ハルタ第20号の感想です。付録に森薫先生のラフスケッチ集があります。
・表紙長蔵ヒロコ先生が担当。今回読み切りが掲載された、ひつじちゃんたちが描かれています。
・アンドロイドHALちゃん/松本水星いつもは巻末付近にある告知漫画が、巻頭へ。この号と、対象単行本(坂本ですが?3巻とか、ダンジョン飯1巻とか)を購入することで、フルカラー画集『ハルタ・アラモード』に応募できます。
・ローカルワンダーランド/福島聡新連載。クラスの人気者である深作慧を特別視することで、自分もまた彼女にとって特別な存在であろうとした雨宮。20年ぶりの同窓会で再会したことから、その時の感情が吹き出してしまう。『八福神』や『星屑ニーナ』にくらべて、現実的で大人向けのストーリーという感じ。ただ、読み切りオムニバス形式での連載ということなので、次回以降はどういう内容になっていくのか?
・ダンジョン飯/九井諒子第10話。今回は、金貨や宝飾品に擬態している『宝虫』を食べる。作者の短編集『竜の学校は山の上』に収録されている『金食い虫くん』という短編と、同じような着想なのかな。マルシルがネックレスを食べるのを嫌がったけど、虫・モンスターを口にするのにあまり抵抗を見せなかったのが意外だった。
・乙嫁語り/森薫第16話(通算42話目)。姉妹妻編最終回。シーリーンは第2夫人になることができ、前夫の両親も、敷地内に住むことができるようになる。旦那さんの「誰かを助けるだけの力がありながらそれを使わないのは よくないと思いませんか」というセリフと、アニスの「あなたみたいなひとと結婚できて本当に幸せなんだわ」というセリフが印象的だった。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第20話。雨宿りしていたウサギの写真家ミミを家に招き入れた、ハクメイとミコチ。自分たちも“自然な”写真を撮ってもらおうとする。ラストの笑顔もよかったが、写真の中に登場した緑尾老みたいな巨大生物と2人のやり取りを久しぶりに見てみたいと思った。初期の夕焼けトンビみたいな。
・坂本ですが?/佐野菜見第18話。今回は校庭で昼食を食べながら、坂本君とのファーストコンタクトを思い出す女子たちという構成。こうなってくると、坂本君は産声からスタイリッシュだったんじゃないだろうか?
・ふうらい姉妹/長崎ライチ第45回目。連載再開。今回は鳳さんと海に行ったり、ダチョウについて考えたりします。ブランクの割に、絵のクオリティも落ちていないし、話のキレもそのまま。ただ、完全復活までは不定期掲載扱いになるそうです。
・ヒナまつり/大武政夫第42話。出前に来たことで学校に興味を持ち、なんやかんやで体験授業を受けることになるアンズ。でも、すでに社会に出て働いているアンズにとって、中学校の授業はまるで役に立たないものだった。ラストの瞳ちゃんらの表情が何とも言えない。
・THE TOWN/加藤清志新連載。イジメられっ子のキタロウがランドセル持ちをさせられている下校中に、何気なく踏んだ用水路のフタによってバラバラに切断され、そのまま川に流されてしまう。イジメている側である田中ら3人が、なんだかんだ言いながらも必死に助け出そうとするのが良かった。タイトルからすると、街中にある不思議スポットを中心としたオムニバスになりそう。
・不死の猟犬/八十八良第15話。前回現れたベクター少女『白雪姫』は、いわゆるオタサーの姫になって、これまで39人もRDSにしている要注意人物だった。今後は、UNDOとの合同捜査ということになるが『愛すれば感染する』という定義自体が、曖昧なモノになりそう。
・碧いホルスの瞳/犬童千絵新連載。主人公であるシェプストは、異母兄であるセティ(トトメス2世)との結婚式に臨んでいた。しかし、幼いころは男勝りの剣の腕を誇りながらも、女性であるがゆえの様々な制限に悩んでいた。作者の絵柄と古代エジプトの雰囲気はマッチしていると思うので、今後に期待したいです。
・乱と灰色の世界/入江亜季第45話。乱と日々の別れ。行かなきゃならないのに離れたくないというのは、甘酸っぱすぎて良かったが、そこから先はイチャイチャしすぎだろ。小学生なのに。
・首花は咲きゆく/高江洲弥第2話。父親とドーソンさんといっしょに、ピクニックに誘われたリラ。しかし、憎き再婚相手と会いたくないので中止を願いベルタにも相変わらず冷たくあたる。話は悪くないけど、物語の根幹にはノータッチで進行してしまった。
・カプチーノ/菊池まりこ第20話。前回のことを受けて、恋人の親バレ問題を考えている克美の前に、海外単身赴任中の父親(巨漢の強面)が現れる。今回は、スーパーでの親子のやり取りがメインでギャグ要素が強かったが、ラストで萩原さんとバッタリ。これは、家までお招きしてしまう流れではないのか?
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第22話。今回は、ラパン姉さんが主役の特別編。最近ルドルフが店に来なくなってしまったことから、曜日の感覚がくるってしまう。気づかないうちに、生活の一部になっていたんだな。
・ふしぎの国のバード【粕壁編】/佐々大河シリーズ連載第6弾。江戸を出発したバードさんとイトは、粕壁(現・春日部)に宿を取る。これまでは日本の文化風習に積極的だったバードさんだったが、ここでは蚊や蚤の大群、そして覗いたり騒いだりが平気な宿泊客たちに面食らってしまう。しかし、それを優しき車夫のヤヘーさんがくれた木苺が和らげてくれる。これまでは単発のストーリーだったが、今回は旅行全体の構成を意識したエピソードという感じ。
・華麗なる虚偽/窪中彩乃新連載。フランスのある劇団でダンサーをしているミランダは、そこの花形スター・リズに強いあこがれをいだいていた。ミランダは、千秋楽後に衣装係に勧められて、リズの衣装を着てみる。もともと顔が似ていた上に背格好も近いことを知った支配人は、次の演目で2人を双子役で起用することを思いつく。今回、はやくも仲間から嫉妬を買ったように、問題の火種は内部に燻っていそう。
・狼の口/久慈光久最終幕 第10話(通算25話目)。レオポルト率いるハプスブルグ軍が、森林三邦に迫る。対するハインツは、着々と籠城の準備を進める。これまでの代官所に、亡き妻の名前をつけて戦いの覚悟を固める。次回から、いよいよ戦争か。
・転職坊主/浜田咲良第2話。今回、坊主男は混み合ったカフェで、頭痛を抱えながらパソコン仕事をする女性に、姿勢改善などのアドバイスをする。ラストで『整体クラブ』で領収書をもらっているし、毎回違う職業の坊主男が、不気味に仕事をする。という内容なのか。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第8話。A子とA太郎、K子とI子の2元中継で、お正月の過ごし方を見てみる。意外と仲が良い?ことが発覚したK子とI子の関係が良かった。それにしても、2人は神経衰弱をやりすぎ。
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次第21話。課長が、かずらを仕事から外した理由は、封印が解けかかっている『鬼穴』を封印するために、自分が新たな人柱になることだった。そのことを千眼院さんから聞かされた特処課メンバー。これが、最後の戦いということになるのか。
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁第二章 第2話(通算21話目)。東へ進んできたクラリアは、今度は山沿いに北へ進路を取る。しかし、その近くの川にエシンの樽を投げ込む鬼(?)の一団が。そして指揮を執っているハクの姿も明らかになる。おそらく魔族であろうその風貌は、とてもクラリア一人では太刀打ちできなさそう。仲間を集める必要があるかな。
・噂話/大槻一翔読み切り。周囲の何気ない会話を聞きもらさず、その他愛もない内容を自ら確かめている主人公の男。かわいいバイトの子とか、怖い教頭先生とか、内容がポンポンと移り変わる序盤のテンポの良さと、主人公の男の行動が周囲からはあまり受け入れてもらっていないことがわかる終盤の対比が良かった。上手く整理すると、連載もいけるレベルだと思う。
・タイマンズ/設楽清人第5話。リュウに負けたマサルは、山籠もりの特訓をする。そこで、第1話の敵ヒロシに再会し、再び敗北の恐怖に襲われる。が、ここからの復活の流れがアツかった。しかし、ノリオは毎回毎回殴られて歯がボロボロだな。
・エニデヴィ/白浜鴎第13話。ドノヴァンに名前を知られてしまったデヴィは、世界中のエクソシストが集う会議に潜入。マーク・バローズから自分のシジルを回収することに成功するものの、またドノヴァンに迫られてしまう。その様子を見ていたエニエル。なにか、とてつもない勘違いをしていそう……。
・事件記者トトコ/丸山薫第19話。トトコが虫歯になる事案が発生。歯医者での治療中に逃亡してしまう。その流れで、葛城記者が次々と漁夫の利を得る流れが良かった。しかし、6本も乳歯があるって、トトコは何才なんだよ。
・レイチェル創々/高橋拡那第4話。達馬の学校に、特別講師として来たレイチェル。そこで『繊維だけを溶かす薬品』の実験をする。というわけで、お約束のエロハプニングが発生する。なんとなく、早くも達馬の耐電体質設定が、忘れられているような。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美ストーリー編第4話(通算41話目)。二ノ宮&岬先輩のラブラブ回。2人が歌舞伎デートをすることになるが、どんな服装(着物)で行くかで大いに悩む。そして、正式に2人はつき合うことに。考えてみれば、これが作中最初のカップルか。
・鴨の水かき/空木哲生第15話。前原さん指揮のもと、どうぞ君の子供向け披露と『テラポートごと稼ぐ』という方針が示される。ただ、それに納得できないのは、宝来軒の山田さん。次回のゆるキャラトーナメントで、どういう行動をするのか?
・鋼鉄奇士シュヴァリオン/嵐田佐和子第20話。覚醒したノルドシュトルムは、街を破壊する。しかし、破壊のために必要な魔方陣は、最後の一枚が貼れていなかった。その危険な任務を買って出るレッド。『レッドサイクロン・マークⅡ』に乗って、ノルドシュトルム内部に侵入成功する。もう、ボロボロだな。
・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲第12話。リッツが発情期を迎えてしまう。そこに運悪く、志良堂に連れられた南風原が通りかかる。が、それとは関係なく、対殺人ペンギンで美容室プリンスとペンギン帝国が手を組むことに。歴史的な和解だ。
・想幻の都/梶谷志乃第5話。潜入捜査に気づいたマダムによって、ジルが連れ去られる。と同時に、ビオロイドたちがナノマシンで破壊されていく。後を追跡したデュランもナノマシンを埋め込まれ、さらにジルは人格を書き換えられてしまった様子。かなり大がかりな話になって来たな。
・紅い実はじけた/高橋那津子最終話。野球場で、ビールの売り子をしている岸本さん。バイトの最終日に、秘かに憧れていたお客の双見さんに告白しようと決意するが……。甘酸っぱくていい話だったが、これでおしまいというのは残念。なにか新しい連載でも準備しているんだろうか?
・闇とひつじと約束と/長蔵ヒロコ読み切り。来月に『闇に恋したひつじちゃん』上下巻が復刊されることを記念しての特別読み切り。草原ひつじちゃんは『未来の旦那さんを見る』おまじないをして眠りに入る。夢の中の世界で出会ったのは、異形の化物だった。『ルドルフターキー』とは違う、ファンタジーあふれる内容で、コマ割りなどページの使い方も大胆に変えてきた印象。
・モーゲンハルタ総じてコスプレネタが多かったけど、エニデヴィの教師8パターンが良かった。
・予告今回が合併号だったので、次は2月の発売。シュヴァリオン、ホルス、TOWN、狼の口、華麗なる虚偽、タイマンズ、エニデヴィ、首花、ストラヴァガンツァ、犬神姫が載るほか、川田大智、木村みなみ、水沢あゆむの読み切りと秋津も掲載されます。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2014/12/16(火) 10:27:14|
- ハルタ 11~20号
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ハルタ第19号の感想です。
・表紙大武政夫先生が担当。河原でいっしょにキュウリを食べる女子高生とカッパ。この2人?の関係は、カバーストーリーで描かれています。
・モーゲンハルタ7つのネタを描いた『ハクメイとミコチ』がMVP。人間大の2人は、どこかで再登場してほしい。
・ヒナまつり/大武政夫第41話。瞳ちゃん回。冬休みを利用しアメリカへの短期語学留学を計画するが、同時期に戦闘訓練をしようとしていた斑鳩さんと行先を取り違えられてしまい、フロリダのスパルタブートキャンプに放り込まれることに。そして、おそるべき射撃の腕を開眼させる。いったい、どこまで成長しようというのか。
・カプチーノ/菊池まりこ第19話。克美が、自分の誕生日を1ヶ月以上萩原さんに伝えていなかったことが発覚。遅れたプレゼントとして、2人で天体観測をする。デート自体は上手くいったが、待っていたのは涙川母。深夜帰宅した娘にどう対応するか?
・転職坊主/浜田咲良新連載。駐車場に使えそうな空き地を探していた新人営業が、謎の坊主頭の男と出会う。今回は、男の不気味さばかりが強調された内容。主人公であろう男の名前もわからないし、詳しい素性も不明。タイトルにしても『元僧侶で現不動産社員』なのか『1話ごとに転職する坊主頭の男』という意味なのかも分からない。
・ダンジョン飯/九井諒子第9話。前回ゴーレムから収穫した野菜を、迷宮内の酒場で物々交換しようとしたライオスたちだが、そこでオークたちの襲撃を受けてしまう。そのまま、なぜか彼らのねぐらでパンを焼くことになる。エルフとオークの価値観の違いは、ファンタジーの基本みたいなもので面白かった。単行本発売は来年1月に決定したけど、レッドドラゴンはわずか2階下まで上がってきている様子。終わりが近いのか?
・乙嫁語り/森薫第15話(通算41話目)。シーリーンの夫は、あっけなく逝ってしまう。ショックを受ける彼女に対しアニスは『自分の夫の第2の妻』になることを提案する。淡々と死亡診断から埋葬まで行われたけど、スミスが診ていたら何か違った判断ができたのかもと思わざるを得ない。
・坂本ですが?/佐野菜見第17話。前回、罠にハメられた坂本君だが、スタイリッシュな方法で疑いを晴らす。が、端々の「すっとこどっこいズ」「ひっしのぱっち」「やんちゃーず」といった単語が気になりすぎる。深瀬との決着は持ち越しの様子。
・5年6組トイレの変/山田果苗読み切り。消音用にトイレに置かれていたラジカセが壊れてしまった事件を、ワガママな女教師、ちょっと歪んだエロを求める男子、『おかっぱ』を知らない女子の3つの視点から描くオムニバス。設定はいいけど、もう少しクロスオーバーするような展開がほしかった。
・レイチェル創々/高橋拡那第3話。実は『女性がソーセージを食べるところ』フェチだった達馬が、レイチェルにビールとソーセージをおごる。2人が出会った場所が大通公園っていうことは、舞台は札幌だったのか。
・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲第11話。志良堂の雑な説明で、太陽から放たれる異常な高エネルギー宇宙線によって、殺人ペンギンが誕生したことが明らかに。このまま『異常ペンギン線』が地球に蔓延すると、世界中のペンギン全てが殺人ペンギンに変異するという。ただ、志良堂が働いている『国立極地女体研究センター』って、何をやるところなんだ?
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第21話。特訓をつけてもらうヴェルメリオだが、それだけでは追いつけない。彼らしくない頭を使った方法で戦力を増やす展開が良かった。ルドルフの髪形が崩れたのは、地味に初めてかな。しかも馬糞爆弾とは。
・不死の猟犬/八十八良第14話。若林と切子の腹の探り合いは、今後への伏線という感じ。そして現れた、新キャラのベクター少女。あっさりと1人“始末”してしまう。なんか、躊躇がない感じがコワイ。
・坂がちガールズ/中村哲也読み切り連作シリーズ。ロードバイク派の部長とMTB派の副部長の意見が対立。勝負することになる。でも、いちばん偉いのは……という話。作者の趣味性が強く出た内容。
・まかろにスイッチ/川田大智読み切り。17号に続いて2度目の登場。オムニバス6本立てなのだが、メガネを外したら美少女、かけたらゴツイおっさんという、メガ澤さんをメインにした4本の出来が素晴らしい。これだけでも独立して1本描けそう。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第7話。今回は、K子さん宅でクリスマスパーティーが行なわれるまでの、いろいろな会話。「最近どう?」と聞かれて、1日のスケジュールをこと細かく説明してしまうA子さんが面白かった。
・事件記者トトコ/丸山薫第17話。真犯人が、エバに恋し、アダムを真似るために超高性能黒豹スーツを着た、お金持ちのチャラ男と明らかになる。いままでの騒ぎは勘違いで犯罪は犯していなかったものの、トトコの余計なひと言で『怪盗 黒豹仮面』が誕生することに。敵が増えた。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第19話。雑貨屋のアナグマ店長(スズミ)からのお願いで、森の奥に住む菓子職人ケイトの所にカヌレ作りの交渉に行くミコチとハクメイ。ほぼ全編カヌレの作り方に割かれるが、それでも十分面白い。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美ストーリー編第3話(通算40話目)。織子に美味しいお弁当を食べてもらおうと、ナッツンが奮闘する。キャラ弁まはだいいけど、そこから高級食材路線にシフトしてしまうとは。
・乱と灰色の世界/入江亜季第44話。乱が修行の旅に出る前の、日比とのお別れデート。でも、実際は日々の家の花屋のお手伝いをする様子が描かれる。後編で2人は、どこへ行くのか?
・瞳の中のアイ/染谷みのる読み切り3本立て。ある日、自分の目の中に現れた少女の存在に戸惑う、サラリーマンの大宮さんの話。視界を泳ぎ回るアイちゃんがカワイらしいし、大宮さんの対応がだんだんと前向きになっていくのもイイ。再登場していただきたいところ。
・梅小路さん七転八倒/緒方波子読み切り。笛田さんが同人誌を作っていることに触発された梅小路さんが、インコ先生の同人誌を作ろうとする。しかし、上手く原稿が集まらず……。業田さんが影のようになったりインコ先生が暴れたりいつものノリだったが、フェローズ時代から長く読んでいないと、キャラの関係性が分かりにくいんじゃないかと思った。
・グラスの縁から/長谷川舞里絵読み切り。黄金色に輝くシェリー酒が名物の酒場に戻ってきた、ローリーという男の話。ストーリーに起伏がないし、絵も以前発表されたものにくらべて荒くなっていると思う。
・想幻の都/梶谷志乃第5話。パリの地下に広がる巨大納骨堂『カタコンブ・ドゥ・パリ』。死の帝国と呼ばれるその場所で行なわれている非合法活動を調査するために、ジルとデュラン(と先輩刑事)が潜入捜査することに。さっそく、主催者のマダムと接触することに成功。真相解明は次回以降だが、冒頭でジルが何かから逃げているのが気になる。
・心中無理/和田隆志読み切り。エキセントリックな性格の妻に刺されてしまった男。妻が自殺するのを持って助けを呼ぼうとするが……。なんか絵が、だんだんと宮田紘次に似てきていると思う。
・鴨の水かき/空木哲生第14話。着ぐるみ製作工房を見学したことで沖君のアイディアが広がり、新生『どうぞ君』が誕生する。顔面部分のインパクトがハンパない。しかし、山田さんの問題はいまだ解決せず。この部分は、社長の出番なのか。
・かささぎ卿と骨/大窪晶与シリーズ連載第5弾。アーネストから借金を取り立てようとするリーだが、気弱な性格から上手くいかず、逆にドッキリを仕掛けられて追い返されそうになる。今回で5回目だが、ヒューゴ君の外見のインパクトは色あせない。
・秋津/室井大資不定期シリーズ第15話。今回は、秋津の実家に帰省。いらかが、ここぞとばかりに子供っぷりを発揮するのが良かった。それをかわいがる祖父母も。「こんななのは仕方がないと思っているが これでいいのだとは思っていないんだ」というセリフは、耳が痛い。
・補助隊モズクス/高田築最終話。遊佐の助けで脱出できたが、その戦闘機もミサイルによって撃ち落されてしまう。そして、東海林も倫虫リーダーの銃撃に倒れる。それでも、最後は希望につながるラストだったのが良かった。
・予告次号は合併号。福島聡、加藤清志、犬童千絵、窪中彩乃の新連載がスタートするほか、大槻一翔の読み切りと『ふしぎの国のバード』が掲載。『ふうらい姉妹』も戻ってくるようです。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2014/11/16(日) 19:16:20|
- ハルタ 11~20号
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ハルタ第18号の感想です。2ヵ月ぶりの発売です。
・表紙丸山薫先生が担当。フロッピーディスクは、遺物的メディア感が高い。
・モーゲンハルタシュヴァリオンの集合ポーズが良かった。女性陣2人の武器がやけにゴツイ。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第18話。休日に、いろんな店に鰯谷親方を連れまわすハクメイ&ミコチ。ひさしぶりに、買い物めぐりを堪能した。特に、服屋での3人そろっての値切り交渉が良かった。
・乙嫁語り/森薫第14話(通算40話目)。連載再開。アニスとシーリーンの姉妹妻の儀式が執り行われる。誓いの言葉を言ったり仲人をたてたり、本当の結婚式のよう。しかし、その最中にシーリーンの旦那が倒れてしまう。この場合、姉妹妻としてアニスはどう行動すべきなのか?
・カプチーノ/菊池まりこ第18話。克美と萩原さんのデート。萩原さんに見つめられると“困ってしまう”克美。それに対して「待つ」ということを伝える萩原さん。前髪をピンでとめた克美がカワイイ。髪が伸びてきたのか。
・首花は咲きゆく/高江洲弥新連載。父親の再婚が気に入らない主人公のリラは、意地悪のつもりで「妖精の首からできる花を贈るべき」とアドバイスする。が、父親は本当に妖精の首を見つけてきてしまい、リラが世話をすることに。この2人(?)の共同生活が話のメインになってくるが、母親が死んでいることやイジメられていることなど、リラには色々と問題がある様子。
・オリビアのいる世界/山本ルンルンショート読み切り3本立て。母親が居なくなってしまい、おばあさんのオリビアといっしょに暮らすことになった主人公のペロ。はじめはギクシャクしていたが、段々と家族らしくなっていくのが良かった。定期的な掲載を希望したいです。
・ダンジョン飯/九井諒子第8話。地下3階まで下りてきたライオスたち。普段は、このあたりを根城にしているセンシが、畑として飼っているゴーレムの手入れをする。センシが、いつのまにか兜の上から麦わら帽子をかぶっているのに笑った。別に陽射しが強いわけじゃないだろうに。あと、マルシルは髪形を変えた?
・ヒナまつり/大武政夫第40話。新田との関係が気まずいままのヒナは、新田の実家に行くことに。そこで、なぜか家事道を極めることになる。『守破離』の説明が面白かった。ピカソの例えがザックリすぎる。
・乱と灰色の世界/入江亜季第43話。乱は一人前の魔法使いになるため、修行の旅に出ることを家族に告げる。水を操ったり雲を作りだしたり、いつのまにかいろいろな魔法を使えるようになっている。次回は、別れと旅立ちか。
・タイマンズ/設楽清人第4話。リカの作った『頂点パン』をキッカケにしたタイマンに挑むマサルだったが、1丁目のトップ・リュウに初黒星を喫してしまう。243Pの「凄ェ 本物のバイクだ」というセリフがヒット。こいつら、公園の遊具にまたがっているだけだからな。
・紅い実はじけた/高橋那津子第8話。右側の髪が寝癖でハネたときは、なにか事件が起こる予兆。そう信じている、婦警の明以子さん。オチはいいんだけど、その前のガラス2連発から、それを絡めたラストになると思っただけに、ちょっと肩すかし。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美ストーリー編第2話(通算39話目)。織子とナッツンの共同生活がスタート。さっそく黒羽&真白兄弟のチェックを受ける。しかし、幼少期織子の破壊力は高い。
・ふしぎの国のバード【江戸編】/佐々大河シリーズ連載第5弾。東京の英国公使館で、旅行免状(パスポート)の発行を待つバードさん。在日英国人からのプレゼントと、現地調達した日本独自の道具に対する感想が良かった。しかし、期限・ルート無制限のパスポートとは、パークス総領事は仕事のできる人だな。
・かいだんばなし/進美知子読み切り。手を双眼鏡のように目に当てると、幽霊を見ることができ会話もできるという力がある小橋ちゃんは、クラスから孤立している。そんな彼女と親しくなろうと近づいてくる花野さん。卒業アルバムのため(小橋さんが写ると心霊写真になるらしい)かと思いきや、本当の理由がわかる394Pと、それに小橋さんが答える396Pが良かった。霊が見えるのが、目じゃなくて手の能力というのも面白い。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第6話。A子さんのアメリカ時代の恋人、A君(現在も、関係は切れていない)についての話。コマの右下でコッチを向いているU子さんが連続していて、クセになる。
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁第二章 第1話(通算20話目)。復興が進み、セポイヤたちもミテラを離れる。しかし、いまだにエシンを使った犯人の情報はない。そこでビビアンは、単身調査に出る決意をする。不在のあいだは、ルバたちが交代で代役をする様子。仮面には、こういう役割もあったのか。
・不死の猟犬/八十八良第13話。お笑い劇場で、剣崎が高宮から情報提供を受ける。やっぱりパラレルワールド的な話なのか。そして、剣崎とリンのデートを尾行する切子に若林が気づく。なんか、追跡を追跡みたいな形じゃなくて、なし崩し的にダブルデートっぽくなる気がする。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第20話。今回は、ヴェオが主役。師匠予定だったカポエラ使いのヴェルデがケガをしたことから、ベンジャミン・ベアをバックに持つグリズリー・ファミリーと事を構えることになる。決着は次回。どちらかではなく、両方守れるくらい強くなれるか?
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次第16話。犬養の口から語られる、課長の過去。犬神遣いの本家の跡取りでありながら、親との軋轢から家を飛び出していたことが明らかになる。そして、ラストではかずらに課長から「特処課を辞めてほしい」という電話がかかってくる。ラストが近いのかな?
・さか酒場/中村哲也読み切り。坂を越えた場所にある漁村。強風によって仕事ができない漁師たちと仲買人が、バーで言い争いになる。今回は坂マンガというより、料理マンガの色合いが濃かった。
・鋼の少年、鉄の掟/西公平読み切り2本立て。身体がバッキバキの少年・マモル君が、タクシーの中だったり寿司屋だったりで場違いな行動を連発する。テンポはいいけど、なんだか上手くついていけなかった。
・エニデヴィ/白浜鴎第13話。舞台は成功をおさめ順調に規模を拡大していくものの、ドノヴァンが動き出したことを知ったデヴィは手を引こうとする。しかし、劇団員たちの欲望は悪魔でも手がつけられないほど大きくなっていた。これでデヴィの名前がドノヴァンに知られてしまったけど、このまま祓われるとは思えないので、エニエルが手助けするのかな?
・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子第19話。蒼汰たちのいる操縦席部分の装甲のみを破壊しようと、必殺パンチの反動を自分の身に受け続けたレッドは体がボロボロに。そしてノルドシュトルムが、フルパワー状態になってしまう。ラストが近いのかな。
・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲第10話。霧子、真玉橋、南風原の連係で、2匹目の殺人ペンギンを撃退する。志良堂が言うには、殺人ペンギン誕生の原因は太陽にあるという。なんか、ペンギン帝国が関係ない感じになっているけど大丈夫か?
・絶叫ゾンビ・ロメ夫/二宮香乃読み切り。雨の日に傘を貸したことから、学校一のヤンキー・宇賀神さんに付け狙われることになったロメ夫。宇賀神さんの行動とイメージのギャップの大きさが良かった。あと、ロメ夫の見た走馬灯の大半が、前回拾った犬だったこと。
・狼の口/久慈光久最終幕 第8話(通算24話目)。ついに代官所の攻略に成功したシュヴァイツ軍。代官の妻と娘に乱暴しないように指示を出すハインツが良かった。そして、次回からはいよいよモルガルテンの戦いが始まるか。
・補助隊モズクス/高田築第26話。東海林らは犠牲を出しながらも、最後の生き残りの女性を救出する。あとは、どうやって脱出するかだが、そこに空から遊佐の式神が現れる。これが、ラストミッションか。
・少年の名は/渡邉紗代最終回。今回は番外編ということで、キースの先代園丁だったエドガーの学生時代が描かれる。長い時間をかけた友情っていうのもいいものですね。
・予告次号は、鴨の水かき、想幻の都、坂本、レイチェル、トトコが掲載。かささぎ卿と秋津のほか、緒方波子、染谷みのる、中村哲也、長谷川舞里絵、浜田咲良、山田果苗、和田隆志の読み切りが載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2014/10/14(火) 17:00:38|
- ハルタ 11~20号
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ハルタ第17号の感想です。合併号です。
・表紙笠井スイ先生が担当。セキレイ少女が描かれています。
・モーゲンハルタ『デパ地下めぐり』というお題で、4ページも描いてしまう九井先生の気前の良さ。
・乱と灰色の世界/入江亜季第42話。煤払いの日。魔法使いたち総出で屋敷を掃除していく。人が変わってしまったような乱は、新たな掃除の魔法を開発し、その影響は灰町全体に及ぶ。ゆるやかにエンディングに向かっている様子。
・ダンジョン飯/九井諒子第7話。動く鎧の正体が、貝のような軟体生物の集合体(それぞれが筋肉の役割を担っている)であるということを、ライオスが突き止める。センシが部位ごとに4種類の料理を作るが、チルチャックが「アイツ魔物の話になると早口になるの気持ち悪いよな……」と言ったり、マルシルが杖の先をライオスの頭に引っかけたり、小ネタ部分も面白い。
・ヒナまつり/大武政夫第39話。第3の魔法少女マオちゃんの、無人島サバイバル生活(153日)。まるでトム・ハンクスの『キャスト・アウェイ』のよう。でも、イカダで東南アジア方面に向かってしまう。ヒナたちとの交流は、当分先かな。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美ストーリー編第1話(通算38回目)。織子の下宿が秋には取り壊されることから、茅島先生の紹介で新しく部屋を借りることになる。そこが2LDKの間取りだったことから、ナッツンとルームシェアすることに。この新居での生活が、ストーリー編の主軸になっていくわけか。ただ、ナッツンの身長が138センチと明らかになったけど、次のハクメイとミコチのトビラで『ふたりは身の丈9センチ』と書いてあるので「なんだ15倍もあるじゃないか」と思ってしまった。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第17話。だいぶ前にセンに改築してもらった家だが、まだ全貌を把握していなかった2人。というわけで、木を登りながら見知らぬ間に増えた住人達とふれ合っていく。いつのまにかハクメイの髪の毛も伸びているな。
・不死の猟犬/八十八良第12話。風間リン=ベクターということを確信した剣崎たちは、今後の対応を話し合う。ラストの若林の発言も気になるが、次回はベクターの謎が明らかになる様子。
・狼の口/久慈光久最終幕 第8話(通算23話目)。代官所の攻略に手間取るシュヴァイツ軍。その中から、指揮官のハインツのやり方に不満を持つ者が現れる。今回は身内を粛正して、戦う覚悟を新たにする話。
・鋼鉄奇士シュバリオン/嵐田佐和子第18話。なんとか、蒼汰たちがロボット内にいることを突き止めたレッドだが、さらにさくらも吸収されてしまい、街まであと一歩というところまでノルドシュトルムが来てしまう。『街は守る 仲間も助ける』両方やらなくちゃあならないっていうのが、ヒーローのつらいところ。いけ!レッド!!
・レイチェル創々/高橋拡那第2話。実はご近所さんだということが判明した達馬が、レイチェルさんの家にお邪魔する。そこで、これまでの経歴をちょっとのぞき見ることができたが、関係が深まっていくのはこれからか。
・めちゃくちゃSBK/水沢あゆむ読み切り2本立て。SBKは『しばき』の略。不良の白井君が屋上でサボっているところに、風紀委員のきなこ(フィジカル担当)としるこ(メンタル担当)が現れて、様々な攻撃を加えてくる。合計16本の4コマすべてを同じシチュエーションで描き切ったのは、すごいと思う。とりあえず、もう1回登場してもらいたい。
・カプチーノ/菊池まりこ第17話。今回は、それぞれの何気ない1日を描いた4コマ構成の特別編(だったら『めちゃくちゃSBK』と離して掲載すればいいのに)。なんとなく、緒方さんが見た目もリアクションも可愛くなっていると思う。
・シャーリー・メディスン/森薫読み切り。今回は、ベネットさんが昔の婚約者と再会。過去の思い出を振り返るという話。「もう済んだこと」と言いながらも、今まで見せたことのない表情をするベネットと、それを見てしまったシャーリーが良かった。単行本も10年ぶりに発売決定。
・坂本ですが?/佐野菜見第16話。文化祭前日。なんということでしょう。坂本君のスタイリッシュ技で、どうでもいいバルーンアートがオカルト的な素敵展示に。しかし、不良グループトップである深瀬に目をつけられてしまう。決着は、次回に。
・想幻の都/梶谷志乃第4話。ジルに恋心を抱くデュランが登場。いっしょにオペラを鑑賞する(ジルのお得意先のマルタンさんも同席)。体はビオロイドにし記憶をデータ化しても、残る感情はあるということか。ジルもカワイくなっていると思う。
・まかろにスイッチ/川田大智デビュー読み切り。様々なシチュエーションのオムニバス・ショートギャグ。『くしゃみボタン』と、『FINAL ROUND』の1コマずれるバージョンが良かった。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第19話。ルドルフをコンサートのステージ上に呼び出したベンジャミン・ベアが、ゴート副市長らが排除したがっている“マフィアの犬”の市長候補だと明らかに。こういう明確なライバルが登場したのは初めてかな。
・ジゼル・アラン/笠井スイ第29話。ギーに言われても、ソフィから依頼の本当の理由を聞かされても、ジゼルは納得いかない。次回は、婚約パーティーに殴り込みか。なんとか、恋人風を装うと練習するジゼルが良かった。
・エニデヴィ/白浜鴎第12話。かつて名声を博した舞台演出家スカラ・デラがデヴィと組んで、理想の舞台を作り上げていく。自分は契約せず、役者たちに気づかないうちに悪魔と契約させる方法でブロードウェイまで返り咲いたが、まだ野心の炎は消えていない様子。エニエルが天界で忙しく不在なので、どうやって事態を収束させるのか?
・タイマンズ/設楽清人第3話。マサルと1UP巣(ワンナップス)のシゲルがタイマンをはる。前半はテンションが低かったが、マサルがシゲルの1人をマサルにしてから、シゲル同士で乱闘状態になる後半は面白かった。(的確なあらすじ)
・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲第9話。まず、トビラでリッツが生きていることが判明。當間ほづみに髪を切ってもらう最中に、店にいた霧子やペンコマたちは大乱○。足の甲を折っていたならしかたない。
・補助隊モズクス/高田築第25話。東海林らは装甲車に乗って、倫虫の本拠地のダムに乗り込む。が、さっそく1人犠牲に。残りは4人。作戦は遂行できるのだろうか? 退却がとんでもなく難易度が高そう。
・紅い実はじけた/高橋那津子第7話。両思いながら、なかなか距離を縮めることのできない演技部の部長と主演女優を、主演俳優・大道具・衣装の3人が協力して劇を利用してくっつけようとする。ライスボール王子の帽子がちゃんとオニギリになっているところと、大道具の岩清水團という名前がズルい。
・事件記者トトコ/丸山薫第17話。アダムの容疑は晴れたが怒りの炎が収まらないエバは、鼻がゾウなみに効くエダシクを連れ出し犯人を追いつめる。そして、やっぱりトトコがやらかす。真相解明は、次回へ。
・少年の名は/渡邉紗代第9話。ホリー先生が学校を去り、虚脱感に苛まれるキース。元気づけようと、これまで出会ったオリバーやエミールたちが小屋の中をにぎやかに飾りつける見開きが素晴らしかった。今回がいちおうの最終回らしく、次号は番外編が掲載されるとのこと。
・犬神姫にくちづけ/宮田紘次第15話。かずらが憑依状態から戻れなくなる事案が発生。いつきさんにお世話されて恥ずかしがる様子も良かったが、本題は、弁天号の過去が明らかになったこと。改めて絆を確認し合ったということか。
・鴨の水かき/空木哲生第13話。沖君が『どうぞ君』のコンセプトとして、ダメなおっさんの標語みたいなものを提唱する。こっちはひとまず置いておいて、工房見学に行く様子。着ぐるみの製作現場か? あと、やっぱり前原さんと社長のミュージカルシーンはいいな。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第5話。今回は、画材屋でバッタリA子さんを目撃したあいこさんが学生時代のA子とA太郎のことを思い出す。あいこがミクシイの女王から、フェイスブックとツイッターの女王になっているのが、時代の流れを感じさせる。
・凛の幽夢/長谷川舞里絵読み切り。ある屋敷で幽霊として暮らしている凛が、自分が死んだときのことを思い返す。現在同居している夫婦とは上手くやっていて幸せに見えるが、助けを呼ぶために頑張った自分だけが死んでしまったというのは、なかなか残酷だな。
・放課後ハルタ放送局今回からリニューアルされた読者コーナー。使用している画材の紹介コーナーが面白かった。
・予告次号は2ヶ月後。シュヴァリオン、ジゼル、狼の口、ふしぎの国のバード、タイマンズ、エニデヴィ、紅い実、スラヴァガンツァ、犬神姫、少年の名はが掲載。ロメ夫シリーズのほか、高江洲弥の新連載が始まり、進美知子、中村哲也、西公平の読み切りが載ります。そして、山本ルンルンの登場も告知されました。これは最高のマッチングじゃないだろうか。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2014/08/13(水) 12:11:52|
- ハルタ 11~20号
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ハルタ第16号の感想です。
・表紙紗久良さわ先生が担当。アメリカ旅行中の男子学生が描かれていますが、星条旗模様のロゴは視認性が悪い。
・モーゲンハルタ読者から寄せられた妄想リクエストを叶えようという企画がスタート。『乱と凰太郎の結婚式』や『かずらと課長のあいあい傘デート』などが描かれています。個人的には年齢が入れ替わったアミル&カルルクが良かった。
・坂本ですが?/佐野菜見第15話。体育祭で坂本君をひとりだけ活躍させまいと、妨害工作にでる瀬良たち(同じクラスなのに)。玉入れ、パン食い競争、組体操、リレーをスタイリッシュにこなしていくが、行なわれている競技が運動会レベル。ラストで瀬良の株があがったのは、良かった。
・レイチェル創々/高橋拡那新連載。電車に乗った高校生・柴田達馬君の前に現れた巨乳美女。つい揉んでしまうが、怒られるどころか「もう1回触ってくれない?」と言われてしまう。彼女の正体は、天才発明家レイチェル・クイン。痴漢撃退用の感電下着の実験中だった。しかし達馬は、電気を通さない特異体質の持ち主。今後、この2人の関係がどうなっていくのか? つかみは成功だと思う。
・ダンジョン飯/九井諒子第6話。今回は、料理ナシ。動く鎧の群れに行方を遮られてしまう。彼らが守っているらしい奥の部屋にライオスが単身突入するが。中にも別タイプの動く鎧が。しかし、その行動の違和感から実は『生物』であったことを見抜く。あと、新人冒険者時代の回想の「はじめての死亡」という言葉が、なんかスゴイ。
・健全ロボ ダイミダラーOGS/なかま亜咲第8話。志良堂に髪形をバカにされた南風原が、新たなHi-ERO粒子の保持者・當間ほづみに髪を切ってもらう。というだけの内容。やっと、人間側の戦力が整ってきた感じ。
・決戦前夜の君たちへ/山田果苗読み切り。魔王城突入前夜、勇者アキラは仲間のエリに告白するが冷たくあしらわれてしまう。設定と全体的なノリは嫌いじゃないが、同じような展開をくり返しすぎていると思う。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第16話。蜂蜜館編最終回。物見小屋に立て籠もった古参に対する、ミコチの手料理によるアマノイワト作戦と完成した“新”ジュレップによって、新参側が勝利。和解のコンサートが開かれる。結局、いちばん株を上げたのは旋毛丸のような。
・乙嫁語り/森薫第13話(通算39話目)。約束の雨が降る。そして、風呂屋で再会を果たすアニスとシーリーン。シーリーンが好きだという、スイカを食べる描写が良かった。しかし、まだ2人は『姉妹妻』ではないという。どんな『儀式』をしなければならないのか? 次号は、シャーリーです。
・鈴/畑田知里読み切り。深夜の教室で、家庭科の課題をやる女教師と男子生徒。翌朝、その両親が学校に乗り込んでくる。「淫行だ」「体罰だ」とキレる親に対する、女教師の毅然とした対応が良かった。
・乱と灰色の世界/入江亜季第41話。今回は、全編キャラクター名鑑という特別編。一本木家とか、天王寺さんとか忘れかけていた。そして次号より新展開とのこと。
・白銀妃/睦月のぞみ第9話。前回のリリーニャの失敗をエーデルが(マルテナを道連れにして)謝罪する。しかし、作者体調不良のため中途半端なところで終わってしまった。しばらく休載です。
・カプチーノ/菊池まりこ第16話。家族騒動以降、克美にどう接していいのか分からなくなってしまった萩原さん。水族館に来ても、上手く楽しむことができない。もう、全方位的に甘酸っぱいな。それから、克美のときめきが具現化した存在は、パワフルすぎる。
・ヒナまつり/大武政夫第38話。斑鳩さんの見事な策略にハマッたヒナは、首がねじ切れるのを恐れて帰ることを決意。新田と悲しい別れをするが『玉』がないと戻れないことが発覚し、すぐにマンションに戻るが……。斑鳩さんが呼び寄せた第3のサイキック少女は無人島に出現したみたいだし、このまま誰とも会わない可能性もありうるぞ。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第18話。ルドルフはふつうの市長代理業務を、モモコはファッションセンスを、エグマは狙撃を、ヴォルフはボーディーガードを、ペイルは射撃を叩きこまれる。現市長の思惑や敵対勢力の考えも明らかになり、だいぶ話の流れが整理された感じ。
・不死の猟犬/八十八良第11話。剣崎と風鈴の初デート。とは言えない会食が行なわれる。そこで、愛とベクターの情報を互いに教え合う約束が結ばれるが、これが実行されればどっちも終わりだけに、進展はなかなかしそうにない。
・けれどなお、物語は君を讃える/百名哲読み切り。田舎の小さな駅の掲示板に小説を書き続ける女子高生の かがり。彼女が恋をし恋に破れ、家を出ていく様子を、若手駅員の視点を通して描いていく。前回は、120Pの超ボリュームだったが、今回は、22P。それでも読みごたえはタップリだった。
・鴨の水かき/空木哲生第12話。宝来軒の夫婦、社長と前原さん、『どうぞ君』のデザイン。様々な考えの違いがぶつかり合いながら、商店街再生計画が進んでいく。社長が気づいた『近隣から足を運ぶ人が増えている』 → それを商店街にも来るようにしよう。という流れになるのかな?
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~/冨明仁第13話(通算19話目)。久々登場の堀小人族のバリキンとルックルが主役の番外編。次号は休載で、隔号掲載に戻るそうです。
・ふしぎの国のバード【横浜編】/佐々大河シリーズ連載第4弾。今回は時間をさかのぼり、バードさんが伊藤を通訳として雇うときの話。ヨコハマ・ピジン語とか、バードさんより先に蝦夷に到着した外国人がいたとか、毎度勉強になるな。
・事件記者トトコ/丸山薫第16話。強盗事件の重要参考人として、黒豹のアダムさんが連行されてしまう。目撃情報を集めるイリヤ&トトコに同行する、エヴァの一途っぷりがカワイかった。それから、お茶の淹れ方が勉強になった。真相解明は、次回に。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第4話。A子の母親が、A太郎の思う壺にどっぷりはまっているという話。電話の内容が飛び飛びになるのに、妙なリアリティがあった。あと『どんなに頑張っても好きになってくれるのは2/3』というのは、説得力があった。
・想幻の都/梶谷志乃第3話。今回は妻を亡くした男が、強引な店員に勧められるままビオロイドのサンプルホログラムを造るが……。まぁ、研究所内だけで話を進めるのにも無理があるだろうし、こういう話もアリか。ジルは、モブ的に数コマ登場するだけ。
・補助隊モズクス/高田築第24話。歩顔型数体を倒したものの、まだまだ数が多い。東海林ら残ったメンバーは、倫虫が拠点にしていたホテルに立て籠もる。そして、決死の救出作戦が始まる。
・クリスティーナ死亡説/浜田咲良読み切り。ある小説のファン2人が、タクシーに同乗。主人公のクリスティーナが、今後生きるのか死ぬのかで言い争いになる。ただ、もっと小説の内容に対する言い争いにしぼったほうが良かった気がする。カーブが荒いタクシーだけで1本描けたんじゃないかな。
・でこぼこガーリッシュ/原鮎美第16回(通算37回目)。銭湯に行ってから、織子の家でパジャマパーティーすることに。今回で4コマは終了で、次号からはストーリー漫画形式に変わるみたいです。
・予告次号は合併号なので(ストラヴァガンツァ以外)全員集合。川田大智、長谷川舞里絵、水沢あゆむの読み切りが載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2014/07/16(水) 15:58:59|
- ハルタ 11~20号
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