていうか、組が黙っていないだろ。
・カオスゲーム/山嵜大輝警察に事件のことを話しても信じてもらえず、記事にすることもできず。鈴木は、町田さんの知り合いだという東 京一 というフリーライターと組んで傷の男の行方を捜すことに。ネズミの襲撃 → 幾何学模様を作る → 逃走あたりのスピード感とテンションの高さが最高。オカルト・クライム・サスペンスみたいな方向性か。
・スキップとローファー/高松美咲八坂さんによる美津未の分析。そして、八坂 → 美津未。美津未 → 志摩と、ズシンとくる言葉を投げかける。このあたりの答えは出ず、今後へのシコリってところか。そして生徒会長選挙の時期に。立候補は美津未だけかと思われたが、意外な伏兵が……。
・プ~ねこ/北道正幸猫修行の聖地に向かう猫の跡を尾ける、3人の少女。もう8ページでの掲載で定着したってことでいいのかな。
・天国大魔境/石黒正数天国パート。前半の園長たちと後半のオーマたちでは、数年の時間の開きがあるか。成長したククが、すごい美人。魔境パート。高原学園奈良施設に到着した2人。そこには、トキオの到着を予言する女性の姿が。5期生の誰かかな?
・ケモ夫人/藤想読み切り。センターカラー。3回目の登場かな? 旅をしていたケモ夫人だが、現在は自宅にいる様子。変わった性格のメイドがいるのはともかく、夫はエリマキトカゲ?だったのか。楽しむポイントが分かりにくい。
・ヘルハウンド/皆川亮二ホームレス的な生活を送る、ショウと戦闘犬(ヘル)。暴行されている東 恭一 という青年を成り行きで助けることに。こっちの世界に来たときに、ショウとヘルは互いの能力を分け合った状態とのこと。だったら、上手く協力して戦えれば。
・ヒストリエ/岩明均ひとり逃げ遅れた兵士を見つけるが、エウメネスはとどめを刺さず……というところで単行本作業に入るため、しばらく休載期間に入るとのこと。
・無限の住人~幕末ノ章~/滝川廉治・陶延リュウ・沙村広明万次vs佐々木のファイヤーデスマッチ。たしかにこの状況下で戦って、万次に勝つのは不可能か。ただ、頭領を失った挽斃連の今後が気になるところ。
・ヴィンランド・サガ/幸村誠ウーヌゥ人たちを含めての話し合い。ギョロが通訳に難航するものの、なんとか平和な決着を見ることができた。と思われたが、ミスグェゲブージュが手斧を取り出し……。あぁ、もう衝突は避けられないか。
・イサック/真刈信二&DOUBLE-S窮地におちいり大砲を奪われそうになるものの、エリザベートの隊が駆けつけピンチを脱する。どうやら、次の戦いでヴィスコンデとは決着をつける様子。雨をどう生かすのか?
・宝石の国/市川春子月人たちに語りかけるフォス。470ページからの連続見開きが圧巻。次号は休載だけど、このままクライマックスに雪崩れ込む雰囲気。
・ワンダンス/珈琲ダンスバトルの決勝。壁谷は大技を失敗してしまったが、カボのほうは吹っ切れて好調の様子。ワンハンドエアーをやるのかな?
・リンファとヤナン/飴井涼読み切り。田舎の村で、2人で暮らしている双子のリンファとナヤン。出稼ぎに行っている父親が、収穫祭の日に帰ってくることを期待して待っているのだが……。2人が民族衣装を着たり料理したり、様々な生活の描写すべてが素晴らしい。オチも良かった。
・トップウGP/藤島康介またQ1に回ることになった突風だが、そこでは“カップラーメン仲間”のリリアンと共闘して、予選を通過する。こういう日本好きの外国人は、フランス人っていうのが定番になったな。
・波よ聞いてくれ/沙村広明ヴァレンタインラジオ週間がスタート。茅代さんの番組のゲストに来たマキエ、ちょっと美人になっている気がする。そしてミナレは、瑞穂のいるところを予想する。っていうか、望来の山の中にいたのか。
・乾と巽~ザバイカル戦記~/安彦良和乾は砲兵隊をまとめ上げるものの、コルチャークとガイダが衝突してしまう。そして、乾は撤退中にカーメネヴァと……。馬の放尿で情事を描写するとは。
・おおきく振りかぶって/ひぐちアサ浜田たちを読んでの校歌の練習と、外周ランニング。このペースだと、次の試合までどれくらいかかるんだろう?
・フラジャイル 病理医岸京一郎の所見/草水敏・恵三朗門川にあらためてJS1を使った治療をしてもらうために、EAPという制度を利用しようと考える。火箱ちゃんだけでなく、間瀬にまで頭を下げるザッキーだったが……。たしかに間違いかもしれないけど、過ちというほどではない気がする。次回で岸先生が反撃するかな。
次号から、相沢沙呼&清原紘の新連載が始まります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/08/24(水) 19:46:35|
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