晴耕雨マンガ

7月は、六道の悪女たち、ジョジョリオン、スペシャル。

どのマンガが多くの賞にランクインしたかのランキング 2017

先日、マンガ大賞2017の結果が発表され、2016年を対象にした漫画賞が出そろったことになります。そこで、今回は『どの作品が多くの賞にランクインしたかをランキング』してみました。
対象は…
・エンタミクス 2016コレ読んで!漫画ランキング(エンタ)
・このマンガがすごい! 2017(すごい)
・このマンガを読め! 2017(読め)
・俺マン2016(俺マン)
・全国書店員が選んだおすすめコミック 2017(書店員)
・マンガ大賞 2017(大賞)
の6つです。


1:10位以内にランクインした賞の数
2:↑が同じ場合は、10位以下にランキングされた賞の数が多い方が上位
3:それも同じ場合は、1でランクインした順位の平均が低い方が上位
という基準でやっていきます。

第9位
からかい上手の高木さん/高木崇一朗/ゲッサン/2+1


・書店員1位・大賞10位 ・エンタ15位

双亡亭壊すべし/藤田和日郎/週刊少年サンデー/2+1

・エンタ3位・読め8位 ・すごい15位
ランクイン数、平均順位が同じということで、2作品が9位に。『~高木さん』は、からかい系ラブコメ。『双亡亭~』は謎の屋敷を舞台にしたアクションホラー。ドリフターズ/平野耕太 と 昭和元禄落語心中/雲田はるこ は、ランクイン数は同じながら、平均順位の差でランク外となってしまいました。

第8位
春の呪い/小西明日翔/コミックZERO-SUM/2+2


・エンタ4位・すごい2位 ・読め41位・俺マン12位
死んだ妹の婚約者と、姉の奇妙なラブストーリー。昨年12月に、完結となる2巻が発売されている。下位ランクイン数の差で8位に。

第7位
ゴールデンゴールド/堀尾省太/モーニングtwo/2+3

・すごい5位・大賞7位 ・エンタ48位・読め36位・俺マン11位
謎の存在『フクノカミ』の出現により、島の生活が浸食されていく……。6位とランクイン数は同じながら、平均順位の差で7位に。

第6位
ダンジョン飯/九井諒子/ハルタ/2+3


・すごい6位・大賞3位 ・エンタ34位・読め36位・俺マン43位
モンスターを食材にしたファンタジーグルメ。昨年に続き今年もランクイン。勢いを維持し高ランクインしたものと、30位以下にガクッと順位を落としたものに二分された。

第5位
思い、思われ、ふり、ふられ/咲坂伊緒/別冊マーガレット/3


・エンタ10位・すごい9位・書店員10位
タイプの違うJK2人を中心にしたラブストーリー。今年は全体的に女性向け作品が強かったと思う。

第4位
深夜のダメ恋図鑑/尾崎衣良/プチコミック/3


・エンタ1位・すごい4位・書店員2位
3人の女性が、ダメ男たちをぶった切る。ランクインした3つはどれも5位以内だが、それ以外は50位以下と評価がハッキリと別れた印象。

第3位
ファイアパンチ/藤本タツキ/ジャンプ+/3+3


・すごい3位・俺マン4位・大賞8位 ・エンタ16位・読め23位・書店員15位
雪に覆われた世界で、炎に身をつつまれた男が復讐を目指す……はず。予想の斜め上を行く展開同様、評価も分かれた印象。ただ、6つ全てにランクインしたのは、1位とこの作品のみ。

第2位
金の国 水の国/岩本ナオ/フラワーズ/4+1


・すごい1位・読め3位・俺マン3位・大賞2位 ・エンタ25位
対立する2つの国を舞台にした、おとぎ話風ファンタジー。トップテン入りした数が同じで、平均順位で上回っているだけに、書店員でランク入りを逃したのが悔やまれる。

第1位
私の少年/高野ひと深/月刊アクション/4+2


・エンタ6位・すごい2位・俺マン1位・書店員6位 ・読め19位・大賞11位
アラサーOLと小学生男子の年の差恋愛。第1話が『マンガ史上最も美しい』と話題になり、俺マン首位を筆頭にすべての賞で20位以内にランクインを果たした。



あとは、
透明なゆりかご/沖田×華/ハツキス

・エンタ13位・すごい6位・読め17位・書店員11位

ガイコツ書店員 本田さん/本田/ジーンピクシブ

・エンタ19位・すごい12位・書店員12位

AIの遺電子/山田胡瓜/週刊少年チャンピオン

・すごい14位・読め19位・俺マン17位

の3作品が10位代のランクインが多く『隠れ人気作』といった感じです。


2016年は、すべての賞で1位が違うという(ブロスコミックアワードは猫のお寺の知恩さん/オジロマコト。ananマンガ大賞は中学聖日記/かわかみじゅんこ。HONZ大賞はゴールデンゴールド/堀尾省太)、よく言えば群雄割拠、悪く言えば本命不在の1年だったという印象でした。





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  1. 2017/03/31(金) 21:25:45|
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2016年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想 答えあわせ

先日、マンガ大賞2017のノミネートが発表されたことで、主なマンガ関連の賞の受賞・候補作が出そろったことになります。
このブログでは、昨年11月に『今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想』という記事で、ランクインしそうなマンガを予想していました。今回は、その答えあわせをしたいと思います。
コミックナタリー大賞が行なわれず、次に来るマンガ大賞の開催時期がズレたので、対象は…
・エンタミクス 2016コレ読んで!漫画ランキング(エンタ)
・このマンガがすごい! 2017(すごい)
・THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め!(読め)
・俺マン2016(俺マン)
・全国書店員が選んだおすすめコミック2017(書店員)
・マンガ大賞 2017(大賞)
の6つです。
※基本的に、各ランキング50位までを対象とし、それ以下の順位で発表されている場合でも、ランク外という扱いにしたいと思います。


・AIの遺電子/山田胡瓜/週刊少年チャンピオン/秋田書店
すごい14位・読め19位・俺マン17位
・あげくの果てのカノン/米代恭/月刊!スピリッツ/小学館
エンタ43位・すごい22位・読め11位・俺マン8位
・かぐやさまは告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~/赤坂アカ /ヤングジャンプ/集英社
エンタ14位・俺マン13位・書店員4位
・からかい上手の高木さん/山本崇一朗/ゲッサン/小学館
エンタ15位・書店員1位・大賞ノミネート


・吸血鬼すぐ死ぬ/盆ノ木至/週刊少年チャンピオン/秋田書店
エンタ22位
・恋と呼ぶには気持ち悪い/もぐす/コミックプール/一迅社
すごい23位
・コオリオニ/梶本レイカ/コミックBaby/ふゅーじょんぷろだくと
俺マン1位
・こちら葛飾区亀有公園前派出所/秋本治/週刊少年ジャンプ/集英社
すごい34位・読め33位


・コロコロ創刊伝説/のむらしんぼ/コロコロアニキ/小学館
すごい43位
・さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ/永田カビ/マトグロッソ/イーストプレス
すごい3位・読め19位・俺マン13位
・中間管理録トネガワ/原作-萩原天晴・漫画-橋本智広、三好智樹・協力-福本伸行/月刊ヤングマガジン
エンタ31位・すごい1位
・トモちゃんは女の子/柳田史太/ツイ4/講談社
なし


・翔んで埼玉/魔夜峰央/花とゆめ※復刊/宝島社
すごい34位(番外)
・ニュクスの角灯/高浜寛/コミック乱・トーチweb/リイド社
読め4位・俺マン43位
・ファイアパンチ/藤本タツキ/ジャンプ+/集英社
エンタ16位・すごい3位・読め23位・俺マン4位・書店員15位・大賞ノミネート
・腐女子のつづ井さん/つづ井/コミックエッセイ劇場/KADOKAWA
エンタ30位・すごい21位


・ペリリュー -楽園のゲルニカ-/平塚征緒&武田一義/ヤングアニマル/白泉社
なし
・僕と君の大切な話/ろびこ/デザート/講談社
エンタ12位・すごい8位・俺マン20位
・やがて君になる/仲谷鳰/コミック電撃大王/KADOKAWA
すごい43位・俺マン36位
・私の少年/高野ひと深/月刊アクション/双葉社/2巻
エンタ6位・すごい2位・読め19位・俺マン1位・書店員6位・大賞ノミネート



すごいの1~3位、俺マンの1位2作品、6つの賞すべてにランクインした2作品を選んだりと、なかなかの成績ではないでしょうか?
でも、個人的には『トモちゃんは女の子』がランクイン0というのは、ちょっと納得がいかない。もしかして、電子版がないのが影響しているのか?
3月くらいには『どのマンガが、いかに多くの賞に高い順位で入ったのか?』というランキングをしたいと思います。







  1. 2017/02/04(土) 12:24:27|
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今年の読み切り漫画まとめ 2016

◯はじめに
今年も残り1ヶ月を切り、さまざまなマンガ関係の賞が発表される季節になってきました。でも個人的に気になるのは、その選考対象がどれも『単行本』だということ。雑誌に掲載されたりWebで発表されたマンガがすべて単行本化されるわけではありません。そこで、昨年12月から今年11月までで自分が読んで面白かったと思う読み切り、および単行本化されていない短期連載作品をまとめてみたいと思います。

○週刊少年チャンピオン 短期連載
今年度、チャンピオン誌上に掲載された短期連載作品は8本(PSYCHO LORD/伊科田海は来年度分)。そのうち単行本化した劇場霊/加藤淳也・三宅隆太&タカオヨシノブ 共通の世界観を持つ作品が連載スタートしたビースト コンプレックス/板垣巴留 以外の6本は、ヴィジランテ/村岡ユウ(12~15号掲載)、ネズミと花火/山本アヒル(39~47号掲載)など、どれも甲乙つけがたいのですが、個人的には
恋愛菌糸きのたけさん/川村拓(21~26号掲載)を推したいと思います。
恋愛菌糸きのたけさん/川村拓
興奮すると頭から生えたキノコが胞子を散乱させるというラブコメディ。まるっこくカワイらしい絵柄もいいのですが、キノコネタで6話乗り切ったのも流石だと思います。

○週刊少年チャンピオン 読み切り
出張版、特別編、番外編、コラボ作など、のべ16本をのぞいて掲載された読み切りは、15本。想いを寄せる先輩に告白できないヘタレ後輩。と思わせてからの逆転の1ページボクらの青春目次録/鈴木快(15号掲載)、流行りのループものと思わせてからのひとひねりが効いていたFALLOUT/増田海(32号掲載)、他人の視線が可視化できる巨乳少女の恋物語アイシテルの視線/佐藤ショーキ(34号掲載)、注目の作家の新作。山に行ったら怪獣娘を拾った!怪獣のトカゲ/山本嵩一朗(49号掲載)、アイドルオーディションに来たのは、変人ばかりアイドル志望遊戯/三原すばる(52号掲載)といったあたりが面白かったです。ベストは
イヴのお願い/齋藤剄吾(39号掲載)です。
イヴのお願い/齋藤剄吾
学校に通って普通になりたいハイパーロボ少女。絵もギャグのキレもハイレベル。ぜひとも再登場していただきたいです。
あと、今年度のチャンピオンのハイライトは、AIの遺電子/山田胡瓜 第42話ボタン(42号掲載)の『理性が漲る…!!』のコマです。
理性が漲る

○別冊チャンピオン
今年度、別チャンに掲載された読み切りは作者19人の21本。そこから、連載化した英雄!シーザーさん/大江しんいちろう(6,7月号掲載)とクローバー EXTRA EPISODE どこまでも真木京蔵/平川哲弘(11月号掲載)をのぞいた中で印象に残っているのは、青春卓球ダブルス物語One/牛口良美(4月号掲載) 元ボクシング王者が幽霊相手にトラブル解決幽拳の蛍/関哲朗(5月号掲載) オカルト少年の退魔ストーリーメチャメチャマドウ/水村友哉(11月号掲載) ギャグも女キャラのビジュアルも◎音速ノロノロ/吉野宗助(12月号掲載) 短編の名手が描く奇妙な放課後井伊の妙に妙な物語/鈴木優太(12月号掲載)といったところ。ベストは
恋愛セッション らぶさん/木々津克久(12月号掲載)。
らぶさん/木々津克久
抜群のビジュアルを誇りながら恋愛経験ゼロの主人公・らぶさんこと、乙奈らぶが後輩の恋の手助けをすることに。その相手と知らず、自分も好きになってしまう……。切ない感じのラストもイイが、作者が描いてきた中で最も美人であろうキャラの顔に、イボをつけるというセンスがスゴイ。

○ハルタ
30~39号で発表された読み切りは、作者32人で45本。人よんで8823/佐野菜見(36号掲載)など番外編的なものをのぞいた中で良かったのは、遺品整理するなかで姉の不気味な言動が浮かび上がってくる僕のように従順な弟/和田隆志(30号掲載) 空を飛ぶことに憧れる少年と魔女っ娘の甘酸っぱい別れシューティング・ガール/中西芙海(31号掲載) 透明少女と父親のアツい親子愛アリコ/設楽清人(32号掲載)  同じ人を好きな人間と幽霊の心の交流表裏一体/高江洲弥(32号掲載) エリート役人の元カレとよりを戻す気だったが「思てたんとちがう!」まどか、田園に行く/山本和音(36号掲載)といったところ。ベストは
こころおぼえ/志岐佳衣子(32号掲載)です。
こころおぼえ/志岐佳衣子
主人公の女性は、気になったこと、些細なこと、なんでもメモしまくるクセがあった。結婚のための引っ越しの作業中でも、それは収まらない。手伝いをしている男性が相手と思わせておいての、裏切り展開が見事だった。ちゃんとプリンが3つ描かれているのも、上手い演出。

○その他
定期的に購入している雑誌以外で気になった読み切りは、
アイアムアヒーローとテラフォーマーズのコラボで、なぜ濃厚な百合が描かれたのか!?この世の最期にひとつになりたい。/おにお(スピリッツ20号掲載)
何度生まれ変わっても、必ずあなたに会いにいくラブレター/尾崎かおり(アフタヌーン9月号掲載)
世界一カッコイイけん玉漫画。ウェブで驚異の閲覧数を記録したDAMAISM/坂上くん(少年ジャンプルーキー・ジャンプGIGA vol.1掲載)
あの名打者への、作者なりのメッセージいつかのホームラン/河合じゅんじ(コロコロアニキ5号掲載)
壮絶な大根演技の美少女が、毒舌娘と組んで見たこともない演劇をする崖際のワルツ/椎名うみ(good!アフタヌーン2月号掲載)
落ちこぼれ天使と隠キャ女が恋の成就を目指す恋愛コンプレックス/ウメノ芳(ヤングガンガン14号掲載)
といったところ。そして、

◯エピソード・オブ・ザ・イヤー
村に伝わるわらべ歌になぞらえて殺人事件を起こした人の取り調べ/てらおか現象(Dモーニング 春の新人増刊号掲載)です。
わらべ歌トビラわらべ歌1わらべ歌2わらべ歌3わらべ歌4
タイトルそのままに、金田一少年に出てくる犯人のように、様々な趣向を凝らして殺人を繰り返す犯人が、そのギミック作りの方に心捕らわれていく様子が面白すぎる。Dモーニングの新人増刊号での発表だったので、1週間しか読者の目に触れる期間がなかったというのがもったいなさすぎる。

来年も、こういうことができたらいいと思います。よろしくお願いします。








テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/12/03(土) 18:00:00|
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今年のマンガ賞にランクインしてきそうなマンガ予想

さて今年も残り1ヵ月半となり、様々な漫画関係の賞が発表される季節となって参りました。各所でランキング予想されていると思いますが、このブログでもやってみようと思います。
※あくまでも『ランク入りしそう、評価されそう』という基準で選んだものですので、必ずしも全ても読んでいるわけではありません。ご了承ください。
タイトル/作者/発表媒体/出版社/単行本既刊数


・AIの遺電子/山田胡瓜/週刊少年チャンピオン/秋田書店/4巻
人間、ヒューマノイド、ロボットが共存する世界で起こる問題を描いた『近未来版ブラックジャック』。考えさせられる結末が多く、どのエピソードもレベルが高い。
・あげくの果てのカノン/米代恭/月刊!スピリッツ/小学館/2巻
異星人が襲来した世界。主人公が偏執的に想いを寄せる相手は、地球を守るヒーローだった。という『SF×不倫』という一作。6月の単行本発売時から高い評価が続いている。
・かぐやさまは告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~/赤坂アカ /ヤングジャンプ/集英社/3巻
両思いだけど自分からは告白せず、相手に告白させようとする変則ラブコメ。ミラクルジャンプ → ヤングジャンプの出世街道に乗り、雑誌側からのプッシュもうかがえる。
・からかい上手の高木さん/山本崇一朗/ゲッサン/小学館/4巻
からかい系ラブコメ。他作品の連載を終わらせたりPVを作ったり、この作品に賭けているという出版社側の意気込みが伝わってくる。アニメ化待ったなしという感じ。
    

・吸血鬼すぐ死ぬ/盆ノ木至/週刊少年チャンピオン/秋田書店/4巻
些細なことでもすぐに死んでしまう吸血鬼と、相方の退治人を中心としたギャグ。テンションの高さ、濃いキャラの豊富さで、あっというまに誌面にポジションを築いてしまった。
・恋と呼ぶには気持ち悪い/もぐす/コミックプール/一迅社/2巻
エリートサラリーマンと普通の女子高生の一方通行ラブコメ。ピクシブで人気に火がついた。昨年『ヲタクに恋は難しい』を輩出したレーベルの、次のイチオシという感じ。
・コオリオニ/梶本レイカ/コミックBaby/ふゅーじょんぷろだくと/上下巻
実際にあった銃器摘発に関する不正事件をモチーフにした一作。「BLの枠を越えた」と、ネット上で熱い支持を集めた。当初、作者はこの作品で筆を折るとのことだったが、近ごろ復活を発表。
・こちら葛飾区亀有公園前派出所/秋本治/週刊少年ジャンプ/集英社/200巻
連載40年・単行本200巻で完結。一般ニュースでも扱われ、漫画界だけでなく今年を代表するニュースのひとつに。「おつかれ様でした」的な感じで票が集まると思われる。
   

・コロコロ創刊伝説/のむらしんぼ/コロコロアニキ/小学館/1巻
『つるピカハゲ丸』創作秘話や、離婚や借金など現在の作者の苦悩などが描かれている。直撃世代であろう30代後半から40代あたりの支持が見込まれる。作者もテレビ出演したのが、後押しになるか。
・さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ/永田カビ/マトグロッソ/イーストプレス/1巻完結
女性向け本命作品。生き辛さを感じていた作者が、自分を解放するために『レズビアン風俗』に行くといく実録エッセイ。作者の別名義での検索で、当ブログに来る方が相当数いたので間違いないかと。
・中間管理録トネガワ/原作-萩原天晴・漫画-橋本智広、三好智樹・協力-福本伸行/月刊ヤングマガジン/4巻
「本家よりも面白い!?」と評判の、カイジシリーズスピンオフ作。『ざわ…ざわ…』するあのノリで、利根川の中間管理職としての悲哀を描く。タイトルは中間管理職じゃなくて『中管理録』だよ。
・トモちゃんは女の子/柳田史太/ツイ4/講談社/3巻
昨年の 次に来るマンガ大賞Web部門 で1位を獲得。男みたいな女の子のラブコメ4コマ。ウェブ漫画更新チェックサイトPingaでのお気に入り数が300を越えるなど、断トツの人気を誇っている。
    

・翔んで埼玉/魔夜峰央/花とゆめ※復刊/宝島社/1巻完結
驚異の埼玉ディスり漫画。テレビ番組で取り上げられたことで、爆発的に話題を呼んだ。ただ、昨年12月という発売時期と『このマンガがすごい!』主催の宝島社発行というのが、どういう影響を及ぼすのか?
・ニュクスの角灯/高浜寛/コミック乱・トーチweb/リイド社/2巻
明治初期の長崎を舞台に、触れた物の記憶を読み取ることができる女性の成長を描くストーリー。これまでダウナー傾向で、人間の闇の部分を多く描いてきた作者だが、前向きな内容になっている。
・ファイアパンチ/藤本タツキ/ジャンプ+/集英社/3巻
おそらく、今年の本命作品。第1話が発表されたときのマンガブロガー界隈のザワつき方は凄かった。ジャンプ本誌で長期連載の終了が相次いでいるので、こちらに期待がかかりそう。
・腐女子のつづ井さん/つづ井/コミックエッセイ劇場/KADOKAWA/2巻
ツイッターで人気が爆発した、腐女子エッセイ漫画。物心つく前からBL妄想に目覚めていたという、生粋の腐女子の生態を描き多くの共感を呼んだ。LINEスタンプなども発表されている。
   

・ペリリュー -楽園のゲルニカ-/平塚征緒&武田一義/ヤングアニマル/白泉社/1巻
太平洋戦争の激戦地・ペリリュー島での戦いを描いた戦記物。かわいらしい絵柄ながら、背筋が凍るような悲惨な現実がつむぎ出される。今回選んだ作品の中では、もっとも知名度が低いか?
・僕と君の大切な話/ろびこ/デザート/講談社/1巻
女性向け本命作品その2。メインの男女がベンチで会話するだけという、少女漫画版『セトウツミ』といった感じの内容。昨年の『町田くんの世界』のような新機軸として評価されるか。
・やがて君になる/仲谷鳰/コミック電撃大王/KADOKAWA/3巻
人を恋する気持ちが分からない子と、誰から告白されても相手のことを好きになれない子の微妙な距離感が描かれている。百合モノが好きじゃない人でも読めると評判。
・私の少年/高野ひと深/月刊アクション/双葉社/2巻
アラサーOLと小学生男子の、歳の差恋愛もの。第1話は『マンガ史上最も美しい』と絶賛された。月アクだけでなくPixivコミックでも公開され、熱烈な支持を集めている。
   


20本選んで約半数がラブコメ系というのは、ちょっと偏ってしまったか。来年にでも、答えあわせがしたいです。





  1. 2016/11/15(火) 21:28:19|
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Across the Manga Awards その③ 総合ランキング

先日、マンガ大賞2016の結果が発表され、2015年の漫画賞が出そろったことになります。そこで、今回は『どの作品が多くの賞にランクインしたかをランキング』してみました。
対象は…
・コミックナタリー大賞 2015(コミナタ)
・エンタミクス コレ読んで!漫画ランキング(エンタ)
・このマンガがすごい! 2016(すごい)
・このマンガを読め! 2016(読め)
・俺マン2015(俺マン)
・第2回 次にくるマンガ大賞(次に)
・全国書店員が選んだおすすめコミック 2016(書店員)
・マンガ大賞 2016(大賞)
の8つです。

1:10位以内にランクインした賞の数
2:↑が同じ場合は、10位以下にランキングされた賞の数が多い方が上位
3:それも同じ場合は、1でランクインした順位の平均が低い方が上位
という基準でやっていきます。


第10位 亜人ちゃんは語りたい/ペトス/マガジンサード/3+2

・コミナタ6位・俺マン8位・次に2位 ・エンタ44位・スゴイ33位
異種族交流学園コメディ。次に で2位に入っているように、今年が飛躍の年となるのかも。ちなみに『黒博物館 ゴーストアンドレディ』も3つトップテンに入っていますが(エンタ8位・すごい3位・俺マン9位)、下位ランクインが1つ(読め29位)なので、惜しくも11位ということになります。

第9位 東京タラレバ娘/東村アキコ/kiss/3+3

・コミナタ4位・すごい2位・大賞9位 ・エンタ38位・俺マン46位・書店員12位
“たら”“れば”ばかり言っていたアラサー女子のギリギリストーリー。下位ランクインの数で9位に。昨年は『かくかくしかじか』がマンガ大賞を受賞しており、確固たる評価を得ている印象。今年は『雪虎の花』か?

第8位 だがしかし/コトヤマ/週刊少年サンデー/4+1

・コミナタ9位・エンタ5位・すごい9位・書店員5位 俺マン31位
駄菓子をテーマにしたショートコメディ。アニメ化もされ、もはやサンデーの看板といった趣きがある。第7位と同ポイントながら、平均順位の差で8位に。

第7位 僕だけがいない街/三部けい/ヤングエース/4+1

・コミナタ6位・エンタ1位・すごい10位・大賞4位 俺マン41位
現在と過去を行き来しながら殺人犯を追うミステリー。アニメ化、実写映画化もされた人気作。昨年も4つの賞でトップテン入りしており、2年続けて高評価を受けている。

第6位 岡崎に捧ぐ/山本さほ/ビッグコミックスペリオール/4+2

・エンタ4位・すごい8位・読め6位・大賞10位 ・コミナタ26位・俺マン16位
90年代こどもノスタルジックストーリー。結婚式のサプライズとして描いていたモノをweb公開。そこから商業連載が始まり、ヒット作へという成り上がりを達成。さらに、ブロスコミックアワード2015で大賞を受賞している。

第5位 町田くんの世界/安藤ゆき/別冊マーガレット/5

・エンタ9位・すごい3位・読め7位・俺マン5位・大賞8位
みんなから愛される町田くんの、優しい世界。女性向け漫画トップ。コミナタが選考期間外だったことが悔やまれる。個人的には、町田くんのモデルはのび太なのかが気になる。

第4位 波よ聞いてくれ/沙村広明/アフタヌーン/6

・コミナタ5位・エンタ10位・すごい6位・読め3位・俺マン2位・大賞6位
札幌を舞台に、ラジオをテーマにしたコメディ。作者特有のセリフ回しでグイグイ引き込まれる。ちなみに、昨年は『魔法使いの嫁』が6つの賞でトップテン入りしたのが最多なので、この順位だけど十分な高評価を得ている。

第3位 恋は雨上がりのように/眉月じゅん/ビッグコミックスピリッツ/7

・コミナタ2位・エンタ3位・すごい4位・俺マン4位・書店員4位・次に10位・大賞7位
女子高生と、冴えない中年のラブストーリー。読めが29位なので、すべての賞で30位以内に入ったことに。今年から掲載誌がスピリッツに移り、隔週掲載となったことが、作品にどういう影響を及ぼすのか?

第2位 ゴールデンカムイ/野田サトル/ヤングジャンプ/8

・コミナタ2位・エンタ6位・すごい2位・読め2位・俺マン3位・書店員7位・次に5位・大賞1位
北の大地を舞台にした、アクション、アイヌウンチク、グルメのごった煮ストーリー。すべての賞でトップテン入りしながら、うち4つで『ダンジョン飯のひとつ下の順位』という苦汁を味わう結果に。許すまじ!

第1位 ダンジョン飯/九井諒子/ハルタ/8

・コミナタ1位・エンタ2位・すごい1位・読め1位・俺マン1位・書店員1位・次に4位・大賞2位
ダンジョン内に巣食うモンスターを材料にしたファンタジーグルメ。5つの賞で1位獲得という偉業。おそらく2015年だけでなく、2010年代を代表する一作として評価されることになると思う。8つの賞の平均順位が『1.6』というのは、かなり異常な数字。


あとは、

BLUE GIANT/石塚真一/ビッグコミック
・コミナタ14位・エンタ13位・すごい15位・読め33位・俺マン27位・大賞3位

トクサツガガガ/丹羽庭/ビッグコミックスピリッツ
・コミナタ35位・エンタ16位・すごい17位・俺マン7位・書店員15位

の2作が、トップテン入りは1つながら下位ランクインが多く『隠れ人気作』といった感じです。


上位2作はもちろんのこと、4位ぐらいまでは他の年だったら十分『その年を代表する一作』レベルだと思います。2015年は、漫画の超当たり年だったと言えるかもしれません。



 


  1. 2016/03/30(水) 21:58:19|
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