

ハルタ第60号の感想です。
・表紙とカバーストーリー柴田康平先生が担当。喫煙女性と石炭ストーブという組み合わせ。配管が、ちょっとスチームパンクっぽい。
・煙と蜜/長蔵ヒロコ第2話。お月見をする。十五夜の月に様々な呼び名があることから、姫子も自分のことを名前で呼んでもらおうと……。キュンキュンきますな。2019年ブレイクしろ。
・巨人暮らしのススメ/中西芙海第2話。家であると同時に、歴史的に貴重な存在でもあるウォルターは、学者の研究対象にもなっている。ということで、調査にやって来たヤンをドロシーがもてなそうとする。顔面から煙が出ているウォルターが笑える。
・極東事変/大上亜久利新連載。戦後間もない混乱期の日本。復員兵の近衛はトラブルに首を突っ込んだことから、GHQと731部隊に由来するユニット731のイザコザに巻き込まれることに。その成り行きから、731部隊で生物兵器の実験体だった砕花とコンビを組むことに。歳の差バディ物になっていくのか。隔号連載です。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第11話。ストイカは窮地を脱したが、リナルトが内部に潜んでいた凶刃に倒れる。これでヴラドのスイッチが入ってしまうことに。一気に500人あまりを串刺し刑にする。この見開きの迫力が圧巻。『狼の口』でヴォルフラムもやられていたし、この時代のポピュラーな処刑法だったんだな。
・ダンジョン飯/九井諒子第50話。前回足を踏み入れたチェンジリングの効果は……、あった! それぞれが別の種族となってしまう。意外と順調に進んだことからライオスはこのまま迷宮探索を続けることを提案するが、ガーゴイルの襲撃を受けたことで一気に問題点が噴出する。この話が8巻の1話目になるはず。トビラは1巻カバーのセルフパロだし、しばらくこの状態のままいくのかも。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第12話。前回手に入れたブローチを手掛かりに、母アルマの行方を捜すニコラ。ある土産物店で情報を得るが、思い描いていた母親のイメージとは微妙に違うものだった。本当の情報をつかんでから、夜の底なし沼に向かうシーンが良い。どうして母親は魔界に来たのか?ってところか。
・モップゥ/庄司創読み切り。AIを搭載した動物型執事アンドロイドが、一般家庭に普及している世界。最新機種のモップゥ(犬タイプ)は、女子中学生コユリの悩みを解決することになる。会話のノリはいいんだけど、コユリの悩み(中学デビュー失敗)とモップゥの解決法(盆踊りを覚える)が上手く消化できなかった。続編とかがあれば印象も変わるかも。
・はなやっこ/原鮎美第5&6話。2本立て。1本目は通常のバイト風景。風宇が意外な才能を見せる。2本目は宝仙ハルカがひさしぶりに登場。フラワーアレンジメント展に誘い出し、知的に攻撃する。最近は染井さんの出番が多かったので、ひさしぶりに風宇がメインになった感じ。
・夕凪に舞え、僕のリボン/黒川裕美第3話。思っていたよりも凜太郎の身体は固く、動きもドン臭かった。クラスメイト達の前での演技も、案の定失敗してしまうが……。半分意識を失った状態での演技を見るに、才能はあるんだな。262~263Pあたりは迫力があった。でも、家にリボンを持って帰ったら、父親に取り上げられると思う。
・鞄工房日記/間間戸淳第3話。カバン用のミシンは、通常よりも大きな物。歩は上手く扱えず、試験に失敗。店を追い出されてしまう。そこからリノとパリの街をめぐることで、気持ちも吹っ切れた様子。でも辞書を介したコミュニケーションは、やっぱりまどろっこしいな。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第19話。温泉旅行に来た4姉妹。今回は、全編にわたって夜の露天風呂に入っている様子が描かれる。いずみは身体能力が高いだけでなく、夜目も効くのか。スペックが高いな。
・山田運送株式会社/渋谷圭一郎読み切り。友達と長年続けてきたクリスマスパーティーに、ある種のむなしさを感じていた泉。帰り道に不審人物を目撃したことから、ある仕事を手伝うことになる。泉の考え方が段々と変わっていき、トビラとラストのページで表情がガラッと変わっているのが良い。
・昴とスーさん/高橋那津子第15話。鶴田がスーさんの野球チームの監督に正式就任して早々、全員のポジションを変えるという改革を断行する。当然チームメイトたちは反発を示すが、昴は……。ラストで犬を助けて表彰された姿が新聞に載ったけど、これがなにかの引き金になる気もする。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第14話。明神高校と練習試合をすることに。午前は女子の部。落というアンカー役を任されたいぶきは、プレッシャーもあり的に中てることができない。美空先生の話で立ち直る流れも良かったが、サポーターを外すシーンでワクワクするなんて、スタン・ハンセンかロック様以来じゃないか。
・北北西に曇と往け/入江亜季第29話。フレイヤの乗っていた車を発見した慧は、そのままアークレイリへ。そのまま隠れ家を訪ね、フレイヤと出会う。三知嵩のことをひどく警戒しているフレイヤは、慧にも敵意を向ける。このまま大きく話が動いていくかな。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第27話。十文字編。旅の途中で和紙に興味を持ったバードさん。近くにいた紙漉き職人の仕事の様子を見学する。しっかりした取材したことを1本にまとめたという感じ。バードさんの見学中、伊藤がずっと老婆をおんぶしているのが、ちょっと面白い。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第7話。新人3人娘が、大山(神奈川)登山に挑戦。見事に登頂に成功するものの、大学の講義終わりという遅い時間から登り始めたので、すっかり日が暮れてしまい……。食料もライトもなし。なんとか自力で下山するのか、先輩たちが助けに来るのか?
・漲り!ファットマン/なかま亜咲読み切り。カワイイけど胸がない彼女に、主人公は自分の脂肪を移す術を編み出す。しかし彼女はデブ専だったのでモメることに。作者特有のバカバカしさと勢いがある。オチの一言を言うための話だったんだな。
・ヒナまつり/大武政夫第83話。ハルが改めてヒナに挑戦してくる。実は高度な超能力戦なのだが、やっていることが髪の毛の抜き合いなので、目撃した仁志は激しく混乱することに。たれた鼻血をペロッとなめるヒナがカッコいい。
・ミギとダリ/佐野菜見第15話。高校の入学式。しかし瑛二が特進クラスなのに対し、秘鳥はバカばっかりのクラスに振り分けられてしまう。いい成績を収めればクラスを変われるらしいが……。正攻法に勉強するとも思えないので、2人がかりのカンニングか、別の手段をとるのか。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第59話。たっぷり昼寝をしたせいで夜に眠れなくなってしまった2人。何気ない会話や間に流れる空気感が良かった。特に、寂しさに慣れる慣れないのところ。
・マーフィーの法則に関する考察/namo読み切り。姿を消した恋人の甚一郎を追って、松山まで来た梢。甚一郎の考え方とかラストのゲームに関わってはくるものの、タイトルと内容がイマイチかみ合っていない気がする。記念硬貨の使い方とか、ちょっと惜しいと思う。
・レキヨミ/柴田康平第7話。ヨミが好きな作家のR・カポネが登場。闇の森での冒険の様子が描かれる。自分の小説の中でのカッコいい姿とは違って、本人はポンコツキャラだった。カポネはヨミたちとは違う形のシッポが生えている。人種?の違いってことでいいのかな? あと、頭のは角ってこと?
・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン第15話。ユーリィは兵士として戦争に参加する。ルンルン作品初の戦場描写ということで、かなり重苦しい雰囲気。いっぽうレオとオルガは、計らずも反皇帝デモに参加することに。2人が再会するのは、いつになるのか。
・乙嫁語り/森薫第51話(通算77話目)。パリヤさんが子猫を飼うことに。ヒモにじゃれつく様子やアミルさんの目に鷹を感じて怯えるところなど、すべての動作が可愛すぎる。ベスト猫マンガ・オブ・ザ・イヤー確定だろ。
・燕のはさみ/松本水星第17話。病み上がりの身体を押して外出した創一郎は、燕と水島の姿を見て勘違い。再び熱を出してしまう。“最初の客”創一郎の再浮上は良いのだが、ちょっと遅れただけで「脳細胞が死んでいる」とまで言われる新太郎がかわいそう。それから燕も、海外修行の話を断っても良かったのかどうか。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第25話。南のプントとの交易のために、かつて使われていた運河の再利用を決めるシェプスト。その姿を見て、パネヘシも考え方を改めたかに思われたのだが……。ムト神殿完成の宴の中で、センムトに宣戦布告する。ちょっとした三角関係というわけか。
・アーサー/加藤清志読み切り。森で暮らす狩人のアーサーは、かつて父親の指を切り落とした領主の娘を助けることに。この作者にしては少し大人しめの内容かと思われたけど、最後のシーンでテンションが一気に上がった感じ。襲ってくるアーサーを見つけた兵士の「夕日の方角だ!」が最高。後ろでも西でもなく。
・ゲームしたっていいじゃん/高橋拡那第9話。もう、不定期連載として扱います。でも、今回はゲーム機を川に捨てる男子学生を描いた4Pショート。近藤遊花の…とアオリにあるけど、主人公が変わるオムニバスっぽくいくのかな?
・キツネと熊の王冠/中村哲也第10話。いよいよゾマーフェスト(夏祭り)がスタート。マヤの店にも多くの人が足を運ぶ。次回が最終回とのことだけど、マヤ編が終わるだけなのか、シリーズそのものの最終回なのか?
・つきたて!餅小町/佐藤春美読み切り。56号に続き、2度目の登場。餅女の望倖さんと結婚したものの、食品衛生に気を使い夜の営みをすることができない…というショートストーリー。もうちょっと長いページで見てみたい。
・東京城址女子高生/山田果苗第10話。夏休みに合宿に行くため、バイトに精を出すあゆり。美音と亜子ちゃんは、菅原道真由来の場所を回って学力向上をお願いする。この2人だけでの探訪というのが新鮮で良かった。あゆり&亜子ちゃんだと解説役がいないから無理かな。そして、それぞれがお金か時間がない状態になってしまうが、ワンダーフォーゲル部の合宿に便乗することに。長野ということは、真田家ゆかりの城か。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第20話。遊園地デートを前にしての、サヨ代と灰の下準備。ダブルデート状態に持って行って、何を狙っているのか? あと何か気づいたっぽい猿谷兄も介入してきそう。それから、チヨ代のヘアピンは、手裏剣として機能すると思う。
・ダイオミード島へようこそ/浅井海奈読み切り。入国審査をしている男の、特別な仕事。10Pと短いこともあるけど、ちょっと分かりにくい。空港の入国管理局なんだろうけど、審査待ちの人たちが外にいるようなのも気になる。
・バララッシュ/福島聡第11話。完成した狼のシーンは、スタッフにも好評。これを描かせた不破監督に、山口は何を思ったのか? そして、なぜかアパートの隣の部屋に住んでいた漫画家の甲斐の原稿を手伝うことに。宇部は引っ越してしまうというし、山口はアニメとは別の道を歩むのかな?
・A子さんの恋人/近藤聡乃第46話。A子がA君の髪を切りながらの会話。言いたいことはあるけど、全部言ってしまうと何かが崩れる。みたいな微妙なバランスのやり取りが良かった。髪を切った流れで事に及んでいたけど、すごくチクチクしそう。
・予告合併号なので、次号は来年2月の発売。弓道部、ホルスの瞳、極東事変、スーさん、巨人暮らし、鞄工房、城址高生が掲載。石田裕揮、沼田仁、小林愛、富沢未知果、久慈光久、百名哲の読み切りが載ります。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2018/12/16(日) 20:11:16|
- ハルタ 51~60号
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| コメント:2


ハルタ第59号の感想です。
・表紙山田香苗先生が担当。超ロング三つ編みメガネっ娘女子学生が描かれています。実行委員の腕章をしているけど、なにを担当しているんだろう?
・北北西に曇と往け/入江亜季第28話。付録にクリアファイルが。本編は、フレイヤと三知嵩の出会い。そして、三知嵩の精神的な潔癖さと極度の依存体質が描かれる。こんな性格で、慧と暮らしていたときには、何も問題を起こさなかったのか?
・煙と蜜/長蔵ヒロコ新連載。こどもフェローズ、38号の読み切り掲載を経て今号より連載化。十二歳の姫子と軍人の文治の、歳の差がある許嫁の様子が描かれる。しゃっくりを止めるために耳に指を入れるなど、フェチズムたっぷりの内容。好きな人は大好きで、もうたまらないという感じ。毎号連載です。
・レキヨミ/柴田康平第6話。新キャラ・シャグ姉さんの売店にレキが遊びに行く話と、シッポで釣りをする話、ビンが割れて身動きができなくなるヨミの3部構成。やっぱり、すぐ死ぬネタが面白い。死んだときは全身にトーンをはってほしい。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第18話。どんなものでも隙間に詰め込んじゃういずみ。単行本作業があったせいか、8ページのショートストーリー。
・夕凪に舞え、僕のリボン/黒川裕美第2話。鮫島先生が和に新体操を教えている様子を、盗み見する凜太郎。当然父親から習い事をする許可が下りるわけもなく、自分で道具を作って見様見まねで練習をする。最終的に凜太郎は新体操をやる決意を固めたが、学校のクラブ活動にしちゃえばいいのに。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第5&6話。新人たちが山靴の手入れをする話と、黒木さんが難しい岩を登る2本立て。そして黒木さんは著名な登山家に女性が少ないことに気づく。これは『女性初の』という山を狙っていくのかな。
・バララッシュ/福島聡第10話。『走るオオカミ』のシーンを任された宇部。しかし、不破監督からのOKがなかなかもらえず苦しむことに。宇部の絵がほぼ描かれていないので分からないけど、納得できるクオリティに達していないだけなのか、それとも別の理由があるのか? 絵コンテをバカにしたのが原因じゃなきゃいいけど。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第10話。定数を削減し、評議会の力を奪うヴラド。しかし、要職に任命したウルジカをはじめ、ヴラド派の貴族が次々と大貴族の手の者によって殺されてしまう。次のターゲットは……。ストイカまで殺されてしまったら、ヴラドの闇堕ちが加速しそう。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第45話。緊急来日を果たしたA君と、病み上がりのA子とのとりとめのない会話。本題に入るのは、次回以降か。今回は、クマのぬいぐるみが意思を持っているのが気になった。
・ヒナまつり/大武政夫第82話。アメリカの会社のCEOはお飾り状態なので、スカイプで高校の授業に参加し青春を満喫しようとする瞳。中盤ではあだ名がタブレットになっているし、終盤では人工知能みたいになっているのが最高に笑える。
・畑部の魔女/町馬順子読み切り。学校内の敷地で野菜を育てる『畑部』。様々なトラブルを起こし、唯一の部員が『魔女』と恐れられる現状に、生徒会長が動き出す。2人が次第に分かり合い、周囲の見方を変えるラストは爽快。できれば、冒頭の呪文「シリグサレ クドセッカイ」の説明を、どこかでしておいたほうが良かったかも。
・ダンジョン飯/九井諒子第49話。センシの過去語り。まだ若い(36歳)センシが参加していたパーティーが、黄金城に探索に入るものの、迷宮から脱出不能になってしまう。次々と仲間が死んでいくなか、リーダーのギリンが用意した『グリフィンのスープ』は、本当にグリフィンの肉を使ったものだったのか……? イヅツミですら大人しくしているのに、ライオスの空気の読まなさ加減が凄かったが、見事に真相を解明したのはお見事。モンスター食探偵だな。しかし、オチで……。これは昭和アニメ的に、次回以降は影響ナシと考えていいんだよね?
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第11話。ズモモ族という、強大なスーモのような悪魔に捕まってしまったサイモンとニコラだが……。こういう形で人間界とのつながりを見つけるとは。ニコラの母親の行方を捜すのが、当面のテーマということになるのかな。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第19話。以前、チヨ代にやられた敵忍者の猿谷灰。それ以来消えない胸のモヤモヤの理由を確かめるため、学校に忍び込む。盛大にフラれてしまったが、そこにサヨ代が現れる。まだ、ワタル殿との関係を認めていなかったのか。
・はなやっこ/原鮎美第4話。サボテンが頭に刺さった影響で、花の妖精(の幻)が見えるようになった染井さん。風宇メインよりも、こっちのほうが上手く話が回る気がする。
・星明りグラフィクス/山本和音最終話。面接を受ける明里ちゃんの、大学時代の総括。忘年会でのアルサとのやり取り。そして再会した吉持との別れの挨拶。全部のパートが良かった。単行本は、来月発売予定。
・乙嫁語り/森薫第50話(通算76話目)。アンタリヤに到着したスミスたち。かなり栄えている港町を歩いているときに、ブランコ(長い板の両サイドに2人乗るタイプ)を発見する。ここまでほぼ感情を表に出すことのなかったタラスが、こんなにも笑顔を見せるのが意外だった。子供のころに乗ったことがあるんだろうな。
・さちこのいる場所/浜田咲良読み切り。そそっかしくて極度の心配性の幸子と、彼女の面倒を見るちーちゃん。周りにはわかってもらえなくても…という2人の関係性は良かったが、なにかスカッとするオチが欲しかったところ。あと、クラスメイトの双子が、なんか良かった。
・燕のはさみ/松本水星第16話。大使の思い付きで、京都へ同行することになった燕と水島。旅先でも、散々引っ張りまわされることに。そして、専属理髪師が任命される。これで目標がなくなってしまったわけだけど、今後はどうしていくのか?
・ミギとダリ/佐野菜見第14話。犬の散歩を隠れ蓑に、情報収集をする2人。そこで、母親の死の真相を推理する。一条家には監禁じゃなくて、保護されていたってパターンもあり得るか。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第26話。湯沢編。町に着いて早々、火事が起こる。今回は、火の消し方や落ち着く間もなく家を建て直したり、火事からうかがえる文化のアレコレが、なかなかに興味深かった。一時的とはいえ、カヨバシの離脱は残念。
・秘密の森の恐竜/渡邉紗代読み切り。54号に掲載された『ペパーミントアパートメント』の続編。カルテさんという入居人が、恐竜と冒険する夢を見る。カルテさんがどうして仕事をリタイアすることになったのかもハッキリしないし、夢の中の冒険もちゃんとした結末があるわけではない。ちょっと物足りない感じ。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第58話。特に何もやることのない、朝の様子。たまには、ハクメイとミコチの2人だけしか登場しないというのも良い。尻越しに話しかけるシーンが面白かった。
・不死の稜線/八十八良第54話。カオリを見限ったという雄貴の主張をママが論破。そこからの激励で、雄貴は再びカオリさんのところに向かう。包囲する警察と逃がし屋が、ひさしぶりに正面からやり合うか。あと、ママと雁金は歳を重ねているから白髪だったのか。次号は休載。
・まだ見ぬ春の迎えかた/井上きぬ最終話。再び、修ちゃんが海外留学することに。様々な感情が入り混じり、つづみは見送りに行くことができない。なんとなく序盤でスタートダッシュに失敗してしまい、そのまま終わりまで来てしまった印象。
・ゲームしたっていいじゃん/高橋拡那読み切り。通算8度目の登場。3本立てなんだけど。遊花が主人公なのは1本目だけで、あとの2本はゲーマーのママがメインに。何の説明もなく主人公交代なの?
・キツネと熊の王冠/中村哲也第9話。マヤの店に玖郎とアンナが来店。いろんなことを勉強する。マヤは、玖郎の姉弟子にあたるわけか。そろそろ夏祭りが始まるかな。
・予告次号は連載陣が全員集合。大上明久利、なかま亜咲の新連載が始まるほか、加藤清志、渋谷圭一郎、庄司創、namoの読み切りが載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2018/11/16(金) 16:41:49|
- ハルタ 51~60号
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| コメント:2


ハルタ第58号の感想です。
・表紙&カバーストーリー緒方波子先生が担当。人間も動物も種の分け隔てなく通う女子高の話。なぜゾウの目だけ、江戸時代っぽいのか。
・燕のはさみ/松本水星第15話。ついに英国大使館に呼ばれた燕。しかし、大使は不在とのこと。代わりに大使の友人で仏教学者のジョージと知り合い、彼のヒゲを剃ることになる。ここまで来ても、大使は食えない人物だな。態度が軟化するのは、もう少し先のことか。
・巨人暮らしのススメ/中西芙海新連載。42号に掲載された読み切りが連載化。家族とのトラブルから、ドロシーは祖父が住んでいたウォルターという石造りの巨人に住むことに。今回は新人画家であるドロシーが、画商の女性も家に招くために掃除に奮闘する。いつかウォルターの間取り図を見てみたい。あと、説明的に巨人は他にもいるはずなので、お隣さん?との出会いも見てみたい。隔号連載です。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第17話。お彼岸の墓参り。4人それぞれが、最近の出来事をご先祖様に報告する。近々あるであろう、朱美のバイク回が楽しみ。
・昴とスーさん/高橋那津子第14話。澪が同僚のミキちゃんと一緒にグデングデンになって帰宅。お酒は飲めない澪が、ここまで酔った理由は? ひとり外部の人間が介入するだけで、2人の生活がちょっと広がった感じになるのが良い。
・東京城址女子高生/山田果苗第9話。新キャラの紺野亜子ちゃんが登場。体験入部として、高幡城跡へ行く。明るく前向きで元気な亜子ちゃんのリアクションと、あゆりのデートの時の言動の対比が良かった。これで新入部員を獲得し、城址散策部が正式にスタート。
・星明りグラフィクス/山本和音第19話。西端に入り、バリバリと実績を残す吉持。いっぽう明里ちゃんは大学内の人脈の中心となり学園祭を仕切ったりするが……。次回が最終回とのこと。2人はどういう形で再会するのか? 明里ちゃんもクリエイターの道を進むのかな?
・鞄工房日記/間間戸淳第2話。あっさりとつまみ出された歩だったが、リノという少女と出会い再びマリアのカバン店へ。雇ってもらうため、一発勝負の実技試験に挑むことになる。マリアはクールな姿勢を崩さないので、現在はリノの明るい性格だけが救い。
・人形葬/佐藤春美読み切り。学生ながら、等身大の球体関節人形の制作を行っている友川君。そのモデルは、転校生でクラスから浮き気味の米田さんだった。いちおうのハッピーエンドではあるんだけど、個人的には米田が友川の理想から外れて時点で、決別してほしかった。髪の毛はもらったうえで。
・レキヨミ/柴田康平第5話。超インドア派のヨミを、レキが強制的にピクニックに連れ出そうとする。1コマ目で鳥の糞が直撃するのも面白いし、レキが死ぬのも狼が交尾し続けているのも、もう恒例のネタなんだな。だからこそ、見開きの絵力に圧倒される。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第18話。『2人1組になって人物デッサン』という、恐怖の課題が。もちろんチヨ代に友人はおらず、相手を見つけるのも困難な状況。なんとなくワタル殿と同じクラスだと思っていたけど、別だったんだな。
・はなやっこ/原鮎美第3話。風宇の先輩でオカ研の染井さんが入院。お見舞いの花を選ぶことに。これまででいちばん花ウンチクが多かった印象。それから染井さんは、これまでいなかったタイプのキャラなので、今後がちょっと楽しみ。
・北北西に曇と往け/入江亜季第27話。車が路肩に落ちてしまったフレイヤは、通りがかった車に乗せてもらいアークレイリというところへ向かう。310~311Pの見開きが印象的。慧は行方を捜すことになるが、シグルーンはすっかり助手のポジションにおさまった感じ。
・ミギとダリ/佐野菜見第13話。中学入学を前に、母親に髪を切ってもらうことに。しかし、案の定失敗され入れ替わりが困難に。そこで2人は、同じ1日をもう一度くり返すという、SF的な作戦に打って出る。合わせ鏡のシーンは、描いている本人も混乱していそう。
・ダンジョン飯/九井諒子第48話。マルシルが即席で使い魔を作り、センシを捜し救出しようとする。スカイフィッシュを戦闘に使ったのは、ジョジョ以来か。マルシルのモンスター造形に不満のライオスとか、チルチャックが子持ちと判明したり、いろいろと衝撃の多い回。
・乙嫁語り/森薫第49話(通算75話目)。タラス編の最後でスミスが投げ捨てた金時計。その後どうなったかが描かれる。はじめは「王族の持ち物かもしれない」だったのが、最終的には「ロシア皇帝の護符」にまでクラスアップしてしまう、逆わらしべ長者のような内容。これまでと毛色が違って面白かった。
・バララッシュ/福島聡第9話。宇部は、独創的な原画を描き作画監督から大目玉。辞めるとまで言い出してしまう。しかし、不破監督からアドバイスをもらっただけで、その考えは吹っ飛んでしまった様子。憧れの人物と友人の急接近に、山口は何を思う? この話は、結局山口メインなんだな。
・悪の純粋恋愛学/西公平読み切り。連戦連敗の悪の総帥ターコイズが、恋愛ハウトゥー本のテクニックを駆使して、戦隊イエローの女性を口説きにかかる。ロボットはテキトーだけど、手下のドクロ人間は良いデザインだと思う。
・小さくてマッチョな者たち/西公平読み切り。寝ながら?懸垂をする小さいオッサンを見つける。2ページしかないし、もらったページを前の読み切りと分けたって感じなのかな?
・ヒナまつり/大武政夫第81話。組長から、下の人間=次の幹部候補を決めておくように言われた新田。候補者3人は、うまく取り入ろうとヒナにアドバイスを仰ぐ。しかし、この組はヒナが来ていなかったら、とっくに潰れていたんだろうな。
・不死の稜線/八十八良第53話。疑心暗鬼のまま、カオリさんの潜伏先に忍び込んだ雄貴。事に及んでいる現場を目撃し、2人に怒りをぶつける。そのまま飛び出してきたところで、雁金&ママが接触をはかる。警察側と正面から激突する構図になるかな。そういえば、タイトルは新しくしたのに、話数はリセットしなかったんだな。
・剣闘奴隷アマゾニア/久慈光久読み切り。49号に掲載された『剣闘奴隷アキレイア』に続く、古代ローマの女剣闘士を描いたシリーズ。今回は、トラキア出身のアマゾニアが主人公。戦いのシーンはさすがの迫力があるのだが、その後の手術シーンのほうが作者の描きたかったことかもしれない。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第24話。交易で手腕を発揮するパヘネシ。王宮内の地位も高めていく。ここで、王家の谷にいるセンムトにも揺さぶりをかけていく。実績も上げているけど、これから起こすであろう問題のほうが大きくなりそう。
・ゲームしたっていいじゃん/高橋拡那読み切り。通算7度目の登場。弟の遊太との家庭内ゲームチャットと、暴言野郎との格ゲーバトルの2本立て。話のナンバリングは、もう012。不定期連載扱いにしてもいいと思う。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第13話。新たに6人の1年生が入部する。しかし、夏休みに入り男子3人は退部を考え、女子3人は希雪たちを差し置いて自分たちが新人戦に出場しようと考える。和馬は1年生に怖がられているし、なかなか難しいことが多い感じ。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第57話。久しぶりの晴天ということもあり、蜂蜜館では大洗濯大会に。ハクメイとミコチも手伝うことになり、物干し場所をめぐって右往左往する。洗濯物がはためく見開きが壮観。
・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン第14話。父親の仕事を手伝っているユーリィ。しかし、現在の社会情勢と自分の理想のギャップに思い悩む。参加しなければならない音楽会をすっぽかし、オルガのショーを見て何を思ったのか? ハルタでは『旅マンガフェア』を開催するようだけど、なんでこの作品は対象になっていないんだ? ロシア担当で。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第44話。薄着で出歩いたがために、風邪をひいてしまったA子。熱で朦朧とする頭の中で、マンガのネームと現実の問題がごちゃ混ぜになってしまう。意を決してA太郎にコートを返そうとするものの……。最後のページのA子の涙が印象的。
・五円玉の行方/百名哲読み切り。モキュメンタリーシリーズ。「催眠術をかける側に注目したテレビはない」ということに気づいた、漫画家の百野。友人を巻き込んでイベントにもぐり込んで取材しようとする。催眠術の真偽に加え、トレイルランニングにもケンカ売っている感じになっているのが、ちょっと気になった。次回作は『エレファント象太郎』でお願いしたい。
・彼女はお義父さん/川田大智最終回。時は流れて、小野君と佐倉さんの結婚式。お義父さんは写真での参加だが、いちばん大事な場面で……。冒頭で告白シーンを入れてくれたのが良かった。単行本は、12月発売。
・予告次号は、まだ見ぬ春の、山を渡る、ドラクラ、僕のリボン、バードさん、キツネと熊の王冠、ニコラが掲載。長蔵ヒロコの新連載が始まるほか、町馬順子、浜田咲良、渡邉紗代の読み切りが載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2018/10/16(火) 18:58:59|
- ハルタ 51~60号
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| コメント:2


ハルタ第57号の感想です。
・表紙&カバーストーリー丸山薫先生が担当。猫執事カフェでのアレコレ。本能に従うヤツも、料金体系に入っているのかどうか。
・夕凪に舞え、僕のリボン/黒川裕美新連載。新体操の大会(中国地区の大会の様子)にエキシビジョンで出場する、羽田凜太郎。彼が新体操を始めるキッカケとなったのは……?ということで、舞台は1984年の広島へ。母親がいないことからイジメられている凜太郎。昔気質の父親にも分かってもらえず家を飛び出す。そのとき、神社の境内で新体操を踊る担任の鮫島先生を目撃する。今の時代でも珍しい男子新体操を、この時代に始めるというのは、なかなか大変そう。隔号連載です。
・鞄工房日記/間間戸淳新連載。有村歩(あゆむ ♀)は、学校では激しいイジメにあい、親戚をたらい回しにされるというひどい状況。フランスに住む優一という男に引き取られるが、彼もまた物乞いを強制したり犬と同じケージで寝かせたりといった、クズ男だった。たまらず飛び出した歩は、あるカバン店の明かりに吸い込まれる。なにもハルタでここまでやらなくても…というほどの鬱展開。次回から住み込みで働くとしても、言葉も話せないしな……。隔号連載です。
・北北西に曇と往け/入江亜季第26話。三知嵩は「フレイヤは自分の友人だ」と言って、電話を切ってしまう。そして、慧が最初にあの家に行った時の回想へ。慧が機械と話す能力を持っているなら、弟の三知嵩にも能力があっても不思議ではないか。人の肉体ではなく精神にだけダメージを与える攻撃、って感じかな。
・はなやっこ/原鮎美第2話。初バイトにいどむ風宇。スミレさんのカワイさにドギマギしてしまう。今回は全編花屋だったけど、適度にヤンキーパートも欲しいところ。
・昴とスーさん/高橋那津子第13話。実は隠れてタバコを吸っていたスーさん。でも、やっぱり子供の身体には毒なようで、喉を傷めてしまう。『風邪薬を買ってきて』とメールを受け取ってからの、澪の真剣さが良い。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第4話。新入部員たちが登山靴の修繕道具を買っているあいだ、先輩たちはロッククライミングにチャレンジする。登山技術もおそらく黒木がトップみたいだから、やっぱり男子部員の存在意義が難しくなるような。
・レキヨミ/柴田康平第4話。レキが寝た隙に、楽しみにしていた本を読むヨミ。しかし、その内容と現実が上手くリンクし、ホラー映画的な状況に追い込まれてしまう。あのオオカミ、まだ交尾していたのか。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第16話。校内のマラソン大会で、いずみが激走を見せて優勝する。ただ、ここまで限界ギリギリの走りをするモチベーションは何なんだろう? 男子にスポブラ姿を見られても負けたくなかったの?
・燕のはさみ/松本水星第14話。水島の影響を受け、理論的な理髪をし高級路線を目指す。新規の客が増えたものの、燕の持ち味がなくなってしまい……。今回は燕の表情にバリエーションがあったのが良かった。次回から毎号連載とのこと。
・ヒナまつり/大武政夫第80話。あくまでも超人拳法を極めたいという夢を叶えるため、ツルツルはマオ&アツシとともに中国へ。しかし、そこで目撃したのは自分たちが仕送りした金で酒池肉林を堪能するシワシワツルツルたちだった。マオが気づいたように、これが未来の出来事につながっていくのか。こんな内輪もめが。
・ダンジョン飯/九井諒子第47話。狂乱の魔術師・シスルの能力を抑えるためには『有翼の獅子』の力を借りなければならない。という情報を得て、ライオス達は再びダンジョン内に戻る。古代ドワーフの貯水庫でグリフィンの襲撃を受けるが、センシが異様な拒否反応を見せる。なにかトラウマ的な出来事があったのか?
・ミギとダリ/佐野菜見第12話。一条邸に潜入する2人。ミギがカウンセリングを受けているあいだに、ダリが家内を探索する。しかし、瑛二は催眠術を使えたりただ者ではない感じがプンプン。そこでミギが見た夢を手掛かりに、例のペーズリー柄の壁紙の部屋を見つける。妹の不穏な人形遊びなど、一条家全体が敵ということかな。今回はギャグ要素は控えめ。「おがくずの雨が降るぞ!」くらい。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第10話。サイモンが手紙を受け取り、急遽ふるさとの町に帰ることに。最近ケガが増えたという、育ての親トビーの秘密を探る。358Pのトビーの涙も良かったが、3人が食卓を囲んで「種族がバラバラだ」と笑うシーンも、すごくホッコリする。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第25話。院内編。マリーズ云々の話は、秋田まで保留にすることに。2人は院内という村で、カヨバシ(小林)という医者に出会う。元漢方医でありながら現在は西洋医学を研究しているという彼に、バードさんは感銘を受ける。カヨバシと秋田まで同行することになるが、次の目的地・湯沢では大火事が起こっていた。医者が仲間になった = 大掛かりな治療が必要になるってことか。
・東京城址女子高生/山田果苗第8話。「静かなところが好き」という生徒会長の橋本さんを、あえて渋谷に連れ出す。城址探索の素晴らしさを認めさせ、部室(仮)もゲットと順調な流れだが、橋本さんは部員にはなってくれない様子。新入部員だと、どういうタイプが必要かな? 写真撮りまくりの記録係か、SNSに強い情報発信係か。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第56話。大穴に落ちてしまったセン。運悪く?同じ穴にハクメイとミコチも落ちてきて、3人で脱出のために試行錯誤する。センの目は猫のような特性があるみたいだけど、これは個人的なものなのかな? それとも、ある地方の人はみんな持っているの? あと、ミコチが「穴暮らしのモグラは少ない」って言っていたけど、これは作中世界のことなのか、現実のことなのか気になる。
・バララッシュ/福島聡第8話。些細なことからでも着想を得て、企画書を出していく山口。アイデアをまとめるために電柱やご神木に抱きつく様子が、なんか面白い。そして、ついに富山さんの眼鏡にかなう1本を書き上げる。一歩、階段を上ったかな。
・傑作のピエタ/真冬麻里読み切り。大天使ガブリエルは主への供物とするため、友人を失い悲しみに暮れるミケランジェロに彫刻を続けるように促す。ミケランジェロが狂気に捕らわれながら彫刻刀をふるう中盤から、まさかそういう方向に展開していくとは。っていうか、芸術担当の天使が別にいるんじゃないの?
・乙嫁語り/森薫第48話(通算74話目)。スミス、アリ、タラス、ニコロフスキの旅がスタート。今回はその様子を、淡々と描く。取りあえずの目的地は、アンタリヤという地中海沿岸の町。どういうルートで、アミルたちのところに戻るんだろう?
・キツネと熊の王冠/中村哲也第8話。夏祭りに向けて、はりきるマヤ。今回は醸造法など、ひさしぶりにビール情報がたっぷりだった。しかし、ドイツ人でもスイスに憧れを盛ったりするもんなのかな?
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第17話。チヨ代とワタル殿のデートを妨害しようとするサヨ代。しかし、デートの本当の目的は……。これでサヨ代も親チヨ代派ということだと思うけど、父親が使おうとしている『アレ』が何なのか気になる。
・不死の稜線/八十八良第52話。谷山とカオリさんを引き合わせ、計画が上手くいっているとほくそ笑む雄貴。捜査のやり方がヌルいと軽んじるが、それも剣崎の作戦のうちだった。次回で一気にカオリさんの潜伏先を叩くところまでいくかな。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第43話。順調に翻訳の仕事をこなしていたA君。しかし、スカイプするA子の背後に金魚を見つけたことから、負の思考スパイラルに捕らわれてしまう。冒頭の走るシーンでどこに向かっているのかと思ったけど、まさかこのまま来日するのか。修羅場必至だな。
・星明りグラフィクス/山本和音第18話。西端からのスカウトを受けるかどうか悩む吉持。いろいろと考えた末に答えを出すが、明里ちゃんからの返答が……。3年の夏が終わるということだし、学生生活の残りの時間も少ないし、そもそも、吉持に関係修復のスキルなんかないだろうし、どうするのか? あと、黒沢はライバル然とした登場だったけど、いつのまにか面白ケガ人お兄さんになってしまったな。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第12話。ゲリラ弓道を行った和馬らは、自宅謹慎に。しかし、目撃した生徒たちの心を動かし、署名を集めることに成功。無事に弓道同好会が発足する。防矢ネット設置の話の流れで、いぶきの加入も決定。すべてまるく収まった感じ。
・彼女はお義父さん/川田大智第13話。佐倉さんで固定されつつあったが、Gと接触したことにより完全お義父さん状態に。ここで、第1話の入れ替わった時にお義父さんが亡くなっていたことが発覚する。佐倉さんと身体を共有しながらのお別れは、寂しさとともにシュールさもある。次回、最終回です。
・あねおもい/福田星良最終回。空手部の合宿のため、あおいが家を空けることに耐えられないさきちゃん。様々な奇行をくり返すことに。ダブル眼帯のヤツが良かった。はなやっこが始まったので、4コマ枠の選手交代って感じか。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第23話。貿易の時代がスタート。近隣の国から、様々な人と物がエジプトに集まる。その中にはパネヘシという、くせ者商人もいた。考え方的にはシェプストと近いものがあるんだろうけど、すんなり味方というわけにはいかないんだろうな。
・お~い やゆ代さん/佐藤春美読み切り。50号に続き、2度目の登場。精神が老人ぽくなる病気になったやゆ代(小学生)の様子。小1なのに『献体』『介護』という漢字を書けていることは、実は物凄いことなのでは?
・今日のちょーか!/戎島実里最終話。ついに渚が自分の竿を手に入れる。自分で作った仕掛けで魚を釣ったことに、潮香は感動の涙を流す。最後には2人で大物を釣り上げたし、集大成にふさわしかったと思う。
・まだ見ぬ春の迎えかた/井上きぬ第11話。つづみと修ちゃんの初デート。映画を観に行くが、つづみは緊張して手をつなぐこともできない。ストーリー的にはやることはやってしまった状況なので、修ちゃんが再び海外に行くまでが、ひとつのタイムリミットか。
・ひつじがいっぴき/高江洲弥最終話。夢の世界で花火大会をする怜夢、アラコータ、そしてめェさん。しかし、この夢を見ていたのは成長した怜夢で……。という内容。結局めェさんって、どういう意味合いの存在だったんだろ? あの世界の管理人みたいなことでいいのかな。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第9話。商人たちを使って各地に噂を流し、そこにリナルトの説得を重ねて、ハンガリーに内乱を起こさせることに成功する。これで後ろ盾を失ったダネスティは失脚。ヴラドは見事に事態を制圧する。ただ、貴族支配の根はまだ深いということか。
・予告次号は2ヶ月後の発売。弓道部、ホルスの瞳、スーさん、燕のはさみ、鞄工房日記、城址高生が掲載。中西芙海の新連載が始まるほか、佐藤春美、久慈光久の読み切りも載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2018/08/12(日) 14:31:05|
- ハルタ 51~60号
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ハルタ第56号の感想です。
・表紙&カバーストーリー渡邉紗代先生が担当。カバーストーリーはウォーリー的に、表紙の中華猫娘を探す仕様になっています。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第15話。衣替えの話。秋物を出す流れで、瞳に服をお下がりする。しかし、シャツのボタンを次々に弾け飛ばしたり、朱美の巨乳設定が悪い意味でマンガ的で邪魔になっているような。
・ヒナまつり/大武政夫第79話。自分が作った『超常現象同好会』でも、話を聞いてもらえないマミ。さすがに見かねたヒナが、能力を使ってUFOにさらわれたフリをするが……。その後のフォロー含め、ヒナが大人の対応をしているのが、やっぱり新鮮。目を細めながら雑誌を読み、話を作り上げているところとか。
・はなやっこ/原鮎美新連載。男勝りな風貌とケンカっ早さで、他校から裏番と恐れられる丘田風宇。しかし、実際はカワイイもの好きで、憧れの店員・蝶野スミレのいる花屋でバイトをすることに。しかし、それをライバルヤンキーに知られてしまい……。という出だし。キャラ名は植物由来だと思うけど、風宇は元ネタなしかな。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第9話。山賊に襲われた2人。矢を受けたサイモンは呪いによって倒れてしまう。ニコラは薬草を取りに行くが、途中の橋には最強の剣士が立ちふさがっているのだった。助けようと必死な者を助けるという、よくある構成だけどしっかりと面白い。再登場しないかな、ブルーノ。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第55話。骨董市で、気になるグラスを見つけた2人。購入費用を捻出するため、節約生活に突入する。ラストの手前で『実は先に買われていて……』という回想を入れるなら、その前の「前菜も お持ちしますね」のコマはいらないような。
・乙嫁語り/森薫第47話(通算73話目)。旅の準備を進めるスミスたち。気を使われて「のんびりして下さい」と言われたのに、やっぱり働いてしまうアリが良かった。民族による考え方の違いが。そして旅にはニコロフスキも同行することに。軍にも協力していたので、荒事にも強いのかな。
・ミギとダリ/佐野菜見第11話。ダリが風邪でダウン。ミギが一人でボーイスカウトに参加し、ペーズリー柄の家の有力候補あるで一条瑛二に接近しようとするが、ことごとく失敗してしまう。さらに、脳内のダリと作戦会議しているところを目撃されてしまい……。災い転じて……という感じだけど、ダリを演じているときの顔がバカにしすぎているような。
・レキヨミ/柴田康平第3話。家の前で狼が交尾を開始。激しい鳴き声に悩まされたヨミが、精力剤を使ってさっさと終わってもらおうとする。レキはすぐ死ぬのが個性なんだな。榎本俊二以来だな。
・お嫁さんアレルギー/三輪皐月読み切り。異星人間での結婚が普及しているという世界。主人公の男性は、鬼族のタキさんと結婚。ラブラブ新婚生活を満喫していたが、突如としてアレルギー症状が出てしまう。その原因が奥さんで……という内容。夫がアレルギー克服に励むところはちょっとギャグ要素が強かったけど、終盤の純愛パートはとても良かった。
・ダンジョン飯/九井諒子第46話。ゴーストに誘われて、ライオス達はモンスターと共存する村にたどり着く。ここは、狂乱の魔術師によって封印された黄金城周辺という感じか。そして、デルガルの孫にあたるヤアドから、予言によってライオスが未来の国王になる可能性が告げられる。このあたりのことはカブルーからも言われていたし、どういう結論を出すのか。それから、結界の影響によって大人しくなり、マルシルに懐いているイヅツミがカワイイ。
・北北西に曇と往け/入江亜季第25話。シグルーンからの依頼は、隠れ家に姿を現さなくなったフレイヤの行方を捜してほしいというもの。スマホから引き出した情報でたどり着いたのは、まさかの三知嵩!? しかも、あの隠れ家には、慧も一度担ぎ込まれていたことが発覚。意外と重要な場所なのかも。
・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生第3話。新入部員3人娘たちは『登山者の三種の神器』をそろえることに。まずは雨具なのだが、値段が高くて手が出せない。そこで、OBたちが残していったボロボロの雨具を修理して使うことに。新人3人のユニット感が強いので、こうなると男部員が邪魔になるような。
・星明りグラフィクス/山本和音第17話。西端さんが赤面症だったり、コンペに負ければイライラしたりするところに、吉持はシンパシーを抱いた様子。卒業後も働かないかと誘われる。いっぽう明里は、そんな動きに不安を抱えている感じ。嫉妬っていうか、星持独占欲みたいなところか。2人の関係がどうなっていくのか?
・あねおもい/福田星良第8話。あおいのために浴衣を作ったり、夏祭りを満喫するさきちゃん。当初はもっと美少女だったと思うが、弟ラブが進行したのかデフォルメ顔になっている気がする。次回が、最終回とのこと。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第24話。金山編2。時間が現在に戻って来る。バードさんを診察した医者の薬に使う植物に関する話や伊藤が作った料理など、病気の治療に関する考え方が面白かった。そして、秋田への道のりを考える中で、伊藤がマリーズ氏から呼び戻されていることを告白する。体のことを考えると、一緒に戻って説得して……ということも考えづらいし、どうなってしまうのか。
・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン第13話。大人になったオルガは、サーカスの花形となり、金持ちのパトロンもいる様子。しかし、国内の経済状況は思わしくなく、ストライキなんかも珍しくないという状況。レオも演目の中で風刺していく。そしてユーリィは、父親の会社を継いだ模様。いわゆる権力者側にいるわけで、このあたりの立場の違いがどういう影響を及ぼしてくるのか?
・不死の稜線/八十八良第51話。剣崎と金井課長が顔を合わせて、情報交換する。その場に同席した風鈴が、復活した椿と口ゲンカからバトルに発展してしまう。それぞれの上司からのGOサインが出たとたんに、いきなり目つぶしを狙う両者が怖い。椿は一気に小物感が増した印象。
・バララッシュ/福島聡第7話。原画に昇格した宇部らに、演出の富山さんから面接のようなものが行われる。宇部は認められたものの、他2人はケチョンケチョン。さらに書記を務めていた山口も、ダメ出しされてしまう。山口の苦労パートが続くな。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第16話。顔と名前は覚えてもらったものの、まだちゃんと話したことのないチヨ代。なんとか一緒に登下校をしようとするが、様々な障害が立ちふさがる。こうなると、タカシにもカレー好きな彼女ができてほしいと、願わずにはいられない。
・今日のちょーか!/戎島実里第16話。渚が釣ったウツボを、2人で料理する。まぁ小学生だから料理ができないのも仕方ないか。これからは、こういう調理パートも増やしてほしいところ。477P2コマ目の、潮香の『田舎の子』感がたまらない。
・彼女はお義父さん/川田大智第12話。接触時に佐倉さん。非接触時にお義父さんという状態に。いかがわしい行為をしないようにと、寝ずの番をするお義父さん。そこで、小野君の本気の言葉を聞く。これは、落下時に実はお義父さんは死んでいて……ってことなのかな? ある意味ブチャラティ的な。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第42話。あてもなく、街を散歩するA子。A太郎もアパートの隣の部屋へ引越ししながら、様々なことが潮時なのではと考える。全体的に重たい空気が漂っているし、終わりが近いのかな。
・ひつじがいっぴき/高江洲弥第14話。クマのぬいぐるみ軍団から攻撃を受ける。怜夢、アラコータ、そして母親が協力して撃退に成功する。そして、目を覚ました怜夢とアラコータが現実世界で再会。最終回のような終わり方だったけど、まだ続く様子。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第8話。ダネスティ蜂起の動きを受けて、様々な手を講じるドラクラ。関係のあるハンガリー貴族にリナルトを使節に送る。それまでは比較的冷静に交渉していたので、いきなり自分の目をえぐるという行動には度肝を抜かれた。
・キツネと熊の王冠/中村哲也第7話。いよいよマヤとニルスの店が、本格稼働。夏祭りへの出店も決まる。町ぐるみでサポートを申し出る様子が良かった。そして夏祭りにはアンナ&玖郎、ダッハカンマー本店の出店も判明。2つのシリーズの主人公たちが顔を合わせることもあるかな。
・ゲームしたっていいじゃん/高橋拡那読み切り。6度目の登場。今回は、ゲーム内のイベントに遊花さんが赤面するという1本だけ。比嘉史果のやつと合わせて、ページ調整的なヤツなのかな?
・つきたて!餅小町/佐藤春美読み切り。和菓子屋の看板娘の望倖さん。彼女は体の様々な部分からモチを生み出す『餅女』だった。「ついて」「焼きもち」みたいな言葉遊びも良かったし、ハルタらしからぬセクシー演出も逆に目立って良かったと思う。
・まだ見ぬ春の迎えかた/井上きぬ第10話。ミスコンの結果発表。優勝は逃したものの、つづみは準ミスに。3位の舞ちゃんを抑え、告白する権利を獲得する。このタイミングで帰国した修ちゃんの返事は……。こっちも最終回のような終わり方だけど、まだ続く様子。
・改造快楽/比嘉史果読み切り。かなり大掛かりなピアス(というか耳全体を飾り付ける)をする女の子。それを施した男の顔は……。2ページだけど、インパクトのあるオチ。
・ラブ孝/緒方波子最終話。ネームにつまり、他誌での連載も始まり、結婚について真剣に考える時間が作れない波ちゃん。旅行先の温泉でたどり着いた結論は……? 目次コメントでは新婚旅行に行くと言っているけど『結婚式準備編』とか『育児編』みたいにシリーズ化できる気もする。
・予告次号は合併号なので、全員集合。黒川裕美と間間戸淳の新連載が始まるほか、真冬麻里の読み切りが載ります。そして『丁寧に恋して』の連載終了の告知が。これから台湾に行くというタイミングだっただけに、余計に残念。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2018/07/15(日) 19:01:28|
- ハルタ 51~60号
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