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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/6月は、天国大魔境、ヴィンランド・サガ。

ハルタ vol.90の感想




ハルタ90号の感想です。




・先生、今月どうですか/高江洲弥
第14話。後輩君との話の流れで、四十万先生との出会いを思い返す紫ちゃん。最初から好印象というわけではなく、読書好きでもなかったというのが意外だった。初の未来予知で結婚のビジョンを見ていしまっていたのなら、恋に落ちるのも仕方ないか。

・恋の絶望行進曲/富沢未知果
新連載。冒頭、いきなり恋人同士になったレイとアミ。以前より恋心を抱いていたレイはウキウキで恋人ライフを謳歌しようとするが、2人の恋愛観には大きな隔たりが……。レイがアミに振り回されるのが基本だろうが、第3者からの矢印がレイに向いたときが楽しみかな。隔号連載です。

・夜の名前を呼んで/三星たま
第14話。倉庫の中にあった、魔法のペンダントに身体を乗っ取られてしまったミラ。師匠の怒りの表情もなかなか新鮮だったし、完全に封印するわけではないオチもこの作品らしくて良かった。いつか大きなピンチになったとき、このペンダントで……という展開を希望したい。

・ことり文書/天野実樹
第12話。クリスマスを楽しみにしている小鳥。しかし、今年は家族が誰も帰ってこないことを知った白石とメイドたちは、一計を案じる。98~99ページの見開きの雰囲気が、すごく楽しそうなのが何より。なんか、今回の小鳥は少し幼く見えた。

・猫のまにまに/宇島葉
第5話。真田尾家の家計を圧迫する、金子さんの食費。そこで、中華料理屋でアルバイトをすることになる。初の労働に失敗続きだったが……。出勤している日としていない日で、客数の差がえぐいことになっていそう。

・FOOLPROOF/久方標
第2&3話。一挙2話掲載。第2話は、瞬と夜鷹の出会いを描く過去編。第3話は高校初日の様子。瀬戸との仲も深まったし、新しく桜庭とも知り合ったし、楽しい高校ライフとなっていきそう。

・クプルムの花嫁/namo
第17話。あさひに説明する形で、銅器作りに使う道具や制作工程の説明。17話目にして、こういったことを細かく説明したのは初めてか。『にいがた県央マイスターカード』っていうのがあるのか。

・峠鬼/鶴淵けんじ
第20話。月夜見命に対面した小角たち。空間に巨大な目が浮かぶシーンは不気味さがスゴかったし、そこからの韻を踏みまくる話し方など月夜見命のキャラの立ちっぷりが最高だった。そして3人は真澄鏡を通して月に向かう……のかと思われたが……。小角はともかく、妙のほうはどうするかな。

・ようこそにんげん/しりもと
第3話。今回も、とうこがコハルの家に遊びに行く後半からエンジンがかかった印象。クッションから飛び出した抜け毛まみれになってしまうヤツがベスト。あと、蛇口から水を飲むことを「ジャーペロ」って言うのか。

・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ
第4話。なぜか七夕に夢中のナッちゃん。そんな話の流れで、アキちゃんは色々と考えてしまう。ナッちゃんの魚、どれくらいの範囲で出現しているんだろう?

・司書正/丸山薫
第5話。ひそかに司書正との会話(質問に答えてもらうだけ)を楽しんでいたキビ。しかし、蔵書楼の中にはほかにも人間が……。まぁ、一大事というわけではないんだろうけど、ただ情報の引き出し方を知ったらどういう使い方をするか……。

・ダンジョン飯/九井諒子
第80話。大蛇に飲み込まれたライオスたちは、マルシルの隠れ家へ。そこで、マルシルは自らの夢を語り協力を呼びかけるが、ライオスの考えはちがっていた……。ここで献立を例えに使ったのが、ダンジョン飯らしくて良かった。しかし、マルシルの考えを覆すまでには至らず。どうしたものか。

・ふしぎの国のバード/佐々大河
第45話。函館編1。ヘボン先生からドクターストップがかかるものの、ユースデン領事が持ってきた書類によって一気に光明がさす。これで北海道の旅にも目途が立ったかに思われたが……。まずは、伊藤をめぐってマリーズと対峙しなければならないのか。

・煙と蜜/長蔵ヒロコ
第32話。やっと姫子が、最近のモヤモヤを文治に打ち明ける。部屋にいる姫子と修理のため屋根にいる文治を、ロミオとジュリエットに見立てたサブタイトルが秀逸。

・昴とスーさん/高橋那津子
第35話。柿崎さん&小林と一緒に飲む。澪の「初恋を2回経験できた」って話もいいのだが、現在の澪って何歳になるんだろう? アラフォーには見えないけど。

・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良
第13話。ジュンが迷い犬を拾い、迎えが来るまで預かることに。過去の経験から、犬の世話をキッチリとやるジュンの様子が良かった。ここまで心を開いた関係性を築けたのは初めてかな。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第89話。ジャダが久しぶりの登場。慣れないアラビの街に翻弄される。道に迷って「?」が3つ並ぶコマが最高だった。「はじめは悪い印象でも……」というオチになると思っただけに、ラスト2コマのジャダの服装に笑いが止まらない。

・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎
第14話。学校の課題を一緒にやっているときに『オレンジ色の鉱物』を見つけた、瑠璃と瀬戸さん。ナギさんたちと一緒に、その正体を探る。相変わらず、瑠璃が鉱物を見つけたときの見開きは「おぉ」と声が出てしまう美しさ。瀬戸さんとの仲も良くなったようで何より。

・生き残った6人によると/山本和音
第15話。頭痛薬確保のための作戦会議。入江が不参加となり、平坂がおとり役を買って出る。ただ、そっちよりも海さんの看病役として残った雫のほうが物騒だと思う。ビーストが、損な役回りの常識人ポジションになっている。

・リリリウム/yatoyato
読み切り。謎の存在によって、言葉の通じない少女と一緒にドールハウス的な建物の中で飼われることになった田中さん。その生活に戸惑いを覚えるものの……。2人の関係性の深まりを描くには、ちょっとページが足りなかったかなという印象。でも、500ページの家がズラッと並んだシーンは迫力と不気味さがあって良かった。タイトルは百合の空間みたいな意味か。

・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ
第8話。碧童の母・深翠が登場。情報を聞き出したあと、蛇を殺してしまう。従者の鷹?も2人連れているし、虎たちにとっては厄介な相手になりそう。

・紙一重りんちゃん/長崎ライチ
第25話。やっぱりサンタ関連のネタが良かった。スルーしてしまいがちだけど、なんで関西弁風なんだろう?

・希釈王/須川佳
第4話。ゴブリン、ゴルゴン、エルフの女性たち。それぞれが思い悩むことは? それらを富水のエピソードで一気に解決してしまう流れが爽快だった。っていうか、富水は女性だったのか。あと、サラッと義足のケンタウロスを描いているのがスゴイと思う。

・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与
第29話。ラドゥ軍に居城内にまで侵入され、内通者たちの反乱もあり最悪の状況に。ヴラドは、なんとか脱出したものの……。最悪な展開が続く。

インク色の欲を吐く/梅ノ木びの
第4話。オーブリーの病状は悪化。さらに、雑誌の存続に欠かせない大御所作家に背を向けられてしまう。なんだか、一気に下り坂に入ってしまった印象。次回で急に最終回になっても驚かない。

・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生
第25話。夏合宿に必要な米の量を計算する。10ページしかないが、不思議と短く感じない。冒頭の加賀の「スーパー好きぃ~ お菓子好きぃ~」がカワイイ。

・殺し屋の事務員/百瀬モナ
読み切り。派手な方法を好む、殺し屋のザクロ。しかし、そのために経費が掛かり事務所の経営を圧迫していた。事務員の八橋が経費削減のプレッシャーをかける。あくまで事務員にこだわる八橋のキャラなど、良いポイントが多かった。これでデビューとは。

・あかねさす柘榴の都/福浪優子
第9話。夏樹とアルバで観光に。あらためてグラナダという街の名前が、ザクロという意味だということが解説される。見開きも印象的だったし、ここからが第2章という感じ。

・クラスのアイドルは今日も推せない/荒木美咲
第4話。高山さんは、図書委員の桂木さんも花崎ファンだと思い込む。でも桂木さんは本当は高山さんの隠れファンで、そのことを本人には知られたくない。という、ちょっとしたすれ違いコントのような展開に。桂木さん、今後もいいアクセントになりそう。

・帝都影物語/比嘉史果
第9話。宮廷の外に出て、市井の人々と触れ合う『行啓』。体調の悪い春宮に代わって、影が行うことに。子供の草履のあたりとか、影ならではの立ち回りが良かった。しかし、その裏で春宮の覚悟を知ることに。これで、継承順位が1位になったはずだけど、どんな変化が訪れるか。

・シャッター街のさくら姫/宮本伶美
第7話。市役所から、城下町風に商店街をリニューアルするというプランが提示されるが、商店街側は乗り気ではない。そこで案を持ってきた中川さんと一条&桜田が、アニメの聖地として賑わっているところを視察に行く。それはそれで問題はあるだろうけど、この路線で勝負するってことか。

・アビスアジュールの罪人/冨明仁
第13話。リュウを開放したのは、五大臣のひとり・ハルジオン。『人魚の暮らす島』を手に入れるための計画にリュウと雪を使おうという考えの様子。2人も共にいることを望み……。そしてジョーは、警備隊に拘束されることに。ここから、どう展開していくのか?

・極東事変/大上亜久利
第19話。街に出た巴菜が、ぐうぜん砕花と出会う。2人は旧交を温めるが、これが最後の……ということになりそう。巴菜から渡された強壮剤によって、近衛もバリアントになるってことなのかな?

・異端の窓/小林愛
読み切り。都市伝説系YouTuberが、凄惨な事件のあった屋敷について調べる。不審に思った人物を盗撮しようとすると……。やはり、834ページからの展開が圧巻。クリーチャーの造形もなかなかだし、祭壇を作っちゃうオチもゾワゾワした。

・アンリの靴/かわもとまい
最終話。寿子さんがやって来て、アンリを海に連れ出す。そこで、晴臣から託されていた手紙を渡す。これまで靴を作った人や、職人仲間たちが描かれる流れにジーンときてしまった。テレビ局の人が痛い目を見なかったはモヤモヤするが、そうしないほうがこの作品らしいか。

・金曜日はアトリエで/浜田咲良
第24話。もう気持ちは固まっているものの、なかなか行動に移せない環さん。それでも平野やリエさんに後押しされて、石原の出張先へ行く。次回が最終回だけど、この2人なので、キッチリ告白 → 恋人にという流れに持っていけるかどうか。

・こおにの大将‐雨宿り‐/ふるかわてんた
八咫烏杯受賞作。雨宿りをするたびに、風変わりな男に傘を貸してもらう主人公。その理由は? アクションは物足りないが、ストーリーの運び方は、なかなかだったと思う。同じ設定で、もう一本くらい読んでみたい。

・11.根津村について/卯野継千代子
八咫烏杯受賞作。いっさいゴミを出さないという村の正体を、国交省の伊巻さんが調査する。ナマズを引きずり出すあたりの独特な雰囲気は良かった。でも、絵は要向上だと思う。

・今は〇だよ/空次郎
八咫烏杯受賞作。魚は切り身の状態で海を泳いでいるとテストに答えてしまった、猫耳少女。大人になり、開発したものは? 4ページしかないのに、キチッとタイトルを回収したのはスゴイいと思う。

・チェンジマーク/内田晟
八咫烏杯受賞作。いつものようにダラダラと大学に行った佐治は、山野さんという女性と知り合う。しかし、そこから日常におかしな変化が起こり始める。絵柄やタイムループの独特の雰囲気など、とてもレベルが高く即戦力なのではと思う。でもハルタではなく、ビームかアックスのほうが向いているのでは?

・予告
次号の発売は2ヶ月後。大竹政夫、嵐田佐和子、浅井海奈の新連載がスタート。黒川裕美、佐藤宮、紀之寛人、のがみもゆこの読み切りと、八咫烏杯受賞者の作品が載ります。












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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2021/12/16(木) 17:30:08|
  2. ハルタ 81~90号
  3. | コメント:4

ハルタ vol.89の感想



ハルタ89号の感想です。




・ダンジョン飯/九井諒子
第79話。なんとかシスルの家から脱出したライオスたち。歩きキノコから装備を奪い返したり、カナリア隊の使い魔の大ガラスに飲み込まれたりと苦労が続く。体勢が整っていないとはいえ、今回は受けに回りすぎた印象。やっぱりマルシルがいないとパーティーのバランスが悪いように思う。ツッコミ役もいないし。

・司書正/丸山薫
第4話。太史令の息子の歆は、幼いころから神童として様々な学問を吸収していた。それは当時の大王の知るところとなり、特例として蔵書楼への立ち入りを許可される。国の成り立ちからともにあるとなると、司書正誕生の経緯が気になるところ。特別な何かを施さないと、ああはならないだろうし。

・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ
第6話。蛇から、龍の一族が滅んでいった過程が語られる。そして、尻尾を見ての感情の見分け方も。なんか、いつのまにか食べる食べられるではなく、2人の旅モノになっているような。

・夜の名前を呼んで/三星たま
第13話。雨漏りした水を貯めた瓶の中に入り、雨の記憶の街中を泳ぐ。今回は衣装チェンジもあったし、魔法の世界を堪能した感じ。ミラが出会った生物は、偶然の出来事と考えていいのか。

・FOOLPROOF/久方標
新連載。高校進学を機に引っ越してきた瞬と夜鷹の2人。しかし、キリンに制服を盗まれてしまう。ほかにも学校のプールで暮らすクジラが登場したり、独特な世界観のストーリーとなっていきそう。初回ということもあるのかもしれないが、ちょっと要素を盛り込みすぎていた気もする。

・昴とスーさん/高橋那津子
第34話。新生活を順調を送る2人。スーさんは店を任せてもらえることになるが、24歳になるまであと1ヵ月。無事に誕生日を迎えることができるのか? 今回から最終章とのこと。

・ようこそにんげん/しりもと
第2話。今回も序盤よりは、プール授業のヤツ以降でエンジンがかかった感じ。シャワーで濡れて、超スリムになるコハル(ネコ)が面白い。

・アビスアジュールの罪人/冨明仁
第12話。海流を外れ追手の目を欺いたかに思われたが、マヤたちに捕獲されてしまう。そこに連行されてきたジョーの言葉は……。まぁ、そのままの意味で受け取ってはいけないんだろうけど。獄中で衰弱していたはずだし。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第88話。旅立ちの場所まで行くあいだ、ロカから旅の心得を聞くハクメイ。種帽子を送られるシーンと、いっしょに旅をしたいと言うところは、やっぱり感動してしまう。捨て子の件は、ガチ捨て子だったのか。

・記憶の窓辺/後藤ユナリ
読み切り。嫌な記憶を人工的に抹消する技術が普及した世界。そのサービスを提供している会社で働いている沢村は、ある記録DVDを見たことから「どうしてこの記憶を手放したのか?」と気になってしまう。記憶を取り戻した人が結果的に前向きになるパートとか、設定や全体の雰囲気は良いものの、もう少しコンパクトにできたかなとも思う。

・猫のまにまに/宇島葉
第4話。写真を撮られることが苦手な真田尾さん。金子さんに代役を依頼する。見事に乗り切ったかに思われたが……。金子さんでも、インタビューを受けるときにはロクロを回すんだな。

・希釈王/須川佳
第3話。前回のケガが全治30年と診断されたと落ち込む富水。部下のボウズがなんとか励まそうとする。3日と30年の天秤の件も面白かったし、子供たちの無邪気さも良かった。あと316ページのダジャレは「そんな」「損な」と「あやまりに」「ゴメンです」で2コンボだと思う。

・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与
第28話。ガレシュが内通者ということを暴いたストイカ。しかし、それ以外にも裏切り者はいるようで……という最悪のタイミングでラドゥ軍が攻め込んでくる。ヴラドが倒れたままなのでストイカが指揮を執るが、策略で上回られてしまう。崩壊が始まっているな。

・真柴姉弟は顔が固い/菊池まりこ
第11話。4コマ特別編。両親の馴れ初めのヤツが良かった。そして、しばらく連載を休むとのこと。ゆっくり、ご自愛していただきたいです。

・クプルムの花嫁/namo
第16話。修のところに、錦銅の先生のお孫さん・あさひが現れ「責任を取れ」と言う。ストーリー的には同志の登場は面白くなりそうだけど、同棲生活的にはどうなるか。

・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ
第3話。アキちゃんと買い物に行き、おすすめのコスメを聞く。ナッちゃんの中学時代がちょっと描かれたけど、ハル&アキちゃんが魚を見れる理由は特にないのか。

・生き残った6人によると/山本和音
第14話。海さんは、重い偏頭痛持ちだった。その薬のストックも少なく……。これまでいたメイン棟から薬局のあるファミリー棟へ行こうとするが……。梨々まで恋に落ちてしまうと、全体の戦力がガタガタになりそう。

・桃と道行き/田沼朝
読み切り。家族の中でもイマイチ存在感の薄い兄。ある日、そんな彼を訪ねてきた大学の同級生がいた。一見すれば冷めていると思われる家族の距離感(別に悪いことではない)、そして具体的なワードは出てきていないものの、いくつかの描写だけで男2人の関係性をうかがわせる描写が見事だった。

・先生、今月どうですか/高江洲弥
第13話。長編の恋愛小説に取り組んでいる四十万先生。しかし、紫ちゃんが予知した未来では……。(前向きだけど)失敗、挫折が描かれたのは意外とめずらしいかな。あと、484ページで手の血管を描いているのが細かいと思う。

・煙と蜜/長蔵ヒロコ
第31話。外で男たちが仕事をしているとき、女性陣は家の中で料理をしていた。姫子は母親と『鬼饅頭』を作る。今回は、「ベトベトする」のコマとか、姫子がかわいく描かれていたと思う。最後で姫子がちょっと成長したけど、母親との思い出っていうのは悪いフラグの気もする。

・あかねさす柘榴の都/福浪優子
第8話。前回アルバから言われた言葉を、まだ引きずっている夏樹。いっしょに昼食を食べたローザさんの言葉で、少しは迷いが消えたかな。次回は、グラナダ観光編となるか。

・クラスのアイドルは今日も推せない/荒木美咲
第3話。今回は一度高山さんを退場させることで、花崎さんの真面目で妥協しないところを上手く描けていたと思う。これなら、高山さんも推すわけだわ。

・あいつの螺子はゆるんでいる・2本目/寿薙エリカ
読み切り。84号に掲載された八咫烏杯受賞作の続編。前回逆バレンタインを受け取った ちぐ がホワイトデーにお返しをするのだが、嵐もソッコウでお返しのお返しを持ってくる。このまま連載化もいけそう。

・ことり文書/天野実樹
第11話。小鳥が、クラスメイトの橘すみれさんを家に連れてくる。はじめは仲良く勉強していたのだが、小鳥がいま凝っている彫刻がキッカケで……。っていうか、小鳥の制服姿ってあんまり印象にない。はじめてかな?

・ふしぎの国のバード/佐々大河
第44話。津軽海峡編。2人が乗ったのは、旧型の蒸気船だった。激しい波に揺られながら、バードさんがアイヌに会うため蝦夷ヶ島を目指す理由が語られる。607ページの、2人が握手をしているシーンが最高。

・アンリの靴/かわもとまい
第17話。はじめは嫌がっていたリハビリを頑張り、初めてアンリが義足で歩く。靴を履いたあとの笑顔が最高。そして次回が最終回とのこと。アンリが立ち直るとして、安原さんがしっぺ返しを食らうかどうか。

・FUN FUN CUT/野澤佑季恵
読み切り。地味っ娘のヤツダさんが、おしゃれな美容室へ。そこはクラスメイトでギャルのマチヤさんの実家でもあった。教室内では話したことがないであろう2人のやり取り、ヤツダさんが髪型を変えようと思った理由など、なんとも言えない青春のみずみずしさにあふれていて最高だった。

・紙一重りんちゃん/長崎ライチ
第24話。ネタとしては『いきどおり』がベスト。そのあとの『君の名前も』の2本。頭の中のりんちゃんAとBが会話しているんだろうけど、②のほうは精霊と話しているように見えて、ちょっと不気味。

・ミギとダリ/佐野菜見
最終話。2年後。出所してきた瑛二を園山家で迎える。そしてミギとダリの進路は……。いちばんの衝撃は、幽霊のみっちゃんとの交信が可能だったこと。単行本は12月発売です。

・高田と世界/山田果苗
読み切り。クラスから余計な誤解をされて、イライラがたまってしまった高田さん。先輩からのアドバイスは、いい解決法だと思う。

・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良
第12話。アキとジュンで買い出しに。はじめは反りが合わなかった2人だが、ジュンの母親のタルヤ・レフトさんを探す過程で意気投合していく。しかし、天候が悪化し……。この問題は、いったん保留か。

・シャッター街のさくら姫/宮本伶美
第6話。かつて盛況を誇った朝市を復活させるべく活動を開始。最終的には『夜市』として成功と言える結果を残す。しかし、モールのほうに多くの人がいるのも変わらず……。こういう作品にありがちな『モール = 悪』みたいな図式を壊していければ。

・金曜日はアトリエで/浜田咲良
第23話。石原といっしょにご飯を食べたりすることは容易に想像できるが、水族館デートすることは上手くイメージできない環さん。「先生を好きになるのは初めてだから」というセリフが印象的だった。

・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生
第24話。沢登り編の最終回。クライマックスはなんといっても、やはり高巻きで滝に詰まった岩や木を回避したところ。まぁ、実際に作者が体験したわけではないんだろうけど、ド迫力だった。次回は、ひさしぶりに新人たちが登場するかな。

・九国のジュウシ/西公平
最終話。十四郎最後の戦い。これで島津を“しばる”ことができたわけか。その前の紹運とのやり取りで涙を流したのが、人間としての成長の証か。単行本は、12月発売です。

・静かなざわめき/烏千田清美
八咫烏杯受賞作。片田舎の役場で働く強面公務員は、最近できた古民家カフェの案件を任される。そこの女主人は、独特な雰囲気を持っており……。メイン2人の関係性や怪異の描き方など、いかにもハルタっぽい雰囲気がある。

・境界の道で/森野鈴鹿
八咫烏杯受賞作。兄とケンカした弟は、立ち入りが禁じられている森の近くで自分だけの屋台を始める。そこにやって来たのは……。獣人のデザインがかっこよく、弟とのやり取りも良かった。でも、兄と別種の獣人が接触したということを弟が知らないまま……というエンディングは、なんとも言えない不気味さみたいなものがあった。

・夏の囚人は盲目/東金桜
八咫烏杯受賞作。ふと立ち寄った古本屋で店番をしていた女性のことが気になってしまった主人公の少女。淡いタッチの絵はキレイだと思うが、ストーリーにもう少しヒネリがほしかったところ。

・鱗/吉田はく
八咫烏杯受賞作。打ち水をかけられた少女が、お詫びの印にと毎日1個まんじゅうを食べに来るように。はじめは疎ましいと思っていた店主だったが……。終盤の回想に入ってからの雰囲気がとても良かった。少女が持ってきた提灯の家紋が鱗紋だったり、コマ割りが鱗っぽくなるページがあったり小技も効いていた。

・予告
次号は合併号なので連載陣大集合。富沢未知果の新連載が始まるほか、yatoyatoと百瀬モナの読み切りと、八咫烏杯受賞者の作品が載ります。











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  1. 2021/11/16(火) 17:06:51|
  2. ハルタ 81~90号
  3. | コメント:4

ハルタ vol.88の感想





ハルタ88号の感想です。




・猫のまにまに/宇島葉
第3話。真田尾さんが、他の猫と触れ合ったり画像を愛でたりすることを、金子さんは決して許さない。嫉妬心全開なのが面白かったし、14ページの感情が言葉にならない真田尾さんのところも最高だった。あと、真田尾さんは首にホクロがあるのか。

・先生、今月どうですか/高江洲弥
第12話。柴犬の幸子を預かることになるのだが、顔が強い紫ちゃんにだけは懐かないのだった。散歩シーンは微笑ましかったし、四十万先生に対してメスの顔している幸子のコマも良かった。

・昴とスーさん/高橋那津子
第33話。スーさんと澪は引っ越すことに。その準備に手間取ってしまい、鶴田らが手伝ってくれることになる。これまでのセミレギュラー陣とは(とりあえずの)お別れということか。新天地で2人はどういう生活を送っていくのか?

・クラスのアイドルは今日も推せない/荒木美咲
第2話。料理も上手い花崎さん。その腕前を知ってもらおうとするのだが、結果的にクラスメイトに高山さんが壁ドンからの「あーん」をしてしまうという、男前ムーブを披露してしまうことに。高山さん、プレゼン方法を見直してもいいかも。

・峠鬼/鶴淵けんじ
幕間。東宮が幼いころより慕っていた兄と袂を分かち、仏門に入ることとなった経緯を描く回想編。『悪魔のささやき』というか、東宮をそそのかそうとする魔物のイメージが不気味すぎる。

・クプルムの花嫁/namo
第15話。風邪気味の修に、南蛮エビの味噌汁を作ってあげるしいな。その姿を見た修に、ある考えが浮かぶ。そういえば、婚約はしていたが同棲はまだだったか。階段をひとつ上った感じ。

・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎
第13話。海で泳いでいるときにシーグラスを見つけた瑠璃。そこで砂浜から、様々なガラス製品を探してみることに。伊万里さんが説明役に回っているのも新鮮だったし、新キャラの瀬戸さんもいいアクセントになりそう。これからは4人で活動するのかな。

・ようこそにんげん/しりもと
新連載。様々な動物たちが通う学校に、転校してきた人間の 日向とうこ の日常を描く4コマ。3ページ目くらいからエンジンがかかってきて、かなり打率が高かった。『走れ!』が個人的なベスト。

・煙と蜜/長蔵ヒロコ
第30話。キュウさんこと、久原中尉が中心となって作業を進めていく。「貧乏武士の末裔」って言っているけど、それだけでこんなに有用なスキルは身につかないだろ。一家に一人キュウさんが欲しい。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第87話。宴の次の日、目が覚め空を見たとき、ハクメイは今日が『特別な日』だと感じる。見送りをするロカは、本当に父親ではなく……って感じなのかな。

・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ
第2話。天気や勉強のアレコレでテンションの浮き沈みが激しいナッちゃん。とりあえず魚が見えるのは、友人のハルちゃんとアキちゃんの2人だけの様子。ネーミング的にもうひとり増えそうだけど。あと、教師陣のクセが強い。

・生き残った6人によると/山本和音
第13話。1日目に木内が死んだ経緯が語られる。そこに不審な点を感じたビーストと入江が考察動画を撮る。まぁ、雫から真相が語られたわけだけど、妻と不倫相手が同じところにいるわけで、ただ事では済まなそう。

・恋してあげる/野澤佑季恵
読み切り。自分に好意を持っている男性社員が、デートプランを記したメモ帳を拾ったシミズさん。あえてそのプランに乗ってあげるが……。『上から目線ラブコメ』というのも斬新だったし、そこからの逆転勝利も良かったのだが、最後のページでそこまでいかなくてもよかったのに。

・あかねさす柘榴の都/福浪優子
第7話。夏樹の母親・アナの実家の荷物を片づける。特に手元に残しておきたいわけではないが、捨ててしまうのも憚られて……。291ページの祖母のビビアナの表情が印象的。そして、アルバは4年たったらグラナダを出るとのこと。スペインで18歳だと独り立ちできるのか?

・金曜日はアトリエで/浜田咲良
第22話。石原が1ヶ月の長期出張することに(フリーのデザイナーの出張とは?)。それが終わったあとに環さんと水族館デートの約束をするが、そのことを受けて2人とも細々としたことで頭を悩ませてしまう。すっかり、スローペースの恋愛物になった感じ。

・宝探しに戀は要らない/朔本美津妃
読み切り。大金の噂を聞きつけ、ある社に来た委蛇と大獄丸。しかし、なぜかそこに住み着いている妖とかくれんぼすることになってしまう。謎解きも悪くなかったし、2人のかけ合いの空気感も良かった。続編を読んでみたい。

・紙一重りんちゃん/長崎ライチ
第23話。4コマではなく、通常のコマ割り形式。りんちゃんがこだまちゃんの誕生日を祝う。文金高島田の中央に「っ」のバッジをつける件が最高。

インク色の欲を吐く/梅ノ木びの
第3話。どんどん知名度を上げていくビアズリー姉弟。良くも悪くも世間の注目を浴びる。多くのロウソクに照らされて絵を描くオーブリーの姿が、強烈なインパクトを残す。命のロウソクを連想するこれらが全部燃え尽きたときに、オーブリーはどうなってしまうのか?

・極東事変/大上亜久利
第18話。いまも変異体作りに手を貸していた利一。疑問を感じていたところに、少年が被験体としてやって来る……。後半では、砕花たちが拠点を襲撃。利一の顛末も苦しいものがあるが、被弾した近衛の状態も心配。そこまで重傷じゃないんだろうけど。

・九十九奇譚/飴石
読み切り。治安悪化の知らせを聞いて廃屋にやって来た警官、そこで、謎の女性と出会う。女の語りの雰囲気。畳に広がった着物と、それを直した最後のページの美しさ。とても印象に残る、素晴らしい読み切り。

・ミギとダリ/佐野菜見
第43話。ダリの顔に火傷の跡が残ってしまったので、ミギが表の役割、ダリがサポート役に徹する。しかし、ミギはこのままでいいとは思っていなかった。そしてクリスマスの日に……。2人が自らという形ではなく、夫婦のほうが気づいて……というのが良かった。次回が最終回です。

・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ
第6話。蛇の毒を受けて動けなくなった虎を、龍が助ける。龍、手足に注目して描かれたのは初めてなのでは?

・ことり文書/天野実樹
第10話。仕事が終わった後のメイドたちの女子会。白石に対して愚痴を言ったり、ことりの想い出を語ったりする。良恵さんの食や、藤崎さんのゲーマーなど、それぞれの個性がうかがい知れたのが良かった。

・シャッター街のさくら姫/宮本伶美
第5話。花屋を営む 川島つばさ さんが行うワークショップのお手伝いをすることに。これで一条のモチベーションにも火がついたってところか。若いつばささんは、2人とって良いロールモデルになるだろうし。

・サバイバルお見合い/よしかわ さとこ
読み切り前後編の後編。極限状態で様々なストレスがかかる6人。鷺沼さんや田畑さんが主張を展開するシーンに尺が割かれすぎていて、オチのボリュームが弱くなってしまった感じ。

・アンリの靴/かわもとまい
第16話。例のドキュメンタリーで事故の映像が流されたことで、アンリのトラウマがフラッシュバックする。ということで、幼いアンリが事故に遭ってからの回想編へ。靴職人で叔父の晴臣に引き取られたことで……って感じか。次回も回想編だろうけど、現在に戻ってからのアンリの精神状態も心配。

・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良
第11話。バーナネンさんの弟のアキがホテルへやって来る。出会ったときからジュンと息が合わず、クリスマスツリーもめちゃくちゃに。そして2人は、ジュンの母親がいるという街へ買い出しに行くことになる。なんとなく、終わりに向けて動き始めたような気がする。

・アビスアジュールの罪人/冨明仁
第11話。薬を飲んだジョーは人魚に戻り、雪は人魚に変身する。イルカとともに楽しそうに海を泳ぐジョーの見開きが素晴らしかった。ただ、2人だけでリュウを助けられるとも思えないので、どこかで協力者を作らなければいけないと思うけど……。

・帝都影物語/比嘉史果
第8話。侍従や女官の選定に関わり、春宮殿のトップである鷹統彰久から、影に呼び出しの手紙が。影武者としてのレベルを計るというが……。実にいやらしいテストを仕掛けてきたけど、こういうことも乗り越えなければ、務まらない仕事ということか。

・ピンクの金魚/井上きぬ
読み切り。生徒から「金魚が死んだ」という悩み相談を受けた女性教師。そこから、その生徒の幻を見るようになってしまう。オカルト寄りのホッコリ系のオチなのだが、それまでの描写的に不気味さが勝ってしまっているような。

・夜の名前を呼んで/三星たま
第12話。引き続き回想編。師匠がミラに呼びかける。764~765ページの見開き、特にミラの真っ直ぐな瞳が突き刺さってくるような強さがあった。時間が現在に戻ったし、次回はどんな話になるのか。

・ダンジョン飯/九井諒子
第78話。フラメラ(黒いエルフ)主導で迷宮を封鎖し、ライオスたちを倒そうと動き始める。しかし、それにオークたちやシュロー、ナマリらが異を唱える。ライオスたちは溺れかけているけど、イヅツミは猫なので水が嫌い、センシはケルピーのトラウマ、チルチャックも泳げないって感じなのか。お前ら水辺には近づくな。

・ふくふく万福帳/伊藤有生
最終話。福を与える対象ではない少年の悩みを聞くことに。豆福が、これまでの自分の経験を踏まえたアドバイスをしているのが良かった。単行本の告知もないし、いろいろと振るわなかったのかな。

・ふろラン/石田裕揮
最終話。時間が飛び、実業団の選手となった結衣が、アメリカ修行から1年ぶりの帰国。古川&よると夜の街を走る。なんか、急な終了のような気もするけど、次回作も構想中ということなので、そうでもないのかな。

・約束に暮れる/山田果苗
読み切り。高校時代の親友が亡くなる。そのときに交わしていた約束を果たそうとするものの、そうしたら完全に彼女が死んでしまう気がしてなかなか実行に移すことができない……。『マイ・ブロークン・マリコ』のような、ロマンシス度の高く満足度の高い内容だった。主人公が、結婚式には着物で出席する派なのも、個人的にポイントが高い。

・九国のジュウシ/西公平
第23話。堀が死体で埋まり、島津軍が総攻撃を仕掛けてくる。屋山が討ち死にし、紹運も最期の戦いに討って出る。そのとき十四郎は……。最後のコマで母親が描かれるのが、なんか良い。次回が最終回です。

・予告
次号は、山を渡る、ドラクラ、真柴姉弟、バードさん、希釈王、司書正が掲載。久方標、後藤ユナリ、田沼朝の読み切りと、八咫烏杯受賞者の作品が載ります。












テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2021/10/17(日) 18:32:16|
  2. ハルタ 81~90号
  3. | コメント:4

ハルタ vol.87の感想





ハルタ87号の感想です。




・昴とスーさん/高橋那津子
第32話。巻頭カラー。読み切りが巻頭でフルカラーというのはあったが、連載作品がというのは初めてか。カラーパートは、澪との初詣の様子。本編では、スーさんが野球チームのみんなに身体の事情を打ち明け、チームから離れようとする。対戦相手に冷めたことを言われても「自分たちが納得する形で」と集中してプレーしている様子が良かった。

・煙と蜜/長蔵ヒロコ
第29話。大雨により土砂崩れが発生。花塚邸も小さな被害を受けてしまう。そこで文治は部下を連れて復旧作業することに。姫子はまだ、上手く話せない状態ではあったのだが……。姫子の着物、ぬり絵企画のヤツかと思ったけど違ったか。

・司書正/丸山薫
第3話。大王陛下が視察に訪れる。どうやら司書正には否定的な考えのようで、その影響は側近の彭太監によるものか。司書正はキーワードによって起動する人間データバンクみたいな雰囲気。大王陛下の様子を見ていたキビも、そのキーワードを口にする。太史令ではなく、こちらのほうから司書正の立場を変えるようなことを起こせるか。

・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良
第10話。ジュンが命を助けたバーナネンさんから、大量のクリスマスプレゼントが贈られてくる。しかし、ジュンはこれを受け取れないと考える。ビザの残り期間が示されたし、そのあたりが大きな山場になるか。

・クラスのアイドルは今日も推せない/荒木美咲
新連載。みんなから慕われるクラスのアイドルの高山さん。しかし彼女は、友人の花崎さんの有能さに気づいてほしいと考えているのだった。高山さんの空回りっぷり(実はポンコツ?)と、花崎さんのひょうひょうとした感じが良かった。手堅く面白くなりそう。

・サバイバルお見合い/よしかわ さとこ
読み切り前後編の前編。婚活パーティーに行ったら武装集団に襲撃され、無人島で目を覚ました6人の男女。なんとか協力してサバイバルする。単体で見れば悪くないのだが、6人が極限状況下なのに恋愛が気になってしまうというのが、どうしても『生き残った6人によると』を連想してしまって、集中しきれなかった。

・紙一重りんちゃん/長崎ライチ
第22話。前半はお父さんが大活躍だったけど、個人的には麦わら帽子に穴をあけるりんちゃんの迫力が最高だった。並みの突きではない。

・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与
第27話。弟ラドゥとの、公の座を賭けた内戦状態に突入。戦力に劣るヴラドは籠城作戦を考える。しかし、裏切りの予兆や自身の体調問題もあり……。南東から攻めてくるっていう予想も当たるのかどうか。

・涙子さまの言う通り/山本ルンルン
第3話。ご学友の環さんに誘われて、バイオリンの演奏会へ。環さんの従兄弟でドイツ留学から帰ってきた三条稔は、母親が涙子の占いに心酔していることに苦言を呈するが……。まだしばらくは、涙子の支配が続く感じか。学校の先生にも信者がいるみたいだし。226ページのシガーキスが最高。

・ナッちゃんはテンションで水深が変わる/中原ふみ
2度の読み切り掲載を経て、連載スタート。テンションの違いで周囲に現れる魚の種類が変わるナッちゃんを中心にした学園コメディ。闘争心を燃やしているときは凶暴な魚が出現したりするので、なにか、1話で魚を1匹ピックアップしたほうがいいのかも。

・猫のまにまに/宇島葉
第2話。ネーミングにはこだわるタイプだった真田尾さん。金子さんの名前の由来が適当だったことから、なにかふさわしい名前をつけようとする。金子さん(ネコ状態)が公園で、様々な名前で呼ばれるシーンが良かった。

・海はいかない/田沼朝
読み切り。家と会社の往復に疲れ切っていた主人公の女性。ふとしたキッカケで、ひとりの女性と知り合うことに。いっしょにアイスを食べるパートも良いが、気になっていた庭の家主に話しかける → スカートをほめられる → それを報告して、さらに照れる の流れが最高すぎる。

・山を渡る‐三多摩大岳部録‐/空木哲生
第23話。引き続き先輩3人と監督による沢登り。ゴルジュの説明と、323~324ページの見開きが良かった。監督、ヒマラヤに行っていたのか。

・希釈王/須川佳
第2話。警察署長の富水が取材を受ける。その最中に発生したスリを見事に撃退するのだが……。とにかく骨折の様子がグロすぎる。今回は、主人公の富水のキャラ紹介といったところか。

・対岸のメル/福島聡
読み切り。小学生の和気谷は、草むらでブツブツと話す白河メルと出会う。彼女は動植物だけでなく、幽霊とも会話できる能力を持っていた。2人は、交通事故に遭った地縛霊の依頼を聞くことになる。まず、メルのキャラが可愛いし、2人で探偵ごっこをする様子も面白かった。連載化希望です。

・金曜日はアトリエで/浜田咲良
第21話。環さんの回想編。幼少時から要領が悪く勉強が苦手だったため『深く考えてはいけない』というルールを自分に課して生きてきた様子が描かれる。ストレスが雨音となって表現される様子に息が詰まる。これまでの描写的に、環さんから矢印が伸びることはないと思っていたが、そういうわけでもないのか。

・奴らは待ってくれない/西田心
読み切り。学校の悪霊を退治する魔法少女。しかし、変身するからといって相手は待ってくれないのだった。6ページだけど、よくまとまっている。

・ミギとダリ/佐野菜見
第42話。家に戻り、瑛二を救出するミギ&ダリ。シャンデリアを持ち上げながらの、チェリーパイの件が良かった。これで、いちおう復讐は果たせたことになるが、ダリの頬には火傷の跡が。これでは2人1役状態を維持できないが……。

・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ
第5話。ほかの龍が近くにいると聞いた龍は、虎といっしょに逃げることに。しかし、彼の前に現れたのは、巨大な蛇だった。龍のことを「碧童」と呼ぶということは、昔の知り合いか?

・首のすわらない大人たち/紀之寛人
読み切り。会社お抱えの殺し屋の世話係を任された照見。しかし、残業地獄にくらべれば天国のような生活だった。さらに殺し屋の友達のフリーの殺し屋も加わり、3人での生活が順調に進むのかと思われたが……。ラストは照見本人ではなく、フリーのヤツにやらせればよかったと思うが、それでもデビュー作とは思えない完成度の高さ。

・ダンジョン飯/九井諒子
第77話。単行本作業のためか、12ページと短い。内容は、作り変えられたダンジョンに翻弄される、シュローやナマリたち。こういう“一般人”たちも物語にどれくらい関わってくるのか? とりあえず、ファリンを食べる頭数にはなると思うけど。

・生き残った6人によると/山本和音
第12話。ゾンビを蹴散らしながらやって来た車から、2名の人間がモールへ。そのうち1人の八木渚君は、梨々の高校の同級生だった。いままで恋愛に現を抜かす暇はない感じだった梨々だが、こうくるとは。そして、もうひとりの木内海さんは、第1話で死んだ木内さんの妻とのこと。単行本が発売された直後で、こういう構成にするのは上手いと思う。あと、現状7人になったので、誰か1人死ぬということか。

・アビスアジュールの罪人/冨明仁
第10話。ジョーと雪は、島を移動。そこから海中を目指すことに。何度も陸と海を行ったり来たりしないだろうから、このままリュウを救出して人間になるか、人魚のままか……みたいな展開になっていくのかな。

・夜の名前を呼んで/三星たま
第11話。ミラがはじめて師匠のところにやって来たときの回想編。最近は夜のことを気にせず明るい雰囲気の話が多かっただけに、593ページの表情にゾクッとさせられた。ラストで師匠はすごい提案をするけど、まぁ、現在生きてるしな。

・先生、今月どうですか/高江洲弥
第11話。四十万先生を映画に誘いたいものの、上手く切り出すことができない紫ちゃん。そうこうしているうちに上映期間も最終日を迎えてしまう……。映画には行けなかったが、それでも特別な思い出はゲットできたか。あと、たい焼きを食べている芹ちゃんがカワイイ。

・シャッター街のさくら姫/宮本伶美
第4話。一条と出かけることを、友人2人にデートだと言われる桜田。ショッピングモールで服を買うことになる。今回は商店街復興が関係なくなっているし、桜田が急に静岡なまりで話すし、方向性に迷っている印象。

・真柴姉弟は顔が固い/菊池まりこ
第10話。『クラスライン』というものの存在を知ったあかり。なんとか自分も招待されるように(間違った方向で)頑張る。一度あきらめてからの、終盤の展開が良かった。勇気ある一歩を踏み出せたじゃないか。それと、今回表情だけでなく動きも固かったような気がする。絵柄がCGっぽくなったような。

・星降る夜に/岩宗治生
読み切り。深夜にドライブである場所に向かう2人。最後のページは迫力満点だし、タイトルがネタバレになっていたり、8ページだけど隙のない構成。

・ふくふく万福帳/伊藤有生
第6話。なんと、今回の対象は霊感のようなものがあり、豆福のことを見ることも話をすることも可能な人だった。古物商で裕福な彼女にふさわしい福は、なんなのか? 対象と会話しながら何を贈るか考えるという構成が新鮮だった。

・とまりちゃん推理する/越谷美咲
読み切り。探偵脳の とまり ちゃん。普段はドジな友人の些細な言動に違和感を抱く。もしや、正論ばかりで普段キツくあたっているもうひとりの友人を殺したのでは……。オチの雰囲気や3人のキャラのバランスなどが、とても良いと思う。続編を期待したいです。

・あかねさす柘榴の都/福浪優子
第6話。アルバの実家へ行き、祖母のビビアナと会う。伝統のプリンを食べるシーンが良かった。柱にキズをつけて成長を記録するっているのは、スペインでもやるものなのか。

・ことり文書/天野実樹
第9話。一鷹が帰ってしまったので、落ち込むことり。公園でのケードロにも本気を出すことができない。778ページからの気持ちをブチまけるシーンが最高。やっぱりこういう感情が大きく動くシーンは良い。

・クプルムの花嫁/namo
第14話。些細なことでケンカしてしまった2人。修が錦銅の作り方を教わる過程で、仲直りのヒントも得るという流れが良かった。今回登場した、錦銅の師匠の孫のあさひちゃん。再登場する気がする。

・ビンタ屋さん/矢村かすみ
読み切り。『後ろのギャルにナプキンとられた』の杠サキが改名しての掲載。孤立している主人公は、クラスメイトの相田さんがネット上で『ビンタ屋』をしていることを知り、仲良くなろうと試みる。前作もそうだったけど、ハッピーエンドにはしない感じなんだな。当面はこれでいいのかもしれないけど、行き止まりに向かって進んでいるようで、なんだかモヤモヤする。

・アンリの靴/かわもとまい
第15話。アンリがテレビの取材を受けることに。これで靴職人たちのことが広く知られればと思っていたのだが……。女性ディレクターの安原さん。悪い意味でやり手だったんだな。この影響がどういうふうに出てくるのか。

・ふしぎの国のバード/佐々大河
第43話。黒岩編。青森県の黒岩町で風邪をこじらせてしまったバードさん。そこで、迫害を受けるキリスト教徒たちと出会う。922ページからの、何もかも分からなくなり、キリスト教に出会うことで迷いを吹っ切った描写がすごかった。頭が、あんなにグチャグチャになるのか。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第86話。いつか来る『特別な日』のため、旅の準備をする幼い日のハクメイ。次回以降も回想編が続くが、捨て子の件は明らかになるのか?

・九国のジュウシ/西公平
第22話。島津からの交渉の要請に、紹運自らが(身分を偽り)赴く。しかし、この作戦に忠長が気づく。しんがりを務めた草兵衛が……。十四郎のリアクションも、意外と人間らしいものだった。

・予告
次号は、ふろラン、極東事変、峠鬼、インク色、瑠璃の宝石、影物語が掲載。しりもとの短期連載がはじまり、飴石、井上きぬ、朔本美津妃、野澤佑季恵、山田香苗の読み切りが載ります。












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  1. 2021/09/16(木) 19:01:43|
  2. ハルタ 81~90号
  3. | コメント:2

ハルタ vol.86の感想





ハルタ86号の感想です。




・猫のまにまに/宇島葉
新連載。小説家の真田尾さんが拾ったのは、猫又の金子さんだった。初回ということで、メインキャラの簡単な紹介といった内容。このまま2人のやり取りを描いていくのか、ほかの猫又なんかが登場してくるのか。毎号連載です。

・生き残った6人によると/山本和音
第11話。れんれんの遺体は冷凍庫へ。そして、残ったメンバーで追悼をする。そのとき全員が黒い服装を着用していて、冠婚葬祭をしっかりしているのがなんか良い。疲労とショックで落ち込んでしまった梨々を雫さんが上手くフォローしたけど、彼女のことを入江は信用していない様子。追加メンバーがあるのかも気になる。

・虎は龍をまだ喰べない。/一七八ハチ
第4話。嫌な夢を見た龍。そういう性質だから絶滅寸前なのも納得。と思っていたら……。これは龍をめぐって虎vs龍のバトルが勃発するか。

・佐平 最後の大仕事/野町達也
読み切り。両親が殺されたと聞き、長屋に駆けつける佐平。しかし、やじ馬たちのリアクションが……。佐平の証言や周囲の人たちの雰囲気から、両親がクズだったというのは分かるものの、実際にその行いが描かれるわけではないのでモヤッとしたところがあるし、佐平がなぜ真面目を貫けたのかもシックリこなかった。落語向きの話な気がする。

・ことり文書/天野実樹
第8話。鳳家の長男・一鷹が急遽帰国。いっしょに動物園に行ったり買い物をしたり、小鳥を甘やかす。白石と対立してしまうが、互いに小鳥のことを思っての行動で……と、和解する流れが良かった。次回は、鳥人間コンテスト編かな?

・先生、今月どうですか/高江洲弥
第10話。結婚記念日がもうすぐだというのに、なにも準備をしていない父・雅臣にヤキモキする紫ちゃん。妹の千草も巻き込み、サプライズパーティーの準備をする。めずらしく佐久間家メインの話かと思ったら、両親の馴れ初めを四十万先生へのアプローチにからめたのは見事。

インク色の欲を吐く/梅ノ木びの
第2話。ビアズリー姉弟が幼いころ、見世物小屋にいったときのエピソード。そこで見たフリークスたちが、2人に強烈な印象を残す。メーベルが産んだ子供の父親は、オーブリーってことでいいのかな。

・ミギとダリ/佐野菜見
第41話。閉じ込められたミギ&ダリたちを助けに来たのは、秋山! 脱出経路も用意し、一条家の愛犬までも救出するという、MVP級の大活躍。そして瑛二のために、ダリが再び炎に包まれる一条邸に戻る。最終回が近い雰囲気。

・峠鬼/鶴淵けんじ
第19話。善は村人たちに広く受け入れられ、小角は義玄・義学夫妻に薬学を教えることに。それを受けて妙は……。善と妙の関係性が深まるのは、まだまだ先ってことかな。そして月夜見命の社に到着した一行が飛ばされた先は……。波乱万丈の展開が続くな。

・夏のスミレ/五十嵐純
読み切り。夏に失踪することを決めていたというスミレの思い出作りに、つき合わされる なぁ子。親友ともまた違う独特な2人の関係性の描き方、285ページあたりの一瞬差し込むダークな空気感など、なかなかの高レベルの内容。

・クプルムの花嫁/namo
第13話。ひとつの食事をとっても、様々な人の想いや技術が詰まっている。自分の銅器はそれに見合うものなのか? 修が悩んだすえにだした答えは……。目標とする職人像へ向けて、大きなステップを乗り越えたかな。しいなは、商談のときのサポート役が向いていそう。

・ふろラン/石田裕揮
第12話。3人でトレイルランしつつ、写真を撮りあう。終始3人の仲が良さが描かれているし、結衣ちゃんから「古川は成長している」とお墨付きが出たし、なんだか最終回のような雰囲気だった。

・ふわきよ天使 せんたっきちゃん/細田曜
読み切り。衣服の汚れにより悪魔化してしまった人を、天使のせんたっきちゃんが救う。せんたっきちゃんのキャラや、汚れを落として人を救うというアイデアはいいものの、いまいち盛り上がりに欠けた印象。洗濯ウンチクもうまくハマらなかったような。

・シャッター街のさくら姫/宮本伶美
第3話。こんどは、新茶のPRを頼まれる。はじめは茶畑を見るだけのつもりが、実際に茶摘みを体験することに。今回はやけに静岡色を強く打ち出してきた印象。っていうか、舞台が静岡って第1話で言っていたっけ?

・瑠璃の宝石/渋谷圭一郎
番外編。地層のようになっているナギさんの机を、伊万里さん主導で片づけようとする。鉱石関係ではバリバリに頼りになるナギさんだけど、こういう方面ではとことんポンコツになってしまうのか。あと、物がゴチャゴチャしていることを描写するときに、ルービックキューブが混ざっている率はかなり高いと思う。

・夜の名前を呼んで/三星たま
第10話。師匠の友人・ステラが突然やってくる。発明家の彼女が開発した、空気に色をつけることができる『空レヨン』を使ってのミラとの語らいのシーンが、とても良かった。師匠があこがれる人物も気になるところ。

・マコちゃんと海/示よう子
読み切り。長生満子という名前のせいでからかわれてきた、ナガオマコさん。転校先で灘海鳴という友人ができたことで、いろいろと変わりはじめる。告白から、割とスムーズに※ン※に移行したことが衝撃的だった。味を海に例えたり、十代読者の性癖がゆがむ可能性のある一作。

・あかねさす柘榴の都/福浪優子
第5話。ファベスという豆を煮ながら、同居人トーニオに浮気された彼女の愚痴を聞く。今回、アルバの登場はちょっとだけだったし、スペイン料理を楽しみながらのスローライフ話としてやっていく感じになるのかな?

・駆けめぐる青/多良見かな
読み切り。突然、血が青くなる病気になってしまった杏花里。必死に、そのことを隠そうとする。まぁ差別とはいかないまでも、周囲からからかわれたりするんだろうけど、杏花里が必死になって隠そうとする必然性みたいなものが分かりにくかった。幼馴染は、幼いころから青い血だけど普通に生活しているみたいだし。

・アンリの靴/かわもとまい
第14話。アンリの飼い猫の友人猫がメインの話。いつもご飯をもらっていたおばあさんが引っ越すことになり……。靴が全然関係ない話と思っていたが、最後のページで前足を乗せているのが……というのが上手い演出だった。

・極東事変/大上亜久利
第17話。暮鳥さんのお店を新しい拠点にすることになり、反玄森派の客たちと盛り上がる。酔いつぶれた砕花が見た夢で、玄森との因縁のスタートが明らかとなる。さらに、現在も変異体が生み出され続けていることも判明する。平穏の日々が訪れるのは、まだまだ先のことか。

・紙一重りんちゃん/長崎ライチ
第21話。習字の先生が大活躍だったけど、個人的にはくず子ちゃんがヒットした。再登場していただきたい。

・帝都影物語/比嘉史果
第7話。聖帝への手紙に、なんと書いていいかわからない春宮。文字も真似したい影が、アドバイスを試みるが……。今回は、荊内侍や晴鶯の「自分のほうが春宮様のこと分かってますけど?」合戦も良かった。

・煙と蜜/長蔵ヒロコ
第28話。数話前で文治にハグされたことを、今も引きずっている姫子。文治を見るとテレてしまって、うまくコミュニケーションをとることができない。まぁ倦怠期うんぬんではないし、文治のほうも察しているだろうから、大きな問題にはならないだろ。

・アビスアジュールの罪人/冨明仁
第9話。警備隊のマヤは、自分につくことでジョーとリュウの無罪放免を約束すると言うが……。雪の姉、三冬さんの蹴りはカッコよかったが、状況としては悪化してしまった感じか。

・金曜日はアトリエで/浜田咲良
第20話。リエさんから「恵美子に告白しないのか?」と言われた平野。自分のなかで答えは出ているのだが……。ラストの居酒屋の雰囲気などを見るに、この2人でつき合っちゃえばいいのに。

・身軽坂を知っているか?/西田心
読み切り。教師のひとりがおかしくなったという噂を聞きつけた、安藤と金田の2人。その『身軽坂』という都市伝説の正体を探る。身軽坂の正体や攻略方法など、ジョジョっぽいサスペンスホラー的な展開が最高だった。この路線、少し前のハルタには何作かあった気がするけど、今は空き家かも。

・ハクメイとミコチ/樫木祐人
第85話。前回の種帽子をキッカケに、ハクメイの過去のことを聞きたいミコチ。でも、うまく話を切り出すことができない。しかし、ラストでハクメイはさらっと衝撃の事実を語ったな。だから旅をしていたのか?

・ダンジョン飯/九井諒子
第76話。ライオスたちを救出し、なんとか屋敷の外へ出たカブルー。しかし、迷宮全体がマルシルによって作り変えられてしまっていた。今後は、ライオス、チルチャック、センシ、イヅツミの4人でマルシルの行方を追う新章開始といった雰囲気。カナリア隊と取り残された形になってしまったカブルーの今後も気になるところ。

・ふくふく万福帳/伊藤有生
第5話。今回の対象は、性格がガサツながら腕は確かな町医者。流行り病の特効薬をひとりで研究する彼には、どんな福をあたえればいいのか? こういう長いスパンのケースもありってことか。二頭身、人間体につづく3つ目の形態も登場した。

・昴とスーさん/高橋那津子
第31話。澪の両親と堂嶋さんに、事情を話す。これで周囲の理解も得られただろうし、新生活のスタートいったところか。そして、次号は巻頭カラーとのこと。少なくとも連載作品では初では?

・ホテル・メッツァペウラへようこそ/福田星良
第9話。幽霊が出るという噂のある地下のボイラー室で故障が発生。アードルフとクスタが渋るので、ジュンが修理することに。844ページあたりからのジュンの語りも印象的だったが、フィンランドのオカルト事情もちょっと気になる。

・モラトリアムの穴/吉田真百合
読み切り。村に伝わる成人の儀式を成功させることができないので、31歳にも関わらず子ども扱いされているサヴァ。その胸には穴が開いていた。後半の夢のシーンからの流れが良かった。文字通り、ポッカリと胸に空いた穴を……みたいなことか。

・九国のジュウシ/西公平
第21話。戦果をあげつづける十四郎。しかし、裏では島津軍の作戦が進行していた。ほかの兵士たちはともかく、十四郎はいちはやく戦地から離脱してしまいそう。でも、山育ちなので井戸以外から水を確保することも可能なのか。

・天啓/侑久
読み切り。八咫烏杯受賞作。神父が告解室で小説を読み聞かせる相手は、魔王だった。という出だしの時点でグッと引き込まれるし、中盤の神父が悩みを打ち明け魔王がそれにアドバイスをするという、立場が逆転する展開も見事だった。オチがちょっと個人的な好みではないが、それでも全体的にレベルが高く、八咫烏杯全体でもトップの面白さだと思う。

・ピカピカ/西村野道
読み切り。八咫烏杯受賞作。神様が住むという禁足地の近くでサンドイッチを売り、何の変哲もない毎日を送っている主人公。しかし、ある濃い霧の日に……。スピリチュアル版の隣の芝生ってところかな。短いけど、上手くまとまっている。

・謎めいて恋/佐藤宮
読み切り。八咫烏杯受賞作。性格正反対の双子が、将棋部の部室で起きたボヤ騒ぎの謎を解明するついでに、好きな人に告白しようとする。日常ミステリーとしてよくまとまっていると思うけど、もうちょっと双子のキャラの掘り下げをしてほしかった気もする。続編を読んでみたい。

・予告
次号は、山を渡る、ドラクラ、真柴姉弟、バードさん、希釈王、司書正、涙子さんが掲載。荒木美咲、中原ふみの新連載が始まるほか、紀之寛人、越谷美咲、田沼朝、福島聡、矢村かすみ、よしかわさとこの読み切りが載ります。














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  1. 2021/08/15(日) 17:34:58|
  2. ハルタ 81~90号
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