晴耕雨マンガ

6月は、トクサツガガガ

とっかぶ 第4巻の感想


とっかぶ(4) (アフタヌーンKC)とっかぶ(4) (アフタヌーンKC)
(2015/03/06)
桑原 太矩

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理想の放課後ライフ『とっかぶ』の感想です。最終巻となります。

#18 ロマンスリッパー
サワの下駄箱に、いまどきラブレターが入っているという事案が発生する。いつもは、ガンガントラブルに首を突っ込んでいくスタイルのサワが自分の事、しかも恋愛関係ということで、ダメダメになってしまうのがカワイかった。しかも、部室に置き忘れたラブレターをクラゲが読んで勘違いしたことから、いろいろとややこしい状況になってしまう。ところで、サブタイトルは『ロマンス・リッパー』と『ロマン・スリッパー』のどっちの意味なんだろう? 両方?

#19 徒歩2分のダンジョン
校長が先代から譲り受けた蓑亀『ため吉』が、校内で行方不明に。特課部が、その捜索を(イヤイヤで不本意ながら)依頼される。サカヤキが嗅ぎつけた先にあったのは、謎の地下水路。そこで待ち受けていたのは、1人の老人と巨大トカゲだった……。事件の解決を依頼され、3人で行動して謎を解決。という、お手本のような構成。もっとこういう日常の謎解きみたいなエピソードを、たくさん読んでみたかった。そして、この功績を校長が評価し、クラゲとユーリの更生期間が短縮され特課部活動が終了することに。

#20 とっかぶ
特課部から離れたものの、やはり心のどこかでモヤモヤのあるユーリとクラゲ。なんだかんだと言い訳を作りながら、部室に顔を出そうとする。そして、屋根のペンキを塗り直していたサワが落下 → ペンキで汚れたユーリが壁に手形をつけまくる → クラゲがそれを隠すために『とっかぶ』と書くという流れが良かった。タイトルロゴをこういう形で生かしてくるとは。そして、この“落書き”を翌日までにキレイにできなかったので、ユーリとクラゲは再び特課部として活動することに。

#21 それぞれの学園祭
学園祭がスタート。サワはステージでのヒーローショーを企画したものの、丘町さんにあっさりと却下され終日警備を言い渡される。この話は、学園祭の楽しそうな雰囲気と丘町さんからアサリちゃんへの“引き継ぎ”、サワが作った衣装を着て部室に泊まる3人が見どころといった感じ。あと水卜先生は、化物語的なことをやりたかったのかな? あれがデネブ・アルタイル・ベガ……。

#22 ヒーローショー
間倶楽高学園祭伝統の裏行事『祭り男』が出現。コロッケそば60杯分の食券を賭けた紙風船割り合戦・バルーンファイトが勃発する。もちろん特課部も参戦し、各部活と連携・敵対しながら、祭り男が待つ屋上を目指すことに。剣道部や弓道部など、協力関係になった部活と事前に係わるエピソードがあれば、この辺の盛り上がりも違ったと思う。そして、クラゲらが陽動役となり、ひとり別ルートで屋上にたどり着いたサワが、祭り男の紙風船を割ってみせる…ッ!

#Final それぞれのカラーで
最終回。祭り男の正体は、生徒会長の栄村。彼にとどめを刺したユーリが、次期生徒会長に指名されることに。渋るユーリを説得するクラゲの「やったもん勝ちって案外ウソじゃない」というセリフが、この作品全体で言いたかったことかな。そして時間が経過し、エピローグへ。ユーリは間倶楽高で教師になり、クラゲはスパイ事務所(not探偵事務所)を開設。そして、サワは……。栄村会長と丘町さんが弁護士と検事になって対決したり、アサリちゃんがアナウンサー、カオルコが女優、大浦さんが特殊メイクアーティストの道を進んでいたり、それぞれのキャラの成長した姿が見れたのが良かった。


想像していたよりも、いいエンディングでした。間倶楽高に進学し特課部に入ったメロちゃんたちが、逃げたブタを追う190Pあたりは、映画だったらエンドロールが流れていると思う。










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  1. 2015/03/08(日) 14:30:07|
  2. とっかぶ
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とっかぶ 第3巻の感想


とっかぶ(3) (アフタヌーンKC)とっかぶ(3) (アフタヌーンKC)
(2014/09/05)
桑原 太矩

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手抜きなき放課後。『とっかぶ』第3巻の感想です。


・#12 ハンプティをつかまえろ
前巻ラストで登場した“マヨネーズぶかっけ通り魔”ハンプティ・ダンプティの噂は街中の知るところとなり、特課部も(主にサワが中心となって)犯人捜しをすることに。聞き込みで浮かび上がった犯人像はメチャクチャなものだったが、願掛けに定評のある『幸運の掲示板』に貼られたメッセージが、ハンプティ・ダンプティの犯行と関連があることを突き止める。張り込みする3人の前に現れたのは、自称“正義の味方”の美輪園花子(カオルコ)。特課部(のなかでも特にサワ)に現れた、初めてのライバルというところか。

・#13 丸い卵も切りようで四角
美輪園花子は、エリート校に通うお金持ちのお嬢様でハーフということがクラゲの調べで分かる(SNSで公表しているプロフィール)。3人は相手の学校に乗り込んで話をつけることに。しかし、いくら大きい学校で本人が地味にしているとはいえ、社長令嬢のハーフの居所が校内放送をしないとつかめないということは無い気がする。そして、互いの“ヒーロー”“正義の味方”感の不一致から、サワと花子(本当の読み方はハナコ)がタイマンで決着をつけることになるが、そのとき公園内に悲鳴が響く……!

・#14 エッグ・スクランブル
特課部とは別に通り魔事件を調べていた栄村会長と丘町さんが、ハバネロ入りのマヨネーズを使う“もうひとりの”ハンプティ・ダンプティの被害に。クラゲがウソを見破る流れや、サワと花子が真犯人そっちのけでバトル → 和解する流れは良かった。ただ3話かけたわりにオチが弱かったのと、花子のサイドキックである豊滝君のキャラ立ちがイマイチ弱かったことが残念。バイクに乗っていることしか取り柄がなかった感じ。再登場に期待したい。

・#15 ミス・ミステイク
サワが、誤ってクラゲの偵察マシンを壊してしまう。生徒会主催のBBQでなんとか汚名返上しようとするものの……。サワの、謝罪しようという強い気持ちがあるのに言葉や行動で上手く示すことができないのが、もどかしくて良かった。ボロボロのウナギ + 会長が炊いたご飯 = ひつまぶし。という、方程式は見つけやすかったけど。ただ、この話は冬のはず(ハンプティ・ダンプティ編で受験シーズンと言っている)なので、河原でBBQってちょっと寒そう。

・#16 Zの純情
ユーリメインの回。暗い見た目と、何かをノートに書いていて浮いてしまっている“貞子”こと大浦さんをユーリがかばったことから、クラス内の空気がギクシャクしてしまう。大浦さんへの気遣いもそうだが、ユーリの他の2人に対する考え方が分かる135~136Pが良かった。しかし大浦さんは、脚本も書きつつクオリティの高い特殊メイクも独学で身に付けるとか、かなりスペックが高いと思う。たぶん、これから特課部がお世話になるときが来ると思う。

・#17 空中レジスター
クラゲメインの回。ちょっと特課部部室に入りづらかったクラゲは、科学部にお邪魔して『3段式ペットボトルロケット』の発射実験につき合うことに。発射場所を探して校内をウロウロする166~167Pの雰囲気がなんか良かった。この話で『ヒーローショー』は既に中止になっていること、そして特課部の残り期限が5ヵ月であることが明らかになる。まぁ作品内の区切りを設定し直したというところか。あと、この話ぐらいから絵柄がシンプルな丸っこい感じに変わっていると思う。


9月に1年間の期限付きでスタートした特課部が残り5ヵ月ということは、#17は4月のはず(たぶん)。だったら、クリスマス、年越し、バレンタイン、進級といったイベントをことごとくスルーしてしまっているのはもったいない気がする。






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  1. 2014/09/09(火) 05:45:37|
  2. とっかぶ
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とっかぶ 特別課外活動部 第1~2巻の感想


とっかぶ(1) (アフタヌーンKC)とっかぶ(1) (アフタヌーンKC)
(2013/09/06)
桑原 太矩

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とっかぶ(2) (アフタヌーンKC)とっかぶ(2) (アフタヌーンKC)
(2014/03/07)
桑原 太矩

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放課後ディテクティブ・ストーリー『とっかぶ 特別課外活動部』の感想です。
good!アフタヌーンにて連載中で、1巻が昨年の9月に、2巻は今月発売されています。
作者は四季賞出身で、これが初連載です。


・#01 地蔵の首とおさげのヒーロー
この話は、講談社の『モアイ』でまるまる試し読みできます。職員室のパソコンに細工をしてテストの問題を盗み出していた、自称『アマチュアのスパイ』の倉下清大(クラゲ)は、問題児にペナルティを課すための『特別課外活動部』、通称・特課部に参加させられることに。部室(本当は倉庫)で待っていたヒーローに憧れる部長の丹ノ宮沢(サワ)と、夜な夜な位置が変わっている『撫で地蔵』の謎を解くことに。初回ということもあって、絵柄や全体の構成は「もうひとつかな」と思う部分はあるんですけど、このときから、サワが熱血正義感で突っ走り事件に首を突っ込む → クラゲがスパイアイテムで解決みたいな話の方程式は完成しているし、単行本カバーのライダーポーズとかトビラで戦隊コスを着ているサワには、何とも言えない惹きつける力があると思う。

・#02 空き地の犬とロリポップ
3人目の主人公である、千歳悠緑(ユーリ)が登場。彼女が親しくしている小学生のメロちゃんが空き地で飼っていた、犬のサカヤキ(模様がチョンマゲに似ているので)が姿を消した真相をめぐって、リーゼント頭の3人組と対峙します。ユーリの特課部入部が正式に決まったことで、それぞれの名前に色が入っていることにサワが気づく。まあ、赤青緑で光の三原色なので4人目の加入はないかなという気がしますが、ライバル的なポジションで『黒』が登場するのではと、予想してみます。

・#03~04 ラビットパニック 前後編
単行本1冊につき1本ある前後編。1巻では、伝説の食い逃げ犯『兎足のヤス』と特課部の対決が描かれます。サワが追跡 → ユーリが攪乱 → クラゲが確保という、3人の連係プレーが良かった。それからヤスが語る「意味なんてないのさ“豊かさ”は意味の向こう側に在るのさ」という言葉は、クラゲのスパイ活動にも通じるところがあり、この事件に燃えていた理由でもあるんだろうな。あとツッコみどころとしては、いちおうカーブで減速していたとはいえ、走行中のトラックの側面にぶつかったのにタンコブ程度で済むサワの頑丈さ。

・#05 スパイ・フィクション
クラゲの回想編。小学2年生のときにキンザンと名乗る男と出会ったことから、スパイを目指すキッカケが語られる。サワの回想はチョコチョコ描かれ昔から変わっていないということが分かるので、このエピソードはもうちょっと後回しでもよかたんじゃないかな?というのが、個人的な感想。あと、クラゲは盗撮の趣味があったとしても『サワとユーリは対象外』ということらしいけど、ではどんな娘がタイプなのかというのも気になるところ。

・#06 特課部の長い一日
ここから、2巻収録分になります。サカヤキを校内で飼っていることがバレたので、部室を使用禁止になってしまった特課部。そこで他の文化系弱小部と手を組んで、生徒会を相手にストを決行することに。やっぱり、こういうタイプの作品だと生徒会の存在は必須だと感じさせられた。あと、副会長の丘町珠緒さんは、なかなかの良キャラ。この人の登場で、作品の世界がグッと(学園コメディ方面に)広がったと思う。あと『料理が下手』というのは、やっぱりヒロインの必要条件なんだな。別に三角じゃなくてもおにぎりくらいできるだろうに。

・#07 カクレンボ
クラゲの担任である、篠田先生のストーカー?被害の相談を受ける特課部。真相は48~49Pで想像がつくものの、ソッチにひねってくるかという感じだった。でも、このエピソードのポイントは、ユーリが退学寸前になった遠因の幼なじみのバレー部主将への恋心。篠田先生宅でテレる様子などは、これまでのヤンキー然とした態度とは違う乙女っぽさを見せてくれました。恋愛ごとに疎そうなサワが、しっかりとフォローできているのが意外だった。あとタイトルは、やっぱり『恋慕』とかかっているのかな。

・#08~09 番茶は番狂わせの味 前後編
2巻の前後編は、野球。生徒会からの依頼で、教育委員会への“接待試合”に駆り出されることになった特課部。未経験者ばかりでやる気がなかったものの、ユーリの隠された才能、クラゲのスパイ道具、サワのガッツ(バトル物でもないのに口から血を流すヒロイン)で、徐々に巻き返していく。個人的には、サワの左利き設定(1話では左手でラーメンを食べているし、兎足には左手でカラーボールを投げている)が、やっと生かされたかという感じ。あと73Pの『生徒会に呼び出された心当たり』を見てると、3人はずいぶん仲良くなったんだなと思う。

・#10 雨の日
雨の特課部部室に、アサリちゃんが来る。彼女の口から語られる、小学生時代のサワの数々の『武勇伝』。小さい頃からサワはサワで“おサワがせ”だったということか。そして『です・ます口調』で話す理由も明らかになる。それから、ユーリの外見の変化は、やっぱり#07を受けてのモノなのかな? あと、オマケマンガのサワのプニプニ具合には、作者のフェチ心と夢が詰まっていると思う。

・#11 タンスディスタンス
部室のガラクタを処分しに行ったリサイクルショップで、思い出のタンスを探している女性と知り合った特課部は、その手伝いをすることに。「うどん」というヒントから真相にたどり着く流れは良かったが、クラゲがうどん屋をリストアップ → リサイクル店からの距離から範囲を絞り込んで…みたいな描写がほしかった(ページ数の都合はあるだろうけど)。そして、マヨネーズ?をブッかける通り魔が出現する。これまでのユルイ空気をブチ壊すようなヒキに、ちょっとビビった。


連続通り魔の正体は3巻を待つとして、気になるのは『ヒーローショー』を行ったのか?ということ。第1話の時点で、特課部は「再来週にある商店街主催のイベント」(日時は9月20日)に参加することになっているものの、第2巻が終わってもその様子は描かれず。第10話でアサリちゃんが持っている活動報告書の日付が11月の下旬なので、とっくに時間は過ぎているのに、そのことに触れるような描写はナシ。やったにしろ何らかの理由でキャンセルになったにしろサワが黙っているはずがないので、このエピソードがどういう形で描かれるのかを期待したいと思います。



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  1. 2014/03/09(日) 19:16:58|
  2. とっかぶ
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