

ハルタ第50号の感想です。
・表紙九井諒子先生が担当。巨大な海獣三頭と、少年が描かれています。今号からロゴも変わった様子。
・バララッシュ/福島聡新連載。初の長編オリジナルアニメ映画を完成させた、監督・山口と作監の宇部。観客の感想を聞いてご満悦になったり、アイスのフレーバーで言い争ったりする。そして、成り行きで食い逃げ犯を追跡することに。次回からは、2人が出会った昭和時代を舞台にした話になる様子。毎号連載。
・乙嫁語り/森薫第42話(通算68話目)。ついにアンカラに到着したスミスは、友人ホーキングと再会。不安定な国際情勢を鑑み帰国を進められるが、それでも中央アジアにとどまっての研究を望む。というところで、まさかのタラスと再会。現夫といっしょだったが、あっさりと別れることに。こうまでしてスミスを探してきたタラスに対し、どういう対応をしていくのか?
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~外伝/冨明仁第3話。戦闘民族・ルガルの族長は、先代ジャルウの息子のマオに引き継がれていた。しかし彼は腕っぷしは強いものの、絵を描くことに強い興味を抱いていた。そのせいで狩りの最中に負傷者も出してしまう。そのことを、ジャルウの右腕だったヒューリは不満に思う。次回は、2人の決闘。戦争編を読み返すと、若いころのヒューリがいるのかな?
・ミギとダリ/佐野菜見第5話。自分たちの毛刈りパーティーが開かれると思ったミギとダリは、反撃のプランを練る。しかし、実際に行われたのは普通の歓迎会だったので、作戦の変更を急遽せまられることに。そして、2人の真の目的も明らかになる。今回は「ヴギウギしてきたわ」「おっちんとんして」など、ヒット台詞が多かった。
・ヒナまつり/大武政夫第73話。さすがに週3でラーメンを食べることがキツくなってきたサブ。アンズに味を変えることを提案するが、それが回りまわって新田の怒りを買うことに。今回、謎の敵から攻撃を受けたり「無駄無駄」言ったり、新田がジョジョっぽくなているのが面白かった。次回以降の新田の容体が気がかり。
・今日のちょーか!/戎島実里第10話。渚vs潮香で釣り勝負。勝った渚が提案した条件とは? 釣りウンチクもあったし、渚のテンションの変化も楽しかった。単行本が1月に発売決定。
・昴とスーさん/高橋那津子第9話。スーさんの野球チームの臨時監督に、澪の花屋のバイトでもある鶴田君が就任。2人の関係を疑ったスーさんは、試合でいつものようにプレーすることができない。遠まわしなイチャイチャ回でしたね。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第50話。むかし世話になった杜氏が作った、最後の酒を受け取ったハクメイ。しんみりした感じで呑みたくないので、どこか賑やかな場所を探すが、適当な場所が見つからない。最後にミコチが戻ってくるのが、なんか良い。アニメは1月からスタート。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第19話。シェプストの考えが戦争による他国の支配ではなく、交易によって国を豊かにすることだと明らかに。他国の大使を呼んで宴を催す。いっぽう王宮では、乳母のイプによるジェフティ取り込み工作が始まっている様子。今回、タイトルにもある『ホルス』という言葉が何度か出てきたけど、終わりが近いということなのかな?
・ダンジョン飯/九井諒子第40話。料理を通じてニセモノを見分けようとしたライオス。いちおうの結論は出すものの、当事者たちは納得せず。そこで、幻覚を生み出しているモンスター本体を倒すことに。冷静に、爆発魔法一発で仕留めるマルシルがカッコいい。そして、食事中の一行の前に、黒装束の男が現れる。こいつが5人目の仲間になるのか?
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第6話。サイモンとはぐれてしまった二コラ。なぜか、闘技場で行われる魔法バトル大会に出場することに。あの花を出す魔法って、実は高等テクだったんだな。人間だから…ってことなのかな?
・北北西に曇と往け/入江亜季第19話。川の温泉でリリヤと再会した慧。不用意な一言から、軽いケンカ状態に。リリヤの胸の増減って、何かの能力か? 三知嵩の件は進展せず。
・終わる世界のネコとロボ/須川佳読み切り。神様が作った動物を救う船に乗ろうとしたものの、拒否されてしまったネコ(のような謎の生き物)。捨てられたロボットと意気投合し、最後の時を満喫しようとする。神様による浄化が始まってからの演出は、かなり独特。ちょっと世界観についていけなかった。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第38話。K子の復縁報告の先手を打って、U子が反対表明。そこからA子のアレコレに話も店も流れていく。ヒロ君がいい働きをするなぁと思ったけど、やっぱり天然なんだな。そして2人の環境の変化を受けて、A子はどういう決断をするのか?
・まだ見ぬ春の迎えかた/井上きぬ第7話。舞ちゃんが、いつから修ちゃんのことを好きなのか?という話を、つづみが盗み聞きする。今回は2人の立ち位置とか、互いのことをどう思っているかが上手く整理された印象。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第10話。姉妹による鬼ごっこが決着。チヨ代が自分の弱点(ワタル殿への悶々とした気持ち)を逆手に取った作戦で、見事に勝利する。しかし、ワタル殿は犬に顔をなめられすぎじゃないですかね。
・あねおもい/福田星良第2話。ネタとしては『おっぱい①②』がよかった。でも、空手部って聞いてパンダの着ぐるみ姿は想像しないだろうに。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第9話。お祭り本番。ほぼ全編にわたってお神輿を担ぐシーンで構成されている。その中で、4姉妹の個性と街の人とのやり取りを描いているのが見事。特に、ラストの見開きでのいずみの万歳シーンが最高。
・丁寧に恋して/サワミソノ第9話。いよいよ修学旅行前日。それぞれの準備に追われる3人。丁寧と永松がセイロガンの臭いについてやり取りしているのが、なんか面白かった。そんなに気になるものかな? 次回からは台湾編か。
・東京城址女子高生/山田果苗第4話。今回は、外郭巡りにはじまって江戸城跡をいろいろ見て回る。544Pのあゆりがひたすら「でかっ」と言っているページが、なんか面白い。でも、メインともいえる江戸城をこんなに早いタイミングで行って良かったのかどうか。
・彼女はお義父さん/川田大智第6話。佐倉母の提案により、遊園地に行くことになった2人。手袋をつけることで、変身の心配なくデートを満喫する。しかし、574Pのインパクトは半端ないな。あと、ジェットコースターでヘアピンが外れなかったのがなにより。
・かなえて! イヌ松さま/富岡二郎読み切り。なんでも願いを叶えてくれるぬいぐるみ(?)のイヌ松と、その持ち主・今日子、友人でツッコミ役の原ちゃんという構成の4コマ。イヌ松の扱いのテキトーさと、1回人類が滅ぶ件が良かった。
・星明りグラフィクス/山本和音第11話。展示の内容を作り直そうとする吉持。しかし、その方向性は間違っていた。アルサさんの提案で前夜祭に参加したことから、新しい方向性を見つけ出す。しかし、堤君はいいかげん吉持に名前を覚えてもらいたいな。
・燕のはさみ/松本水星第10話。勉強会を前にした、燕と水島のそれぞれの行動。こういうふうに引っ張ると、英国大使の思惑が気になるところ。あと、今回登場した財津が何かやらかすのは確実か。
・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン第11話。サーカス開演前、いろいろとオルガの心を揺さぶることが起こる。この後の本番をどう乗り切るかで、今後どういう方向に進むか変わってきそう。
・不死の猟犬/八十八良第45話。再会した雄貴とカオリさんのデート? そこで目撃した『溺れた子供が復活する様子』が、実にこの世界の歪さを表していて、気持ち悪い。そして雄貴は3人目となる感染者を紹介するという。これをめぐる攻防がおこるわけか。
・ひつじがいっぴき/高江洲弥第8話。シロコータ撃退を記念して、遊ぶことになった怜夢と荒康汰。まぁ、こんな2人が一緒にいたら職質は受けるよね。しかし、今回は平和な話だったけど、このまま順調に仲良くなるだけで済むのかな?
・ふしぎの国のバード/佐々大河第22話。回想編。背中の持病に悩んでいたバードさんのところに、新しい主治医のジョン・ビショップがやって来る。彼が言った新しい治療法とは? 背中の障害はあれど、問題は心のほうだったわけか。そして、これが旅を始めるキッカケでもあったとは。
・キツネと熊の王冠/中村哲也第3話。夏に向けてダイエット中のニルス。意外なほど筋肉ムキムキのマッチョマンになる。恋とビール造りのバランスが難しいな。
・ラブ孝/緒方波子第4話。やっぱり料理だろ!ということで、料理セミナーの体験コースを試したり、牛田君とデンマーク大使館の料理教室に行ったりする。その結果、たどり着いた真理とは? しかし、料理にも世界観の違いってあるんだな。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第8話。弓具店で一式購入し、はじめて日比野さんが的前に立つ。部活化の話が出たけど、弓具店の娘、2人を見ていた謎の女、友達の春ちゃんと、それなりに候補がそろってきた印象。和馬が外されたりして。
・公安部特異人種課56/菊池まりこ第15話。常田は少年に捕まってしまい、父親役をやらされることに。しかし、この少年こそが今回の犯人だった。1個の事件を解決するなら、これくらいのボリュームのほうがいいのかも。それから、よく観覧車から落ちて無傷だったな常田in要。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第5話。街の浮浪者や犯罪者を集め、戦力にするヴラド。小貴族らの協力も取り付けるが、アルブに先手を打たれてしまう。しかし、それすらも逆手に取り、戦力を増強して見せる。これでアルブとの正面衝突は避けられない情勢に。このまま物語も幕切れなのかな?
・Killer Queen/大上亜久利読み切り後編。復讐を続けるリアナを案じ、マックはパーティーに誘う。渋々ながらもドレスを着たリアナだったが、ギリギリになって行くことを拒否する。そこをマフィアの銃弾が……。リアナにとってはある意味ハッピーエンドなんだろうけど、ちょっと物足りな幕切れ。
・お~い やゆ代さん/佐藤春美読み切り。『体は子供、心はババア』な病気にかかってしまった娘を案じる父親。ちっちゃい子供なのにリアクションが老人っていうギャップは良かったが、そこからのひと捻りが欲しかった印象。
・めんや/柴田康平短期連載4話目にして最終話。前回から4年の歳月が経過し一人前になった主人公の少女が、仕事ではない面を彫ることになる。これまでの話が伏線として効いている、うまい構成。近いうちに再登場間違いなしだな。
・マリヤたちの祈り/後藤読み切り。魔女の呪いにより国に疫病が蔓延するたび、その体の一部を犠牲にしてきた王女のマリヤ。そして、3度目の時には命そのものを捧げることに。その後、国中の生まれる子供全てがマリヤと同じ顔の女の子になるという別の呪いも発動する。なんの救いもない話だが、世界観に引き込まれる。カギを握る人物・アデルエは女性にする必要があったのかと、疑問には思う。
・真昼の百鬼夜行/比嘉史果最終回。第1話に登場したクダンが再登場。ほかの動物園から移ってきた、予言も病気治療もできる白澤にライバル心を燃やす。そして、白澤の噂を聞きつけて病人が集まったことで、園内でパンデミックがおこることに。クダンの決死の行動が良かった。単行本は、3月の発売です。
・はくみこころころ『ハクメイとミコチ』アニメ化を記念しての、トリビュート小冊子。やっぱりマンガ形式の3人(大武政夫、西公平、宇島葉)が印象に残るのだが、なぜ大武先生は北斗の拳ネタで行こうと思ったのか?
・予告合併号なので、次号は来年2月の発売。弓道部、ホルス、スーさん、燕のはさみ、城址校生が載るほか、だいらくまさひこ、仁科彰太朗、真冬麻里の読み切りが掲載されます。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2017/12/16(土) 15:51:55|
- ハルタ 41~50号
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| コメント:2


ハルタ第49号の感想です。
・表紙&カバーストーリー松本水星先生が担当。中国人双子姉妹が、謎の遊園地で踊り子のバイトをする。不思議なお客さんたちを、もっと分かりやすくしても良かったかも。
・剣闘奴隷アキレイア/久慈光久読み切り。古代ローマの剣闘場で名を馳せる、女剣闘士のアキレイア。その華麗で残酷な戦いぶり。72Pあるのに、一気に読み進められる。戦闘シーンで首を切って仕留めるのはともかく、指や頭皮を狙うというのが、いかにもこの作者らしい。次回作は、ギリシャ神話がテーマの様子。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第21話。金山編。ある集落でスズメバチに襲われてしまったバードさん。左手を大きく腫らしてしまう。伊藤は旅を続けるのは無理なのでは?と詰め寄る。そして、背中と刺された痛みのダブルパンチで、バードさんは倒れてしまう。旅を続けられるかどうかの瀬戸際だな。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第49話。雨に降られたジャダを、家に泊めてあげることに。初めて他人の家に来たことで、舞い上がってしまうジャダが良かった。ラストの寝付けない様子も。
・ここだけの話/namo読み切り。完璧な生徒会長として、周囲から人望を集める美雪さん。でも、彼氏の夏見くんに対しては、好きすぎて素の部分を抑えられなくなってしまいそうになる。他誌での実績があるだけに、さすがの読み応え。
・あねおもい/福田星良新連載。『よんこまフェローズ』での好評を受け連載化。カワイイ弟・あおいへの、姉さきの熱烈ラブを描く4コマ。前号では短期連載と書いてあったが、今回は特にそういう記述はナシ。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第9話。姉妹による鬼ごっこがスタート。数々の改造を施したホームグラウンドの学校という地の利を生かし、チヨ代が動き回るがサヨ代優勢の展開が続く。しかし、常にラブオーラがダダ漏れ状態だと、チヨ代には勝ち目がないような。
・ヒナまつり/大武政夫第72話。ヒナ&新田との抗争に敗れた、津田&ハルの隠遁生活。ハルが自身の能力向上のために、津田の体を利用しまくる。しかし、女装した男が「もうやめてくれぇ!!」と叫びながら殴り続けるって、サイコ度が高すぎるだろ。
・Killer Queen/大上亜久利読み切り前編。舞台は30年代のアメリカ。最愛の友人を爆破事件で失った女刑事のリアナは、復讐の鬼と化す。ターゲットとなるマフィアを次々と葬っていく。ついには心配する同僚をよそに、取引現場に単身乗り込んでいく。後編は、かなりのガンアクションが期待できそう。
・ダンジョン飯/九井諒子第39話。以前通ったときとは打って変わって、極寒の通路と化した第6層。前が見えないほどの吹雪が晴れたとき、ライオスたちはそれぞれ4人に分裂!?してしまっていた。それぞれが互いのことをどう認識しているかが垣間見えて、なかなかに興味深かった。劇画調のはチルチャックのイメージかな。それから、全員の真偽が判明したら、…食べるの?
・北北西に曇と往け/入江亜季第18話。川から湧き出ている温泉に入る慧たち。そこから『どの娘がいいか?』チェックに入る。慧が選んだのは? もう、単行本1巻分ぐらい観光編が続いていないか?
・メガリスは最果ての人/真冬麻里読み切り。突如、海底から姿を現した推定2000メートルの巨大女性・メガリス。しかし、特になにも行動を起こさず、人々は忘れたように平穏な日常を過ごしていた。でも、主人公の かける だけは、彼女のことが気になって勉強も手につかないのだった。かなり変則的だけど、青春の甘酸っぱさみたいなのは十分に味わえた。メガリスがジャンプするシーンの迫力も抜群。
・ミギとダリ/佐野菜見第4話。夫婦の外出中に、家の中を探索するミギとダリ。そこで発見したのは? 大きな勘違いをしたまま、次回はどういう行動に出るのか? しかし、カツラを知らないってことがあるのか。今回のヒット台詞は「妙ちきちきばんばんよ!!」。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第8話。お神輿の練習中、瞳の足がけいれんしてしまう。克斗がマッサージしてあげることに。今回は、足を揉むシーンがたっぷりあって、瞳の恥ずかしがる表情ふくめ、フェチ度の高い内容だった。この2人が恋愛方面を担っていくのか。
・今日のちょーか!/戎島実里第9話。渚の家に遊びに来た潮香。でも、やっぱり釣りの話になってしまう。今回は、ウナギを釣った後の潮香の言葉や、バンソウコウが巻かれた指でのピースなど、これまでのベストエピソードかも。
・めんや/柴田康平短期連載3話目。今回は面作りの材料である木材の説明。新月の夜に山に入って、そこでスパルタ講習が行われる。当初は全3話の予定だったが、好評により1話延長されるとのこと。
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~外伝/冨明仁第2話。今回の主役は、ルバ。ではなく、彼女が産んだ赤ちゃん。侍女や騎士たちが抱っこしたときの、それぞれのリアクションが面白い。そしてドルンが抱いた時に、小指が余っている(足の内側に入っている)のが、細かい描写。
・星明りグラフィクス/山本和音第10話。学園祭がスタート。ほしあかりの展示は、喫煙所や休憩所を近くに配置することによって、疲れの出る午後から人を集めるという狙いだった。しかし、吉持がライバル視する黒沢は、同じ様な静的コンセプトの展示ながら、圧倒的な人気とレベルの違いを見せつける。これを受けて、クリエイター魂を刺激された吉持は、ここから展示を作り直す様子。「落ちつくやんけぇ……」のコマが面白い。
・彼女はお義父さん/川田大智第5話。編集者のミスにより、今日中に原稿を仕上げなくてはいけなくなってしまったお義父さん。授業中に小野君がさわることで、なんとか仕事を進めていく。しかし、先生が言った小説の解釈がガマンできなかった。佐倉さんの発言から、クラスの議論が活発になる流れが良かった。いちおう、森本重造を調べてしまった。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第37話。ひさしぶりに集まることにしたA子たち。しかしK子がI子につかまってしまい、結果的に山田とのノロケを聞くことに。それを盗み聞きしているときの、ヒロ君の反応を見たA子とU子のリアクションの大きさが最高。この流れだと、U子にも何か変化がありそう。
・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン第10話。初めて海を見たオルガは大はしゃぎ。サーカスの準備も一生懸命にやる。そして、ポスターを貼りに出た街でユーリィを見かける。はっきりと生活レベルの差や、住んでいる環境の違いを見せつけられた感じ。サーカス本番にも影響がありそう。
・乙嫁語り/森薫第41話(通算67話目)。険しい山道を進む、スミスとアリ。そこで、仇討ちから逃げている男と遭遇する。スミスが『血の復讐』の掟に違和感を覚える様子といい、アンカラで待つ友人のホーキングの手紙の内容といい、ロシアがらみの戦闘が起こりそう。
・丁寧に恋して/サワミソノ第8話。自習時間の丁寧と永松の会話。ここまで長く話したのは初めてか。そして、丁寧の方からも矢印が伸びたとみていいか。あと、豊田先生はどこかからのぞき見していたと思う。
・キツネと熊の王冠/中村哲也第2話。マヤのお店に、観光パンフレットの取材が来る。という体裁の、醸造所&お店の紹介という内容。夢を持っていた前シリーズにくらべ、今回はすでに自分の城を持っている形。どういう目標を設定するのか?
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第5話。めずらしくホテルに宿泊することに。そこは『幽霊を見ると幸せになる』という噂のあるホテルだった。なぜかニコラの周りにばかり幽霊が出現し、逃げ回ることに。管理人が眼鏡越しに幽霊を始めて見るページが素晴らしい。
・メドゥーサ嬢ニューサイト/紙島育読み切り。OLとして働く、メドゥーサさんの働きぶりとカワイさ。頭のヘビを上手く使いこなしていたり、とにかくメドゥーサさんのキャラが最高。ぜひとも再登場していただきたい。
・不死の猟犬/八十八良第44話。カオリさんが自分の正体を明かす。それを受けて雄貴は、共犯者に名乗り出る。いっぽうベクター班も、岡崎と雄貴の結びつきに気づいた様子。兄弟で敵対してしまう事態になってしまうのか。あと、いじめっ子の1人は『天翔馬』って名前か。ペガサス君か。
・真昼の百鬼夜行/比嘉史果第10話。烏天狗は美少年をさらって、自分好みに育てるという癖があった。街で見かけた絶世の美少年を連れ去り、いろいろと稽古をつける。烏天狗の時代錯誤な言葉遣いや考え方も良かったが、そういうシステムが成り立っているというのも面白い。
・公安部特異人種課56/菊池まりこ第14話。連絡が取れなくなった横峯を捜して、廃団地にやってきた常田たち。しかし、敷地に一歩踏み入れたところから、不思議な空間に捕らわれてしまう。幻覚系なのか洗脳系なのか分からないが、4人同時となるとかなり強力な能力者だな。あと、要が「凛くん」って呼んでいるのが、なんかイイ。
・ひつじがいっぴき/高江洲弥第7話。怜夢は現実で荒康汰と一度顔を合わせた後、改めてシロコータとタイマンの場をセッティングする。これでダチとなったわけだけど、2人で何するんだろ?
・ラブ孝/緒方波子第3話。デートする体力がないと気づいた波ちゃんが、プールに行く。テコ入れ回。今回は、泳ぎに来た人観察になっちゃったけど、このまま継続できるのかどうか。次回は料理に挑戦する様子。胃袋をつかみに行く。
・B/W /渡邉紗代最終話。今回は、唐の時代の人物をバービーたちに置き換えたifストーリーで、闘蟋が始まった歴史を紐解く。やっぱり、扱うテーマがニッチ過ぎたよな。
・ゲームしたっていいじゃん/高橋拡那読み切り。だけど『001』とナンバリングされている。クラスメイトの視線を集めるほどの美少女・近藤さん。彼女は、ファッション誌をダミーにファミ通を読むほどのゲーム好きだった。というショートコメディ。ただ、ゲーマー的な要素はほぼなし。
・マカフシギランド/浅井海奈読み切り。家族との行商中に、ひとりだけトラックから落ちてしまったチー。危険な砂漠で助けてもらったハンターのマカと(移動用の喋るクロブタと)行動をともにする。独特の絵柄がモンスターの雰囲気とマッチしていたし、大蛇を退治する1ページは良かった。
・まだ見ぬ春の迎えかた/井上きぬ第6話。舞ちゃんのボディラインが自分よりも女性的なのは、修ちゃん以外の彼氏がいるからなのでは?と考えたつづみ。なんとか問いただそうとするが……。っていうか、まだミスコンやってなかったんだな。随分前から募集しているのか。
・春立つ姉/黒川裕美読み切り。就職でひとり暮らしを始める姉(ブラコン)に、弟の匠が渡したマリモのキーホルダー。それから姉はマリモに執着するようになってしまい、高校進学のため居候することになった匠を困惑させる。マリモがモヤモヤした影のように描かれているのが不気味さを増しているし、オチのサイコスリラー度が高すぎる。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第4話。親友シュテファンの祖国モルダヴィアでの地位回復のため、兵を派遣することを考えるヴラド。評議会の承認を取り付けようとするものの、アルブの鶴の一声によって、採決をひっくり返されてしまう。ヴラドはそれでも派兵しようとするが……。基本的に淡々と進行するだけに、戦闘シーンがどう描かれるのか楽しみ。
・舞ちゃんのカメレオン/木村みなみ読み切り。爬虫類好きの舞ちゃんは最愛のペットのカメレオンのトーゴくんが、食べた生物に変身する能力を持っていることに気づく。カエル→ネコとステップアップし、次は……。文句なく面白い内容なのだが『春立つ姉』と似たテーマになってしまったのが、少し残念。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ最終話。市長になったルドルフ。その就任スピーチを狙う銃口が……。連載開始から、約5年。全51話。本当にお疲れ様でしたという感じ。単行本最終巻は、12月に発売予定。
・予告次号は全員集合。福島聡の新連載が始まるほか、須川佳と富岡二郎の読み切りも載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2017/11/18(土) 18:13:23|
- ハルタ 41~50号
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ハルタ第48号の感想です。
・表紙&カバーストーリー間間戸淳先生が担当。狼男と包帯少女という組み合わせ。ハルタには珍しい、ちょっとダークな雰囲気。
・北北西に曇と往け/入江亜季第17話。慧、清、ジャックで温泉に向かう道すがら、地熱発電の仕組みを説明する。そのころ三知嵩は……。どうやら観光編は、ここまでの様子。次回以降は三知嵩が犯した?事件の真相に迫っていくのか。
・ヒナまつり/大武政夫第71話。来年春のアニメ化が決定。本編では、テストの前に赤点前提の話をされたことから、ニワトリがキレる。堂々とカンニング宣言をし、それにヒナが追随。最終的にはクラスを上げての大カンニング大会になってしまう。おそらく作者が最近見たであろう映画の話を、ナチュラルに作中に入れてくるのが面白い。
・星明りグラフィクス/山本和音第9話。学園祭の展示場所を、校舎から離れた倉庫にされてしまった、ほしあかりの2人。明里ちゃんは、運営担当のアルサさんに抗議しに行く。多分、倉庫自体をひとつの作品にするつもりなんだろうな吉持は。オチの「美大初の道場破り」という言葉のインパクトがすごい。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第8話。妹のサヨ代が登場。姉ラブな彼女が、チヨ代に揺さぶりをかけてくる。そして勝負を持ちかけ、ワタル殿を諦めるように迫る。なんとなく、デフォルメ絵が上手くなっていた気がする。
・ストラヴァガンツァ~異彩の姫~外伝/冨明仁1話目。それぞれのキャラクターにスポットを当てた、番外編がスタート。今回は、セポイヤのオラヴィエとビビアンが仲良くなった時のことが描かれる。子供時代(それでも身長が3メートルぐらいありそう)のオラヴィエがカワイイ。
・to コーダ レコード/佐藤春美読み切り。タイトルの『コーダ』は、正しくは音楽記号のコーダです。凄腕の殺し屋ゲオルギーは、夜は眠らずにライフルのスコープをのぞいて街を見渡すのが日課になっていた。そんなとき、彼に向かってスケッチブックを利用した“めくり芸”をする少女を発見する。知らず知らず、彼女のネタが楽しみになったゲオルギーだったが……。全体的に淡々と展開しながらも、それぞれにちょっとした変化が訪れるのが良かった。
・ミギとダリ/佐野菜見第3話。夫婦が飼っている犬のサーディンの対処に苦労する、ミギとダリ。お風呂に入った帰りに、バスタオルを取られてしまいピンチに陥るが……。今回のヒット台詞は「金棒じゃない のし棒よ」。
・昴とスーさん/高橋那津子第8話。少年野球チームに入ったスーさん。高校時代に野球をやっていたこともあり、活躍する。澪もグローブを買ってあげたりサポートする。こうなってくると、学校に通っていない事の理由づけも難しいような。
・ダンジョン飯/九井諒子第38話。人間ならば致命傷になる個所へのカブルーの攻撃は、ファリンには通じず。大ダメージを受け、取り逃がしてしまう。その後は、ライオスとシュローの拳を交えた激しい口論。ゴチャゴチャしたが、ひとまずは和解をしてカブルーたちとシュロー一行は地上に戻ることに。その前に食事をとるのだが、ライオスが作った『ハーピーの卵焼き』を食べたくないカブルーのリアクションが面白すぎた。また、いつもの4人で迷宮探索に戻る。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第48話。ミコチが食あたりで入院。したはずなんだけど、なぜか病院の仕事を手伝うことに。今回姿を見せなかった先輩看護師は、後々登場する気がする。ラストで、そっとお茶を飲むハクメイがカワイイ。
・ブルーシュガームーン/福田星良読み切り。100年に一度の満月の夜に、月の使いが現れる。3つの願いを叶えてくれるというが、主人公の白夜にはコレといった願いがなかった。全体的な雰囲気は良かったが、願い事の使い道とか、上手くテーマを消化しきれなかった印象。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第36話。今回は学生時代、A子の漫画が初めて雑誌に載った時の話。それまで「いいよ 良かったよ」とほめっぱなしだったA太郎がA子と別れてから真顔になり、もう一度作品を読む後半の展開が、とても生々しい。本当はどんな感想を持ったんだろうか?
・欅姉妹の四季/大槻一翔第7話。夏祭りで担ぐ神輿の大小を決める野球大会に参加することになった四姉妹。打席での振る舞いに、それぞれの個性が出ていた。そして試合に勝ち、大神輿を担当することに。次回は、夏まつり回。
・今日のちょーか!/戎島実里第8話。今回は、割りばしとカニカマ、それからペットボトルを使った罠で、テナガエビを釣る。2人が水の中に入ったコマの夏らしさがまぶしい。
・めんや/柴田康平短期連載2話目。前回作って、ボロボロにしてしまった面を師匠にとがめられた、主人公の少女。反省から修復、そして「きつかった」という感想まで、物作りの面白さと苦労が上手く表現できていたと思う。
・乙嫁語り/森薫第40話(通算66話目)。ある隊商に同行しているスミスとアリ。ペルシャとオスマン帝国の国境の村で足止めを食うことになってしまう。アリの暇つぶし方法が斬新だった。こういうのも資料に残っているのかな? 次回も、この2人の話か。
・彼女はお義父さん/川田大智第4話。小野田君、お義父さんの仕事ぶりに感心する。みたいな内容。いちおう佐倉さんとつき合っているっていうことは、仲のいい友達ぐらいなら知っている状況なんだな。
・地球最後の田中/二宮香乃読み切り。地球最後の日をダラダラと過ごす田中。4コマ形式だったが、いつものようなブッ飛び具合が足りなかったような。1ページ目のタイトルのコマは、プログレのアルバムジャケットのよう。
・キツネと熊の王冠/中村哲也第1話。『ネコと鴎の王冠』から、いきなりの改題&主人公交代。今度の主人公は、男勝りな性格のマヤ・エンゲル。醸造所の許可が下りて、どういうビールを作っていくことになるのか? そして、共同経営者のニルスへの恋心は実るのか?
・東京城址女子高生/山田果苗第3話。合コンに行ったものの、上手くいかなかったあゆり。そのときの心境と、深大寺城のエピソードがリンクする構成が上手かった。東京には100以上の城があったそうだから、ネタに困る事にはならなそう。
・燕のはさみ/松本水星第9話。燕のところに、英国大使の髪を切る依頼が。しかし、いざ大使館に向かうと門前払いをくらってしまう。同じことをされたマダム・レオナとともに理容界の帝王・水島のところに行くが、彼もまた同様の仕打ちを受けていた。まぁ、大使館前にいた変人=大使なんだろうけど、その前に水島主催の勉強会で、しのぎを削ることになるのか。
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第7話。今回は、和馬が初めて弓を持った時の回想。そして、その弓を手放し日比野さんに貸す決意をする。先生的には、そろそろ本格的に部活動にしていこうという腹積もりか?
・公安部特異人種課56/菊池まりこ第13話。ショートストーリーの特別編。犯人逮捕の際、必ずひどいことになる常田さんを見て、要は心配になってしまう。前半の「俺を見ろ!」連発からの落差がイイ。
・丁寧に恋して/サワミソノ第7話。丁寧は、立て替えられていた修学旅行費を返還する。そのお金を受け取った豊田先生の考え、そして永松の反応。これで丁寧がヤツ=永松と気づいた感じだし、修学旅行に行くまでにまだまだ問題は起こりそう。
・ナナのアクアリウム/中西芙海読み切り。台風一過の浜辺に、人魚のナナ(世界で発見された7番目の個体なので)が打ち上げられる。海洋研究者の堀池とのふれ合いや関係性の変化が面白かった。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第50話。カジノでパーティー。なんだかんだで全員が集合し、意外な関係性も明らかになったり、にぎやかな回だった。次が最終回かな?
・不死の猟犬/八十八良第43話。雄貴の紹介で、カオリさんのカウンセリングを行うことになったイジメられっ子の岡崎君。1週間姿を消したのち学校に現れた時には、人が変わっていたようだった。そして、イジメで殺されても復活せず……。カオリさんは、いったい何をしたのか?
・ひつじがいっぴき/高江洲弥第6話。アラコータvsシロコータ。互角の勝負だったが、怜夢の介入でアラコータが勝利する。が、当人はそれが面白くない様子。そのことに気づいた怜夢が、改めてタイマンの場をセッティングする。ただ、キッチリとシロコータの存在を消すためには、2人が仲良くなることが必要な様子。ヤンキーとJSでできるのか?
・ラブ孝/緒方波子第2話。ベタベタなデートを真正面から楽しんで、ラブ力の向上を目指す波ちゃん。しかし、夏の暑さやパンケーキの量など、様々なことが障害となって立ちはだかるのだった。でも、牛田氏がこういう感じだと、マンガ的な盛り上がりを作りづらいような。
・B/W /渡邉紗代第8話。冬が近づき、闘蟋もシーズンオフに。バービーは、ホワイト・レディーというヤクの売人を使って、ひと儲けする。今回は、途中でこれまでの登場人物たちがチラリと登場して、にぎやかな感じだった。次回が、最終回です。
・河川敷のシャトル/木村みなみ読み切り。河川敷でバドミントンしたり仲良く話したりする、男女2人。女の ふーこ のほうは相手のことが好きなのだが、男の元太のほうはただの友人と思っており……という内容。スムーズな会話の裏側にある、互いを想う気持ちの微妙なすれ違い具合が良かった。ふーこ目線で元太の背中を見る見開きと、最後の小学校のときの劇の様子が、いい味を出している。
・蝶々星/中河星良読み切り。タイトルは『バタフライ・スター』と読みます。社会性のない画家・有明と、彼をサポートする月影。有明は、近所に住む娘さんの誕生日プレゼントのために絵を描くことになる。有明の持つ特別な力が明らかになる、回想パートが良かった。男2人の関係性に絞るためにも、月影のことが好きなミーアはいらなかった気もするが、そうすると聞き役がいなくなっちゃうからなぁ。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第18話。まだ幼いということを理由に、様々なことが自分の知らないところで決まっていくことに、ジェフティは不満を覚える。そして、シェプストが教育係のソベクを排除しようとしたことで、親子の亀裂は決定的なものに。センムトと和解したら、今度はジェフティとか。
・予告次号は、まだ見ぬ春の、ドラクラ、バードさん、百鬼夜行、ニコラが掲載。福田星良の短期連載が始まるほか、久慈光久、namo、真冬麻里、大上明久利、浅井海奈、木村みなみ、黒川裕の読み切りが載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2017/10/15(日) 15:55:11|
- ハルタ 41~50号
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ハルタ第47号の感想です。
・表紙&カバーストーリー黒川裕美先生が担当。教室内にビニールプールを広げちゃう水泳部の、キャッキャウフフな様子が描かれています。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第47話。アニメ化が決定。フルカラー絵本がとじ込み付録になり、巻末には情報記事が。それから表3にはアニメの広告が入っているけど、これってフェローズ時代から考えても初めての広告じゃないかな? 本編では家の外に第2キッチンを作ることに。気軽に助っ人を頼んだイワシのプロ魂に、ハクメイが感銘を受ける。ラストの泣きながら玉ねぎを切っている姿がカワイイ。
・ミギとダリ/佐野菜見第2話。相変わらず、巧みに入れ替わりながら夫婦を手玉に取るミギとダリ。どうやら、最終的には夫婦を殺して遺産を……というのが目的な様子。いまはその下準備といったところか。今回のヒット台詞は「雁字搦めの混乱知らず!!」。
・北北西に曇と往け/入江亜季第16話。雨が降っているので、家で読書をする慧たち。そこで、清とはじめて出会った時の回想へ。幼いころから物と会話する能力があったのか。そもそも清は三知嵩の件のために呼んだと思っていたけど、もしかしてただ観光に来ただけなのか?
・ダンジョン飯/九井諒子第37話。黒魔術うんぬんの件で答えが出ないまま、ハーピー一団の襲撃を受ける。クノイチたちが見事に撃退したかに思えたが……。しかし、変わり果てた姿で現れた妹に対する感想、しかも作中初の見開きで言う言葉がそれでいいのかライオス。サイコパスじゃなくて、クレイジーサイコ野郎だな。
・ラブ孝/緒方波子新連載。自虐エッセイならぬ『自慢エッセイ』を新しくはじめようとする波ちゃん。しかし、牛田さんとの自宅デートを経て『モテた後のこと』を何も考えていなかったことに気づく。というわけで、今後はラブ力向上を目指していく様子。毎号連載。
・東京城址女子高生/山田果苗第2話。前回行った世田谷城の支城跡をめぐるが、その痕跡はほとんど残っていないのだった。後日、別の支城めぐりをするついでに『浅草名所七福神』を探訪する。これって、古地図と照らし合わせて……っていう風にはいかないのかな?
・そこのけ☆超特急/得津宏太読み切り。テラフォーミングに使われた人造人間が、移住してきた人間に対しプチ反乱を起こすので、それを強引に排除する立ち退かせ屋がいるという世界観。主人公の川端☆アンジェリカ&花子の関西弁での掛け合いのテンポの良さ、岩原裕二タッチの絵の見やすさ、アクションの爽快感と、プラスポイントしか見当たらない。
・昴とスーさん/高橋那津子第7話。元の体に戻る術をなくしたスーさんは、前の職場の料理長からもらった包丁を返しに行く。そのとき、真実も打ち明ける。この人、見た目は頼りなさそうだけど器はデカいな。澪の方は、新人バイトが問題を起こしそう。
・彼女はお義父さん/川田大智第3話。休日は、お父さんの仕事である小説を書き進めることに。小野田君もそれにつき合うことになる。お父さんが飲んだお酒が佐倉さんにも影響を及ぼすとなると、今後もいろいろと問題が出てきそう。あと小野田君は、寝る時も普通のシャツを着ているようだけど、パジャマ的な物はまだ揃っていないのか。
・不死の猟犬/八十八良第42話。雄貴とカオリさんのお台場デート。ここでカオリさんの仕事が『心理カウンセラー』であることが判明。イジメに苦しんでいる学生を助けているというが、本当は苦しいイジメに耐えかねて死を望む人をベクターにしているって感じかな。風に揺られたとたん、観覧車にビビり始めるカオリさんがカワイイ。
・ぽんたとそのた/中河星良読み切り。4度目の登場。側溝のフタの穴が怖いぽんた。いっぽう飼い主の彼女は……。舞台は徳島だったの?
・黒沢教授の死霊魔術/紙島育読み切り。死霊魔術の免許を持っている黒沢教授。法律が厳しくて死体の蘇生はできないが、周りの人からは頼られていた。もうちょっと長いページで読んでみたい内容。
・めんや/柴田康平短期連載1話目。麺屋ではなく『面屋』。主人公の面職人の少女が、猿に盗まれてしまった『精霊と会話できる面』を取り返そうとする。様々な能力を持つ面のアイデアも面白かったし、オチも良かった。全3話です。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第6話。ワタル殿に名前を認識されていなかったチヨ代。タマミに協力してもらっても上手くいかず、途方に暮れる。なんとなく最終回的な流れだったが、ここまでが第1章で、ラストで登場した妹のサヨ代が絡んでくるのが第2章という感じになるのか。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第4話。キノコ狩りの最中、クロ―フという妖精を助けたニコラ。看病し、仲良くなる。一緒にキノコを探しているシーンは楽しそうだし、出会いから別れを1話で描ききるのも良い。あと、いつものフードを脱いだニコラが、意外とカワイかった。
・乙嫁語り/森薫第39話(通算65話目)。月1で訪ねてくるアミルと一緒に、馬を見るカルルク(ただ馬を見る)。そこで、改めて2人が愛を確かめ合う。自分の相手が「おじいさんだと思っていた」と語るシーン、そして抱き合うシーンにグッとくる。
・丁寧に恋して/サワミソノ第6話。永松家の家庭の事情が描かれる。母親が入院中ということもあり、こっちの生活も苦しそう。丁寧のために出したお金も、かなりの決心からだったんだろうな。いっぽう丁寧は、母親からお年玉などを密かにコツコツ貯めていた通帳を渡される。これで、自分のお金で修学旅行に行けることに。そうすると、豊田先生はどう動くかな。
・燕のはさみ/松本水星第8話。近所の奥様方のお節介で、お見合いすることになった燕。しかし、相手の軍人が無礼な態度をとる。カミソリを持ちながら啖呵を切るシーンが最高だった。これから、見合い相手の米松中尉もレギュラー化かな。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第6話。今回の主役は、お隣に住む克斗と鉄矢の兄弟。欅家のドッタンバッタン大騒ぎな様子が気になってしまう。睦実以外の3人の目線が、こちらを見ている見開きが素晴らしい。
・ヒナまつり/大武政夫第70話。仕事のグチ(芸能方面)を聞いてもらったことをキッカケに、マオが瞳に強く依存するようになってしまう。あのヒナとアンズに見立てた人形を、押し入れにポイッと捨てるところが最高。でも、ロックージョンうんぬんには、必要な人材なのかな。
・星明りグラフィクス/山本和音第8話。夏休みの間、鬼のような量のデザインをこなしていく吉持。明里ちゃんは、このまま事務所を構えるところまで妄想する。仕事の不手際から一回気持ちを切り替えるために料理するけど、やっぱり悔しい感情がこみ上げてくる、536Pあたりの流れが、とても良い。
・カニメガ大接戦!/なかま亜咲最終回。いちおう、ペンギン番長を倒してハッピーエンド?という感じ。これだったら、単行本に描き下ろしたほうが良かった気がしないでもない。
・正義のあかつき/高橋拡那読み切り。電車内で喫煙する男2人に対し、毅然とした態度で注意する志摩暁音さん。しかし、簡単に話を聞いてくれる相手ではなかった。バトルパートで劣勢に回る展開が、リアルだけどちょっと意外だった。
・今日のちょーか!/戎島実里第7話。カツオを小脇に抱えて、元気に登校する潮香。彼女が、極度の人見知りだという意外な事実が明らかに。釣り部に人がいない原因は、これだったのか……。そして、部活ではカツオを食べる。でも、磯で釣れる魚でもないだろうから、まさか登校前に沖に出たのか……?
・青武高校あおぞら弓道部/嵐田佐和子第6話。『勝ち虫』と呼ばれるトンボにまつわるショートストーリー。和馬の意地の張りかたがイイ。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第35話。自身の誕生日が近づき、1年前のことを回想するA君。そのタイミングで、大きな仕事の依頼も入る。割とイライラしていることの多いA君だが、今回は終始おだやかな表情をしていたのが印象的だった。
・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン第9話。今回の主役は、空中ブランコ乗りのフィアールカ。恋愛体質で、そのことが演技の出来にも影響してしまう。彼女のことをいちばん分かっているのは、同じ日にサーカスに入ったフィーシャだった。オルガには、まだ早い恋愛の形か。
・ひつじがいっぴき/高江洲弥第4話。夢の中に白学ランで褐色肌の、通称シロコータが出現。強力なパワーで、怜夢を食べてしまう。しかし、コイツはアラコータが送り込んでいるワケではない様子。あと、めェさんはグロイ死に方をし過ぎのような。
・公安部特異人種課56/菊池まりこ第12話。今回の犯人・桐崎舞歌が、母親やマネージャーらに半ば強要されて、歌っていたことが明らかに。しかし、本番のステージでは能力を使っていない普通の歌を歌うのだった。前シリーズの時も思ったけど、逮捕編とそれ以前の話がうまくつながっていない気がする。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第20話。山形編。宿をとった伊藤に、母親からの手紙が届く、そこにはマリーズからのものも同封されていた。これでバードさんの背中のことを知った伊藤は、同じ宿にいたイタコにアドバイスを聞くことに。これは、大きな問題を提示されたな。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第3話。貴族に対抗するため、商人たちとコネクションを築こうとするヴラド。しかし、政治不信が重なり、会合の場をセッティングするのにも一苦労してしまう。そこで、かつて父に仕えていたリナルトを呼び戻す。前回のコンスタンティンに続き、着々と陣容を固めつつあるが、次回は貴族サイドの反撃の様子。
・まだ見ぬ春の迎えかた/井上きぬ第5話。あやまって蔵に閉じ込められてしまった、つづみと舞ちゃん。大声で助けを呼ぶつづみに対し、舞ちゃんは大人しく待つことを提案する。この対応の違いを、修ちゃんへのアプローチに置き換えているのが、上手い演出だった。今回は、つづみがちょっと積極的だったような。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第49話。ルドルフ以外、女キャラしか登場しないサービス回。モモコやスワンちゃんハミングバードちゃんらが協力して、ラパン姉さんのためのパーティーを企画する。これで2人の関係にも無事にケリがついたし、あとはどうやって物語を締めくくるかだけだな。
・マシュマロメリケンサック/浜田咲良最終話。薬島が2年生に目をつけられ、毎日のようにカツアゲされてしまう。日頃は財布を持ち歩いていないのでボコられるだけだったが、ついに観念する日が来ることに……。やっぱり、ハルタとヤンキー物は相性が悪い印象。単行本は10月に発売。
・B/W /渡邉紗代第7話。部屋の中で逃げ出したコオロギが、行方不明になってしまう。今回バービーはジャージ姿だし、鳴き声で位置を特定する流れとか、ちょっとギャグテイストが強かった。
・ネコと鴎の王冠/中村哲也第12話。クリスマス市本番。ステージ上で口上を述べる役目があるアンナだが、緊張から頭が真っ白になってしまう。そのとき玖郎は? 最近は、アンナカワイイ推しが続いている気がするので、ビール関係の話も進めていただきたい。
・今日の柳子ちゃん/進美知子最終話。学校に来た柳子ちゃん。ライバル的な男子と、激しいバトルをくり広げる。しかし、わずか3話(+こどもフェローズに載ったもの)で終わってしまうとは。ネタ切れの感じは受けなかったけど。
・真昼の百鬼夜行/比嘉史果第9話。山道で愛犬・キーリをバイクにひき逃げされてしまった女性。キーリを犬神にし、通りかかるバイカーを次々と襲っていく。犬神キーリが「キライ キライ」と言っている理由と、ラストの1ページにゾクリとさせられる。
・碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-/犬童千絵第17話。王という立場に悩むジェフティに同年代の稽古相手を用意したり、手を尽くすシェプスト。しかし、ソベクの影響もあり想定外の方向に成長をしてしまう。さらに、ウセルにファラオになる覚悟に疑問を呈される。なかなか、上手くはいかないな。
・予告合併号だったので、次号は2ヶ月後の発売。弓道、ホルス、スーさん、燕のはさみ、城址女子高生が掲載されるほか、ストラヴァガンツァの番外編連載がスタート。佐藤春美と中河星良の読み切りも載ります。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2017/08/13(日) 16:12:54|
- ハルタ 41~50号
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ハルタ第46号の感想です。
・表紙&カバーストーリー志岐佳衣子先生が担当。小さな男の子と女の子×料理のコラボレーションを、絵日記風に。という内容。やっぱりハクミコと比較してしまう。
・ミギとダリ/佐野菜見新連載。子供に恵まれなかった老夫婦が、秘鳥という養子をとることに。しかし、秘鳥の正体はミギとダリという双子で、巧みに入れ替わりながら夫婦の相手をする。2人にはどんな考えがあって、こんなことをしているのか? 「そんな…ジャンバラヤ…」「うっかりハチべぇなコウノトリ」など、言葉選びのセンスも相変わらず。毎号連載です。
・不死の猟犬/八十八良第41話。新章は、若林の弟・雄貴がメイン。イジメなど同世代のやる事に辟易していた彼の唯一の楽しみは、図書館にいる久我カオリさんのことを遠くから見守ることだった。しかし気づかれてしまい、はからずも彼女の本性を知ることになる。言動的にママ側に近い考え方の持ち主なのかな。あと、イジメで腹を避けて顔を狙うという描写が、面白い。
・ヒナまつり/大武政夫第68話。2本立ての1本目。ついに邪道会の関東進出が本格的に。ここで、王道会代表として芦川組が立ち上がることになる。場所を決めて正々堂々と勝負することになるのだが、実際はヒナとハルに操られたヤクザ達の空中人形バトルといった感じ。数十人ヤクザがいてドスを持っているのが内藤だけというのは……。そしてハルの目的が『ロックージョン』を実現させることだと判明。そんな重要なことだったの!?
・北北西に曇と往け/入江亜季第15話。今回も、清のアイスランド観光編。今回はシンクヴェトリル国立公園に行き“地球の裂け目”を観る。この場所のことは知っていたが、このプレートがまさか日本にまで届いているとは思わなかった。そろそろ三知嵩の話に戻ってもらいたいところ。
・ヴラド・ドラクラ/大窪晶与第2話。ある貴族が亡くなる。後任には嫡男のイオンが指名されるが、葬式であったヴラドに無礼な対応をする。一方、出家しているものの次男のコンスタンティンの人柄は優れたものだった。感情を表に出さず淡々としていながらも、着実に計画を進めていくヴラドが、ちょっと怖ろしい。これで、有力な手駒第1号を手に入れたということか。
・乙嫁語り/森薫第38話(通算64話目)。カルルクが、はじめて鷹狩りで獲物を仕留める。雪原に晴天というのは、マンガに限らず意外と珍しい風景描写だと思う。それから、ジョルクが語る『自分たちが結婚できない理由』が、ちょっと切なかった。あの戦いがなかったら、もっと違う形でカルルクたちとも交流できていたんだろうな。そろそろ、次の乙嫁が登場するかな。
・彼女はお義父さん/川田大智第2話。スマホで撮った動画で、佐倉さんとお義父さんに2人に起こった現象を説明する。さらに佐倉家に小野君の両親も招き、これからの対策会議が行われる。ひとまず小野君は佐倉家で生活を共にすることになるのだが……。しかし、どこでも肌が触れれば変身してしまうというのは、ハプニングの可能性が常につきまとうな。
・カニメガ大接戦!/なかま亜咲いくつもの雑誌を渡り歩き、未完になっていた幻の作品が連載スタート。というわけで、第15&16話の2本立て。いきなりクライマックスというか、カニメガ先輩と小五郎がペンコマを倒し、ペンギン番長のところにたどり着く。そして、はやくも次回が最終回です。
・欅姉妹の四季/大槻一翔第5話。瞳が、ビキニを着て男(手芸部の先輩)と海に行くということを知り、怒り心頭のいずみは瞳の持ち物を隠してしまう。朱美も同調するが、この混乱を長女の睦実がおさめる。なんか、2~3話登場しないうちに少しサイズダウンした感じがするが、肝っ玉の大きさは相変わらずという感じか。
・ニコラのおゆるり魔界紀行/宮永麻也第3話。金持ち相手の商談に乗り気のサイモン。そのあいだ、ニコラは歳の近いロゼッタと遊ぶことに。最初はいろいろとチグハグさが目立っていたが、魔法の練習を始めてからは意気投合する。ニコラの出生の秘密みたいなものも、そのうち明かされることがあるんだろうか?
・なに降る日/紙島育読み切り。留守番中、雨が降って憂鬱なお父さん。子供に呼んで聞かせた絵本ではアメ(飴)が降り、友人からの電話では花びらが舞い散る様子が伝えられる。何かが『降る』様子を集めた、とてもレベルの高い内容。
・星明りグラフィクス/山本和音第7話。吉持のアパートで火事が発生。部屋自体に被害はなかったが、しばらくは立ち入り禁止になってしまった吉持は、明里ちゃんの家に転がり込むことになる。それなりに片付いていても、やっぱり吉持にとっては汚れているのと同じ。明里ちゃんの外出中に勝手に業者を呼び掃除してしまう。明里ちゃんは「一番大切な友人」と言っているけど、実際のところ損得抜きだとどう考えているんだろう?
・丁寧に恋して/サワミソノ第5話。丁寧の祖母(姥姥)の誕生パーティーが開かれる。話の本筋は、従姉弟にあたる佐久間翔君の丁寧への恋心といったところ。丁寧の母親の妹は、日本人と結婚したわけか。
・今日のちょーか!/戎島実里第6話。本格的な磯釣りに挑戦。渚ちゃんがイガミという魚を釣る。偏光レンズって、単にまぶしさを抑えるためだけの物じゃなかったんだな。あと、三日月先生は道具を持っていたとはいえ、ちょっと疲れ過ぎじゃないですかね。
・忍ぶな!チヨちゃん/設楽清人第5話。電話を使って告白することにしたチヨ代。まずは、ワタル殿の電話番号を調べようとする。下僕の雀・チュン吉のキャラも良かったし、チヨ代のメカ音痴っぷりも面白かった。あきらめるまで、何回くらいコールし続けたんだろ?
・ヒナまつり/大武政夫第69話。2本立ての2本目。未だにヒナとの距離を縮められない仁志。恋愛相談を聞いてもらっている相沢さんに、無駄なイケメン無双乱舞を披露することになる。っていうか、どっちかっていうと瞳に相談した方が、可能性が高くならないだろうか?
・ダンジョン飯/九井諒子第36話。集まった3パーティー。シュロー側近のマイヅルの仕切りで、料理が作られることに。マルシルら魔術師チームは結界を張り、ライオスはシュローとカブルーに経緯を説明することに。そして、黒魔術を使ったことを知ったシュローが怒りの刃をライオスに向ける。しかし、衝撃的なのはラストのファリンの姿。キメラ化してるじゃないですか……。
・公安部特異人種課56/菊池まりこ第11話。精神干渉する曲を特定。そのアイドルグループのライブに行き、能力者を捜しだそうとする。要は「見つけたぞ」と言うが、素直に『犯人を』ということなのか、それ以上の意味があるのか気になるところ。
・ルドルフ・ターキー/長蔵ヒロコ第48話。戦いが終わり、入院中のルドルフ。病室でステーキを食べたりしているが、これでも大人しい方か。エグマも意識を取り戻し、本当の意味で一件落着か。そして、ある女性と会話したラパン姉さんが、ルドルフのお見舞いに訪れる。ここの関係をハッキリさせて終わりという感じかな。
・くらげの星/二宮香乃読み切り。水中ではなく空を飛ぶクラゲが、生活の様々な部分と結びついている惑星ヨム。地球から学術調査に来た傘原さんの視点を通じて、その様子を紹介していく。これまで作者が発表してきた作品とは違ってギャグの要素が薄く、クラゲの生態描写や現地ガイドのテラとの交流に内容の多くが割かれている。550~551Pの背景が変わる2ページの演出が良い。
・ひつじがいっぴき/高江洲弥第4話。夢の中の世界に入ってきたアラコータを、なんとか追い出すことに成功した怜夢。しかし、うっかり「塾の前」と口にしてしまったことから、現実世界での居場所を特定されてしまう。怜夢は夢の中にこもろうとするが、そうもいかず……。夢の世界を乗っ取られる感じになるのかな?
・まだ見ぬ春の迎えかた/井上きぬ第4話。時間が巻き戻り、修ちゃんが留学に行く当日の話。高校受験に失敗したので見送りに行けないという舞ちゃんを、なんとか連れて行こうとするつづみ。ここで抜け駆けしないというのが、ヒロインたる所以か。これで、つづみのまわりの状況が整理されてスッキリした。
・サーカスの娘オルガ/山本ルンルン第8話。レオから、いっしょに組んで新しい演目をやる事を提案されたオルガ。しかし、三拍子のリズムを体に刻むことばかりを求められ、肝心の内容についてはまったく教えてもらえなかった。オルガ当人はやってられない気持ちだろうが、読者視点からすると邪魔な人を上手く遠ざけるレオ、マジイケメンという感じ。2人の演目も大成功に終わる。ここからスターになり、ユーリィにも注目され…みたいな感じかな。
・ハクメイとミコチ/樫木祐人第46話。センが道を尋ねようと入ったバーは、コンジュの行きつけの店だった。好対照な2人の酒の飲み方や、バーテンダーを含めた会話のやりとりが良かった。ハクメイとミコチがいない分、大人のムードがあった。
・B/W /渡邉紗代第6話。稼いだ大金入りのアタッシュケースを、ビルの屋上から落としてしまったバービー。路地裏の高い柵をよじ登って回収に向かおうとするが……。何としてもジョイに「あーん」しようとする貂貂といい、コメディ要素の強い内容。
・都々逸/大上亜久利読み切り。日本人記者のヤシマは、九龍城の現状を伝えようと取材に訪れる。最初は住民に敵視されていたが、ミス・クーロンと呼ばれる少女と出会ったことで、少しずつ考え方も変わっていく。ミス・クーロンになにかファンタジー設定があるわけでなかったし、タイトルの意味もよく分からなかった。
・真昼の百鬼夜行/比嘉史果第8話。死にゆく父親を看取る準備をする、2人の姉妹と1匹の猫又。枕元に正座している初登場のインパクトも大きいし、姉妹が普通に兄として接しているのも面白い。それでも『もう一回撫でてほしい』という気持ちからの行動に、いろいろと切ない気持ちにさせられる。
・A子さんの恋人/近藤聡乃第34話。前回、I子に言われたことが、地味にダメージとなっていたA子さん。1年前、アメリカでA君の誕生日を祝った時のことを思い出す。そして、今年の誕生プレゼントを探しに行く。まだまだA子さんの中の問題は解決しそうにないな。
・ネコと鴎の王冠/中村哲也第11話。クリスマス市の花形『クリストキント』の役をやることになったアンナ。今回は、商工会から依頼され引き受けるまでが描かれる。次回は祭り本番とのことなので、たくさんビールが振る舞われることになりそう。
・ふしぎの国のバード/佐々大河第19話。山形編。これまでの村と違って、山形は大都市。住民の衣服も建物も西洋化が進んでいる。しかし、全員がそれを受けて入れているワケでもなく……という内容。いつもと違って、袴姿の伊藤がなんだかカッコ良かった。しかし、バードさんの背中のケガは深刻な物になりそう。
・マシュマロメリケンサック/浜田咲良第6話。番長になった火野に、思いやりを持った行動を要請する薬島。しかし、やっていることは『ケンカ両成敗』という名目の暴力だった。薬島は止めようとするが、この学校ではそっちの方がうまく回るのも事実だった。っていうか、今後はどうやって話を展開させていくのか? 上級生との抗争か?
・5分間の悪夢/浅井海奈読み切り。空き巣のオカダが、ある家に侵入。しかし、家主の戸建はわざと空き巣を誘い込み、仕掛けられた様々なトラップで殺すことを趣味にしているサイコ野郎だった。「そんな広大な地下施設」とも思ったが、建築士だからそういうのも可能なのか。
・ゲス、騎乗前/西公平最終話。レース終了後の、三田らとのやり取り。それから、約束通り実家に顔を出す。ちょっとホロリとさせるのかと思いきや、最後まで牧らしい行動だった。単行本は11月に発売予定。けっこう間があくんだな。
・予告次号は合併号なので連載陣は全員集合。柴田康平の短期連載、緒方波子の新連載が始まるほか、高橋拡那、得津宏太の読み切りも載ります。
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- 2017/07/17(月) 14:26:53|
- ハルタ 41~50号
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