晴耕雨マンガ

6月は、トクサツガガガ

トクサツガガガ 第9巻の感想




トクサツガガガ第9巻の感想です。タイトルの色は薄いグリーン。もう戦隊モノ縛りはやめたのかな?


・第80話 モノの生きざま
獣将王の新武器の見せしめに倒されてしまったカブトウン。その壮絶な散りざまに、仲村さんはスーツの状態が気になってしまう。祖母からもらった服をリメイクしたマイちゃんや、第21話に登場したクワガタ少年・健太の話を通じて、キレイに保存しておくだけがモノにとって幸せなわけではないということを悟る。そのことを、カブトウンの最期の言葉を借りて言わせているのが上手い構成。でも、オタクって物を溜め込んでしまう性質があるからな……。

・第81話 土壌の恵み
カブトウン・アガタ兄弟の弔いも兼ねて、フィギュアを着色しようと考えた仲村さん。会社で、第52話で扱われたCGアニメ『TOTO』が海外製にくらべて荒い出来だと言われたことを根に持ち、低予算で塗料を買おうと考える。話の本筋は『製作費≠作品のクオリティ』ということ。確かに製作費の中に、環境を整えるためのお金が含まれているとは考えたことがなかった。でも、このことを「土壌の恵み」という言葉で表現する野村さんは、マジ スピリチュアル。

・第82話 夢追い人
過去にストレンブラックを演じた俳優が出演しているドラマのDVDをレンタルしたユキちゃん。その俳優が現在は引退していることを残念がり、細々とでも活動を続けていれば応援できるのに。と語る。そのことを仲村さんから聞いた北代さんの対応は、想像以上にクールなものだった。これは、すべてのクリエイティブな仕事に就いている人に言えることだと思う。新人賞を取ったり、面白い読み切りを描いても、その後に作品を発表していない漫画家だってたくさんいるからな。

・第83話 「変わる」ことに価値がある!?
吉田さんとフリマに来た仲村さん。そこで、激レアデッドストック品を格安で見つける。しかし、扱っている人がマニアではないので、保管状態は悪いものだった。そこから吉田さんによる『価値観の移り変わりうんぬん』の講義へと移っていくわけだが、前話の北代さんといい、今回は仲村さんが生徒役に回る話が多かったように思う。あと『今! このタイミングで! 知ることが私にとっての このマンガの価値だから、勧められた時 読んでもこんなに響かないの!」は『発売日1週間以内に買ってね』問題の、ひとつのアンサーかも。

・第84話 「癒し」と「盛り」
フリマでゲットした立体絵ハガキを背景に使って、ストレンジャーVのフィギュア撮影をしようとする仲村さん。しかし、どうやっても上手く画角に収めることができない。吉田さんも的確なアドバイスができなかったが、マイちゃん&マコちゃんと一緒に特大パンケーキを食べに行ったときの、SNS用写真の撮影テクニックが生かされることに。前話からチラチラと『よーい首領』という作品が例題として登場しているんだけど、どういう内容か気になる。ヤクザ物なのか?

・第85話 秋の天気と女心
季節は秋。大雨が降っているので早く帰りたい仲村さんだが、マイちゃんの買い物につき合うことに。獣将王の師匠・ウロサネと敵の親玉・シユウの会話シーンはあるものの、ほとんど特撮は関係ない内容。あと、シユウの持っている武器が超細長いトンカチのような感じなので、本当は何なのか気になるところ。それから、カミナリ怪人(勝手に命名)が「オレが間違っていた! 一緒に洗濯物を干そう!」というコマが、この巻でいちばん笑ったポイント。

・第86話 「視えない」コワサ
往年のホラー映画『ウラノガッコウ』シリーズのブルーレイBOXを買いたいものの、ネットの評価が低く二の足を踏んでしまう仲村さん。任侠さんの店に行き、意見を聞く。かごめかごめの幽霊・レイコちゃんの姿が描かれる130Pは、かなり不気味でホラー度満点。確かにデジタル技術が発達してからの心霊・UFO特集みたいなのは、CGだとハッキリ分ったりしてつまらなくなったもんな。

・第87話 生き残るために
海外ドラマなどの影響もあり、市民権を得たゾンビ物。会社内で話しても違和感がないほどだが『グロテスクなものを作る人=異常者』という意見が出て、仲村さんは不満を募らせる。そこに北代さんも加わり『作品のテーマ≠製作者の人間性』ではないということが語られる。まぁ『キャプテン翼』の作者もサッカーのルールを知らずに描いていたっていうしね。あと、映画の中の主人公がゾンビ化した妹を撃ち殺す見開きは、このマンガらしからぬ躍動感があった。

・第88話 ドキ!オタクだらけの上映会
この巻のメインイベント。第71~72話に続いて、仲村・吉田・北代・ミヤビの4人で集まる。当初はどこかに遊びにいく予定だったが、吉田さんの家に集まることに。大人になっても、こうやって家でダラダラと過ごすだけの遊びも悪くないよね。という内容。吉田母&祖母がときどき顔を出してくるワチャワチャ感が、昔を思い出させて良かった。ただ、メインイベントであるはずの『駄作品上映会』は、この話では開催されず。

・第89話 また来てね
仲村さんが持ってきた『ゾンビリウム』、北代&ミヤビさんの『ビーボーイズのイメージビデオ』を鑑賞。ともに最高のクソさだった。しかし、吉田さんの用意した『ゴースト・イン・チャイナ』は、それを上回る出来だった。全体のテンションが高く駄作映画にツッコむノリも面白い。これまでの特撮で得た知識を現実の生活に応用して……というのとは違った、別のスタイルの話で斬新だった。





4人の遊びは、次巻でも描かれます。“見得切り”撮影会開催ッ!









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  1. 2017/02/01(水) 15:02:20|
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トクサツガガガ 第8巻の感想




トクサツガガガ第8巻の感想です。仲村さんとダミアンの背後にいるのは、この巻の“裏主役”ダゴンです。


・第70話 バカ村とクソ山
史上最低のサブタイトル。大阪帰省から東京に戻ろうとする仲村さんは、駅で同級生の曽根山君と再会する。エマ―ジェイソンとネケッシタスどっちがカッコイイか!?で語り合ったり、小学生でも特撮を観ている同志とも呼べる存在だったが、昔話に花を咲かせる中で現在との作品の理解度の違いや、子供ならではの作品の楽しみ方みたいなものを思い出す。要所要所でインサートされる、小学生仲村さんのアグレッシブさ(クロスカウンター等)が良かった。

・第71話 ドキ! オタクだらけの撮影大会 [前編]
休日に仲村さん、吉田さん、北代さん、ミヤビさんの4人で海へ。このメンバーで普通に海水浴するはずもなく、ミヤビさんの『ジョーク暑中見舞い』に使うグラビア風ショットを撮影するのが目的。しかし、現地はあいにくの天候。やもなく中止になるかと思われたが、北代さんがある作戦を思いつく。でも、この話のポイントは就職活動を控えているミヤビさんが感じる、モラトリアムの残り時間の少なさ(だからこそ、今回の撮影を楽しもうとしていた)かな。あと、食堂のオジサンが語る魚の解説をサカナクション(怪人)がしているのが面白かった。

・第72話 ドキ! オタクだらけの撮影大会 [後編]
「天気が悪いなら、それっぽい写真を撮ればいいじゃない」が、北代さんの意見。曇り空にふさわしいエネルギッシュなシチュエーションを吉田さんが考え、仲村さんは体を動かす。いざ撮影が始まってからの「ちょっと浮けない?」と言っちゃう吉田さんのテンションの高さも良かったが、このあたりから後々の伏線を仕込んでいる感じか。あと、ずっと事情を飲みこめないまま協力してくれた、食堂のオジサンがちょっとかわいそう。

・第73話 撮った写真どうしてます?
別れ際に、今日の撮影データをミヤビさんに渡す吉田さん。その流れで仲村さんの写真データ管理のずさんさ(SDカード1枚を使い回し)が発覚し、吉田さんによる『どういうデータ保存方法がベストか?』という講座が始まる。デジタルデータの脆弱さをスーファミのカセットで例えたのがとても分かりやすかった。でも、吉田さんは電気店でこの話をしながらCD-Rなどを仲村さんに買わせるんだけど、なにげに1万円近く使わせていないか?

・第74話 怪獣ダゴン、現る!!
街で偶然出会ったダミアンから、怪獣ダゴンの良さを延々と説明される仲村さん。過去に16作も作られた映画が、なぜ現在は製作されないのか?という疑問と、塾の友達に「遊園地に行く」と言ったが、行ってみたら遊園地になっていてお土産が買えず気まずくなってしまったダミアンの悩みをクロスオーバーさせる展開も良かったが、仲村さんが街に出ていた理由がオチとなっているのが見事だった。あと、ダゴンは当然ゴジラが元ネタなんだろうけど『シン・ゴジラ』のヒットで、上手くタイアップ感が出せた感じ。

・第75話 小野田君のおみやげ
帰宅の電車で一緒になった小野田君の顔色を心配する仲村さん。そこから、小野田君の『自分には積極性が足りないのではないか?』という悩みを聞くことに。そこにキッカケの人物である川島君も現れカオス状態になってしまう。今回は、解決手段の例えとして獣将王のショーが描かれたが、ほぼ特撮が関係ない内容。

・第76話 アガタよさらば
イチオシの敵キャラ・アガタがやられてしまい、お通夜状態の仲村さん。脈絡もなく敵のラスボスが登場したり、シシレオーたちにパワーアップフラグが立ったりと、テコ入れ展開に納得がいかない。その気持ちを、松本母&カナちゃんが仕掛けたドッキリをキッカケに、うまく解消させる。こういうのって、どうしても最初に観たものをベストにしてしまう傾向にあるからな。なんか、心理学的な名前とかないのかな? 『すりこみ』が近いのか?

・第77話 明日もまた立つために
『好きで甲子園に行っているんだから、暑さに文句を言うべきではない』という男性社員の意見を聞き、モヤモヤした気分になる仲村さん。やりたいことへの情熱と過酷な状況への耐性はイコールでは結べないということを、特大ステーキを通して説明される。その吉田さん自身も、カメラマンの道を志していることを告げる。最高の笑顔の2コマ後に、仲村さんを攻撃(ストロー吹き矢)しているところも素敵。

・第78話 懐古怪人の逆襲!?
本屋で第26話に登場した懐古怪人と再会した仲村さん。ダゴンの話題で打ち解けられるかと思いきや、やはり上手くいかず。その不満をダミアンにぶつけることに。生きてきた時代による作品の感じ方の違いを、土曜日の半ドン授業などを通して噛み砕いていく。あと、冒頭で仲村さんとダミアンはフードコートのようなところで待ち合わせているけど、どうやって連絡を取ったんだろう? 第74話のときに日時を詰めていたのか、ダミアンが携帯を持っているのか?

・第79話 私の原点
ダゴンのリバイバル上映を観に来た仲村さん。そこで『特撮の元祖』を呼べる初代ダゴンを観て育ったオジサマたち、ダゴン空白時代に幼少期を過ごした仲村さん、はじめてダゴンを観に来た親子という3世代を通して、自分の子供時代に寄り添ってくれた作品こそが『原点』になるなのだと気づく。182~183Pの見開き同様、ダゴンは獣将王、エマ―ジェイソンとならぶ、作中作の3本柱になった印象。そして、映画館から帰ろうとする仲村さんは、吉田さんらしき人影を見る。その側には、男性の姿が……ッ!


次巻で仲村さんは、フィギアの色塗り師からスピリチュアルなメッセージを受信する。





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  1. 2016/10/03(月) 16:35:30|
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トクサツガガガ 第7巻の感想




特オタコメディー『トクサツガガガ』第7巻の感想です。表紙は、縁日でフィギアすくいをしている様子なんだけど、仲村さんの右上の人がどっち向きなのか全然分からなくて、ものすごく怖い。



・第60話 最凶のネーミング
“ピンクの使者”カナちゃんが、ウサギを飼うことに。仲村さんは『どんぐり』という名前を提案するものの、あっさりと却下。任侠母の『マロン』という名前が採用されることに。ここから展開される『オノマトペ講座』がとても勉強になった。そのことを踏まえて、冒頭部分で仲村さんを襲ったGの恐ろしさを、多角的に分析しているのが良かった。っていうか仲村さんは、クワガタも触れないほどの虫嫌いだったもんな。

・第61話 七色の飴玉
仲村さんは特撮を禁じられた幼少時に、人形劇『七色の飴玉の木』に夢中になっていた。そのメイキング番組を録画したビデオが兄・望の家から発掘され、DVDに焼いたものが送られてくる。記憶の中にある、七色に輝く飴玉の木の本当の姿は……? 34~35Pのファンタジーあふれる見開きからの、スラッシィ池田オチの安定感が素晴らしい。こうなったら一回、仲村さんとスラッシィ池田は対面してほしいところ。それから、同僚の藤井さん&白石さんは年下だと思っていたけど、そんなに年が離れているわけじゃないのか。

・第62話 名作『惑星O』の熱意
吉田さんに勧められた往年の特撮ドラマ『惑星O(オー)』の、地上波での再放送にドハマリする仲村さん。しかし、多くの謎や伏線を放置したまま、番組は打ち切られてしまっているのだった……。全力をかけて作品を作ることは素晴らしい、でも完走できなくては意味がないということを、彼氏のために料理を始めた白石さんの苦労と重ねて説明する構成が良かった。

・第63話 視点の盲点!?
表紙につながる話。北代さんといっしょに縁日に来た仲村さんは、迷子のタイガくんと遭遇。親探しを手伝ってあげようとするものの、途方に暮れてしまう……。視界が開ければいいというワケではなく、子どもの視点に立って(本当に低くして)探すという、北代さんが実践した方法が良かった。この話にも登場する『ストレンジャーV』は、ちょこちょこメンバーが紹介されているけど、最後の1人となった蛇っぽいヤツが気になる。

・第64話 先人達の灯
昔はクーラーのない職場で働いていた、アクションシーンでも体を張って演技していた。だから、現在の若者は楽をしている! という周囲の考え方に賛同することができない仲村さん。そのモヤモヤを第1話で出会ったジイさんが解消する。『大丈夫じゃないヤツが死んだだけ』という理論は、かなり乱暴に思えたけど、酒タバコをやっても健康に暮らす人と、病気になっちゃう人がいるってことか。あと、この老夫婦と出会うと、仲村さんは階段落ちしないといけない運命なのか。

・第65話 好きの気持ちと面の下
同じ会社のユキちゃん&ミカちゃんと、デパートでバッタリと会った仲村さん。そこで行われていた獣将王のショーをキッカケに『好きなものへ注ぐ愛情の量』の話となっていく。回想パートで北代さん&みやびさんが語った、石油王が来てたくさんお金を使ったらイチバンのファンになるのか? という例え話にはうなずかざるを得ない。109Pのミカちゃんの笑顔が、この巻のベストショット。

・第66話 作品変化の巻
第42話で仲村さんが観た特撮映画『絡繰忍者 雷伝』のフィギアが、レンタルボックスにあるのを発見。しかし持ち主の男性とは上手く話がかみ合わなかった。その理由とは……? 吉田さんの思い出の怪獣『ダゴン』とのエピソードからリメイク作品に対する想いが語られる流れも良かったが、仲村さんが生み出した『ガッカリメイク』という言葉が的確すぎる。あと、125Pあたりの仲村さんは髪をアップにしているのに加え、前髪パーツがカクカクしているので、なんとなくヒーローっぽい。

・第67話 財布なくした!
↑の話の帰り道、財布を無くしてしまった仲村さんは、雷伝オリジナル版を観て現実逃避するのだった。今回は、カレー屋のインド人(本当はネパール人と発覚)が語る、思い込みの話が良かった。でも、カレー屋の壁に飾ってあるのはインド国旗だから、間違うのも仕方ないよな……。あと、冒頭の雷伝のお腹のところに、ピアノ線らしき線が描かれているのが、ナイスポイント。

・第68話 ハートのドキドキ
サブタイトルは『いのちのドキドキ』と読みます。誕生会を開いてもらったお返しに、任侠さん&窪田さんとラブキュートのショーに来た仲村さん。しかし、もともと実写の獣将王などの特撮と違い、アニメであるラブキュートの着ぐるみは、どこか不気味だった……。この話は、最初及び腰だった任侠さん&仲村さんが、段々と着ぐるみを女の子と認識していく流れが良かった。でも、それを誘導した窪田さんの話し方が巧みというか質問の仕方が上手すぎて、なんだか詐欺師みたいだと思った。

・第69話 お師匠の占い
ちーちゃんの誕生日を祝うために、帰省することになった仲村さん。母親との再会に体力を削られるが、ちーちゃんがプレゼントに『ドールハウス』を選んだ理由を聞き、自分も母親のことを理解するために歩み寄ろうとする。しかし、母親には別の思惑が……。毒濁刀の例えも出たし、やっぱり母親へのオタバレが、このマンガのクライマックスということになるのかな? あと、獣将王の基地がゴミ屋敷というのが疑問だったけど、作者の家と重ね合わせているんだな。


次巻では、仲村さんたちが『グラビア撮影』に挑戦するッ!






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  1. 2016/07/03(日) 12:30:17|
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トクサツガガガ 第6巻の感想



トクサツガガガ第6巻の感想です。表紙は、高校生時代の仲村さん。

・第50話 たとえ忘れてしまっても
前巻ラストでもらった『エマージェイソン』のビデオ。仲村さんは朝早く学校に行き、部室に設置されているテレビデオで視聴する。忘れていた重要なセリフは「でも、忘れても、みんなを好きな気持ちは、なくなるわけじゃないんだよ。」だった。この一言で、特撮から離れていても好きな気持ちがなくなったわけではないことを、仲村さん自身が実感する演出が素晴らしかった。ここから、大学に入って一人暮らしをはじめ特オタ魂の暴走が始まったということか。

・第51話 バーベキューの乱
同じ会社のユキちゃん&ミカっちの誘いで、リア充バーベキュー大会に参加することになった仲村さん。しかし、幹事が欠席し、それぞれの情報交換も上手くできなかったため、肉と酒だけが大量にあるという北海のバイキング状態に。この最悪な空気を打破したのが、チャラ彦というのが意外だった。理想にこだわりすぎて本来の目的を見失わないというのは、楽天家のチャラ彦だけに逆に説得力があった。

・第52話 CGの命は獣のパワー!?
模型店で、つぶやきプラモおじさんこと、野村さんと再会した仲村さんは、シシレオーのフィギアのポーズに関して(店員さんの通訳を介しながら)的確なアドバイスを受ける。その例に使われたフルCG映画『TOTO』(ヌイグルミの小猿の感動ストーリー)のブリキの飛行機が飛ぶ見開きが、このマンガらしからぬファンシーさにあふれていて良かった。何事も頭だけで考えるのではなく、体を動かしてみるのが大事ということか。

・第53話 散る! カミーユの恋!
↑の流れで、吉田さんといっしょにTOTOを観に来た仲村さん。そのときに、ポーズを改良したシシレオーフィギアの写真を見せるのだが、その質の低さと仲村さんの意識の低さがカメラマン吉田の魂に火をつけることに。スイーツについて来たアルミ箔&フォークの反射を利用するだけで、ここまで変わるとは。だけど、光によって表情が変わる例として使われる『ストレンジャーV』の発光するヒロインのカミーユが、地底人に恋をしてしまう。というエピソードのインパクトが強すぎる。

・第54話 グダグダな作品
↑の帰り道。初登場時より吉田さんが「一番好きな作品」として名前をあげていた『南十字軍サザンクラウザー』のDVDを視聴した仲村さんだが、その内容は思っていたよりもヒドイものだった。そことをどう伝えるか悩むが……。まず今回は、吉田さんの下の名前と家族構成が明らかになったのが良かった。子供の吉田さんが、おばあちゃんと一緒にサザンクラウザーを観ているコマが、なんだか泣ける。それから『好きなものでもいろんな部門があるんだ』というところに、超同意。

・第55話 一番の願い
北代さんの買い物について来た仲村さんだが、すぐに飽きてしまう。しかし、探しているモノがビーボーイズへのプレゼントだと気づき、話が広がる。主に若手俳優の扱いに対してのアレコレが爆発するのだが、ジャンルが違っても似たような不満を抱えているんだな。ただ、北代さんが最も恐れているのは会えなくなること、いなくなってしまうことだった……。まぁ、この作品にもいつかは最終回が来るわけだしな(一般的な戦隊モノの話数は越えたけど)。

・第56話 どう思ったんだい?
ダミアン回。獣将王の映画を観た仲村さんだが、ちょっとモヤモヤの残る内容だった。ダミアンに感想を聞かれるが、子供の夢を壊さないようにと当たり障りのない返答をする。しかし、ダミアンはそれがお気に召さないようで……。子供、大人に関わらず自分の意見や感想を持つことは大事ということか。しかし、仲村さんとダミアンの精神年齢って同じくらいなんじゃないのか?

・第57話 「本物」を作ると「ニセモノ」になる?
北代さんからお城のフィギアをもらった仲村さん。最近ジオラマに興味を持っているので、そのほかの風景も自作してみるものの、どうも上手くいかない。そこで、タテガミ丸を買ったおもちゃ屋でいろいろと材料をそろえようとするが、店主が持ってきたのはただの『書き割り』だった。ニセモノを作ることで、逆に本物っぽくなるというのは、ここまで紹介された特撮製作話に共通する答えかな。途中で再開した山男(第10話に登場)の名前が、高橋と判明。

・第58話 誕生日の作戦
仲村さんが誕生日を迎え、27歳に。母親からお祝いの電話がかかって来るが、それは『バースデストロイヤー作戦』なのだという。確かに、相手が言いたいことだけ言って、こちらが何を言っても間違いと言う状況はよくあるので、吉田さんが提唱した「何を言っても不正解」「否定したりアクションを起こす必要はない」という考え方は、いちばん正しいやり方なのかも。しかし、仲村さんの誕生日は「夏休みとだだかぶり」だそうだけど、いつなんだろう? あと、年齢の話になると怖くなる吉田さんが、とても面白い。

・第59話 禁手、毒濁刀の秘密
吉田さんからは遊ぶ約束をキャンセルされ、北代さんの名古屋土産が入っていると言われたコインロッカーには、謎の地図が。そこに記された目的地は、第39話で登場したカラオケボックスだった。そこには吉田さんらが待っており、サプライズパーティーが催される。『ラブキュートずっきゅん☆』でおなじみの店員・窪田さんまで参加するという豪華っぷり。さらに、母親にも同じようにして祝われていたということを思い出す流れが良かった。やっぱり、このマンガの『ラスボス』は、母親ということになるのかな?




単行本1巻の赤から始まり5巻のピンクまでが、戦隊モノの初期メンバーのカラーリングで、この6巻の銀からはいわゆる追加戦士枠だと思うんだけど、そうすると使える残りの色って金・黒・紫・オレンジくらいかな?





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  1. 2016/04/02(土) 16:58:21|
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トクサツガガガ 第5巻の感想




エンタミクス漫画ランキング16位。このマンガがすごい!オトコ編17位。次に来るマンガ大賞ノミネート。『トクサツガガガ』第5巻の感想です。


・第40話 特撮は爆発だ!
電車内でオッサンに足を踏まれたり、藤井さん&白石さんに特撮オモチャを否定されたことで、イライラが溜まる仲村さん。そんなときに、第1話で席を譲ったオバアさんとまさかの再会を果たす。長年連れ添った夫婦のストレス解消法から、子供に限らず人間誰しもが『破壊衝動』を持っているということに気づく流れが良かった。破壊なくして創造なしということか。

・第41話 ピンク怪人の悪
幼少期からの『女の子はかわいいピンクが好き』という押しつけが積み重なり『ピンクアレルギー』を発症している仲村さん。任侠さんの店で、全身ピンクの服に身を包んだ女の子・カナちゃんに出会ったことで、ピンチに追い込まれてしまう。世間のピンク崇拝風潮に警鐘を鳴らしつつ、自分のこれまでの間違いを認めしっかりと反省するのが、仲村さんの素晴らしいところだな。

・第42話 よそはよそ、うちはうち
仲村さんが好きな特撮は、日曜朝にやっているモノ以外にもある。特撮映画『絡繰忍者 雷伝』を観てホクホクの仲村さんだったが『洋画よりもチャチ』という言葉を聞き、心の中で様々な感情が渦巻く。登場人物や建物の比率が間違っていようとも、画面の中のリアリティーが全てという想いが爆発する雷伝の見開きも素晴らしかったが、カレー屋に『本場の味』の話でダメを押させる構成も上手い。

・第43話 お金がないから諦める?
豪華な特撮歴史本を見つけた仲村さんだが、結婚式の予定があるために買うことを躊躇してしまう。しかし、数々の特撮ドラマも予算をやり繰りして撮影したことから、自分も様々な方面から節約をして資金を捻出しようとする。自分を監督や脚本など、様々な役職に振り分ける様子が面白かった。この本屋は、第12話で任侠さんが『非実在甥(姪)戦法』を使って、てれびくんを買った店か。

・第44話 掛け声の大切さ
屋外のショーを観に行った仲村さんは、吉田さんから掛け声を出しながらアクションをすることの重要性を教えてもらう。そして、その教訓を北代さんが社内で打ち解けることに応用する(仲村さんとは和解したものの、他の社員とはギクシャクしたまま)。確かに1歩踏み出すのはコミュニケーションで大事だけど、その手がかりも自分で見つけろというのは難しいからな。

・第45話 ひらめき収納術
セロトルが加入したことによって、タテガミ丸も合体して大きくなることに。ただ仲村さんは、外箱を収納するスペースがないので購入を戸惑ってしまう。しかし、小野田君の話を聞き発想を転換させる。セロトルのロボットは左腕の武器になるみたいだし、よく見るとトライガーとチェルダのロボットがそれぞれ足を担当しているようなので、シシレオーのロボットがまるまる上半身を受け持っていたのか。

・第46話 吉田さんの苦手なもの
また、屋外イベントに来た仲村さん。そこで、ダミアン(本名が田宮拓と判明)と出会い、同じトライガー推しの吉田さんと近づけようとする。しかし、ここで吉田さんの意外な弱点が明らかに……ッ! これまで常に役に立つ存在だった吉田さんの苦手なことを克服させるため、仲村さんがかなり強引な理論で説得にかかる。ただ結婚して子供を産めば、この考え方も変わると思うけど、その時が来るのか……。

参考映像:クリスマスアカガニ

・第47話 鏡の中の学校
昔の特撮ホラー映画を録画した任侠さん。仲村さんは、店頭で流される映像に見入ってしまう。そこに“ピンクの伝道師”カナちゃんが現れ、またひと悶着起きる。同じ番組を見ていても、大人と子供では感じるポイントや番組内で起こったことに対する視点が違うという、仲村さんの考察が見事だった。そして、ラストでは任侠さんの年齢がまさかの『20歳』と発覚。高卒して即、店で働いているということなのかな。

・第48話 諦めるな、ちーちゃん!
クラスメイトの結婚式に出席するため大阪に来た仲村さんは、兄の家にお邪魔する。姪っ子のちーちゃんは、炊飯器を使ったケーキでチェルダを作ろうと楽しみにしていたが……。失敗からの親娘ゲンカをリカバリーする仲村さんの逆転の発想が見事だった。現実の問題も『ベストよりベター』を選択したほうがいいケースもたくさんあるからな。

・第49話 卒業祝い
結婚式から二次会への移動中、閉店したレンタルビデオ店を見て、仲村さんの記憶がよみがえる。大学進学間際の仲村さんは、すっかり特撮からはなれた生活を送っていた。しかし、名物店主のレンタルビデオ店の閉店セール品のVHSの中にエマ―ジェイソンの最終巻を見つけてしまう。一度は見たはずのなのに、その内容を思い出すことができない。なにか、大事なセリフがあったはずなのだが……。


次巻で、仲村さんはエマ―ジェイソン最終回のセリフを思い返すことができるのか……? 
あと、裏表紙を見て、エマ―ジェイソンの色がオレンジだったのにちょっとビックリ。なんとなくメタリックな青だと思っていたのに。






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  1. 2016/01/01(金) 10:52:17|
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