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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/9月は、木根さんの1人でキネマ。

今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想 2020

さて今年も残り1ヵ月半となり、様々な漫画関係の賞が発表される季節となりました。各所でランキング予想されると思いますが、このブログでもやってみようと思います。
※あくまでも『ランク入りしそう、評価されそう』という基準で選んだものですので、必ずしも全てを読んでいるわけではありません。ご了承ください。
タイトル/作者/出版社/単行本既刊数



◆講談社
 パリピ孔明/四葉夕ト・小川亮/講談社/3巻
三国志の名軍師・諸葛亮孔明が、若い肉体に戻り現代の渋谷で復活。そこで出会った歌手志望の女性をトップにするため、様々な策略をめぐらせる。もはや、ひとつのジャンルとして定着した“異世界モノ”のなかでも、頭ひとつ抜け出した存在感。
☆ 満州アヘンスクワッド/門馬司・鹿子/講談社/2巻
心優しい日本兵士が、家族のために満州の地でアヘンを作り売りさばく。マンガ版・満州版の『ブレイキング・バッド』といった趣きで、ストーリーの急展開具合、そしてアヘン中毒者のイカレた描写の仕方が素晴らしい。
☆ メダリスト/つるまいかだ/講談社/1巻
人生ふたつぶん懸けて叶えたい夢がある! 選手としては挫折した青年コーチと周囲から浮いている少女が出会い、フィギアスケートの世界で頂点を目指す。スケーティングシーンの迫力が素晴らしく、演技に魅せられてしまう。個人的な今年の本命作。
☆ ワンダンス/珈琲/講談社/4巻
これまで周囲に合わせてきた男子高校生が、人目を気にせずダンスに没頭する女子高生と出会い、新たな扉を開く。ダンスの表現が抜群に上手いし、単行本表紙のデザインを途中の巻からやり直すなど、出版社側からのプッシュもうかがえる。


◆ネットでバズり系
☆ 定額制夫の「こづかい万歳」 ~月額2万千円の金欠ライフ~/吉本浩二/講談社/1巻
世の中の『おこづかい生活』を送る、すべての定額制夫たちの生きざまを描く。作者はドキュメンタリー系の第一人者で『ブラックジャック創作秘話』では、すごい1位を獲得している。「ポンタ怪人」「ステーションバー」などがバズり、ネットの反響も上々。
☆ 忍者と極道/近藤信輔/講談社/3巻
東京を舞台に、忍者と極道が真剣勝負(ガチ)で雌雄を決す(コロシアウ)。いとも簡単に雑魚キャラの首が飛び、セリフ回しはケレン味たっぷり。しかし、ストーリー展開は伏線が効いていて重厚という隙のなさ。更新されるたびにトレンドワード入りするなど、ネットの反響度はトップ。
☆ マイ・ブロークン・マリコ/平庫ワカ/KADOKAWA
親友の死を知ったOLが、予想外の行動に打って出る。ブロスコミックアワードで大賞に輝いているものの、ネットでバズったのが昨年。単行本発売が今年の1月と、盛り上がりからタイムラグがあるのが気がかり。


◆少年誌から
☆ アンデッドアンラック/戸塚慶文/集英社/3巻
自殺を決意した『不運』の女の子の前に『不死』の男が現れる。次にくるマンガ大賞で1位を獲得しているので他の賞でも上位に進出しそうだが、昨年ランキングを席巻した『SPY×FAMILY』や社会現象となった『鬼滅の刃』の反動で、ジャンプ自体は谷間の年という印象。
☆ 葬送のフリーレン/山田鐘人・アベツカサ/小学館/2巻
かつて勇者とともに魔王を倒したエルフの魔法使いが、世界各地を旅する。長命種であるエルフと、人間との間に流れる時間の感覚の違いを描くのが抜群に上手い。2巻からはバトル展開に入っていきそうだが、そこでのタイトル回収シーンもアツかった。


◆和山やま
☆ 女の園の星/和山やま/祥伝社/1巻
女子高に勤める星先生を中心とした日常コメディ。作者特有のテンポ感や独特のセリフ回し、同僚教師とのやりとりなど、すべてにおいてレベルが高く売れる要素しか見つけられない。前作『夢中さ、君に。』同様の高評価が期待できる。今年のド本命だと思う。
☆ カラオケ行こ!/和山やま/KADOKAWA(エンターブレイン)/全1巻
合唱部の男子中学生が、ヤクザに歌を教えることに。当初は同人誌として発表されたものに、加筆修正を加えて単行本化。ブロマンス以上BL未満のやり取りがもどかしい。『女の園の星』と票を分けあってしまわないかが心配。


◆その他
☆ 煙と蜜/長蔵ヒロコ/KADOKAWA(エンターブレイン)/2巻
大正時代の名古屋を舞台にした、18歳の年の差許嫁ストーリー。年齢が離れた恋愛だけでなく軍服や目の下のクマ、キレイな食事風景など様々なフェチを見つけることができる。そこまでの知名度はないだろうが、個人満足枠として。
☆ 戦争は女の顔をしていない/S・アレクシェーヴィチ ・ 小梅けいと・速水螺旋人/KADOKAWA/1巻
ノーベル文学賞を受賞した名著のコミカライズ。第二次世界大戦(独ソ戦)に参加した女性が語る当時の様子を、丁寧に描く。一般受けするタイプではないが、読めあたりに評価されるのを期待して。
☆ 薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―/笹生那実/イーストプレス/全1巻
美内すずえ、くらもちふさこ、山岸涼子など、少女漫画界のレジェンドたちの元でアシスタントをしていた作者のコミックエッセイ。『ブラックジャック創作秘話』や『青春少年マガジン』など、こういう昭和回顧系は一定の需要がありそう。
☆ 竜女戦記/都留泰作/平凡社/2巻
架空の日本を舞台にした壮大な歴史ファンタジー。主婦が天下を取る! 緻密な書き込み、重厚なストーリー、膨大な設定と隙のない構成になっている。『和風ゲーム・オブ・スローンズ』と評する声もある。




今年は講談社が強いかと思ったが、KADOKAWA系も意外と多かった。メダリスト、忍者と極道、葬送のフリーレン、女の園の星あたりが本命だと思う。













  1. 2020/11/14(土) 15:00:00|
  2. ランキング予想&答え合わせ
  3. | コメント:0

今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想 2019 答えあわせ

先日、全国書店員が選んだおすすめコミック2020が発表されたことで、主なマンガ関連の賞の受賞・候補作が出そろったことになります。
このブログでは、昨年11月に『今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想』という記事で、ランクインしそうな作品を予想していました。今回は、その答えあわせをしたいと思います。
・次にくるマンガ大賞 2019(次に)
・このマンガがすごい! 2020(すごい)
・THE BEST MANGA 2020 このマンガを読め!(読め)
・俺マン2019(俺マン)
・全国書店員が選んだおすすめコミック2020(書店員)
・マンガ大賞 2020(大賞)
・第3回マンガ新聞大賞(新聞)
・第10回ananマンガ大賞(anan)
・ブロスコミックアワード2019(ブロス)
の9つでやっていきたいと思います。
※今年は、このマンガがすごい!の回収騒動もあったので、各ランキング20位までを対象とし、それ以下の順位で発表されている場合でも、ランク外という扱いにしたいと思います。




☆SPY×FAMILY/遠藤達哉/集英社
次に1位 すごい1位 読め5位 俺マン4位 書店員1位 ブロス7位 新聞6位 大賞ノミネート
☆チェンソーマン/藤本タツキ/集英社
次に2位 すごい4位 読め12位 俺マン2位 書店員2位 新聞3位 大賞ノミネート
☆潮が舞い子が舞い/阿部共実/秋田書店
なし
☆僕らの色彩/田亀源五郎/双葉社
なし
☆水は海に向かって流れる/田島列島/講談社
すごい5位 読め2位 俺マン1位 大賞ノミネート


☆新しい上司はド天然/いちかわ暖/秋田書店
次に7位 すごい13位 書店員4位
☆王様ランキング/十日草輔/KADOKAWA
すごい7位 新聞5位
☆僕の心のヤバいやつ/桜井のりお/秋田書店
次に5位 すごい3位 俺マン6位 書店員13位 大賞ノミネート
☆異世界おじさん/殆ど死んでる/KADOKAWA
次に8位 すごい11位 書店員7位
☆ライドンキング/馬場康誌/講談社
次に9位 すごい12位 書店員10位


☆あせとせっけん/山田金鉄/講談社
次に9位 すごい17位 書店員6位 新聞2位
☆グッド・バイ・プロミネンス/ひの宙子/祥伝社
なし
☆咲宮センパイの弓日/天野茶玖/小学館
なし
☆スキップとローファー/高松美咲/講談社
すごい7位 俺マン3位 大賞ノミネート
☆夢中さ、きみに。/和山やま/KADOKAWA
すごい2位 読め1位 俺マン5位 ブロス1位 大賞ノミネート







選んだ15作品中11作品が何らかの賞でトップテン入り。残りの4作もランク外になった理由を分析できるので(咲宮センパイとかは個人満足枠だし)、かなり手応えを感じることのできる結果となりました。
3月くらいに『どのマンガが、いかに多くの賞に高い順位で入ったのか?』というランキングをしたいと思います。















  1. 2020/02/02(日) 19:00:00|
  2. ランキング予想&答え合わせ
  3. | コメント:0

今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想 2019

さて今年も残り1ヵ月半となり、様々な漫画関係の賞が発表される季節となりました。各所でランキング予想されると思いますが、このブログでもやってみようと思います。例年は20作品を選んでいましたが、今年は少し絞って15作品にしたいと思います。
※あくまでも『ランク入りしそう、評価されそう』という基準で選んだものですので、必ずしも全てを読んでいるわけではありません。ご了承ください。
タイトル/作者/出版社/単行本既刊数



◆ジャンプ系
SPY×FAMILY/遠藤達哉/集英社/2巻
スパイの父、娘はエスパーで、母が殺し屋。テンポよく展開されるアクションコメディで、すでに売り上げで30万部を突破。次に来るマンガ大賞でも1位を獲得している。今年の本命だと思う。
チェンソーマン/藤本タツキ/集英社/4巻
悪魔とひとつになって悪魔を倒すッ! 作者独特の世界観で描かれるダークファンタジー。前作『ファイアパンチ』も好評価を受けており、ジャンプ本誌から何かランクインするとすれば、これしかないかと。


◆前作が売れたよ系
潮が舞い子が舞い/阿部共実/秋田書店/1巻
作者ならではの言語センスが乱れ飛ぶ学園コメディ。『ちーちゃんはちょっと足りない』がこのマンガがすごい!2015で1位。『月曜日の友達』は俺マン2017で3位など。ただ、今回はコメディテイストが強いのでどうなるか。
僕らの色彩/田亀源五郎/双葉社/2巻
ゲイを隠して生きる男子高校生の繊細な日常。『弟の夫』はメディア芸術祭優秀賞やアイズナー賞などを受賞し、ドラマ化もされた。が、今回選んだ中では、いちばん自信がない。
水は海に向かって流れる/田島列島/講談社/1巻
高校進学を機にシェアハウスで暮らすことになる主人公。そこには父親のかつての浮気相手の娘がいた。マンガ大賞2015で2位などを獲得した『子供はわかってあげない』同様、人間関係の描き方が上手い。


◆ネットでバズり系
新しい上司はど天然/いちかわ暖/秋田書店/1巻
パワハラにあって転職した先の新しい上司はド天然でした。今年のWEBマンガ総選挙で1位を獲得。去年だと『極主夫道』『おじさまと猫』。ちょっと前だと『ヲタクに恋は難しい』みたいな路線に乗れるのではと。
王様ランキング/十日草輔/KADOKAWA/5巻
耳が聞こえず、話もできない王子が“カゲ”と出会ったところから始まる王道ファンタジー。昨年の夏にバズり、今年から単行本化がスタート。ただ、時間が経過し熱量が落ち着いてしまった感じもある。
僕の心のヤバイやつ/桜井のりお/秋田書店/2巻
陰キャ男子とカースト上位女子の恋愛未満のラブコメ。本編もさることながら、作者のツイッターで発表される番外エピソードが、確実に読者の心を破壊しにかかっている。週チャン連載中の『ロロッロ!』とのギャップも良い。


◆異世界系
異世界おじさん/殆ど死んでいる/KADOKAWA/3巻
異世界から17年ぶりに戻ってきたおじさんが、甥に冒険の思い出を聞かせる。SEGAのゲームネタや90年代と現代とのギャップなど濃いネタがくり出される。作者の同人時代の実績も踏まえて、推せるかと。
ライドンキング/馬場康誌/講談社/3巻
プーチン(に似た)大統領が、異世界転移。そこで持ち前の『騎乗欲』を満たすために冒険する。プーチンネタの出オチかと思いきや、しっかりと異世界ファンタジーしている。細かいプロレスネタも魅力。


◆恋愛系
あせとせっけん/山田金鉄/講談社/5巻
汗っかきの女性と匂いフェチの男性の恋愛ストーリー。スマホ配信限定のDモーニングから本誌へ移籍するなど、順調に評価を高めている。このまま賞レースでも一気に駆け上がりたいところ。
グッド・バイ・プロミネンス/ひの宙子/祥伝社/全1巻
男と女のみならず、様々な関係性を描いた恋愛オムニバス。様々な愛の形を描いており、現代の多様性的な感覚で支持されるのではないかと。短編集枠としても。


◆その他
咲宮センパイの弓日/天野茶玖/小学館/1巻
弓道部あこがれの先輩の裏の顔は、殺し屋だった……! 新人とは思えないほど、演出・構成が上手い。今回選出した作品の中では、いちばん知名度が低いと思うが、個人的には年間ベストと言っていいレベル。
スキップとローファー/高松美咲/講談社/2巻
北陸の田舎から東京の高校に進学してきた天然インフルエンサーが、知らず知らずのうちに周囲に好影響を与えていく。昨年猛威をふるったアフタヌーン勢に続けるか?
夢中さ、きみに。/和山やま/KADOKAWA//全1巻
同人誌やWebで好評だったものをまとめた短編集。独特な言葉選びのセンスや、テンポの良さでグイグイと引き込まれる。発売当初は品薄が続き『溶けるように売れる』と言われた。女性向けの本命作。



スパイファミリー、僕ヤバ、夢中さ、きみに。というあたりが、本命だと思う。












  1. 2019/11/16(土) 19:00:00|
  2. ランキング予想&答え合わせ
  3. | コメント:0

今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想 2018 答えあわせ

先日、全国書店員が選んだおすすめコミック2019が発表されたことで、主なマンガ関連の賞の受賞・候補作が出そろったことになります。
このブログでは、昨年11月に『今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想』という記事で、ランクインしそうな作品を予想していました。今回は、その答えあわせをしたいと思います。今年から対象を拡大し
・次にくるマンガ大賞 2018(次に)
・このマンガがすごい! 2019(すごい)
・THE BEST MANGA 2019 このマンガを読め!(読め)
・俺マン2018(俺マン)
・全国書店員が選んだおすすめコミック2019(書店員)
・マンガ大賞 2019(大賞)
・第2回マンガ新聞大賞(新聞)
・第9回ananマンガ大賞(anan)
・ブロスコミックアワード2018(ブロス)
の9つでやっていきたいと思います。
※基本的に、各ランキング50位までを対象とし、それ以下の順位で発表されている場合でも、ランク外という扱いにしたいと思います。


☆違国日記/ヤマシタトモコ/祥伝社
すごい4位 俺マン4位 新聞5位 大賞ノミネート
☆えれほん/うめさわしゅん/幻冬舎
なし
☆夫のちんぽが入らない/こだま・ゴトウユキコ/講談社
なし
☆究極超人あ~る/ゆうきまさみ/小学館
なし
☆金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿/天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや・船津紳平/講談社
すごい31位



☆銀河の死なない子供たち/施川ユウキ/KADOKAWA
すごい16位 読め8位 俺マン12位
☆こぐまのケーキ屋さん/カメントツ/小学館
すごい40位
☆金剛寺さんは面倒臭い/とよ田みのる/小学館
すごい2位 読め13位 俺マン8位 ブロス+α枠 大賞ノミネート
☆鮫島、最後の十五日/佐藤タカヒロ/秋田書店
すごい31位
☆呪術廻戦/芥見下々/集英社
次に6位 俺マン1位 書店員1位



☆昭和天皇物語/半藤一利・永福一成・能條純一/小学館
すごい6位 読め33位
☆世界は寒い/高野雀/祥伝社
なし
☆それはただの先輩のチンコ/阿部洋一/太田出版
読め4位
☆ハコヅメ~交番女子の逆襲~/泰三子/講談社
読め18位
☆ひねもすのたり物語/ちばてつや/小学館
なし



☆邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん/服部昇大/ホーム社
すごい12位 俺マン48位
☆ボクらは魔法少年/福島鉄平/集英社
なし
☆ミステリと言う勿れ/田村由美/小学館
すごい2位 読め8位 俺マン9位 書店員9位 ブロス神9 新聞8位 大賞ノミネート
☆メタモルフォーゼの縁側/鶴谷香央理/KADOKAWA
次に18位 すごい1位 読め1位 俺マン2位 ブロス大賞 大賞ノミネート
☆来世は他人がいい/小西明日美/講談社
次に1位 すごい9位 読め33位 書店員11位 新聞1位




ランクイン数0の作品が6本もあり、伸びると思っていた金田一外伝やハコヅメが振るわないなど、成績としては昨年よりも悪い感じ。選ぶ作品数を絞ったほうが精度が上がる気もする。3月くらいには『どのマンガが、いかに多くの賞に高い順位で入ったのか?』というランキングをしたいと思います。













  1. 2019/02/02(土) 18:40:04|
  2. ランキング予想&答え合わせ
  3. | コメント:0

今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想 2018

さて今年も残り1ヵ月半となり、様々な漫画関係の賞が発表される季節となって参りました。各所でランキング予想されていると思いますが、このブログでもやってみようと思います。
※あくまでも『ランク入りしそう、評価されそう』という基準で選んだものですので、必ずしも全ても読んでいるわけではありません。ご了承ください。
タイトル/作者/出版社/単行本既刊数




☆違国日記/ヤマシタトモコ/祥伝社/3巻
両親を亡くした女子中学生を、人見知りの叔母が勢いで引き取る。異色の歳の差同居ストーリー。過去には『HER』『ドントクライ、ガール』『BUTTER!!!』などが高評価を獲得しており、今作も期待できるかと。
☆えれほん/うめさわしゅん/幻冬舎/全1巻
異才が放つ、ブラックでアナーキーな短編集。前作『パンティストッキングのような空の下』が2016年の このマンガがすごい!で4位を獲得。選者の好みに合致するのではと期待して。
☆夫のちんぽが入らない/こだま・ゴトウユキコ/講談社/1巻
交際してから20年、一度もアレが入らない。様々な媒体で注目を集めた衝撃の私小説を、気鋭の作家がコミカライズ。来年にはドラマ化が予定されており、注目を集めるのは間違いないと思われる。
☆究極超人あ~る/ゆうきまさみ/小学館/10巻
9巻発売から、31年の時を経て発売された最新刊。文科系部活コメディの古典にして最高傑作。選者の中にはドンピシャの世代の人もいるだろうから、そういった層からの得票を期待して。
☆金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿/天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや・船津紳平/講談社/4巻
金田一少年にトリックを暴かれた犯人視点で送るコメディ。『中間管理録トネガワ』に始まり、最近は名作のスピンオフがちょっとしたブームに。今年選ばれるとすれば、これかと。


☆銀河の死なない子供たち/施川ユウキ/KADOKAWA/上下巻
人類が滅びた惑星で暮らす、死なない姉弟の物語。作者にはめずらしく、4コマではなく通常のストーリー構成。『オンノジ』『ヨルとネル』あたりから続く路線の集大成となるか?
☆こぐまのケーキ屋さん/カメントツ/小学館/2巻
ケーキ屋を営むカワイイこぐまを描いた4コマ。ネットで反響を呼び、コラボやグッズ展開が幅広く行われている。作者のもともとのルポ路線から、こういう方向に転換することになろうとは。
☆金剛寺さんは面倒臭い/とよ田みのる/小学館/2巻
堅物すぎる女子高生と、地獄から来た鬼の純愛コメディ。本筋とは関係ない話を説明するときの、テンションの高いナレーションが特徴。個人的には、今年の本命だと思っている。
☆鮫島、最後の十五日/佐藤タカヒロ/秋田書店/20巻
相撲にすべてをぶつける、小兵力士の土俵人生を描く。作者が7月に急逝。約10年にわたるシリーズが未完という形に。追悼的な意味合いで、票を集めると予想する。
☆呪術廻戦/芥見下々/集英社/3巻
ある強力な封印が解かれたことで、様々な呪いをめぐる戦いが始まる。今年ジャンプから何か選ばれるとすればコレだと思うが、昨年の『約束のネバーランド』『鬼滅の刃』あたりまでいけるかどうか。


☆昭和天皇物語/半藤一利・永福一成・能條純一/小学館/3巻
昭和天皇の半生を描くという、衝撃の意欲作。軍事を政治を国をいかにして背負ったのか? おそらく、このマンガを読め!で高いランキングに入ると思う。逆に他では難しいか。
☆世界は寒い/高野雀/祥伝社/1巻
JK6人組が捨てられた拳銃を発見。それをどう使うのか……? 高い評価を受けると思うのだが、連載は11月で終了。完結となる2巻は来年の発売となり、それがどう影響するか?
☆それはただの先輩のチンコ/阿部洋一/太田出版/全1巻
思春期少女が見せる、チン○への異様な愛情。全編にわたってチン○が無修正で描かれていることに、一部では物議をかもした。作者は以前から玄人筋から評価されていたが、今作はどうなるか。
☆ハコヅメ~交番女子の逆襲~/泰三子/講談社/4巻
元県警勤務の作者が描く、警察官日常コメディ。単行本をハイペースで連続刊行。他にもう1本連載を抱えており、新人とは思えない異様な生産力を見せつけている。
☆ひねもすのたり物語/ちばてつや/小学館/1巻
『あしたのジョー』などで知られる巨匠の18年ぶりの単行本。フルカラーで、中国での幼少期の思い出と現在の2つの時代を描く。これも『このマンガを読め!』狙い撃ちの予想。


☆邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん/服部昇大/ホーム社/1巻
最近増えてきている映画コメディの最終兵器。邦画特化というプレゼンの暴力。『日ペンの美子ちゃん』の単行本化も決まり、作者自身に勢いがある。ネットでの波及力も高い。
☆ボクらは魔法少年/福島鉄平/集英社/1巻
カワイイは正義! 少年2人が魔法少女に変身して街の平和を守る。ポップな絵柄と、フェチなストーリーが同居している。もうひとつの本命作品だと思う。
☆ミステリと言う勿れ/田村由美/小学館/3巻
『BASARA』『7SEEDS』の作者が放つ新シリーズ。天パの大学生が飄々と謎を解く。昨年は萩尾望都が『ポーの一族』がすごい、読めで2位を獲得。大御所は手堅く票を集めると思う。
☆メタモルフォーゼの縁側/鶴谷香央理/KADOKAWA/2巻
75歳の女性が、久しぶりに立ち寄った書店で手に取ったのは、BL漫画だった。10代の書店バイト女性とふれ合う中で、新しい世界が広がっていく。女性向け作品の本命だと思う。
☆来世は他人がいい/小西明日美/講談社/2巻
関西ヤクザの孫娘と関東ヤクザの孫息子が婚約することに。前作『春の呪い』が16年に高評価を受け、今作も『次に来るマンガ大賞』で1位を獲得。上位進出が期待できる。






今年のキーワードは『金』と『チン○』なのかもしれない。(そんなことはない)









  1. 2018/11/17(土) 18:28:37|
  2. ランキング予想&答え合わせ
  3. | コメント:0
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