

ついに2桁到達! 『木曜日のフルット』第10巻の感想です。
・この巻は何と言っても、A地区関連のエピソードにふれざるを得ないでしょう。関係する話は全部で13話。ページ数的な割合で言えば、単行本の約2割がA地区編という圧倒的なボリューム。フルット初の大長編ということで、読みごたえも抜群でした。ただ、時期的にロシアのウクライナ侵攻とカブッてしまったのが不運というかなんというか……。もともとA地区の存在がほのめかされたのは4巻の『トラの巻』だし、今回のシリーズの最初も21年6月17日発売の週チャンに掲載されているので、元ネタにしたわけではないんだけどね……。
・未掲載のストックは10本(カラーをふくめれば13本)。逆に『寅の巻』が掲載されたのは、個人的には意外でした。。卯年になったばかりのタイミングで新年の干支の寅が……っていうのは、さすがにやりづらいと予想していたんですが。まぁ、ここで掲載を見送ると11年後にならないと単行本に収録できなくなっちゃいますからね。
・個人的なお気に入りは、ビジュアル面が圧倒的に強化される『ランスちゃんの巻』。左手に封印された闇の力が目覚める『闇落ちの巻』。身近なところにある本当のホラー『怖い話の巻⑥』。名探偵の推理にまさかのダメ出し『彫刻荘殺人事件の巻』。鯨井先輩の広い交流関係『鯨井先輩の巻100』。出版社の地下室から見つかった物は!?『コンプライアンスの巻』。転売ヤーへの転落に心が揺れる『人面獣心の巻』。似顔絵に描かれたのは……?『本当はなかった怖い話』。どんな業務形態になっても、大将が鍋を振るうのがイチバン『役割の巻』。まさかのタイミングで第1話のセルフオマージュ『鯨井先輩の巻110』。といったところ。
ベストは、なんといっても『パルケの巻②』です。A地区編のファイナルを飾るに相応しいバトルの迫力。通常の4倍もある8ページの長編で、フルット最大の抗争をしめくくってくれました。

・MVK(最優秀鯨井先輩)は『鯨井先輩の巻106』のときの、特売の牛肉を買えた鯨井先輩です。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2023/01/06(金) 17:26:19|
- フルット 感想
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『天国大魔境』第7巻から、小ネタを集めてみました。
・ネタバレは嫌だ。
・自分で小ネタや伏線を探す楽しみを奪われたくない。
という人は注意してください。
天国大魔境 第7~8巻の小ネタ
- 2022/11/22(火) 20:19:14|
- 天国大魔境 小ネタ
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祝! アニメ化決定! 『天国大魔境』第8巻の感想です。
第44話 地の孤独①天国パート。大地震が発生。都市から山間部までかなりの範囲に被害が及ぶが、ナタ=三倉まなか=園長の話によれば、これは自然現象ではなく“あめのぬぼこ”によるものとのこと。この状況、高原学園が目指した通りになっているんだろうか?
魔境パート。マルたちが遭遇したのは、やはり一般人で神社の敷地内に10名以上の人が共同で暮らしていた。2人は、真夜中にヒルコの気配をたどる。鳥居の向こう側に鎖につながれたナニカがいるって、まるで諸星大二郎作品の世界みたい。
・第45話 地の孤独②全編魔境パート。祠の奥にいたヤツは、やはり人食いの成れの果てだった。そして、当主である老婦の口から江戸時代から存在していたということが明かされる。高原学園の子どもたち以外にもヒルコ化する可能性がある人がいたのか? それから「チノコドク」というセリフ。キルコは「地の孤独」と思ったけど、実際は「血の蟲毒」なんじゃないかな。いっぽう、関西を目指す復興省の坂江と平馬、そして竹塚の3人。手作り温泉で見た竹塚の裸は……。子供たちの半分もソレだったの!?
・第46話 猿渡照彦全編天国パート。ボロボロになった学園に残ってサバイバル生活を続ける、クク、ミチカ、オーマ、コナ、トキオ。そして子供たちの世話をする猿渡。そこに戻ってきた上仲先生(園長の夫)が、高原学園設立の経緯や『あめのぬぼこ』や戦士を造ったいきさつなどを語る。そして……。ククやオーマのその後は見当がついているが、トキオとコナがどうなったのかは気になるところ。そして、マルの兄弟は……。
・第47話 上仲詩乃天国パート。園長は現状確認のために、大阪分室に行きミーナにアクセスしようとする。そのときの認証で、様々なことが明らかになる。猿渡 = 迫田が確定したし、青島さんの動機の一部も判明した。精子と卵子の提供者っていうのは、そこから子供たちを産みだしたってことなんだろうけど『解析した4人の人物』は何のためだろう?
魔境パート。2人は、かなり巨大な人食いの攻撃を回避する。マルが「踊っているみたい」と言ったということは……。
・第48話 復興省天国パート。でも、災害後に備えて物資をかき集める前半の園長(天国A)たちと、すっかり荒廃した世界での暮らしに対応した後半のオーマたち(天国B)では、数年の時間の開きがあるか(オーマたちは学園から出て街で生活しているし)。ほとんど、魔境パートと同じ時期か? ククは美人に成長したが、例の病気を発症してしまう。
魔境パート。市場で多くの人を見たマルたちの感想が面白すぎる。ダンビラ佐藤の言った「世界で一番栄えている」っていうのも、あながち大げさではないのかも。そして関西復興省 = 高原学園奈良施設に到着する。そこには、マルの到着を感知する女性の姿が。子供のほうは高原学園関係なんだろうけど、お付きの女性もそうなのか。
・第49話 ミチカ①天国Aパート。まずタカとアンズ結婚し、東京を離れることに。高原学園の落書きは、そういうことだったのか。しかし、天国Bパートでミチカと再会した時には、タカと子供だけで……。本当に、ミチカと一緒に戦う覚悟をしたのかどうか。亡くなったククが海に流されたり、様々なことが魔境パートとつながっていく。
魔境パート。ついにキルコ&マルと竹塚が遭遇しそう。アンジュラスとの戦いを、2つの時代同時に描くことになるのか。ただ、アンジュラスも竹塚も生き残っているということを考えると……。
アニメは、1クールだとすると高原学園襲撃あたりまでで、最終回で時系列が判明して……みたいな感じかな。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/11/22(火) 19:03:49|
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