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晴耕雨マンガ

天国大魔境の小ネタ募集中/10月は、六道の悪女たち、ジョジョリオン、ヴィンランド・サガ。

ゴールデンカムイ 第23巻の感想




ゴールデンカムイ第23巻の感想です。表紙は“狂信者”宇佐美上等兵です。





・第222話 刺青人皮
鶴見中尉によって、インカマッが妊娠していることが明かされる。これを取引材料にして、谷垣にアシパさんの追跡を迫る。この巻の後の展開を見ると、鶴見中尉にとって谷垣を自分に心酔させていなかったのが、後々大きな問題になるのかもしれない。いっぽう尾形は、土方のところに復帰していた。虚実入り混じった樺太での出来事を報告する。そして、現在の刺青人皮の状況整理。平太師匠を持っているのが杉元たちだけなのと、白石の写しを3チームとも持っているのが、ポイントの気がする。

・第223話 二階堂 元気になる
鶴見中尉に隠れ家がバレているのでは?と懸念した土方らが潜伏先を移動する。しかし、いつのまにか土方派は多様なルーツを持つ男たちのグループに成長した感じ。9人というのも(第七師団にはもちろんかなわないが)かなりの大所帯という印象。尾形がハクチョウを仕留めるが「食べると白髪になるってホント?」と枕を並べながら有古や夏太郎らが話す様子が、男子高校生のようで微笑ましい。しかし尾形は、右目を負傷したので左手で引き金を引く構えに変えたんだな。完全に左撃ちを習得するまでは、大人しくしているかな。

・第224話 支笏湖のほとりで
支笏湖に沈んだというアイヌの砂金の一部。それを回収し、平太師匠の持っていた北海道中の川の砂金と照合すれば、金塊の隠し場所を特定できるのでは?と、白石が提案する。難易度の高さを心配するアシパさんと杉元だったが、実は恐るべき潜水能力を持つ刺青囚人の海賊房太郎によって、ある程度の絞り込みは済んでいた。杉元らは、この房太郎を次のターゲットに定める。一時は土方たちしか刺青を集めていなかったけど、いまは杉元たちがその役割を担っている感じ。

・第225話 貧民窟
札幌の貧民窟と呼ばれる地域で、娼婦を狙った連続殺人事件が発生。犯人の手口やシルエットから、ジャック・ザ・リッパーを想像してしまう。この調査に、鶴見中尉は菊田と宇佐美を派遣する。同じく土方らも札幌に来ていた。この巻では続きが描かれていないが、菊田&宇佐美の2人vs土方派9人というのは、かなり数に差のあるマッチアップ。尾形はまだ戦力外だろうし、夏太郎や門倉もいるので、そこまで絶望的な差ではないんだろうけど。そして、宇佐美上等兵の回想へ。

・第226話 聖地
宇佐美時重少年は、柔道を教えてくれる軍人の鶴見篤四郎に心酔していた。同じ道場に通う高木智春は東京の軍学校に進学する前に、宇佐美に勝って旅立とうとするのだが……。それまでは基本的に笑顔なのに、いきなりの喉元へのフットスタンプはかなりの衝撃だった。一気にスイッチが入るのは、ある意味杉元に近いか。月島軍曹や鯉戸少尉のときには、かなり策を弄している印象があったけど、今回は狙った通りの素晴らしい素材と巡り会えたって感じだったのかな。

・第227話 共犯
宇佐美少年が動機を語る。考えていることは分からないでもないが、だからといってそこまで……。この件で鶴見中尉は第七師団に移動になったわけだけど、宇佐美がここまでやると分かっての行動だったのか、それとも第二師団での今後も想定していたのか? この話の後半、そして第223話の前半と、二階堂と鯉戸少尉、月島軍曹、インカラマッのコメディシーンがシュールすぎる。終盤の緊迫展開のためのガス抜きという狙いなんだろうか?

・第228話 シマエナガ
山道で濃霧が発生。杉元はアシリパさんたちとはぐれてしまう。道中出会ったシマエナガという野鳥と一夜を明かすことになる。終始優しい口調でシマエナガに語り掛けながら、アシリパさんから教わった知識で行動していただけに、助けが来ないまま一週間が経過し、ついに移動を決意してからの行動が衝撃的すぎる。「不死身の杉元だ!」と決め台詞まで言ったのに……。いつものトビラ → 1コマ目のコンボはギャグになっているけど、1話かけてやると悲劇になるんだな。

・第229話 完璧な母
インカマッが小樽にいる情報をつかんだ谷垣。アシパ捜しを放棄し、2人で逃げようとするが……。いつもは常識人ポジションの月島軍曹だけど、こういうときに牙をむくとイイ人オーラがあるだけに、余計に怖さがある。ここで家永が救援に入るが、胸に銃弾を浴びることに。もともとストーリー上の役割を終えたキャラクターは容赦なく退場させるし、扱いにも困っている雰囲気があったけど、いざこういう展開になると……。

・第230話 家永カノ
病院を脱出した谷垣&インカマッだが、血痕をたどられ月島軍曹の追跡を許すことに。2度にわたり肉弾戦がくり広げられる。体格や総合的なパワーでは谷垣のほうが上だけど、技術や攻撃を加える躊躇のなさは月島軍曹のほうが優れている感じか。そして、このタイミングでインカマッが破水してしまう。谷垣が担ぎ込んだのは……。このために潜伏先が小樽だったのか。

・第231話 出産
フチは、百戦錬磨の産婆だった。インカマッを託し、戦いに戻ろうとする谷垣だが……。冷徹に任務を遂行しようとする月島軍曹を止める鯉戸少尉が、いつもの薩摩弁ではなく標準語で命令を出しているのが、新鮮で驚きだった。家柄やコネだけでこの地位まで来たわけではないということか。そして3人はインカマッの出産の手伝いをすることに。巻末には多くの資料が記されているけど、それでもここまで多くの出産に関する情報が残っているのはすごいと思う。









インカマッはもちろん、谷垣もこのまま金塊争奪レースからリタイアとなるのかどうか……。








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  1. 2020/09/20(日) 20:40:49|
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ゴールデンカムイ 第22巻の感想





ゴールデンカムイ第22巻の感想です。表紙はアシパさん。レタも久々の登場。






・第212話 怒り毛
第七師団から逃げるために、街中を走る杉元とアシパさん。しかし宇佐美に見つかってしまう。月島軍曹が発砲する前の、一瞬の間がイイ。「これまで一緒に旅をしてきたし、撃たないだろ」と杉元が思ったのかどうかは分からないが、より相手のことを理解していたのは月島軍曹のほうだったか。被弾して倒れた杉元に、不用意に近寄った鯉戸少尉に大声で注意をうながすが……。暴走モードに入ったときの杉元は、攻撃の躊躇のなさもすごいけど、耐久力も急上昇している。

・第213話 樺太脱出
樺太―北海道間の連絡船の話を聞いていたアシパさんは、頭巾ちゃん(ヴァシリ)の助けを得てそこに向かう。ここで谷垣とは別れることになる。「マタギの谷垣です」という決意のセリフがカッコよかっただけに、白石の「悪いな谷垣 この馬は四人乗りなんだ」というスネ夫のようなセリフが、よけいに笑えた。そもそも馬は4人乗りじゃないだろ。そして、初期メンバー3人+頭巾ちゃんという新パーティーで樺太の脱出に成功したが……。

・第214話 雷型駆逐艦vs樺太連絡船
鯉登少将の駆逐艦が、アシパさんたちが逃げ込んだ連絡船に向けて砲撃を行う。まさか、このマンガで海戦(とは言えないかもしれないが)を見ることになろうとは。そして、杉元とアシパさんの機転で見事逃げ切って見せる。杉元は『不死身』『アシリパさん崇拝』のほかに『脅し行為に造詣が深い』という稀有な属性が加わることに。あと、連絡船の船長さんはすぐさま逃走を決断したり、短い登場で作中屈指の『男っぷり度』を記録したと思う。

・第215話 流氷の天使
まず、トビラと1ページ目のコンボが決まって最高。クリオネは生で食べると臭い! そして、アシパさんの決意がモノローグで語られるなか、13ページかけて白クマがジワジワと白石に近づいていく様子が面白すぎる。「白石、うしろ!うしろ!」。杉元も「全然気づかなかった」じゃないよ。そして、尾形も第七師団の軍服を奪っていたことが発覚する。

・第216話 謎の白い熊
流氷の上でホッキョクグマ(もしくはアルビノのヒグマ)と対峙するという、なかなかに緊迫した状況のはずなのに、アシパさんたちはいかに傷つけずにクマを倒し、毛皮を高く売ろうかという算段に終始する。しかも、最終的に杉元が取った手段が姉畑を参考にしたというのが……。集英社のマンガで挿入断面図が使われたのは初めてじゃないの? 樺太編はシリアスな雰囲気だっただけに、前話とこの話はギャグ方向に思いっきり舵を切った印象。

・第217話 北海道にて
北海道に到着した杉元たち。そこで、雨竜川で砂金掘りをしている人ばかりを狙うウェンカムイ(人を食べたクマ)の話を聞く。クマの毛皮を売り砂金を見つけることができれば、一気に路銀の心配はなくなるが……。そして尾形は、杉元たちが使った連絡船の次の便に乗って北海道を目指す。忘れかけたころ、予測もしないタイミングで再登場するんだろうな。

・第218話 砂金掘り師たち
杉元たちは、崖から落ちそうになっていた平太という砂金掘り師を助ける。そして彼から砂金の取り方や、価格が高騰しているという『砂白金』の情報を聞く。平太の「第二のゴールドラッシュなんですよ!!」という話の盛り上げ方が上手いのは確かだが、感動したからといって手をつなぐ必要はないだろ。杉元&白石よ。そして、平太はウェンカムイを見たというが……。

・第219話 平太師匠
平太師匠ご指導のもと、砂金採りに挑む杉元&白石。その傍ら砂金掘り師の仲間で義理の姉のノリ子が頭巾ちゃんにアプローチしてきたり、その報復?に夫の嵩さんがアマッポを仕掛けてきたり、平太がいると言っているヒグマは実在するのかどうなのか? などなど様々な要素が絡み合い、サイコスリラー的な展開を見せる。なにか元ネタになっている映画とかあるんだろうか?

・第220話 毛皮
次々と襲われる平太師匠の家族たち。そしてウェンカムイの正体が明らかになる。頭巾ちゃんの絵や、キャラの顔が全部平太師匠になっている回想パートなど、不気味さMAXといったところ。白石が女性に反応していなかったり、砂金掘りの仲間と接触しているのが頭巾ちゃんだけだったり、読み返すとしっかりと伏線は張られていたんだと分かる。

・第221話 ヒグマ男
平太師匠の本名は、松田平太。網走監獄の刺青囚人のひとりだった。どうして多重人格の殺人鬼となったかの経緯が語られる。杉元と白兵戦で互角以上に渡り合ったり、人格によって筋力もアップしているということか。死に際の話も切なかったが、彼のことは第七師団も土方陣営も把握しきれていないはず。争奪戦において、平太師匠の刺青人皮がカギを握ることになるのかも。







次巻の予告を見るに、ついに刺青人皮がそろうのか?
















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  1. 2020/06/22(月) 17:22:18|
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ゴールデンカムイ 第21巻の感想




ゴールデンカムイ第21巻の感想です。表紙は“阿仁マタギ”谷垣源次郎です。



・第201話 あばよロシア
樺太の敷香の町で日用品の買い出し。そのとき、白石が脚を狙撃されてしまう。かなりの距離から狙っているらしく、これほどの腕前を持っているのは……。前半部分で、樺太アイヌから『お婆ちゃんの口噛み団子』にメロメロになる杉元&白石が面白すぎる。なんとなく白石のほうは理解できるが、杉元までもとは。この2人、すっかりアシパさんにアイヌ料理に飼いならされてしまっていて、すべてが終わった後の食生活がちょっと心配になるほど。

・第202話 狙撃手の悪夢
白石を撃ったのは、第17巻で尾形と狙撃戦をくり広げたロシア兵のヴァシリだった。生き残った彼は、復讐のために仕掛けてきていた。身を潜めている建物に杉元が進入し、白兵戦で一気にカタをつける。まぁ、これは狙撃手の弱点でもあるし、相手が悪かったか。それにしても、杉元も「誰だよテメエ」レベルの相手に、よく本気で殺しに行けるな。それから、月島軍曹がヴァシリの注意を引きつけていたけど、立場的に、これは鯉戸少尉が発案しなければならないのでは?

・第203話 似顔絵
言葉の通じないヴァシリと杉元が、絵を使って情報交換?する。杉元の絵が下手で、上手く伝わらないのが笑える。そして、アシパさんへの想いを、当人がこっそり聞いているというシーンも良い。いっぽう、別の町では岩息vsソフィアというヘビー級スチェンカが行われていた。岩息は同行しないらしいが、ソフィアは第4勢力として立ち上がってくるか。それから、こっそり後をつけてくるヴァシリの動向も気になるところ。

・第204話 残したいもの
迎えに来る鶴見中尉を待つため、豊原の街に滞在することに。鯉戸少尉の判断で、それぞれ自由時間が与えられる。どうしてもクズリの脳みそを食べたいアシパさんは、杉元といっしょに山に入る。そこで、火を起こしてお祈りをしていると『シネマトグラフ』という機械で、アイヌ文化を記録している男たちと出会う。それから、クズリとの戦闘中に杉元が銃を命中させているが、動いている比較的小さい目標なので、結構レアなのでは? 仕留められはしなかったけど。

・第205話 シネマトグラフ
アシパさんの発案で、シネマトグラフでアイヌの昔話を撮影することに。監督をするアシパさんが杉元と鯉戸少尉の演技に悩んだり、このあたりは『アイヌの文化を後世に残すこと』に執着している印象。これは、金塊の謎と何か関係あるのかどうか? そして『斑文鳥の身の上話』を撮影していたときに、チカパシの胸に去来する思いは……。後の話を考えると、このときにある程度の決心がついていたのかもしれない。

・第206話 ふたりの距離
劇場を借りて、上映会を開く。撮影技師が過去に撮った映像の中には、若き日のウイルク、そして母親と赤ちゃんのころのアシパさんの姿もあった。これを受けてアシパさんは、アイヌを守るためには戦わなければならないのではないか?と考えるが、杉元はそれを否定する。どちらの言い分も理解できるだけに、難しいところ。まぁ、杉元がアシパさんを神聖視しすぎているというのは、ちょっと納得できる。

・第207話 塹壕から見た月
舞台は、登別の第七師団へ。有古が見つけた都丹庵士の刺青を加え、現状を確認する。しかし、鶴見中尉と鯉登少将も打たせ湯をしているけど、どんだけ作者は気に入ったんだろう? そして、新月の夜に有古が刺青人皮を盗むという意外な行動にッ! さらに逃走を手助けしたのは、死んだと思われた都丹庵士ッ! この事件の前夜に、菊田曹長が語りかけた月のくだりが切ない。ちょっとした愛の告白のよう。

・第208話 限りなく黒に近い灰色
第七師団を裏切ったと思われた有古だったが、鶴見中尉は直前に二重スパイを提案していた。そのときに、家族親戚の名をあげて脅していく様子が怖すぎる。しかし、土方もこのことを予見していた。有古が持ち帰った刺青人皮5枚が、江戸貝くんが作ったニセモノだと見破って見せる。ここの心理戦は、最近停滞気味だった刺青人皮争奪戦に、刺激的なスパイスを与えてくれた。鶴見中尉も土方も、カリスマ性だけでなく高い知力も併せ持っている。

・第209話 ケソラ
エノノカの村に到着。犬ぞりの先頭犬にまでなったリュウは、この村に残ることに。そして、チカパシは……。二瓶鉄造の銃を渡しての、谷垣からの別れの言葉がアツくも切なかった。このマンガは、物語上の役割が終わったキャラは潔く死んでしまうので、チカパシが退場するということは、ここからは刺青人皮をめぐった争いが本格化するっていうことか。

・第210話 甘い嘘
逃走前の尾形に言われた一言から、鯉戸少尉は鶴見中尉の言動に疑惑の目を向ける。そのことを月島に問いただすが……。はじめは否定していた月島が、一転して真相をかたりはじめるところ。そして真相を知った鯉戸少尉のリアクションなど、感情の振れ幅が大きすぎる。有古という離脱者(?)を出したものの、第七師団の一枚岩っぷりは変わらないか。いっぽうアシパさんは、この話でもアイヌやアイヌ文化をどう残すか?ということを考えている。どういう思惑があるのか?

・第211話 怒りのシライシ
酔った白石は、杉元にダルがらみ。アシパさんに対する態度を問いただす。謎の女将?がいるので、ちょっとギャグぽくなっているが、なんとなく『ルフィvsウソップ』みたいなやるせなさもある。そして、樺太に到着した鶴見中尉は、アシパさんのみを北海道に連れ帰ろうとする。アシパさんから真意を聞かれ、脳みそから汁をたらしながら答える様子が不気味すぎる。そしてアシパさんと杉元は現場から離脱する。ただ、さすがに2人きりというのは厳しいか。白石と谷垣は、どう動くか?







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  1. 2020/03/22(日) 15:05:10|
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ゴールデンカムイ 第20巻の感想




ゴールデンカムイ第20巻の感想です。表紙は、3度目の登場、杉元佐一です。




・第191話 故郷の水
なぜか近くにいた岩息の力を借り、杉元らは現場を離脱。けっきょくソフィアとはここで別れる形になってしまったけど、アシリパさんの言葉通り北海道で再会することになるのか? もしかしたら『ロシア本土編』があるのかもしれない。いっぽう第七師団の宇佐美&二階堂は、登別温泉で戦いの傷を癒していた。打たせ湯を股間に直撃させ「金玉が左右入れ替わる!!」と言っている宇佐美が面白すぎる。いったい何がしたいんだ!? 次の話のトビラにも使われているし。

・第192話 契約更新
新キャラの菊田特務曹長と有古一等卒が目撃したという謎の男の情報を、宇佐美&二階堂に聞かせる。2人は、それが刺青囚人のことだと気づき取り合わないが、そこには都丹庵士の姿もあった。第134話で犬童に殺されたと思ったけど、生き延びていたのか。そしてアシパさんと杉元は、それぞれの考えを改めて確認し合い、相棒の契約更新をする。アシパさんは父の死の真相を、杉元はアシパさんの金塊争奪戦からの解放を願う。

・第193話 登別温泉
ニヴフの昔話を聞いたアシパさんは、杉元のお尻に炭で目玉を描いてドッキリを狙うが、ターゲットの白石も同じことを考えていた。という前半の展開がシュールすぎる。そりゃ谷垣たちも無言になるよ。これ、妖怪の尻の目と似たようなルーツってことなのかな? そして登別温泉では、菊田が謎の男の行方を追っていた。その当人である都丹も、迎撃する気は満々。暗闇に乗じて銃撃を狙うが……。もともとは、第七師団の保養所から情報を盗むため、土方から派遣されていたのか。

・第194話 硫黄のにおい
都丹は盗賊団の生き残りと連携して戦うが、宇佐美&二階堂が駆けつけて形勢逆転される。しかし、逃げ込んだ洞窟内では『氷筍』が壊れる音を使って精密射撃をし、再逆転する。杉元は近接戦闘が多く、尾形の狙撃戦などもあったが、今回のような中間距離での射撃戦というのは意外と珍しいか。第七師団側は、数的優位を生かして撃ちまくったり、ある程度の被弾を覚悟して突撃する作戦もあったように思う。

・第195話 有古の庭
動けば狙われるので何もできずにいたが、相手が音を立てずに移動していることに気づいた菊田は、松明を持って一気に距離を縮める。そして、洞窟外の追跡は有古が行うことに。地元ということを生かし、ある場所へと都丹を誘導する。アイヌで山育ちだったり、アシパさんとの共通点があるし、キロランケが死んだというタイミングを考えても、意外と重要人物なのかもしれない。ウイルクの死に何か関わっているのか?

・第196話 モス
重傷の尾形をロシアの医者に診せることに。ラストのセリフ然り、アシパさんのために動くときの杉元は躊躇がなくカッコいい。いっぽう都丹を仕留めた後の有古は、そのまま地元アイヌの村に潜伏していた。捜索にきた菊田に刺青人皮の情報を聞かせる。これまでは一枚岩の印象が強かった第七師団だけど、菊田&有古の登場でヒビが入ることにならなければいいが。

・第197話 ボンボン
手術を受けた尾形がそのまま逃走ッ! と思わせて、病室内に潜伏していた。やってきた鯉戸少尉に銃口を向ける……というタイミングで、鯉登少尉の過去編へ。海軍将校の息子ということもあり、地元の鹿児島では腫れ物のように扱われていた鯉登少年が、鶴見中尉と出会う。鯉登の乗っているエンジン付き三輪車に撥ねられてから、すぐさま駆け出すシーンは第19話のセルフパロディか。

・第198話 音之進の三輪車
函館に引っ越した鯉登少年が誘拐されてしまう。どうやらロシアの息のかかった者が関わっているらしく、その要求をのめば戦争になる可能性も……。ここで交渉役に抜擢された鶴見中尉が現れる。手際よく事態に対処していくが、勘のイイ人だとこのあたりから違和感を感じていても不思議ではないのかも。あと、鯉登家の人たちの薩摩弁は、読めば分かるんだけど注釈が欲しいところもあった。

・第199話 坂の上のロシア領事館
鯉登が捕らえられているのは、五稜郭の中にある陸軍訓練所跡と判明。父の鯉登大佐と鶴見中尉が、エンジン付き三輪車で向かう。カーブを曲がるときに、思いっきりハングオンしながらウインクする鶴見中尉と、路面電車と衝突したあとに半裸で空中を走る鯉登大佐の様子が面白すぎる。けっこう緊迫したシーンのはずなのに。

・第200話 月寒あんぱんのひと
激しい銃撃戦のすえ誘拐犯を倒し、鯉戸を救出したのは鶴見中尉だった。これを機に鯉登は海軍ではなく陸軍の士官学校に入ることに。まぁ、この誘拐事件自体が鶴見中尉が仕組んだものだったわけで、鯉戸が欲しかったというより、海軍とのパイプ作りが狙いだったということか。ここで時間は現在に戻り、尾形は病院からの逃走に成功する。杉元は、あえて見逃した部分もあるのかな?





杉元一行、北海道に帰るまで意外と時間がかかりそう。













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  1. 2019/12/22(日) 12:15:29|
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ゴールデンカムイ 第19巻の感想




アニメ3期決定! ゴールデンカムイ第19巻の感想です。表紙は“タタールの虎”キロランケです。








・第181話 アムールトラ
前門のアムールトラ、後門の看守。パニック状態になる囚人たちだが、ソフィアを先頭に切り抜ける。虎にまたがり壁を登る → 降り落とされる。の素早い流れが面白すぎる。後に引きずらないし。そして、塀の外でアシパさんたちと対面を果たす。キロランケはソフィアに対し「めちゃくちゃ いい女になったな」と言ったけど、第49話でチラリと描かれている奥さんは太っているし、第51話では白石に「女っていうのは抱き心地だ やはりもっと太めじゃないと」と発言している。デブ専の伏線は貼られていたんだな。

・第182話 私の知らない父のこと
アシパさんらは、ニヴフの漁師たちに紛れることで逃走に成功する。ソフィアはキロランケには辛く当たるものの、アシパさんにウイルクとの思い出を語って聞かせる。これまで樺太で経験してきたことが、重なる演出が良い。そしてウイルクの最終的な目標が、樺太や北海道も含めた極東連邦国家の樹立であったことが明らかに。これは鶴見中尉や土方に負けず劣らずの壮大なものだな。ところで、監獄内にいたソフィアの部下たちは置いてけぼりで良かったんだろうか?

・第183話 狼に追いつく
ソフィアの話から、ウイルクがポーランド語で『狼』という意味だと知ったアシパさん。ここで父のアイヌ名がホケウオコニ 『オオカミに追いつく』ということを思い出す。これが暗号と結びつき……。ホケウオコニをそれぞれ漢字に置き換えるということか? でも、第171話を踏まえるとアシリパさんは漢字を知らなかったみたいだしな……。ウイルク的には学校に通わせ漢字を覚えさせるつもりだったのか? 迂回の『迂』を強調してくるのも気になる。

・第184話 流氷原
吹雪が強くなったことで、足止めを余儀なくされる。アシパさんは暖を取るため流木を探しに行くが、そこについてきた尾形が……。いっぽう流氷が割れ孤立してしまった白石。迂回しようとしたところで足を滑らせてしまうが、そこに助けに現れたのは杉元ッ! 出会った時には2人で冷たい川に落ちたのに、今回は氷の海に落ちそうなところを助けるとはね。一時は杉元のことを恐れていた白石だけど、今となっては最も信頼できる相棒というところか。

・第185話 再会
アシパさんが暗号を解くカギに気づいたと察した尾形は、自分にもそれを教えてほしいと言う。大金ではなく、あくまで分け前が欲しいだけだと主張するが……。ほぼ表情の変化が無いだけに、吹雪の向こうに杉元を発見した時の表情と『ドクン』という2回の鼓動が印象的。いっぽう月島軍曹は、燈台守の娘・スベトラーナを発見する。それどころではない状況なのに必死に諭す様子を見るに、すべてが終わったあとは結婚していそうな気がしないでもない。

・第186話 忘れ物
谷垣&鯉戸少尉は、襲ってきた囚人を返り討ちに。その流れで、谷垣とキロランケが遭遇する。姿を見た瞬間に即タックルに行くのは、杉元の殺人スイッチの影響か。それにしても、この巻では異様なほど流氷ブロックが活用される。銃弾を防ぐほどの盾にもなるし、破壊力の高い鈍器にもなる。冬の海での戦いには欠かせない便利なアイテムだな。そして、谷垣は網走監獄でインカマッの腹に忘れたマキリをお返しする。114ページで、1コマだけインカマッがインサートされるのが良い。

・第187話 罪穢れ
尾形は、網走監獄で何があったか聞かせることでアシパさんの信用を得ようとする。読者的にも「あれ、本当は……?」と思わせてからの『あんこう鍋』で「いいや、違う! ウソだ!!」となる構成が見事。そこから開き直って、アシパさんの『不殺の精神』に対して疑問をていする。互いに弓と銃を構えた均衡状態に突入するかに思われたが、尾形の背後には修羅の形相の杉元の姿が……ッ!

・第188話 生きる
杉元の怒声に驚いてしまったアシパさんの放った矢が、尾形の目に直撃。杉元がとどめを刺すのかに思われたが……。行なったことは治療だった(とはいっても、右目をくり抜いてしまったわけだが)。弟の清廉さを認めなかった尾形とは違い、杉元はアシパさんの純潔を守ろうとしたわけか。しかし、尾形はこれで一命をとりとめたとしても、片目を失ってしまっては狙撃手としては致命的だと思うけど、どうなるのか。
そしてついに杉元とアシパさんが再会する。分かれたのが第130話だから、連載ベースだと1年以上ぶりということか。しかし、このシーンをギャグ方面にふるのはともかく、白石のオシッコを顔にかけるという展開は思い切りが良すぎる。アニメ3期は当然、ここもやるんでしょ? いまから声優さん戦々恐々だろ。

・第189話 血痕
深手を負ったキロランケを追う鯉戸少尉。トラップで月島軍曹もダメージを負い、怒り心頭で立ち向かう。鯉戸少尉の身体能力が高いことはサーカスなどで証明済みなのに、いざ戦闘となるとあまり強さを感じないのはなぜだろう? 単なる経験不足なのか上手くポテンシャルを生かせていないのか。いっぽうキロランケも爆弾やトラップが本分で、直接戦闘は苦手分野か。2人の戦いは泥仕合に。あと、この巻の序盤はキーパーソン然としていたソフィアだけど、後半はほぼ放っておかれたな。

・第190話 明日のために
谷垣&月島軍曹が援軍に駆けつけ、勝負アリ。最後の悪あがきも鯉戸少尉がカッコよく対処する。とどめを刺そうというところで、アシパさんが「まだ聞きたいことがる」と待ったをかけるが……。序盤に登場した重要キャラの大事な走馬灯のシーンで、よくギャグを挟めたなと感心する。白石たちもスチェンカやバーニャしていたのか。





あとはソフィアから情報を引き出したいところだけど、氷の海に顔を突っ込んで何をしていたのか? 次巻は、舞台が北海道に戻るか。











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  1. 2019/09/21(土) 18:30:34|
  2. ゴールデンカムイ
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