晴耕雨マンガ

4月は、六道の悪女たち、スピーシーズドメイン、ヴィンランド・サガ

六道の悪女たち 第2巻の感想



こんどの相手は“最凶ロリ番長”。六道の悪女たち第2巻の感想です。どうやら表紙の赤い糸は、繋がっていくデザインの様子。


・第8話 お前は死刑だ
まず、冒頭に登場するロリコン男の、やけに詩的なコメントが面白い。そして、学校の頭・幼田小百合が教室に乗り込んできて六道と対面する。相手が女性ならば恋に落とし平和的な解決が計れるかと思っていたが、その体格同様精神も未発達の?幼田には通じない様子。幼田が乱奈の殺気に気づいたシーンのように、バチッと決まる見開きが1話に1回はあるのが、この作品の魅力のひとつだと思う。

・第9話 初恋ってなに?
六道相手にはなぜか力を振るうことができない幼田(大佐は思いっきりブッ飛ばした)は、話を聞くためにプライベートルーム(旧校舎の用具室を改装したもの)に招待する。徐々に術中に堕ちつつある幼田を見て六道は、こんな形での『初恋』はダメだと考える。そのための道は更生させて術の対象外にするしかないが、相手はヤンキー校の頭。簡単にできることではないと思うが……。しかし、第1巻で“猛獣”乱奈を女と認めたように、六道さんはホンマ紳士やでぇ。

・第10話 六道のアイディア
実はバリバリ二浪中だった幼田は、六道たちのクラスメイトだった。更生の第一歩として、学習発表会で植物観察することを六道が提案する。幼田の一喝により、クラスのヤンキーたちがその意見に賛同する → 六道が頭なんだ。と、露草さんが誤解するところの流れが面白い。彼女は唯一の『真面目な女性』として、状況を解説する役目なのかな? しかし、不良どもがワイワイと花壇を取り囲んでいる様子を、幼田の部下の黒方が見ていた。術の効果外の男への対処はどうする?

・第11話 番長・幼田
植物観察をすすめる六道たち。幼田も更生の道を順調に歩んでいたかに思えたが、黒方の策略によって花壇をメチャクチャにされたことで怒りに火がつき、ハッキリと六道のことを『好き』だと自覚する。つまり、これで悪女堕ちで確定してしまったということで、こんなにも切ない告白シーンはなかなかないと思う。平和なムードが漂っていたとき、乱奈にレポートのアドバイスをしたり、(とても上手ではない)絵を笑わずに誉めたり、六道は本当に人間ができていると思う。

・第12話 “わがまま”
黒方は手下というワケでなく、幼田を巧みに操って暴力性を発揮させる黒幕タイプだった。完全に悪女となってしまった幼田を連れて、最強のチーム『鬼島連合』に加わろうとするが、それを阻止するために六道が現れる。その前の、雨に打たれて正座する見開き → 幼田を連れ戻すために土下座して乱奈に協力を頼むというシーンは、六道の真っ直ぐさに胸を打たれる。自身の追い求める『楽しい学園生活』のためなら、くじけずに戦い抜く覚悟があるんだな。

・第13話 ちゃんと見てるから
六道は、幼田がこれまでまとめたレポートを読み上げる。その間、乱奈は襲い掛かるザコどもを、まるでスタープラチナのようにブッ飛ばしていく。鬼島連合幹部(?)のチェーン攻撃に守勢に回った隙をついて、黒方が六道に襲い掛かる。が、それでも六道はレポートを読み上げることをやめない。137ページの六道の言葉と、それに対する涙で、幼田は更生したとみていいか。ちなみに、この話と次話で乱奈は「六道くん!!」と「ガルルルル」としか喋っていない。ビーストモードだな。

・第14話 幸せな帰り道
黒方の鉄パイプ攻撃から、六道を救ったのは幼田だった。はっきりと「学校に行きたい」と口にする。鬼島連合の増援が到着するが、課長&大佐が機動力を奪い、飯沼が退路を確保。全員で離脱することに成功する。このときの、黒方なりのケジメのつけ方も男らしくて良かった。そして、6人で走る道を第9話で夢見た『幸せな帰り道』と重ね合わせる見開きが最高だった。幼田は、六道のことを「あきらめる」と言うけど、このときには術の効果は切れているが、それでも六道のことを信頼しているということか。
六道 2巻用

・第15話 乱奈さんの好み
幕間の話。みんなで六道の家に行き、ゲームをして遊ぶことに。一見、ワイワイと楽しく遊んでいるように思われるが、それは六道がいる時の話。それ以外では、乱奈が未だに心を開いていないということが明らかになる。好きな食べ物と血液型は明らかになるが、男性陣はこれからも距離の取り方が難しそう。幼田が割とフランクに話しかける様子が、なんだかホッコリする。そして、六道はこれまでのお礼を兼ねて、プレゼント(ヘアゴム)を贈る。受け取った時の乱奈の言葉、そして実際に髪をしばって街を歩くときの表情がなんとも言えない。

・第16話 危険なバイク
飯沼と大佐が中型バイクの免許を取るということなので、課長と一緒に原付免許を取ることにした六道。一発で合格し、また楽しい学園生活に近づいたと喜ぶ。いっぽう、第12~14話で集会を潰されてしまったチェーンピアス男は、鬼島連合のNo.3・葵の率いるバイクチームによる制裁行為を受けていた。そのとき背後から来た謎の白バイが、鬼島連合のバイクを危険な運転で蹴散らしていく。運転していたのは、第3の悪女・姫野莇美だった。1巻のときもそうだったけど、新しい悪女が登場してヒキという構成も見事。


基本的に悪女たちは花の名前がついているが、その花言葉と性格との関連性も興味深い。気になるのは、露草さんの花言葉が『なつかしい関係』だということ。また、六道の術が陰陽道由来のものであることを考えると、乱奈の黄色(土)に相剋の関係にあるのが露草の青(木)であるというのも、何か意味がある気がする。ただの委員長キャラというワケではないんだろうな。
六道の悪女 花2巻









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  1. 2017/02/09(木) 11:44:39|
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六道の悪女たち 第1巻の感想




ヒロイン全員“悪女”! 『六道の悪女たち』第1巻の感想です。

・第1話 平和で楽しい学園生活
ヤンキーの巣窟・亞森高校に通う六道桃助は、平穏な学園生活を夢見ながらもイジメられてばかりの毎日。友人の火野本勝(通称・大佐)と木嶋耕太(通称・課長)といっしょに、トイレの個室で不満をぶつけ合うことだけが、ストレスのはけ口だった。そんなとき、死んだはずの祖父から届けられた『家宝の巻物』の光を浴びたことにより『問答無用で悪い女に愛される』という不思議体質になってしまう。最初の相手は、1人で10人以上の男を病院送りにしてしまうほどの圧倒的な強さを持つ、スケバンの向日葵乱奈。六道が乱奈の手を取ったときにできる、血でできた『赤い糸』の描写が素晴らしい。

・第2話 未知との遭遇
血みどろスケバン・向日葵乱奈は、80年代のオールドファッションな服装をしているものの、実は六道のクラスメイトだった。当たり前のようにとなりの席に座り、因縁をつけてきた相手を病院送りにする。六道は一度は逃げ出そうとするが、大佐の言葉から乱奈をちゃんと女の子と認めたうえで(キーワードは『太ももは誰にでもある!!』)、自分が戦うと宣言する。普通、ここは最高の暴力装置を手に入れたので、イジメてきたヤンキーたちに復讐するところだが、それを良しとしない六道は、すでに主人公の素質が備わっていたということか。ラストの乱奈は、この巻イチバンのかわいさだが、話が通じていない。
乱奈 カワイイ

・第3話 真の漢気
悪女ハーレムを作り、乱奈に言うことを聞かせることにも成功した六道。これで平和な学園生活が……と思われたが、クラスを仕切っている飯沼が許してくれるはずもなかった。そこで乱奈にどうにかしてもらおうと考えるが……。112~114Pの六道の不良に対するモノローグは『Let'sダチ公』『クローズ』『シュガーレス』など、多くのヤンキー物の傑作を生み出してきた秋田書店で良く言えたなという内容で、逆に『漢気』を感じた。そして、屋上で飯沼とタイマンをはることに。体操服姿でケンカしようという主人公も、珍しいと思う。

・第4話 漏れた言葉
六道vs飯沼。男同士のタイマン勝負。当然ケンカでは敵わないものの、124Pの心からの叫びなど意地を見せるが、結局は乱奈の力を頼ることになってしまう。もちろん、一撃で飯沼を吹っ飛ばした乱奈のほうがインパクトがあるのだが『女の子である乱奈の助けは借りない』と心に誓いながらも、それが果たせなかったことを後悔し涙する六道のほうが印象的。ふつうは危機が去ってホッとするところなのに、自分の不甲斐なさを悔いるとは。それから、これまで六道たちを「ザコ」と見下してきた飯沼にも、それなりの理由が明らかになったのが良かった。

・第5話 変わっちゃたね
この学校では珍しい真面目な委員長・露草水絵さんが登場。これまで六道の優しさにシンパシーを感じていたものの、最近の(悪女限定の)モテっぷりに不信感を持つ。彼女は、普通にまじめ人間なのか、それとも隠された悪女性を秘めているのか、気になるところ。さらに、学校のトップである幼田という人物に目をつけられたことを心配した取り巻きヤンキー女さんたちや、大佐&課長が距離を取って見守るなか飯沼が声をかけてくる。

・第6話 衝撃的な寄り道下校
声をかけてきた飯沼とともに、ラーメンを食べることになった六道。後輩ヤンキー(2話でカツアゲしてきたヤツ)も同席することになって冷や汗をかく。ラーメンを食べる見開きからの飯沼からの友達(ダチ)宣言が良い。この作品は、必ず『ココ!』という見開きが用意されていて、スカッとする。そして、飯沼がラーメンに誘った本題は、幼田から狙われていることを教えることだった。早速、店を出たところで配下の男に拉致られそうになる。ラストの飯沼のセリフが心強い。

・第7話 明日も元気に
隠れて様子を見ていた大佐たちは無理に抵抗せず転校することを勧めるが、六道自身はこれまで逃げたり隠れていたことを反省し正々堂々と戦うことを決意する。そして、トップの幼田が幼女のような外見の女だと判明する。六道桃助→桃太郎、飯沼波瑠也(いいぬまはるや)→犬、火野本勝(ひのもとまさる)→猿、木嶋耕太(きじまこうた)→キジ、で桃太郎一行になっているというネットの情報を見て、194~195Pのチーム感に納得。
チーム六道





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  1. 2016/11/10(木) 13:31:28|
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