晴耕雨マンガ

4月は、六道の悪女たち、スピーシーズドメイン、ヴィンランド・サガ

ゴールデンカムイ 第10巻の感想




手塚治虫文化賞に2年連続ノミネートッ! 『ゴールデンカムイ』第10巻の感想です。



・第91話 トゥレ
囚人たちを撃退した杉元たちは、コタンの女たちからトゥレ(オオウバユリ)の料理を振る舞われる。料理方法からオソマをめぐるやりとり、オオウバユリとギョウジャニンニクの神様の昔話と、アイヌウンチクたっぷりの内容。そして、ニセアイヌのリーダーだった詐欺師の鈴川聖弘を連れて月形に向かうことに。いっぽう第七師団に取り囲まれた白石は、華麗に街中を走り回り逃げ切れ…るわけもなく拘束されてしまう。ほっといても逃げ出すのでは?という意見も出るが、殺され刺青をはがす可能性も否定できず、なによりのっぺらぼうに接触できる可能性のある唯一の男だけに、土方とキロランケが救出に向かうことに。いろいろとキナ臭い人選だな。

・第92話 変装
岩見沢まで来た谷垣たちは、第77話に登場した薬売りの情報から『杉元たちは十勝方面に向かった』という間違った推測をしてしまう。このまま、網走直前まで合流せずに行くのか? そして捕らわれの白石を追う土方&キロランケは、様々な手段を講じて逃走させようとするものの、当の白石がポンコツすぎて上手くいかない。業を煮やした土方はアイヌの昔話になぞらえ、カムイコタンで『イペタ(人喰い刀)』になる決意をする。吊橋で第七師団の人数を限定させた状態で対決するのか。

・第93話 カムイコタン
と思われたが、さすがに真正面から戦うことはせず。吊橋自体を切って、第七師団もろとも白石を川に落としたところを、キロランケが白樺の樹皮で作った小型船で回収する。という作戦だったが、ギリギリのところで杉元への恐怖がよみがえった白石はキロランケの手をつかむことができなかった……。深川で再合流した一行は、さすがに白石救出をあきらめようとするが、杉元は鈴川を使って救出続行を訴える。この2人の気持ちがすれ違っている状況が、なかなか興味深い。あと、59Pの全員の思い浮かべる白石のイメージがほぼ一緒 → まあ……いいか…… の流れが最高すぎる。
白石のイメージ

・第94話 機能美
小樽の鶴見中尉のもとを、天才的な銃器開発者である有坂成蔵中将が訪ねてくる。いろんな意味でブッ壊れた2人の大声での会話、そして三八式歩兵銃などの兵器の歴史紹介などが面白かった。そして、鶴見中尉からの依頼で有坂中将は、浩平のために仕込み銃付きの義足を製作する。個人的に、武器部分はヒザに仕込んでおいてほしかった。しかし、この話はトビラから最後のページまでブッ飛び過ぎていて、テンションがついていけない。それから鶴見中尉の叱り方は、マイケル・ジャクソンが飼いサルのバブルス君に対するものだそうです。

・第95話 似ているもの
逃げ出そうとしても、サルカニ合戦のカニのように捕まってしまう鈴川。腹をくくり、網走監獄の典獄・犬飼四郎助に変装して潜入することに。あっという間に外見を似せていく様子は、さすが詐欺師という感じ。家永も多少は変装の心得があると思うけど、そのレベルは段違いということか。いっぽう夕張にいたインカマッは、超能力者・三船千鶴子に逃げられた男と遭遇。替え玉に仕立て上げられてしまう。このあたりで、インカマッの占いの力が本当なのかどうか明らかになるか?

・第96話 千里眼
三船千鶴子のフリをすることになるインカマッ。依頼主である炭鉱会社の一行を連れて行った先にいたのは、千鶴子本人だった。なぜ、焼け落ちた江渡貝邸にいたのかということも気になるが、ズバリと居場所を当てて見せたということは、インカラマッの能力は本物ということか? そして、儲けを潰された詐欺師・青原たちからインカマッを救うべく、谷垣&チカパシが勃起する。アイヌ服の仕組みがよく分からないんだけど、チカパシは下着を着けていないのかな? 子供だから?

・第97話 旭川第七師団潜入大作戦!!
まず、トビラが94話・96話とほぼ同じながら、アシパさんら全員の口元にアンコがついているのが面白すぎる。おはぎ食べてたの? 杉元らは、第七師団の本拠地・旭川に到着。白石を連行した部隊が、鶴見中尉配下の隊であることを再確認し、指揮を執る淀川中佐(こっちのほうが階級は上なのに、立場は下)に鈴川と杉元(スケキヨマスク着用)が面会する。ここで鈴川が詐欺師の本領を発揮し、白石とすでに死んでいる熊岸の交換を取り付ける。連絡を受けた鶴見中尉の指示は間に合うのか? そしてインカマッは、三船千鶴子から「東に向かえば殺される」と告げられる……。

・第98話 薩摩隼人
白石引渡しの前に、鶴見中尉からの指示を受けた“薩摩隼人”の鯉登少尉が到着。薩摩弁を使った尋問で、揺さぶりをかけてくる。そして、たったひとつの間違った答えから、引き金を引く。鯉登少尉の躊躇のなさもさすがのものだが、今後も役に立つ雰囲気のあった鈴川をこうもあっさりと退場させる作者の判断もスゴイと思う。そして、手傷を負った杉元と白石は尾形と合流し、逃走を計る。その手段は、試作段階の気球船。大丈夫なのか?

・第99話 飛行船
飛行船に乗っての逃走を試みる杉元・白石・尾形。そこに、鯉登少尉が飛び乗ってくる。作中初の空中戦は『自顕流』を使う鯉登少尉が手負いの杉元を圧倒するものの、その窮地をまさかの白石が救う。そこから、木に引っかかった白石をアシパさんが助ける時に、キン肉ドライバーのような恰好になるところが最高。そして、杉元は白石が土方に情報を流していたことを追及するが、同時に渡していた刺青人皮がニセモノだったということも明らかになる。いい雰囲気のラストだけど、この話を尾形も聞いていることは問題ないのか……。
カムイドライバー

・第100話 大雪山
燃料切れを起こした飛行船のエンジンは、叩いても直らず。『パウチチャシ』と呼ばれる渓谷に不時着してしまう。追っ手の第七師団から逃れるために、4人は大雪山越えを敢行することになるが、暖を取るための木が生えておらず、雪洞を掘るほど雪が残っておらず、冷風にさらされ低体温症の危機にさらされることに。そこでアシパさんの機転により、シカの腹の中で暖を取ることになる。2人で1匹の腹の中に入ったアシパさんと杉元の会話が良かった。ここで単行本の人物紹介に書かれてきた『干し柿』が効いてくるとはね。



次巻では、強烈な強盗夫婦が登場。


刺青人皮の所在は

○杉元&土方グループ … 11枚(土方・牛山・家永・白石(複製あり)・二瓶鉄造・辺見和雄(複製あり)・後藤・3話で捕まえたヤツ・若山輝一郎・茨戸のヤツ・鈴川聖弘(複製))とニセモノ1枚
○第七師団 … 4枚(白石(複製)・鈴川・33人殺しの津山・江渡貝宅にあったヤツ)とニセモノ5枚
◯谷垣&インカマッ … 0枚


といったところか。残り11人分。







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  1. 2017/03/19(日) 12:33:43|
  2. ゴールデンカムイ
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ゴールデンカムイ 第9巻の感想



ゴールデンカムイ第9巻の感想です。表紙は“愛され脱獄王”白石由竹。展開的には当然の人選なんだけど、キャラ的には最終巻直前まで登場しない方がオイシかったかも。しかも、カバー下でアシパさんが担当していたアイヌ衣装紹介もジャックしてしまうとは。


・第81話 隠滅
ついにハッキリと対面した杉元と土方。手を組むのか?殺し合うのか? いますぐにでもバトルが始まりそうな重々しい雰囲気を、アシパさんの腹の音が和ませる。コロコロって。家永が作る『なんこ鍋』(具材は、第77話で殺された前山じゃないだろうな)を食べてひとまず休戦することに。このときの、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』パロの絵が興味深い。ユダの位置にいるのはキロランケか……。そして、共通の問題であるニセ人皮問題を解決するために、杉元、アシパ、キロランケ、白石、永倉、牛山は、坑道に戻り月島の死体を探すことに。そして、江渡貝邸に残って調べていた土方、尾形、家永を、証拠隠滅に来た第七師団が襲う。

・第82話 二階堂
2階の好ポイントから狙撃をする尾形。その死角となる玄関付近には土方が待ち構えるという、鉄壁の布陣で第七師団を迎え撃つ。さらに、戻ってきた杉元らの援護もあり、無事に江渡貝邸から脱出する。別々に逃走するため、一時的とはいえメンバーがシャッフルされることに。『杉元・アシパ・牛山・尾形』と『土方・永倉・家永・白石・キロランケ』という組み分け。すでに内通している白石と、裏切り者疑惑のあるキロランケが土方と行動をともにすることで、何が起こるのか? そして、戦いの最中に土方に右足を切断された浩平だが、またもや生存を果たす。さらに復讐の炎を燃やすことになるのか。あと、連載時のトビラにあった『耳をすませば 殺りたいひとができました。』というアオリが面白い。

・第83話 恋占い
月形の樺戸監獄を目指す、杉元・アシパ・牛山・尾形の暫定チーム。途中でヤマシギを捕まえて、脳みそ → チタタプ → オハウのフルコースをヒンナする。しかし、アシパさんの牛山、否、チンポ先生に対する信頼感の高さは異常だな。背中に乗っている姿は、まるで戸愚呂兄じゃないか。あと、初日はスーツ姿だった牛山が翌日になると柔道着姿になっているのが見逃せない。この2着しか服を持っていない気がする。いっぽう別ルートで樺戸監獄を目指す土方チーム。そこで、ニセ刺青人皮を見分ける可能性のある“贋作師”熊岸長庵と白石の間にあった、過去の出来事が語られることに。
アシリパ うるんだ瞳

・第84話 獄中
白石回想編。樺戸監獄に入れられた白石。すでに、若いころから何度も脱獄をくり返していたので、看守たちからは執拗にマークされていた。そこで、興味を持った熊岸長庵に脱獄指南する代わりに、美人だというシスター宮沢の春画を描いてもらうことに。しかし出来上がったのは、なんとも微妙な出来のモノだった。ただ白石にとっては非常に実用的であり、男ばかりの監獄の中では恋をするのに十分なほど癒しを与えるものだった。そして、嵐の夜に闇堂(懲罰房)から脱獄を決行する。複製したカギの隠し場所が予想外すぎた。さすが“脱獄王”の本領発揮という感じ。

・第85話 恋路いくとせ
まずトビラの、少女漫画の絵柄パロの白石が気持ち悪い。こういうのって意外と似合ったりするもんだけど、白石の場合は気持ち悪い。シスター宮沢を追い求めて全国を放浪する白石は、各地の監獄に捕まる → 脱獄するという生活をくり返していた。そして、ついに網走監獄で本人と対面するわけだが、ド下手くそと思われた熊岸の絵そのままの顔でした~。というオチが面白すぎる。見開きで登場するんじゃないよ。つまり、熊岸の絵の腕は確か → 贋作師としての腕も確かなので、ニセ人皮を見抜ける。という話の組み立て方がややこしい。それから、二瓶や辺見といったキャラの再登場も嬉しかった。

・第86話 昔の話をしよう
今度は、永倉回想編。一時は袂を分かった土方と永倉が、月形樺戸監獄で再会した時の様子が描かれる。独房の扉越しに言葉を交わした時だけ、若い姿に戻る演出が良かった。一足先に月形に到着した土方たちは、熊岸長庵が脱獄を企てた上に射殺されたという情報をつかむ。これで混合チームの旅は、網走まで延長されることになるのか? そしてアシパさんチームは、手前のコタンに立ち寄ることに。そこにあった小熊の檻に異変が……。あと、アシパさんは牛山に懐きすぎというか、完全に信頼しきっちゃっているけど、いざ対立というときになったら、ちゃんと行動できるんだろうか?

・第87話 お行儀
普段は礼儀正しいアシパさんだが、他人の家に入るときでも鉢巻きを取らなかったり急に「オソマ行ってくる!!」と言い出したり、無礼な行動をとる。その理由は、小さな檻に閉じ込められた小熊に対するヒドい仕打ちを見てのものだった。しかし、コタン側にも裏の事情があるようで、村の若者によって拉致られてしまう。そして監視を命じられたのは、死んだはずの熊岸長庵……ッ! いっぽう谷垣組は茨戸まで来ていた。谷垣・インカマッ・チカパシで家族設定を作ろうとするが、とりあえず『オッパイを触っても怒られない』という部分を強調してくるのが面白かった。母性に飢えているんだな。

・第88話 耳ながお化けがやって来る!
現在アシパさん達がいるコタンは、樺戸監獄を脱獄してきた囚人がアイヌに成りすまし占領していたということが判明。熊岸は、ここで贋札作りをさせられているという。そしてあくまでも不審がる尾形に対し、杉元は『耳ながお化け』キサラリを使って、本物のアイヌか確かめようとする。牛山 → レタンノ エカシ(ニセアイヌの囚人・鈴川聖弘)と続いた、物ボケ展開が面白かった。が、この場合は尾形の使用方法(足の小指に叩きつける)が正解だろうな。そして、それまでは全幅の信頼を寄せていたのに『アシパさんになにかあったかも?』の段階で態度が豹変する、杉元のブチギレスピードの速さは異常。第14話では上手くできなかった、お化けのマネも成功する。

・第89話 沈黙のコタン
トビラで、まるでスティーブン・セガールのような目つきをしている杉元が、ニセアイヌたち相手に大暴れ。特に一発目の、キサラリを口の中に突っ込んで首を折るときの躊躇のなさが恐ろしい。とても主人公とは思えない。牛山&尾形や人質状態だったアイヌの女性たちが呼応し村を制圧していくが、牛山が反り投げをしたはずみでクマの檻を壊してしまう。さらに、熊岸が腹に矢を受けてしまい、一筋縄ではいかない雰囲気に。こういうときに医療の心得のある人がいないと辛いな。あと、現状のチームで杉元・牛山・尾形という組み合わせは、おそらく最高の戦闘力を持つ編成だろうな。

・第90話 芸術家
ニセアイヌのひとりによって放たれた矢には、毒が塗られていた。ハッキリとした真贋の見分け方を聞く前に、熊岸は命を落としてしまう。いっぽう牛山は、ニセ村長・鈴川が刺青人皮の持ち主だということを発見。襲おうとしているクマを谷底に投げ落とす。この話がヤンジャンに掲載されたのと近い時期に『クマに襲われたが目つぶしで撃退した』人の話があったが、現実でマンガを上回らないでほしい。それから、アシパさんが杉元の暴れっぷりを見てドン引きする様子が良かった。ただのドン引きならいいんだけど……。いっぽう、月形で待機中の土方班。白石は、自分が土方と内通していたことを知られれば、杉元に消されるのでは?という疑心を持つ。宿から逃げ出そうとするが、外には第七師団が……。


次巻は、白石奪還編。杉元らが白石を救出しようと奮闘する。


刺青人皮の所在は

○杉元&土方グループ … 11枚(土方・牛山・家永・白石(複製あり)・二瓶鉄造・辺見和雄(複製あり)・後藤・3話で捕まえたヤツ・若山輝一郎・茨戸のヤツ・鈴川聖弘)とニセモノ1枚
○第七師団 … 2枚(33人殺しの津山・江渡貝宅にあったヤツ)とニセモノ5枚
◯谷垣&インカラマッ … 0枚


といったところか。残り11人分。







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  1. 2016/11/21(月) 15:55:18|
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ゴールデンカムイ 第8巻の感想



『和風闇鍋ウエスタン』ゴールデンカムイ第8巻の感想です。表紙は“孤高の山猫スナイパー”尾形百之助です。


・第70話 アムール川から来た男
まず杉元と土方の両陣営が、それぞれ6人分の刺青(複製含む)を持っていることが確認される。そして、のっぺらぼうが『パルチザン』(非正規民兵組織)で、ロシア極東部独立のためにアイヌの金塊を狙った。という推測が土方から語られる。キロランケには、その協力者の可能性が……。しかし家永と尾形が加わったことで、土方一派はバラエティ豊かな顔ぶれになったな。いっぽう夕張にいる第七師団は、墓泥棒と遭遇する。その犯人は、顔の皮をブックカバーにしたり、手の皮で手袋を作ったりするアブナイ奴の様子。相変わらず、変態しか登場してこない。

・第71話 職人の鑑
墓泥棒を尾行した第七師団は、はく製職人の江渡貝弥作の家にたどり着く。鶴見中尉が直接訪問し、はく製の話を聞きながらゆさぶりをかける。江渡貝は、皮手袋を「豚の皮で作ったフェイク」と説明するが……。それまで江渡貝は、母親や謎の同居人たちとの会話する様子が描かれていたが、真相が明らかになる見開きの不気味さったらない。そして、ドアの陰に潜む江渡貝が装着しているマスクのデザインも……。そこいらのB級ホラーを凌駕しそうな、圧倒的な不気味さ。

・第72話 江渡貝くん
鶴見中尉は、自分の刺青人皮ジャケットを見せることで、あっという間に江渡貝くぅぅんと意気投合。彼の人皮服コレクションを褒めちぎり、取り込むことに成功する。目的は『刺青人皮のニセモノを作り、他派閥を混乱させること』。単純な枚数では後れを取っているだけに、別方面から仕掛けてきたか。しかし、キャットウォーク云々の2ページは、どうかしているとしか思えない。第七師団兵士・月島の言葉通り「なんなのだ これは…!」という心境。しかも、この話がヤンジャンに掲載されたのは『マンガ大賞1位』が決定した2日後のこと。そこで興味を持ったであろう読者を、なんて話で迎え撃つんだ?
変態人皮
これで序の口というのがおそろしい。

・第73話 女の季節
雪が解け春が来ると、マッネパと呼ばれるアイヌの『女の季節』がやって来る。冬のあいだは男が狩猟をし、夏になると女たちが山菜などを収穫するのだという。アシパさん(この話から春装備に)と杉元は、プクサ(ギョウジャニンニク)やココニ(フキ)、マカヨ(ふきのとう)を収穫。白石らが獲ってきたサクラマスと合せて『イチャニウのオハウ』を食べる。ここまでの3話が江渡貝くんの変態カーニバルだっただけに、一服の清涼剤のような心温まる話だった。ラストでは、アシパさんが杉元のことを意識しているような描写があったが、今後ラブコメ要素が付加される余地はあるのか?

・第74話 チカパシ
ニセ入墨人皮の作成は上手くいかず、鶴見中尉はお目付け役として月島と前山だけを残して小樽に戻ってしまったので、江渡貝くぅぅんはストレスがたまる一方。そのころ谷垣は、シカ狩り(作者が実際にハンターに同行して取材したので、シカ解体の様子はリアル)の最中に身寄りのないアイヌの子供・チカパシ(アイヌ語で『陰茎が立つ』という意味)と出会う。そしてコタンに戻ると、そこにはインカラマッがいた。目的は、アシパさんが連れている3人のニパの中に、裏切り者がいるということの忠告だった。明らかにキロランケのことを指していると思われるが、それではストレートすぎるか。でも、白石は半分裏切っているようなものだし、杉元というのも考えにくい。そもそもインカラマッの占いが外れている可能性もあるし……分からないな。

・第75話 阿仁根っ子
谷垣の回想編。同じ村に育ったマタギ仲間であり、谷垣の妹のフミと結婚した青山賢吉。しかし、彼は家に火を放ち妻を殺して逃亡してしまう。復讐の炎に身をこがした谷垣は、賢吉が第七師団に入ったという情報から、自分も北海道に行き屯田兵になる。そして旅順での戦闘にも参加し、そこで第一師団時代の杉元と出会い、賢吉らしき男の情報を聞く。重要なアイテムとして、マタギの保存食『カネ餅』というものが登場するが、これってガンバレば自分でも作れそうだな。

・第76話 カネ餅
ロシア兵が投げ込んできた手投げ弾をそのまま投げ返すような激しい戦場では、人を探す余裕は谷垣にはなかった。しかし、敵の攻撃から身を挺して味方を守り、瀕死の重傷を負った賢吉を見つける。そこで、フミが疱瘡に罹ってしまったため他の人間に感染させないようにするために、遺志をくみ家ごと焼いたという真相を聞くことに。『復讐』という命の使い道を失った谷垣だが、いまはフチに恩を返すために、アシパを無事に連れ帰る決意をする。その旅路には、インカラマッも同行することに。しかし、彼女は事前に鶴見中尉と接触を持っていた様子。第七師団の揺さぶり具合がハンパないな。

・第77話 まがいもの
杉元たちは第七師団と同じ情報をつかみ、夕張に到着(日高にいたんだから、そのまま太平洋側を通って網走まで行けばいいのに遠回りになってしまう)。白石らがアコギな演技をしながら、熊の胆を売る。そして、川で捕まえたヤツメウナギをうな重にして食べるのだが『川に流された熊の腸がヤツメウナギになった。だから骨が無い』というアイヌの伝説を紹介する流れで、アシパさんになんてことを言わせるんだ。それも、飛び切りの笑顔で。いっぽう江渡貝くぅぅんはニセ刺青人皮を6枚仕上げるが、そのとき前山が狙撃されてしまう。撃ったのは、尾形ッ! 戦闘力皆無の江渡貝くぅぅんは、どう立ち向かうのか。
アシリパ なんてことを

・第78話 夕張炭鉱
江渡貝くんは、シロクマのはく製の中に身を隠し脱出に成功する。戻ってきた月島と尾形のバトル、さらに屋敷にやって来た杉元&白石を巻き込み、夕張の街を舞台にした壮大な追いかけっこに。江渡貝くんがシロクマのはく製を脱がないのはツッコミどころとしてあるが、気になるのは尾形の父親が第七師団長であることが判明したこと。鶴見中尉派閥はここから離脱したワケだから粛正に来る可能性も考えられるし、もしかしたら第七師団本体と土方一派が手を組むこともありうるということか。

・第79話 大非常
ニセモノの入墨人皮をめぐった激しい追いかけっこは、炭坑内に突入する。尾形 → 杉元&白石 → 江渡貝&月島とトロッコに乗りながらの激しい攻防は、なんとなく『スーパードンキーコング』を連想してしまった。そんなときに、炭坑内で爆発事故が発生してしまう。江渡貝くんは瓦礫に埋まってしまい、白石も気絶。そして炭鉱火災が起こった時には、その坑道は逃げ遅れた人がいようとも封鎖されてしまうという掟が。刺青人皮の奪い合いと同時に、生き残りをかけた脱出レースをすることに。

・第80話 伝言
ガスが充満する坑道から杉元らを救ったのは、まさかの牛山だった。再会を喜ぶアシパさんのセリフが、なんとも言えない。尾形とも合流し、江渡貝くんのはく製工房に行くことに。そこでニセモノの入墨人皮が6人分作られていたことを知る。さらに土方も現れる。対第七師団で、この2組が手を組むのか? いっぽう月島は、死力を尽くして“5枚”のニセ刺青人皮を持ち帰る。しかも江渡貝くんからの伝言により、真偽の判別方法も手にすることに。現状は、第七師団が一歩リードという感じなのかな? そして月島は、どこに行く?



江渡貝くんがニセモノを作ったので、ちょっと刺青人皮の所在が複雑になった。現状判明しているのは……


○杉元一味 … 6枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄・若山輝一郎)
○土方一味 … 6枚(土方・牛山・家永・辺見の複製・白石の複製・茨戸のヤツ)とニセモノ1枚
○第七師団 … 2枚(33人殺しの津山・???)とニセモノ5枚
◯谷垣&インカラマッ … 0枚


といったところか。残り12人分。



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  1. 2016/08/21(日) 11:59:15|
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ゴールデンカムイ 第7巻の感想




ゴールデンカムイ第7巻の感想です。表紙は“謎の多き北の工兵”キロランケです。




・第60話 イカッカ・チロンヌ 誑かす狐
白石がキロランケの爆薬を台無しにしてしまったのに加え、アシパさんから金を借りて競馬でスッてしまったということが発覚。猟で金を作りながら、勇払(前作『スピナラマダ!』の舞台でもある)にいるフチの弟の家にお世話になることに。そこの村には、インカマッという占い師の女性が滞在していた。狐の頭骨を使った占いによって、杉元たちの旅が上手くいかないと告げられてしまう……。しかし、インカマッの占いの力に目をつけた白石は、苫小牧の草競馬で一発逆転を狙う。あと杉元が、オソマやオハウなど知っている言葉からアシリパさんが話した内容を推測しているところが面白い。スピードラーニングみたい。

・第61話 蝦夷地ダービー
まずトビラの、ゴシップ誌に載っている広告のように、札束風呂に入っている白石の顔が憎たらしいったらありゃしない。インカマッの占いに従い馬券を買う白石は、連戦連勝。杉元達が追いついた時には、すっかり金とインカマッの虜になってしまっていた。いっぽう騎手に間違えられたキロランケは、レースで八百長が行なわれていることを知り、鞍上を決意する。ヒゲを剃り髪を束ねた姿は、かなりイケメン。戦争時から馬の世話が得意だったというだけあって、ドーピング紛いの行為は許せなかった様子。あと、イケマの根をかじった白石の息を嗅いだアシパさんが、久々の変顔を披露する。

・第62話 替え玉騎手キロランケ
キロランケはレースに圧勝する。ただ、話の本筋は43ページのアシパさんの「私たちのこの旅に迷いなんか無い」と、46~47ページの杉元の「必要な額の金が手に入ったからなんて『いち抜けた』なんてそんなこと……俺があの子にいうとでも思ってんのかッ」というセリフか。もう、強い絆でしっかりと結ばれているんだな。そんな中、インカマッは姿を消してしまう。アシパさんの瞳の色に言及したということは、のっぺらぼうと何か関係があるのか? あとは、インカマッの占いの結果をのぞき込む、白石の顔×3のコマの破壊力が高い。

・第63話 モンスター
まず、アザラシとアシパさんが共に戦っているトビラを見て「ヤバッ」となる。案の定アシパさんは、1コマ目でトッカリ(アザラシ)をボッコで撲殺してしまう。白石と杉元はともかく、なぜキロランケも狩りに参加しなかったのか? 久しぶりにアイヌウンチク料理が中心でギャグ成分が高い、初期に近い内容だった。日高に到着した一行は、フチの姉の義理の息子が売り払ってしまったアザラシの皮を使った服を買い戻そうとするが、交渉相手のアメリカ人実業家エディー・ダンも一筋縄ではいかない男だった。彼の牧場を困らせている“モンスター”退治を依頼されてしまう。

・第64話 悪魔の森のオソマ
モンスターの正体は、指や目を撃ち抜いても、なぜか傷が治っている“不死身”の赤毛のヒグマだった。追跡を始めるアシパさんが森の中で何かを見つける → 「オソマかな?」と杉元が思う → やっぱりオソマだった。という、予定調和の流れが最高に面白い。しかし、問題の赤毛は、狩りでは役に立たないからと別行動することになった白石&キロランケのところに姿を現す。この2人でヒグマを倒せるのか? あとヒグマとの初遭遇時に、アシパさんが白石に圧し掛かられてしまい、そのときに弓が限界までしなってしまう……。これが、後々……。

・第65話 不死身の赤毛
アシパさんは、土饅頭にされた馬の鮮度と止め糞の関係性、そして同時に襲ってきた2頭の赤毛から『不死身のヒグマ』が、実は3頭(片目、指ナシ、傷ナシ)いるということに気づく。そして、3頭目の無傷の赤毛に襲われた白石&キロランケは、近くの農家に飛び込むが、そこには最初にいた男と、裏の勝手口から帰ってきた男の2人がいた。どっちが本当の持ち主なんだ? さらに階段には、日高で八百長を持ちかけてきたヤクザの子分2人の首があった。外には荒ぶるヒグマ。内には人殺しのヤクザ。かなり危険な状況に追い込まれてしまう。

・第66話 恐怖の棲む家
トビラ絵の、家の窓からチラリと見える白石アイコンが笑える。アシパさんたちは、2頭の赤毛から逃げながら白石たちのいる農家に逃げ込むが、そのときに杉元は弾薬盒を落としてしまう。銃は弾切れ、矢は折れ、アシパさんたちは武器の無いまま立て籠もることに。さらに、家内にいる2人の男、仲澤達弥(not仲代達矢)と若山輝一郎(not若山富三郎)の正体も分からないまま。『どちらがヤクザの刺客か?』と探りを入れるキロランケに対し、杉元の「服を脱いで、もんもんが入っていたらアウト」という、超理論判別法が素晴らしい。ジョジョの『ニセモノが混じっているなら全員ブン殴る』くらいの爽快な解決法。そして、長ドスを抜いた若山には刺青が。

・第67話 丁半
杉元たちと若山は、一時休戦。どちらが外の弾薬盒を取りに行くかを、丁半博打で決めることに。ツボを振る仲澤にも刺青がない確認するが、そのときに杉元たち4人が乳首の汚さを責めるコマが笑える。なにもそこまで。仲澤もヤクザだったが痴情のもつれから裏切り(どうでもいい)、若山が外に行くことに。しかし、その過程で上半身ではなく下半身に刺青がある囚人だということが明らかになる。見殺しにして刺青が回収不能になるのは避けたいが、家の中にも赤毛が侵入してくるッ!

・第68話 侵入
まず、杉元が赤毛のうちの一頭(傷ナシ)の口に銃を突っ込み仕留める。その際に顔に負った傷の手当と、残る2頭との戦いに備えてヒグマを食べて精をつけようとするが、そのときにアシパさんの顔芸がさく裂していて面白い。しかし、杉元がニリンソウ(肉の旨みを倍増させる)だと思って摘んでいたのは、猛毒のトリカブトだった。それを確かめるために舌の先に少量だけ乗せてみるのだが、この回の杉元は体を張りすぎている。そして、トリカブト槍で残る2頭を倒すことに。

・第69話 脱出
一度はヒグマに襲われ、土饅頭状態になりながらも復活した若山は(全裸でアザラシ服を試着中の)エディー・ダンの所に行き、車&機関銃を手に速攻引き返す。しかし、仲澤を「姫」と呼んでからは話のテンションがおかしくなり、機関銃で赤毛グマ(片目)を仕留め、長ドスを拾うために車から落下した仲澤を守るべく若山が指ナシと死闘を演じ、夕陽に照らされながら2人がハート形の雲の下で息を引き取るという、妙なラブストーリー?が繰り広げられることに。この流れを、ラストページのひと言で断ち切る杉元は、さすが。そして、ヤンジャン掲載時のアオリ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』もズルい。



現状判明している刺青人皮は……

○杉元一味 … 6枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄・若山輝一郎)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方一味 … 5枚(土方・牛山・家永・辺見の複製・茨戸のヤツ)


といったところか。残り13人分。

アシリパ変顔





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  1. 2016/04/21(木) 21:04:10|
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ゴールデンカムイ 第6巻の感想




『マンガ大賞』『このマンガがすごい! 2016』など、多くのマンガ賞にランクインしている『ゴールデンカムイ』第5巻の感想です。表紙は“不敗の”牛山辰馬さんです。
この巻から、登場人物紹介が追加されるました。各キャラの好きな食べ物苦手な食べ物が書かれているのが、このマンガらしい。


・第49話 道連れ
「アイヌの金塊を隠したのっぺらぼうが、自分の父親なのか?」アシパさんは直接会って、真相を確かめることを決意する。杉元らは、網走監獄へ向けて北海道横断の長旅に出ることに。キロランケも同行することになる。早速遭遇した山賊相手にお手製の手投げ弾をさく裂させたりと、キロランケは元工兵としての能力を見せる。近距離の杉元、遠距離のアシパさんに加え、火薬を扱えるキロランケが加わったことによって戦闘時のバランスは良くなったが、杉元は完全には信頼していない様子。ただでさえ長距離の厳しい旅路になるだけに、トラブルの火種にならなければいいが。

・第50話 春雷
いちどアシパさんの村に寄った杉元達(すっかりなじんでいる谷垣とも再会)は、キロランケの提案により札幌で銃や火薬を調達することに。そして『札幌世界ホテル』というところに宿をとることになるが、そこの主人は『女装の拷問魔』家永だった。もちろん、刺青持ち。さらに、不敗の牛山も姿を現す。作中の天候同様、風雲急を告げる展開。しかし、途中のウトウトした白石が滑落 → 遭難 → 木をかじっているところを谷垣に発見される。という流れが、2/3ページに詰め込まれているのがスゴイ。

・第51話 殺人ホテルだよ全員集合!!
家永カノは高齢の元医者で、身体の悪い部分を治すためには同じ部位を食べればいいという『同物同治』という考え方のもと、超パワフルな牛山の体を手に入れようとする。幸い、女好きなの牛山が世界で一番激しい壁ドンで迫ってきたが、そこに杉元達もホテルへやって来て、白石もひと目惚れするというカオスな展開に。刺青囚人同士の白石と牛山を遭わせてはマズイと判断した家永は、迷路のように改造されたホテル内部を走り回る。その様子は、サブタイトルのようにドリフターズのコントのよう。横からの断面図で描かれたホテルの様子が、ひと昔のマンガのようで良かった。部屋と部屋のあいだの細い隙間にハシゴが隠されていたり、床下にいくつもの頭蓋骨が転がっていたり。そして白石は奈落に落とされる。

・第52話 無い物ねだり
杉元と牛山がホテル内で顔を合わせるが、意外とこの2人は初対面。お互いがお互いの目的を知らぬまま、組み合うことで柔道の実力を感じ合い意気投合。洋食屋でライスカレーを食べることに。カレールーをオソマと思いこんだアシパさんの、ひさしぶりの顔芸が良かった。そして酔いつぶれた牛山は、自室に開いた穴(前話の超壁ドンの影響)から隠し通路を発見し、白石が捕らえられている拷問部屋へと落下してしまう(しっかり受け身を取っている)。そして、家永は牛山の強靭な肉体だけでなく、アシパさんもターゲットの様子。

・第53話 不敗の牛山
家永が狙っていたのは、アシパさんのキレイな瞳だった。しかし、杉元が全く躊躇の無い蹴りで阻止する。杉元の刺青囚人に対する容赦のなさと、アシリパさんを守る決意の固さは異常。そして、ここからは壁から牛山が飛び出したり、絵の裏から家永が現れたり、白石がキロランケの爆弾を使ったり、凄まじい追いかけっこ状態に。ここで家永が身を守るために杉元に牛山の正体を明かす。馬鹿正直に柔道につき合う必要もないと思うが、何なら勝てるかというアイディアも浮かばない。それにしても、こんな状況なのに他の宿泊客もいたとは。

・第54話 ことづて
壁を破壊しながらの戦いが続くが、杉元がトラップの中に落ちてしまったので勝負はつかず。家永はホテルを捨てることを決意し火を放つ。さらに白石が持ち出したキロランケの火薬袋に引火し、ホテルは大爆発してしまう。アフロにこそなっていないが、顔がまっ黒で脱出したアシパさんたちを見るに、この殺人ホテル編のテーマは、やっぱり『8時だよ全員集合』だったのだろうな。そして、火事の最中に牛山から白石へ土方からの伝言が伝えられる。こういうスパイ状態が、いつまで続くのか? そして白石の本心はどこにあるのか? あと、105ページからのホテル脱出の流れでの、アシリパさんの寝顔が全部ヒドイ。
アシリパ寝顔

・第55話 鰊七十郎
『ドリフ大爆笑』パロディのトビラが面白すぎる。白石は、辺見の刺青の複製を牛山に手渡す。が、どうもコレはニセモノの予感が。トランプのジョーカーというか、ドラクエのパルプンテというか、行動の真意が読みにくくなってきた。そして、一命を取り留めた家永から、新たな刺青囚人が日高にいるという情報をつかむ。いっぽう、土方と永倉は茨戸(札幌の北)にいた。日泥と馬吉という抗争する2つの賭場に、用心棒として自分たちを売り込んでいく。さらに尾形も姿を現す。どうやら、この街にも刺青囚人が隠れていることは間違いない様子。


・第56話 松前藩
土方は、日泥側に刺青人皮があるという情報をつかみ、そちらの用心棒につくことに。対する尾形は、分署長(馬吉のケツモチ)から情報を聞き出し馬吉側につくことにした様子。さっそく物見やぐらの鐘を遠距離から撃ち、宣戦布告する。まずは、日泥父の妾(実質、息子の妻)を人質に取るかどうかという展開に。土方も銃を使うとはいえ、基本は刀での近接戦闘がメインだろうから、狙撃手・尾形との勝負は間合いがカギになるか。あと、この話の冒頭で土方と永倉が食べている『松前漬けとたくあんを乗せたお茶漬け』が、この巻唯一のグルメ要素。

・第57話 水泡
さらわれた日泥の妾と刺青人皮の交換(実質的にどちらも日泥側にあるワケなんだけど)の段取りが、土方らの働きでサクサクとつけられる。しかし、すべてを見抜いていた尾形は、馬ごと妾に変装した永倉の腹(詰め物)を打ち抜く。尾形のいるやぐらまで近づくのはかなり危険だと思うが、姿をさらしている狙撃手というのも、かなり危ないと思う。あとは、この緊迫した状況にもかかわってくる理髪師の山本は、何か裏があるキャラのような気がしてならなかったが、特にそんなことはなかった。この茨戸編のモチーフであろう『荒野の用心棒』に、こういうキャラが登場するのかな?

・第58話 茨戸の烏合
土方は、あっというまに日泥の手下たちをまとめ上げ、組織的に動かしながら尾形への包囲を狭めていく。民家の中を移動していくという方法も斬新だったし、ここらへんの手腕は、さすが新撰組の副長といったところか。そして、刺青人皮が入った箱を狙う馬吉&警官隊と永倉が対峙する。沖田歳三や斉藤一以上と謳われる剣の腕前を披露するのか? それから、日泥一派の中にいて、土方の動きに感心しているイケメンの若者が気になる。あとは、この話と次の話のトビラには『アオリ』が入れられている。これは、7巻以降も継続されるのかな? 

・第59話 雪原の用心棒
永倉の圧倒的な剣技によって、馬吉一家は尻尾を巻いて逃げだす。そして、本物の入墨人皮を隠していた番屋から出火したことによって、これまで溜まっていた日泥家の膿も放出されることに。母 → 父と続けて死ぬ2ページのダークさは、この巻の中でもちょっと際立っている印象。そして、遅れて到着した土方に対し、火をつけた犯人である尾形は入墨人皮を交換条件に自らを用心棒として雇うように要望する。これで土方派は、最強のファイター牛山に加えて凄腕のスナイパーを手に入れたことになり、かなり戦力増強された印象。



第8巻は、来月発売されます。


現状判明している刺青人皮は……

○杉元一味 … 5枚(後藤・3話で捕まえたヤツ・白石・二瓶鉄造・辺見和雄)
○第七師団 … 1枚(33人殺しの津山)
○土方一味 … 5枚(土方、牛山、家永、辺見の複製、茨戸のヤツ)。

といったところか。残り14人分。






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  1. 2016/03/21(月) 12:58:06|
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