晴耕雨マンガ

7月は、六道、岸辺露伴、ジョジョ、天国大魔境、フルット、木根さん。

トクサツガガガ 第13巻の感想




トクサツガガガ第13巻の感想です。表紙は、おみくじを引く仲村さんたち。背後には“太陽の巨人”が。


・第120話 “結局”
前巻から続く『vs母親編』。勝手に部屋に入られ、発送し損ねた段ボールから回収されたシシレオーのフィギアを人質に取られた状態で追い込まれる仲村さん。他人に言えない恥ずかしい趣味はすべきではないという母親に、男性用セクシー下着を持ち出して反論しようとするが……。先に手を出したのは母親のほうとはいえ、仲村さんが毒濁刀を振るうシーン=ビンタをするのは、何とも言えない嫌な気持ちになる。ネット上でも、かなり否定的な意見も見られたし。

・第121話 これが大人
ボロボロの状態で年末を迎えた仲村さんが、ダミアンと遭遇。中学受験にまつわる悩みを抱えるダミアンは、目には目を、歯には歯を、大人には大人をの精神で、仲村さんに両親への説得を依頼しようとする。当然引き受けることはできない仲村さんだが、拒否する流れで吉田さんの彼氏のことをポロッともらしてしまう。ダミアンが失望し、秘密基地のイメージが消失する場面が切なすぎる。ラスボス母親の他に、ダミアンの信頼回復という高難度ミッションも課されることに。

・第122話 信念って…?
吉田&北代さんに決算報告をした仲村さん。「くよくよした顔で新年を迎えても仕方がない」と、吉田さんの家で年越しをすることに。しかし、当てにしていたおせちが作られていなかったという緊急事態が発覚し、急遽「たぶん、こうだろう」という『大空想おせち』を作ることになる。この巻では、母親やダミアンについて仲村さんが悩むシーンが多いので、この話と次の話とのバカっぽい展開は、ちょっとした救いになる。

・第123話 諦めないよ
スーパーに買い出しに来たものの、必要と考えていた食材の異様な高額っぷりにおののく仲村さんたち。そこで、家にある様々な食材で代用することに。そういう判断をするそぶりはなかったけど『洋風おせち』を目指せば、ちょっとはお安くそろえることができたのでは?とも思う。吉田家に戻っての料理シーンのわちゃわちゃ具合や、北代さんが異様にクワイにこだわる流れなど、コメディ要素が高く面白かった。劇画風見開きページの『スペース鐘つき』は普通に大事故になると思う。

・第124話 さぁ、笑って
初詣に来た3人。バズーカのようなカメラを構えていたので、子供の写真を撮ることになってしまった吉田さん。しかし、対象の子供は大きく口を開けたおかしなポーズをするのだった。窪田君のスーツアクターの説明含め、この巻でいちばん特撮ウンチク要素の強かった話。カメラマン吉田の成長ストーリーでもあったし。あと、北代&吉田さんがそろうと仲村さんへのあたりが強くなる気がする。ひとりだけ年下だからだろうか?

・第125話 私だけの、モノ
前話で吉田さんが子供嫌いを克服しようとしていたのは、恋人(タツ君と名前が判明)との結婚を考えているからでは?と推測する仲村さん。そこから自分も結婚し特撮好きの子供を育てれば、母親との関係も回復できるのではと考えるが……。そこから吉田さんに痛いことを言われ、改めて母親と対峙する覚悟を決める流れが良かった。第120話で完全な決着はついたわけではないからな。それから、この話から吉田さんが買った破魔矢をリュックに刺して行動しているんだけど、落ち武者感がハンパない。

・第126話 それぞれの道
前話からの流れで、中野ブロードウェイに来た3人。北代さんから、母親との関係が「現状で、もう解決しているのでは?」と言われ、心が揺らぐ仲村さん。しかし、特撮ヒーローの元祖とも言うべき『ソールマン』の新作が公開されることを知り、何度シリーズ中断の憂き目にあいながらも、復活してきたソールマンと重ね合わせ、母親と対決する覚悟を固める。獣将王が戦隊モノ、エマージェイソンがメタルヒーローで、ダゴンはゴジラ。ときてソールマンがウルトラマンなので、あとは仮面ライダーか。

・第127話 私の道
兄夫婦が、仲村さんの部屋に。早々に土下座し合う姿が面白い。しかし、お年玉というものは親という名の銀行に取られた後は引き出し不可になるだけだと思っていたけど、まさか多くの家の間で受け渡され、マネーロンダリングされていたとは。そして、母親が、結婚に反対されたことから裕福な家を飛び出していたらしいということが、薄っすらと語られる。このあたりのことが、母親が現在の性格になった原因であり、仲村さんの突破口になるのかな?

・第128話 可能性∞
獣将王のショーに来た仲村さん。そこで「キョーリューかジューショーワンになりたい」というちーちゃんの言葉から、子供のころの夢の話に。仲村さんに将来の夢を聞くちーちゃんや、俳優に挫折してもアクション監督になった人を引き合いに出す流れなど、全体的な構成が上手いと思った。仲村さんが言いかけてやめた「もうひとつの夢」は、次の話から考えると、ダミアンとの仲直りかな。それとも、母親とのことか……?

・第129話 君だけの物語
借りたことをすっかり忘れていた『ダゴン大全』を返すことをダシに、ダミアンと再会した仲村さん。しかし、ダミアンは返却を拒否し、どんなことにも「もういい」と返事する怪獣モウイーワなろうとしていた。塩対応を貫き通すダミアンに、なんとかダゴン大全を返した仲村さん。その本には、ある仕掛けが施されていた。この手作りゲームブックが、ダミアンの心を溶かすきっかけとなるのか? リアクションの薄いダミアンが、チベットスナギツネになるのが最高。




次巻では、獣将王が最終局面に。ダミアンとの関係はどうなるのか?




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  1. 2018/06/03(日) 14:53:46|
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トクサツガガガ 第12巻の感想




『トクサツガガガ』第12巻の感想です。毒濁刀を手にする仲村さん。対峙するのは……。


・第110話 消すor消せぬ
前巻ラストからの流れで鍋パーティーをしている、いつもの4人。ミヤビさんが写真をSNSにアップしようとしたのをキッカケに、物への写り込みの回避方法へと話が流れていく。最年少のミヤビさんが(いちおうの)解決策を導き出すのが良かった。あと、この集まりは忘年会として開催されたようだけど、後の話からするに少し早めの時期だったんだな。それから、ストレンシルバーのドレッドヘア部分が、どうしてもマグロの寿司に見えてしまう。

・第111話 立派なお仕事。
今回ミヤビさんが東京に来たのは、ビーボーイズのサイン会が目的。そこから、仲村さんが持っている獣将王のサイン(スーツアクターの人が書いたもの)に話題が移り『いったい自分は獣将王のどこの部分が好きなのか!?』と苦悩することに。“幻のキャラクター”ツチノコスケルトンに扮する、吉田さんの決死の演技力もなかなかのものだと思うが、そのときに着用した(前話ではミヤビさんが着た)黒パーカーの貢献度がハンパない。

・第112話 歩み寄り
兄嫁タカさんのミスにより、望たちが仲村さんの家に泊まりに来ている事実が母親に露見してしまう。いっそのこと全部バラしてしまおうか?という話になるものの、ひとまずは特撮グッズをトランクルームに避難させることになる。ここから『対母親編』みたいなものが始まり、シリアス要素が増えていくことに。本筋の内容も、グループがあると意識してなくてもバリアが生まれるっていう話だし。なので、獣将王の役者たちの素の会話パートが良かった。チェルダ役の子がカワイイ。

・第113話 ドキドキ製造機
会社内で行われるクリスマスパーティーのために、プレゼントを買いに来た仲村さん。しかし、幼少のころより母親の顔色をうかがってモノを選んでいたため、どういったものがふさわしいプレゼントなのか皆目見当がつかずパニックに陥ってしまう。ラストで北代さんが言っているけど、やっぱりギフト券がベストだよな。今ならGoogle Playのカードとか、喜ぶ人がいっぱいいるだろ。あと、小野田君もチャラ男と同様にモブ落ちしてしまったな。恋が実ることもないだろうし。

・第114話 つながりの行方
オタクグッズを隠してしまうと、何も残らないことに気づいた仲村さん。『普通の生活』を偽装するために、どんな物を部屋に置けばいいのかリサーチをかける。吉田さんたちと撮った写真なんかは良いカモフラージュになるかと思ったけど、第90話の変なポーズのヤツしかないから無理か。後々の展開を考えるに『原作に忠実』の話とかでグダグダしていたのが、悲劇を招いたひとつの要因となっているか。

・第115話 “終わり”ある遊び
第107話で取り上げられた映画『超空ロケッタ』の主演俳優が、無名時代に出演していた海外ドラマ『イン・ザ・フォレスト』。ユキちゃんが途中で視聴をやめてしまった理由は……? 終わりが見えず延々と続くのと、期限が決まっていてスパっと終わってしまうもの。どちらが良いかとは一概には言い切れないよな。見るほうのモチベーションの問題もあるし。なんとなく仲村さんは特撮専門と決めつけていたけど『イン・ザ・フォレスト』にもハマりかけていたし、映像作品なら幅広くいけるんだな。

・第116話 不思議な魔力
推し俳優がドラマを降板してしまった理由を説明するものの、そんなことは視聴者には関係ないと憤るユキちゃん。その考え方に、仲村さんは戸惑いを覚える。その辺の裏事情みたいなものは、オタクじゃなくてもなんとなく察しながら見るもんじゃないのかな? それから『イン・ザ・フォレスト』内で登場するシカのガイコツの絵が素晴らしい。どれくらい設定を考えられているかは分からないが、畏怖される存在としての神々しさみたいなものが感じられる。

・第117話 支え合い
マイちゃんのおめでた → 寿退社が明らかに。この話は、この巻唯一と言っていい特撮で得た教訓を現実にフィードバックする話。視界の狭いスーツアクターをサポートするアテンドさんがいるということを引き合いに、周囲に迷惑をかけない人なんかいないと説得する。獣将王のストーリーだけでなく、現実の人間関係にも変化が訪れているというわけか。あと『だって大変になるのは事実だし』のところとか、この巻は仲村さんの顔が崩れるコマが多かったと思う。

・第118話 光の道標
年末も押し迫り、母親がやって来る日時もハッキリする。が、仲村さんの荷造りは進んでおらず、トランクルームの予約にも失敗してしまう。夏休み最終日の小学生状態なので、吉田さんと北代さんのヘルプを仰ぐことに。吉田さんのごまかし方はともかく、北代さんが提案した着日指定で自分の部屋に荷物を送り時間を稼ぐという方法は、かなりの策士だと思った。でも、ラスト前のファミレスで浮かれているコマは、次の話の展開を見ると……。

・第119話 決戦
ついに、ラスボスである母親がやって来る。任侠さんや吉田さんのアドバイスを生かしつつ、うまく乗り切ったかに思えたが……。メールでのやり取りの中に、巧妙な時間トリックが仕込まれていたとは。服の趣味の流れから、母親が部屋に来ていたとわかる一連の流れの不気味さったらない。なので、仲村さんがお世話になった人の中にサカナクション(怪人)が紛れ込んでいるのが、せめてもの救い。



次巻では、母親との本格バトルが描かれることになるのか!?






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  1. 2018/02/01(木) 19:36:05|
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トクサツガガガ 第11巻の感想



『トクサツガガガ』第11巻の感想です。巻末には、連載100回を記念したお祝いコメントが収録されています。表紙の仲村さんと吉田さんの手を持つチェルダ、かわいくないですか?




・第100話 「友達」だよ。
前巻ラストで姿を現した、吉田さんの彼氏(作中で名前に触れられていないので、仮にチャン氏とします)。仲村さんは、ちゃんと紹介されなかったことを根に持ちつつ、北代さんも巻き込んで獣将王のショーをいっしょに観に行くことになる。仲村さんが知り合ってからまだ1年経っていないことに驚き、吉田さんが短いつき合いだけど『友達』だと思っているということを打ち明ける流れが良かった。女同士だけど百合とは違う良い友情シーンだった。しかし、チャン氏関連はダゴンのリバイバル上映や、駄作上映会のときから伏線を仕込んでいたとか、かなりの長期スパンで仕組まれていたネタだったんだな。

・第101話 積み重ね
ショーとショーの合間(仲村さんたちは3ステージ観る)に、シシレオーのスーツアクターの動きの良さについて語り合う。しかし、ちょっと体型が気になるのだった。そこに母親からの不在着信が重なり、仲村さんの思考がネガティブループに陥ってしまう。ここで、特撮オタではなくアクション映画好きのチャン氏が、これまでにない観点からのアドバイスをする。チャン氏の年齢が35歳と判明。作中の会話からすると吉田さんの年齢も近いだろうから、仲村さんとは10歳近い年齢の開きがあったわけか。確かに見ていた作品のズレはあって当然だな。

・第102話 大人ってさ。
吉田さんに彼氏ができたことはめでたいのだが、このことをダミアンに伝えるという重責が、仲村さんには残っていた。ダミアンが友達と作っているミニチュアを利用し、人間関係の変化を視点の変化に置き換えて説明する流れが上手かった。「後々は そうかもしれないけど、でも今は確かに深刻なんだよ。」と今回も名言が出たけど、このときに吉田さんのことを教えなかったことが、今後に禍根を残す様子。仲村さんは『幼い日の淡い思い出』みたいに考えているけど、ダミアンにとってはそれ以上に真剣で深刻な恋ということか。

・第103話 世知辛さ
ミカちゃん&ユキちゃんとケーキバイキングに来た仲村さん(北代さんには逃げられる)。しかし、甘いものが苦手なこともあり、全てのケーキを食べて元を取ろうとする2人についていくことができない。そこで、仲村さんが選んだ一品は……? 獣将王以外にも、見たいDVDや配信が大渋滞を起こしていることを基にした説得が良かった。「スキなモノをスキな量でスキなタイミングで」というのは、第83話で言っていたことと同じ感じかな。あと、しばらくブランクがあって作られたという映画の『新章ダゴン』は、そのまま『シン・ゴジラ』のイメージなんだろうな。

・第104話 きっとそばに
カナちゃんと仲良くなった任侠さん。しかし、苦手なホラー系の本を読まされることが多く辟易としていた。そこで(カチンとくることを言われたのもあり)、仲村さんがガチめのヤツをお見舞いするのだが……。テレビの砂嵐を知らない事や巻き戻しじゃなくて『早戻し』になっているとか、まさしく『キャアアアア』という感じ。あと、イメージの街中で、仲村さんとダゴンくんがすれ違う見開きがなんだか印象的だった。実写化を期待されて久しい作品だけど、このシーンは特に映像で見てみたいと思った。それこそ、恋愛映画さながらにスローモーションで、何度もくり返す感じで。

・第105話 スピリット
まずスピリッツに連載していて、このサブタイトルはちょっと勇気が必要だったと思う。ものすごく出来のいい『近未来風の基地』のジオラマを作った、プラモの師匠・野村さん。しかし、妻から「なんか古臭い」と言われてしまったことから、最新の情報を集めた『アップデート版の基地』を作る。でも、どちらがカッコイイかと言えば……。そうだよ、ケーブルはむき出しのほうが良いんだよ。創作において、新しい情報を取り入れることは必要。という話の流れから、古くなってしまったり矛盾のある設定を対する様々なツッコミを、いろいろ語った末に「うるさいッ!!」と切って捨てる場面が最高。このコマだけネットにアップされて、バズればいいのに。

・第106話 宝の山
オタクがゆえに、部屋の中が物であふれかえている仲村さん。なかなか片づけをすることができず、クローゼットから雪崩を起こしてしまう。この話は、古いフィルムの保存方法とか、1巻に1話はある取材の成果をしっかりと生かした話という感じ。子供の大事な物を捨てる親だって、子供のころには大事にしていた物があったはず。というように語られるけど、これは別に親子間の話だけでなく、すべての他人との間で言えることだよな。あと、仲村さんはお昼をよく北代さんと食べているけど、マイちゃんやユキちゃんあたりからは、どう思われてるんだろ?

・第107話 十人十色
アメコミ原作の大作映画『超空ロケッタ』を、ユキちゃんらと観に来た仲村さんたち。しかし、鑑賞後のミカちゃんの態度にどこか違和感を覚える。ミカちゃんが心の内をブチまける後半の怒涛の展開が最高。仲村さんの「つまんなかったも立派な感想だよ」という言葉には、深くうなずかざるを得ない。ミカちゃんは、オタク的素養を持ち合わせていないので、今後も貴重な立ち位置となっていきそう。それに引き替えチャラ男こと川島君は、初期こそ仲村さんの敵のような感じだったけど、いまやちょっと登場の多いモブくらいのポジションまで落ちてしまったな。

・第108話 弔い合戦
年末のシメとして、仲村さんの部屋で鍋パーティーをすることに。食材の買い出し途中で、投げ売りされる獣将王のお菓子を見て心を痛める。番組の終了は2月なので、残り2ヶ月強。獣将王の終了と同時に、このマンガも終わりを迎えるのかどうか。そして、ミヤビさんが来るまでの時間、吉田さんの提案で『光芒』(太陽の光が雲の切れ間から漏れて、放射状に延びるアレ)を生かした写真を撮ることに。しかし、何らかの条件がそろわず上手くいかない。仲村さんはあきらめて鍋を始めようとするが……。途中、北代さんが吉田さんのことを「久ちゃん」と呼んでいるのが、とても良い。

・第109話 前へ進む。
吉田さんは、コンビニから線香を買ってくる。光芒を発生させるのにはフォグ(煙)が必要だと考え、段ボールの中を線香の煙で充満させた状態で写真を撮ってみる。注釈にあるように『チンダル現象』で検索してみたら……あ~、あれね。ミー散乱がアレしてるのね。あとは、それぞれの『~だったけど、あれはムダではなかった』回想の連続が面白すぎた。そして後半では、仲村母と兄夫婦の会話と毒濁刀の呪いに関する話が。この“最終決戦”が描かれるのは、いつのことになるのか。




次巻は、来年の発売予定。もう、そういう時期になってきたのね。








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  1. 2017/10/03(火) 15:43:04|
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トクサツガガガ 第10巻の感想




2ケタ到達。トクサツガガガの感想です。表紙は滑り台で遊ぶ仲村さんたち。みんないい大人なのにね。



・第90話 決めポーズ
前巻で行われた『駄作上映会』からの帰り道。ミヤビさんのバスの時間まで、集合写真を撮ってヒマをツブすことに。そこで獣将王のポーズをマネてみるのだが……。単にポーズを取るだけではダメで、カッコよく見せるための難しさを伝えるとともに、ダメならダメなりに足掻くべき!という姿勢を描くのが良かった。そして「やっと決まったっ!」というタイミングで写真に割り込んでくる吉田祖母 → ブチギレ吉田さんのコンボが面白すぎた。あと、北代さんはジャングルジムに逆さまにブラ下がったりして、身体が柔らかいのかな。

・第91話 真偽はいかに
ダミアン、78話以来13話ぶりの登場。友達から借りた漫画『モンスターギルド』をなかなか読むことができない理由は、大好きだった前作『ディノサーガ』の主人公&ライバルが再登場しているから。自分が思い描く『その後の姿』とのギャップを予想してしまい、苦し身悶えてしまう……。仲村さんが自身の経験からアドバイスをするのだが、その例として出てきた戦隊モノ『マジカライザー』の女性キャラ・イエローハートは、スカート+網タイツというスタイルなので、当時の多くの少年たちの性のトビラを開いたに違いない。

・第92話 進め! 仲村隊員!
「コレをアレして」という上司をバカにはできない仲村さん。マジカライザー内の推しキャラ・ピエロットが変身するときに出現する光る鳩の演出効果を、どうやって言葉で説明していいか分からない。電気店でオバアさんに『カメラのカード』のことを教える流れで、正解がごくありふれた言葉だと気づく展開が良かった。そのなかで出てきた『次世代記録媒体 ゲルゲン』は、星新一とかだったらこれだけで小説が一本書けそう。

・第93話 歴史の連鎖は負の連鎖?
ストーリーの終盤で急に情報量が多くなったり、仕事上の飲み会を断りきれなかったり。様々な悪循環に思い悩む仲村さん。北代さんが、自身のクレーンゲームの腕前が一朝一夕ではないことを例えに使ってアドバイスをするのだが、今回は獣将王の話を進めるのがメインだった感じ。以前はゴミ屋敷だった基地が、いつのまにかキレイに片付いているけど誰が掃除したんだ? やっぱりレイかな?

・第94話 迫り来る恐怖
サブタイトルの恐怖は『風邪菌』と読みます。前話で北代さんからもらった特大ネコのぬいぐるみをちーちゃんにプレゼントする流れで、兄夫婦が泊まりにくることに。仲村さんは万全の体調で挑もうとするのだが、社内には体調を崩している人が多かった……。ユキちゃんへのメッセージは手渡した缶コーヒー同様アツかったが、特撮沼に引きずり込もうとしたのが第18話からだから、作中のセリフ同様本当に長期戦だな。なんだかんだ、ハマることはないと思う。

・第95話 種族を飛び越えろ!
ここから、ちーちゃん訪問編。現在は恐竜がマイブームのちーちゃん。父・望が紙袋のお面(仲村さんが恐竜の絵を描く)を被ってマネをしようとするものの、どうしても似せることができない。このあたりのテーマは、第90話と似たような感じかな。107Pの兄の背中にまたがる仲村さんの姿は、妹萌えの人にうったえるものがあると思う(年齢はアレだが)。自分は違うからハッキリとは分からないけど。

・第96話 世間vs.自分
義姉のタカさんが「クッキーを作ろう」と提案する。が、彼女は料理も苦手なズボラ人間だということを、仲村さんは知っていた。テレビの料理番組を引合いにだし『ズボラ・手抜き』ではなく『最適化・効率化』と言い切る、アクロバティックな理論展開がこの巻のハイライトかな。ラストでは実際にクッキー作りをするんだけど、そのときに仲村さんは、学生時代のジャージを着ている。タカさんに貸したんだったらいいけど、持っていないという可能性もあるよな……。

・第97話 これぞ切磋琢磨
第69話でした誕生日プレゼントの約束を果たすため、デパートに来た仲村さんたち。食事後に、フードコートでもレストランエリアでもない場所で、ポツンとやっている喫茶店(的な店)を見つけるのだった。そのことと『特撮のロボットは敵のほうがカッコイイ問題』を絡めて描く。この話でも、後半に描かれる獣将王の不穏な雰囲気が印象的。特に、毒濁刀の魔力に取り込まれそうになるゲンカ将軍が。獣将王とこの作品のエンディングはリンクするのかな?

・第98話 終わらぬ苦しみ
ここから、ネタバレ対応編。リアルタイムで見ている見ていない、円盤を待っているなど様々なタイミングで視聴する人がおり、いつネタバレ地雷を踏むか分からない時代。特撮界隈でも、次回作のネタバレの時期になっていた。獣将王の次回作『マジカライザー』のイメージビジュアルを見てしまったことを愚痴る仲村&吉田さんに、北代さんがこのタイミングでしかできないことがあると言う。たまにネタバレ防止をやりすぎて、単行本の発売情報すらシャットアウトしている人を見ると、本末転倒だなと思う。

・第99話 捨てよ恥
北代さんは『現在ある情報だけで、設定を妄想する』という遊び方を提唱。『ファイブレイバー』というタイトルから勇者やファンタジーのモチーフだと推測し、どんどん設定を広げていく。北代さんは追加戦士として『ツチノコスケルトン』を登場させたけど、本当に日本枠で入るとしたらどんな感じになるだろ? 九尾のキツネとかかな。そして、お店から出たところで吉田さんの彼氏(!!!)が登場する。一気に風雲急を告げる展開に。





吉田さんの彼氏登場に、仲村さんはどうでるのか?







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  1. 2017/06/02(金) 19:09:51|
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トクサツガガガ 第9巻の感想




トクサツガガガ第9巻の感想です。タイトルの色は薄いグリーン。もう戦隊モノ縛りはやめたのかな?


・第80話 モノの生きざま
獣将王の新武器の見せしめに倒されてしまったカブトウン。その壮絶な散りざまに、仲村さんはスーツの状態が気になってしまう。祖母からもらった服をリメイクしたマイちゃんや、第21話に登場したクワガタ少年・健太の話を通じて、キレイに保存しておくだけがモノにとって幸せなわけではないということを悟る。そのことを、カブトウンの最期の言葉を借りて言わせているのが上手い構成。でも、オタクって物を溜め込んでしまう性質があるからな……。

・第81話 土壌の恵み
カブトウン・アガタ兄弟の弔いも兼ねて、フィギュアを着色しようと考えた仲村さん。会社で、第52話で扱われたCGアニメ『TOTO』が海外製にくらべて荒い出来だと言われたことを根に持ち、低予算で塗料を買おうと考える。話の本筋は『製作費≠作品のクオリティ』ということ。確かに製作費の中に、環境を整えるためのお金が含まれているとは考えたことがなかった。でも、このことを「土壌の恵み」という言葉で表現する野村さんは、マジ スピリチュアル。

・第82話 夢追い人
過去にストレンブラックを演じた俳優が出演しているドラマのDVDをレンタルしたユキちゃん。その俳優が現在は引退していることを残念がり、細々とでも活動を続けていれば応援できるのに。と語る。そのことを仲村さんから聞いた北代さんの対応は、想像以上にクールなものだった。これは、すべてのクリエイティブな仕事に就いている人に言えることだと思う。新人賞を取ったり、面白い読み切りを描いても、その後に作品を発表していない漫画家だってたくさんいるからな。

・第83話 「変わる」ことに価値がある!?
吉田さんとフリマに来た仲村さん。そこで、激レアデッドストック品を格安で見つける。しかし、扱っている人がマニアではないので、保管状態は悪いものだった。そこから吉田さんによる『価値観の移り変わりうんぬん』の講義へと移っていくわけだが、前話の北代さんといい、今回は仲村さんが生徒役に回る話が多かったように思う。あと『今! このタイミングで! 知ることが私にとっての このマンガの価値だから、勧められた時 読んでもこんなに響かないの!」は『発売日1週間以内に買ってね』問題の、ひとつのアンサーかも。

・第84話 「癒し」と「盛り」
フリマでゲットした立体絵ハガキを背景に使って、ストレンジャーVのフィギュア撮影をしようとする仲村さん。しかし、どうやっても上手く画角に収めることができない。吉田さんも的確なアドバイスができなかったが、マイちゃん&マコちゃんと一緒に特大パンケーキを食べに行ったときの、SNS用写真の撮影テクニックが生かされることに。前話からチラチラと『よーい首領』という作品が例題として登場しているんだけど、どういう内容か気になる。ヤクザ物なのか?

・第85話 秋の天気と女心
季節は秋。大雨が降っているので早く帰りたい仲村さんだが、マイちゃんの買い物につき合うことに。獣将王の師匠・ウロサネと敵の親玉・シユウの会話シーンはあるものの、ほとんど特撮は関係ない内容。あと、シユウの持っている武器が超細長いトンカチのような感じなので、本当は何なのか気になるところ。それから、カミナリ怪人(勝手に命名)が「オレが間違っていた! 一緒に洗濯物を干そう!」というコマが、この巻でいちばん笑ったポイント。

・第86話 「視えない」コワサ
往年のホラー映画『ウラノガッコウ』シリーズのブルーレイBOXを買いたいものの、ネットの評価が低く二の足を踏んでしまう仲村さん。任侠さんの店に行き、意見を聞く。かごめかごめの幽霊・レイコちゃんの姿が描かれる130Pは、かなり不気味でホラー度満点。確かにデジタル技術が発達してからの心霊・UFO特集みたいなのは、CGだとハッキリ分ったりしてつまらなくなったもんな。

・第87話 生き残るために
海外ドラマなどの影響もあり、市民権を得たゾンビ物。会社内で話しても違和感がないほどだが『グロテスクなものを作る人=異常者』という意見が出て、仲村さんは不満を募らせる。そこに北代さんも加わり『作品のテーマ≠製作者の人間性』ではないということが語られる。まぁ『キャプテン翼』の作者もサッカーのルールを知らずに描いていたっていうしね。あと、映画の中の主人公がゾンビ化した妹を撃ち殺す見開きは、このマンガらしからぬ躍動感があった。

・第88話 ドキ!オタクだらけの上映会
この巻のメインイベント。第71~72話に続いて、仲村・吉田・北代・ミヤビの4人で集まる。当初はどこかに遊びにいく予定だったが、吉田さんの家に集まることに。大人になっても、こうやって家でダラダラと過ごすだけの遊びも悪くないよね。という内容。吉田母&祖母がときどき顔を出してくるワチャワチャ感が、昔を思い出させて良かった。ただ、メインイベントであるはずの『駄作品上映会』は、この話では開催されず。

・第89話 また来てね
仲村さんが持ってきた『ゾンビリウム』、北代&ミヤビさんの『ビーボーイズのイメージビデオ』を鑑賞。ともに最高のクソさだった。しかし、吉田さんの用意した『ゴースト・イン・チャイナ』は、それを上回る出来だった。全体のテンションが高く駄作映画にツッコむノリも面白い。これまでの特撮で得た知識を現実の生活に応用して……というのとは違った、別のスタイルの話で斬新だった。





4人の遊びは、次巻でも描かれます。“見得切り”撮影会開催ッ!









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  1. 2017/02/01(水) 15:02:20|
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